JPS6094939A - カルボン酸エステルの精製法 - Google Patents

カルボン酸エステルの精製法

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JPS6094939A
JPS6094939A JP20166783A JP20166783A JPS6094939A JP S6094939 A JPS6094939 A JP S6094939A JP 20166783 A JP20166783 A JP 20166783A JP 20166783 A JP20166783 A JP 20166783A JP S6094939 A JPS6094939 A JP S6094939A
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JP
Japan
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neutralization
waste
carboxylic acid
esterification reaction
catalyst
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Pending
Application number
JP20166783A
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English (en)
Inventor
Minoru Hara
実 原
Masanori Komaki
小牧 正典
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanken Kako KK
Original Assignee
Sanken Kako KK
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炭素数1〜4の低級アルコールを用いたカルボ
ン酸エステル中の微量残存不純物を中和処理排水(以下
「排水」と云う)を流出することな(除去する精製法に
関する。
カルボン酸又カルボン酸無水物および触媒とから得られ
るエステル化反応液中には不純物として、原料酸の遊離
カルボン酸、カルボン酸半エステル、未反応アルコール
、触媒およびエステル化された触媒板などが存在する。
これら不純物を除去するために、通常は水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウムなどの3〜15重
量%水溶液をエステル化反応液の容量に対して1〜4倍
量を用いて中和処理したのち、エステル相と水相を分離
し、エステル相を引続き多量の水を用いて水洗処理を行
ない、エステル化反応液中に残存する不純物を除去する
精製法であるが、この方法の場合、目的エステルが水に
溶は易く、また加水分解を起し易いため排水中に目的エ
ステル、未反応アルコール、アルカリ生成塩、触媒のア
ルカリ塩を多)11に含み、化学的酸素消費π(CQD
値)、生物化学的酸素消費量(BOD値)の高い排水と
して流出されることにより環境汚染の原因となり、収率
も低下する。これを未然に防ぐため酸析処理あるいは活
性汚濁処理が工業的に用いられているが、処理能力、処
理精度、経済性の面から好ましくなく問題を含んでいる
本発明は、上述の排水処理、公害処理問題を解決するた
めになされたもので、すなわちエステル化反応液を中和
剤たとえば固体アルカリ、高濃度アルカリ液又は両者の
混合物を用いて中和処理したのち真空蒸留処理あるいは
一過処理によりエステル相と固体中和廃棄物(以下「廃
棄物」と云う)とに分離し、分)41rされた廃棄物は
単独であるいは補助燃料を用いて燻燃することにより、
排水を流出させずかかる排水処理問題を回避する。
本発明におけるエステル化反応液は芳香族および脂肪族
カルボン酸あるいはそれらの酸無水物と炭素数1〜4の
脂肪族1価アルコールとを反応させて得られる通常のも
ので、目的エステル、未反応アルコール、遊すカルボン
酸、触媒およびエステル化された触媒根などを含んでい
る。
エステル化反応に用いられるカルボン酸は特に制限はな
く、一般的な芳香族1価カルボン酸類、芳香族多価カル
ボン酸類、脂肪族1価カルボ酸類、脂肪族多価カルボン
酸類、脂肪族不飽和多価カルボン酸類、脂環式カルボン
酸類ならびにこれらの酸無水物である。これらのカルボ
ン酸は単独で用いてもよく、2種以」二の混合物として
用いてもよい。特に芳香族カルボン酸類、脂肪族カルボ
ン酸類およびこれらの酸無水物か好ましい。
エステル化反応に用いられるアルコールは炭素数1〜4
の脂肪族1価アルコールである。
