JPS6057130B2 - 重層磁気記録テ−プの製法 - Google Patents

重層磁気記録テ−プの製法

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JPS6057130B2
JPS6057130B2 JP52003071A JP307177A JPS6057130B2 JP S6057130 B2 JPS6057130 B2 JP S6057130B2 JP 52003071 A JP52003071 A JP 52003071A JP 307177 A JP307177 A JP 307177A JP S6057130 B2 JPS6057130 B2 JP S6057130B2
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JP
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coating
magnetic
layer
magnetic recording
tape
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正昭 鈴木
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/68Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent
    • G11B5/70Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer
    • G11B5/716Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by two or more magnetic layers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers

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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は重層磁気記録テープの製法に関するもので、
特に改良された磁気記録性能を有する重層磁気記録テー
プの製法に関するものである。
重層磁気テープの製法に関しては例えば特公昭37−
2218号、同39−23678号、特開昭47−31
60冴(USP3761311号)、同47−3190
3号、同48−31907号(USP3775178号
)、同50−31804号、同51一119204号、
米国特許264313吟;同2647954号:同79
118川号;同3676217号;西独特許(DT−A
S)1190985号;同123887訝などに記載さ
れている。 これらは、多様な磁気記録における要求性
能を向上させ得る方法として認められている。すなわち
、低周波数から高周波数までの広い波長帯域において感
度を高め、広いダイナミックレンジを有する高忠実度の
磁気記録テープが得られる。最上層に下層の保護層の性
質をもたせ、結果的に走行性、耐久性に優れた磁気記録
テープを得る事もできる。等の多くの利点がある。 重
層磁気記録テープの製造は、同時に多層を設ける方法と
、二度以上に分けて設ける方法がある。
前者は例えば特開昭48−98803号に述べられた方
法によつて達成される。前者は磁性層を一度に設ける事
が出来、製造工程も少ないが、下層のピンホール等を上
層によつて覆う等の重層の他の利点を生かす事が出来な
い。後者には例えば、第1層を塗布した後、乾燥、平滑
化処理等の加工を施こし、更に第2層、第3層と同様に
設けてゆく方法がある。第1層のピンホールは面積的に
非常に僅少であり、第2層によりほとんど覆いつくされ
てしまう。こうして得られた磁気記録テープは記録感度
のムラが小さく、したがつてピンホール等に起因するノ
イズも非常に少なくなる。 しかるに、後者の方法にお
いては各層を比較的薄く設ける必要が有る為に、重層に
して従来の磁気記録テープと同様な厚さにした時に全体
の厚さムラは従来より大きくなり易い。
この厚さムラは記録感度のムラとなることが確認され、
本発明は上記の欠点に鑑み達成された。 すなわち、本
発明の目的は、第1に改良された磁気記録性能を有する
重層磁気記録テープの製法を提供することにある。
第2にピンホールや厚さムラが少なく全記録部位にわた
り均一な磁気記録性能を有する重層磁気記録テープの製
法を提供す・ることにある。第3に改良された性能を有
する磁気記録テープの比較的安価な製法を提供すること
にある。本発明の他の目的は以下の説明により明らかに
なる。本発明は、磁性層を二層以上有して成る磁気記録
テープの製法において、あらかじめ設けられた磁性層の
厚みムラを検知し、その厚みムラの周期より位相をπ十
工すなわち臀〜代眉ずらせて上層 一3を設ける
事を特徴とする重層磁気記録テープの製法を提供せんと
するものである。
支持体上へ磁気記録層を塗布する方法としてはエアード
クターコート、ブレードコート、エアナイフコート、ス
クイズコート、含浸コート、リバースロールコート、ト
ランスファーロールコート、グラビヤコート、キスコー
ト、キャストコート、スプレィコート等が利用出来、そ
の他の方法も可能であり、これらの具体的説明は朝倉書
