JPH0617922A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JPH0617922A
JPH0617922A JP2407838A JP40783890A JPH0617922A JP H0617922 A JPH0617922 A JP H0617922A JP 2407838 A JP2407838 A JP 2407838A JP 40783890 A JP40783890 A JP 40783890A JP H0617922 A JPH0617922 A JP H0617922A
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clutch
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和夫 佐々木
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卓治 藤原
Tatsutoshi Mizobe
龍利 溝部
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier
    • H01L27/04Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being a semiconductor body
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/16Inhibiting or initiating shift during unfavourable conditions, e.g. preventing forward reverse shift at high vehicle speed, preventing engine over speed

Abstract

(57)【要約】 【目的】 前進走行中に、セレクターレバーが、前進走
行レンジからRレンジにシフトされたとき、Rレンジへ
のシフトが誤ってなされたミスシフトである場合に生ず
る問題を解消しつつ、ドライバーが、Rレンジへシフト
する意思をもってシフトした場合には、ドライバーの意
思に合致するように、Rレンジへのチエンジをおこなう
ことのできる自動変速機の制御装置を提供することを目
的とする。 【構成】 車速が、所定の高車速より高い状態で、Rレ
ンジへのシフトがなされた場合には、ミスシフトと判定
して、Rレンジへのチエンジを禁止し、Rレンジへにチ
エンジしても不具合の生じない所定の低車速に低下して
初めて、Rレンジへのチエンジの禁止を解除し、所定の
高車速未満の車速で、Rレンジへのシフトがなされた場
合には、ドライバーは、ブレーキなどを踏んで、車速を
低下させており、Rレンジへのシフトは、ドライバーの
意思に合致すると判定して、Rレンジへチエンジするよ
うに制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の制御装置
に関するものであり、さらに、詳細には、セレクターレ
バーが前進走行レンジから後退レンジ(本明細書におい
ては、「Rレンジ」という。)に、シフトされた場合に
おいて、ドライバーの意思に合致するように、チエンジ
をおこなうことのできる自動変速機の制御装置に関する
ものである。
【0002】
【先行技術】自動変速機において、セレクターレバー
が、前進走行レンジからRレンジにシフトされる場合、
そのシフトが、ドライバーの意思に基づくときには、問
題がないが、誤って、シフトがなされたとき、すなわ
ち、ミスシフトされたときは、ドライバーはそのチエン
ジを認識していないため、車速が高い場合には、走行上
の不具合が生ずる。
【0003】そこで、特開昭63−13949号公報
は、前進走行している車両の車速が一定以上であるとき
は、セレクターレバーが、前進走行レンジからRレンジ
にシフトされた場合にも、前進走行レンジからRレンジ
へのチエンジを禁止するように制御して、かかる問題点
の解決を図った自動変速機の制御装置を提案している。
【0004】
【発明の解決しようとする問題点】しかしながら、車両
が、一定車速以上で、前進走行しているときに、前進走
行レンジからRレンジへのチエンジを禁止する場合に
は、Rレンジへのチエンジを禁止する車速を低い値に設
定すると、車庫入れのように、前進、後退を繰り返すと
きに、車両を、ドライバーの意思通りに、動かすことが
困難になり、他方、高い値に設定すると、ミスシフトが
なされた場合に不具合が生ずるという問題があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前進走行中に、セレクターレ
バーが、前進走行レンジからRレンジにシフトされた場
合において、車速が所定値以上では、Rレンジへのチエ
ンジを禁止するように制御する自動変速機の制御装置に
おいて、ドライバーの意思に合致するように、Rレンジ
へのチエンジをおこなうことのできる自動変速機の制御
装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【発明の構成】本発明のかかる目的は、前進走行レンジ
にある場合に、車速が高い第1の値以上で、Rレンジへ
のシフトがなされたときは、車速が低い第2の値以下に
低下するまで、Rレンジへのチエンジを禁止するととも
に、車速が高い第1の値未満で、Rレンジへのシフトが
なされたときは、Rレンジへのチエンジをおこなう制御
手段を備えることにより達成される。
【0007】本発明の好ましい実施態様においては、前
