JPS6059376B2 - 人体局部洗浄シリンダノズル装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトイレにおける人体局部洗浄装置（以下単に洗
浄装置という。

）のノズル装置に関するヨものである。洗浄装置の用途
には、排便後の肛門洗浄（以下シャワー洗浄という。）
と女性の局部洗浄（以下ビデ洗浄という。）とがあり、
既に陶器組込式シヤワートイレのノズルシリンダにおい
て、前記用ｉ途に応する各別のノズルを備えたものが知
られている。本発明では水圧式駆動による単一ノズルで
、上記双方の用途を満足に実行可能とし、生産面の合理
化や機能効果面の向上を計つたものである。

以下本発明の実施例を図面について説明すると、第１図
において、１は給水タンクで、該タンク１からの給水は
、フィルタ２を経てポンプ３で吸引吐出され、更に水量
調節バルブ４を経て切替弁５に至る。６は操作レバーで
、実線のシャワー洗浄（肛門洗浄）と、２点鎖線のビデ
洗浄位置間を回動操作されて、目的に応じた送水量及び
水圧を変化させることができるようになつている。

７は温水タンクで、ヒータ８で、サーモスタット９、整
流板１０、吐出口１１、チェック弁１２を備えており、
該チェック弁１２はノズル洗浄水系１３に連なつている
。

１４はソレノイド弁で、給水管路１５より分岐した管路
１６に設けられ、該ソレノイド弁１４の出口は管路１７
に連結されている。

またソレノイド弁１４は、操作レバー６がシャワー洗浄
時（実線位置）以外は電気的に閉となり、ビデ洗浄時浄
時（２点鎖線位置）には開状態におかれる。１８は便器
の陶磁壁（便器壁）で、固定シリンダ１９の右方の先端
部が座板部材２０，２『を介して、ナット２１及び締め
部材２２により固定されている。

また固定シリンダ１９の後端部には、入口２３ａ，２３
ｂを有する樹脂製の支持体ないしキャップ部材２３が、
シール部材２４を介してナット２５により止着されてい
る。そして前記第１入口２３ａは管路１５に連結され、
第２入口２３ｂは管路１７に連結され、支持体ないしキ
ャップ部材２３内には第１入口２３ａ．に連なり且つコ
ム弁２６が内装される第１開口２３ｘが形成されている
。

該ゴム弁２６に対向する軸方向穴２７ｈを備え第２入口
２３ｂと連通する環状の第２開口２７ｈに面する第１ス
リーブ２７は、シール部材２８を介し大径部が固定シリ
ンダ！１９内を摺動可能に遊嵌ないし嵌装され、先端部
には小径部２７ａが設けられている。２９は可動シリン
ダで、該シリンダ２９の左の後端部方は第１スリーブ２
７の小径部２７ａの内周面に固定され、右方の先端部は
固定シリンダ１９に固定された第１リング体３０の内周
部に挿入されて支承されている。

３１は可動シリンダ２９の外周において、第１スリーブ
２７と第１リング体３０間に張設された第１スプリング
である。

かくして、第１スリーブ２７の穴２７ｈの外方部分は、
支持体２３の両開口２３ｘ，２３ｙ間の環状壁２３ｚに
押圧される。また可動シリンダ２９内の左方には、シー
ル部材３２を装着した小径筒部３３ａを有する第２スリ
ーブ３３が遊嵌されると共に、該スリーブ３３にはノズ
ル３４の後端部が固定されている。

ノズル３４は多数のノズル穴３４ａを先端部上面に有す
ると共に、フラット面３４ｂが形成され、右方）部は可
動シリンダ２９のスリ割２９ａと係合するストッパ３５
及びナット３６で支承されている。３７は第２スプリン
グで、ノズル３４上において第２スリーブ３３の小径筒
部３３ａと第２リング体たるストッパ３５との間に張設
されている。

３８は弁部材で、ノズル３４内の左方の段部に係止する
リテーナ３３ｂとの間に張設されたスプリング３９によ
り、第２スリーブ３３の軸方向穴３３ｈを閉じており、
洗浄水の圧力が所定の値を越えると、弁部材３８が右動
して穴３３ｈを開くよ゛うになつている。