店発行の1コーテイング工学J253頁〜277頁(昭
和46.3.2醗行)に詳細に記載されている。
これらの塗布方法において、特に塗布厚を薄くした場合
には、塗布部に用いられているロール周期で厚さムラが
生ずる事が観測される。ここでのロールとは、例えばエ
アードクターコート、ブレードコート、エアナイフコー
ト等においてはウェブ搬送の為の下刃ロールであり、リ
バースロールコートではピックアップロール、アプリケ
ーターロール、バックアップロール等であり、グラビア
コートではグラビアロール等である。これらの方法で重
層塗布した場合、例えば二層から成る磁気記録テープA
,B,Cは第1図のA,b,cに示す様な厚さ分布を示
していた。
このテープA,B,Cの感度のムラを測定したとこ−ろ
第2図A,b,cの結果が得られた。すなわち、下層の
厚みムラの周期より、上層の厚みムラの周期がπだけず
れている時には感度のムラが最も小さい事がわかつた。
ここでテープの長さ方向に感度ムラの変化を追跡すると
上記のA,B,C.とも観測された。これは塗布の際に
テープの搬送スピードやロールの回転スピードが、上層
と下層では少し異なるか、あるいはスピードにムラがあ
る為に、上層と下層の厚さの位相差がテープの長さ方向
に一定とならなかつたものと推定される。本発明者は、
あらかじめ下層の厚みムラの周期を測定しておき、下層
を塗布した時と同じウェブの搬送スピードとグラビアロ
ール回転スピードで上層のグラビアコートにおける塗布
厚みムラ周期の条件出しを行ない、互いの周期の位相を
πだけずらせて上層の塗布をスタートさせた。ここで、
ウェブの搬送スピードとグラビアロールの回転スピード
を厳重に管理すれば、テープの全長にわたつて第1図の
Aに相当するテープが得られることがわかつた。また、
アエブのバスの順に、送り出し部一下層塗布部一表面平
滑化処理・配向処理部一乾燥部一上層塗布部一表面平滑
化処理配向処理部一乾燥部j一巻き取り部を有して成る
塗布機で、各々の塗布部に設けられたブレードコーター
の下刃の回転周期を検出し同期させると同時に、下層塗
布後の磁性層の厚みムラを検知し、両塗布部の間のウェ
ブのバス長さを調節する機構を設ける事によソー層.簡
易かつ確実に上記と同様の効果が得られる事がわかつた
また本発明者は、下層を塗布したウェブに上層の塗布を
施こす際に、グラビアコーターの前段と後段に赤外線透
過光量による厚味測定機を配置”し、後段の厚さムラが
最小になる位相差で、前段で観測される厚さムラの周期
と完全に一致させてグラビアロールを回転させた。
こうして得られた磁気テープは全長にわたつて第1図の
Aに相当するものであつた。また特にバックコーティン
グ等によつて透過光による厚味測定が困難な場合には、
磁性層厚(二層以上の場合はその合計した厚さ)より大
きいヘッドギャップの録音ヘッドで磁性層厚さの1@以
上の長さの記録波長の記録を行ない、その出力を検知す
る事によりほぼ厚さに比例する出力が得られるので、こ
れを本発明の厚みムラの検知手段に用いてもよい。
また、上層と下層を同じグラビアロールを用いて塗布す
る場合、グラビアロールの端に位相検出の為のマークを
つけ、塗布時ウェブの端に転写される様にしておき、上
層塗布時には上記のマークが下層塗布時につけられたマ
ークとπずれた位置に転写される様に、マーク位置検出
と位相制御を行なつてもよい。
グラビアロールが一定の厚さムラのクセを有する場合に
は、その最も薄く塗布される部分の端に上記と同様のマ
ークをつけ、異なるロール間にも上記と同様の方法を用
いる事ができる。上記の方法によつて得られた磁気記録
テープの特性を詳細に調べた結果次の様な利点が見出さ
れた。
すなわち前記のごとく感度ムラが大巾に減少する事の他
に、ピンホール等に起因するドロップアウトも非常に少
なく、ノイズも低い事がわかつた。また本発明の方法に
よつて得られた磁気記録テープをオーディオテープ等の
用途にアナログ的に用いる場合にも、再生信号の歪み率
が低くなる事がわかつた。これらの利点は、厚みムラの
周期を下層と上層とでπずらせる事により、ピンホール
等を非常に少なく出来た事と、全体の厚さムラを小さく
出来た事の効果から生じたものであると推定される。本
発明の磁気記録体は非磁性支持体上に下層磁性層を塗布
、乾燥する工程によつて設け、更にその上に上層磁性層
(表面磁性層)を同様な工程によつて設けることによつ
て製造される。
本発明に使用する磁性塗料の製法に関しては特公昭35
−15号、39−26794号、お−186号、47−
28043号、47−28048号、47−28046
V147−280&1号、47−31445号、侶−1
116汚、招−21331号、絽−?x乃、ソ連特許明
細書3080羽号;米国特許2581414号;同28
55156号;同3240621号;同3526598
号:同3728262号;同3790407号:同羽&
(3)℃号等にくわしく述べられている。
これらに記載されている磁気塗料は強磁性微粉末、バイ
ンダー、塗布溶媒を主成分とし、この他に分散剤、潤滑
剤、研摩剤、帯電防止剤等の添加剤を含む場合もある。
本発明の強磁性微粉末としては強磁性酸化鉄、強磁性二
酸化クロム、強磁性合金粉末などが使用できる。
上記の強磁性酸化鉄は一般式ReOxで示した場合のx
値が1.33≦x≦1.50の範囲にある強磁性酸化鉄
、すなわち、マグヘマイト(γ−Fe2O3,x=1.
