JPS606998A - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JPS606998A
JPS606998A JP58113955A JP11395583A JPS606998A JP S606998 A JPS606998 A JP S606998A JP 58113955 A JP58113955 A JP 58113955A JP 11395583 A JP11395583 A JP 11395583A JP S606998 A JPS606998 A JP S606998A
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JP
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time
signal
delay
point
delay time
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JP58113955A
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修 浜田
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Sony Corp
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  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例〜オーディオ信号を時間軸圧縮又は伸張処
理することによりピッチ(音程)を変更するような信号
処理装置に関し、特に、同一人力信号をそれぞれ個別に
時間軸圧縮又は伸張処理して得られた2組の出力信号を
交互に切換えて取り出す際の異音発生を防止し得るよう
な信号処理装置こと関する。
〔背景技術とその問題点〕
通常のオーディオテープレコーダにおいて、録音時のテ
ープ走行速度に対して、再生時のテープ走行速度を速く
すれば、再生時間が短かくなるとともに音程(ピッチ)
が高くなり、また再生時のテープ走行速度を遅くすれば
、再生時間が長くなるとともに音程が低くなることが一
般に知られている。ところで、単に再生速度のみを変更
したい場合、例えば口述筆記(ディクテーンヨン)する
ために筆記可能な低速で録音内容を再生する場合や、録
音内容の概要を短時間で把握するようないわゆる斜め読
みをするために高速で再生する場合等に、テープ走行速
度のみを変更しただけでは音程(ピッチ)が変化してし
まうため、聴き取りにぐいという欠点が生ずる。
そこで、入力オーディオ信号の音声や楽音等のピッチの
みを変更するようなピンチ変換機能を有するオーディオ
信号処理装置を用いて、上述のように再生速度を変更し
た場合でも元の録音時と略同じピッチの再生信号を得る
ようにする技術が種々提案されている。
このようなピンチ変換用のオーディオ信号処理装置は、
各種効果音形成の用途や、歌手無しのハソクオーケスト
う(いわゆるカラオケ)を再生する際のピッチ変更の用
途等にも使用し得るものである。
ところで、従来のピッチ要換用のオーディオ信号処理装
置には、例えば、]3 B D (バケツリレー素子)
やCCD(電荷結合素子)等のアナログ遅延素子を用い
、その書き込み、読み出しクロックを時間的に変化させ
て遅延時間制御を行なう方式のものや、あるいは、入力
オーディオ信号をディジタル信号に変換し、ンフトレジ
スクやRAM(ランダムアクセスメモリ)等のディジタ
ル遅延素子を用い、書き込み、読み出し制御により時間
軸圧縮・伸張動作を行なう方式のもの等が知られている
この場合の時間軸圧縮・伸張動作は、入力信号を一定の
時間、例えば数十ms程度のフレームに分割し、これら
のフレーム毎に時間軸を圧縮又は伸張するような処理を
行なっており、出力信号においては上記フレーム毎の信
号接続点にて波形不連続が生じ、クリックノイズ発生等
の悪影響が生ずる。このため、2組の遅延素子を用いて
、それぞれ上記フレームの接続点が互いに重ならないよ
うに時間軸圧縮又は伸張動作を行なイっぜ、これらの出
力信号の一方のフレーム接続点近傍を他方の信号で置き
換えることにより、上記クリックノイズ発生等の悪影響
を防止している。このときの出力信号の一方から他方へ
の切り換えは、一般にいわゆるクロスフェード操作によ
り行なっているが、音源が例えば正弦波に近い場合等で
