JPS608518Y2 - 表示線保護継電装置 - Google Patents

表示線保護継電装置

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JPS608518Y2
JPS608518Y2 JP18872181U JP18872181U JPS608518Y2 JP S608518 Y2 JPS608518 Y2 JP S608518Y2 JP 18872181 U JP18872181 U JP 18872181U JP 18872181 U JP18872181 U JP 18872181U JP S608518 Y2 JPS608518 Y2 JP S608518Y2
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JP
Japan
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line
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coil
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JP18872181U
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JPS57118626U (ja
Inventor
英介 菅井
敏信 海老坂
Original Assignee
三菱電機株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は多端子線路を保護し得る表示線保護継電装置
に関するものである。
周知のように表示線による線路保護は2端子までは電圧
反抗式、電流循環式の何れの動作原理でも採用し得るが
、3端子になると電圧反抗式では電圧値制限回路の存在
が外部事故時に無視できない誤差出力を出すため、電流
循環式に頼らざるを得ない。
ところが電流循環式を3端子系に用いると2端子貫通外
部事故時に表示線インピーダンスが無視し得ないため、
各端に動作入力が入る。
この時、貫通している端子は貫通電流に比例した抑制入
力を受けるので誤動作の心配はないが、無電流端では抑
制入力がなく動作入力のみが入り、誤動作しやすくなる
このため現在では表示線による多端子系の保護は3端子
が限界で4端子以上は原理的に不可能とされている。
以下このことにつき、図に従って詳細に説明する。
第1図は従来の3端子系表示線保護継電装置を示す回路
図で、A、 B、 Cは各端電気所、1はこれらA、B
、C各端電気所間に張設された被保護線路であり、Oは
その分岐点を示す。
2A、2B、2CはA、 B、 C各端の線路1に挿入
された変流器、3はこれら各端変流器の2次出力を互い
に相手端との間に伝送し合うための表示線、4A、4B
、4Cは上記各端変流器2A、 2B、 2Cの2次
回路にそれぞれ設けられた飽和トランス、5A、5B、
5Cは後述する各端継電要素を上記表示線3側の高圧か
ら守るための絶縁トランス、6A、6B、6Gは各端に
設けられた抑制コイル、?A、7B、7Cは同じく動作
コイルであり、6A、7AによりA端の表示線継電要素
8Aが、6B、7BによりB端の表示線継電要素8Bが
、6C,7CによりC端の表示線継電要素8Cがそれぞ
れ構成される。
さて第2図は3端子系においてA−B端貫通外部事故F
が生じた場合の電流の方向を示す図であり、第3図はこ
の時の表示線3における電圧分布を示している。
このA−B端貫通外部事故Fの場合、A、 B各端では
飽和トランス4A、4Bの2次側にEなる電圧がそれぞ
れ発生するから、表示線3の中心点では誤差電圧は零と
なるが、実際には表示線3自身のインピーダンスが存在
する関係上、各端動作コイル?A、7Bにはそれぞれe
なる誤差入力が存在する。
A、 B端ではこの誤差入力を受けても抑制コイル6A
、6Bに大なる両端の電流が流れているから誤動作の心
配はないが、無電流端であるC端では抑制入力がなく上
記誤差入力のみを受けることになって誤動作方向に傾く
つまりC端の分岐点OがA、 B間の中心点に存在する
なら、誤差入力は零であって問題ないが、中心点にない
ことが普通であるから、上記A、B各端におけるeはと
ではないが、誤差入力は必らず存在する。
しかもこのC端誤動作の傾向は上記電圧Eが大きいほど
顕著となる。
そこで通常飽和トランス4A、4Bの飽和現象を利用し
