JPS6056089B2 - 合成樹脂成形品の表面に光輝面の浮出し模様を立体成形する方法及び当該方法によつて成形された成形品 - Google Patents
合成樹脂成形品の表面に光輝面の浮出し模様を立体成形する方法及び当該方法によつて成形された成形品Info
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- JPS6056089B2 JPS6056089B2 JP10998182A JP10998182A JPS6056089B2 JP S6056089 B2 JPS6056089 B2 JP S6056089B2 JP 10998182 A JP10998182 A JP 10998182A JP 10998182 A JP10998182 A JP 10998182A JP S6056089 B2 JPS6056089 B2 JP S6056089B2
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- B29K2705/00—Use of metals, their alloys or their compounds, for preformed parts, e.g. for inserts
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は合成樹脂成形品の表面に光輝面の浮出し模様を
立体成形する方法及び当該方法によつて成形された成形
品について提供せんとするものであつて、さらに詳細に
は、化粧品容器のキャップ表面やコンパクトの蓋表面、
あるいは装飾板などの合成樹脂成形品の表面に対し、予
めＵＶ印刷（ウルトラ・バイオレットの略称で、紫外線
硬化型印刷インクによる印刷）を施した柔軟可撓性の装
飾プレートを用いてインサート成形し、該プレートの印
刷面と調和的な光輝面を呈するプレート基材の非印刷面
のみを成形品の射出成形時に生ずる母体樹脂材料の収縮
作用によつて隆起現象を発生させることにより浮出し模
様に立体成形させ、該光輝面による浮出し模様とＵＶ印
刷した異色又は梨子地状粗面になる凹状面との調和され
た模様とによつて美観を高めると共に製品価値を高揚さ
せようとするものである。
立体成形する方法及び当該方法によつて成形された成形
品について提供せんとするものであつて、さらに詳細に
は、化粧品容器のキャップ表面やコンパクトの蓋表面、
あるいは装飾板などの合成樹脂成形品の表面に対し、予
めＵＶ印刷（ウルトラ・バイオレットの略称で、紫外線
硬化型印刷インクによる印刷）を施した柔軟可撓性の装
飾プレートを用いてインサート成形し、該プレートの印
刷面と調和的な光輝面を呈するプレート基材の非印刷面
のみを成形品の射出成形時に生ずる母体樹脂材料の収縮
作用によつて隆起現象を発生させることにより浮出し模
様に立体成形させ、該光輝面による浮出し模様とＵＶ印
刷した異色又は梨子地状粗面になる凹状面との調和され
た模様とによつて美観を高めると共に製品価値を高揚さ
せようとするものである。
本発明でいう前記の調和された模様とは、合成樹脂成形
品の表面所要個所に要求される装飾が模様や文字面（以
下、単に模様又は模様面という）と非模様面て形成され
、そして模様面の装飾プレートを構成する基材が有する
鏡面状の光輝面となし、他方をＷ印刷による有光沢又は
無光沢の異色となすか、若しくは光輝面と同一色調であ
つても当該印刷面を梨子地状の粗面となした異種二面の
共存状態を云う。
品の表面所要個所に要求される装飾が模様や文字面（以
下、単に模様又は模様面という）と非模様面て形成され
、そして模様面の装飾プレートを構成する基材が有する
鏡面状の光輝面となし、他方をＷ印刷による有光沢又は
無光沢の異色となすか、若しくは光輝面と同一色調であ
つても当該印刷面を梨子地状の粗面となした異種二面の
共存状態を云う。
そして成形品表面に射出成形に伴つて前記模様面となる
鏡面状の光輝面のみを．印刷面に対して引き立てられる
浮出し状に立体成形しようとするものである。斯様な光
輝面と異色若しくは粗面からなる共存模様面を形成する
公知の手段としては、例えば成形品の表面に所望の模様
を凹凸状面に一体形成し・たのち、凸状面と凹状面にそ
れぞれ異色の塗料を塗着し、そして凸状面のみにホット
