JPS607133B2 - 車両用自動変速機 - Google Patents

車両用自動変速機

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JPS607133B2
JPS607133B2 JP15135279A JP15135279A JPS607133B2 JP S607133 B2 JPS607133 B2 JP S607133B2 JP 15135279 A JP15135279 A JP 15135279A JP 15135279 A JP15135279 A JP 15135279A JP S607133 B2 JPS607133 B2 JP S607133B2
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valve
friction element
oil passage
gear
hydraulic pressure
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康彦 藤田
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車両用自動変速機の改良に関するものである。
一般に車両、特に自動車に搭載された自動変速機はトル
クコンバータ、複数の摩擦要素を選択的に作動すること
により異なる変速段を得られるように構成された遊星歯
車式変速機構、上記摩擦要素に油圧を給排するための油
圧回路等から構成されており、同油圧回路には手動によ
り作動されて上記変速機構にニュートラル状態を達成さ
せるNレンジと変速段を達成させるDレンジの少なくと
も2位置を有する手動弁が設けられている。上記のよう
な構成を備えた従釆の車両用自動変速機においては、車
両の停止状態において上記手動弁をDレンジに変位させ
たり、またDレンジの状態のまま車両を停止させようと
しても、同Dレンジにおいては上記変速機構に前進用低
速段の変速段が達成されており、大きな駆動力が駆動輪
に伝達されているので、トルクコンバータ等の特性によ
り車両が低速度で前進する所謂クリープが発生し、車両
のブレーキ装置を作動させておかなければ真の停止状態
とならないという不具合があった。上記不具合を解決す
るには、車両の停止時において上記摩擦要素を解放して
おけばよいが、これでは次に発進する際にアクセルペダ
ルを踏み込んで、同踏込みを検出して上記摩擦要素に油
圧を供給して係合させ、変速機構に前進用変速段を達成
させて発進するという順序をとるため、アクセルペダル
の踏み込みから実際に車両が発進するまでに時間遅れが
生じてスムーズな発進ができず、また上記時間遅れの間
にエンジンの回転数が上昇してまし、摩擦要素の係合が
困難となる上に同摩擦要素の耐久性も低下する事の欠点
がある。上記時間遅れを防止するには「車両の停止時に
おいて上記摩擦要素を完全に解放することなく低油圧が
供給されるように構成し、同摩擦要素の作動用ピストン
をストロークさせても係合状態ではあるが油圧が低いた
めにトルク伝達が不可能で係合要素間でスリップを発生
するような所謂初期係合状態としておけば、次の発進に
際して油圧を上昇させるだけですむためスムーズな発進
を行なうことができるものである。しかしながら、上記
初期係合状態にあっては、通常入力軸が600〜80仇
pm回転しているのに対し出力軸が停止しているわけで
あるから、両者の相対回転が過大となって摩擦要素に高
熱が発生し、同摩擦要素が焼損する・県れがある。また
、上記のような構成を備えた従来の車両用自動変速機に
おいては、車両の停止状態において上記手動弁をNレン
ジとすると、上記トルクコンバータの出力軸、即ち遊星
歯車式変速機構の入力軸は回転を持続するが、上記摩擦
要素が選択的に係合あるいは解放されて、上記変速機構
が入力軸の回転を出力軸に伝達しないような所謂ニュー
トラル状態となり、出力軸の回転は停止される。
そこで、車両を発進させるために上記手動弁をNレンジ
からDレンジへ変位させると、上記入力軸の回転を前進
駆動として出力軸へ伝達するのに必要な摩擦要素が係合
され上記入力軸と出力軸とが変速機構を介して連結され
ることとなる。その結果、入力軸の回転が一旦停止され
ることとなるので、その回転慣性を停止している出力軸