て、A−B端貫通外部事故にあっても飽和トランス4A
、4Bの2次側に発生する電圧Eが一定値以下になるよ
うにしている。
このように各端変流器からの入力を飽和トランスに受け
ることにより、かろうじて無電流端の誤動作を防止して
いる。
ところがこのような飽和トランスを用いると、第4図の
ようにC端側で内部11点、外部F2点の多重事故時に
は、同図の矢印で示す方向に向かってA、 B端に流入
電流が、C端に流出電流がそれぞれ流れ、特にC端には
A端電流■6とB端電流■8の和電流(IA+IB)か
ら内部F□点に流る電流を差し引いた電流が外部F2点
を経て流れるので、このF2点を流れる電流が大きいと
、C端に大きな抑制がかかる。
すなわちC端に入る抑制入力がA、 B端の合成値とな
り、他方動作入力は各端同一となる関係上、C端が動作
しにく)なり、誤不動作の方向へ傾く。
このため上記第1図の3端子系表示線保護継電装置は、
互いに相反する関係にある上記両方の不都合が最小とな
るように調整することにより7、かろうじて所望の保護
動作に供じている。
したがって線路が4端子以上になると、上記第1図の装
置ではその原理上保護動作が不可能となる。
この不都合を解決するため、動作コイルは従来のま)と
して抑制回路に次のような策を施した、いわゆる直流最
大値抑制方式と移される多端子保護方式が提案された。
直流最大値抑制方式とは、各端変流器の2次出力を整流
し、この各端整流出力を別置された第2の表示線を介し
て互いに並列接続することによりそのうちの最大値を取
り出し、この最大整流出力により各端の抑制コイルを附
勢するものとして4端子以上の線路の保護にも適用でき
るようにした保護方式である。
第5図はこの直流最大値抑制方式の一例を示す回路図で
あり、図において9A、9B、9CはA、 B、 C各
端変流器2A、2B、2Cの2次回路に挿入された抑制
用変成器、IOA、IOB、IOCはこれら変成器の2
次出力電流を整流する整流器であり、この各端整流器は
図示のとうり別置された抑制用表示線1を介して互に並
列に接続される。
したがってこの抑制用表示線11に流れる電流は各端整
流電流のうちの最大の電流が流れることになる。
故にこの表示線11に設けられた各端の抑制コイル6A
、6B、5Cは上記最大の整流出力により附勢されるこ
とになる。
したがってこの第5図の方式によれば、上記第2図C端
の如き非電源端(無電流端)にも確実に抑制力を供給す
ることが可能となるから、第2図のようなケースにあっ
ても所望の動作が期待でき、また第1図で述べた飽和ト
ランスを設ける必要もないから第4図のケースにおいて
も何等の問題なく所望の保護動作を期待でき、同様の理
由から従来不可能とされた4端子系以上にも適用できる
ことになった。
なお第5図中12A、12B、12Cは抑制用表示線1
1に誘導される高圧が継電要素側へ侵入するのを阻止す
るための中和トランス13A、13B、13Cはこの中
和トランスを交流的に接地するための接地用コンデンサ
である。
即ち、中和トランス12A、12B、12Cと接地用コ
ンデンサ13A、13B、13Cは、それぞれ対となっ
て抑制用表示線11に他から誘導される高電圧を抑制す
る回路を構成するものである。
従って、一対の中和トランスと接地用コンデンサは抑制
用表示線11に誘導される電圧が、あまり高くなると回
路の保護上好ましくないので設けられる保護回路に過ぎ
ず、回路保護設計上の問題を解決するためのものであり
、A端、B端、C端における電流のうち最大のものを選
択し、これをすべての端子に対して抑制力として与える
第5図に示す方式において本質的なものではない。
上記のように第5図によれば概ね満足すべき保護動作が
期待できるが、次の点で従来装置と同様の不具合があっ
た。
つまり被保護線路1が直接接地系統と同一鉄塔に付加さ
れる場合、この相手回線事故時の過大零相電流によって
表示線3,11に誘導される電圧が継電要素を誤動作さ
せる点である。
即ち第5図において、表示線3,11に誘導される電圧
は抑制側には交流分として入るために殆んど抑制効果を
発揮しないのに対し、動作側に対しては直接動作入力と
なり、継電要素を誤動作させてしまうのである。
この考案はこの点に鑑みなされたもので、誘導電圧を抑
制側に積極的に利用することにより、誘導電圧による誤
動作を防止しようとするものであり、第6図にその一実
施例を示す。
第6図はこの考案による1端子分(A端子)のみの回路
構成を示すものであり、他の端子も全く同様に構成され