スタンピングを行つて鏡面状とし、つぎに全面に金属蒸
着鍍金層を施こすか又は施さないで凸状面と凹状面に異
色の有光沢、又は凸状面の有光沢に対して凹状面が無光
沢になる浮出し模様を立体成形する方法や、同じく成形
品の表面に所望の模様を凹凸状面に一体形成して表面全
面に同色の光沢塗料を塗着し、凹状面のみを電解シポ加
工あるいはサンドブラスト法等により梨子地状粗面とな
してこの凹状面の艶消し粗面に対し表面有光沢の凸状面
になる浮出し模様を立体成形する方法等が知られている
。
鏡面状の光輝面のみを．印刷面に対して引き立てられる
浮出し状に立体成形しようとするものである。斯様な光
輝面と異色若しくは粗面からなる共存模様面を形成する
公知の手段としては、例えば成形品の表面に所望の模様
を凹凸状面に一体形成し・たのち、凸状面と凹状面にそ
れぞれ異色の塗料を塗着し、そして凸状面のみにホット
スタンピングを行つて鏡面状とし、つぎに全面に金属蒸
着鍍金層を施こすか又は施さないで凸状面と凹状面に異
色の有光沢、又は凸状面の有光沢に対して凹状面が無光
沢になる浮出し模様を立体成形する方法や、同じく成形
品の表面に所望の模様を凹凸状面に一体形成して表面全
面に同色の光沢塗料を塗着し、凹状面のみを電解シポ加
工あるいはサンドブラスト法等により梨子地状粗面とな
してこの凹状面の艶消し粗面に対し表面有光沢の凸状面
になる浮出し模様を立体成形する方法等が知られている
。
） しかし上記の公知技術によると、先つ模様を凹凸状
面に形成した成形品を成形する工程と、つぎに成形品に
直接光沢塗料を塗着したり梨子地状粗面に加工する工程
、及び／又はホツトスタンピンクや金属蒸着鍍金層を施
こす工程等、複雑な工程・による手段を要するために製
品としての生産性に問題があるのみならず、光沢度や粗
面等に差異を生じ易く均一製品を生産することは困難て
ある。
面に形成した成形品を成形する工程と、つぎに成形品に
直接光沢塗料を塗着したり梨子地状粗面に加工する工程
、及び／又はホツトスタンピンクや金属蒸着鍍金層を施
こす工程等、複雑な工程・による手段を要するために製
品としての生産性に問題があるのみならず、光沢度や粗
面等に差異を生じ易く均一製品を生産することは困難て
ある。
これに対し、金属プレートを予めブレス加工、あるいは
彫刻等によつて光沢面と粗面等からなる・浮出し模様を
形成しておき、これを別成形した成形品に接着する方法
も汎用されるが、この方法によれば工作上の手数は勿論
、接着の方向性と強度において難点があり良好な製品は
望めない。そこで本発明は後述するＵ■印刷を施した装
飾プレートを用い、これを射出成形のインサート成形法
を応用して均一な光輝面を有する浮出し模様を成形品の
表面に簡単に立体成形しようとするものであつて、その
要旨は、裏面に感圧融合性接着剤等を層着した鏡面状の
光輝色を呈するアルミニューム箔等の基材表面にアンカ
コート材皮膜層を被覆して、この表面に基材色とは異色
の有光沢又は無光沢のｗ印刷を施すか、若しくは基材と
同一色調の無光沢性艶消しＷインクによつてスクリーン
印刷をなした硬化性の印刷面及び柔軟可撓性の非印刷面
からなる積層構造の装飾プレートを用い、当該プレート
を成形キャビティ側の印刷面を接するようインサートし
てコアーを型締めし、成形品成形用の母体樹脂材料を成
形型腔内に射出充填して前記装飾プレートを加圧すると
同時に樹脂材料の内圧により非印刷面をこれとキャビテ
ィ間の空間部内に塑性変形させながら押し出し、しかる
のち成形品を解放して冷却することにより、樹脂材料の
収縮力によつて前記非印刷面を印刷面の面より高く隆起
させると共に成形品の凝固とプレートの完全固定化をな
さしめて異色の有光沢又は無光沢、或は梨子地状粗面の
印刷面と調和的な光輝面の浮出し模様を立体成形するこ
とを特徴とするものである。以下、図面に基いて本発明
成形法の実施例を具体的に説明する。
彫刻等によつて光沢面と粗面等からなる・浮出し模様を
形成しておき、これを別成形した成形品に接着する方法
も汎用されるが、この方法によれば工作上の手数は勿論
、接着の方向性と強度において難点があり良好な製品は
望めない。そこで本発明は後述するＵ■印刷を施した装
飾プレートを用い、これを射出成形のインサート成形法
を応用して均一な光輝面を有する浮出し模様を成形品の