記第2の値が、ゼロ以上の低い値に設定されている。本
発明の別の好ましい実施態様においては、前記第2の値
がゼロに設定されるとともに、制御手段により、車速
が、前記高い第1の値以上で、Rレンジへのシフトがな
された後、Rレンジから他のレンジへシフトされた場合
には、車速が、第1の値以下の第3の値未満に低下した
ときに、Rレンジへのチエンジの禁止を解除するように
制御がおこなわれる。
【0008】
【発明の作用】本発明によれば、制御手段が、前進走行
レンジにある場合に、車速が高い第1の値以上で、Rレ
ンジへのシフトがなされたときは、高速前進走行中に、
Rレンジへのシフトがなされるという通常では考えられ
ない操作で、ミスシフトと考えるべきであるから、車速
が低い第2の値以下に低下するまで、Rレンジへのチエ
ンジを禁止して、走行上の不具合が生ずることを確実に
防止するとともに、車速が高い第1の値未満で、Rレン
ジへのシフトがなされたときは、ドライバーは、ブレー
キペダルなどを踏み、車速を低下させた上で、Rレンジ
へシフトしていると認められるから、Rレンジへのチエ
ンジを禁止することなく、たたちに、Rレンジへのチエ
ンジを実行しているから、ドライバーの意思に合致する
ように、Rレンジへのチエンジをおこなうことが可能に
なる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係る自動変速機の
制御装置により制御される自動変速機の概略図である。
図1において、自動変速機1は、トルクコンバータ2、
トルクコンバータ2の出力により駆動される変速歯車機
構3、変速歯車機構3の動力伝達回路を切り換えるフォ
ーワードクラッチ4、コーストクラッチ5、3−4クラ
ッチ6、リバースクラッチ7、2−4ブレーキ8、ロー
リバースブレーキ9からなる摩擦係合要素およびワンウ
エイクラッチ10、11を備え、これらの摩擦係合要素
および第1ワンウエイクラッチ10ならびに第2ワンウ
エイクラッチ11を締結あるいは非締結とすることによ
り、走行レンジであるDレンジ、Sレンジ、Lレンジな
らびにRレンジの各レンジと、Dレンジにおける1ない
し4速と、Sレンジにおける1ないし3速およびLレン
ジにおける1ないし2速が得られるように構成されてい
る。
【0010】トルクコンバータ2は、エンジン出力軸1
5に連結されたケース20内に固定されたポンプ21
と、ポンプ21に対向するように配置され、ポンプ21
によって、作動油を介して、駆動されるタービン22
と、タービン22とポンプ21との間に配置されるとと
もに、ワンウエイクラッチ23を介して、変速機ケース
16に支持されたトルクを増大させるステータ24と、
ケース20とタービン22との間に設けられ、ケース2
0を介して、エンジン出力軸15とタービン22とを連
結するロックアップクラッチ25とを備え、タービン2
2の回転が、タービンシャフト26を介して、変速歯車
機構3に伝達されるように構成されている。ここに、エ
ンジン出力軸15には、タービンシャフト26内を貫通
するポンプシャフト17が連結され、このポンプシャフ
ト17により、自動変速機1の後端部に配置されたオイ
ルポンプ18が駆動されるようになっている。
【0011】変速歯車機構3は、ラビニョ型プラネタリ
ギヤ装置により構成され、タービンシャフト26上に遊
嵌された小径のスモールサンギヤ30と、スモールサン
ギヤ30の後方において、同様に、タービンシャフト2
6上に遊嵌された大径のラージサンギヤ31と、スモー
ルサンギヤ30に噛合された複数のショートピニオンギ
ヤ32と、前半部が、複数のショートピニオンギヤ32
に噛合されるとともに、後半部が、ラージサンギヤ31
に噛合されたロングピニオンギヤ33と、複数のショー
トピニオンギヤ32およびロングピニオンギヤ33を回
転自在に支持するキャリヤ34およびロングピニオンギ
ヤ33の前半部に噛合されたリングギヤ35を含んでい
る。
【0012】タービンシャフト26とスモールサンギヤ
30との間には、フォーワードクラッチ4および第1ワ
ンウエイクラッチ10とが、直列に設けられており、こ
れらのフォーワードクラッチ4および第1ワンウエイク
ラッチ10と並列に、コーストクラッチ5が設けられて
いる。また、タービンシャフト26とキャリヤ34との
間には、3−4クラッチ6が設けられ、タービンシャフ
ト26とラージサンギヤ31との間には、リバースクラ
ッチ7が設けられている。さらに、ラージサンギヤ31
とリバースクラッチ7との間には、ラージサンギヤ31
を固定するバンドブレーキとなる2−4ブレーキ8が設
けられており、キャリヤ34と変速機ケース16との間
には、キャリヤ34の反力を受け止める第2ワンウエイ
クラッチ11と、キャリヤ34を固定するローリバース
ブレーキ9とが、並列に設けられている。リングギヤ3
5は、出力ギヤ19に連結され、リングギヤ35から、
出力ギヤ19および差動装置を介して、回転が、図示し
ない左右の車輪に伝達されるようになっている。
【0013】フォーワードクラッチ4、コーストクラッ
チ5、3−4クラッチ6、リバースクラッチ7、2−4
ブレーキ8、ローリバースブレーキ9からなる摩擦係合
要素およびワンウエイクラッチ10、11が、それぞ
れ、締結または非締結することによって、公知のよう
に、所定の変速段が得られる。図2、図3および図4
は、フォーワードクラッチ4、コーストクラッチ5、3
−4クラッチ6、リバースクラッチ7、2−4ブレーキ
8、ローリバースブレーキ9からなる摩擦係合要素のア
クチュエータに、油圧を給排する油圧制御回路の回路図
を分割して描いた図面であり、図4は、その左上側を、