は2組の出力信号の位相差に応じて、クロスフェード部
分の信号の振幅が変動し、異常が発生する吉いう欠点を
有している。
〔発明の目的〕
本発明は、上1ボの実情に鑑みてなされたものでして出
力する場合の接続点における波形不連続を低減し、クリ
ックノイズや異音発生等の悪影響を防止し得るような信
号処理装置の提供を目的とする。
〔発明の概要〕
すなわち、本発明に係る°信号処理装置は、入力信号を
それぞれ遅延する少なくとも2個の可変遅延手段と、こ
れらの可変遅延手段の遅延時間をそれぞれ制御する制御
手段と、上記各可変遅延手段からの出力信号を実質的に
切換えて取り出す切換手段と、上記各可変遅延手段から
の出力信号間の位相差最少点を検出する検出手段とを備
え、この検出手段からの出力に応じて上記制御手段及び
上記切換手段を制御して、上記各可変遅延手段からの各
出力信号間の位相差が最少となるときこれらの可変遅延
手段の遅延時間変化速度を互いに等しくするとともに上
記各出力信号を一方から他方に切換えて取り出すように
したことを特徴としている。
〔実施例〕
本発明に係る信号処理装置の実施例の説明に先立ち、本
発明の先行技術としてのピッチ変換機能を有するオーデ
ィオ信号処理装置について図面を参照しながら説明する
先ず第1図は、本発明の先行技術となる信号処理装置の
一例としてのピッチ変換装置の基本構成を示すブロック
回路図である。
この第1図において、入力端子1にはアナログオーディ
オ信号あるいはディジタルオーディオ信号が供給されて
おり、この入力信号は第1、第2の2個の可変遅延素子
21.22にそれぞれ送られている。これらの可変遅延
素子21.22としては、入力信号の形態に応じて、前
記B B D等のアナログ遅延素子、あるいはシフトレ
ジスタ、RAM等のディジクル遅延素子を用いることが
でき、例えは書き込み、読み出しのクロックやアドレス
を制御することにより遅延時間を制御し得るようになっ
ている。これらの第1.第2の可変遅延素子21.22
からの各出力信号は、それぞれ第1゜第2の可変減衰器
31.32を介して加算器33に送られ、この加算器3
3からの出力が出力端子2より取り出される。これらの
可変減衰器31゜32及び加算器33は、後述するクロ
スフェード操作を行なうためのクロスフェード切換回路
部30を構成している。
このような第1図の構成において、可変遅延素子21.
22の遅延時間を時間経過に伴って変化させ、入力信号
の時間軸を圧縮又は伸張して取り出している。例えば第
2図は時間軸を圧縮してピッチを上げる場合を示してお
り、波形Aは第1の可変遅延素子21の遅延時間の変化
状態を、才た波形りは第2の可変遅延素子22の遅延時
間の変化状態を、それぞれ示している。この第2図の例
においては、可変遅延素子21.22の最大遅延時間と
最小遅延時間との差をそれぞれ共にTDとしており、一
定の繰り返し周期(フレーム周期)TFで上記最大遅延
時間から最小遅延時間まで直線的に減少するように遅延
時間の制御が行なイつイ1、る。ここで、以下の説明を
簡略化するために、上記最小遅延時間を0とする。
先ず、第]の可変遅延素子21において、第2図の時刻
11(の直後)から上記繰り返し周期TF後の時刻13
までの間に遅延時間が最大値TDから最小値0まで変化
することにより、入力信号(第2図C参照)のうちの時
刻1.より上記時間TDだけ前の点p1から時刻t3の
点p2までの時間TF+Tn分の内容が時間Tpに圧縮
されて、遅延出力信号(第2図C参照)中の時刻1.の
点qlがら時刻t3の点q2までの内容となって出力さ
れる。
すなわち、第2図Cの遅延出力信号の点Q+ の内容は
、このときの遅延時間がT11であることより、第2図
Bの入力信号中の時刻1.よりTDたけ前の点p+の内
容であり、以下時間が経過するに従って遅延時間が短か
くなり、TF後の時刻13(の直前)では遅延時間がO
となって、入力信号中の点p2 の内容がそのまま出力
信号の点q2の内容となる。さらに、この時刻t3にお
いては、遅延回路21の遅延時間が最小値0から最大値
TDまで不連続に変化しており1.この時刻t3直後の
出力信号(第2図C)の点q3の内容は、入力信号(第
2図B)中の時刻t3よりTDだけ前の点p3の内容と
なっている。以下同様にして、入力信号(第2図B)中
の点p3から点p4までの時間Tp +’f’nの内容
が出力信号(第2図C)中の点q3から点q4まての時
間Trの内容に時間軸圧縮されて現われ、入力信号中の
