JPH0561493A - 可変遅延装置 - Google Patents

可変遅延装置

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JPH0561493A
JPH0561493A JP3154454A JP15445491A JPH0561493A JP H0561493 A JPH0561493 A JP H0561493A JP 3154454 A JP3154454 A JP 3154454A JP 15445491 A JP15445491 A JP 15445491A JP H0561493 A JPH0561493 A JP H0561493A
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JP
Japan
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delay
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shift register
stages
circuit
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JP3154454A
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Toshifumi Kunimoto
利文 国本
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 この発明の可変遅延装置では、遅延時間が途
中で変更されたとき、新たな遅延時間が経過するまでは
遅延回路からの読み出しをマスクするようにした。 【効果】これによって、遅延時間が変更されたとき、古
いデータによるノイズを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音声信号や楽音信号
を遅延させ、且つ、その遅延時間を変更可能な可変遅延
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音声信号などの時系列の信号を遅延する
装置として、シフトレジスタやディジタルシグナルプロ
セッサ(DSP)が実用化されている。シフトレジスタ
を用いる装置としてはコームフィルタやエコー,リバー
ブ回路等がある。また、DSPは、時系列のアナログ信
号をサンプリングタイミング毎に量子化しディジタル化
した信号を高速のマイクロプロセッサによってメモリに
先入れ先出し(FIFO)方式で書き込み/読み出しす
ることにより、そのメモリの記憶段数分の遅延を実現す
るものである。プログラムにより種々の複雑な遅延やフ
ィードバックの組み合わせを実現することができる。楽
音信号を遅延するためにはその音質を保つため約40k
Hzの周波数でシフト/サンプリングする。このため、1
秒程度の遅延時間を得るためには4万個の記憶段数が必
要になる。また、単純な遅延のみならず、複数の遅延回
路を組み合わせてフィルタ効果を実現するものの場合に
は、このような遅延用のシフトレジスタや記憶エリアが
多数必要となる。
【0003】また、楽音の遅延時間はその楽音の種類や
付与すべき効果によって異なり、楽音の種類(音色等)
はしばしば変更される。効果が変更されたときには遅延
段数が変更されるため、記憶内容をクリアしないで効果
のみ変更した場合にはノイズの原因となる。このため、
効果切換時にはノイズが発生しないようにしばらくの間
システムに対する入出力を禁止したり、記憶内容を全部
クリアするようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、入出力を切る
方式では、新たな遅延段数をN段とするとNクロック入
力を遮断すれば記憶内容を全てクリアすることができる
が、その後さらにNクロックはクリアされた内容(0)
しか出力されないため、合計2Nの時間効果が掛からな
くなってしまう欠点があった。また、メモリを短時間で
クリアする方式も提案されているが、専用のハードウェ
アが必要になり構成が複雑化するという欠点があった。
【0005】この発明は、簡略な構成で遅延時間変更時
のノイズを防止できる可変遅延装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、遅延時間を変更可能な遅延回路と、この遅延回路
の遅延時間が変更されたとき新たな遅延時間が経過する
までは前記遅延回路の出力をマスクする手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0007】この出願の請求項2の発明は、遅延時間を
変更可能な遅延回路を複数備え、これら遅延回路のうち
少なくとも何れか1個の遅延時間が変更されたとき、各
遅延回路において新たに設定されている遅延時間が経過
するまでは当該遅延回路の出力をマスクする手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】この発明の可変遅延装置は、遅延時間を可変す
ることができる遅延回路を備えている。この遅延回路の
遅延手段はシフトレジスタでもDSPでもよい。これら
の場合遅延段数を変えることにより遅延時間を変えるこ
とができる。遅延時間を変更されたとき、その遅延手段
には古い(不要な)データが記憶されているままであ
る。この古いデータは新たな遅延時間を経過したとき新
たなデータと置き換えられる。しかし、この間は古いデ
ータが出力される。このため、この間は出力のみマスク
する。これによって、通常の動作を繰り返しつつ古いデ
ータをクリアし、短時間で新たなデータの効果付与を行
うことができる。
【0009】また、この遅延回路が複数接続されている
場合には、そのうち1個でも遅延時間の切換があった場
合には、全ての遅延回路について同様の動作を実行す
る。この場合、それぞれの遅延回路についてその遅延時
間分の出力をマスクする。これによって、複雑な回路で
も最短時間で効果を再開することができる。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の実施例であるエコー効果回
路である。この回路はシフトレジスタからなるディレイ
回路とフィードバック回路とを組み合わせたものであ
る。
【0011】Nステージのシフトレジスタ1の出力側に
はスイッチ4が接続されており、このスイッチ4を介し
