JPS6091990A - 新抗生物質3780物質及びその製造法並びにこれを有効成分とする抗腫瘍剤 - Google Patents

新抗生物質3780物質及びその製造法並びにこれを有効成分とする抗腫瘍剤

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JPS6091990A
JPS6091990A JP58177629A JP17762983A JPS6091990A JP S6091990 A JPS6091990 A JP S6091990A JP 58177629 A JP58177629 A JP 58177629A JP 17762983 A JP17762983 A JP 17762983A JP S6091990 A JPS6091990 A JP S6091990A
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磯野 清
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IKEDA MOHANDOU KK
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 造法並びKこれを有効成分とする抗腫瘍剤に関するもの
である。
従来、腫瘍の化学療法剤として、アルキル化剤(ナイト
ロジエンマスタード類、エチレンイミン類、スルフォン
酸エステル類)、代謝拮抗物質(葉酸拮抗剤、プリン拮
抗剤、ピリSノン拮抗剤)、植物性核分裂毒(コルセミ
ド、ビンプラスチン等)、抗生物質(デルコマイシン、
カルチノフイリン、マイトマイシン等)、ホルモン類(
副腎ステロイド、男性ホルモン、女性ホルモン)及びポ
ルフィリン錯塩(マーフィリン、copp )等が用い
られている。しかしながら、これらのほとんどが111
1胞市型の物質であり、副作用を呈するものが多い。従
って、低毒性で優れた抗腫瘍活性を有する物質の開発か
望まれている。
そこで、本発明者らは、上記の主旨に鑑み、低毒性で抗
腫瘍活性を有する物質を探索したところ、ストレプトミ
セス( Streptomyces l属に属する微生
物の培養物よシ新規な抗生物質37gθ吻質(以下、r
3’7gO物質」と称する。)を分離、採取することに
成功し、更に該物質の生理活性につき、鋭意研究の結果
、著1, <低毒性で優れた抗腫瘍活性をイ〕すること
治:児出し、この物質か腫瘍の治療に旧著な効果を発揮
し倚ることの新たな知見を得て、不発明を完成するに至
った。
以下、本発明の抗1重瘍活性を翁する37go物質及び
その、製iυ法について述べる。
本発明方法において用いる微生物は、新抗生物質37ざ
0物貿の生産能を有するストレプトミセス属にgl4す
る菌種である。
その一例として、ストレプトミセス・エスピー・J6 
3 7 g O ( Streptomyces sp
.A 3 7δ0)と呼称される微生物がiiI記のl
F.f性を有する新菌株で本発明の新抗生物質37go
物質を有利に生産するものであり、本発明方法に有効に
利用し得る微生物としで挙げられる。
また、riiJ記ストレノトミセス・エスピー・扁37
goの自然的及び人工的変異株は勿論、ストレプトミセ
ス属に属する菌種・で、後述の新抗生物質37go物質
の生産能を有する微生物はすべて本発明方法において使
用することができる。
前記ストレプトミセス・エスピー・&37gθ(以下、
単に137gO株」という。)は、本発明者もKよって
富山県射水郡大門町で採取した土壌試料中よシ発見され
た微生物であり、工業技術院微生物工業技術研究所に昭
和.!ig年7月27日付で寄託され、その微生物受託
番号は、微工研菌1M第7/7/号である。
37gθ株は次の蘭学的性質を廟する。
〔I〕 形態的特徴 37gθ株は、ストレプトミセス属に属し、スターチ無
機寒天培地、チロシン寒天培地、イースト麦芽寒天培地
、オートミール寒天培地上で良く生育し、豊富な気中菌
糸と螺旋状菌糸に多数の胞子を着生する。シュークロー
ス硝酸塩寒天培地及びグリセリン・アスパラギン寒天培
地上での発育は充分でなく、気中繭糸の着生も悪いが、
螺旋状菌糸と胞子の着生はみられる。しかし、グルコー
ス・アスパラギン寒天培地と栄養寒天培地での生育は不
良で、気中菌糸を生成せず、胞子の形成は認められない
。オートミール寒天培地、イースト麦芽寒天培地、スタ