表面に簡単に立体成形しようとするものであつて、その
要旨は、裏面に感圧融合性接着剤等を層着した鏡面状の
光輝色を呈するアルミニューム箔等の基材表面にアンカ
コート材皮膜層を被覆して、この表面に基材色とは異色
の有光沢又は無光沢のｗ印刷を施すか、若しくは基材と
同一色調の無光沢性艶消しＷインクによつてスクリーン
印刷をなした硬化性の印刷面及び柔軟可撓性の非印刷面
からなる積層構造の装飾プレートを用い、当該プレート
を成形キャビティ側の印刷面を接するようインサートし
てコアーを型締めし、成形品成形用の母体樹脂材料を成
形型腔内に射出充填して前記装飾プレートを加圧すると
同時に樹脂材料の内圧により非印刷面をこれとキャビテ
ィ間の空間部内に塑性変形させながら押し出し、しかる
のち成形品を解放して冷却することにより、樹脂材料の
収縮力によつて前記非印刷面を印刷面の面より高く隆起
させると共に成形品の凝固とプレートの完全固定化をな
さしめて異色の有光沢又は無光沢、或は梨子地状粗面の
印刷面と調和的な光輝面の浮出し模様を立体成形するこ
とを特徴とするものである。以下、図面に基いて本発明
成形法の実施例を具体的に説明する。
先づ本発明に使用する装飾プレートは、第６図Ａ，Ｂ，
Ｃ各図に符号Ｐでそれぞれ示すような拡大断面図の如き
積層構造に構成されている。
Ｃ各図に符号Ｐでそれぞれ示すような拡大断面図の如き
積層構造に構成されている。
即ち、Ａ，Ｂ，Ｃ各図とも成形品を成形する母体樹脂材
料の射出圧力と射出温度とにより容易に塑性変形し得る
柔軟可撓性材質て、且つ表面が鏡面状の光輝色を呈する
アルミニューム箔やフィルム等、あるいは表面に金属蒸
着鍍金層を被覆した樹脂フィルム等を基材ａとしており
、そしてこれの表面に基材の光輝色を掩蔽することなく
基材表面保護とＵＶ印刷によるインク層の密着性を助長
する下塗り処理用のアンカコート材被膜層ｂ（エポキシ
樹脂やウレタン樹脂系の二液硬化型塗料）を被着する。
そしてこの被膜層ｂの表面に基材色とは異色の有光沢又
は無光沢の着色ＵＶインクを用いて任意な模様を表現す
べく印刷を施し、基材表面に前記印刷面ｃと基材色その
ままの光輝面になる非印刷面ｄとの共存による模様を現
出する。Ｗ印刷の紫外線硬化型インクは印刷面のインク
層が比較的厚肉に層着でき、自然放置、加熱、紫外線照
射により高硬度に硬化させることができる。したがつて
前記の基材ａにあたつては印刷面ｃと非印刷面ｄとでは
自ら硬度に差異を生ずることになり、該印刷面ｃは硬化
状態となつても非印刷面は基材自体の可撓性を失うこと
なく塑性変形性質には何ら変りはない。また前記の印刷
はグラビア印刷によつて印刷面の表面平滑（第６図Ａ及
び第１図Ａの符号Ｃを参照）となすものがよいが、その
技術的容易性を考慮すれはシルクスクリーン印刷法を採
用するのが望ましい。
料の射出圧力と射出温度とにより容易に塑性変形し得る
柔軟可撓性材質て、且つ表面が鏡面状の光輝色を呈する
アルミニューム箔やフィルム等、あるいは表面に金属蒸
着鍍金層を被覆した樹脂フィルム等を基材ａとしており
、そしてこれの表面に基材の光輝色を掩蔽することなく
基材表面保護とＵＶ印刷によるインク層の密着性を助長
する下塗り処理用のアンカコート材被膜層ｂ（エポキシ
樹脂やウレタン樹脂系の二液硬化型塗料）を被着する。
そしてこの被膜層ｂの表面に基材色とは異色の有光沢又
は無光沢の着色ＵＶインクを用いて任意な模様を表現す
べく印刷を施し、基材表面に前記印刷面ｃと基材色その
ままの光輝面になる非印刷面ｄとの共存による模様を現
出する。Ｗ印刷の紫外線硬化型インクは印刷面のインク
層が比較的厚肉に層着でき、自然放置、加熱、紫外線照
射により高硬度に硬化させることができる。したがつて
前記の基材ａにあたつては印刷面ｃと非印刷面ｄとでは
自ら硬度に差異を生ずることになり、該印刷面ｃは硬化
状態となつても非印刷面は基材自体の可撓性を失うこと
なく塑性変形性質には何ら変りはない。また前記の印刷
はグラビア印刷によつて印刷面の表面平滑（第６図Ａ及
び第１図Ａの符号Ｃを参照）となすものがよいが、その
技術的容易性を考慮すれはシルクスクリーン印刷法を採
用するのが望ましい。
このスクリーン印刷法による場合には基材ａと同一色調
の無光沢性の艶消いＮインクを使用すれは、第６図Ｂ及
