JPH04116598A - 楽音信号生成装置 - Google Patents

楽音信号生成装置

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JPH04116598A
JPH04116598A JP2235789A JP23578990A JPH04116598A JP H04116598 A JPH04116598 A JP H04116598A JP 2235789 A JP2235789 A JP 2235789A JP 23578990 A JP23578990 A JP 23578990A JP H04116598 A JPH04116598 A JP H04116598A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子楽器の楽音信号生成装置に関する。
〔従来の技術〕
電子楽器において、自然楽器により近い楽音を生成する
には、基本波と基本波に対して整数倍の関係にある調和
倍音成分だけでなく、基本波とは整数倍の関係にない非
調和倍音成分も付加し得るようにすることが望ましい。
従来、このような非調和倍音成分を含んだ楽音を生成す
る装置として、本出願人の先順に係る楽音信号発生装置
(特公平1−22631号)がある。この装置は、基本
波とその調和倍音成分から構成されたセグメント波形を
複数個用意し、これらセグメント波形中の少なくとも1
つの倍音成分について補間の切り換え順位が隣合うセグ
メント波形間で予め所定の位相差を与えておき、隣合う
セグメント波形を時間的に重なるように補関しながら順
次切り換えて読み出すことにより、セグメント波形中の
位相の異なる倍音成分についてその位相差に対応した分
だけ周波数を変調し、非調和倍音成分を生成するように
したものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、前記先願の楽音信号発生装置の場合、非調和倍
音成分の実現に際しては、位相差が与えられた特別の波
形(セグメント波形)を予め用意しておく必要があり、
しかも、隣合うセグメント波形を同時に読み出しながら
時間的に補間していく必要があるため、少なくとも2つ
のほぼ同一の波形メモリを必要とするなど、構成が複雑
になるという問題があった。
本発明は上記事情の下になされたもので、その目的とす
るところは、前記のような特別の波形を必要とすること
なく、しかも、簡単な構成で非調和倍音成分を付加する
ことができ、また調和倍音成分の増強にも用いることの
できる楽音信号生成装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕 第1図に、本発明の原理を示す。
本発明の楽音信号生成装置は、楽音波形に関する波形デ
ータを所定の周波数からなる第1のクロックφ1に従っ
て順次発生する波形発生手段Aと、該波形発生手段Aか
ら発生された波形データを前記第1のクロックφlより
低い周波数の第2のクロックφ2に従ってダウンサンプ
リングするダウンサンプリング手段Bと、該ダウンサン
プリング手段Bから得られるダウンサンプリングされた
波形データと前記波形発生手段Aから発生された波形デ
ータとを合成して楽音信号として出力する波形合成手段
Cとを備えたことを特徴とするものである。
さらに、前記ダウンサンプリングによって得られる折り
返し成分の帯域を制限するために、ダウンサンプリング
手段Bの入力側または出力側の少なくとも一方に所定の
周波数成分を抑圧するフィルタ手段りを挿入するように
したものである。
〔作 用] 本発明の楽音信号生成装置の場合、波形発生手段Aから
クロックφ1に従って発生された原波形データを、ダウ
ンサンプリング手段Bにおいてクロックφ2(φ2はφ
lより周波数の低いクロック)に従ってダウンサンプリ
ングする。このダウンサンプリングによって得られる波
形データには、原波形に含まれるクロックφ2の1/2
の周波数以上の成分が該1/2の周波数位置を基準に折
り返した、いわゆる折り返し成分を含むことになる。
ここで、ダウンサンプリングリング用のクロックφ2の
周波数f (φ2)をクロックφlの周波数f(φ1)
に近い値、例えばf(φ1lf(φ2)= 1.0:0
.9などに設定すると、原波形のうちの周波数0.45
f (φl)から0.5Of (φ1)の周波数領域の
成分がf140f (φl)から0.45 f(φ1)
の周波数領域に折り返ってくる。この折り返し成分だけ
では、0.45f (φ1)から0.5Of(φl)ま
での周波数領域が欠落しているので、波形合成手段Cに
おいて原波形データと合成することにより、0.40f
  (φ1)から0.45f (φl)までの周波数領
