JPH0631280B2 - Ws7739物質およびその製造法 - Google Patents
Ws7739物質およびその製造法Info
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- JPH0631280B2 JPH0631280B2 JP59241547A JP24154784A JPH0631280B2 JP H0631280 B2 JPH0631280 B2 JP H0631280B2 JP 59241547 A JP59241547 A JP 59241547A JP 24154784 A JP24154784 A JP 24154784A JP H0631280 B2 JPH0631280 B2 JP H0631280B2
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- streptomyces
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- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P1/00—Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes
- C12P1/06—Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes by using actinomycetales
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P11/00—Drugs for disorders of the respiratory system
- A61P11/14—Antitussive agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P7/00—Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
- A61P7/02—Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors
-
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
- A61P9/02—Non-specific cardiovascular stimulants, e.g. drugs for syncope, antihypotensives
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N1/00—Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
- C12N1/20—Bacteria; Culture media therefor
- C12N1/205—Bacterial isolates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12R—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
- C12R2001/00—Microorganisms ; Processes using microorganisms
- C12R2001/01—Bacteria or Actinomycetales ; using bacteria or Actinomycetales
- C12R2001/465—Streptomyces
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 この発明は薬理活性を有する新規物質、以下WS773
9物質と呼称、その製造法およびそれを含有する医薬組
成物に関する。
9物質と呼称、その製造法およびそれを含有する医薬組
成物に関する。
さらに詳しくは、この発明は薬理活性を有するWS77
39−A物質およびWS7739−B物質、それらの製
造法、およびそれらを含有する医薬組成物に関する。
39−A物質およびWS7739−B物質、それらの製
造法、およびそれらを含有する医薬組成物に関する。
従って、この発明の目的の1つは、薬理活性を有する新
規なWS7739物質を提供することにある。
規なWS7739物質を提供することにある。
この発明の別の目的は、発酵によるWS7739物質の
生産方法を提供することにある。
生産方法を提供することにある。
さらにもう1つの目的はWS7739物質を含有する医
薬組成物を提供することにある。
薬組成物を提供することにある。
WS7739物質の製造に使用した菌の特性を以下説明
する。
する。
菌 菌株第7739号は島根県松江市で得られた土壌試料か
ら分離された。
ら分離された。
この分類学上の研究には主としてシャーリングおよびゴ
ットリープにより記載されている方法〔イー・ビー・シ
ャーリングおよびディー・ゴットリープ:「メソッズ・
フォー・キャラクテリゼーション・オブ・ストレプトマ
イセス・スペシイース」インターナショナル・ジャーナ
ル・オブ・システマチック・バクテリオロジー(E.B.Shi
rling and D.Gottlieb:Methods for characterization
of Streptomyces species.Int.J.Syst.Bacteriol.16,3
13〜340,1966)〕を用いた。形態学的観察は、イースト
・マルトエキス寒天、オートミール寒天またはスターチ
無機塩寒天上、30℃で14日間生育した培養物につい
て、顕微鏡および電子顕微鏡を用いて行なった。成熟胞
子はらせん状を形成する30個を超える数の胞子鎖とし
て生じた。胞子は電子顕微鏡観察によれば円筒状または
卵型であり、大きさは0.7〜1×0.6〜0.75μmであっ
た。胞子の表面は平滑であった。
ットリープにより記載されている方法〔イー・ビー・シ
ャーリングおよびディー・ゴットリープ:「メソッズ・
フォー・キャラクテリゼーション・オブ・ストレプトマ
イセス・スペシイース」インターナショナル・ジャーナ
ル・オブ・システマチック・バクテリオロジー(E.B.Shi
rling and D.Gottlieb:Methods for characterization
of Streptomyces species.Int.J.Syst.Bacteriol.16,3
13〜340,1966)〕を用いた。形態学的観察は、イースト
・マルトエキス寒天、オートミール寒天またはスターチ
無機塩寒天上、30℃で14日間生育した培養物につい
て、顕微鏡および電子顕微鏡を用いて行なった。成熟胞
子はらせん状を形成する30個を超える数の胞子鎖とし
て生じた。胞子は電子顕微鏡観察によれば円筒状または
卵型であり、大きさは0.7〜1×0.6〜0.75μmであっ
た。胞子の表面は平滑であった。
培養上の特徴は、シャーリングおよびゴットリープによ
り記載されている培地〔イー・ビー・シャーリングおよ
びディー・ゴットリープ:「メソッズ・フォー・キャラ
クテリゼーション・オブ・ストレプトマイセス・スペシ
イース」インターナショナル・ジャーナル・オブ・シス
テマチック・バクテリオロジー(E.B.Shirling and D.Go
ttlieb:Methods for characterization of Streptomyc
es species.Int.J.Syst.Bacteriol.16,313〜340,196
6)〕、およびワクスマンにより記載されている培地〔エ
ス・エー・ワクスマン:ザ・アクチノミセーテス、第2
巻:クラシフィケーション・アイデンティフィケーショ
ン・アンド・デスクリプション・オブ・ジェネラ・アン
ド・スペシイース。ウィリアムズ・アンド・ウィルキン
ス社発行、バルチモア、1961年(S.A.Waksman:The
actinomycetes,Vol.2:Classification,identification
and description of genera and species.The William
s and Wilkins Co.Baltimore,1961)10種類について観
察した。
り記載されている培地〔イー・ビー・シャーリングおよ
びディー・ゴットリープ:「メソッズ・フォー・キャラ
クテリゼーション・オブ・ストレプトマイセス・スペシ
イース」インターナショナル・ジャーナル・オブ・シス
テマチック・バクテリオロジー(E.B.Shirling and D.Go
ttlieb:Methods for characterization of Streptomyc
es species.Int.J.Syst.Bacteriol.16,313〜340,196
6)〕、およびワクスマンにより記載されている培地〔エ
ス・エー・ワクスマン:ザ・アクチノミセーテス、第2
巻:クラシフィケーション・アイデンティフィケーショ
ン・アンド・デスクリプション・オブ・ジェネラ・アン
ド・スペシイース。ウィリアムズ・アンド・ウィルキン
ス社発行、バルチモア、1961年(S.A.Waksman:The
actinomycetes,Vol.2:Classification,identification