び第１図Ｂ中の符号Ｃ″によつて示されるように、印刷
面の表面にシルク版のメッシュ１による版目を明確に痕
跡することとなり得るから、この版目が印刷面皮膜に微
細凹凸状の梨子地状粗面を形成して恰をエッチング的模
様に做される特徴がある。実験結果によれば、１００μ
程度のアルミニューム箔基材に対して２００メッシュ以
上のシルク版を使用し、３０〜５０ｐ厚の印刷面皮膜層
（インク層）を層着したものが、本発明に於て使用する
装飾プレートとしての使用上の硬度並びに外観美として
最も良好である。
の無光沢性の艶消いＮインクを使用すれは、第６図Ｂ及
び第１図Ｂ中の符号Ｃ″によつて示されるように、印刷
面の表面にシルク版のメッシュ１による版目を明確に痕
跡することとなり得るから、この版目が印刷面皮膜に微
細凹凸状の梨子地状粗面を形成して恰をエッチング的模
様に做される特徴がある。実験結果によれば、１００μ
程度のアルミニューム箔基材に対して２００メッシュ以
上のシルク版を使用し、３０〜５０ｐ厚の印刷面皮膜層
（インク層）を層着したものが、本発明に於て使用する
装飾プレートとしての使用上の硬度並びに外観美として
最も良好である。
つぎに前記第６図のＡ，Ｂのように、基材ａの裏面には
成形品４を射出成形する母体樹脂材料の射出圧力・温度
とにより強固に接着し得る感圧融合性接着剤ｅ１あるい
は同図Ｃの如く接着媒体ｆを介して母体樹脂材料に熱融
着し得る同効材質の熱融合性樹脂フィルムｇを層着した
構成とする。
成形品４を射出成形する母体樹脂材料の射出圧力・温度
とにより強固に接着し得る感圧融合性接着剤ｅ１あるい
は同図Ｃの如く接着媒体ｆを介して母体樹脂材料に熱融
着し得る同効材質の熱融合性樹脂フィルムｇを層着した
構成とする。
以上の如く本発明に於て使用する装飾プレートＰは、（
１）アルミニューム箔等を基材ａとし、この表面に保護
層となるアンカコート材皮膜層ｂを被着すると共に裏面
に接着剤等Ｅ，ｇを層着したものにおいて、前記アンカ
コート材皮膜層ｂの表面に基材色とは異色の有光沢又は
無光沢の着色Ｗインクを用いて任意模様を現出すべく印
刷し、この印刷面ｃと光輝色となる非印刷面ｄとが共存
した構成の装飾プレート、或は、（Ｉｉ）前記基材ａの
アンカコート材皮膜層ｂの表面に基材と同一色調の無光
沢性艶消しＷインクを用いてスクリーン印刷をすること
によつて梨子地状粗面Ｃ″となし、この粗面と光輝面に
なる非印刷面ｄとが共存した構成の装飾プレートになる
ものである。籾て、そこで上述した装飾プレートＰを用
いて合成樹脂成形品の表面に光輝面になる浮出し模様を
立体成形する要領を第３図乃至第５図について”述べれ
ば、キャビティ１とコアー２によつて構成される成形品
の成形型腔３内に前記の装飾プレートＰを印刷面Ｃ，ｃ
″をキャビティ側に接するようインサートし、コアー２
を型締めし、成形品成形用の母体樹脂材料をゲート５よ
り前記型腔３内に・射出充填する。インサートした装飾
プレートＰは第３図て明確なように印刷面Ｃ，ｃ″のみ
がキャビティに接しているが、基材色を露出した非印刷
面ｄは接することなくキャビティとの間に印刷面のイン
ク層の厚ノさに相当する空間部Ｓを存している。
１）アルミニューム箔等を基材ａとし、この表面に保護
層となるアンカコート材皮膜層ｂを被着すると共に裏面
に接着剤等Ｅ，ｇを層着したものにおいて、前記アンカ
コート材皮膜層ｂの表面に基材色とは異色の有光沢又は
無光沢の着色Ｗインクを用いて任意模様を現出すべく印
刷し、この印刷面ｃと光輝色となる非印刷面ｄとが共存
した構成の装飾プレート、或は、（Ｉｉ）前記基材ａの
アンカコート材皮膜層ｂの表面に基材と同一色調の無光
沢性艶消しＷインクを用いてスクリーン印刷をすること
によつて梨子地状粗面Ｃ″となし、この粗面と光輝面に
なる非印刷面ｄとが共存した構成の装飾プレートになる
ものである。籾て、そこで上述した装飾プレートＰを用
いて合成樹脂成形品の表面に光輝面になる浮出し模様を
立体成形する要領を第３図乃至第５図について”述べれ
ば、キャビティ１とコアー２によつて構成される成形品
の成形型腔３内に前記の装飾プレートＰを印刷面Ｃ，ｃ
″をキャビティ側に接するようインサートし、コアー２
を型締めし、成形品成形用の母体樹脂材料をゲート５よ
り前記型腔３内に・射出充填する。インサートした装飾