psからp6までの内容が出力信号中のq5からq6 
までの内容として現われるように順次繰り返されること
により、入出力間で時間場合、出力信号(第2図C)中
の時刻b 、 h + t5+・・・の内容は不連続と
なっており、またこれらの時刻t、、t3.t5.・・
・近傍において、入力信号(第2図B)中の各点p+ 
r p3r ps t・・・からそれぞれ時間TD分の
内容が重複して出力されることになる。
第2の可変遅延素子22についても同様な動作が行なわ
れるイつけであるが、遅延時間が不連続に変化するタイ
ミングを上記第1の遅延素子21に対して略半周期分(
略TF/2)ずらしている。
すなわち、第2図りの遅延時間の変化を示す波形におい
て、遅延時間が最小値0から最大値TDまで不連続に変
化する時刻t2. t4. t6.・・・は、上ML時
刻1+ + i3’、 t5 + t7r・・・のそれ
ぞれ略中火の時刻となってい葛。そして、時刻t2(の
直後)で遅延素子22の遅延時間がTDとなっていると
きに6よ、入力信号(第2図E)中のTD前の点r1の
内容が出力信号(第2図F)中の点S1の内容となって
現われ、以下時間経過に伴って遅延時間が減少してゆく
ことにより時間軸圧縮が行なイつれて、繰り返し周期T
p時間後の時刻t4.(の直前)においては、遅延時間
が0となり、入力信号(第2図E)中の点r2の内容が
そのまま出力信号(第2図F)中の点S2の内容となっ
て現イつれる。以下同様に時刻14(の直後)から時刻
16(の直前)才では、入力信号中の点r3からT4ま
での内容が出力信号中の点S3から54までの内容とな
って現イつれ、・・・吉繰りに圧縮されて出力される。
次に、このような時間軸圧縮処理がなされて遅延素子2
1又は22がら出力された出力信号、例えば第2図Cの
第1の出方信号は、時刻す、t3゜is、 t7.・・
・にて不連続点を有しており、これらの不連続点におい
てはクリックノイズ等の雑音が発生ずるため、他方の出
方信号、例えば第2図Fの第2の出力信号で上記各時刻
t+、 b、 ts、 t7.・・・近傍を置換するこ
とにより、上記雑音発生を防止している。この場合の一
方の出方信号から他方の出力信号への切換えは、上記ク
ロスフェード切換回路部30の各可変減衰器31.32
の信号減衰量を互いに対称的に(互いに逆向きに)増加
、減少させて加算器33にて加算混合して取り出すよう
ないわゆるクロスフェード操作により行なっている。す
なわち、第2図Gは、各可変減衰器31゜32によるク
ロスフェード切換波形を示し、実線が第1の可変減衰器
31の減衰量を、仮想線が第2の可変減衰器32の減衰
量を、それぞれ示している。この第2図Gから明らかな
ように、時刻t1゜12の略中間の時刻1.−2近傍に
おいては、第]の可変減衰器31の減衰量を少なくする
とともに、第2の可変減衰器32の減衰量を多くして、
時刻12近傍にて第1の出方信号(第2図C)のみが加
算器33から得られるようにし、また、時刻12 、 
t3の略中間の時刻12−3近傍においては、第1の出
力信号を減衰し、第2の出力信号(第2図F)を増加さ
せて、時刻t3近傍にて第2の出力信号のみが加算器3
3から得られるようにしている。
上記各可変遅延素子21.22としてRA、M(ランダ
ムアクセスメモリ)を用いる場合には、入力されたディ
ジクル信号データの書き込みアドレスWA及び読み出し
アドレスR,Aの制御を次のように行なうことにより、
容易に第2図AやDに示すような動作を行なわせること
ができる。
すなわち、第3図は上記各可変遅延素子21゜22とし
て用いるRAMのアドレス空間を円周にて示すものであ
り、書き込みアドレス(ライトアドレス)WAと読み出
しアドレス(リードアドレス)RAとが′、このアドレ
ス空間に対応する円周上を一定方向(図中矢印方向)に
移動するさき、ライトアドレスWAの移動速度よりもリ
ードアドレスRAの移動速度を速くすることによって、
入力信号(書き込まれる信号)を時間軸圧縮して読み出
すことができる。ここで、各アドレスWA。
RAの上記移動は、例えばアドレスカウンタからのアド
レス値が順次歩進されることを意味し、これらのアドレ
スカウンタのクロックパルス(カウントパルス)の周波
数を高めるこきで上記移動速I麦を速くできる。また、
RAMアドレス空間を円周で示すのは、アドレス値きな
る2進数値のオーバーフローを無視するとき、最大値(
全ビットが′1°)に1を加算した値が最小値(全ビッ