and description of genera and species.The William
s and Wilkins Co.Baltimore,1961)10種類について観
察した。
培養は30℃で14日間行なった。この研究に使用した
色名は日本色彩株式会社発行の色名帖を基にした。オー
トミール寒天、イースト・マルトエキス寒天およびスタ
ーチ・無機塩寒天上で生育した場合、集落は灰色系の色
を呈した。可溶性色素はイースト・マルトエキス寒天お
よびその他の培地において生成しなかった。結果を第1
表に示す。
色名は日本色彩株式会社発行の色名帖を基にした。オー
トミール寒天、イースト・マルトエキス寒天およびスタ
ーチ・無機塩寒天上で生育した場合、集落は灰色系の色
を呈した。可溶性色素はイースト・マルトエキス寒天お
よびその他の培地において生成しなかった。結果を第1
表に示す。
細胞壁分析をベッカー等〔ビー・ベッカー、エム・ピー
・レシヴァリヤー、アール・イー・ゴードンおよびエッ
チ・エー・レシヴァリヤー:「ラピッド・ディフェレン
シエーション・ビトウィーン・ノカルディア・アンド・
ストレプトマイセス・バイ・ペーパー・クロマトグラフ
ィー・オブ・ホールーセル・ハイドロリゼーツ」、アプ
ライド・マイクロバイオロジー(B.Becker,M.P.Lecheval
ier,R.E.Gordon and H.A.Lechevalier:Rapid differen
tiation between Nocardia and Streptomyces by paper
chromatography of whole-cell hydrolysates:Appl.M
icrobiol.12,421〜423,1964)〕の方法および山口〔山
口:「コンパリゾン・オブ・ザ・セル・ウォール・コン
ポジション・オブ・モルフォロギカリー・ディスティン
クト・アクチノマイセッツ」、ジャーナル・オブ・バク
テリオロジー(T.Yamaguchi:Comparison of the cell-w
all composition of morphologically distinct actino
mycetes:J.Bacteriol.89,444〜453,1965)〕の方法によ
り実施した。第7739号菌株の全細胞加水分解物を分
析した結果は、LL−ジアミノピメリン酸が含まれてい
たことを示した。すなわち、この菌株の細胞壁はI型で
あると考えられた。
・レシヴァリヤー、アール・イー・ゴードンおよびエッ
チ・エー・レシヴァリヤー:「ラピッド・ディフェレン
シエーション・ビトウィーン・ノカルディア・アンド・
ストレプトマイセス・バイ・ペーパー・クロマトグラフ
ィー・オブ・ホールーセル・ハイドロリゼーツ」、アプ
ライド・マイクロバイオロジー(B.Becker,M.P.Lecheval
ier,R.E.Gordon and H.A.Lechevalier:Rapid differen
tiation between Nocardia and Streptomyces by paper
chromatography of whole-cell hydrolysates:Appl.M
icrobiol.12,421〜423,1964)〕の方法および山口〔山
口:「コンパリゾン・オブ・ザ・セル・ウォール・コン
ポジション・オブ・モルフォロギカリー・ディスティン
クト・アクチノマイセッツ」、ジャーナル・オブ・バク
テリオロジー(T.Yamaguchi:Comparison of the cell-w
all composition of morphologically distinct actino
mycetes:J.Bacteriol.89,444〜453,1965)〕の方法によ
り実施した。第7739号菌株の全細胞加水分解物を分
析した結果は、LL−ジアミノピメリン酸が含まれてい
たことを示した。すなわち、この菌株の細胞壁はI型で
あると考えられた。
菌株第7739号の生理学的性質を第2表に示す。生育
温度範囲および生育至適温度は、イースト・マルトエキ
ス寒天上、温度勾配インキュベーター(東洋化学産業社
製)を用いて測定した。生育温度範囲は7℃〜38℃、
至適温度は27℃〜32℃であった。スターチ加水分
解、メラニン色素の産生、ゼラチン液化およびウレアの
加水分解は陽性であった。
温度範囲および生育至適温度は、イースト・マルトエキ
ス寒天上、温度勾配インキュベーター(東洋化学産業社
製)を用いて測定した。生育温度範囲は7℃〜38℃、
至適温度は27℃〜32℃であった。スターチ加水分
解、メラニン色素の産生、ゼラチン液化およびウレアの
加水分解は陽性であった。
炭素源の資化性をプリドハムおよびゴットリープの方法
〔ティー・ジー・プリドハムおよびディー・ゴットリー
プ:「ザ・ユーティライゼーション・オブ・カーボン・
コンパウンズ・バイ・サム・アクチノマイセタールズ・
アズ・アン・エンド・フォー・スペシーズ・デターミネ
ーション」、ジャーナル・オブ・バクテリオロジー(T.
G.Pridham and D.Gottlieb:The utilization of carbo
n compounds by some actinomycetes as an aid for sp
ecies determination:J.Bacteriol.56,107〜114,194
8)〕に従って試験をした。結果を30℃で14日間イン
キュベート後に測定した。セルロースおよびキチンを除
いてほとんどすべての炭素源が資化された。
〔ティー・ジー・プリドハムおよびディー・ゴットリー
プ:「ザ・ユーティライゼーション・オブ・カーボン・
コンパウンズ・バイ・サム・アクチノマイセタールズ・
アズ・アン・エンド・フォー・スペシーズ・デターミネ
ーション」、ジャーナル・オブ・バクテリオロジー(T.
G.Pridham and D.Gottlieb:The utilization of carbo
n compounds by some actinomycetes as an aid for sp
ecies determination:J.Bacteriol.56,107〜114,194
8)〕に従って試験をした。結果を30℃で14日間イン
キュベート後に測定した。セルロースおよびキチンを除
いてほとんどすべての炭素源が資化された。
この菌株の炭素源資化性をまとめて第3表に示す。
記号,+:良く資化する,±:弱く資化する, −:資化しない この菌株の顕微鏡観察および細胞壁組成分析は、この菌
株がストレプトマイセス属・ワクスマンおよびヘンリシ
1943年(Streptomyces Waksman and Henrici 1943)
に属していることを示している。従ってこの菌株を、発
表されている文献記載〔イー・ビー・シャーリングおよ
びディー・ゴットリープ:「コーペレティブ・デスクリ
プション・オブ・タイプ・カルチャー・オブ・ストレプ
トマイセス2:スペシーズ・デスクリプションズ・フロ
ム・ファースト・スタディー」、インターナショナル・
ジャーナル・オブ・システマチック・バクテリオロジー
(E.B.Shirling and D.Gottlieb:Cooperative descript
ion of type culture of Streptomyces.2:Species des
criptions from first study.Int.J.Syst.Bacteriol.,1
8,69〜189,1968);イー・ビー・シャーリングおよびデ
ィー・ゴットリープ:「コーペレティブ・デスクリプシ
ョン・オブ・タイプ・カルチャーズ・オブ・スレトプト
マイセス 3:アディショナル・スペシーズ・デスクリ
プション・フロム・ファースト・アンド・セカンド・ス
タディーズ」、インターナショナル・ジャーナル・オブ
・システマチック・バクテリオロジー(E.B.Shirling an
d D.Gottlieb:Cooperative description of type cult
ures of Streptomyces.3:Additional species descrip
tion from first and second studies.Int.J.Syst.Bact
eriol.18,279〜392,1968);イー・ビー・イャーリング
およびディー・ゴットリープ:「コーペレティブ・デス
クリプション・オブ・タイプ・カルチャーズ・オブ・ス
トレプトマイセス。4:スペシーズ・デスクリプション
・フロム・ザ・セカンド・サード・アンド・フォース・
スタディーズ」、インターナショナル・ジャーナル・オ
ブ、システマチック・バクテリオロジー(E.B.Shirling
and D.Gottlieb:Cooperative description of type cu
ltures of Streptomyces 4:Species description from
the second,third and fourth studies.Int.J.Syst.Ba
cteriol.19,391〜512,1969)およびアール・イー・ブチ
ャナンおよびエヌ・イー・ギボンズ:バージェイズ・マ
ニュアル・オブ・デターミネィティブ・バクテリオロジ
ー第8版、ザ・ウィリアムス・アンド・ウィルキンス社
発行、バルチモア、1974年(R.E.Buchanan and N.E.