プレートＰは第３図て明確なように印刷面Ｃ，ｃ″のみ
がキャビティに接しているが、基材色を露出した非印刷
面ｄは接することなくキャビティとの間に印刷面のイン
ク層の厚ノさに相当する空間部Ｓを存している。
したがつて前記射出充填された樹脂材料は成形型腔３内
に充満すると同様にその射出された内圧によつて第４図
示の如く装飾プレートＰを加圧し、同時に印刷面Ｃ，ｃ
″の硬度に比し極めて柔軟な可撓性質を有する非印刷面
ｄの基材部分を前記空間部Ｓ内に押し出す如く塑性変形
させながら押圧し、当該プレートの基材ａによつて空間
部内を埋没させた状態とする。即ち、基材色露出部分の
非印刷面ｄを前記空間部ｓに対して押し出した形態とな
すものである。
に充満すると同様にその射出された内圧によつて第４図
示の如く装飾プレートＰを加圧し、同時に印刷面Ｃ，ｃ
″の硬度に比し極めて柔軟な可撓性質を有する非印刷面
ｄの基材部分を前記空間部Ｓ内に押し出す如く塑性変形
させながら押圧し、当該プレートの基材ａによつて空間
部内を埋没させた状態とする。即ち、基材色露出部分の
非印刷面ｄを前記空間部ｓに対して押し出した形態とな
すものである。
しかしこのままの状態では押し出された非印刷面ｄはキ
ャビティ１の拘束によつて押圧されることになり、押し
出された前記非印刷面ｄは硬度を有する印刷面Ｃ，ｃ″
と面一になる程度であつて立体感を呈する浮出し状態と
はならないから、しかるのちキャビティ１及びコアー２
を取外して成形品４の拘束を解除して自由にすると、成
形品全体において冷却凝固を始め、徐々に樹脂材料の収
縮を開始することになる。換言すれば、射出充填のため
に熱溶融された樹脂材料は充填時には体積膨張をするが
、反面冷却すると体積の収縮現象を発生して凝固する。
ャビティ１の拘束によつて押圧されることになり、押し
出された前記非印刷面ｄは硬度を有する印刷面Ｃ，ｃ″
と面一になる程度であつて立体感を呈する浮出し状態と
はならないから、しかるのちキャビティ１及びコアー２
を取外して成形品４の拘束を解除して自由にすると、成
形品全体において冷却凝固を始め、徐々に樹脂材料の収
縮を開始することになる。換言すれば、射出充填のため
に熱溶融された樹脂材料は充填時には体積膨張をするが
、反面冷却すると体積の収縮現象を発生して凝固する。
したがつて解放された非印刷面ｄはこれの下方に存在す
る樹脂材料の集合的な収縮力によつて隆起現象を起し、
収縮率の進展に伴いその中心部から周囲に亘る均等圧力
を受けながら中心且つ上方方向（図面において）に徐々
に加圧促進されて印刷面Ｃ，ｃ″の面より上方位置まて
隆起し、これが浮出し模様Ｍとなるのてある。装飾プレ
ートＰは基材ａの材質が柔軟性てあつてもこれ自体の硬
度及ひ抗張力もあつて当然応力が作用するから、樹脂材
料の収縮力には充分抗し得る。
る樹脂材料の集合的な収縮力によつて隆起現象を起し、
収縮率の進展に伴いその中心部から周囲に亘る均等圧力
を受けながら中心且つ上方方向（図面において）に徐々
に加圧促進されて印刷面Ｃ，ｃ″の面より上方位置まて
隆起し、これが浮出し模様Ｍとなるのてある。装飾プレ
ートＰは基材ａの材質が柔軟性てあつてもこれ自体の硬
度及ひ抗張力もあつて当然応力が作用するから、樹脂材
料の収縮力には充分抗し得る。
したがつてこれのバランスが崩れることなく適当な隆起
高さｈに突出して基材光輝面のほど−よい浮出し模様〜
１を立体成形することになる。本発明者らの実験によれ
ば、成形品４の樹脂材料がＡＢＳ．ＡＳ．ＰＳＮＰＣ．
．ＭＭＡ等の各樹脂は収縮率が約１００紛の４％と少な
く、緩慢てはあるが硬度があるため装飾プレートＰの非
印刷面ｄに与．える荷重力は良く前記収縮に伴う効果は
良好てある。しかしＰＥｌＰＰ樹脂等は約１００吟の１
３〜１８％の収縮率を有する反面、材質硬度が低く急激
な収縮作用によつて装飾プレートＰを加圧することにな
るので、したがつてプレート積層構造や厚み等、による
強度を考慮して母体樹脂材料を選択するようにすれは最
良の好結果を得ることが判明した。本発明は装飾プレー
トのＵ■印刷による硬度を有する印刷面Ｃ，ｃ″と基材
ａの柔軟な非印刷面ｄとでは全体に於て硬度バランスが
異り、その硬度の低い非印刷面を樹脂材料の圧力によつ
て押し出す如くして隆起させ、その浮出し模様Ｍの基材
