JPS605896Y2 - 縁かがりミシンの空環押え - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、縁かがりミシンの空環押えに関する。

従来、縁かがりミシンの空環押えＲは第１図に示すよう
に布押え１の後方に回動可能に支持され、空環送り歯２
と協働して空環３を走り出すようになっている。

そして、空環送り歯２の送り孔４は空環送り歯２の送り
量が最大の時を基準として開口しであるが、空環送り歯
２の送り量が最大にして使用する状態は少なく通常は送
り量が中位の使用状態が最も多い。

そして、送り量が少なくなればなるほど、空環送り歯２
の前進時における送り孔４の一側縁４ａと空環送り歯２
とのスキマＬが大きくなり、このスキマＬに第１図に示
すように空環３が落ち込み空環３が円滑に送り出されず
このため針糸が空環にからんで空環３が形成されず縫目
が美麗に形成することができないという欠点があった。

また、縁かがりミシンの場合機種によって機構的に布押
え１の後方に空環押えを設けることができないという欠
点があった。

この考案は、このような欠点を解消することのできる縁
かがりミシンの空環押えを提供することを目的とする。

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第２図はこの考案の一実施例を示すものである。

図において、５は針板６上面と接離可能に機枠に上下動
可能に支持した布押え足、７は空環８を前記布押え足５
と協働して布送り方向に沿って移動する空環送り歯で、
この空環送り歯７は布押え足５と対向する針板６に開口
した送り孔９内を布送り方向に沿い且つ針板６上面から
出没可能に運動するようになっている。

１０はＵ字状に折曲した弾性部材よりなる空環保持体で
、基端には長孔１１が開口され、この長孔１１に挿通し
たネジ１２によって針板６下面に支持してあり、先端は
弾性力によって布押え足５の下面を常に押圧している。

次にこの考案の作用を説明する。

針糸及びルーパー糸（図示せず）によって形成される空
環８は空環送り歯７と布押え５の協働によって布送り方
向に送られる。

このとき、空環保持体１０は空環８を常に布押え５下面
に押圧するように作用し空環８を自身の縫目構造による
弾性力によって収縮しないように保持１，７いるので空
環８は円滑に送り出される。

次に布送り歯（図示せず）の送り量を減少すると空環送
り歯７の送り量も減少しこのため空環送り歯７の前進時
における空環送り歯７と送り孔９の一側縁９ａとのスキ
マＬが大きくなりこのスキマＬに空環８が落ち込むおそ
れがあるが、この場合には第２図に示すようにネジ１２
をゆるめて空環保持体１０を空環送り歯７と接触しない
程度に空環保持体１０を空環送り歯７に近づけこの位置
でネジ１２を締めて固定する。

すると前記スキマＬは空環保持体１０の移動によって最
小にすることが可能となり、このスキマＬに空環８が落
ち込むおそれはなくなり空環８は円滑に空環送り歯７に
よって送り出される。

以上述べたように、この考案によれば、空環保持体は空
環送り歯の送り量に応じて送り孔９内を移動係止可能に
なっているので、空環送り歯と送り孔とのスキマを最小
に調節することが可能となり、スキマに空環が落ち込む
ことなく円滑に空環を送り出すことができる。

このため空環は針糸にからむことなく形成され美麗な縫
目が形成できるという効果を奏する。

また、空環保持体は針板下面に支持しであるので、布押
えの後方に空環押えを設けることができないミシンであ
っても空環を保持することができ空環の収縮による戻り
を防止し、円滑に空環を送り出すことができるという効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空環押えの正面図、第２図はこの考案の
一実施例の空環押えの断面図である。 ５・・・・・・布押え足、９・・・・・・送り孔、７・
・・・・・空環送り歯、１０・・・・・・空環保持体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 針板上面と接離可能に機枠に上下動可能に支持した布押
   え足と、 布押え足と対向する針板に開口した送り孔内を布押え足
   と協働して空環を布送り方向に沿って移動するように駆
   動する空環送り歯と、 送り孔内を布送り方向に移動停止可能に針板に支持する
   と共に空環を布押え足下面との間で保持するように常に
   は布押え足下面を押圧する弾性力を有す空環保持体とよ
   りなる縁かがりミシンの空環押え。