ーチ無機塩寒天培地では、気中菌糸が豊富に着生したも
のの気中菌糸は白色ないし赤灰色を呈する。基底菌糸の
裏面は、一般に淡黄色ないし淡黄褐色である。気中菌糸
は直線状だが、胞子を着生する先端は、7〜70回螺旋
状になっておシ、電子顕微鏡の所見では、胞子は円筒型
で、長さθ7〜/μ、巾θlI〜03μでおシ、とげ状
f:崩し、数十個が螺旋状に連なっている。
チロシン寒天培地、ペプトン・イースト鉄寒天培地に生
育した本菌は、メラノイド色素を形成しない。炭素源の
軟化性試験では、し−アラビノース、D−キシロース、
D−グルコース、D−フラクトース、シュークロース、
L−イノシトール、ラフィノース、D−マンニトール上
ではよく生育するが、し−ラムノース上では生育しない
。スターチ無機塩寒天培地上で、スターtを加水分解す
るが、ゼラチンは液化せず、脱脂乳は、わずかに凝固す
るが、ペプトン化はしない。・ 特許庁産業別審査基準に従い、各種培地を調製し、接種
後3週間を経過したものについて観察した結果を次に記
載する。なお色調の記載においてカッコ内の記号はディ
スクリグチイブ・カラー・ネイムズ・ディクショナリー
(Descriptive ColorNames d
ictionary)第9版の色名記号に従ったもので
ある。
(1)7ユークロース・硝酸塩寒天培地化 育:やや不
良 気中菌糸の着生:殆んどなし 気中菌糸の色 : s2’l //2 ba(char
treuse tint)基底菌糸の色 : ///2
 hb(pastel yellow)可溶性色素 :
なし ■グルコース・アスパラギン寒天培地 化 育:不良 気中菌糸の着生:なし 気中菌糸の色 :不明 基底菌糸の色 : / //、2hb(pastel 
yellow)可溶性色素 ;なし く3)グリセロール・アス)?ラギン寒天培士出生 育
:やや不良 気中菌糸の着生:殆んどなし 気中菌糸の色 :不明 基底菌糸の色 : 2db+、2ca(ivory+c
ltron)可溶性色素 :なし く的スターチ無機塩寒天培地 生 育:良好 気中菌糸の着生 :豊富 気中菌糸の色 : a−Hea(white−1−li
ght apricot)基底菌糸の色 : 3ca+
、2ca(shell+rose beigei可溶性
色累 :なし く勺チ゛ロジン寒天培地 生 育:良好 気中菌糸の着生二豊富 気中菌糸の色: a+3ca(white−1−she
ll )基底菌糸の色 : / //、Zfb+3ie
(pastel yel low+carrel )可
溶性色素 二方し ω)栄養寒天培地 生 育:不良 気中菌糸の着生:なし 気中菌糸の色:不明 基底菌糸の色 : 3ca(shell)可溶性色素 
:なし く7)イースト麦芽寒天培地 生 育:良好 気中繭糸の着生;豊富 可溶性色素 :なし 伏)オートミール寒天培地 生 育;良好 気中菌糸の着生 :豊富 気中菌糸の色 : a−Bec(white+dust
y peach)(9)−”プトン・イースト鉄寒天培
地生 育:やや不良 気中菌糸の着生 :なし 気中菌糸の色 :不明 基底菌糸の色 : //7.2fb(pastel y
ellow)可嬉性色素 :なし Cu1l)炭素源の員化性(fリドハム・コ゛ットリー
プ寒天培地) 発育状況 / L−アンドノース +++ −〇−キシロース 千十十 3 D−グルコース +十干 lI D−7ラクトース +十十 S シュークロース ++十 乙 蕾−イノシトール +十十 7 L−ラムノース − g ラフィノース ++十 9 D−マンニット +十十 n コントロール − (発育状況:十十十非常によく発育する、十十良く発育
する、十発育する、 ±稍々発育する、−発育しない。) l〕その他の生理的性質 / 生育畠度範囲: 主適生育篇度−汐〜30℃ ユ ゼラチンの液化(グルコース・(プトンゼラチン培
地上): 液化しない。
3 スターチの加水分解(スターチ寒天培地上):加水
分解する。
ク 脱脂牛乳の凝固にノトン化: わずかに凝固するが、ベノトン化しない。
左 メラニン()丘色素の生成(チロシン寒天培地及び
ペプトンイースト鉄寒天培地): 色素の生成Vi認められない。
上記の諸性質全有するストレプトミセス属の菌種を野々
村氏妬よるツヤ−ナル・オプ・ファーメンティジョン・
テクノロジー32巻λ号記載の放線菌1.S、P、グs
g菌種の分類法の記載(ギイ・フォア・クラシイフィケ
イション・アンド・アイデンティフィケイション・オプ