50)、マグネタイト(Fe,O4,x=1.33)及
びこれらのベルトライド化合物(FeOx,l.33く
x〈1.50)である。
上記のx値はの式で示される。
これらの強磁性酸化鉄には2価の金属が添加されていて
も良い。
2価の金属としてはCr,Mn,CO,Ni,Cu,Z
nなどがあり、上記酸化鉄に対して0〜1〔TOmic
%の範囲で添加される。
上記の強磁性二酸化クロムはCrO2およびこれにNa
,K,Ti,V,Mn,Fe,CO,Ni,Tc,Ru
,Sn,Ce,Pbなどの金属、P,Sb,Teなどの
半導体、またはこれらの金属の酸化物を0〜20Wt.
%添加したCrO2が使用される。上記の強磁性酸化鉄
および強磁性二酸化クロムの針状比は2/l〜20/1
程度、好ましくは5〜/1以上、平均長は0.2〜2.
0μm程度の範囲が有効である。上記の強磁性合金粉末
は金属分が75WL%以上であり、金属分の80Wt.
%またはそれ以上が少なくとも一種の強磁性金属(すな
わち、Fe,CO,Ni,Fe−CO,Fe−Ni,C
O−NiまたはCO−Ni一Fe)であり、金属分の2
0Wt.%またはそれ以下、好ましくは0.5〜5Wt
.%がAl,Si,S,Sc,Ti,V,Cr,Mn,
Cu,Zn,Y,MO,Rh,Pd,Ag,Sn,Sb
,Te,Ba,Ta,W,RE,Au,Hg,Pb,B
i,La,Ce,Pr,Nd,B,Pなどの組成を有す
るものてあり、少量の水、水酸化物を含む場合もある。
上記の強磁性合金粉末は長径が約0.5μm以下の微粒
子である。
具体的には、特公昭36−5515号、同37−482
5号、同39一関的号、同39−10307号、同44
−14090号、同45−18372号、同47−22
062号、同47−22513号、同46−28466
号、同46−38755号、同47一4?乃、同47−
124坐号、同47−17洲号、同47一185的号、
同47−18573号、同48−3963@、米国特許
3026215号;同3031341号;同31001
94号;同3242005号:同3389014号:英
国特許75め5鰐:78276汚;同1007323号
;フランス特許1107654号;西ドイツ公開特許(
0L!5)1281334号等に記載されている。
使用されるバインダーとしては従来公知の熱可・塑性樹
脂、熱硬化性樹脂又は反応型樹脂やこれらの鹿合物が使
用される。
熱可塑性樹脂として軟化温度が1501).下、平均分
子量が10,000〜200,000、重合度が約2C
)O〜20(1)程度のもので、例えば塩化ビニル酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル塩化ビニリデン共重合体、
塩化ビニルアクリロニトリル共重合体、アクリル酸エス
テルアクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル塩
化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステルスチレン共
重合体、メタクリル酸エステルアクリロニトリル共重合
体、メタクリル酸エステル塩化ビニリデン共重合体、メ
タクリル酸エステルスチレン共重合体、ウレタンエラス
トマー、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデンアクリロ″ニ
トリル共重合体、ブタジエンアクリロニトリル共重合体
、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース
誘導体(セルロースアセテートブチレート、セルロース
ダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロー
スプロピオネート、ニトロセルロース等)、スチレンブ
タジエン共重合体、ポリエステル樹脂、各種の合成ゴム
系の熱可塑性樹脂(ポリブタジエン、ポリク町レプレン
、ポリイソプレン、スチレンブタジエン共重合体など)
及びこれらの混合物等が使用される。
これらの樹脂の例示は特公昭37−6877号、39−
12528号、39−1928?、40−53伯号、4
0−20907号、41−9463号、41−1405
鰻、41−16985号、42−6428号、42−1
1621号、43−4623号、43−15206号、
44−288吋、44−17947号、44−1823
?、45−140頷号、45−14500号、47−1
8573号、47一22063号、47−22064号
、47−22068号、47−22069号、47−2
2070号、48−27886号、米国特許31443
52号;同3419420号;同3499789号;同
3713887号に記載されている。
熱硬化塑性樹脂又は反応型樹脂としては塗布液の状態で
は2000001).下の分子量であり、塗布、乾燥後
に添加することにより、縮合、付加等の反応により分子
量は無限大のものとなる。
又、これらの樹脂のなかで、樹脂が熱分解するまでの間
に軟化又は溶融しないものが好ましい。具体的には例え
ばフェノール・ホルマリンーノボラツク樹脂、フェノー
ル●ホルマリンーレゾール樹脂、フェノール●フルフラ
ール樹脂、キシレン●ホルムアルデヒド樹脂、尿素樹脂
、メラミン樹脂、乾性油変性アルキッド樹脂、石炭酸樹
脂変性アルキッド樹脂、マレイン酸樹脂変性アルキッド
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂と硬化剤
(ポリアミン、酸無水物、ポリアミド樹脂、その他)、
末端イソシアネートポリエステル湿気硬化型樹脂、末端
イソシアネートポリエーテル湿気硬化型樹脂、ポリイソ
シアネートプレポリマー(ジイソシアネートと低分子量
トリオールとを反応させて得た1分子内に3ケ以上のイ
ソシアネート基を有する化合物、ジイソシアネートのト
リマー及びテトラマー)、ポリイソシアネートプレポリ
マーと活性水素を有する樹脂(ポリエステルポリオール
、ポリエーテルポリオール、アクリル酸共重合体、マレ
イン酸共重合体、2−ヒドロキシエチル゛メタクリ.レ