そのままの光輝面と、予めＷ印刷した異色になる有光沢
面又は無光沢面、あるいは同一の色調であつても梨子地
状粗面となした印刷面Ｃ，ｃ″とのこれら両者の調和に
よつて光輝面が引き立てられて安定した立体感を呈する
ことができるものである。つまり、非印刷面の抜き版部
分を凸状に隆起させて基材自体の光輝面を維持させ、一
方これと異る凹状の異色の光輝面や無光沢面、あるいは
梨子地状粗面のｗ印刷面とを併せ以つて光輝面の浮出し
模様を顕著に立体成形するものである。
高さｈに突出して基材光輝面のほど−よい浮出し模様〜
１を立体成形することになる。本発明者らの実験によれ
ば、成形品４の樹脂材料がＡＢＳ．ＡＳ．ＰＳＮＰＣ．
．ＭＭＡ等の各樹脂は収縮率が約１００紛の４％と少な
く、緩慢てはあるが硬度があるため装飾プレートＰの非
印刷面ｄに与．える荷重力は良く前記収縮に伴う効果は
良好てある。しかしＰＥｌＰＰ樹脂等は約１００吟の１
３〜１８％の収縮率を有する反面、材質硬度が低く急激
な収縮作用によつて装飾プレートＰを加圧することにな
るので、したがつてプレート積層構造や厚み等、による
強度を考慮して母体樹脂材料を選択するようにすれは最
良の好結果を得ることが判明した。本発明は装飾プレー
トのＵ■印刷による硬度を有する印刷面Ｃ，ｃ″と基材
ａの柔軟な非印刷面ｄとでは全体に於て硬度バランスが
異り、その硬度の低い非印刷面を樹脂材料の圧力によつ
て押し出す如くして隆起させ、その浮出し模様Ｍの基材
そのままの光輝面と、予めＷ印刷した異色になる有光沢
面又は無光沢面、あるいは同一の色調であつても梨子地
状粗面となした印刷面Ｃ，ｃ″とのこれら両者の調和に
よつて光輝面が引き立てられて安定した立体感を呈する
ことができるものである。つまり、非印刷面の抜き版部
分を凸状に隆起させて基材自体の光輝面を維持させ、一
方これと異る凹状の異色の光輝面や無光沢面、あるいは
梨子地状粗面のｗ印刷面とを併せ以つて光輝面の浮出し
模様を顕著に立体成形するものである。
尚、装飾プレートは裏面に層着の接着剤等により成形品
の表面に強固に接着させることは当然であるが、母体樹
脂材料の完全固化までには適度な時間を要し、且つまた
その間においては接着は完全には終了しないから、プレ
ートの適宜移動吸収がこの間になされて最終的な浮出し
模様が立体成形された段階で完全に固定化される。以上
のように本発明に於てはアルミニューム箔等の基材表面
にＵ■印刷を施した装飾プレートを成形体の射出成形に
よるインサート成形法に使用することにより、しかも通
常型のキャビティとコアーを介する一回の成形工程のみ
によつて正確かつ確実に光輝面の浮出し模様を立体成形
することができ、加えて成形された成形品の浮出し模様
は光輝面のみならず周囲が円弧状を帯びた円滑な感覚の
ものとなるから、優雅な立体感となり、製品の外観美は
勿論、製品価値を一層高揚することができ、冒述したよ
うな化粧品容器のキャップ表面やコンパクトの蓋表面、
あるいは装飾板などの表面に実施して極めて効果の大き
い特徴があるものである。
の表面に強固に接着させることは当然であるが、母体樹
脂材料の完全固化までには適度な時間を要し、且つまた
その間においては接着は完全には終了しないから、プレ
ートの適宜移動吸収がこの間になされて最終的な浮出し
模様が立体成形された段階で完全に固定化される。以上
のように本発明に於てはアルミニューム箔等の基材表面
にＵ■印刷を施した装飾プレートを成形体の射出成形に
よるインサート成形法に使用することにより、しかも通
常型のキャビティとコアーを介する一回の成形工程のみ
によつて正確かつ確実に光輝面の浮出し模様を立体成形
することができ、加えて成形された成形品の浮出し模様
は光輝面のみならず周囲が円弧状を帯びた円滑な感覚の
ものとなるから、優雅な立体感となり、製品の外観美は
勿論、製品価値を一層高揚することができ、冒述したよ
うな化粧品容器のキャップ表面やコンパクトの蓋表面、
あるいは装飾板などの表面に実施して極めて効果の大き
い特徴があるものである。
図面は本発明の実施例を示すものてあつて、第１図Ａ及
ひＢは成形品の表面で、第２図は前図成形品の隆起模様
に沿つて切断した断面図。
ひＢは成形品の表面で、第２図は前図成形品の隆起模様