およびそれに連結される車軸等で吸収することとなり、
車体が急激に前方へ押し出されたり、車体にワインドア
ップが発生する等の所謂変速ショックが発生して不快感
を与えていた。本発明は上軌に鑑み提唱されたものであ
って、その目的とするところは、車両の停止時における
クリープを低減した車両用自動変速機を提供することに
ある。
また、本発明の他の目的は上記クリープを低減するとと
もに次の発進をスムーズに行なうことができ、しかも変
速機の各摩擦要素の耐久性が低下することのない車両用
自動変速機を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、上記クリープを低減すると
ともに手動弁装置をNレンジからDレンジへ変位させた
際に発生しがちな変速ショックを低減した車両用自動変
速機を提供することにある。
さらにまた、本発明の他の目的は上記クリープを低減す
るとともにに変速ショックを低減させた車両用自動変速
機を構造簡単にして且つ安価に提供することにある。上
記本発明の諸目的は、高速用摩擦要素を含み油圧が給排
されることにより作動される複数の摩擦要素、ワンウェ
ィクラッチ、油圧回路に介装され上記複数の摩擦要素に
油圧を自動的または手動的に選択給排するシフト弁を備
え、上記ワンゥェィクラッチが係合することにより達成
される低速段と上記高速用摩擦要素が係合することによ
り達成される高速段とを含む複数の変速段が達成される
ように構成された車両用自動変速機であって、アクセル
ペダルの踏込量を検出して信号を発するペダル作動検出
装置「同ペダル作動検出装置からの信号によって制御さ
れ上記高速用摩擦要素に上記シフト弁を介さず直接的に
油圧を給排す制御弁を備え、上記アクセルペダルの踏込
量が所定値以下となるとともに上記低遠段が達成される
と、上記制御弁から上記高遠用摩擦要素へ油圧が供給さ
れ同高速用摩擦要素が係合されるように構成したとを特
徴とする車両用自動変速機を要旨とする第1の発明と、
高速用摩擦要素と車両の前進駆動時に係合される前進用
摩擦要素とを含み油圧が給排されることにより作動され
る複数の摩擦要素、ワンウェィクラッチ、油圧回路に介
装され上記複数の摩擦要素に油圧を自動的または手動的
に選択給Eするシフト弁、上記油圧回路に介装され前進
磯動を達成させるDレンジと動力を伝達しないニュート
ラル状態を達成させるNレンジの少なくとも2位置を有
する手動弁を備え、上記前進用摩擦要素とワンウェイク
ラツチとが係合することにより達成される低速段と上記
前進用摩擦要素と高速用摩擦要素とが係合することによ
り達成される高速段とを含む複数の変速段が達成される
よに構成された車両用自動変速機であって、アクセルペ
ダルの踏込量を検出して信号を発するペダル作動検出装
置、同ペダル作動検出装置からの信号によって制御され
上記高遠用摩擦要素に上記手敷弁からの油圧を上記シフ
ト弁を介さず直接的に給排する制御弁を備え、車両停止
時に上記アクセルペダルの踏込量が所定値以下で上記手
動弁がNレンジからDレンジへ移動されたとき、上記制
御弁から上記高速用摩擦要素に油圧が供給された後に、
上記前進用摩擦要素に油圧が供給されるように構成した
ことを特徴とする車両用自動変速機を要旨とする第2の
発明によって効果的に達成されるものである。
以下、本発明の一実施例を第1図〜第3図に従って詳細
に説明する。
第1図において、図示しないエンジンにより駆動される
ランク軸1川ま、ケーシング12を介してトルクコンバ
ータ14のポンプ16に連結されており、同トルクコン
バータ14のステータ18はワンウェィクラッチ20を
介して変速機ケーシング22に連結されている。
また、上記トルクコンバー夕14のタービン24は入力
軸26を介してクラッチ28およびクラッチ301こ連
結されており、上記クラッチ28の出力側は中間軸32
を介してラビニョ式遊星歯車装置34(以下単に歯車装
置と称する)のりャサンギャ36に連結され、上記クラ
ッチ30の出力側は上記中間軸32に外豚されたスリー
ブシャフト38を介して上記歯車装置ののフロントサン
ギャ4川こ連結されるとともにブレーキ42に連結され
ている。上記歯車装置34は、上記リャサンギャ36、
フロントサンギャ40、回転可能に配設されたプラネタ
リキャリア44上に回転可能に支持されたロングピニオ
ンギヤ46とショートピニオンギヤ48、リングギャ5