ート共重合体、バラヒドロキシスチレン共重合体、その
他)、及びこれらの混合物等である。これらの樹脂の例
示は特公昭39−8103号、40一9779号、41
−7192号、41−8016号、41−14275号
、42−1817鰐、置−12081号、材−2802
3号、45−14501号、45−24902号、46
−13103号、47一2206SA147−220部
号、47−22067号、47−(9)72号、47−
220B号、47−28045号、47−28048号
、47−28922号、米国特許3144353号:同
3320090号:同343751@;同359727
3号;同378121吋:同3781211号に記載さ
れている。
これらの結合剤の単独又は組合わされたものが使われ、
他に添加剤が加えられる。
強磁性粉末と結合剤との混合割合は重量比で強磁性粉末
100重量部に対して結合剤8〜4叩重量部、好ましく
は10〜20呼量部、更に好ましくは10〜1(1)重
量部の範囲で使用される。磁気記録層には、前記のバイ
ンダー、強磁性微粉末の他に添加剤として分散剤、潤滑
剤、研磨剤、帯電防止剤等が加えられてもよい。
分散剤としては力フリル酸、力プリン酸、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアロ
ール酸等の炭素数12〜18個の脂肪酸(RlCOOH
,.Rlは炭素数11〜17個のアルキルまたはアルケ
ニル基):前記の脂肪酸のアルカリ金属(Li,Na,
K等)またはアルカリ土類金属(Mg,Ca,Ba)か
ら成る金属石鹸:前記の脂肪酸エステルの弗素を含有し
た化合物;前記の脂肪酸のアミド;ポリアルキレンオキ
サイドアルキルリン酸エステル;レシチン;トリアルキ
ルポリオレフィンオキシ第四アンモニウム塩(アルキル
は炭素数1〜5個、オレフィンはエチレン、プロピレン
など);等が使用される。
この他に炭素数帛以上の高級アルコール、およびこれら
の他に硫酸エステル等も使用可能である。これらの分散
剤は結合剤10唾量部に対して0.5〜2轍量部の範囲
で添加される。これらについては特公昭39一283印
号、同44−17945号、同48−7441号、同4
8一15001号、同48−150屹号、同絽−163
63号、同50−4121号、米国特許3387993
号;同3470021号等に記載がある。潤滑剤として
はグラファイトなどの導電性微粉末;二硫化モリブテン
、二硫化タングステンなどの無機微粉末;ポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリエチレン塩化ビニル共重合体、
ポリテトラフルオロエチレンなどのプラスチック微粉末
;α−オレフィン重合物;常温で液状の不飽和脂肪族炭
化水素(n−オレフインニ重結合が末端の炭素に結合し
た化合物、炭素数約20);炭素数12〜2柵の一塩基
性脂肪酸と炭素数3〜12個の一価のアルコールから成
る脂肪酸エステル類;ジアルキルポリシロキサン(アル
キルは炭素数1〜5個)、ジアルコキシポリシロキサン
(アルコキシは炭素数1〜4個)、アルキルアルコキシ
ポリシロキサン(アルキルは炭素数1〜5個、アルコキ
シは炭素数1〜4個)、フェニルポリシロキサン、フロ
ロアルキルポリシロキサン(アルキルは炭素数1〜5個
)などのシリコンオイルなどが使用できる。
これらの潤滑剤は結合剤10鍾量部に対して0.2〜2
鍾量部の範囲で添加される。これらについては特公昭4
1−18064号、43−23889号、同46−40
461号、同47−15621号、同47−18482
号、同47一28043号、同47−30207号、同
47−32001号、同48一744?、同49−14
2相号、同50−5042号、米国特許3470021
号;同3492235号;同3497411号;同35
23086号;同3625760号;同3630772
号;同3634253号;同3642539号;同36
87725号;゜゛IBMTechnicalDisc
lOsureBulletin″VOl.9,陥.7,
Page779(1966年12月) ゜“ELEK
TRONIK゛1961年、尚.12、Page38蒔
に記載されている。研磨剤としては一般に使用される材
料で溶融アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、コランダ
ム、人造コランダム、ダイアモンド、人造ダイアモンド
、ザクロ石、エメリー(主成分;コランダムと磁鉄鉱)
等が使用される。これらの研磨剤はモース硬度が5以上
であり、平均粒径が0.05〜5μmの大きさのものが
所用され、特に好ましくは0.1〜2μmである。これ
らの研磨剤は結合剤100重量部に対して0.5〜20
重量部の範囲で添加される。これらについては特公昭4
7−18572号、同48一15003号、同48−1
5004号(米国特許3617378号)、同49−3
9402号、同50−9401号、米国特許30078
07号;同3041196号、同3293066号、同
3630,910号;同3687725号;英国特許1
145349号;西ドイツ特許(DT−PS)8532
11号;同11010(1)号に記載されている。帯電
防止剤としてはカーボンブラック、カーボンブラックグ
ラフトポリマーなどの導電性微粉末;サポニンなどの天
然界面活性剤:アルキレンオキサイド系、グリセリン系
、グリシドール系などのノニオン界面活性剤;高級アル
キルアミン類、第4級アンモニウム塩類、ピリジンその
他の複素環類、ホスホニム又はスルホニウム類などのカ
チオン界面活性剤;カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫
酸エステル基、燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオ
ン界面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミ
ノアルコールの硫酸または燐酸エステル類等の両性活性
剤などが使用される。
上記の導電性微粉末は結合剤100重量部に対して0.