に沿つて切断した断面図。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 合成樹脂成形品の表面に光輝面の浮出し模様を立体
成形する方法であつて、裏面に感圧融合性接着剤等を層
着した鏡面状の光輝色を呈するアルミニューム箔等の基
材表面にアンカコート材皮膜層を被覆して、この表面に
基材色とは異色の有光沢又は無光沢のＵＶ印刷を施した
硬化性の印刷面及び柔軟可撓性の非印刷面からなる積層
構造の装飾プレートを用い、当該プレートを成形キャビ
ティ側に印刷面を接するようインサートしてコアーを型
締めし、成形品成形用の母体樹脂材料を成形型腔内に射
出充填して前記装飾プレートを加圧すると同時に樹脂材
料の内圧により非印刷面をこれとキャビティ間の空間部
内に塑性変形させながら押し出し、しかるのち成形品を
解放して冷却することにより、樹脂材料の収縮力によつ
て前記非印刷面を印刷面の面より高く隆起させると共に
成形品の凝固とプレートの完全固定化をなさしめて異色
の有光沢又は無光沢の印刷面と調和的な光輝面の浮出し
模様を立体成形することを特徴とする成形法。 ２ 合成樹脂成形品の表面に光輝面の浮出し模様を立体
成形する方法であつて、裏面に感圧融合性接着剤等を層
着した鏡面状の光輝色を呈するアルミニューム箔等の基
材表面にアンカコート材皮膜層を被覆して、この表面に
基材と同一色調の無光沢性の艶消しＵＶインクによつて
スクリーン印刷をなした硬化性の印刷面及び柔軟可撓性
の非印刷面からなる積層構造の装飾プレートを用い、当
該プレートを成形キャビティ側に印刷面を接するようイ
ンサートしてコアーを型締めし、成形品成形用の母体樹
脂材料を成形型腔内に射出充填して前記装飾プレートを
加圧すると同時に樹脂材料の内圧により非印刷面をこれ
とキャビティ間の空間部内に塑性変形させながら押し出
し、しかるのち成形品を解放して冷却することにより、
樹脂材料の収縮力によつて前記非印刷面を印刷面の面よ
り高く隆起させると共に成形品の凝固とプレートの完全
固定化をなさしめて梨子地状粗面の印刷面と調和的な光
輝面の浮出し模様を立体成形することを特徴とする成形
法。 ３ 化粧品容器のキャップやコンパクトの蓋あるいは装
飾板等の合成樹脂成形品において、射出成形時にインサ
ートしたアルミニューム箔等の基材表面にＵＶ印刷を施
した硬化性の印刷面及び柔軟可撓性の非印刷面からなる
装飾プレートの非印刷面を隆起させて、印刷面と調和的
な光輝面を表面に浮出し模様として立体成形した構成を
特徴とする成形品。 ４ 特許請求の範囲第３項記載の成形品において、表面
に浮出し模様として立体形成した光輝面の非印刷面と調
和するＵＶ印刷による印刷面が、非印刷面と異色の有光
沢又は無光沢であることを特徴とする成形品。 ５ 特許請求の範囲第３項記載の成形品において、表面
に浮出し模様として立体成形した光輝面の非印刷面と調
和するＵＶ印刷による印刷面が、非印刷面と同一色調の
無光沢で梨子地状粗面であることを特徴とする成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10998182A JPS6056089B2 (ja) | 1982-06-28 | 1982-06-28 | 合成樹脂成形品の表面に光輝面の浮出し模様を立体成形する方法及び当該方法によつて成形された成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10998182A JPS6056089B2 (ja) | 1982-06-28 | 1982-06-28 | 合成樹脂成形品の表面に光輝面の浮出し模様を立体成形する方法及び当該方法によつて成形された成形品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS591236A JPS591236A (ja) | 1984-01-06 |
| JPS6056089B2 true JPS6056089B2 (ja) | 1985-12-09 |
Family
ID=14524051