0から成っており、上記ロングピニオンギヤ46はフロ
ントサンギヤ40、ショートピニオンギヤ48、リング
ギヤ501こ噛合され上記リヤサンギヤ32がショート
ピニオンギヤ48と噛合され、リングギャ50が出力軸
52に連結されている。また、上記プラネタリキャリア
44はワンゥェィクラッチ54を介して上記変速機ケー
シング22に連結されるとともにブレーキ56に連結さ
れている。なお、上記ワンウェィクラッチ54は、入力
軸26により出力軸52を前進駆動する駆動力を伝達す
ることが可能となるが、出力軸52から入力軸26へ駆
動力が伝達される場合(車両減速時)、および反力が逆
方向となる後進駆動の場合には、その駆動力の伝達が不
可能となるように構成されている。
上記各クラッチ、ブレーキはそれぞれ係合用ピストン装
置あるいはサーボ装置等を備えており、油圧が給排され
ることにより係合、解放が行なわれ、油圧回路に介装さ
れたシフト弁等の作動で上記ピストン装置、サーボ装置
等に油圧が選択給排されることにより、各クラッチ、ブ
レーキの係合、解放が組み合わされて前進3段後進1段
の変速段が達成されるものである。
第2図の表は後述する手動弁の各レンジにおける上記各
クラッチ、ブレーキの作動と変速段の状況との関係を示
したものであり、同表において“0”印はクラッチ、ブ
レーキおよびワンウエイクラッチの係合を示し、“一”
印はそれらの解放状態を示している。
同表からも明らかなように、上記クラッチ28は前進駆
動の変速段を達成する場合には常時係合される前進用摩
擦要素を構成するものであり、ワンウェィクラッチ54
は手動弁がDレンジまたは2レンジの場合の低速の変速
段(lst)を達成する場合のみ係合され、またクラッ
チ30Gま高速の変速段(3d)を達成する場合に係合
される高速用摩擦要素を構成するものである。さらに、
中速の変速段(かd)を達成する場合にはブレーキ42
が係合され、後進の場合にはクラッチ30とブレーキ5
6とが係合されており、動弁がLレンジの場合lstは
エンジンブレーキが可能とるようにワンウェィクラッチ
54の代わりにブレーキ56が係合することにより達成
されている。第3図は本発明の一実施例における油圧回
路の要部を示す図であり、車室内に設けられたシフトレ
バーによって手動で作動せしめられている手動弁60、
同手動弁60のDレンジ位置において、アクセルペダル
の踏込量が所定値以下となるとともに上記低速段(ls
t)が達成さるとクラッチ30へ油圧を供給する制御弁
62、図示しないアクセルペダルの完全解放位置付近に
おいて同ペダルによって作動されることによりペダル作
動検出装置を成すペダルスイッチ64、同スイッチ64
によって作動されるソレノィド弁66の他、図示しない
従来公知のオイルポンプ、ライン圧pLを調圧する調圧
弁、エンジンのスロットル弁関度に応じたスロツトル圧
PTHを発生させるスロットル弁、車途に応じたガバナ
圧PGを発生させるがバナ弁、上記ス。ツトル圧PTH
、ガバナ圧PG、ライン圧PLによって作動せしめられ
上記各クラッチ、ブレーキに選択的にラィンン圧PLを
給排して前進用変速段を達成する1−2シフト弁、2−
3シフト弁、トルクコンバータ14への油圧を調圧する
トルクコンバータ調圧弁、第3図における切襖弁68,
70を含む数個の切換弁等から構成されている。上記手
動弁はバルブボディ72に穿設された円筒孔74内を酒
勤してP,R,N,D,2,Lの6レンジをとり得るス
プ−ル弁76を備えている。上記円筒孔74には鯛圧弁
からのライン圧PLを供給する油路78、油路80,8
2,84,86,88,90および鱗油路92,94が
蓮通され、スプール76にはランド96,98および円
筒孔74より径の小さいランド100が形成されており
、スプール76の変位に応じて上記油路78と他の油路
との断続が行なわれるように構成されている。なお、ス
プール76の位置によって、図中ランド98の右方とな
った油路内の圧油はランド100と円筒孔74との間の
隙間から排出されるようになっている。また、上記6レ
ンジのうち、Pレンジはパーキング、Rレンジは上記ク
ラッチ30とブレーキ566とが孫合して達成される後
進、Nレンジはニュートラル、Dレンジは低速段(ls
t)から高速段(3d)の自動変速駆動、2レンジは低