図5は、その下側を、図6は、その右上側を、それぞ
れ、示している。
【0014】図2、図3および図4において、2−4ブ
レーキ8のアクチュエータ8aを除き、他の摩擦係合要
素のアクチュエータは、通常の油圧ピストンにより構成
され、油圧が供給されたときに、対応する摩擦係合要素
を締結するように作動する。これに対して、2−4ブレ
ーキ8のアクチュエータ8aは、アプライポート8bと
リリースポート8cとを有するサーボピストンから構成
されており、アプライポート8bのみに油圧が供給され
ているときには、2−4ブレーキ8を締結し、他方、ア
プライポート8bおよびリリースポート8cの双方に油
圧が供給されているとき、または、これらのいずれにも
油圧が供給されていないときには、2−4ブレーキ8が
非締結となるように、作動する。
【0015】油圧制御回路は、オイルポンプ18からメ
インライン40に吐出された作動油の圧力を、所定のラ
イン圧に調整するレギュレータバルブ70と、マニュア
ル操作によってレンジの選択をおこなうマニュアルバル
ブ71と、変速段に応じて作動し、各摩擦締結要素のア
クチュエータに対して、油圧の給排をおこなう1−2シ
フトバルブ72、2−3シフトバルブ73、3−4シフ
トバルブ74とを備えている。
【0016】マニュアルバルブ71は、メインライン4
0からライン圧が導入される入力ポートeと、第1出力
ポートa、第2出力ポートb、第3出力ポートcおよび
第4出力ポートdとを有しており、第1出力ポートa、
第2出力ポートb、第3出力ポートcおよび第4出力ポ
ートdには、それぞれ、第1出力ライン41、第2出力
ライン42、第3出力ライン43および第4出力ライン
44が接続され、DレンジおよびSレンジにおいては、
入力ポートeは、第1出力ポートaおよび第2出力ポー
トbに、Lレンジにおいては、第1出力ポートaおよび
第3出力ポートcに、Rレンジにおいては、第4出力ポ
ートdに、それぞれ、連通するようになっている。
【0017】また、1−2シフトバルブ72、2−3シ
フトバルブ73、3−4シフトバルブ74は、それぞ
れ、スプール72a、72a、74aを、図示しないス
プリングにより、図3において、右側に付勢して、構成
されており、これらのスプール72a、73a、74a
の図3における右側には、それぞれ、パイロットポート
72b、73b、74bが設けられている。1−2シフ
トバルブ72のパイロットポート72bには、メインラ
イン40から、ライン45を介して、分岐したパイロッ
トライン46が、2−3シフトバルブ73のパイロット
ポート73bには、第1出力ライン41から分岐したパ
イロットライン47が、また、3−4シフトバルブ74
のパイロットポート74bには、メインライン40に連
通するパイロットライン48が、それぞれ、接続されて
おり、これらのパイロットライン46、47および48
には、それぞれ、1−2ソレノイドバルブ75、2−3
ソレノイドバルブ76および3−4ソレノイドバルブ7
7が付設されている。これらの1−2ソレノイドバルブ
75、2−3ソレノイドバルブ76および3−4ソレノ
イドバルブ77は、それぞれ、オン状態のときに、対応
するパイロットライン46、47および48をドレイン
させて、対応する1−2シフトバルブ72、2−3シフ
トバルブ73および3−4シフトバルブ74のパイロッ
トポート72b、73bおよび74b内のパイロット圧
を排出することにより、スプール72a、72a、74
aを、それぞれ、図3において、右側に位置させ、他
方、オフ状態のときには、対応するパイロットポート7
2b、73bおよび74bに、パイロットライン46、
47および48からバイロット圧を導入させて、スプー
ル72a、72a、74aを、それぞれ、図3におい
て、左側に位置させるように、作動する。
【0018】ここに、これらの1−2ソレノイドバルブ
75、2−3ソレノイドバルブ76および3−4ソレノ
イドバルブ77は、図示しない制御回路からの制御信号
により、車速とスロットルバルブ開度とに応じて、あら
かじめ実験的に定められたマップ基づいて、オンまたは
オフされ、これにともなって、対応する1−2シフトバ
ルブ72、2−3シフトバルブ73および3−4シフト
バルブ74のスプール72a、72a、74aの位置が
切り換わり、各摩擦係合要素に通じる油路も切り換わる
ため、これらの摩擦係合要素が、所定の組み合わせで、
締結あるいは非締結とされ、変速段が、運転状態に応じ
て、切り換えられることになる。
【0019】一方、マニュアルバルブ71における第1
出力ポートa、第2出力ポートb、第3出力ポートcお
よび第4出力ポートdに接続された第1出力ライン4
1、第2出力ライン42、第3出力ライン43および第
4出力ライン44のうち、Dレンジ、SレンジまたはL
レンジの前進走行レンジにおいて、メインライン40に
連通される第1出力ライン41からは、ライン49が分
岐し、ライン49がフォーワードクラッチラインとされ
て、ワンウエイクラッチオリフィス78を介して、フォ
ーワードクラッチ4に導かれている。このため、Dレン
ジ、SレンジまたはLレンジの前進走行レンジにおいて
は、フォーワードクラッチ4が、常時、締結されること
になる。ここに、フォーワードクラッチラインであるラ
イン49には、ライン50を介して、フォーワードクラ
ッチ4の締結時に、緩衝用として作用するN−Dアキュ
ームレータ79が接続されている。80は、ワンウエイ
オリフィスである。
【0020】また、第1出力ライン41は、1−2シフ
トバルブ72に導かれており、1−2ソレノイドバルブ
75がオンされて、スプール72aが、図3において、