次に作用説明すると、第２図はシャワー時、第３図はビ
デ時の際に作動状態を示す。

先ずシャワー時においては、操作レバー６を第１図の実
線位置とし、この位置にするとソレノイド弁１４は閉状
態となる。従つて温水タンク７からの温水は、支持体な
いしキャップ部材２３の第１入口２３ａのみに送られ、
その水圧は第１開口２３ｘに嵌合されたゴム弁２６を経
て第２スリーブ３３に作用する。このため第２スリーブ
３３は第２スプリング３７に抗してノズル３４と共に、
第２図の如く右方へ移動する。そしてノズル３４が符号
１で示す位置（シャワー洗浄位置）まて伸長すると、同
時に弁部材３８もスプリング３９に抗して右方に移動し
て第２スリーブ３３の軸方向穴３３ｈを開き第１入口２
３ａに送られた洗浄水たる温水はノズル３４内に流入し
て噴出口３４より噴出し、所望のシャワー洗浄を行う。

次にビデ洗浄を行うには、第１図の操作レバー６を２点
鎖線位置に切替えると、ソレノイド弁１４は開となる。

従つて温水タンク７の温水は吐出口１１から第１入口２
３ａと、ソレノイド弁１４を経に第２入口２３ｂとの２
個所から支持体たるキャップ部材２３内に流入する。第
１入口２３ａからの温水はゴム弁２６を経て第２図の場
合と同じく第２スリーブ３３に作用して、該第２スリー
ブ３３をノズル３４と共に右方に移動させ、第２入口２
３ｂに流入した温水は第１スリーブ２７に作用し、第１
スプリング３１に抗して該第１スリーブ２７を可動シリ
ンダ２９と共に第３図に示す如く１ａだけ右方に移動さ
せる。

以上のように第１スリーブ２７が第３図の位置に移動し
たことにより、それだけノズル３４のノズル穴３４ａ位
置は第２図の場合よりビデ洗浄に，適した右方の前進位
置に移動し、所望のビデ洗浄を行うことができるが、こ
の場合には温水タンク７からの温水は切換弁５で供給水
圧がシャワー洗浄時に比して制限され、水圧は第２図の
場合より低い。以上述べたように、本発明は、 先端部が便器の陶磁壁１８に固定され、後端部が支持体
２３に固定され且つ該支持体２３に形成された第１開口
２３ｘ及び該第１開口２３ｘを包囲する環状の第２開口
２３ｙと対向する固定シリ，ンダ１９、軸方向穴２７ｈ
が形成され、前記固定シリンダ１９内に滑動可能に嵌装
された第１スリーブ２７、前記固定シリンダ１９の先端
部内に固定的に嵌装された第１リング体３０、先端部が
前記第１リング体３０に支持され、後端部が前記第１ス
リーブ２７の先端部に固定された可動シリンダ２９、前
記第１スリーブ２７と前記第１リング体３０の間に張設
され、前記第１スリーブ２７の軸方向穴２７ｈの外方部
分を、前記支持体２３の第１開口２３ｘと第２開口２３
ｙとの間に位置する環状部分２３ｚに押圧する第１スプ
リング３１、前記第１スリーブ２７の軸方向穴２７ｈと
対向する軸方向穴３３ｈが形成され、前記可動シリンダ
２９内に滑動可能に嵌装された第２スリーブ３３、前記
可動シリンダ２９の先端部内に固定的に嵌装された第２
リング体３５、噴出口３４が形成された先端部が前記第
２リング体３５に支持され、後端部が前記第２スリーブ
３３の先端部に固定さたノズル３４、前記可動シリンダ
２９と前記ノズル３４との間の環状空間に配設され、前
記第２スリーブ３３と前記第２リング第３５との間に張
設された第２スプリング、前記ノズル３４の後端部内に
装架され、前記第２スリーブ３３の軸方向穴３３ｈに流
入する洗浄水が所定圧に至らない限り、軸方向穴３３ｈ
を閉じる弁部材３８、温水タンク７の吐出口１１と前記
支持体２３の第１開口２３ｘと連通する第１入口２３ａ
と間に介設された給水系路１５、ならびに前記給水系路
１５より分岐し、ソレノイド弁１４を介して、前記支持
体２３の第２開口２３ｙと連通する第２入口２３ｂに連
通される系路１６、とから人体局部洗浄シリンダノズル
装置を構成した。