域を強調した楽音信号を得ることができる。しかも、上
記ダウンサンプリングにより生じる折り返し成分は、通
常、原波形に含まれる信号と非調和関係にあることが多
いので、ピアノ音などのように非調和倍音を有している
ことに特徴がある楽器音のシミュレートにおいて非常に
有効であり、自然感のある楽音信号を生成することがで
きる。
ところで、クロックφ2の周波数f(φ2)が比較的低
い場合(例えば、f(φl):f(φ2)= 1.0:
0.5 ) 、ダウンサンプリング手段Bからの波形デ
ータをそのまま原波形にデータと合成したのでは、ダウ
ンサンプリングによる折り返し成分そのものが原波形の
低域部分(0から0.5f(φl)の周波数領域)に位
置することによって、最終的に得られる楽音信号の低域
部分全体のエネルギーが不必要に大きくなるという不都
合を生じるおそれがある。また、ダウンサンプリングに
よる折り返し成分の帯域の広さは、f (φl):f(
φ2)= 1.0:1.0〜0.5の範囲ではクロック
φ1とφ2の周波数の差に比例するので、これらの範囲
では非調和倍音の存在する帯域が広くなってしまい、楽
音的非調和よりも雑音的な感じになってしまうおそれが
ある。
そこで、このようにクロックφ2の周波数f(φ2)を
比較的低く設定するときは、非調和成分の帯域を制限す
る必要がある。そのためには、第1図に破線で示すよう
に、波形発生手段Aとダウンサンプリング手段Bとの間
、あるいはダウンサンプリング手段Bと波形合成手段C
との間に、バイパスフィルタ、バンドパスフィルタなど
の所定のフィルタ手段りを挿入するとよい。例えば、波
形発生手段Aとダウンサンプリング手段Bとの間に、0
.7f(φ1)の周波数位置にピークをもつバンドパス
フィルタを設け、原波形データをこのバンドパスフィル
タを通した&、f (φ2)−1/2・f(φ1)のク
ロックf(φ2)によって2倍周期のダウンサンプリン
グを行うと、そのピーク成分が0.3f(φ1)の周波
数位置に折り返ってくるが、この折り返し成分は0.3
f(φ1)の周波数付近のみに限定されたものとなり、
折り返し成分の帯域が制限されることとなる。
なお、この0.3f(φ1)の周波数付近の折り返し成
分は、単なる帯域の強調ではなく、非調和成分の付加と
して作用するので、楽音の自然さを強調することができ
る。したがって、バンドパスフィルタやバイパスフィル
タなどのフィルタ手段りを挿入するだけの簡単な構成に
より、折り返し成分の帯域を制限することができる。
このように、ダウンサンプリングによって生じる折り返
し成分を有効に利用することにより、非調和倍音成分を
有する楽音信号を用意に生成することができる。しかも
、このダウンサンプリングによって生じる折り返し成分
の周波数位置は、ダウンサンプリング周波数に応じて変
わるので、ダウンサンプリング手段Cに対するクロック
φ2の周波数f(φ2)を変えることによって、任意の
周波数特性の非調和倍音を付与することができる。
したがって、本発明によれば、従来から知られている波
形発生手段Aに対して、ダウンサンプリング手段Bと波
形合成手段C1さらにはフィルタ手段りを設けるだけの
極めて簡単な構成により、非調和倍音成分を容易に形成
することができる。
なお、波形合成手段Cにおいて、波形発生手段Aから送
られてくる原波形データとダウンサンプリング手段Bか
ら送られてくるダウンサンプリング波形データの混合比
を可変制御すれば、時間軸上で周波数特性を変えること
ができ、時間的な音色変化を与えることができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例につき説明する。
第2図に、本発明の楽音信号生成装置の1実施例を示す
。波形発生手段としての波形メモリ1は、楽音をサンプ
リングして得られた原波形データが格納されている。こ
の波形メモリlは、発生すべき楽音の音高に対応し、か
つクロックφ1に同期して生じるアドレスインクリメン
ト信号に従って各サンプル点の原波形が順次読み出され
る。これにより、波形メモリ1からはクロックφ1に従
って原波形データが順次出力され、そのサンプリング周
波数はクロックφ1の周波数f(φ1)となる。
フィルタ手段としての差分フィルタ2は、1サンプル遅
延回路5と減算器6から構成されており、遅延回路5の
遅延制御信号として波形メモリ1がら原波形データを順
次読み出す際のアドレスインクリメント信号ADIを利
用している。減算器6は、波形メモリ1から順次読み出
される原波形データと、1サンプル遅延回路5がら送ら
れてくるlサンプル遅延データとの減算を行い、その差
分値を差分波形データとしてランチ回路7へ送るもので
ある。
ダウンサンプリング回路3は、ラッチ信号としてクロッ