Gibbons:Bergey′s Manual of Determinative Bacteri
ology,8th edition.The Williams and Willkins Co.,Ba
ltimore,1974)〕の種々のストレプトマイセス種と比較
した。菌株第7739号はストレプトマイセス・オリヴ
ォクロモジェンス・ワクスマン1923,ワクスマンお
よびヘンリシ1948およびストレプトマイセス・ファ
エオファシエンス・前田、岡見、田谷および梅沢195
2に類似していると考えられる。これらの2種は第77
39号と下記の点で異なっていた。
株がストレプトマイセス属・ワクスマンおよびヘンリシ
1943年(Streptomyces Waksman and Henrici 1943)
に属していることを示している。従ってこの菌株を、発
表されている文献記載〔イー・ビー・シャーリングおよ
びディー・ゴットリープ:「コーペレティブ・デスクリ
プション・オブ・タイプ・カルチャー・オブ・ストレプ
トマイセス2:スペシーズ・デスクリプションズ・フロ
ム・ファースト・スタディー」、インターナショナル・
ジャーナル・オブ・システマチック・バクテリオロジー
(E.B.Shirling and D.Gottlieb:Cooperative descript
ion of type culture of Streptomyces.2:Species des
criptions from first study.Int.J.Syst.Bacteriol.,1
8,69〜189,1968);イー・ビー・シャーリングおよびデ
ィー・ゴットリープ:「コーペレティブ・デスクリプシ
ョン・オブ・タイプ・カルチャーズ・オブ・スレトプト
マイセス 3:アディショナル・スペシーズ・デスクリ
プション・フロム・ファースト・アンド・セカンド・ス
タディーズ」、インターナショナル・ジャーナル・オブ
・システマチック・バクテリオロジー(E.B.Shirling an
d D.Gottlieb:Cooperative description of type cult
ures of Streptomyces.3:Additional species descrip
tion from first and second studies.Int.J.Syst.Bact
eriol.18,279〜392,1968);イー・ビー・イャーリング
およびディー・ゴットリープ:「コーペレティブ・デス
クリプション・オブ・タイプ・カルチャーズ・オブ・ス
トレプトマイセス。4:スペシーズ・デスクリプション
・フロム・ザ・セカンド・サード・アンド・フォース・
スタディーズ」、インターナショナル・ジャーナル・オ
ブ、システマチック・バクテリオロジー(E.B.Shirling
and D.Gottlieb:Cooperative description of type cu
ltures of Streptomyces 4:Species description from
the second,third and fourth studies.Int.J.Syst.Ba
cteriol.19,391〜512,1969)およびアール・イー・ブチ
ャナンおよびエヌ・イー・ギボンズ:バージェイズ・マ
ニュアル・オブ・デターミネィティブ・バクテリオロジ
ー第8版、ザ・ウィリアムス・アンド・ウィルキンス社
発行、バルチモア、1974年(R.E.Buchanan and N.E.
Gibbons:Bergey′s Manual of Determinative Bacteri
ology,8th edition.The Williams and Willkins Co.,Ba
ltimore,1974)〕の種々のストレプトマイセス種と比較
した。菌株第7739号はストレプトマイセス・オリヴ
ォクロモジェンス・ワクスマン1923,ワクスマンお
よびヘンリシ1948およびストレプトマイセス・ファ
エオファシエンス・前田、岡見、田谷および梅沢195
2に類似していると考えられる。これらの2種は第77
39号と下記の点で異なっていた。
ストレプトマイセス・オリヴォクロモジェンスIFO3
292 ストレプトマイセス・オリヴォクロモジェンスの気菌糸
の色は、菌株第7739号とグリコース・アスパラギン
寒天上、グリセリン・アスパラギン寒天上およびポテト
・デキストロース寒天上で異なる。ストレプトマイセス
・オリヴォクロモジェンスの集落裏面の色は菌株第77
39号の集落裏面の色とグルコース・アスパラギン寒天
上、グリセリン・アスパラギン寒天上およびポテト・デ
キストロース寒天上で異なる。ミルクの凝固、ミルクの
ペプトン化および7%NaC耐性が陽性である。スト
レプトマイセス・オリヴォクロモジェンスはシュークロ
ース、D−キシロース、D−フラクトース、ラムノー
ス、イノシトール、D−マンニットール、イヌリン、サ
リシン、クエン酸ナトリウムおよび酢酸ナトリウムを同
化しえない。
292 ストレプトマイセス・オリヴォクロモジェンスの気菌糸
の色は、菌株第7739号とグリコース・アスパラギン
寒天上、グリセリン・アスパラギン寒天上およびポテト
・デキストロース寒天上で異なる。ストレプトマイセス
・オリヴォクロモジェンスの集落裏面の色は菌株第77
39号の集落裏面の色とグルコース・アスパラギン寒天
上、グリセリン・アスパラギン寒天上およびポテト・デ
キストロース寒天上で異なる。ミルクの凝固、ミルクの
ペプトン化および7%NaC耐性が陽性である。スト
レプトマイセス・オリヴォクロモジェンスはシュークロ
ース、D−キシロース、D−フラクトース、ラムノー
ス、イノシトール、D−マンニットール、イヌリン、サ
リシン、クエン酸ナトリウムおよび酢酸ナトリウムを同
化しえない。
ストレプトマイセス・ファエオファシエンスIFO13
372 ストレプトマイセス・ファエオファシエンスの培養上の
特徴は菌株第7739号に類似している。硝酸塩の還元
およびミルクのペプトン化は陽性である。スターチの加
水分解およびゼラチンの液化は陰性である。ストレプト
マイセス・ファエオファシエンスはシュークロース、ラ
フィノース、イヌリンおよび酢酸ナトリウムを同化しえ
ない。
372 ストレプトマイセス・ファエオファシエンスの培養上の
特徴は菌株第7739号に類似している。硝酸塩の還元
およびミルクのペプトン化は陽性である。スターチの加
水分解およびゼラチンの液化は陰性である。ストレプト
マイセス・ファエオファシエンスはシュークロース、ラ
フィノース、イヌリンおよび酢酸ナトリウムを同化しえ
ない。
菌株第7739号の培養上の特徴はストレプトマイセス
・ファエオファシエンスと良く一致している。しかしな
がら、菌株第7739号の生理学的性質および炭素源の
資化性は幾つかの点でストレプトマイセス・ファエオフ
ァシエンスと異なる。これらの差異はこの発明者等に
は、菌株第7739号をストレプトマイセス・ファエオ
ファシエンスと区別するのには不十分であると見なされ
た。従って菌株第7739号はストレプトマイセス・フ
ァエオファシエンスの新亜種であると考えられたので、
菌が分離された松江市で得られた土壌にちなんで、この
菌株をストレプトマイセス・ファエオファシエンス・サ
ブスペシイース、マツエネンシス(Streptomyces phaeof
aciens subsp.matsuenensis)と命名した。
・ファエオファシエンスと良く一致している。しかしな
がら、菌株第7739号の生理学的性質および炭素源の
資化性は幾つかの点でストレプトマイセス・ファエオフ
ァシエンスと異なる。これらの差異はこの発明者等に
は、菌株第7739号をストレプトマイセス・ファエオ
ファシエンスと区別するのには不十分であると見なされ
た。従って菌株第7739号はストレプトマイセス・フ
ァエオファシエンスの新亜種であると考えられたので、