・4l3gスペシーズ・オグ・ザ・ストレプトミセス・
インクルーフ゛ツド・イン・1.S、P、) (Key
 for C1assificationand Id
entificatlon of ll5g 5pec
ies of 5trepto −myces 1nc
luded in 1. S、 P、 )によシ検索し
た。
その結果、気中菌糸が白色系ないし灰色系でメラニン様
色素と可溶性色素を生成せず、L−シムノース以外の糖
を資化し、気中菌糸が螺旋状となり、胞子洗とげ状物を
不するものとして、ストレグトミセスdマラチテイカス
(Streptomyces malachl −ti
cusLストレプトミセス・スパルソダネス(Stre
ptomyces sparsogenes ) 、ス
トレプトミセス・パリアビリス(Streptomyc
es valiabilis l、ストレプトミセス・
ピリド−シアスタテイカス(Streptomyces
 v ir ido −d 1astat 1cus 
)、ストレプトミセス・ウエラx ンシス(Strep
tomyces werra −ensis)等を挙げ
ることができ、37gθ株は、これらの菌種と類似する
が、糖料用の点で必ずしも一致せず、また抗生物質の生
産能において明らかに相違が認められるため、37g0
株は、ストレプトミセス属に属するOr菌種とすること
が妥当であると結論された。
次に1本発明を実施するに当っては、ストレプトミセス
属に属する抗生物質37gQ物質生産菌を、抗生物質を
坐座する通常の方法で培養することができる。培養の形
態は、液体培養でも固体培養でもよく、工業的に有利K
j′@養するためには、前記生産菌の胞子暦濁液又tま
培賛液を培地妬接種し、通気攪拌培養を行なえはよい。
培地の栄養諒としては特に限定きれることはなく、微生
物の培養に通常用いられる炭素源、窒素源その他を培地
中忙含有させることができる。炭素源としてハ、澱粉、
ガキストリン、グリセリン、グルコース、シュークロー
ス、ガラクトース、イノシトール、マンニトールなどが
、また窒素源としては、ペグトン、大豆粉、肉エキス、
米ぬか、骸、尿i、:+−ンスティーノリカー、アンモ
ニウム塩、硝酸塩、その他の有機寸たけ無機の窒素化合
物が用いられる。その他、無機塩類、たとえば食塩、燐
酸塩類、カリウム、カルシウム、!lij鉛、マンガン
、鉄等の金属塩類等を適宜νこ添加してもよく、必要に
応じて消泡剤として、動、植、鉱物油等を添加してもよ
い。培養温度、培養時間等の培養条件は使用菌の発育に
iML、Lがも37gθ物質の生産が最高となるような
条件が選ばれる。
たとえば、培地のpHはグ〜?、特に中性付近がよく、
培養の適温は、2jt0−33℃程度がよい。しかし、
これらの培養組成物、培地の水素イオンs度、培養温度
、攪拌条件などの培養条件は使用する菌株のs類や、外
部の条件などに応じて好ましい結果が得られるように適
宜?A節されるべきであることはいうまでもない。この
ようにして得られる培養物から、37gθ物質を得るに
は代謝産物を採取するのに通常用いられる手段を適宜に
利用して採取し得る。たとえば、37g0物質と不純物
との溶解度差を利用する手段、イオン結合力の差を利用
する手段、吸着親和力の差を利用する手段、分子量の差
を利用する手段、有機溶剤と水との分配の差を利用する
手段のいずれも、それぞれ単独で、または組合わせて、
あるいは反復して使用される。
具体的には、37g0物質は、培養f液にその大部分が
存在するが、そのイオン結合力の性質を利用してイオン
交換樹脂、例えば、ダウエックスSO、ダウエックス/
、アンバーライト1R45等で吸着し、希アンモニア水
で溶出することかできる。培養菌体中には約///θ以
下の37g0物質が存在するが、これは菌体をアンモニ
ア性の含水アセトン又は含水メタノールで抽出し、抽出
液を減圧濃縮して得られた水溶液を、培養lJ液の場合
と同様にイオン交換4gJ脂に吸着し、希アンモニア水
で溶出することにより分離することができる。
溶出液を減圧下に濃縮すると37g0物質が沈澱する。
沈澱を1取し、冷水で洗滌後乾燥すると37gθ物質の
粗粉末が得られる。、このようにして得た37g0吻質
の粗粉末は夾雑する不純物を除く目的で、セファデック
スG−10等を用いたグル1過法で精製することができ
る。用いる溶媒系ic、l:シ不純物との分離状態が異
なシ、溶媒系の組合せで単一な37g0物質1に得るこ