クφ2を与えられたラッチ回路7がら構成されている。
この場合、クロックφ2の周波数f(φ2)はクロック
φlの周波数f(φ1)より低く設定されている。ラッ
チ回路7は、このラッチ信号φ2を受ける度に、減算器
6がら送られてくる差分波形データをランチして次のラ
ンチまで保持しく0次ホールド)、波形合成回路4へ送
る。これにより、クロックφ1とφ2の周波数比Nに応
じたダウンサンプリングが実現される。
波形合成回路4は、2つの乗算器9,10と1つの加算
器11から構成されている。乗算器9には波形メモリ1
から読み出される原波形データが入力され、また、乗算
器10には前記したラッチ回路7からダウンサンプリン
グされた差分波形データが入力される。この乗算器9,
10はその東軍係数a、bを制御することにより、原波
形データとダウンサンプリングされた差分波形データの
混合比を自在に変えることができる。乗算器9゜lOに
よって混合比を制御された原波形データと差分波形デー
タは加算器11に送られて合成され、楽音信号として出
力されるものである。
上記構成において、いまクロックφ2の周波数f (φ
2)とクロックφlの周波数f(φ1)との比Nを1に
設定した場合、波形メモリ1から原波形データが読み出
される度に1個のラッチ信号がラッチ回路7へ送られる
。したがって、周波数比N=1の場合、ダウンサンプリ
ング回路3におけるダウンサンプリングの周期は波形メ
モリ1から読み出される原波形データのサンプリング周
期と同じになるため、回路的にはダウンサンプリング回
路3がないことと同じとなり、減算器6で得られる差分
波形データはそのまま直接波形合成回路4へ送られるこ
とと同じになる。
この結果、周波数比N=1の場合、加算器11は、波形
メモリ1から送られてくる原波形に対して減算器6の出
力する差分波形を加算して出力することになる。したが
って、いま例えば、波形メモリ1から読み出された原波
形の周波数特性が第3図(a)の如(であり、また、減
算器6から出力される差分波形の周波数特性が第3図(
b)の如くであるものとすると、加算器11から出力さ
れる楽音信号の周波数特性は、この第3図(a)と第3
図(b)を加算した周波数特性となり、1/2・f、付
近の高域部分の調和倍音成分が増強された楽音信号とな
る。
一方、クロックφ1とφ2の周波数比N=f(φ1)/
f(φ2)を2以上、例えばN=2に設定すると、クロ
ックφ2はクロックφlが2個発生する度に1個発生す
る。したがって、ラッチ回路7は減算器6の出力する差
分波形データを原波形データの2倍周期でダウンサンプ
リングしてラッチする。
この2倍周期のダウンサンプリングの結果、ラッチ回路
7から出力されるダウンサンプリングされた差分波形に
は、第3図(C)に示すように、1/2・fs位置にダ
ウンサンプリングによる折り返しノイズ(二点鎖線で示
す)が生じ、さらに、ランチ回路7による0次ホールド
のため、第3図(d)に示すようなアパーチャ効果によ
る包絡減衰特性も生じる。したがって、ラッチ回路7か
ら加算器11に送られる差分波形の周波数特性は、第3
図(C)と(d)の二つを掛は合わした周波数特性とな
り、この第3図(C)(d)から得られる周波数特性の
倍音成分を加算された楽音信号は中域の強調されたもの
となる。なお、0次ホールドを行わない場合は第3図(
d)の包絡減衰特性はなくなるので、第3図(C)の周
波数特性からなる倍音成分が付加される。
また、クロックφ2の周波数f(φ2)をクロックφ1
の周波数f(φ1)よりやや低く、かつ非整数倍関係、
例えばrf(φ2):f(φl)= 0.965 : 
1.OJに設定すれば、前記折り返し成分は非調和倍音
成分となることは前述した通りである。例えば、いま楽
音の基本周波数を400Hz、楽音のサンプリング周波
数f、(=f(φ1))を楽音基本周波数の100倍の
40KHzとした場合、波形メモリ1から出力される原
波形データは周波数1/2・f、の20KHzを中心に
折り返した折り返し成分を含み得ることになるが、通常
、波形メモリ1に格納された原波形データはサンプリン
グ定理に従って20KHz以下に帯域制限された上でサ
ンプリングされているので、この折り返し成分は生じな
い。ところが、ダウンサンプリング回路3において、前
記非整数倍関係関係にあるクロックφ2でダウンサンプ
リングすることにより、クロックφ2の1/2の周波数
、すなわち1/2・f (φ2) −19,3K七を中
心に折り返した折り返し成分が生じることになり、原波
形に含まれる19.3に七から20に七の成分を19.
3に七を中心として18.6KHzから19.3KHz
に線対称に折り返した折り返し成分が生じる。例えば、
原波形(周波数400Hz)の第49倍音である19.