右側に位置した時、サーボアプライライン51に連通
し、ワンウエイオリフィス81を介して、サーボピスト
ン8aのアプライポート8bと連通する。したがって、
Dレンジ、SレンジまたはLレンジの前進走行レンジに
おいて、1−2ソレノイドバルブ75がオン状態の時、
すなわち、Dレンジにおける2速、3速、4速、Sレン
ジにおける2速、3速、Lレンジにおける2速におい
て、サーボピストン8aのアプライポート8bに、サー
ボアプライ圧である油圧が導入され、リリースポート8
cに油圧が導入されていない時、すなわち、Dレンジに
おける2速、4速、Sレンジにおける2速、Lレンジに
おける2速の時、2−4ブレーキ8が締結される。な
お、サーボピストン8aのアプライポート8bには、ラ
イン52を介して、2−4ブレーキ8の締結時に、緩衝
用として作用する1−2アキュームレータ82が接続さ
れている。
【0021】さらに、第1出力ライン41は、3−4シ
フトバルブ74に導かれており、3−4ソレノイドバル
ブ77がオフ状態で、スプール72aが、図3におい
て、左側に位置する時、ライン53に連通する。このラ
イン53は、2−3シフトバルブ73に導かれており、
2−3ソレノイドバルブ76がオン状態にあり、スプー
ル73aが、図3において、右側に位置している時に、
コーストクラッチライン54に連通する。このコースト
クラッチライン54は、ワンウエイオリフィス83およ
び油路切換用のボールバルブ84を経て、コーストクラ
ッチ5に連通している。したがって、Sレンジ、Lレン
ジにおいて、2−3ソレノイドバルブ76がオン状態と
なり、かつ、3−4ソレノイドバルブ77がオフ状態と
なる時、すなわち、Sレンジの2速、Lレンジの1速、
2速で、コーストクラッチ5が締結する。
【0022】さらに、Dレンジ、Sレンジにおいて、メ
インライン40に連通する第2出力ライン42は、2−
3シフトバルブ73に導かれている。この第2出力ライ
ン42は、2−3ソレノイドバルブ76がオフ状態にあ
り、スプール73aが、図3において、左側に位置して
いる時に、3−4クラッチライン55に連通し、3−4
クラッチライン55は、ワンウエイオリフィス85を介
して、3−4クラッチ6に連通している。したがって、
Dレンジ、Sレンジにおいて、2−3ソレノイドバルブ
76がオフ状態にある時、すなわち、Dレンジの3速、
4速、Sレンジの3速で、3−4クラッチ6が締結され
る。なお、3−4クラッチライン55には、3−4クラ
ッチ6の作動時に、緩衝用として作用する2−3アキュ
ームレータ86が接続されている。87は、ワンウエイ
オリフィスである。
【0023】3−4クラッチライン53から分岐したラ
イン56は、3−4シフトバルブ74に導かれ、3−4
ソレノイドバルブ77がオフ状態で、スプール73a
が、図3において、左側に位置する時に、ライン57に
連通して、2−3タイミングバルブ102を介して、サ
ーボリリースライン58に連通する。サーボリリースラ
イン58は、ワンウエイオリフィス89を介して、サー
ボピストン8aのリリースポート8cに至っている。し
たがって、Dレンジ、Sレンジにおいて、2−3ソレノ
イドバルブ76および3−4ソレノイドバルブ77が、
ともにオフ状態にある時、すなわち、Dレンジの3速、
Sレンジの3速で、サーボピストン8aのリリースポー
ト8cに、サーボリリース圧が導入され、2−4ブレー
キ8の締結が解除される。
【0024】また、サーボリリースライン58から分岐
したライン59は、コーストタイミングバルブ90およ
びボールバルブ84を介して、コーストクラッチライン
54に連通し、コーストクラッチ5に至っている。した
がって、サーボリリースライン58内に油圧が導入され
るDレンジの3速、Sレンジの3速において、コースト
クラッチ5が締結される。
【0025】マニュアルバルブ71により、Lレンジ
で、メインライン40に連通する第3出力ライン43
は、切換弁として作用するボールバルブを介して、1−
2シフトバルブ72に導かれ、1−2ソレノイドバルブ
75がオフ状態で、スプール72aが、図3において、
左側に位置している時、ローリバースブレーキライン5
9に連通し、アキュームレータ用オリフィスとして作用
するワンウエイオリフィス92を経て、ローリバースブ
レーキ9に至っている。したがって、Lレンジにおい
て、1−2ソレノイドバルブ75がオフ状態の時、すな
わち、Lレンジの1速で、ローリバースブレーキ9が締
結される。したがって、本実施例においては、第3出力
ライン43が、マニュアルバルブ71における低速レン
ジ回路を構成している。
【0026】ローリバースブレーキライン59には、ワ
ンウエイオリフィス92をバイパスするバイパス回路1
31が設けられている。バイパス回路131は、ワンウ
エイオリフィス92の上流側から分岐して、3−4シフ
トバルブ74に至る第1分岐路131aと、3−4シフ
トバルブ74からワンウエイオリフィス92の下流側に
至る第2分岐路131bからなっており、3−4ソレノ
イドバルブ77が、オフ状態で、スプール74aが、図
3において、左側に位置している時に、第1分岐路13
1aと第2分岐路131bとが連通するようになってい
る。
【0027】ローリバースブレーキライン59には、ロ
ーリバースブレーキ9の作動時に、緩衝用として作用す
るN−Rアキュームレータ93が接続されている。94
は、ワンウエイオリフィスである。マニュアルバルブ7
1のRレンジにおいて、メインライン40と連通する第
4出力ライン44は、第4出力ライン44から分岐した
ライン60を介して、ボールバルブ91に接続されると