2〜20重量部が、界面活性剤は0.1〜1鍾量部の範
囲で添加される。
これら帯電防止剤として使用し得る導電性微粉末および
界面活性剤化合物例の一部は特公昭46一22726号
、同47−24881号、同47−26882号、同4
8一15440号、同48−26761号、米国特許2
271623゛号、同22404n号、同228822
6号、同2676122号、同2676924号、同2
676975号、同2691566号、同272786
0号、同2730498号、同2742379号、同2
739891号、同3068101号、同315848
4号、同3201253号、同3210191号、同3
294540号、同3415649号、同344141
3号、同3442654号、同3475174号、同3
545974号、西ドイツ特許公開(0LS)1942
665号、英国特許1077317号、同119845
鰻等をはじめ、小田良平他著1界面活性剤の合成とその
応用J(槙書点1964年版);A.M.lシユワルツ
&J.W.ペイリ著1サーフェス アクテイヴ エージ
エンツョ(インターサイエンス・パプリケーシヨン・イ
ンコーポレテイド1958年版);J.P.シスリー著
1エンサイクロペディアオブ サーフエスアクテイヴ
エージエンツ、第2巻J(ケミカルパブリツシユカンパ
ニー1964年版) r界面活性剤便覧ョ第6刷(産業
図書株式会社、昭和41年12月20日)などの成書に
記載されている。
これらの界面活性剤は単独または混合して添加してもよ
い。
これらは帯電防止剤として用いられるものであるが、時
としてその他の目的、たとえば分散、磁気特性の改良、
潤滑性の改良、塗布助剤として適用される場合もある。
本発明の磁気記録層の形成は上記の下層および上層等の
組成で有機溶媒に溶解し、混練、分散し、それぞれの塗
布溶液として、非磁性支持体上に下層磁性層を塗布、乾
燥した後に上層磁性層を塗布、乾燥する。
下層磁性層および上層磁性層を塗布後、乾燥するまでの
間にそれぞれの磁性層中の磁性粉末を配向する処理を行
なうこともでき、又、乾燥前または乾燥後にそれぞれの
磁性層の表面平滑化処理を行なうこともできる。この非
磁性支持体の素材としてはポリエチレンテレフタレート
、ポリエチレンー2,6−ナフタレート等のポリエステ
ル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロー
ストリアセテート、セルロースダイアセテート等のセル
ロース誘導体、ポリカーボネートなどのプラスチック、
Cu,Al,Znなどの非磁性金属、ガラス、磁器、陶
器等のセラミックなどが使用される。
又、非磁性支持体の形態はフィルム、テープ、シート、
テイスク、カード、ドラム等いずれでも良く、形態に応
じて種々の材料が必要に応じて選択される。
これらの非磁性支持体の厚みはフィルム、テープ、シー
ト状の場合は約2〜50μm程度好ましくは3〜25p
mである。
又、テイスク、カード状の場合は0.5〜10w1!t
程度であり、ドラム状の場合は円筒状とし、使用するレ
コーダーに応じてその型一は決められる。上記の非磁性
支持体は、フィルム、テープ、シート、薄型フレキシブ
ルテイスク等の可撓性支持体の場合は帯電防止、転写防
止、ワウフラツターの防止等の目的で、磁性層を設けた
側の反対の面一がいわゆるバックコート(BackcO
at)されていてもよい。
バックコートに関しては、例えば米国特許280440
1号、同3293066号、同3617378号、同3
062676号、同3734772号、同347659
6号、同26430.48号、同2803556号、同
2887462号、同2923642号、同29974
51号、同3007892号、同3041196号、同
3115420号、同3166688号、同37613
11号等に示されている。
磁性粉末及び前述のバインダー、分散剤、潤滑剤、研磨
剤、帯電防止剤、溶剤等は混練されて磁性塗料とされる
混練にあたつては、磁性粉末及び上述の各成分lは全て
同時に、あるいは個々順次に混練機に投入される。
たとえばまず分散剤を含む溶剤中に磁性粉末を加え所定
の時間混練をつつけて磁性塗料とする方法などがある。
磁性塗布液の混線分散にあたつては各種の混練機が使用
される。
例えば二本ロールミル、三本ロールミル、ボールミル、
ペブルミル、トロンミル、サンドグライダー、Szeg
v′Ariアトライター、高速インペラー分散機、高速
ストーンミル、高速度衝撃ミル、ディスパー、ニーダー
、高速ミキサー、ホモジナイザー、超音波分散機などで
ある。混線分散に関する技術は、T.C.PATT′O
N著の66PaintF10wandPigmentD