とができる。
例えば、重炭酸アンモニウム水溶液で調輿したセファデ
ックスG−70のカラムを用い、先ず、重炭酸アンモニ
ウム水溶液で浴出し、次いで水で溶出する。活性区分を
集め、減圧a縮し、凍結乾燥すると37gθ物質の微褐
色の精製粉末を得ることができる。なお、溶媒として重
炭酸アンモニウム水浴液を使用した場合には37gθ物
質はアンモニウム塩となるが、これを酢酸酸性で沈澱さ
せ、水で洗浄することによシ完全に遊離状態の37 g
 o t+勿質を得ることができる。
かくして得られた37g0物質の理化学的性質及び生物
学的性状は次のとおりである。
〔抗生物質37 gO物質の理化学的性質及び生物学的
性状〕 (ハ元素分析; 炭素: 3!;、30チ、水素=315チ、窒素:ll
Iざ/チ(−分子量(質量分析による): /67 (3)融点: 3s0℃以上 (り比旋光度: 〔α〕 θ°(c=θg、 /N−Na0H)(5)紫
外線吸収スペクトル: 第1図のとおり。
λmax nm (E ”%) 1cm 700mMリン酸緩衝液(pH7,0)中: 、231
1(/ //II )1.29θ(3グ、!i) O/NHα中 : 2s2 (54−2)、27乙R(
37グ) 0、/ N NaOH中 :23θ肩(/θ05)、λ
S6肩(3/2) 、2g乙(3乙5) (6)赤外線吸収スペクトル: (KBr N剤中)m
2図のとおり、次の主な極太値を有する。
3350.3/30.2920、/703、/乙乙θ、
/3!;0、/グgθ、/392、/3乙汐、/3’l
!;、 /シー、/210、//ダニ、//コム/θ9
0.103!;、 gA7、g’lざ、770.7/2
.63,2、!igθ、j35、!;Og、 ’120
cm ’(7)溶解性: 希アンモニア水、濃塩酸に溶ける。
水に離溶。他の有機溶媒に不溶。
促)呈色反応: ヨード蒸気、過マンガン酸カリ反応は陽性、ニンヒドリ
ン、アニリン水素フタレート反応は陰性である。
(9)塩基性、酸性、中性の区別: 酸性物質(本項の性質は遊離酸について示しである。) (10)物質の形態: 微褐色結晶性粉末。
(//) Rf値:(薄層クロマトグラフィー)ブタノ
ール:酢酸:水Ctl:/:2) θ30エタノール:
/Nアンモニア(!:3) 072ブタノール:メタノ
ール:水(4:/:ユ) 02475%フェノール θ
3/ ゾロノやノール:/Nアンモニア(5:3) θ5.2
エタノール:/Nアンモニア(!;:3) 04.2ブ
タノール:メタノール:水(ll:/:、2) θ21
I7Sチフェノール θ4tS プロパツール:/N7ンモニア(、t+3) θ3θア
セトン:水(/:/) 0グ3 (/Jht菌スペクトル ブイヨン寒天培地(細菌類)及びザブロー塞天培地(真
菌類)を用い、倍数希釈法にょっって生育阻止最小磯度
をめた結果を以下に示す。
カンジダ菌 カンジダ菌 石膏様白酢菌 ・ トリコフィトン・ルブラム 〉/θθ(Trich
ophyton rubrum)狸紅色白解菌 ・スタフィロコッカス・アウレウス コθqp >io
θ(Staphylococcus aureuS 、
2θ9P)黄色ブドウ球菌 ・エシェリキア・コリ (Escherichia col i ) 〉10θ
大腸菌 (/3)毒性: マウス腹腔内投与による急性毒性LD5o値は、53ダ
/館である。
以上の37g0物質の理化学的性質及び生物学的性状を
既知の抗生物質と比較すると、全く類似する物質が見当
らないが、分子の大きさ、紫外部吸収スペクトルその他
の性質から強いて誉けると、プリン系の抗生’Va質が
挙けられる。プリン系の抗生物質としてug−アザグア
ニン(g −Azaguan i ne )があるが、
このものはカンジダ菌に活性を有しない。さらに、37
g0物質の有する290nmの特徴的な紫外線吸収はg
−アザグアニンには見られない。以上を考lは如入れて
37gθ物質忙同−ないし類似する抗生物質は既知文献
上に全く見当らない。
よって、ここに37gθ物質を新規抗生物質と結論した
本発明の37g0吻質は、後述の抗腫瘍活性試験(In
 vitro及びIn vivo test) におい
て\曖れた抗腫瘍7占性を示し、抗腫瘍剤として有用で
ある。以下、37gθ物質を有効成分とする抗IIII
I瘍剤について述べる。
本発明の抗腫瘍剤は、経口及び非経口投与のいずれも使
用iJ能であり、経口投与する)局舎は、軟・硬カプセ
ル剤又Vi錠剤、顆粒剤、1lil1粒剤、散剤として