エステル化反応は触媒の存在下でも無触媒下いずれでも
反応は進行するか、通常は触媒か用いられ、公知のもの
として酸触媒たとえばl)−トルエンスルホン酸、硫酸
、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、クロルスルホ
ン1%2 ナトマた不懸濁触媒たとえば酸化スズ、酸化
亜鉛、酸化アンチモン、過酸化チタンなとである。
本発明における中和処理剤は水酸化ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメナラート、ナ
トリウムエナラート、カリウムメチラート、カリウムエ
チラートなと およびそれらの30〜70%水溶液であ
る。またこれらの混合物として用いてもよい。
中和処理剤で中和処理されたエステル化反応液中の不純
物は中和生成塩(以下「生成塩」と云う)として、エス
テル化反応液中に析出して来る。生成塩はカルボン酸の
ナトリウム塩、カリウム塩、ならひに触媒のナトリウム
塩、カリウム塩である。
中和処理剤の歌は、少ないと中和処理に長時間を要し、
かつエステル化反応液中の触媒根の除去に困難である。
また多すぎると、生成塩分j41[時、付着か多くなり
又加水分解が促進され高収率か得られにくい傾向にある
。従って中和処理剤の量は、エステル化反応液に対して
0.5〜10重川部が用し、好ましくは2〜4重量部で
ある。
中和処理温度は、目的エステルの種類および中和処理剤
の種類によって変え得るか、低温ではエステル化反応液
の粘度が増大し、液・固体接触不良がおこり、また高温
では加水分解が促進され好ましくない。従って工業的に
は60〜100℃か適している。
中和処理時間は、中和処理剤の種類、添加量などによる
が30〜180分が好ましい。
真空蒸留あるいは一過処理して分離された廃棄物中には
目的エステルか付着しているため、廃棄物を回収し、次
回中和処理に加える操作を逐次的に繰返すことにより、
目的エステルを高収率で取得される。再使用の繰返しは
作業性、装置面からみて3〜10回か適当である。最後
に回収された廃棄物は単独てもしくは補助燃料を用いて
焼却処理される・ 本発明の方法によると、排水を流出させることかないた
め、排水処理、公害処理を行なうことなく、自然環境の
汚染か回避される。またエステル化反応液に残存する不
純物か短時間で除去され、中和処理時、蒸留時の加水分
解も防止され、精製された1」的エステル中に不純物を
含んでいないため、優れたカルボン酸エステルの製造に
適している。
次に実施例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。
実施例−1 硫酸を触媒とし、無水フクル酸とメタノールを反応して
得られたジメチルフタレート9819%、モノメチルフ
タレート0.78%、メタノール0,8%、触媒板0.
23%および生成水0.05%を含むエステル化反応液
500 gr、と炭酸ソーダ10grを蒸留器付き中和
槽に供給し100℃、60分常圧下中和処理したのち真
空蒸留にてエステル相と廃棄物とに分離し、ジメチルフ
タレート4.87.1 gr、中間留分4.6 gr−
、メタノール3.1 gF、廃棄物15.2 grを得
た。ジメチルフタレートの収率は9 ’7.4 ’96
、不純物残存量は5mg/lてあった。
以上を第1回目とし、前回回収された廃棄物を用いて実
施例−1,と同様の操作を逐次的に4回繰返した。5回
目までに取得されたジメチルフタレートは計2436.
5 gr、平均収率975%であった。エステル中に残
存している不純物計は4 m? / Jであり、廃棄物
は計78.6 glであった。
比較例−1 実施例−1で用いた組成のエステル化反応液5008r
に水酸化ナトリウム19. ”1 gr、水163、2
 gr、を中和槽に供給し、60℃、60分処理し静置
分液したのちエステル相を水214.2 grにて水洗
し、静置分液後エステル相を減圧脱水をした。
ジメチルフタレートを477.5 gf−取得し、収率
955%、不純物残存量80mt/eであった。
排水量としてアルカリ洗排水194.9gr、、 CO
D値24000my/e、水洗排水221.6 gr、
、COD値14500my/e、、脱水排水2.5 g
r、計4198rであった。
実施例−2 p−トルエンスルホン酸を触媒とし、アジピン酸とエチ
ルアルコール吉を反応して得られたジエチルアジペート
96.54%、モノエチルアジペート0.81%、エチ
ルアルコール2.47%、生成水0.04%および触媒
板014%を含むエステル化反応液5 Q Ogrと水
酸化ナトリウムの50%水溶液10grを中和槽・に供
給し、80℃、60分常圧下中和処理したのち真空蒸留