速段(lst)と中遠段(机d)の自動変速駆動、Lレ
ンジは車両の速度が所定値以上で選択されるとかdに変
速され、速度が所定値以下となるとlstとなってそれ
以降再びかdに変速されることのない低速段固定駆動を
それぞれ達成する位置を示している。上記油路80は切
換弁68の一方の流入口に蓮通されるとともに油路10
2が蓮通されており、同油路102は1−2シフト弁を
介してブレーキ66に蓮通されている。
油路82は2−3シフト弁に運速されており、同油路8
2を介して上記2一3シフト弁へライン圧PLが供給さ
れると、同2一3シフト弁が幻d側に固定的に保持され
る。油路84はクラッチ28に直接連動され、油路10
4を介して制御弁62に蓮通されるとともに油路106
が蓮通されており、同油路106はガバナ弁へライン圧
PLを供給するとともに1−2シフト弁、2−3シフト
弁等を介してクラッチ28以外の各クラッチ、ブレーキ
ヘライン圧PLを供給するようになっている。なお、油
路82のクラッチ28と蓮通される直前部には並列に配
設されたオリフィス108と逆止弁110が介装されて
おり、同逆止弁110はクラッチ28から手動弁60方
向への油の流通のみを許容するように構成されている。
油路86はス。ットル弁にライン圧PLを供給するとと
もに油路112を介して調圧弁にライン圧PL調圧用の
フィードバック油圧を供給するようになっており、油路
88は制御弁62に蓮通されるとともに油路114を介
して調圧弁にライン圧PL調圧用のフィードバック油圧
を供給するようになっており、また油路9川まブレーキ
56に蓮通されている。上記制御弁62はバルブボディ
72に穿設された円筒孔116内を摺動するスプール1
18と同スプール118を図中右方へ押圧するスプリン
グ120とを備えており、上記スプール118には受圧
面積の等しい3つのランド122,124,126が形
成されている。
上記円筒孔116には油路88,104、油路104か
ら分岐された油路128の他、油路130,132,1
34,136および擬油路138が蓮通されており、油
路130は切襖弁70の一方の流入口に蓮通され、同切
換弁70の流出口にはクラッチ3川こ達通された油路1
40が蓮通されている。油路132は、1一2シフト弁
に蓮通されるとともに油路142を介して切換弁68の
他方の流入口に蓮通されており、上記1一2シフト弁が
松d側に作動されると同シフト弁からのライン圧PLを
制御弁62へ導くようになっており、油路134はブレ
ーキ42用サーボ装置の係合側油圧室に蓬通され上記油
路132からのライン圧PLを同油圧室へ供給するよう
になっている。油路136は切換弁68の流出口に蓮通
されており、上記切換弁68,70は2つの流入口から
導かれる油路のうち高い方の油圧を流出口へ導き、低い
油圧が導かれるべき流入口を閉塞するように構成されて
いる。
なお、切換弁70の他方の流入口には油路144が蓮通
されており、同油路144は2−3シフト弁に蓮通され
るとともに上記ブレーキ42用サーボ装置の解放側油圧
室に蓮通され、2一3シフト弁が3d側に作動されると
同シフト弁からのライン圧PL上記解放側用油圧室およ
び切換弁70(クラッチ30)へ供給する。また、上記
油路128にはオリフィス146が介装されるとともに
同オリフイス146と制御弁62との間に油路148が
蓮通されており、同油路148にはソレノィド弁66が
介愛されている。
同ソレノィド弁66はソレノィド150が励磁されると
プランジャ弁152が図中左方へ変位されて油路148
の開□部154を閉塞し、消磁されるとスプリング15
6の押圧力によりプランジャ弁152が右方へ変位され
て閉口部164を開放し油路148をBE油路158に
運通するように構成されている。また、上記ソレノィド
150は、従来公知の遅延回路160、アクセルペダル
の解放状態で閉成され、同ペダルを少しでも踏み込むと
開成されるペダルスイッチ64、キースィッチ162を
介して電源164に接続されており、上記遅延回路16
0はペダルスイッチ64が閉成されて回路が連絡された
時、所定時間(長くとも数秒程度)後にソレノィド15
0へ通電を開始するように構成されている。上記制御弁
62のスプール118は、スプリング120の押圧力に
より図中右方へ、油路128から供給され油圧(ライン
圧PL)によって左方に押圧駆動されるが、上記ソレノ