投与され、非経口投与する場合eま、注射11す、点滴
剤及び固体状又は懸濁粘稠液として持続的な粘膜吸収が
維持できるように座薬のような剤型で投与され得る。
また、本発明の上動成分を製剤化するに当っては、削成
(表わされる化合物は常法に従い、皮下或いは静脈注射
用製剤とすることができる他、カプセル剤、錠剤、細粒
剤等の剤型に製剤化して経口用に供することができる。
本発明の有効成分の製剤化け、界面活性剤、賦形剤、滑
沢剤、佐剤、及び有効成分の性質を考慮して腸溶性製剤
とするために医薬的に許容しイヒる皮膜形成物質、コー
ティング助剤等食用いて適宜行うことができ、その具体
例を挙げれば、次のとおりである。
本発明の組成物の崩壊、溶出を良好ならしめるために1
界面活性剤、例えばアルコール、エステル類、ポリエチ
レングリコール誘導体、ソルビタンの脂肪酸エステル類
、硫酸化脂肪アルコール類等の/梅又はコ種以上を添加
することができる。
また、賦形剤として、例えば蔗糖、乳糖、デンプン、結
晶セルロース、マンニット、軽質無水珪酸、アルミン酸
マグネシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム、合成
珪酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウ
ム、リン酸水素カルシウム、カルボキシメチルセルロー
スカルシウム等の7種又は2種以上を組合せて添加する
ことができる。
滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タ
ルク、硬化油等を/種又Viλ種以上添加することがで
き、また矯味剤及び矯臭剤として、食塩、サッカリン、
糖、マンニット、オレンジ油、カンゾウエキス、クエン
酸1.ブドウ糖、メントール、子−カリ油、リンゴ酸等
の甘味剤、香料、着色料、保存料等を含有させてもよい
懸濁剤、湿潤剤の如き佐剤としては、例えばココナツト
油、オリーブ油、ゴマ油、落下牛油、乳酸カルシウム、
ベニバナ油、大豆リン脂質等を含有させることができる
また、皮膜形成物質としては、セルロース、糖類等の炭
水化物誘導体として酢酸フタル酸セルロース(CAP 
)、またアクリル酸系共重合体、二塩基酸モノエステル
類等のポリビニル14休店してアクリル酸メチル・メタ
アクリル酸共重合体、メタアクリル酸メチル・メタアク
リル酸共重合体が挙げられる。
また、上記皮膜形成物質をコーティングするに際し、通
常使用されるコーティング助剤、例えば可塑剤の他、コ
ーティング操作時の薬剤相互の付着防止のための各種添
加剤を添加することによって皮膜形成剤の性質を改良し
た沙、コーティング操作をよシ容易ならしめることがで
きる。なお、有効成分を皮膜形成物質を用いてマイクロ
カプセル化してから賦形剤等と混合した剤型としても良
い。
特に代表的な剤型における配合比Qま下記の通シである
特に好ましい範囲 有効成分 θ/〜90 爪針% 03〜75重量%賦形
剤/θ〜79g l g3〜デ9.ダI渭沢剤θ〜S0
 l θ〜20〃 界面活性剤 θ 〜Sθ I θ 〜20 ’皮膜形成
物質 θ/〜夕0 〃 θ3〜2θ 〃特に好ましい賦
形剤は、乳糖、結晶セルロース、カルyl?キシメチル
セルロースカルシウムである。
また、投与量は、対象腫瘍を不動に治療する眞十分な飢
であり、腫瘍の症状、投与経路、剤iiqなどによって
左右されるか、一般に、経口投与の場合、大人では7日
当り、約000/〜コθny / kg体重(小人でけ
、θ0θ/〜10m9/#体重)の範囲で、その上限は
好ましくけ約l0IK//H体軍、更に好ましくは約2
9/Ay体重程度であシ、非経口投与の場合、その上限
は約、3m9/に?体重程度であシ、好ましくは2 m
y / #体■、史に好1しくは/m9/kW体mが適
当である。
以下に、本発明を実施例、製剤イ9[1及び試験例によ
って具体的に説明する。
実施例 グルコースコS係、大豆粉θ3%、乾燥酵母03%、硝
酸アルミニウムθダチ、炭l′Iλカルシウム03チ、
食塩03%(滅菌前1)II 7.2 )の組成から斤
る培地g meに、前記3’1gO株(微工研菌寄第7
/7/号)を接種して、iig時間1.2g℃で振盪」
B養する。このl(r、養液/ meを同1屯成の」&
地/ 00 meに接種し、/l、 g時間、2g℃で
振数培養する。前記培地洗すン酸マグネシウムO3係を