6KHzの成分が19.0KHzに折り返されるが、こ
れは400七の第47倍音である18.8KHzと第4
8倍音である19.2 KHzのちょうど中間の周波数
である。したがって、このダウンサンプリングにより、
非調和倍音成分が得られることになる。
なお、クロックφ2の周波数f(φ2)とクロックφ1
の周波数f(φl)の関係を、例えば「f (φ2):
f(φ1 ) =0.95 : 1.OJ ナトニ設定
した場合には、得られる折り返し成分が原波形の元々の
調和倍音の周波数位置にきてしまうが、波形メモリ方式
の音源などにおいては、記録されている波形自身が必す
しも高次高調波まで倍音関係になっているとは限らない
ので、クロックφ1とφ2が上記のような比較的簡単な
周波数関係であっでも、原波形に含まれていない新たな
楽音成分を付加することができ、実質的には非調和倍音
を付加することができるものである。
また、第2図において、乗算器9,10の乗算係数a、
bを変えれば、加算器11における原波形と倍音成分の
混合比を制御することができる。
例えば、電子楽器の打鍵の初期速度(イニシャルタッチ
)が大きいときは乗算器10の乗算係数すの比率を大き
くすることにより、高域成分の多い硬い音を生成し、ま
た、イニシャルタッチが小さいときは乗算器9の乗算係
数aの比率を大きくすることより、高域成分の少ない柔
らかい音を生成することができる。さらに、時間経過に
伴って乗算係数a、bの値を変えるようにすれば、時間
軸上での高域成分の含まれかたを制御することもでき、
実際のピアノなどの自然楽器の周波数特性の時間変化を
シミュレートすることができる。
第4図に、本発明の楽音信号生成装置を利用して構成し
た電子楽器の例を示す。この例の電子楽器は、操作パネ
ル12、鍵盤13、タッチ検出部14、音源部15、サ
ウンドシステム16、CPU17、ROM1B、RAM
19、スピーカ20から構成されている。前述した本発
明の楽音信号生成装置は音源部15内に組み込まれてい
る。なお、この音源部15の詳細については後述する。
操作パネル12は、電子楽器の音色の選択や演奏に必要
な各種のパラメータの設定を行う。鍵盤13は演奏用の
複数の鍵を備えており、タッチ検出部14により鍵盤1
3の鍵操作を監視する。タッチ検出回路14は、押され
た鍵の位置(音高)、イニシャルタッチ、鍵のオン・オ
フ状態など、必要なキー情報を検出し、CPU17に送
る。CPU l 7 ハ、ROM1Bに格納されている
音色パラメータや処理プログラムおよびRAM19に一
時格納された種々のデータを用い、電子楽器全体の動作
を制御する。音源部15は、CPU17の制御の下に押
された鍵に対応した音高の楽音信号を生成してサウンド
システム16に送り、スピーカ20を鳴らすものである
第5図に、前記した音源部15の構成を示す。
図中の符号23で示すブロック部分が、第2図中の符号
23で示す楽音信号生成装置部分に相当する。
位相発生器21は、CPU17から与えられるキーコー
ドKCを基に、クロックφ1に従ってアドレス歩道情報
を発生する。このアドレス歩道情報の形成は、例えば押
圧鍵の音高周波数に比例した数値の周波数情報(Fナン
バ)をクロックφ1のタイミングで繰り返し累夏するこ
とにより行われる。アドレス歩道情報は整数部と少数部
からなる。整数部は波形メモリ10波形読み出しアドレ
スを進めるためのアドレス歩進指令であり、アドレス発
生器22に送られている。少数部は整数部によって波形
メモリ1から読み出される波形データの間を時間的によ
り細かく分割して補間するための補間信号であり、補間
回路24に送られている。この整数部と少数部からなる
アドレス歩道情報は、CPU17から与えられるキーオ
ン信号KONに従って発生される。
アドレス発生器22は、前記位相発生器21から送られ
てくるアドレス歩道情報の整数部に基づいて、波形メモ
リ1から所定の位置の波形データを読み出すための実際
の読み出しアドレスを生成する。波形メモリ1には、通
常各種の音色や音域に対応した複数の波形が格納されて
いるのが一般的であるから、設定された音色や押された
鍵の音高に対応した波形を読み出すために、CPtJ1
7から波形読み出し番地のスタートアドレス情報が与え
られている。アドレス発生器22は、このスタートアド
レス情報と前記整数部とから実際に読み出すべき波形デ
ータの読み出しアドレスを生成し、波形メモリ1に送る
波形メモリ1は、クロックφ1に同期して、アドレス発
生器22から与えられる読み出しアドレスに従って対応
するアドレス位置の波形データを順次読み出し、楽音信
号生成装置23に送る。楽音信号データ¥123は、第
2図において詳述したようにして、波形メモリ1から読