トが0゜)となることを考慮して、アドレス値の最大値
を最小値に連続させたものである。そして、リードアド
レスRAからライトアドレスWAまでの間に配されるア
ドレスの個数、あるいはアドレス差WA、−RAが信号
遅延時間を決定するものであり、これを図中のD’Lで
示している。上述のように、リードアドレスRAの移動
速度がライトアドレスWAよりも速い場合には、上記信
号遅延時間を決定するDLが時間経過に伴って短かくな
ってゆき、図中の円周上でKAがWAに追い付き、追い
抜いてゆく。このR,AとWAとが一致した時点が上8
ピ不連続点となって現われ、遅延時間々しては、上記追
い付く直前が略Oとなって最も短かく、追い抜いた直後
がR,AMの全アドレス分に対応する最大遅延時間(上
記TD)となる。
なお、各遅延素子21,22に対応してそれぞれ独立の
RAM等を設ける必要はなく、1個のRAMに対して2
系統の読み出しを例えば第4図のように行なうことによ
り、上記第1.第2の出力信号を得ることができる。す
なイっち、第4図において、ライトアドレスWAは一定
速度で矢印方向に移動しており、これよりも速い移動速
度の2つのリードアドレスRAl 、 KA2が円周上
で互いに180°の角度差を保って矢印方向に移動して
いる。
したがって、ライトアドレスRAlにより読み出される
信号の遅延時間は図中のDL、で、またライトア1ヘレ
スR−’V2により読み出される信号の遅延時間は図中
のDL2でそれぞれ決定され、前述した第2図A、Dの
ような遅延時間の変化状態が実現できる。
このような本発明の先行技術となる信号処理装置におい
て、入力信号が正弦波に近い場合には、上記第1の出力
信号と第2の出力信号の位相差に応シて、上記クロスフ
ェード時点近傍の加算出力信号の振幅が変動するこLに
なる。第5図及び第6図は、−例として一定振幅の正弦
波信号が入力されるときの動作を示し、上記第1の出力
信号(第5図A、第6図A)が時刻1人からtBまでの
間に一定の割合で減衰されて0レベルとなるのに対して
、上記第2の出力信号(第5図B、第6図B)が時刻t
AからtBまでの間に一定の割合でOレベルから元の入
力信号の振幅のレベルにまで増大されている。そして、
第5図の例では、第]2第2の各出力信号A、73の位
相が互いに一致しており、加算された出力信号(第5図
C)は略元の入力信号の一定振幅で連続して得られる。
ところが、第6図の例のように、第1の・出力信号Aと
第2の出力信号Bの位相が互いに例えば180°すれて
いる(略逆相となっている)場合には、加算された出力
信号は第6図Cに示すように、時刻IA。
tB 間の略中夫の時刻tcにおいて各出力信号A。
〈 Bの振幅が略等し初なって互いに相殺されるため、時刻
tAからtc まで減衰し時刻tcからinまで増大す
るようなエンベロープ波形となる。したがって、このク
ロスフェード後の再生音に悪影響が生じ、好ましくない
そこで、本発明の信号処理装置においては、上記各遅延
出力信号間の位相差が最少となる点でクロスフェード等
の信号切換えを行ない、上記信号接続点での不都合を除
去している。
すなわち、第7図は本発明に係る信号処理装置の好まし
い一実施例を示すブロック回路図である。
この第7図において、入力端子1、第1.第2の可変遅
延素子21.22、第1.第2の減衰器31.32、加
算器33、及び出力端子2は、前述した第1図と同様に
構成されている。ここで、減衰器31.32及び加算器
33は、各可変遅延素子21.22力)らの出力信号を
一方から他方へ切換えるための切換手段の一種であり、
単なる切換スイッチでもよいが、信号の連続性を良好な
ものとするために、一方の信号を減衰し他方の信号を増
大させながら加算混合する、いわゆるクロスフェード切
換回路部30を構成している。
さらに、本発明の一実施例である第7図の信号処理装置
においては、第1.第2の可変遅延素子21.22から
の各遅延出力信号間の位相差が最少りなる点を検出する
ための位相差検出回路40が設けられており、この位相
差最少点の検出回路40からの出力に基いて、上記クロ
スフェード切換回路部30の各可変減衰器31.32の
減衰量可変動作が制御され、また、各可変遅延素子21
゜22の遅延量を制御する遅延制御回路23の動作が制
御される。
ここで、各遅延出力信号間の位相差が最少となる点を検
出するための検出回路40は、例えば第8図のように構
成すればよい。この第8図において、谷入力端子41.