菌が分離された松江市で得られた土壌にちなんで、この
菌株をストレプトマイセス・ファエオファシエンス・サ
ブスペシイース、マツエネンシス(Streptomyces phaeof
aciens subsp.matsuenensis)と命名した。
ストレプトマイセス・ファエオファシエンス・サブスペ
シイース、マツエネンシスNO.7739の培養物は通商
産業省工業技術院微生物工業技術研究所に微工研条寄第
660号として、1983年10月31日付で寄託され
ている。
シイース、マツエネンシスNO.7739の培養物は通商
産業省工業技術院微生物工業技術研究所に微工研条寄第
660号として、1983年10月31日付で寄託され
ている。
WS7739物質の生産 この発明のWS7739物質は、ストレプトマイセス属
に属するWS7739物質産生菌株、例えばストレプト
マイセス・ファエオファシエンス・サブスペシイース、
マツエネンシスNO.7739を、同化しうる炭素源およ
び窒素源を含む栄養培地中、例えば振とう培養、深部培
養等の好気性条件下に生育せしめる場合に産生される。
に属するWS7739物質産生菌株、例えばストレプト
マイセス・ファエオファシエンス・サブスペシイース、
マツエネンシスNO.7739を、同化しうる炭素源およ
び窒素源を含む栄養培地中、例えば振とう培養、深部培
養等の好気性条件下に生育せしめる場合に産生される。
栄養培地中の好ましい炭素源はグルコース、フラクトー
ス、シュークロース、グリセリン、スターチ等のような
炭水化物である。そのほか炭素源として含まれてもよい
ものには、キシロース、ガラクトース、マルトース、デ
キストリン、ラクトース等がある。
ス、シュークロース、グリセリン、スターチ等のような
炭水化物である。そのほか炭素源として含まれてもよい
ものには、キシロース、ガラクトース、マルトース、デ
キストリン、ラクトース等がある。
好ましい窒素源はイーストエキス、ペプトン、グルテン
粉、綿実粉、大豆粉、コーン・スティープ・リカー、乾
燥イースト、小麦胚等、ならびに例えば硝酸アンモニウ
ム、硫酸アンモニウム、燐酸アンモニウム等のアンモニ
ウム塩類、尿素、アミノ酸等のような無機および有機窒
素化合物である。
粉、綿実粉、大豆粉、コーン・スティープ・リカー、乾
燥イースト、小麦胚等、ならびに例えば硝酸アンモニウ
ム、硫酸アンモニウム、燐酸アンモニウム等のアンモニ
ウム塩類、尿素、アミノ酸等のような無機および有機窒
素化合物である。
炭素源および窒素源は組合わせて使用すると有利である
が、生育因子を痕跡含み、無機室をかなりの量含むもの
であれば、純度の低い物質でも使用に適するので、純粋
な型で使用する必要はない。所望の場合には、培地に炭
酸カルシウム、燐酸ナトリウムまたは燐酸カリウム、塩
化ナトリウムまたは塩化カリウム、硫酸マグネシウム、
銅塩等を加えてもよい。必要に応じて、特に培養培地が
激しく発泡する場合には液状パラフィン、脂肪油、植物
油、鉱物油またはシリコンを加えてもよい。
が、生育因子を痕跡含み、無機室をかなりの量含むもの
であれば、純度の低い物質でも使用に適するので、純粋
な型で使用する必要はない。所望の場合には、培地に炭
酸カルシウム、燐酸ナトリウムまたは燐酸カリウム、塩
化ナトリウムまたは塩化カリウム、硫酸マグネシウム、
銅塩等を加えてもよい。必要に応じて、特に培養培地が
激しく発泡する場合には液状パラフィン、脂肪油、植物
油、鉱物油またはシリコンを加えてもよい。
これとは別の生物学的活性物質の大量生産に使用される
好ましい方法の場合と同様に、深部好気性培養条件がW
S7739物質の大量生産には好ましい。少量生産の場
合にはフラスコまたはびん中、振とう培養または表面培
養が行なわれる。さらにまた、大型タンク内で菌を生育
せしめる場合には、WS7739物質の生産工程におけ
る生育遅延を回避するために、生産タンクに菌を接種す
るのには菌を生育している形で使用するのが好ましい。
すなわち、比較的少量の培養培地に菌の胞子または菌糸
体を接種することにより菌の生育接種体をまず生産して
その接種培地を培養し、次いで培養した生育接種体を無
菌状態で大型タンクに移し変える。生育接種体が生産さ
れる培地は、WS7739物質の生産に使用する培地と
は実室的に同じであるかまたは異なる。
好ましい方法の場合と同様に、深部好気性培養条件がW
S7739物質の大量生産には好ましい。少量生産の場
合にはフラスコまたはびん中、振とう培養または表面培
養が行なわれる。さらにまた、大型タンク内で菌を生育
せしめる場合には、WS7739物質の生産工程におけ
る生育遅延を回避するために、生産タンクに菌を接種す
るのには菌を生育している形で使用するのが好ましい。
すなわち、比較的少量の培養培地に菌の胞子または菌糸
体を接種することにより菌の生育接種体をまず生産して
その接種培地を培養し、次いで培養した生育接種体を無
菌状態で大型タンクに移し変える。生育接種体が生産さ
れる培地は、WS7739物質の生産に使用する培地と
は実室的に同じであるかまたは異なる。
培養混合物の攪拌および通気は種々の方法で行なえばよ
い。攪拌はプロペラまたはこれに類似する機械攪拌装
置、醗酵器を回転または振とうする方法、種々のポンプ
装置による方法、または滅菌空気を培地中を通過させる
方法により行なえばよい。攪拌は醗酵混合物中を滅菌空
気を通過させることにより効果的に行なわれる。
い。攪拌はプロペラまたはこれに類似する機械攪拌装
置、醗酵器を回転または振とうする方法、種々のポンプ
装置による方法、または滅菌空気を培地中を通過させる
方法により行なえばよい。攪拌は醗酵混合物中を滅菌空
気を通過させることにより効果的に行なわれる。
醗酵は通常約20〜40℃、好ましくは25〜35℃の
温度範囲で、約50〜150時間行なわれる。
温度範囲で、約50〜150時間行なわれる。
このようにして生産されたWS7739物質は、その他
の公知の生物学的活性物質の回収に通常使用される常法
により培養培地から回収することができる。
の公知の生物学的活性物質の回収に通常使用される常法
により培養培地から回収することができる。
一般的には生産されたWS7739物質の大部分は培養
ブロス中に見出され、従ってWS7739物質は培養ブ
ロスの過または遠心分離によって得られた液から、
減圧濃縮、凍結乾燥、pH調整、樹脂処理、例えば陰イオ
ン交換樹脂または陽イオン交換樹脂、非イオン吸着樹脂
による処理、常用の吸着剤処理、例えば活性炭、ケイ
酸、シリカゲル、セルロース、アルミナによる処理、ゲ
ル過、結晶化等のような常法で分離することができ
る。
ブロス中に見出され、従ってWS7739物質は培養ブ
ロスの過または遠心分離によって得られた液から、
減圧濃縮、凍結乾燥、pH調整、樹脂処理、例えば陰イオ
ン交換樹脂または陽イオン交換樹脂、非イオン吸着樹脂
による処理、常用の吸着剤処理、例えば活性炭、ケイ
酸、シリカゲル、セルロース、アルミナによる処理、ゲ
ル過、結晶化等のような常法で分離することができ
る。
前記製造法に従って得られたWS7739物質は下記の
物理化学的性質を有する。
物理化学的性質を有する。
WS7739−A物質 1)形態および色調 うす黄色の粉末 2)呈色反応 硫酸セリウム反応,沃素反応,エールリッヒ反応,ドラ
ーゲンドルフ反応および燐モリブデン酸反応に陽性 ニンヒドリン反応に陰性 3)溶解生 メタノール,エタノール,アセトン,酢酸エチルに可溶 ベンゼンに難溶 ヘキサン,水に不溶 4)融点 100〜105℃ 5)比旋光度 ▲〔α〕23 D▼=+98.0°(C=1.0,CHC3) 6)紫外部吸収スペクトル 7)赤外吸収スペクトル 8)分子量 EIMS:m/z 413(M+) 9)13C核磁気共鳴スペクトル(CDC3) δ(ppm):206.1,176.1,168.1,151.2,144.4,128.4,127.