ともに、リバースクラッチライン61となって、リバー
スクラッチ7に至っている。したがって、Rレンジにお
いては、1−2ソレノイドバルブ75がオフ状態にある
時にのみ、ローリバースブレーキ9が締結される一方、
リバースクラッチ7が、常時、締結されている。したが
って、本実施例においては、第4出力ライン44および
これから分岐したライン60が、マニュアルバルブ71
におけるリバースレンジ回路を構成している。
【0028】また、本実施例の油圧制御回路には、図1
に示されたトルクコンバータ2のロックアップクラッチ
25を作動させるためのロックアップシフトバルブ95
と、ロックアップシフトバルブ95を介して、トルクコ
ンバータ2内へ供給される油圧を調圧するロックアップ
コントロールバルブ96とが付設されている。97はデ
ューティソレノイドバルブ、98はロックアップソレノ
イドバルブである。
【0029】ロックアップシフトバルブ95には、レギ
ュレータバルブ70からトルクコンバータライン62が
導かれているとともに、両端に設けられた第1パイロッ
トポート95bおよび第2のパイロットポート95cに
は、メインライン40から分岐し、減圧バルブ99を備
えたパイロットライン63からさらに分岐したライン6
4、65が、それぞれ、接続されている。ロックアップ
ソレノイドバルブ98は、ライン64に付設されてお
り、ロックアップソレノイドバルブ98がオン状態の時
に、ロックアップシフトバルブ95のスプール95a
が、図4において、右側に位置することにより、トルク
コンバータライン62が、トルクコンバータ2内に通ず
るトルクコンバータライン66に連通し、その結果、ト
ルクコンバータ2の内圧が高まって、ロックアップクラ
ッチ25が締結され、他方、ロックアップソレノイドバ
ルブ98がオフとなり、ロックアップシフトバルブ95
のスプール95aが、図4において、左側に移動すれ
ば、トルクコンバータライン62が、ロックアップ解放
ライン67に連通し、トルクコンバータ2内に、ロック
アップ解放圧が導入されて、ロックアップクラッチ25
の締結が解除される。100はコンバータリリーフバル
ブである。
【0030】さらに、各変速時における油圧の給排タイ
ミングを調整するため、コーストタイミングバルブ9
0、バイパスバルブ101、2−3タイミングバルブ1
02および3−2タイミングバルブ103が付設されて
いる。コーストタイミングバルブ90は、サーボリリー
スライン58から分岐し、コーストクラッチライン54
に、ボールバルブ84を介して、連通するライン59上
に設けられており、サーボアプライライン51から分岐
したライン68によって、サーボアプライ圧が、スプー
ル90aの一端に導かれている。そして、ライン59に
より、スプール90aの他端に導入されるサーボリリー
ス圧とスプリングの付勢力とが、サーボアプライ圧に打
ち勝った時に、ライン59を連通させるようになってい
る。したがって、このライン59を介して、コーストク
ラッチ5にコーストクラッチ圧が供給されるDレンジお
よびSレンジの2−3シフトアップ変速時においては、
サーボリリース圧が十分に上昇して、2−4ブレーキ8
の締結が確実に解除されてから、コーストクラッチ5が
締結されることになり、2−4ブレーキ8とコーストク
ラッチ5とが、同時に締結状態となることにより生ずる
ダブルロックの防止が図られている。また、コーストタ
イミングバルブ90のスプール90aの一端に、サーボ
アプライ圧が導かれているので、ライン59を連通させ
るタイミングが、サーボアプライ圧に応じて、変更され
ることになり、ライン59の連通タイミングとサーボア
プライ圧の圧力レベルとの対応関係が適切に設定される
ことになる。
【0031】バイパスバルブ101は、3−4クラッチ
ライン55に設けられたワンウエイオリフィス85をバ
イパスするバイパスライン69上に設けられており、3
−4クラッチライン55のワンウエイオリフィス85よ
り下流の油圧、すなわち、3−4クラッチ圧が、スプー
ル101aの一端に、レギュレータバルブ70から導か
れ、エンジン負荷に対応した圧力を発生すべく作用する
調圧バルブ104により圧力制御されたスロットルモジ
ュレータ圧が、ライン200を介して、スプール101
aの他端に、それぞれ、導入され、3−4クラッチ圧が
所定値以上に上昇して、スプール101aが、図2にお
いて、左側に移動した時に、バイパスライン69を遮断
するようになっている。したがって、3−4クラッチ圧
は、供給開始時には、バイパスライン69により、速や
かに供給されるが、その後、ワンウエイオリフィス85
によって供給が緩やかになされるようになっており、そ
のため、2−3シフトアップ変速時における3−4クラ
ッチ6の締結タイミングが調整されることになる。10
5はデューティソレノイドバルブ、106はアキューム
レータである。
【0032】2−3タイミングバルブ102は、3−4
シフトバルブ74から導かれるライン57とサーボリリ
ースライン58の連通部位に介設されており、スプール
102aの一端部側に、3−4クラッチライン55内の
油圧、すなわち、3−4クラッチ圧が、その他端部側
に、サーボリリース圧が、それぞれ、導入されるように
なっている。そして、3−4クラッチ圧およびサーボリ
リース圧の作用により、サーボリリースライン58を、
ライン57に連通させ、または、ドレインさせて、サー
ボリリース圧を、3−4クラッチ圧に対応させて調圧す
るようになっている。
【0033】3−2タイミングバルブ103は、サーボ
アプライライン51上のワンウエイオリフィス81をバ
イパスする第1バイパスライン201と、フォーワード