42には、上記各可変遅延素子21.22からの遅延出
力信号がそれぞれ供給されており、これらの各信号はそ
れぞれローパスフィルタ43.44を介し、ローパスフ
ィルタ44からの出力のみ反転増幅器(インパーク)4
5を介して、加算器46に送られている。すなわち、こ
れらのローパスフィルタ43.44、インバータ45、
及び加算器46により、端子41゜42に供給された信
号の高域成分(例えば数k l−1z以上)を除去した
後、これらを引算して差をとっている。ローパスフィル
タ43.44による高域成分除去は、後段の演算ポイン
ト数を減らすためであり、バンドパスフィルタを代りに
用いてもよい。次に、加算器46からの上記差成分の信
号は、絶対値回路47にて絶対値がとられ、積分回路4
8において一定時間累積され、この積分回路48からの
出力の極小値を極小値検出回路49で検出している。
積分回路48は、一定時間内、例えば信号の少なくとも
1波長分を含む時間内での上記差分の絶対値テークを累
算するものであり、この累算値が最も小さくなるのは、
上記第1.第2の信号波形が一致したとき、すなわち位
相差が0となったときである。現実の入力信号は複雑な
波形を有し、また各遅延素子21.22の遅延時間に応
じた入力信号の互いに異なる時点の波形を比較している
ことを考慮して、位相差がある程度小さくなるとき、あ
るいは信号波形が略等しくなって上記差分絶対値データ
の累算値が極小となるときを極小値検出回路49で検出
し、この時点を位相差最少点としている。
そして、この位相差最少点検出回路40の極小値検出回
路49からの出力に応じて、上記クロスフェード切換回
路部30の各可変減衰器31,32の減衰量を互いに逆
向きに制御し、前述したクロスフェード操作を行なわせ
ている。
また、各可変遅延素子21.22の遅延時間の制御につ
いては、一方の遅延時間が減少して時間軸圧縮動作を行
なっているとき、他方の遅延時間を固定することによっ
て、入力信号周波数が変化しない場合であっても位相差
が最少となる点を検出できるようにしており、上記位相
差最少点で上記他方の遅延時間を減少させて時間軸圧縮
動作を開始させるようにしている。
次に、このような位相差最少点検出回路40からの検出
出力に基づく遅延制御動作及びクロスフェード動作につ
いて、第9図を参照しながら説明する。
第9図Aは第7図の第1の可変遅延素子21の遅延時間
の変化状態を、また第9図Cは第7図の第2の可変遅延
素子22の遅延時間の変化状態を、それぞれ示している
。ここで、第1の可変遅延素子21においては、時刻t
工1 r tIs 、・・・において遅延時間が0から
TDまで不連続に笈化し、遅延出力信号(第9図B)に
不連続が生ずる。そして、遅延時間が最大値TDに達し
た時刻t1□、 tIs等(の直後)より遅延時間を一
定に保ち、上記位相差最少点検出回路40からの検出出
力が得られた時刻t12 + t16等において遅延時
間を減少させる動作を開始し、時間軸圧縮動作を開始さ
せるとともに、クロスフェード切換回路部30を制御し
て第9図Eのようなりロスフェード操作を行なわせEの
仮想線が第2の可変遅延素子22からの出力信号のレス
ポンスを、それぞれ示している。次に、第2の可変遅延
素子22については、時刻t13゜117等で出力信号
(第9図D)の不連続が生じており、これらの時刻t4
3 、 b7等より遅延時間を固定して第1の遅延出力
信号との間の位相差最少点検出を行ない、最少点検出時
刻t14 、 tlB等において遅延時間減少動作を開
始させ、かつクロスフェード操作を行なっている。
ここで、各遅延素子21.22にRAM(う7ダムアク
セスメモリ)を用いる場合に、上記遅延時間を固定する
ためには、前述した第3図や第4図のリードアドレスR
Aの移動速度をライトアドレスWAの移動速度に等しく
すればよく、具体的には、リードアドレスRAがライト
アドレスWAを追い抜いた時点でRAの移動速度゛をW
Aに等しくし、上記位相差最少点検出時刻でRAの移動
速度を元の速い速度にもどせばよい。