ispersi0n11(1964年、JOnnWil
ey,&SOns社発行)に述べられている。
又、米国特許第2581414号、同2855156号
にも述べられている。本発明の磁気記録体は非磁性支持
体上に前記の塗布法によつて磁性層を塗布、乾燥し、こ
の工程を繰り返して連続塗布操作により2層以上の磁性
層を設けたものである。
塗布の際に使用する有機溶媒としては、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン等のケトン系:メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ブタノール等のアルコール系;酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、酢酸グリコールモ
ノエチルエーーテル等のエステル系;エーテル、グリコ
ールジメチルエーテル、グリコールモノエチルエーテル
、ジオキサン等のグリコールエーテル系;ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等のタール系(芳香族炭化水素);メ
チレンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、
クロロホルム、エチレンク咀レヒドリン、ジグ山レベン
ゼン等の塩素化炭化水素等のものが上層、下層等に選択
して使用できる。
この様な方法により、支持体上に塗布された磁性層は必
要により前記のように層中の磁性粉末を配向させる処理
を施したのち、形成した磁性層を乾燥する。
又必要により表面平滑化加工を施したり、所望の形状に
裁断したりして、磁気記録体を製造する。特に本発明に
於ては磁気記録層の表面平滑化処理をほどにすと、表面
が平滑で、且つ耐―耗性にすぐれた磁気記録体が得られ
ることが判明した。
この場合、配向磁場は交流または直流で約500〜20
00ガウス程度である。磁性層の乾燥温度は約50〜1
20℃程度、好ましくは70〜100℃、特に好ましく
は80〜90℃で、空気流量は1〜5kt/d1好まし
くは2〜3kt/dで乾燥時間は約308〜1紛間程度
、好ましくは1〜5分である。磁性体の配向方向は、そ
の用途により定められる。
即ち、サウンドテープ、小型ビデオテープ、メモリーテ
ープなどの場合にはテープの長さ方向に平行であり、放
送用ビデオテープなどの場合には長さ方向に対して、3
00乃至90どの傾きをもつて配向される。磁性粉末の
配向方法は下記の特許中にも述べられている。
例えば米国特許1949840号;2796359号;
3001891号;3172776号;341694@
;34739609、3681138号;特公昭32−
3427号;39−28368号;40−23624号
;40−23625号;41−13181号;48−1
3043号;48−39727号などである。
又、西ドイツ公告特許(DT−AS)1190985号
、米国特許3775178号などに記載された如く、上
層と下層の配向を異なつた方向に行なつても良い。前記
のそれぞれの磁性層の乾燥前の塗膜の平滑化処理として
は、マグネツトスムーサー、スムーズニングコイル、ス
ムーズニングブレード、スムーズニングブランケツト等
の方法が必要に応じて使用される。
これらは特公昭47−38802号、英国特許1191
424号、特公昭48−11336号、特開昭49−5
3631号等に示されている。前記のそれぞれの磁性層
の乾燥後の表面平滑化処理は力レンダリングなどによつ
て行なわれる。
力レンダリングの場合はメタルロールとコットンロール
または合成樹脂(たとえばナイロン)ロールなどの2本
のロールの間を通すスーパーカレンダー法によつて行な
うのが好ましい。スーパーカレンダーの条件は約25〜
100k9/c1、好ましくは30〜80kg/C7J
!のロール間圧力で、約35〜100℃、好ましくは4
0〜80℃の温度で、5〜120TTL/Minの処理
速度で行なうのが好ましい。温度及び圧力がこれらの上
限以上になると磁性層および非磁性支持体に悪影響があ
る。又、処理速度が約5rrL,/Min以下だと表面
平滑化の効果が得られなく、約120Tr1,/Min
以上だと処理操作が困難となる。これらの表面平滑化処
理については米国特許2688567号;同29983
25号:同3783023号:西独公開特許(DT−0
S)2405Z2号;特開昭49一関槃1号、同50−
10337号などに記載されている。
本発明は重層磁気記録テープを製造するにあたり、その
最上層が、または最上層を含む二つ以上の層を塗布する
際に、あらかじめ設けられた磁性層の厚みムラの周期よ
り位相をπ±Iすなわちλ=〜ヘト(4).6π〜1.