クラッチライン49上におけるワンウエイオリフィス7
8をバイパスする第2バイパスライン202とに跨がっ
て設けられている。3−2タイミングバルブ103の一
端部には、メインライン40に通ずるライン45から分
岐したパイロットライン203が接続され、スプール1
03aの中間部位には、サーボリリースライン58から
分岐したドレインライン204が接続されており、パイ
ロットライン203には、3−2ソレノイドバルブ10
7が付設されている。この3−2タイミングバルブ10
3は、3−2ソレノイドバルブ107の作動により、1
−2シフトアップ変速時、3−2シフトダウン変速時ま
たは4−2シフトダウン変速時に、第1バイパスライン
201および第2バイパスライン202を開閉して、こ
れらの変速時における油圧の給排タイミングを制御す
る。すなわち、1−2シフトアップ変速時には、まず、
第1バイパスライン201を連通させて、サーボアプラ
イ圧を、サーボピストン8aのアプライポート8bに、
速やかに供給するとともに、変速開始から所定時間が経
過した時に、第1バイパスライン201を遮断すること
により、変速動作の後半には、サーボアプライ圧を、ワ
ンウエイオリフィス81を介して、サーボピストン8a
のアプライポート8bに、緩やかに供給する。また、3
−2シフトダウン変速時には、変速開始時に、まず、ド
レインライン204をドレインポートに連通させ、その
後、ドレインライン204を遮断する。その結果、サー
ボリリース圧が、変速動作の前半には、ドレインライン
204より速やかに排出され、変速動作の後半には、サ
ーボリリースライン58上に設けられ、排出方向に絞り
作用をおこなうワンウエイオリフィス89により、緩や
かに排出されることになる。さらに、4−2シフトダウ
ン変速時においては、まず、変速動作の前半に、第2バ
イパスライン202を連通させて、フォーワードクラッ
チ4へフォーワードクラッチ圧を速やかに供給し、変速
動作の後半には、第2バイパスライン202を遮断する
ことにより、ワンウエイオリフィス78の絞り作用によ
って、フォーワードクラッチ4へフォーワードクラッチ
圧を緩やかに供給する。
【0034】図5は、本発明の実施例に係る自動変速機
の制御装置のブロック図である。図5において、本発明
の実施例に係る自動変速機の制御装置は、マニュアルバ
ルブ71のRレンジ操作時において、1−2ソレノイド
バルブ75、2−3ソレノイドバルブ76および3−4
ソレノイドバルブ77を開閉制御するコントロールユニ
ット300を備えている。図5においては、油圧制御回
路の要部もあわせて描かれている。本発明の実施例に係
る自動変速機の制御装置は、さらに、マニュアルバルブ
71のレンジを検出するレンジ検出手段301および車
速を検出する車速検出手段302を備え、レンジ検出手
段301からレンジ検出信号が、また、車速検出手段3
02から車速検出信号が、それぞれ、コントロールユニ
ット300に入力されている。
【0035】図6は、本発明の実施例に係る自動変速機
の制御装置による制御の一例を示すフローチャートであ
る。図6において、まず、Rレンジにチエンジすること
を禁止すべきときに1にセットされ、Rレンジへのチエ
ンジ禁止を解除すべきときにゼロにセットされるフラグ
FRおよび所定速度V1以上で、前進走行しているとき
に1にセットされ、そうでないときにゼロにセットされ
るフラグFTが、それぞれ、ゼロにセットされる。
【0036】次いで、コントロールユニット300は、
レンジ検出手段301から入力されたレンジ検出信号お
よび車速検出手段302から入力された車速検出信号に
基づき、レンジおよび車速Vを読み込み、フラグFTが
1か否かを判定するが、車両の発進直後は、前述のよう
に、フラグFTはゼロにセットされているため、判定結
果は、NOである。
【0037】判定結果がNOであるときには、コントロ
ールユニット300は、変速段が、Dレンジ、Sレンジ
またはLレンジの前進走行レンジのいずれかにあるか、
および、車速Vが、第1の所定値V1以上か否か、すな
わち、所定車速V1以上の速度で前進走行中であるか否
かを判定する。その結果、YESのときは、コントロー
ルユニット300は、フラグFTを1にセットし、他
方、NOのときは、フラグFTはゼロに保持したまま、
さらに、FRが1か否かを判定する。
【0038】発進直後は、前述のように、フラグFRは
ゼロにセットされているため、判定結果は、NOであ
る。コントロールユニット300は、さらに、車速V
が、第1の所定値V1以上で、かつ、フラグFTが1で
あるか否かを判定する。その結果、NOと判定されたと
きは、フラグFRが1か否かを判定されるが、フラグF
Rはゼロであるので、次のサイクルに移行し、他方、Y
ESと判定されたときには、フラグFTを1にセット
し、さらに、前回のレンジは、Rレンジではなく、今回
初めて、Rレンジにシフトされたか否かを判定する。図
6において、R→1は、前回のレンジは、Rレンジでな
く、今回、Rレンジにシフトされたことを示している。
【0039】Rレンジにシフトされたと判定されたとき
は、車両は、第1の所定値V1以上の車速で前進走行し
ている状態で、セレクターレバーが、Rレンジにシフト
されたことを意味しており、このような高速運転状態
で、セレクターレバーが、Rレンジにシフトされること
は、ドライバーのミスシフトと考えられるから、Rレン
ジにチエンジすることを禁止すべきであり、したがっ
て、フラグFRは1にセットされる。他方、Rレンジへ
のシフトはおこなわれてはいないと判定されたときは、
フラグFRはゼロのままに保持される。