以上の第9図の遅延動作制御においては、各可変遅延素
子21.22の遅延時間を最大値Tnから最小値0まで
変化させており、この遅延時間が変化している期間、す
なわち時刻112 、115 間や114 、117 
間等は一定時間TFlとなっているが、上記出力信号の
不連続点の発生する間隔i11 、115 。
間やte3. h7間等は不定である。これに対して、
上記出力信号の不連続点が一定間隔で現われるようにす
るには、第10図のような遅延時間制御を行なえばよい
この第10図において、Aが遅延素子21の、Bが遅延
素子22の、それぞれ遅延時間の変化状態を示し、第1
0図Cがクロスフェード切換波形を示している。第1の
可変遅延素子21においては、遅延時間が小さな値から
最大値TDに不連続に変化した時刻t21より遅延時間
を固定して、上述した位相差最少点を検出を行ない、最
少点が検出された時刻tzzで遅延時間の減少動作を開
始させるとともにクロスフェード操作を行なって第2の
出力信号から第1の出力信号に切換える。また、第2の
可変遅延素子22においては、遅延時間の不連続変化時
刻123より遅延時間を固定し、位相差最少点検出時刻
t24で遅延時間の減少動作を開始させると々もlこ第
1の出力信号から第2の出力信号にクロスフェード切換
えを行なう。そして、第1の遅延素子21において、上
記不連続発生時刻121より一定の時間TF2経過後の
時刻125では、遅延時間が0にまで達していなくとも
強制的に最大値Toζこ不連続変化させ、再び上記と同
様な遅延時間固定及び位相差最少点検出を行なわせる。
第2の遅延素子22も同様に、時刻t23がら上記一定
時間TF2経過後の時刻127にて強制的に遅延時間を
不連続変化させている。この場合、第1の遅延素子21
の不連続変化時刻L21 、 h5等と、第2の遅延素
子22の不連続変化時刻123 、 t27等とを略T
F2/2だけずらせること)こより、上記位相差最少点
の検出動作に許容される時間(いわゆるマージン)が略
TP2/2となる。
このような本発明の実施例によれば、第1の可変遅延素
子21からの第1の遅延出力信号と、第2の可変遅延素
子22からの第2の遅延量゛力信号との間の位相が略一
致した時点で、第1、第20)出力信号の一方から他方
へクロスフニー ドして切換えているため、例えば第5
図に示すような波形の連続性を保った形態で円清な信号
切換えが行なえる。これは、入力信号が正弦波に近い場
合のみならず、一般の複雑な波形の場合も同様であるこ
とは勿論である。
したがって、最終的に得られる出力信号については、接
続点の信号波形の連続性が高く、従来のようなりリック
ノイズや異音等の無い良好な再生音が得られる。
ここで、各遅延出力信号の位相が一致した時点で信号切
換えを行なう場合には、必ずしも本実施例のようなりロ
スフェードを行なわせる必要はなく、単純な切換スイッ
チ等により切換えても異音発生等の悪影響は比較的少な
く、充分実用に耐え得るものである。また、信号の周波
数帯域によっても切換え方法による信号への影響が異な
り、例えは、低域周波数の信号についてはクロスフェー
ドのみでよく、高域周波数の信号に対して上述のような
位相合せを行なった後に切換えるのが好ましい。
また、入力信号を帯域分割して、各帯域毎に2本の可変
遅延素子やクロスフェード切換回路部を通し、より高性
能化を図ることもできる。例えば、第11図は本発明の
他の実施例を説明するための基本構成を示すブロック回
路図であり、この第11図において、入力端子1からの
入力信号を、ローパスフィルタSL、バンドパスフィル
タ5M、及びバイパスフィルタ5Hに送ることにより、
入力信号のそれぞれ低域周波数成分、中域周波数成分、
及び高域周波数成分を取り出している。これらのフィル
タ、5L、5M及び5 Hからの出力信号は、可変遅延
素子21Lと22 L、21Mと22M、及び21Hと
22Hに、それぞれ送られ、可変遅延素子21L、22
Lからの出力信号が切換回路3Lに、遅延素子21M、