加えた培地(滅菌前pH乙乙)Seを・含むジャーファ
ーメンタ−(アイラ醗酵槽M−,20θ型;東京〕・J
!化製)に前8[;培養液を接種し、約2q時曲1.2
g℃で通気4′6拌培養を行う。培養条件はfIJ分ろ
lの通気を行い、)び分gSθ回転の攪拌を行う。培養
液(pit A、 0 )を冷却遠心機で毎分7500
回転/θ分間遠心する。上清’1.71をダウエックス
5OVJ−’A2 (H型)のカラム(直径:l=Om
m、長さ:3.2θ朋)にかける。カラムを水洗後コ規
定のアンモニア水3ノで浴出する。溶出液を減圧濃縮し
約SθOmlとし、希塩酸でpljを5−乙に調整する
。これをアンバー2イトIR−1jのカラム(直径ニゲ
6龍、長さニゲθθysm )にかけ水洗後、/規定の
アンモニア水J/で溶出する。溶出液を減圧−aa L
 、約75 mlとしたところで氷冷する。生じた沈澱
をP取し、冷水で洗滌後乾燥すると粉末ユA’ZIII
?が得られる。これをg、3 mlの01モル重炭酸ア
ンモニウム及び/ mlの濃アンモニア水に溶かし、0
1モル重炭酸アンモニウムで調製したセファデックスG
−/θのカラム(直径:2gmm、長さ=7gO朋)に
かける。−まず、01モルの重炭酸アンモニウム(フラ
クション黒/〜70)で展開溶出を行った後、蒸留水で
展開溶出を行い、溶出液を6gずつの両分に分取する。
(7ラクシヨン1に77〜/20)。抗菌活性は7ラク
シヨン1673〜9Sの両分に溶出される。これを合せ
て濃縮し凍結乾燥して、37go物質のアンモニウム塩
の粉末/ g 3.7 myを得る。伶られたアンモニ
ウムti 11.t twを/脱走のアンモニア水3 
ml K 浴かし、酢酸θ3#+lを滴下し、生じた沈
澱をf取し、水、エタノール、エーテルの順で洗浄後乾
燥すると、37gθ物負の遊離酸39.2m9を得る。
製剤例/(注射、点滴剤) 37go物質!; 00 mtiを含有するように粉末
ブドウ糖5Iを加えてバイアル妬無菌的に分配し、密封
した上、窒素、ヘリウム等の不活性ガスを封入して冷@
 F)r K保存する。使用前にθgs%生理的食塩水
10θ−を添加して静脈内注射剤とし、/日/θ〜/θ
Omlを症状に応じて静脈内tI;射又は点滴で投与す
る。
製剤例2(@剤) 以下の成分組成で大人用錠剤10θ閏を調製した。
[A) 37go物質 10g 乳 糖 9!91Iti ヒドロキシノロビルセルロース θ06gステアリン酸
マグネシウム 0.2g (B) 酢酸フタル酸セルロース 06g ヒドロキシグロビルメチルセルロースフタレート θろ
I[A)の成分をとシ、よく混合し、これを直接加圧す
るか、又はよく練合した後、押し出し型製粒機のスクリ
ーンを通して顆粒成形を行い、充分乾燥後、刀日圧して
錠剤を肖興した。
史に、必要に応じて成形した錠剤によく溶解した[8)
の基材を被覆して腸溶性錠剤とする。
製剤例3(カプセル剤) 以下の成分で大人用カプセル剤100個を11岡製した
CA) 37go物質 /θ y 乳 ta ユqU ヒドロキシグロビルセルロース o、 o 4t、yヒ
ドロキシグロビルメチルセルロースンタレート 7g上
記の[A)成分をと9、よく混合した後、常法に従って
粒状に成形し、これをよく乾燥1−て篩別し、カプセル
用に適した顆粒剤とし、これをカプセルに充填してカプ
セル剤を調製した。更に必要に応じ、この顆粒剤を浮遊
流動させながら溶解した〔B〕の基材を被覆し、腸溶性
の顆粒剤として、これをカプセルに充填して腸溶性カプ
セル剤とする。
次に、37g0物質の抗腫瘍活性をta認した試験例虻
ついて述べる。
試験例1 〔吉日肉腫培養細胞に対する増ダ旧X目害作用〕37g
o物質を、培養液〔罵血清を20%添加したフィッシャ
ーの培地(Fischers medlum) (白水
製薬(株)〕に溶解し、これを渦高碕度(ム0μjq/
mA )とし、以下同じ培養液にてコ倍、グ倍稀釈液を
つくり、その/ meずつを7m1.中に吉田肉n’R
A′lll胞/X105個を含む培養液/ meを加え
、37℃、グg時間直立静止培養した。培養終了時のイ
111胞数を、コールタ−カウンター(zB1型)を用
いて仰I定し、培養後、検体投与群(treated 
group : T )と対照群(control g
roup : C)の細胞数の比T/C×10θよシ、
Sθチ増殖阻害濃度(IC,o)を対数確率紙を用いて
めた。なお、培養に用いた吉田肉腫剖U胞は、呑竜ラッ