【0040】次いで、コントロールユニット300は、
フラグFRが1か否かを判定する。その結果、フラグF
Rが1のときは、前述のように、Rレンジにチエンジす
ることを禁止すべきであるから、コントロールユニット
300は、1−2ソレノイドバルブ75をオン状態のま
ま保持し、ドライバーが、セレクターレバーをRレンジ
にシフトしたにもかかわらず、Rレンジへのチエンジは
なされず、次のサイクルに移行する。
【0041】他方、フラグFRがゼロのときは、車速V
が第1の所定値以上で、Rレンジへのシフトがなされて
はいない場合か、あるいは、車速Vが第1の所定値以下
であり、Rレンジへのシフトがなされても、Rレンジに
チエンジすることを禁止する必要のない場合であるか
ら、次のサイクルへ移行する。次のサイクルにおいて、
再び、コントロールユニット300は、レンジおよび車
速Vを読込み、フラグFTが1か否かを判定する。
【0042】その結果、フラグFTが1でないとき、す
なわち、前回においては、所定車速V1以上で、前進走
行していなかったと判定したときは、発進直後と同様
に、所定車速V1以上で、前進走行しているか否かが判
定される。これに対して、フラグFTが1のとき、すな
わち、前回において、所定車速V1以上で、前進走行し
ていたと判定したときには、コントロールユニット30
0は、フラグFRが1か否かを判定する。
【0043】その結果、NOのときは、さらに、レンジ
がRレンジにシフトされたか否かが判定され、Rレンジ
にシフトされたと判定されたときは、フラグFRを1セ
ットし、Rレンジにシフトされていないと判定したとき
は、フラグFRをゼロに保持したまま、さらに、フラグ
FRが1か否かが判定され、フラグFRが1と判定され
たときは、Rレンジにチエンジすることを禁止すべきで
あるから、コントロールユニット300は、1−2ソレ
ノイドバルブ75をオン状態のまま保持し、ドライバー
が、セレクターレバーをRレンジにシフトしたにもかか
わらず、Rレンジへのチエンジはなされず、次のサイク
ルに移行し、他方、フラグFRがゼロと判定されたとき
は、次のサイクルへ移行する。
【0044】他方、フラグFTが1で、かつ、フラグF
Rが1と判定したときは、車速Vが第1の所定値V1以
上の状態で、Rレンジにシフトされた場合、すなわち、
ミスシフトがなされた場合を意味しているから、コント
ロールユニット300は、レンジが、Rレンジにあるか
否かを判定し、Rレンジにあると判定したときは、さら
に、車速Vが、第1の所定値V1より小さい正の値であ
る第2の所定値V2以下か否か、すなわち、レンジがR
レンジにあるが、車速Vが低下して、Rレンジへのチエ
ンジを禁止する必要がなくなったか否かを判定する。そ
の結果、レンジがRレンジにあり、かつ、車速Vが、第
1の所定値V1より小さい正の値である第2の所定値V
2以下であると判定したときは、Rレンジへのチエンジ
を禁止する必要がなくなったので、フラグFRおよびF
Tを、ともに、ゼロにセットする。
【0045】これに対して、レンジが、Rレンジにある
が、車速Vが、第2の所定値V2以上のときは、いま
だ、Rレンジへのチエンジを禁止する必要があるから、
フラグFRおよびFTは、1まま保持される。他方、レ
ンジがもはやRレンジにないときは、Rレンジへのチエ
ンジを禁止するかどうかは問題にならないから、フラグ
FRおよびFTをゼロにセットする。
【0046】その後、フラグFRが、1か否かが判定さ
れ、1でないときは、そのまま、次のサイクルに移行
し、他方、フラグFRが1のときは、Rレンジへのチエ
ンジを禁止して、次のサイクルに移行する。以上、本実
施例によれば、レンジが、Dレンジ、SレンジまたはL
レンジの前進走行レンジにあり、かつ、車速Vが、第1
の所定値V1以上の高速前進運転状態において、Rレン
ジにシフトされたときは、ドライバーが、ミスシフトし
たと判断し得るから、Rレンジへのチエンジを禁止し、
車速Vが、第1の所定値V1より小さい正の値である第
2の所定値V2以下に低下して、Rレンジにチエンジし
ても不具合が走行上の生じない運転状態になるまでは、
Rレンジへのチエンジの禁止を解除せず、ミスシフトに
よる走行上の問題の防止を図るとともに、レンジが、D
レンジ、SレンジまたはLレンジの前進走行レンジにあ
り、前進走行している状態で、Rレンジにシフトされた
場合でも、車速Vが、第1所定値V1より小さいとき
は、ドライバーは、ブレーキペダルを踏むなどして、車
速を低下させた上で、Rレンジへシフトしているなど、
ドライバーは、意識して、Rレンジへのシフトをおこな
っていると考えられるから、Rレンジへのチエンジを禁
止することなく、ただちに、Rレンジへのチエンジが実
行されるように制御して、ドライバーの意思に合致する
ように、Rレンジへのチエンジがなされることを保証し
ている。
【0047】図7は、本発明の実施例に係る自動変速機
の制御装置による制御の他の例を示すフローチャートで
ある。図7の実施例においては、図4の実施例とは異な
り、第2の所定値V2はゼロに設定され、レンジが、D
レンジ、SレンジまたはLレンジの前進走行レンジにあ
り、かつ、車速Vが、第1の所定値V1以上の高速前進
運転状態において、Rレンジにシフトされたというミス
シフトがなされたと考えられるときは、その後に、車速
Vが、第2の所定値V2にまで低下しても、レンジが、
Rレンジにあるかぎり、Rレンジへのチエンジを禁止し
ており、ただ、その後に、ドライバーが、Dレンジ、S
レンジもしくはLレンジの前進走行レンジまたはNレン
ジにシフトしたときは、ドライバーが、ミスシフトに気
がつき、レンジを、Rレンジ以外のレンジに切り換えた