3,123.2,123.1,108.5,105.4,56.4,54.5,46.1,44.5,39.
3,39.3,28.9,26.2,21.3,16.8,12.8 10)1H核磁気共鳴スペクトル(CDC3) δ(ppm):10.3(1H,d,J=5Hz),7.38(1H,d,J=4.6Hz),7.3
2(1H,dr.t,J=7.5Hz),7.13(1H,d,J=7.5Hz),7.08(1H,t,
J=7.5Hz),6.87(1H,d,J=7.5Hz),4.53(1H,dd,J=10およ
び4.6Hz),4.25(1H,m),3.93(1H,d,J=4Hz),3.22(3H,s),
3.11(1H,dd,J=14および4Hz),3.00(1H,dd,J=14および
7.3Hz),2.98(1H,m),2.63(1H,m),2.53(1H,m),2.38-2.32
(2H,m),2.23(3H,s),1.90(1H,m),1.83(1H,m),0.72(3H,d,
J=6.8Hz) WS7739−B物質 1)形態および色調 うす黄色の粉末 2)元素分析値 C:63.22%,H:6.10%、N:9.97%,S:8.30% 3)呈色反応 硫酸セリウム反応,沃素反応,エールリッヒ反応,ドラ
ーゲンドルフ反応およびリンモリブデン酸反応に陽性 ニンヒドリン反応に陰性 4)溶解生 メタノール,エタノール,アセトン,酢酸エチルに可溶 ベンゼンに難溶 ヘキサン,水に不溶 5)融点 112〜120℃ 6)比旋光度 〔α〕▲23 D▼=+97.0°(C=0.5,CHC3) 7)紫外部吸収スペクトル 8)赤外吸収スペクトル 9)分子量 EIMS:m/z 411(M+) 10)13C核磁気共鳴吸収スペクトル(CDC3) δ(ppm):196.8,176.1,168.1,151.0,150.1,144.4,136.
3,128.4,127.3,123.2,123.1,108.4,104.9,56.8,54.9,4
6.0,44.2,39.2,34.5,26.2,16.9,13.2 11)1H核磁気共鳴吸収スペクトル(CDC3) δ(ppm):7.4-7.2(2H,m),7.18-7.04(3H,m),6.87(1H,d,J
=7.8Hz),6.34(1H,t,d,J=5.9および2.0Hz),4.50(1H,dd
d,J=10.2,4.6および1.4Hz),4.33(1H,t,d,J=7.0および
4.5Hz),3.97(1H,d,J=3.9Hz),3.24(3H,s),3.22(2H,
m),3.13(1H,d,J=4.6Hz),3.10(1H,d,J=7.3Hz),3.0(2H,
m),2.27(3H,s),0.72(3H,d,J=6.8Hz) WS7739物質の生物学的性質 WS7739物質は喘息、血栓症等の治療に有用であ
る。
ーゲンドルフ反応および燐モリブデン酸反応に陽性 ニンヒドリン反応に陰性 3)溶解生 メタノール,エタノール,アセトン,酢酸エチルに可溶 ベンゼンに難溶 ヘキサン,水に不溶 4)融点 100〜105℃ 5)比旋光度 ▲〔α〕23 D▼=+98.0°(C=1.0,CHC3) 6)紫外部吸収スペクトル 7)赤外吸収スペクトル 8)分子量 EIMS:m/z 413(M+) 9)13C核磁気共鳴スペクトル(CDC3) δ(ppm):206.1,176.1,168.1,151.2,144.4,128.4,127.
3,123.2,123.1,108.5,105.4,56.4,54.5,46.1,44.5,39.
3,39.3,28.9,26.2,21.3,16.8,12.8 10)1H核磁気共鳴スペクトル(CDC3) δ(ppm):10.3(1H,d,J=5Hz),7.38(1H,d,J=4.6Hz),7.3
2(1H,dr.t,J=7.5Hz),7.13(1H,d,J=7.5Hz),7.08(1H,t,
J=7.5Hz),6.87(1H,d,J=7.5Hz),4.53(1H,dd,J=10およ
び4.6Hz),4.25(1H,m),3.93(1H,d,J=4Hz),3.22(3H,s),
3.11(1H,dd,J=14および4Hz),3.00(1H,dd,J=14および
7.3Hz),2.98(1H,m),2.63(1H,m),2.53(1H,m),2.38-2.32
(2H,m),2.23(3H,s),1.90(1H,m),1.83(1H,m),0.72(3H,d,
J=6.8Hz) WS7739−B物質 1)形態および色調 うす黄色の粉末 2)元素分析値 C:63.22%,H:6.10%、N:9.97%,S:8.30% 3)呈色反応 硫酸セリウム反応,沃素反応,エールリッヒ反応,ドラ
ーゲンドルフ反応およびリンモリブデン酸反応に陽性 ニンヒドリン反応に陰性 4)溶解生 メタノール,エタノール,アセトン,酢酸エチルに可溶 ベンゼンに難溶 ヘキサン,水に不溶 5)融点 112〜120℃ 6)比旋光度 〔α〕▲23 D▼=+97.0°(C=0.5,CHC3) 7)紫外部吸収スペクトル 8)赤外吸収スペクトル 9)分子量 EIMS:m/z 411(M+) 10)13C核磁気共鳴吸収スペクトル(CDC3) δ(ppm):196.8,176.1,168.1,151.0,150.1,144.4,136.