て出力されるとともに、減衰器3を介してフィードバッ
クが行われる。減衰器3の出力はシフトレジスタ1の入
力側に接続されている加算器2に入力される。加算器2
にはフィードバック信号と入力信号とが入力され、これ
が加算されてシフトレジスタ1の第1段のレジスタに入
力される。スイッチ4にはカウンタ5が接続されてい
る。カウンタ5にはシフトレジスタ1にセットされてい
る段数Nが入力されるとともに、サンプリングクロック
φも入力される。スイッチ4は通常時は閉成している
が、シフトレジスタの段数に変更があったとき、新たな
段数Nがカウンタ5に入力され、カウンタ5はこのNを
カウントし終えるまでスイッチ4を開放し、シフトレジ
スタ1からの出力を遮断する。これによって、段数切換
時にシフトレジスタ1に記憶されていた古いデータは全
て捨てられ、新たなデータから出力されるようになる。
【0012】上記実施例によって古いデータの読み出し
によるノイズを防止することができたが、読み出しの中
止や再開が突然行われると、その前後でデータが不連続
になる。これがクリックノイズの原因になる。
【0013】そこで、図2の回路では、古いデータの読
み出しの中止や読み出しの再開を急激に行わず、ゲート
に代えて乗算器を用い、同図(B)に示すようにその通
過率を徐々に減衰,復帰させるようにした。これによっ
て、効果切換時のクリック音を無くすることができる。
なお、この実施例では入力側,出力側両方に乗算器を設
けているが、何れか一方のみでその機能を果たすことが
できる。
【0014】図3は複数のディレイ回路を有する効果装
置を備えた電子楽器の構成を示す図である。演奏操作子
10は制御部11に接続されている。制御部11は波形
発生部12,ゲートタイミング発生部16と接続されて
いる。波形発生部12は演奏操作子10の操作内容等に
基づいて楽音波形信号を発生する回路である。ゲートタ
イミング発生部16(16-1,16-2,16-3)は効果
装置に設けられているディレイ回路D1 ,D2 ,D3
出力を通過/遮断するゲートG1 ,G2 ,G3 の遮断時
間をカウントするカウンタである。波形発生部12の出
力は効果装置を通過して出力される。効果装置はディレ
イ回路D1 を有する遅延部13、ディレイ回路D2 を有
するオールパスフィルタ部14およびディレイ回路D3
を有するローパスフィルタ部15からなっている。各デ
ィレイ回路D1 ,D2 ,D3 の出力側にはそれぞれゲー
トG1 ,G2 ,G3 が接続されている。このゲート
1 ,G2 ,G3 は前記ゲートタイミング発生部16-
1,16-2,16-3によって開閉される。ディレイ回路
1 ,D2 ,D3 の遅延段数N1 ,N2 ,N3 は、制御
部11によって与えられる。また、制御部11はオール
パスフィルタ部14,ローパスフィルタ部15のアンプ
のゲインα,βを与えるととともに、各回路部の動作タ
イミングを同期させるためのクロック信号φを与える。
1 ,N2 ,N3 ,α,βは楽音(音色,音高等)によ
って異なる。
【0015】演奏操作子10が操作される(キーオン)
ごとにその楽音のためのN1 ,N2 ,N3 ,α,βを制
御部11が出力する。このN1 ,N2 ,N3 はゲートタ
イミング発生部16-1,16-2,16-3にも入力され、
これによる効果切換のためのゲート遮断時間がカウント
される。同図(B)にこの信号を示す。演奏操作子10
の操作に応じて楽音波形信号の発生が開始され効果装置
に入力される。同時にゲートタイミング発生部16-1,
16-2,16-3からのゲート制御信号g1 ,g2 ,g3
によって各ディレイ回路D1 ,D2 ,D3 の出力はその
遅延時間(クロック数)分だけ遮断され古いデータが捨
てられる。このとき新たなデータの入力は継続されてい
る。その後、遅延時間の短いものから順次ゲートが開い
てゆき、全体回路が再構成されるように動作する。
【0016】なお、同図の構成において、例えば、ディ
レイ回路D1 の遅延段数N1 がディレイ回路D2 の遅延
段数N2 よりも短い場合、ディレイ回路D1 の出力はキ
ーオンからN2 サイクルの間、後続のオールパスフィル
タの特性効果は受けずに係数αの乗算器を通って出力さ
れ、N2 経過後からフィルタ効果が掛かることになる
が、N2 サイクルの時間は少なくとも出力として得られ
る楽音の1周期以内の時間であり、このフィルタの動作
の遅れは聴感上問題にはならない。
【0017】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、遅延時
間を変更しても、新たな遅延時間が経過するまでは読み
出された信号をマスクするようにしたことにより、メモ
リを全てクリアする等のハードウェアを備えなくなても
最短時間で遅延効果の付与を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例であるエコー回路の構成図、
【図2】同エコー回路を乗算器を用いて構成した例を示
す図、
【図3】この発明の他の実施例を示す図。
【符号の説明】
1−シフトレジスタ、4−ゲート、5−カウンタ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遅延時間を変更可能な遅延回路と、この
    遅延回路の遅延時間が変更されたとき新たな遅延時間が
    経過するまでは前記遅延回路の出力をマスクする手段
    と、を備えた可変遅延装置。
  2. 【請求項2】 遅延時間を変更可能な遅延回路を複数備
    え、これら遅延回路のうち少なくとも何れか1個の遅延
    時間が変更されたとき、各遅延回路において設定されて
    いる遅延時間が経過するまでは当該遅延回路の出力をマ
    スクする手段と、を備えた可変遅延装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006050325A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Yamaha Corp オーディオ信号処理装置
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WO2022049760A1 (ja) * 2020-09-07 2022-03-10 AlphaTheta株式会社 音声信号処理装置、音声信号処理方法およびプログラム

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