4π)ずらせて上層を塗布するものである。位相差はπ
とするのが好ましい。以下に本発明を実施例および比較
例により更に詳細に説明する。ここに示す成分、割合、
操作順序は、本発明の精神から逸脱しない範囲において
変更しうるものであることは本業界に携わるものにとつ
ては容易に理解されることである。従つて、本発明は、
下記の実施例に制限される“べきではない。
尚、下記の実施例において部はすべて重量部を示す。比
較例1 (単量磁気記録体) 強磁性微粉末(第1表参照) 10娼塩化ビニ
リデン樹脂(塩化ビニル/ビニリデンニ87/ 13rr101.%,重合度400)
20W)アクリル酸エステルアクリロニトリル共重合体
(共重合比6:4m01.比) 15部1 ジブチル
フタレート 2部レシチン
1.5部カーボンブラック(平均粒
子サイズニ40μm) 0.5部酢酸ブチル
250TP1)上記の組成物を
充分に混合、分散し、磁性塗布液として厚味12pmの
ポリエチレンフタレート支持体上に平均乾燥厚味が6μ
mになるように塗布した。
塗布は第3図に示すグラビアコーターで行なつた。第3
図において1はポリエチレンテレフタレートのウェブで
あり、ニップロール4により約100m/Minの一定
のスピードに制御されながら矢印の方向に搬送されてい
る。
2はグラビアロールであり、約2007w!φの外径を
有する。
3はグラビアロールより余分な塗布液をかき取る為のプ
レートであり、5はグラビアロールより塗布液をウェブ
上に転写させる為にウェブをグラビアロールに押しつけ
る圧胴ロールである。
グラビアロールはピンチロールに対応して矢印方向に約
160r.p.m.で回転している。上記塗布したウェ
ブを、乾燥後に表面平滑化処理を行ない、約3.8/T
!a巾に裁断し、フィリップス型テープカセットに組み
込んだ。
使用した強磁性微粉末及び特性を第1表に、測定した磁
気特性を第2表に示す。(Cfl):磁気テープ工業会
標準規格MTS−102による1音声用カセットテープ
試験方 法ョに準じて行なつた。
A:動作バイアス(%)は4,000Hzにおける測定
値(平均値)、B:感度(DB)は333Hzにおける
測定値(平均値)、C:F特(DB)は8KHzにおけ
る周波数特性の測二定値(平均値)、D:減磁について
は周波数10KHz1記録波長4.75μmに於ける初
期の信号出力に対して、100回走行後の出力低下(D
B)(最大値)、E:MOL(DB)は333Hzにお
ける歪率が5%とtなるときの出力レベルで表示したも
の(平均値)、F:SN比(DB)はバイアスノイズの
聰感補正回路を通した後の出力に対する1KHz信号の
0dB入力における出力の値(平均値)、 G:感度ムラ(DB)は感度測定と同じ方法で録音し、
その再生出力レベルの最大値と最小値の差(DB)、H
:レベル変動(VU)はF特測定における8KHz感度
測定と同じ方法で録音し、その再生出力レベルの出力変
動をVUメーターで測定した時の■Uメーターの振れの
巾、1:D.O.数は4KHz信号の、4.1dB以上
の深さで0.1秒以上持続するものの数をテープの全長
(90m)につき計数した数、:歪率は333Hzの信
号を現定入力レベルで録音し、その再生出力を333H
zの第3高調波歪み率で表わした値。
比較例2 〔下層磁性層塗布液〕 強磁性微粉末(第3表参照) 100fff,
塩化ビニリデン樹脂(塩化ビニル/ビニリデンニ87/ 13n101.%,重合度400) 2
娼ポリエステルポリウレタン(分子量:約30,000
;アジピン酸、ジエチレングリコール及びブタンジオ ールから成るポリエステルとジフエニ ルメタンジイソシアネートの反応生成 物) W部トリイソシア
ネート化合物 (3モルのトルエンジイソシアネート と1モルのトリメチロールプロパンの 反応生成物の75Wt.%酢酸エチル溶液、商品名:D
esmOdur′L−7\BayerA.G.製)
5部ジブチルフタレート
2部レシチン
2部酢酸ブチル 25娼上
記の組成物を充分に混合、分散し、下層磁性塗布液とし
て、厚味12μmのポリエチレンテレフタレート支持体
上に所定の平均乾燥厚味(第3表参照)になるように塗
布、乾燥し、表面平滑化処理した。
〔上層磁性層塗布液〕
強磁性微粉末(第3表参照) 1(1)部塩化
ビニリデン樹脂(塩化ビニル87m01.%:ビニリデ
ン13rn01.%,重合度400) 加
部アクリル酸エステルアクリロニトリル共重合体(共重
合比6:4m0I.比) 15部ジブチル
フタレート 2部レシチン
1.5部カーボンブラック(平均
粒子サイズニ40μm) 0.5部酢酸ブチル
25娼上記の組成物を充分に
混合、分散し、上層磁性塗布液として、前記の下層磁性
層上に所定の平均乾燥厚味(第3表参照)になるように
塗布、乾燥し、表面平滑化処理を行ない、約3.81T