3,128.4,127.3,123.2,123.1,108.4,104.9,56.8,54.9,4
6.0,44.2,39.2,34.5,26.2,16.9,13.2 11)1H核磁気共鳴吸収スペクトル(CDC3) δ(ppm):7.4-7.2(2H,m),7.18-7.04(3H,m),6.87(1H,d,J
=7.8Hz),6.34(1H,t,d,J=5.9および2.0Hz),4.50(1H,dd
d,J=10.2,4.6および1.4Hz),4.33(1H,t,d,J=7.0および
4.5Hz),3.97(1H,d,J=3.9Hz),3.24(3H,s),3.22(2H,
m),3.13(1H,d,J=4.6Hz),3.10(1H,d,J=7.3Hz),3.0(2H,
m),2.27(3H,s),0.72(3H,d,J=6.8Hz) WS7739物質の生物学的性質 WS7739物質は喘息、血栓症等の治療に有用であ
る。
そのような薬理活性を示すための例として、薬理試験結
果数例を以下に示す。
果数例を以下に示す。
試験1 血小板凝集阻止 体重2.5〜3kgの雄日本白兎の頸動脈にポリエチレンカ
ーテルを挿入して血液を採取した。血液を9容の血液に
対して1容の3.8%クエン酸ナトリウムにより凝固防止
処理した。血液を室温、150gで10分間遠心分離し
て、血小板に富む血漿(PRP)を調製した。さらに血
液を1000gで20分間遠心分離して得た血小板に乏しい
血漿でPRPを希釈した。血小板数は5×105個/mm3
であった。血小板凝集法は血小板凝集剤により、NKK
ヘマ・トレーサー(Hema Tracer)〔ニコ・バイオサイエ
ンス社製(Niko Bioscience Inc.)〕中、37℃で、PR
Pと試薬との合計容量0.3mを用いてシリンダー状の
ガラスセル中、電磁攪拌棒による1000rpmの一定の攪拌
下に行なった。血小板凝集を濁度法により、凝集中のP
RPの光透過度の変化を記録することによって測定し
た。
ーテルを挿入して血液を採取した。血液を9容の血液に
対して1容の3.8%クエン酸ナトリウムにより凝固防止
処理した。血液を室温、150gで10分間遠心分離し
て、血小板に富む血漿(PRP)を調製した。さらに血
液を1000gで20分間遠心分離して得た血小板に乏しい
血漿でPRPを希釈した。血小板数は5×105個/mm3
であった。血小板凝集法は血小板凝集剤により、NKK
ヘマ・トレーサー(Hema Tracer)〔ニコ・バイオサイエ
ンス社製(Niko Bioscience Inc.)〕中、37℃で、PR
Pと試薬との合計容量0.3mを用いてシリンダー状の
ガラスセル中、電磁攪拌棒による1000rpmの一定の攪拌
下に行なった。血小板凝集を濁度法により、凝集中のP
RPの光透過度の変化を記録することによって測定し
た。
阻止剤の活性をIC50値、すなわち血小板凝集応答50
%阻止に必要な濃度として表わした。アラキドン酸を1
50μMの終濃度で使用した。血小板活性化因子(以下
PAFと略)およびトロンビンの終濃度は、通常はそれ
ぞれ20nMおよび0.8u/mであるが、近似的に最高
凝集75%誘起するように選択した。
%阻止に必要な濃度として表わした。アラキドン酸を1
50μMの終濃度で使用した。血小板活性化因子(以下
PAFと略)およびトロンビンの終濃度は、通常はそれ
ぞれ20nMおよび0.8u/mであるが、近似的に最高
凝集75%誘起するように選択した。
その結果を第4表に示す。
試験2 モルモットにおける静脈内注射PAFによる誘起気管支
狭窄の阻止 体重300〜500gのハートレー系雄モルモットを使
用した。これらのモルモットをガラミントリエチオダイ
ド20mg/kgを腹腔内投与して麻酔した。気管にカニュ
ーレ挿入し、動物を陽圧ポンプにより5m/行程、6
0行程/分で人工通気した。気管カニューレからの側管
をバイオフィジオグラフ180システム(三栄機器社
製)と組合わせた圧力変換器に接続して圧力変化を測定
した。薬物を投与するためにカテーテルを右頸静脈に挿
入した。静脈内注射した合成PAF1μg/kgによって
誘起された肺圧の増加を測定し、薬物の効力を圧力増加
の阻止百分率として第5表に示した。薬物はPAF注射
10分前に静脈内注射により投与した。
狭窄の阻止 体重300〜500gのハートレー系雄モルモットを使
用した。これらのモルモットをガラミントリエチオダイ
ド20mg/kgを腹腔内投与して麻酔した。気管にカニュ
ーレ挿入し、動物を陽圧ポンプにより5m/行程、6
0行程/分で人工通気した。気管カニューレからの側管
をバイオフィジオグラフ180システム(三栄機器社
製)と組合わせた圧力変換器に接続して圧力変化を測定
した。薬物を投与するためにカテーテルを右頸静脈に挿
入した。静脈内注射した合成PAF1μg/kgによって
誘起された肺圧の増加を測定し、薬物の効力を圧力増加
の阻止百分率として第5表に示した。薬物はPAF注射
10分前に静脈内注射により投与した。
試験3 ラットにおける静脈内注射PAF誘起血圧低下作用の阻
止 生後7週齢のスプラグードーリー系ラットをウレタン7
00mg/kgの腹腔内注射により麻酔した。動脈圧測定の
ためおよび薬物投与のために、カテーテルを大腿動脈お
よび大腿静脈にそれぞれ挿入した。バイオフィジオグラ
フ180システム(三栄機器社製)と組合わせた変換器
を用いて、血圧を大腿動脈から記録した。試験薬物の阻
止活性を合成PAF誘起血圧低下阻止百分率として第6
表に示した。PAFは1μg/kgの投与量で静脈内投与
した。薬物はPAF注射3分前に静脈内投与した。
止 生後7週齢のスプラグードーリー系ラットをウレタン7
00mg/kgの腹腔内注射により麻酔した。動脈圧測定の
ためおよび薬物投与のために、カテーテルを大腿動脈お
よび大腿静脈にそれぞれ挿入した。バイオフィジオグラ
フ180システム(三栄機器社製)と組合わせた変換器
を用いて、血圧を大腿動脈から記録した。試験薬物の阻
止活性を合成PAF誘起血圧低下阻止百分率として第6
表に示した。PAFは1μg/kgの投与量で静脈内投与
した。薬物はPAF注射3分前に静脈内投与した。
この発明の医薬組成物は、例えば外部適用、内部適用ま
たは非経口適用に適した有機もしくは無機担体もしくは
賦形剤と混合してWS7739物質を有効成分として含
有する固体状、半固体状または液状の医薬製剤の形で使
用することができる。有効成分は、例えば錠剤、ペレッ
ト、カプセル、坐剤、溶液、エマルジョン、懸濁液およ
び使用に適するその他のあらゆる剤形用の、通常の無毒
性の、医薬として許容される担体と混合すればよい。
たは非経口適用に適した有機もしくは無機担体もしくは
賦形剤と混合してWS7739物質を有効成分として含
有する固体状、半固体状または液状の医薬製剤の形で使
用することができる。有効成分は、例えば錠剤、ペレッ
ト、カプセル、坐剤、溶液、エマルジョン、懸濁液およ
び使用に適するその他のあらゆる剤形用の、通常の無毒
性の、医薬として許容される担体と混合すればよい。
使用できる担体は水、グルコース、ラクトース、アラビ
アゴム、ゼラチン、マンニットール、スターチ・ペース
ト、マグネシウムトリシリケート、タルク、コーン・ス
ターチ、ケラチン、コロイドシリカ、ポテト・スター
チ、尿素およびその他の固体状、半固体状または液状
の、製剤の製造における使用に適した担体であり、さら
に助剤、安定剤、濃厚化剤、着色剤ならびに芳香剤を使
用してもよい。目的とする活性化合物は、疾患の過程ま
たは条件に従って所望の効果を発揮するのに十分な量医
薬組成物中に含有せしめる。
アゴム、ゼラチン、マンニットール、スターチ・ペース
ト、マグネシウムトリシリケート、タルク、コーン・ス
ターチ、ケラチン、コロイドシリカ、ポテト・スター
チ、尿素およびその他の固体状、半固体状または液状
の、製剤の製造における使用に適した担体であり、さら
に助剤、安定剤、濃厚化剤、着色剤ならびに芳香剤を使
用してもよい。目的とする活性化合物は、疾患の過程ま
たは条件に従って所望の効果を発揮するのに十分な量医
薬組成物中に含有せしめる。
この組成物を人に適用する場合、経口投与により適用す
るのが好ましい。WS7739物質の投与量または治療
に有効な量は、治療すべきそれぞれ個々の患者の年齢と
条件とによって変化するが、疾患の治療のために有効成
分は一般的に1日当り、人の体重kgに対して約0.1〜100
mg、好ましくは0.5〜5mgの投与量で投与され、通常平
均1回投与量約5mg、10mg、50mg、100mg、25
0mgおよび500mgが投与される。
るのが好ましい。WS7739物質の投与量または治療
に有効な量は、治療すべきそれぞれ個々の患者の年齢と
条件とによって変化するが、疾患の治療のために有効成
分は一般的に1日当り、人の体重kgに対して約0.1〜100
mg、好ましくは0.5〜5mgの投与量で投与され、通常平
均1回投与量約5mg、10mg、50mg、100mg、25
0mgおよび500mgが投与される。
以下この発明を実施例に従って説明する。
実施例1 醗酵 コーン・スターチ(1%)、グリセリン(1%)、グル
コース(0.5%)、乾燥イースト(0.5%)、コーン・ス
ティープ・リカー(0.5%)、綿実粉(1%)を含む種
培地(80m)(6NNaOHでpH6.5に調整)およ
び炭酸カルシウム(0.2%)を、250mのエルレン
マイヤーフラスコ25個中にそれぞれ注ぎ、120℃で
30分間滅菌した。ストレプトマイセス・ファエオファ
シエンス・サブスペシイース・マツエネンシスNO.77
39の斜面培養物の1白金耳をそれぞれの培地に接種
し、30℃で回転振とう器上、行程3インチ、220rp
mで72時間培養した。この種培養物を予じめ120
℃、30分間滅菌しておいた200の鋼製醗酵器中
の、グリセリン(1%)、グルテン粉(0.7%)、塩化
アンモニウム(0.1%)、硫酸マグネシウム・7水化物
(0.05%)、炭酸カルシウム(0.2%)、塩化コバルト
・6水化物(4μm/m)および沃化ナトリウム(0.