ものと判断し得るから、車速Vが、第1の所定値V1以
下の小さい正の値である第3の所定値V3未満に低下し
た段階で、Rレンジへのチエンジの禁止を解除するよう
にしている。これは、高速前進運転状態において、Rレ
ンジにミスシフトされたにもかかわらず、ドライバー
が、それに気づかず、そのまま、停止してしまった場合
に生じ得る再発進時における不具合を優先的に防止しよ
うとするものである。図7において、R→0は、前回
は、Rレンジであったが、今回、Rレンジ以外のレン
ジ、すなわち、Dレンジ、SレンジもしくはLレンジの
前進走行レンジまたはNレンジに、セレクターレバーが
シフトされたことを示している。
【0048】本実施例によれば、高速前進運転状態にお
いて、Rレンジにミスシフトされたにもかかわらず、ド
ライバーが、それに気づかず、そのまま、停止してしま
った場合に生じ得る再発進時における不具合を防止し、
ドライバーの意思に合致するように、Rレンジへのチエ
ンジをおこなうことが可能になる。本発明は、以上の実
施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載され
た発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それら
も、本発明の範囲内に包含されるものであることは言う
までもない。
【0049】たとえば、図7の実施例においては、新た
に、第3の所定値V3を使用して、制御をおこなってい
るが、第3の所定値V3は、第1の所定値V1と、同じ
値であってもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、前進走行中に、セレク
ターレバーが、前進走行レンジからRレンジにシフトさ
れた場合において、車速が所定値以上では、Rレンジへ
のチエンジを禁止するように制御する自動変速機の制御
装置において、ドライバーの意思に合致するように、R
レンジへのチエンジをおこなうことのできる自動変速機
の制御装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例に係る自動変速機の制
御装置により制御される自動変速機の概略図である。
【図2】図2は、本発明の実施例に係る自動変速機の制
御装置により制御される自動変速機の油圧制御回路の回
路図の左上側の部分を示す部分回路図である。
【図3】図3は、本発明の実施例に係る自動変速機の制
御装置により制御される自動変速機の油圧制御回路の回
路図の下側の部分を示す部分回路図である。
【図4】図4は、本発明の実施例に係る自動変速機の制
御装置により制御される自動変速機の油圧制御回路の回
路図の右上側の部分を示す部分回路図である。
【図5】図5は、本発明の実施例に係る自動変速機の制
御装置のブロック図である。
【図6】図6は、本発明の実施例に係る自動変速機の制
御装置による制御の一例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の実施例に係る自動変速機の制
御装置による制御の他の例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 自動変速機 2 トルクコンバータ 3 変速歯車機構 7 リバースクラッチ 9 ローリバースブレーキ 15 エンジン出力軸 21 ボンプ 22 タービン 24 ステータ 25 ロックアップクラッチ 40 メインライン 41 第1出力ライン 42 第2出力ライン 43 第3出力ライン 44 第4出力ライン 70 レギュレータバルブ 71 マニュアルバルブ 72 1−2シートバルブ 73 2−3シートバルブ 74 3−4シートバルブ 75 1−2ソレノイドバルブ 76 2−3ソレノイドバルブ 77 3−4ソレノイドバルブ 61 リバースクラッチライン 91 ボールバルブ 300 コントロールユニット 301 レンジ検出手段 302 車速検出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前進走行中に、セレクターレバーが、前
    進走行レンジからRレンジにシフトされた場合におい
    て、車速が所定値以上では、Rレンジへのチエンジを禁
    止するように制御する自動変速機の制御装置において、
    前進走行レンジにある場合に、車速が高い第1の値以上
    で、Rレンジへのシフトがなされたときは、車速が低い
    第2の値以下に低下するまで、Rレンジへのチエンジを
    禁止するとともに、車速が高い第1の値未満で、Rレン
    ジへのシフトがなされたときは、Rレンジへのチエンジ
    をおこなう制御手段を備えたことを特徴とする自動変速
    機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記第2の値を、ゼロ
    以上の低い値に設定することを特徴とする請求項1に記
    載の自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、前記第2の値をゼロに
    設定するとともに、車速が、前記高い第1の値以上で、
    Rレンジへのシフトがなされた後、Rレンジから他のレ
    ンジへシフトされた場合には、車速が、第1の値以下の
    第3の値未満に低下したときに、Rレンジへのチエンジ
    の禁止を解除することを特徴とする請求項1に記載の自
    動変速機の制御装置。
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