JPS621331Y2

JPS621331Y2 -

Info

Publication number: JPS621331Y2
Application number: JP1980060297U
Authority: JP
Priority date: 1980-04-30
Filing date: 1980-04-30
Publication date: 1987-01-13
Also published as: JPS56163179U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、快適且つ衛生的に局部の洗浄を行う
ことができる局部洗浄装置に関し、その目的とす
るところは、洗浄水を供給する流路に真空破壊弁
を設置して流路内の真空発生による水及び汚水の
逆流を防止すると共に、真空破壊弁から漏れ出る
ドレンを洗浄水の噴出部として設けた吐出部の先
端へ排出し、ドレンが装置内に浸入することを防
ぐことにある。

以下本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。図中１は便器、２はその後方に設けられた便
器洗浄タンク、Ａは便器１の後方で同便器１を跨
ぐ状態に取付けられ局部洗浄用の温水装置Ａ−１
や必要に応じて温風乾操装置Ａ−２等を備えた装
置本体、３は便座、４は便蓋である。便座３に暖
房便座を用いてもよい。装置本体Ａのケース５は
平面略Ｌ状に形成され、そのケース５の中央部に
は、局部の洗浄を行う吐出部ｂが出没すると共
に、洗浄後の乾操を行う温風乾操装置Ａ−２の温
風が吹出す開口５ａが開設されている。

次に本局部洗浄装置における水の基本のフロー
チヤートを第１５図によつて概略説明する。同図
においてｘは給水源、ａは給水源ｘと連絡する流
入部、ｂは局部に洗浄水を吐出する吐出口６及び
便器１に水を排出する排出口７を有する吐出部、
８は流入部ａと吐出口６とを連絡する流路９の途
中に設けた真空破壊弁で、この真空破壊弁８によ
り汚水が流路９を逆流するのを防止する。また、
真空破壊弁８に生じたドレンは流路１０により吐
出部ｂの排出口７に導き、吐出ｂの先端に排出す
る。

第１６図は本実施例における水のフローチヤー
トを示すものであり、吐出部ｂはさらに分岐水の
排水口１１を有し、この分岐水の流路１２途中に
も真空破壊弁１３が設けられており、局部洗浄水
側の流路９に設けた真空破壊弁８とこの分岐水側
に設けた真空破壊弁１３に生じたドレンは途中で
合流し流路１０を通つて前記吐出部ｂの排出口７
に導かれ、便器１へ排出されるようになつてい
る。なお同図中１４は必要に応じて止水栓、スト
レーナー、逆止弁等が設けられた分岐金具で、前
記流入部ａを構成するものである。１５は手動で
流路の開閉を行う開閉弁で、その開閉ハンドル１
６は便座３に腰かけたまま操作しやすいように、
ケース５側方の前方傾斜した上面に突出するよう
に設けられている。１７は局部洗浄水と分岐水と
に分配する三方接続具、１８は流量調製弁、１９
は局部洗浄水を適温に加熱保温する加熱器、２０
は分岐水の流量を抑制する絞り弁、２１は分岐水
の吐出する勢いを弱めるための制御部材である。

本局部洗浄装置の主要部分は、第２図〜第７図
に示すように、ケース５内部側方に設けられ、同
ケース５の側方下部背面に取付けた接続金具２２
の一端を銅管等の導水管２３及び分岐金具１４を
介して給水源ｘと連絡している。接続金具２２の
他端は、ケース５内において、流路９を構成する
銅管等の導水管２４により途中手動で開閉する開
閉弁１５、三方接続金具１７、流量調製弁１８を
経て温水装置Ａ−１の加熱器１９へ連絡してい
る。加熱器１９はまた、途中真空破壊弁８を介し
て吐出口６に連絡している。一方、三方接続具１
７より分岐した分岐水の分岐水管２５には途中真
空破壊弁１３、絞り弁２０、制御部材２１等が設
けられ、その他端を排水口１１に連絡している。
真空破壊弁８，１３に生じたドレンは流路１０を
構成するビニールチユーブ等のドレン管２６によ
り排出口７に連絡している。このドレン管２６の
途中には合流接続具２７が介入されている。

本実施例における吐出部ｂは、第４図に示すよ
うに、局部洗浄水の水圧によつて伸び出すピスト
ン形式のものに構成されている。すなわち、ノズ
ル２８は、ケース５に装着した固定外筒２９内
に、平常はバネ３０により収納された状態となつ
ており、使用時水圧が作用するとバネ３０の弾圧
に抗して伸び出し、その先端に設けた吐出口６よ
り局部洗浄水が噴出するようになつている。吐出
口６はまた、集中状或はシヤワー状の吐出形態が
任意に得られるように集中吐出口６′と分散吐出
口６″を備えた切替筒３１がノズル２８先端に反
転可能に装着されている。ドレンの排出口７はこ
の固定外筒２９先端に設けられ、また分岐水の排
水口１１も同様である。尚かかる吐出部ｂの構成
は、伸縮式、固定式のいずれでもよく、その吐出
形態も、集中状、シヤワー状或は泡沫状等任意で
あり、それらの切替手段の付設も任意である。ま
た、分岐水用の流路１２は設けなくてもよい。同
図中、３２は切替筒３１の摘み、３３は摘み３２
のストツパーを兼ねた覆いで、固定外筒２９先端
に連設される。３４はノズル２８の回り止め用ね
じ、３５は局部洗浄水の供給口である。また、分
岐水及によつて吐出部ｂの先端を洗浄することは
任意である。