5μg/m)を含む生産培地(160)に接種し、
30℃で160/分で通気しながら200rpmの攪拌
下に96時間培養した。
コース(0.5%)、乾燥イースト(0.5%)、コーン・ス
ティープ・リカー(0.5%)、綿実粉(1%)を含む種
培地(80m)(6NNaOHでpH6.5に調整)およ
び炭酸カルシウム(0.2%)を、250mのエルレン
マイヤーフラスコ25個中にそれぞれ注ぎ、120℃で
30分間滅菌した。ストレプトマイセス・ファエオファ
シエンス・サブスペシイース・マツエネンシスNO.77
39の斜面培養物の1白金耳をそれぞれの培地に接種
し、30℃で回転振とう器上、行程3インチ、220rp
mで72時間培養した。この種培養物を予じめ120
℃、30分間滅菌しておいた200の鋼製醗酵器中
の、グリセリン(1%)、グルテン粉(0.7%)、塩化
アンモニウム(0.1%)、硫酸マグネシウム・7水化物
(0.05%)、炭酸カルシウム(0.2%)、塩化コバルト
・6水化物(4μm/m)および沃化ナトリウム(0.
5μg/m)を含む生産培地(160)に接種し、
30℃で160/分で通気しながら200rpmの攪拌
下に96時間培養した。
分離 このようにして得られる培養ブロスを珪藻土を用いて
過した。液(160)をpH7.0に調整し、次いで酢
酸エチル(160)で抽出した。抽出液を減圧濃縮し
た。得られる物質をシリカゲル(1.5)を使用するカ
ラムクロマトグラフイーに付し、カラムをn−ヘキサン
アセトン混液(1:1)で溶出した。活性化合物を含む
画分を大きさBのリクロプレプSi60(Lichroprep Si 60
size B,メルク社製)を予じめ充填したカラムに適用
し、クロロホルム−メタノール混液(100:1)で溶
出した。
過した。液(160)をpH7.0に調整し、次いで酢
酸エチル(160)で抽出した。抽出液を減圧濃縮し
た。得られる物質をシリカゲル(1.5)を使用するカ
ラムクロマトグラフイーに付し、カラムをn−ヘキサン
アセトン混液(1:1)で溶出した。活性化合物を含む
画分を大きさBのリクロプレプSi60(Lichroprep Si 60
size B,メルク社製)を予じめ充填したカラムに適用
し、クロロホルム−メタノール混液(100:1)で溶
出した。
WS7739−A物質はWS7739−B物質に先立っ
て溶出される。WS7739−A物質を含有する有効画
分を同条件で予じめ充填したカラムにより再度クロマト
グラフイーに付す。有効画分を減圧濃縮して、WS77
39−A物質(230mg)の純物質を粉末として得た。
て溶出される。WS7739−A物質を含有する有効画
分を同条件で予じめ充填したカラムにより再度クロマト
グラフイーに付す。有効画分を減圧濃縮して、WS77
39−A物質(230mg)の純物質を粉末として得た。
実施例2 醗酵 コーン・スターチ(1%)、グリセリン(1%)、グル
コース(0.5%)、乾燥イースト(0.5%)、コーン・ス
ティープ・リカー(0.5%)、綿実粉(1%)を含む種
培地(80m)(6NNaOHでpH6.5に調整)およ
び炭酸カルシウム(0.2%)を、250mのエルレン
マイヤフラスコ25個中にそれぞれ注ぎ、120℃で3
0分間滅菌した。ストレプトマイセス・ファエオファシ
エンス・サブスペシイース・マツエネンシスNO.773
9の斜面培養物の1白金耳をそれぞれの培地に接種し、
30℃で回転振とう器上、行程3インチ、220rpmで
72時間培養した。この種培養物を予じめ120℃、3
0分間滅菌しておいた200の鋼製醗酵器中の、グリ
セリン(1%)、グルテン粉(0.7%)、塩化アンモニ
ウム(0.1%)、硫酸マグネシウム・7水化物(0.05
%)、炭酸カルシウム(0.2%)、塩化コバルト・6水
化物(4μg/m)および沃化ナトリウム(0.5μg
/m)を含む生産培地(160)に接種し、30℃
で160/分で通気しながら200rpmの攪拌下に9
6時間培養した。
コース(0.5%)、乾燥イースト(0.5%)、コーン・ス
ティープ・リカー(0.5%)、綿実粉(1%)を含む種
培地(80m)(6NNaOHでpH6.5に調整)およ
び炭酸カルシウム(0.2%)を、250mのエルレン
マイヤフラスコ25個中にそれぞれ注ぎ、120℃で3
0分間滅菌した。ストレプトマイセス・ファエオファシ
エンス・サブスペシイース・マツエネンシスNO.773
9の斜面培養物の1白金耳をそれぞれの培地に接種し、
30℃で回転振とう器上、行程3インチ、220rpmで
72時間培養した。この種培養物を予じめ120℃、3
0分間滅菌しておいた200の鋼製醗酵器中の、グリ
セリン(1%)、グルテン粉(0.7%)、塩化アンモニ
ウム(0.1%)、硫酸マグネシウム・7水化物(0.05
%)、炭酸カルシウム(0.2%)、塩化コバルト・6水
化物(4μg/m)および沃化ナトリウム(0.5μg
/m)を含む生産培地(160)に接種し、30℃
で160/分で通気しながら200rpmの攪拌下に9
6時間培養した。
分離 このようにして得られる培養ブロスを珪藻土を用いて
過した。液(160)をpH7.0に調整し、次いで酢
酸エチル(160)で抽出した。抽出液を減圧濃縮し
た。得られる物質をシリカゲル(1.5)を使用するカ
ラムクロマトグラフイーに付し、カラムをn−ヘキサン
アセトン混液(1:1)で溶出した。活性化合物を含む
画分を大きさBのリクロプレプSi60(Lichroprep Si 60
size B,メルク社製)を予じめ充填したカラムに適用
し、クロロホルム−メタノール混液(100:1)で溶
出した。
過した。液(160)をpH7.0に調整し、次いで酢
酸エチル(160)で抽出した。抽出液を減圧濃縮し
た。得られる物質をシリカゲル(1.5)を使用するカ
ラムクロマトグラフイーに付し、カラムをn−ヘキサン
アセトン混液(1:1)で溶出した。活性化合物を含む
画分を大きさBのリクロプレプSi60(Lichroprep Si 60
size B,メルク社製)を予じめ充填したカラムに適用
し、クロロホルム−メタノール混液(100:1)で溶
出した。
WS7739−B物質はWS7739−A物質に続いて
溶出される。WS7739−B物質を含有する有効画分
を同条件で予じめ充填したカラムにより再度クロマトグ
ラフイーに付した。有効画分を減圧濃縮してWS773
9−B物質(300mg)の純物質を粉末として得た。
溶出される。WS7739−B物質を含有する有効画分
を同条件で予じめ充填したカラムにより再度クロマトグ
ラフイーに付した。有効画分を減圧濃縮してWS773
9−B物質(300mg)の純物質を粉末として得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 1/06 C12R 1:465)
Claims (5)
- 【請求項1】ストレプトマイセス・ファエオファシエン
ス・サブスペシイース・マツエネンシス(Streptomyces
phaeofaciens subsp.matsuenensis)No.7739から産
生しうる下記の理化学的性質を有するWS7739−A
物質またはWS7739−B物質。 1)形態および色調 うす黄色の粉末 2)呈色反応 硫酸セリウム反応、沃素反応、エールリッヒ反応、ドラ
ーゲンドルフ反応および燐モリブデン酸反応に陽性 ニンヒドリン反応に陰性 3)溶解性 メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチルに可溶 ベンゼンに難溶 ヘキサン、水に不溶 - 【請求項2】下記理化学的性質を有する特許請求の範囲
第1項に記載のWS7739A物質。 1)形態および色調 うす黄色の粉末 2)呈色反応 硫酸セリウム反応、沃素反応、エールリッヒ反応、ドラ
ーゲンドルフ反応および燐モリブデン酸反応に陽性 ニンヒドリン反応に陰性 3)溶解性 メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチルに可溶 ベンゼンに難溶 ヘキサン、水に不溶 4)融点 100〜105℃ 5)比旋光度 ▲[α]23 D▼=+98.0°(C=1.0,CHCl3) 6)紫外部吸収スペクトル 7)赤外吸収スペクトル 8)分子量 EIMS:m/z 413(M+) 9)13C核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ(ppm):206.1、176.1、168.1、151.2、144.4、128.