ィド弁66のソレノィド150が消磁された状態および
油路128内に油圧が存在しない状態においてはスプリ
ング120の押圧力により右側位置へ、またソレノィド
弁66のソレノィド150が励磁され旦つ油路128に
油路86から油路104を介して油圧が供給されている
場合には同油圧によってスプリング120の押圧力に抗
して左側位置へ変位せしめられるものである。
なお、油路136から油圧(ライン圧PL)が供給され
ている場合には、ソレノイド150が励磁され亘つ油路
128に油圧が供給されていても、スプール118は右
側位置に固定的に保持されるものである。そして、上記
制御弁128は、スプール118が右側位置にあるとき
は油路104をランド124で閉塞するとともに油路8
8と130、油路132と134をそれぞれ運通し、、
スブール118が左側位置にあるときには油路88をラ
ンド126で、油路132をランド124でそれぞれ閉
塞するとともに油路104と130を運通し、油路13
4を排油路138に運速するように構成されている。次
に、上記機成による本実施例の作動を、手動弁60の位
置に応じて順次説明する。手動弁60のスプール76が
Pレンジにに位置した場合には、ランド96が排油路9
2の左側に、ランド98が油路78の左側に位置し、油
路88,90は排油路92へ、他の油路はランド100
と円筒孔74との隙間へそれぞれ運通されるので、すべ
ての油圧回路から油圧が排出されて、各ブレーキ、クラ
ッチが開放されて歯車装置34は入力軸26から出力軸
52へ動力伝達を行なわないニュートラル状態となる。
なお、この時には従来周知の如く、上記スプール76を
作動させる図示しないシフトレバーに機械的に連動する
係合装置が、歯車装置34の出力軸52をロックするも
のである。手動弁60がRレンジとなると、ランド96
が9E油路92と油路88,90との間に、ランド98
が油路78と油路86の間に位置し、油路78から油路
88,90へライン圧PLが供給される。
同ライン圧PLは、油路114を介して調圧弁にフィー
ドバックされ、Rレンジにおけるライン圧PLの値を調
圧するとともに制御弁62へ供給される。この時、同制
御弁62のスプール118は、油路84内に油路が存在
せず、従って油路128内に油圧が存在しないので、ソ
レノィド弁66の開閉にかかわらずスプリング120の
押圧力によって右側に位置し、油路88と130とを蓮
適している。この結果、油路88から制御弁62に供給
されたライン圧PLは、油路130、切換弁70を介し
てクラッチ3川こ供給され、同クラッチ30を係合させ
る。また、油路9川こ供給されたライン圧PLは、ブレ
ーキ56へ導かれて同ブレーキ56を係合させる。従っ
て、手動弁60をRレンジとすると第2図に示すように
クラッチ30、ブレーキ56が係合されて後進の変速段
が達成されるものである。なお、この場合には「上述の
通りソレノィド弁66の開閉によってライン圧PLの供
給状態、即ち油圧回路の連絡状態が変化することはなく
、アクセルペダルの踏込量に関係なく後進の変速段が達
成された状態が保持されるので、クリープが発生し、徐
行運転を必要とする後進時に有効に利用できるものであ
る。手動弁60がNレンジとなると、油路78と86の
みが蓮通され、他の油路は排油路又はランド100と円
筒孔74との隙間に蓮通された状態となる。油路78か
ら油路86へ導びかれたライン圧PLはt スロットル
弁に供給されるとともに油路112を介して調圧弁に供
給されるので、この状態でアクセルペダルを踏み込んで
エンジンの回転数を上昇させる(所謂空ふかしをする)
と、スロットル圧PTHが発生し、ライン圧PLが上昇
するが、上記パーキングの状態と同様にすべてのクラッ
チ、ブレーキが解放されているので、他に何ら変化せず
、ニュートラル状態を保持するものである。手動弁60
がDレンジとなると、図示の如く油路84にも蓮通され
、ライン圧Pしが油路84を介してクラッチ28‘こ供
給されて同クラッチ28を係合させるとともに油路IQ
6を介してガバナ弁、1−2シフト弁へまた油略奪04
,亀28を介して制御弁62へ供給される。
この時、車両が停止状態で、アクセルペダルが完全に解
放されてペダルスイッチ64が閉成された状態にあると
「ソレノィド150が励磁されてソレノィド弁66が閉