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10998182A Expired JPS6056089B2 (ja) | 1982-06-28 | 1982-06-28 | 合成樹脂成形品の表面に光輝面の浮出し模様を立体成形する方法及び当該方法によつて成形された成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6056089B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60182917U (ja) * | 1984-05-14 | 1985-12-04 | 株式会社吉野工業所 | 合成樹脂製品の装飾構造 |
| JPS646734Y2 (ja) * | 1984-12-12 | 1989-02-22 | ||
| EP0297564B1 (en) * | 1987-07-01 | 1993-06-16 | Fujikiko Kabushiki Kaisha | Mark indicator and a manufacturing method thereof |
| JP2986801B2 (ja) * | 1989-01-18 | 1999-12-06 | ポーラ化成工業株式会社 | 加飾成形品およびその製造方法 |
| JP2628919B2 (ja) * | 1989-10-31 | 1997-07-09 | 川崎重工業株式会社 | アブレーシブタイプウオータージェット用ノズル及びその製造法 |
| DE50304774D1 (de) * | 2002-06-21 | 2006-10-05 | Weidmann Plastics Tech Ag | Verfahren zur herstellung eines erzeugnisses sowie nach diesem verfahren hergestelltes erzeugnis |
| DE10328046A1 (de) * | 2003-06-23 | 2005-01-13 | Arvinmeritor Gmbh | Verfahren zum Herstellen eines Kunststoffverbundbauteils, insbesondere eines Karosserieanbauteils |
| EP2295293B2 (de) | 2009-09-11 | 2019-02-20 | Weidplas GmbH | Verfahren zum Herstellen eines Bauteils mit einem flächigen Dekorelement und Bauteil mit einem flächigen Dekorelement |
| DE102010030911A1 (de) * | 2010-07-02 | 2012-01-05 | Kunststoff-Technik Scherer & Trier Gmbh & Co Kg | Verfahren zur Herstellung eines Formteils und Formteil |
| DE202011050956U1 (de) * | 2011-08-11 | 2012-08-13 | Novem Car Interior Design Gmbh | Formteil |
| US20130221573A1 (en) * | 2012-02-24 | 2013-08-29 | William Stephen Steinhoff | Texturing a Mobile Electronic Device Part |
| WO2017121516A1 (de) | 2016-01-14 | 2017-07-20 | Weidplas Gmbh | Bauteil umfassend ein flächigen dekorelement und ein gehäuse |
| JP7101634B2 (ja) * | 2019-03-29 | 2022-07-15 | 本田技研工業株式会社 | 樹脂成形品 |
-
1982
- 1982-06-28 JP JP10998182A patent/JPS6056089B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS591236A (ja) | 1984-01-06 |
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