み出された原波形に所定の倍音成分を付加した後、楽音
信号として補間回ll1i24へ送る。
補間回路24は、楽音信号生成装置23から送られてく
る楽音信号データの1サンプリング周期の間を位相発生
器21から送られてくる少数部に従って細かく補間する
。例えば、少数部が4ピント構成であれば、1サンプル
期間を最大24=16分割可能であり、各分割点につい
て楽音信号を補間する。これによって、より滑らかな楽
音波形が得られる。なお、補間方法としては1吹掃間が
採用されるのが一般的であるが、高次の補間法を用いれ
ばなお望ましい。
補間回路24で補間された楽音信号は、サウンドシステ
ム16(第4図)に送られ、D/A変換、所望の音響効
果の付与、音量制御などを行った後、スピーカ20から
出力される。
以上、本発明の楽音信号生成装置の1実施例とそれを利
用して構成した電子楽器の1例について述べた。
なお、第2図の実施例では、差分フィルタ2をダウンサ
ンプリング回路3の入力側に設けるようにしたが、ダウ
ンサンプリング回路3の出力側に設けるようにしてもよ
い。また、差分フィルタ2において、1サンプル遅延回
路50代わりに、m(m≧2)サンプル遅延回路を用い
、mサンプル前の波形データとの差分を求めるようにし
てもよい。
また、波形メモリ1にサンプリング波形の瞬時値そのも
のを格納した場合を例に採ったが、DPCMやADPC
M、対数圧縮などの公知のデータ圧縮技術を用い、デー
タ圧縮して格納してもよい。
これによりメモリ容量を削減できる。
また、ダウンサンプリング回路30周波数比Nや波形合
成回路4の乗算係数a、bなどはユーザーが設定できる
ようにしてもよいし、波形メモリ1中に格納された各波
形に対応させて、その音色にふされしいパラメータを自
動的に設定するようにしてもよい。
また、差分フィルタ2とダウンサンプリング回路3を複
数並設し、各回路で得られた特性の異なる複数の波形デ
ータを波形合成回路4で合成するようにしてもよい。
また、波形発生手段としては、波形メモリ1を用いた波
形読出方式に限らず、FM方式、高調波合成方式など、
任意の音源方式のものを使用できるものである。
また、ダウンサンプリング回路3に与えるクロック7φ
2の周波数を演奏者がスイッチ操作などにより任意に切
り換え設定できるようにしてもよいし、あるいは楽音の
音色指定に連動して自動的に設定するよう番こしてもよ
い。
さらに、前記実施例は回路をハードウェアにより構成し
たが、ソフトウェアによっても実現できるものである。
〔発明の効果〕
以上述べたところから明らかなように、本発明の楽音信
号生成装置によるときは、波形発生手段から順次出力さ
れる原波形データを所定の周波数比でダウンサンプリン
グし、このダウンサンプリングにより生じた折り返し成
分を倍音として原波形に付加するようにしたので、簡単
な回路構成によって非調和倍音または調和倍音を原波形
に付加することができ、自然楽器により近似した楽音を
生成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理説明図、 第2図は本発明になる楽音信号生成装置の1実施例のブ
ロック回路図、 第3図は前記実施例の説明のための周波数特性図、 第4図は本発明の楽音信号生成装置を利用して構成した
電子楽器の1例を示す全体構成図、 第5図は第4図中の音源部の構成例を示すブロック回路
図である。 A・・・波形発生手段、B・・・ダウンサンプリング手
段、C・・・波形合成手段、D・・・フィルタ手段、1
・・・波形メモリ、2・・・差分フィルタ、3・・・ダ
ウンサンプリング回路、4・・・波形合成回路。 ff)シ問((χギ青・Yに 第3図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)楽音波形に関する波形データを所定の周波数から
    なる第1のクロックに従って順次発生する波形発生手段
    と、 前記波形発生手段から発生された波形データを前記第1
    のクロックより低い周波数の第2のクロックに従ってダ
    ウンサンプリングするダウンサンプリング手段と、 前記ダウンサンプリング手段から得られるダウンサンプ
    リングされた波形データと前記波形発生手段から発生さ
    れた波形データとを合成して楽音信号として出力する波
    形合成手段と を備えたことを特徴とする楽音信号生成装置。
  2. (2)前記ダウンサンプリング手段の入力側または出力
    側の少なくとも一方に所定の周波数成分を抑圧するフィ
    ルタ手段を挿入したこと を特徴とする請求項(1)記載の楽音信号生成装置。
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