4、127.3、123.2、123.1、108.5、105.4、56.4、54.5、
46.1、44.5、39.3、39.3、28.9、26.2、21.3、16.8、1
2.8 10)1H核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ(ppm):10.3(1H,d,J=5Hz)、7.38(1H,d,J=4.6Hz)、
7.32(1H,br.t,J=7.5Hz)、7.13(1H,d,J=7.5Hz)、7.08(1
H,t,J=7.5Hz)、6.87(1H,d,J=7.5Hz)、4.53(1H,dd,J=1
0および4.6Hz)、4.25(1H,m)、3.93(1H,d,J=4Hz)、3.22(3
H,s)、3.11(1H,dd,J=14および4Hz)、3.00(1H,dd,J=
14および7.3Hz)、2.98(1H,m)、2.63(1H,m)、2.53(1H,m)、
2.38-2.32(2H,m)、2.23(3H,s)、1.90(1H,m)、1.83(1H,m),
0.72(3H,d,J=6.8Hz) - 【請求項3】下記理化学的性質を有する特許請求の範囲
第1項に記載のWS7739B物質。 1)形態および色調 うす黄色の粉末 2)元素分析値 C:63.22%,H:6.10%,N:9.97%,S:8.30% 3)呈色反応 硫酸セリウム反応、沃素反応、エールリッヒ反応、ドラ
ーゲンドルフ反応および燐モリブデン酸反応に陽性 ニンヒドリン反応に陰性 4)溶解性 メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチルに可溶 ベンゼンに難溶 ヘキサン、水に不溶 5)融点 112〜120℃ 6)比旋光度 ▲[α]23 D▼=+97.0°(C=0.5,CHCl3) 7)紫外部吸収スペクトル 8)赤外吸収スペクトル 9)分子量 EIMS:m/z 411(M+) 10)13C核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ(ppm):196.8、176.1、168.1、151.0、150.1、144.
4、136.3、128.4、127.3、123.2、123.1、108.4、104.
9、56.8、54.9、46.0、44.2、39.2、34.5、26.2、16.
9、13.2 11)1H核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ(ppm):7.4-7.2(2H,m)、7.18-7.04(3H,m)、6.87(1H,d,J
=7.8Hz)、6.34(1H,t,d,J=5.9および2.0Hz)、4.50(1H,dd
d,J=10.2、4.6および1.4Hz)、4.33(1H,t,d,J=7.0および
4.5Hz)、3.97(1H,d,J=3.9Hz)、3.24(3H,S)3.22(2H,m)、
3.13(1H,d,J=4.6Hz)、3.10(1H,d,J=7.3Hz)、3.0(2H,m)、
2.27(3H,s)、0.72(3H,d,J=6.8Hz) - 【請求項4】ストレプトマイセス(Streptomyces)属に属
するWS7739−A物質またはWS7739−B物質
を生産する生産菌を培地に培養し、得られるそれぞれの
培養物からWS7739−A物質またはWS7739−
B物質を分離採取することを特徴とするWS7739−
A物質またはWS7739−B物質の製造法。 - 【請求項5】WS7739−A物質またはWS7739
−B物質を有効成分とする喘息または血栓症の治療剤。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB8330465 | 1983-11-15 | ||
GB838330465A GB8330465D0 (en) | 1983-11-15 | 1983-11-15 | Fr-900452 substance |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60145092A JPS60145092A (ja) | 1985-07-31 |
JPH0631280B2 true JPH0631280B2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=10551784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59241547A Expired - Lifetime JPH0631280B2 (ja) | 1983-11-15 | 1984-11-15 | Ws7739物質およびその製造法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4661352A (ja) |
EP (1) | EP0142121B1 (ja) |
JP (1) | JPH0631280B2 (ja) |
AT (1) | ATE55153T1 (ja) |
DE (1) | DE3482864D1 (ja) |
GB (1) | GB8330465D0 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2005299520A1 (en) | 2004-10-25 | 2006-05-04 | Dow Global Technologies, Inc. | Prepolymers made from hydroxmethyl-containing polyester polyols derived from fatty acids |
BRPI0516353A (pt) | 2004-10-25 | 2008-09-02 | Dow Global Technologies Inc | dispersão de partìculas poliméricas numa fase aquosa contìnua, método para preparar uma dispersão de partìculas poliméricas numa fase aquosa contìnua e composição adesiva, seladora ou de revestimento |
-
1983
- 1983-11-15 GB GB838330465A patent/GB8330465D0/en active Pending
-
1984
- 1984-10-19 US US06/662,927 patent/US4661352A/en not_active Expired - Fee Related
- 1984-11-06 DE DE8484113383T patent/DE3482864D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1984-11-06 AT AT84113383T patent/ATE55153T1/de not_active IP Right Cessation
- 1984-11-06 EP EP84113383A patent/EP0142121B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1984-11-15 JP JP59241547A patent/JPH0631280B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
EP0142121A3 (en) | 1986-10-15 |
EP0142121B1 (en) | 1990-08-01 |
EP0142121A2 (en) | 1985-05-22 |
GB8330465D0 (en) | 1983-12-21 |
JPS60145092A (ja) | 1985-07-31 |
ATE55153T1 (de) | 1990-08-15 |
US4661352A (en) | 1987-04-28 |
DE3482864D1 (de) | 1990-09-06 |
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