真空破壊弁８，１３は、第２図及び第８図〜第
１４図に示すように、ポリアセタール樹脂等の合
成樹脂製の下部本体３７と上部本体３８及びポリ
プロピレン樹脂等の蓋３９をビス４０止めして弁
筐３６を形成し、この弁筐３６内に流入口３６ａ
と流出口３６ｂとの間を開閉する水弁４１と、流
出口３６ｂと空気吸入口３６ｃとの間を開閉する
空気弁４２とを同一のE.P.D.M.等の合成樹脂製
の弁体４３の上下面にそれぞれ設け、ドレン管２
６の一端は上部本体３８のドレン溜め４４に連通
するようにその導出部４４ａに接続される。上部
本体３８のドレン溜め４４は外気連通口３９ａを
有する蓋３９で覆われ、上部本体３８の下面には
空気用弁座４５が形成される。また、下部本体３
７には水弁４１が着座する水用弁座４６が形成さ
れる。

上記の真空破壊弁８，１３は、水が流れるとき
は流入口３６ａの水圧により弁体４３を押し上げ
て水弁４１を開き、流入口３６ａと流出口３６ｂ
が連通すると同時に空気弁４２が閉じ、また、水
の流れが止まると弁体４３がその自重で降下して
水弁４１を閉じると同時に空気弁４２が開き、流
出口３６ｂが空気吸入口３６ｃと連通して真空状
態が破壊されると共に水の逆流が防止されるもの
である。空気吸入口３６ｃの隙間を通つてドレン
溜め４４に流出したドレンは自然流下によりドレ
ン管２６を通じて吐出部ｂの先端へ排出される。

本局部洗浄装置の使用に際しては、用便後便座
３に腰かけた状態で開閉弁１５の開閉ハンドル１
６を回転してその流路を開けば、給水源ｘからの
水は分岐金具１４、開閉弁１５を経て三方接続具
１７に到り、ここで流路９を流れる局部洗浄水
と、流路１２を流れる分岐水とに分れ、局部洗浄
水はさらに流量調整弁１８を経て加熱器１９に流
入し、適温に加熱保温されている温水を押し出
し、この温水が真空破壊弁８を経て吐出部ｂの固
定外筒２９内に送り込まれ、その水圧でノズル２
８をバネ３０の弾圧に抗して突出せしめ、先端の
吐出口６より局部に向け噴出し該部を洗浄するも
のである。一方、分岐水は流路１２を流れ真空破
壊弁１３、絞り弁２０、制御部材２１を経て勢い
を弱められた状態で吐出部ｂの排水口１１より便
器１へ排出される。また、真空破壊弁８，１３に
生じたドレンはドレン管２６内を通り、吐出部ｂ
の先端より便器１へ排出される。

流路９或は１２に何らかの原因で負圧が生じた
ときは、真空破壊弁８，１３の弁体４３が瞬時に
降下して水用弁座４６にその水弁４１を着座せし
めて水弁４１を閉じると同時に空気弁４２が空気
吸入口３６ｃより空気を吸入して外気と連通せし
める。従つて、流路９或は１２の負圧は瞬時に解
除され、汚水が吐出口６或は排水口１１より吸入
されて各流路を逆流するようなことはないのであ
る。尚、本考案において、温水加熱器、暖房便
座、温風乾燥装置、脱臭装置等の付加機能は任意
である。

以上のように本考案によれば、局部の洗浄を衛
生的に行うことができると共に、真空破壊弁を有
しているので、流路に負圧が生じても空気吸入口
より空気を吸入して負圧を解除し給水源に汚水が
逆流せず、給水源を汚染するおそれがない。また
真空破壊弁のドレンを吐出部の排出口より吐出部
の先端へ排出するようにしたので、装置内部にド
レンが漏出することがなく、装置に付加した機能
にドレンが侵入することによる故障が防止できる
と共に、ドレンの排出をノズルの洗浄に利用する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る局部洗浄装置の一実施例
を示す全体斜視図、第２図は装置本体の一部切欠
平面図、第３図は同一部切欠側面図、第４図は吐
出部の断面図、第５図は同正面図、第６図は同平
面図、第７図は第６図−線における断面図、
第８図は真空破壊弁の断面図、第９図は真空破壊
弁の下部本体の平面図、第１０図は同上部本体の
平面図、第１１図は第１０図−線における断
面図、第１２図は第１０図−線における断面
図、第１３図は同蓋の平面図、第１４図は第１３
図−線における断面図、第１５図は水の基本
のフローチヤート図、第１６図は本実施例におけ
る水のフローチヤート図である。１：便器、ａ：流入部、ｂ：吐出部、６：吐出
口、７：排出口、８：真空破壊弁、９：流路、３
６ｃ：空気吸入口。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

便器と、給水源に接続した流入部と、該流入部
に接続されて局部に洗浄水を噴出する吐出部とを
備え、更に該吐出部に向かう流路から分岐して余
分の水を排出するための別流路を設けた局部洗浄
装置において、前記流入部と吐出部との間の流路
及び前記別流路のそれぞれに、空気吸入口を備え
て内部流路の負圧を解除する真空破壊弁を配置
し、更に両真空破壊弁の空気吸入口からのドレン
を合流させて排出する流路を前記吐出部に設けた
排出口に接続したことを特徴とする局部洗浄装
置。