m巾に裁断し、フィリップス型テープカセットに組み込
んだ。
塗布は所定の乾燥厚さを得られる約200φのグラビア
ロールを選び比較例1と同様な方法で行なつた。上層塗
布にあたり、下層の厚みムラを検知し、その厚みムラの
周期より位相をずらすなどの処置は行なわなかつた。使
用した強磁性微粉末及び特性を第3表に、測定した磁気
特性を第4表(A−Jは第2表参照)に示す。実施例1 下記の処置以外には比較例2と同様な方法でサ7ブルを
試作した。
すなわち、上層を塗布するに際し、第4図に示すごとく
、グラビアコーターの前段に赤外線透過光量による厚味
測定機6を配置し、ここで観測される厚さムラの周期と
一致させてグラビアロールを回転させた。塗布のスター
トに当り、上層のグラビアコートにおける塗布厚さムラ
周期の条件出しを行ない、下層の厚さムラの周期に比し
位相をπだけずらせてスタートさせた。使用した強磁性
微粉末及び特性を第5表に、測定した磁気特性を第6表
(A−Jは第2表参照)に示す。サンプルNO.9はN
O.4の、NO.lOはNO.5の、S).11はNO
.6の、NO.l2はNO.7の、NOl3はNO.8
のそれぞれ本発明による改良品である。実施例2 下記の処理以外には比較例2と同様な方法でサンプルを
試作した。
すなわち上層を塗布するに際し、上層のグラビアコート
における塗布厚さムラの条件出しを行ない、下層の厚さ
ムラの周期に対し位相をπだけずらせてスタートさせた
。ここで上層塗布には、下層を塗布したと同じグラビア
ロールを用い、ウェブの搬送スピードとグラビアロール
の回転スピードの比を、下層塗布時と上層塗布時に同一
になるよう管理して、サンプルNO.6の改良品として
、NOl4の試作サンプルを得た。NO.l4の試作サ
ンプルの全長4,400wLにわたり、上層及び下層の
厚みムラの位相差を測定したところ、0.95π〜1.
伽すなわち?y〜!トの間であつた。使用した強磁性粉
末及び特性を第5表に、測定した磁気特性を第6表(A
−Jは第2表参照)に示す。以上の結果より重層磁気記
録テープは減磁が小さく、全燭波数帯域においてバラン
ス良く高感度が得られている事が判明した。
また、MOL,SN比も飛躍的に向上している。そして
本発明の方法によつて得られたサンプルは、テープの全
長にわたつて安定した高域度を有し、ドロップアウトも
非常に少なく、ノイズも低い事が判明した。また歪率M
OLも比較例2におけるよりも更に向上している事が判
明した。またサンプルNO.6,!S!0.11,N0
.14を比較すると、NO.l4はNO.Uよりもやや
特性的に劣るものの、明らかにNO.6より改良された
特性を有している。
すなわち、実施例2は本発明を具体化する為の実施例1
より安価な方法として有効てある。本発明により得られ
る利点は、 1テープの全長において、広い周波数帯域にわたり安定
した高感度が得られる;2ドロップアウトが少ない; 3ノイズが低い; 4歪率が低く、MOLが高い; 5SN比が大きく、ダイナミックレンジが広い;などの
極めて優秀な効果を有していることが確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本発明の方法により得られる二層か・ら成る
磁気記録テープの厚さ分布を示すものであり、第1図B
,cは、第1図aとの比較例を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 磁性層を二層以上有して成る磁気記録テープの製法
    において、あらかじめ設けられた磁性層の厚みムラを検
    知し、その厚みムラの周期より位相をπ±π/3すなわ
    ち2π/3〜4π/3ずらせて上層を設ける事を特徴と
    する重層磁気記録テープの製法。
JP52003071A 1977-01-14 1977-01-14 重層磁気記録テ−プの製法 Expired JPS6057130B2 (ja)

Priority Applications (2)

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DE19782801410 DE2801410C2 (de) 1977-01-14 1978-01-13 Verfahren zur Herstellung eines mehrschichtigen magnetischen Aufzeichnungsbandes

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JPS5388705A JPS5388705A (en) 1978-08-04
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