る。
さて第6図中、14Aはリアクトル及びコンデンサから
なる基本波に共振する直列共振回路、15Aはこの直列
共振回路に流れる電流を変成する変成器、16Aはこの
変成器の出力を整流する整流器、17Aは抑制コイル6
Aへの逆極性入力が入るのを阻止するためのダイオード
である。
即ち、上、下線に誘導される基本波交流分は直列共振回
路14Aを介して抑制コイル6Aに印加されるが、この
際交流入力の一部は抑制コイル6A側にも流れ、ダイオ
ードが無い場合、抑制コイル6Aの入力が正、負に変動
し、不安定現象を引き起す要因となるので、ダイオード
17Aを入れ、正方向の入力のみを抑制コイル6Aに入
れるようにしたものである。
このような回路構成とすることにより、実際の動作判定
に用いられる抑制側直流分は直列共振回路14A中のコ
ンデンサでカットされるから継電要素は直列共振回路の
付加により正常動作が阻害されることはない。
ところが抑制用表示線11に誘導される電圧は基本波交
流分が殆んどであるから直列共振回路14A、変成器1
5A及び整流器16Aから成る回路により導出された電
流は誘導電圧にはS゛比例たものとなり、この電流で抑
制コイル6Aを附勢するから、継電要素は本来の正常動
作による抑制力の外に誘導電圧に応じた抑制力が付加さ
れること)なり、したがって誘導電圧による誤動作を回
避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の表示線継電装置を示す回路図、第2図及
び第4図は第1図の被保護線路を流れる電流の方向を示
す図、第3図は第1図の被保護線路の電圧分布を示す図
、第5図は直流最大値抑制保護方式と称される表示線継
電装置を示す回路図、第6図はこの考案の一実施例を示
す回路図であり、 図中1は被保護線路、2は変流器、3は動作用表示線、
6は抑制コイル、7は動作コイル、10は整流器、11
は抑制用表示線、12.13はこの抑制用表示線に生ず
る誘導高電圧を防止するための誘導高圧防止用接地回路
を構成する中和トランス及び接地用コンデンサ、14は
リアクトルとコンデンサからなる直列共振回路、15は
変成器、16は第2の整流器である。 なお各図中同一符号は同一または相当部分を示すものと
する。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 被保護線路各端の電流を互いに相手端に伝送し合うため
    の第1の表示線と、この第1の表示線に流れるベクルト
    和電流により付勢される動作コイルと、上記各端電流を
    それぞれ整流する整流器と、この各端整流器の整流出力
    を互いに並列接続して最大の整流出力を導出するための
    第2の表示線と、この第2の表示線に流れる最大の整流
    出力により附勢される抑制コイルと、この抑制コイルと
    並列接続された基本波に共振するりアクドルとコンデン
    サとからなる直列共振回路およびこの直列共振回路に1
    次側が直列に接続された変成器と、この変成器の2次側
    電流を整流して上記整流器の出力と同方向に上記抑制コ
    イルを附勢する第2の整流器と、上記抑制コイルに直列
    に接続されたダイオードとを備えた表示線保護継電装置
JP18872181U 1981-12-16 1981-12-16 表示線保護継電装置 Expired JPS608518Y2 (ja)

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JP18872181U JPS608518Y2 (ja) 1981-12-16 1981-12-16 表示線保護継電装置

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JP18872181U JPS608518Y2 (ja) 1981-12-16 1981-12-16 表示線保護継電装置

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Publication Number Publication Date
JPS57118626U JPS57118626U (ja) 1982-07-23
JPS608518Y2 true JPS608518Y2 (ja) 1985-03-26

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