口部154を閉塞するので、油路128, 翼48内の
油圧は油路104内の油圧と同値となってスプリング1
20の押圧力に抗してスプール亀18を左方へ移動させ
る。この結果、油路亀04内のライン圧PLが油路13
0「切換弁70を介してクラッチ3川こ供給されてクラ
ッチ30を係合させるので、クラッチ28と30が係合
された3dの変速段が達成される。従って、同3dの変
速段における駆動力は、lstの駆動力の1/9陸度と
なるので、Dレンジ停車時における車両のクリープが防
止または低減される。なお、この場合クラッチ28が係
合された後にクラッチ30が係合されると、一旦lst
の変速段が達成された後に3dの変速段が達成されるこ
ととなり、同lstの変速段は駆動力の伝達量が大きい
ため、車両停止時において手動弁60をNレンジからD
レンジへ変位させた瞬間に車両のワインドアップまたは
前方への急動等の所謂変速ショックが生じてしまうが、
本実施例においてはクラッチ28へ油圧を供給する油路
84に介装され同クラッチ28への油圧供給の遅延手段
を成す。オリフィス108の作用によって、クラッチ2
8へのライン圧PLの供給時間がクラッチ30へのライ
ン圧PLの供給時間より長くなるし即ちクラッチ28が
クラッチ30より後から係合されるように構成されてい
るのでLニュートラル状態から直接3dの変速段が達成
されて、lstより伝達される駆動力が小さくなる分だ
け上記変速ショックを低減できるものである。次に、上
記Dレンジの停車状態、即ちクラッチ28と38とが係
合されて3dの変速段が達成されている状態から、発進
のためにアクセルペダルを踏み込むと、ペダルスイッチ
64が開成され、ソレノィド150が消磁してプランジ
ャ弁152がスプリング156の押圧力によって図中右
方へ移動せしめられて油路148の開口部154が9E
油路富58に蓮通されるので、油路官28,竃48内の
油圧が排出されて制御弁62のスプール118がスプリ
ング120の押圧力により右方へ移動せしめられる。こ
のため「クラッチ301こライン圧PLを供給する油路
130が、手動弁60を介して排油路92,94へ蓮通
されている油路881こ蓮通されるので、クラッチ30
が解放されて「同時にlstの変速段が達成されて十分
な発進加速を得ることができるものである。その後は、
車両速度に応じて変化するガバナ圧PGとエンジンの負
荷状態(スロットル弁開度)に応じて変化するスロット
ル圧PTHの作用によって各シフト弁が制御され、車両
の走行状態に応じてlst,幻d,3dの変速段が達成
されるものである。この状態にあっては、、上記の如く
油路128,148内の油圧は低下せしめられるが、オ
リフィス146の作用によって油路104,84内の油
圧は低下しないものである。なお、上記かdの変速段が
達成される場合に、1一2シフト弁からブレーキ42用
サ−ボ装置の、合側油圧室に供給されるライン圧PLは
、油路132、制御弁62、油路134を介して上記係
合用油圧室に導びかれるように構成されるとともに、油
路132から分岐された油路142、切換弁68、油路
136を介して上記制御弁62のスプール118の左端
部にも導かれるように構成されているので、上記スプー
ル118が右側位置に固定的に保持されることとなり、
沙dで走行中にアクセルペダルを解放してペダルスイッ
チ64が開成され、ソレノィド弁66が開□部154を
閉塞して油路128,148内の油圧が上昇してもスプ
ール118が左方へ変位されることはなく、走行中に上
記クリープ防止作用が働くことを防止するものである。
また、上記3dの変速段が達成される場合には、2一3
シフト弁からのライン圧PLが油路144、功換弁70
を介してクラッチ30に供給されて同クラッチ30が係
合されるとともに、ブレーキ42用サーボ装置の係合側
油圧室の油圧を排出することなく解放側油圧室に上記ラ
イン圧PLが供給されて同ブレーキ42が解放されるる
ので、上記油路132,142,136内の油圧が排出
されることはなく、上記かdの場合と同様にスプール1
18が右側位置に固定的に保持されるものである。さら
に、Dレンジlstの変速段で走行中に、アクセルペダ
ルを解放して、即ちスロツトル圧PTHを低下させて狐
d、3rdヘシフトアップを行なう所謂リフトフットア
ップシフトがなされた場合には、アクセルペダルの解放