22Mからの出力信号が切換回路3Mに、また遅延素子
2111,22H力)らの出力信号が切換回路3 Hに
、それぞれ送られている。各切換回路3L、3M、3F
Tからの出力は、加算器6に送られて加算混合さ1t、
出力端子2より取り出される。そして、各帯域毎に前述
した第7図の実施例と同様な信号処理を行なわせるとL
により、高品質の出力信号を得ることができる。この場
合、各切換回路3L、3M、3Hにそれぞれ上記クロス
フェード切換回路部30の構成を用いる必要はなく、例
えば高域側の切換回路3Hには単純な切換スイッチを用
いるようにしてもよい。また、低域側については、前述
した位相差最少点検出に応じた遅延動作制御を省略し、
単に時間軸圧縮のみを行なった後、切換回路3Lでクロ
スフェードするようにしてもよい。さらに、時間軸圧縮
を行なうときの時間区分単位となるフレーム周期を上記
帯域毎に異ならせるのが好ましい。
なお、本発明は上記実施例のみに限定されるものではな
く、実施例においては時間軸を圧縮する例について説明
したが、時間軸を伸張する場合には、可変遅延素子の遅
延時間を時間経過とともに増大するようになし、例えば
遅延時間が最小値のときに遅延時間を固定して位相差最
少点の検出を行なうような動作により、波形連続性を良
好に保った円滑な信号切換えが行なえる。また、第4図
とともに説明したように、複数の遅延素子を1個のRA
Mで実現でき、このような装置全体を、ディジクル信号
プロセッサ、メモリ管理ユニット、ディジクル信号メモ
リ等より成るシステムによりソフト的に実現することも
容易である。
〔発明の効果〕
本発明に係る信号処理装置によれば、時間軸伸張あるい
は圧縮された信号の接続点を最適化して、信号波形の連
続性を良好に保ったまま円滑な信号の切換えが行なえ、
接続点でのノイズや異常音発生の無い高品質の出力を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の先行技術となる信号処理装置を示すブ
ロック回路図、第2図は第1図の回路の動作を説明する
だめのタイムチャー!・、第3図及び第4図は可変遅延
素子にRAMを用いる場合のアドレスの変化状態を説明
するための図、第5図及び第6図は2つの信号のクロス
フェード切換操作を説明するための波形図、第7図は本
発明の一実施例を示すブロック回路図、第8図は第7図
の位相差最少点検出回路の一例を示すブロック回路図、
第9図及び第10図は第7図の回路の動作を説明するた
めのクイムチヤード、第11図は本発明の他の実施例を
説明するためのブロック回路図である。 1・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 入力端子2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 出力端子2L
22・・・・・・ 可変遅延素子 23・・・・・・・・・・・・・・・遅延制御回路30
・・・・・・・・・・・・・・・ クロスフェード切換
回路部31.32・・・・・・ 可変減衰器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 入力信号をそれぞれ遅延する少なくとも2個の可変遅延
    手段と、これらの可変遅延手段の遅延時間をそれぞれ制
    御する制御手段と、上記各可変遅延手段からの出力信号
    を実質的に切換えて取り出す切換手段と、上記各可変遅
    延手段からの出力信号間の位相差最少点を検出する検出
    手段とを備え、この検出手段からの出力に応じて上記制
    御手段及び上記切換手段を制御して、上記各可変遅延手
    段からの各出力信号間の位相差が最少となるときこれら
    の可変遅延手段の遅延時間変化速度を互いに等しくする
    とともに上記各出力信号を一方から他方に切換えて取り
    出すようにして成る信号処理装置。
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