トで継代移植し、移植S〜乙日目の腹水から分離したも
のである。
この結果を第1表圧示す。
*対照群に対してPくθ0/で有意な差がある。
この結果より Ic5o値はi 54/mtであった。
試験例a 〔p3gg+aがんマウスに対する延命効果〕BDF、
維マウス(体重平均27g)の腹腔内KDBA/コマウ
スで継代移植したP3gg白血病細胞/×706個を移
植し、7日後よシ/日/回連続9日間、37ざ0物賀を
05%CMC(カルボキシメチルセルユース)生理曳塩
水に懸濁して腹腔内投与した。対照群には05乃CMC
生理食塩水を投力し/こ。検体投与群、対照群とも/群
S匹のマウスを使用した。。P 3 、& g細胞の移
植後、3θ日間動物を観、察し、検体投与群の生存日数
の中間値(median 5urvival time
)から、次式に従って廷命率(ILs’)をめた。
第2表 この結果、37gθ物負は1lSダ/館/日以上の濃度
による腹腔内投与で顕著な延命効果が認められた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、37ざθ物質の紫外線吸収スペクトルを示す
図面であシ、第β図は、37gθ物質の赤外線吸収スペ
クトルを示す図面である。 特許出願人 理化学研究所 同 上 株式会社池田模範堂 100「 4tJJJ jttLI jlLllJ j15tJL
J IAUU IU力 1沃L]BU0 1’/IJt
J 15LXJ I第2図 手続補正書 59.12.−7 昭和 年 月 日 1、事件の表示 昭和58年特許願第177629号3
、補正をする者 事件との関係 出願人 名称 (679)理化学研究所 同 株式会社 池 IU3 模 範 堂4、代理人 5、補正命令の口側 自 発 (1〕 特許請求の範囲を別紙のとおり訂正する。 (2) 明細書第21+T第[j行〜下から第2行の’
 +EJ +の3780物質の−・結論した。′を次の
8ダり言I正する。 r 3780物質の1・記pJj化学的性質から、37
80物質は、次のGii造式で表されるクアニ’y−7
NオキシI・であると結論された。 ↑)5乍1iiti>kの範囲 (1) 次式で表される抗生物質37110物質。 1 (2) ストレプトミセス(SLrcpl:omyc+
!s )属に属する抗(1゛物質3780物質生産菌を
培養し、そのJjk養物質から抗生物:f〔:l178
0物質を分:;iI[、採取する。ことを’llj徴と
する抗ノー:物質3780物質の製造法5゜(3) ス
トレプトミセ叉屈に属する抗生物質3780物質’I 
産菌が、ストレプトミセス・1又ビー・N。 3780 (SLrc1+LomyceSSp、No、
3780 )である特許請求の範囲第(2)項記載の製
造法。 (4) 抗生物質37flO’以下をイJ効成分とし−
C含有する、−とを’t4I徴とずろ抗腫瘍剤。 (5) 弁径11投+jノ[&態による特許請求の範囲
第(4)項記載の抗腫瘍剤。 (6) 経口投lE形態にょる特言′1請求の範囲第(
4) 3Ji記載の抗腫;易剤。 手続補正書 。6□、41= 5’9..2.IC+31、事件の表
示 昭和58年特許I第177 [i 29号3、補正
をする者 事件上の関係 出願人 名称 (6741)理化学研究所 4、代理人 5、袖IF命令の日イN1 自 発 (1)特許請求の範囲を別紙のとおり訂正する。 (2)明細糊を次のとおり訂正する。 特許請求の範囲 l、 下記の理化学的性質及び生物学的性質を有するこ
とを特徴とする新抗生物質378 ll物質、。 (1)元素分析 炭 素 : 35.50% 水 素 :1.15%窒 
素 41.81% (2)分子率(質微分Miによる) 67 (3)融 点 350r:):ノーに (4)比旋光度 し α ] 0 ” ([:=(]、5 、 lN−N
a1月D(5)紫外線吸収スペクトル 1戸 1[]OmM リン酸緩衝液(pH7、())中:23
4 (1114)290 (345) 0.1N11α中 :252(542)27G肩(:l
74) 0、]N南a旧中 °230肩(1(l15)256肩
(312) 286(3G5) (6)赤外線吸収スペクトル (に0「錠剤中のトな極大値) 3350.3 ] :i 0.2 !+ 2 F+、l
 7 [15,1660,155[1,148D、l 
:1 !+ 2、l :l fi 5.1345.12
62.12H]、1142.1122、I(1!10.