したがつて、次の効果を奏する。

１単一ノズルに加える水圧を変化せしめて、該ノズルの
ストロークを異ならしめ、もつてシャワー洗浄およびビ
デ洗浄の双方を行うことができる。

２単一のノズルに加わる水圧は、同一方向の２系統に分
離されており、一方の系統を単一のソレノイド弁をして
開閉せしめるので、構成が簡単となる。

３弁部材の開弁圧を適宜設定することによりノズルが洗
浄位置に達する前に、洗浄水噴出しないようにでき、実
用上の利便が大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の給水系路とノズル装置の説明断面
図、第２及び第３図は夫々第１図示ノズル装置の使用目
的に対応した作動の説明図、第４，５及び６図の夫々は
第１図のＡ−Ａ，Ｂ−Ｂ及びＣ−Ｃ線の断端面方向視図
である。 ６・・・・・・操作レバー、１４・・・・・・ソレノイ
ド弁、１８・・・・・・便器壁、１９・・・・・固定シ
リンダ、２３・・支持体、２６・・・・・・ゴム弁、２
７・・・・・・第１スリーブ、２９゛・・・゛・可動シ
リンダ、３０・・・・・・第１リング体、３１・・・・
・・第１スプリング、３３・・・・・・第２スリーブ、
３４・・・・・・ノズル、３５・・・・・・第２リング
体、３７・・・・・・第２スプリング、３８・・・・・
・弁部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 先端部が便器の陶磁壁１８に固定され、後端部が支
   持体２３に固定され且つ該支持体２３に形成された第１
   開口２３ｘおよび該第１開口２３ｘを包囲する環状の第
   ２開口２３ｙと対向する固定シリンダ１９、軸方向穴２
   ７ｈが形成され、前記固定シリンダ１９内に滑動可能に
   嵌装された第１スリーブ２７、前記固定シリンダ１９の
   先端部内に固定的に嵌装された第１リング体３０、先端
   部が前記第１リング体３０に支持され、後端部が前記第
   １スリーブ２７の先端部に固定された可動シリンダ２９
   、前記第１スリーブ２７と前記第１リング体３０間に張
   設され、前記第１スリーブ２７の軸方向穴２７ｈの外方
   部分を、前記支持体２３の第１開口２３ｘと第２開口２
   ３ｙとの間に位置する環状部分２３ｚに押圧する第１ス
   プリング３１、前記第１スリーブ２７の軸方向穴２７ｈ
   と対向する軸方向穴３３ｈが形成され、前記可動シリン
   ダ２９内に滑動可能に嵌装された第２スリーブ３３、前
   記可動シリンダ２９の先端部内に固定的に嵌装された第
   ２リング体３５、噴出口３４が形成された先端部が前記
   第２リング体３５に支持され、後端部が前記第２スリー
   ブ３３の先端部に固定されたノズル３４、前記可動シリ
   ンダ２９と前記ノズル３４との間の環状空間に配設され
   、前記第２スリーブ３３と前記第２リング体３５との間
   に張設された第２スプリング、前記ノズル３４の後端部
   内に装架され、前記第２スリーブ３３の軸方向穴３３ｈ
   に流入する洗浄水が所定圧に至らない限り、該軸方向穴
   ３３ｈを閉じる弁部材３８、温水タンク７の吐出口１１
   と前記支持体２３の第１開口２３ｘと連通する第１入口
   ２３ａとの間に介設された給水系路１５、ならびに前記
   給水系路１５より分岐し、ソレノイド弁１４を介して、
   前記支持体２３の第２開口２３ｙと連通する第２入口２
   ３ｂに連通される管路１６、とからなる人体局部洗浄シ
   リンダノズル装置。