によりペダルスイッチ64は則時閉成されるが、遅延回
路160の作用によりソレノィド150への通電が上記
スイッチ64閉成後の数秒間行なわれず、その間に1−
2シフト弁または2一3シフト弁が作動して狐dまたは
$dの変速段が達成され、上記制御弁62のスプール1
18の左側端部に油路132,142、切換弁68、油
路136を介してライン圧PLが供給されるので、数秒
後にソレノィド150への通電が開始されてプランジャ
弁152が開□部154を閉塞しても、上記スプール1
18は左方へ変位せしめられることはないものである。
なお、本実施例においては、ソレノィド150の励磁を
遅延させるように遅延回路160を設けたが、これは油
圧回路全体の特性によっては設けなくとも良い場合もあ
り、また、ソレノィド150の磁力を調整して同ソレノ
ィド150が励磁してプランジヤ152が閉口部154
を閉塞した際、同開○部154を完全に閉塞することな
く油圧が多少リークするように構成しても油路128,
148内の油圧の上昇に時間がかかるので、本実施例と
同様の効果を奏することができるものである。次に、上
記Dレンジにて走行中の車両を停止させようとした場合
には、アクセルペダルが解放されるので、ペダルスイッ
チ64が閉成され、遅延回路160の作用により数秒後
にソレノィド150が励磁されプランジャ弁152が関
口部154を閉塞するが、狐d,3dの変速段が達成さ
れている場合には、上述の通り制御弁62のスプール1
18は左方へ移動されることはない。
そして、車両の走行速度が低下して、1一2シフト弁が
lst側に変位されると、ブレーキ42用サーボ装暦の
係合側油圧室の油圧が排出されて同ブレーキ42が解放
され、ワンウェィクラッチ54によるlstの変速段が
達成されようとするが、それと同時に制御弁62のスプ
ール118左端部に供給されていたライン圧Pしも排出
されるので、同スプール118が左方へ移動し、油路1
04内のライン圧Pしが油路130、切換弁70、油路
140を介してクラッチ3川こ供給され、同クラッチ3
0が係合されて3dの変速段が達成される。従って、歯
車装置34がDレンジ停車状態と同様となり、車両が完
全に停止した後には、クリープの発生が防止または低減
されるものである。手動弁60が2レンジとなった場合
は、油路78が油路84,86に加えて油路82にも運
速され、ライン圧PLが油路82を介して2一3シフト
弁のスロットル弁PTHが供給されていた物分に供給さ
れるので、上記2一3シフト弁を狐d側に固定的に保持
し、3dへの変速を停止させ、lstとれdの自動変速
が行なわれるが、制御弁62の作動は上記Dレンジの場
合と全く同様である。
次に、手動弁60がLレンジとなると、油路78がさら
に油路80にも運速されるので、ライン圧PLが油路8
0、切換弁68、油路136を介して制御弁62のスブ
ール118左端部に供給される。従って、上記スプール
118が、上記Dレンジかdの場合と同様に、アクセル
ペダルの踏込量に関係なく右側位置に固定的に保持され
るものである。
また、上記油路80‘こ導びかれたライン圧PLは油路
102を介して1一2シフト弁へ供給されて同シフト弁
をlst側に固定的に保持せしめるとともにブレーキ5
6に供給されて同ブレーキ56を係合させるため、上記
ワンウェィクラツチ54の作用によらない低速段が達成
され、車両の走行状態にかかわらずlstの変速段が保
持されるものである。また、この場合には、上述の通り
ソレノィド弁66の開閉によってライン圧PLの供給状
態、即ち油圧回路の連絡状態が変化することはなく、ア
クセルペダルの踏込量にかかわらずブレーキ56による
低速段が達成された状態が保持されるので、クリープが
発生し、車庫入れ、交通渋滞等の徐行運転を必要とする
時に有効にクリープを利用することができるものである
。従って、上言己構成によれば、手動弁60がDレンジ
に位置した状態で車両を停止させても、伝達される駆動
力の小さい高速(3d)の変速段が達成されているので
、クリープの発生を防止または低減することができるも
のである。また「車両の停止状態において手動弁60を
変速機のニュートラル状態であるNレンジから駆動状態
であるDレンジへ変位させたときにも「クラッチ28の
係合に先だってクラッチ3030が係合されるので、低
速(lst)の変速段が達成されることなく直嬢援高速