1035.867.84B 、77(1,712、fi
:12 .58(1,535,5(18,42(lr二
1n−1(7)溶解性 希す′ンモニーノ′水、濃塩酸に溶けろ、。 水に離溶、池の有機溶媒に不溶。 (8〕呈色反応 ヨード蒸気、過マンガン酸カリ反応は陽性、。 ニンヒドリン、’J” r−リン水−素フタレート反応
は陰性である1゜ (9)塩基性、酸性、中性の区別 酸(ll物質 OQ物質の形態 微褐色結晶性粉末 (団抗閑スペクトル カンジグ・アルビカンス菌に対し、生育阻害活性を示す
。 2、 ストレプトミセス(Sl、reptomyces
)属に属する抗生物質3780物質生産菌を培養し、そ
の培養物から新抗生物質37 +10物質を分ill、
採取することを肪i’lt、 、uする新抗生物質37
8 F+物質の製造法。 3、 ストレプトミセス属に属する抗44.物質:I 
78[1物質生産菌が、ストレプトミセス・エスピー・
N。 3780(Strepl:omyces sp、No、
3780) である特、=Q請求の範囲第2項記載の製
造法。 4 抗生物質3780物質を有効成分とし−C含イjす
ることを動機とする抗1挿瘍剤。 5、 弁径口授!ij[&態による′1!f許話求の範
囲第4項記載の抗腫瘍剤。 6、 経口投与形態による特許請求のFl(j間第4項
記載の抗腫瘍剤。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 l 下記の理化学的性質及び生物学的性質を有すること
    を特徴とする新抗生物質37gθ物質。 (1)元素分析: 炭素=3ふ50% 水素: 3. / 5%窒素:ll
    1g/チ (−分子量(質量分析による): /67 ■融点: 38O℃以上 (4)比旋光度:〔α〕20θ0(C=θ!;、 /N
    −Na0H)σ)紫外線吸収スペクトル: λmax nm (E 1%) Crn 700mMリン酸緩衝液(pH2θ)中: 231Lt
    (///II)コ90 (34’5) θ/NHC/ 中:2!f;2<S’12)、27A7
    F!(374’) θ/ N Na0l−1中 : 、230肩(/θ05
    )6254肩(3/21 .2S乙(34!;> (6)赤外線吸収スペクトル (にBr錠剤中の主な極大値) 33S0.3八?0.咥−θ、/70!;、/乙乙0.
    1sso、/’Igθ、/39コ、/36.!;、 /
    34t3. /コ乙ム/コ10、//qλ/1.2.2
    .1090.103!;、gl、7、ざグg177θ、
    7/λ、/、3コ、sgθ、S3S、sog、qス0−
    −1(′7)溶解性 希アンモニア水、濃塩酸に溶ける。 水に難溶、他の有機溶媒に不溶。 <g>呈色反応: ヨード蒸気、過マンガン酸カリ反応は陽性。 ニンヒドリン、アニリン水素フタレート反応は陰性であ
    る。 <9)塩基性、酸性、中性の区別: 酸性物質 (10)物質の形態: 微褐色結晶性粉末 (/ハ抗菌スペクトル: カンアイダ・アルビカンス酌に対し、生育阻害活性を示
    す。 、2 ストレプトミセス(Streptcmyces 
    )属に属する抗生物質37go物質生産菌を培養し、そ
    の培養物から新抗生物質37go物質を分離、採取する
    ことを特徴とする新抗生物tp3qgo物質の製造法。 3 ストレプトミセス属に属する抗生物質37gθ物質
    生産菌が、ストレプトミセス・エスピー・&37gθf
    streptomyces sp、A 37 gθ)で
    ある特許請求の範囲第コ項記載の製造法。 グ 抗生物質37gθ物質を有効成分として含有するこ
    とを特徴とする抗腫瘍剤。 S 非経口投与形態による特許請求の1lii)囲第y
    項記載の抗腫瘍剤。 6 経口投与形態による特許請求の範囲第1項記載の抗
    腫瘍剤。
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