1こてエステル相と廃棄物とに分離し、ジエチルアジペ
ート476.5 gr、中間留分7.6 gr、エチル
アルコール11..3 grおよび廃棄物14.6 g
rをt等だ。ジエチルアジペートの収率は987%、不
純物残存量は7my/eてあった。
以北を第1回目とし、前回回収した廃棄物を用いて実施
例−2と同様な操作を逐次的ζこ4回繰返した。5回目
までに取得されたジエチルアジペートは計2460 g
r、、平均収率98.4%であった。エステル相中の不
純物残存量は9 rq / lてあり、廃棄物は計74
.7 grであった。
比較例−2 実施例−2,で用いた組成のエステル化反応沼500 
gr、水酸化ナトリウム6、25 gr、、水125g
rを中和槽に供給し、80℃、60分処理し、静置分液
後エステル相を減圧脱水を行な17)、ジエチルアジペ
ート471.68F取得し、収率it97、796、不
純物残存量は100■/eであった。排水量は、アルカ
リ洗排水138.6 gr、、COD値19500mf
//’、水洗排水3891gr、COD値11000m
iiI/l、計527.7 grであった。
実施例−3゜ 硫酸を触媒とし、トチカン2酸とブチルアルコール ジエート8 8. 3%、モノブチルドデカンジエート
171%、ブチルアルコール9. 8 96i 、生成
水004%および触媒板015%を含むエステル化反応
液5 0 0 gl’、炭酸ソーダ5 gr、水酸化ナ
トリウムの50%水溶液5 grを中和槽に供給し90
℃、90分常圧下中和処理したのち真空蒸留にてエステ
ル相と廃棄物とに分離し、ジブチルドデカンジエート4
 3 6. 2 gr.、中間留分14。
8 g”、ブチルアルコール42、6grおよび廃棄物
1 6、 4 gr−を得た。ジブチルドデカンジエー
トの収率は988%、不純物残存量は9mq/lであっ
た。
以上を第1回目とし、前回回収した廃棄物を用いて、実
施例−3,と同様な操作を逐次的に4回繰返し、5回目
までに取得されたジブチルドデカンジエートは計2’ 
472.5’gr、 、平均収率989%であった。エ
ステル相中に残存している不純物量は9■/lであり、
廃棄物は80.9 gr、であった。
比較例−3゜ 実施例−3,で用いた組成のエステル化反応液500g
r、水酸化ナトリウム5 gr、水1oogr。
を中和槽に、供給し、100 ℃、120分処理し、静
置分液したのち、エステfiv相’E−水350 gr
にて水液静置分液後エステル相を減圧脱水してジブチル
ドデカンジェートを428.6 P ヲ’Mfl得し、
収率は97.1%、不純物残存量は95■/eであった
。排水畦はアルカリ洗排水1085gr% COD値9
5.00”9/e、水洗排水353.1g”、COD値
2900巧/e、計461.6 grテあった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. カルボン酸と1価アルコールおよび触媒とからなるエス
    テル化反応液を60〜100℃の温度で固体アルカリ、
    高濃度アルカリ液又は両者の混合物を0.5〜10重量
    部添加し、そのまま蒸留処理あるいはp過処理すること
    を特徴とするカルボン酸エステルの精製法。
JP20166783A 1983-10-27 1983-10-27 カルボン酸エステルの精製法 Pending JPS6094939A (ja)

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JP20166783A JPS6094939A (ja) 1983-10-27 1983-10-27 カルボン酸エステルの精製法

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JPS6094939A true JPS6094939A (ja) 1985-05-28

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ID=16444897

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63243060A (ja) * 1987-03-31 1988-10-07 Nippon Mining Co Ltd エステル化物の回収方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63243060A (ja) * 1987-03-31 1988-10-07 Nippon Mining Co Ltd エステル化物の回収方法

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