(3d)の変速段が達成されて、変速ショックが低減さ
れるものである。
以上詳述したように、本発明によれば手動弁をDレンジ
にした状態で車両を停止させても、同車両のクリープを
防止または低減でき、また上記手動弁をNレンジからD
レンジに変位させたときの変速ショックを低減した自動
変速機を提供できるものである。
また、本発明によれば、従来の自動変速機にアクセルベ
ダルの踏込量を検出するペダル作動検出装置を設けると
ともに、同検出装置によって制御される制御弁を油圧回
路中に介装するのみで上記のような自動変速機を製作す
ることができるので、変速機全体を極めて安価に提供で
きるものである。
さらに、上記実施例では、ペダル作動検出装置として、
アクセルペダルによって開閉されるスイッチと、同スイ
ッチによって制御されるソレノィド弁を使用したが、こ
のような電気的手段の代わり‘こ従来公知であり且つ自
動変速機の油圧回路中に必ず設けられるスロットル弁か
らのスロットル圧によって制御弁を作動させるように構
成すれば、変速機全体をさらに安価に提供できるもので
ある。なお、上記実施例は本発明をラビニョ式遊星歯車
装置を備えた前進3変速段の自動変速機に適用した場合
を示したが、本発明はこれに限られるものではなく前進
2変速段の自動変速機、シンブソン式遊星歯車装置を備
えたものあるいは複数の前進変速段を有する歯車変速装
置と2段の変速段を有する単純遊星歯車装置とを組合わ
せた前進多段変速比を備えた自動変速機等にも適用可能
なことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の動力伝達部の概略的構造を示
す骨子図、第2図は上記動力伝達部における各摩擦要素
の作動と変速段状況の関係を示す表、第3図は上記実施
例の構成を示す油圧回路図である。 14……トルクコンバー夕、20,54……ワンウェィ
クラツチ、26・・・…入力軸、28,30……クラッ
チ、42,56……フレーキ、52…・・・出力軸、6
0・・・・・・手鰍弁、62・・・・・・制御弁、64
……ペダルスイッチ、66……ソレノィド弁。 第1図第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 高速用摩擦要素と車両の前進駆動時に係合される前
    進用摩擦要素とを含み油圧が給排されることにより作動
    される複数の摩擦要素、ワンウエイクラツチ、油圧回路
    に介装され上記複数の摩擦要素に油圧を自動的または手
    動的に選択給排するシフト弁、上記油圧回路に介装され
    前進駆動を達成させるDレンジと動力を伝達しないニユ
    ートラル状態を達成させるNレンジの少なくとも2位置
    を有する手動弁を備え、上記前進用摩擦要素とワンウエ
    イクラツチとが係合することにより達成される低速段と
    上記前進用摩擦要素と高速用摩擦要素とが係合すること
    により達成される高速段とを含む複数の変速段が達成さ
    れるように構成された車両用自動変速機であって、アク
    セルペダルの踏込量を検出して信号を発するペダル作動
    検出装置、同ペダル作動検出装置からの信号によって制
    御され上記高速用摩擦要素に上記手動弁からの油圧を上
    記シフト弁を介さず直接的に給排する制御弁を備え、車
    両停止時に上記アクセルペダルの踏込量が所定値以下で
    上記手動弁がNレンジからDレンジへ移動されたとき、
    上記高速用摩擦要素が上記制御弁から供給される油圧に
    よって係合された後に上記前進用摩擦要素が係合される
    ように同前進用摩擦要素へ油圧を供給する油路に遅延手
    段を介装したことを特徴とする車両用自動変速機。 2 上記制御弁が上記高速用摩擦要素へ油圧を供給する
    第1の位置と同油圧を排出する第2の位置とを有すると
    ともに、上記低速段以外の変速段を達成するために係合
    される摩擦要素へ供給する油圧によって上記第2位置に
    固定的に保持されるように構成したことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の車両用自動変速機。
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