JPH0137248B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は合成樹脂射出成形品の立体部加飾成形
用金型装置に関する。詳しく云えば、容器のキヤ
ツプの如き合成樹脂による射出成形品の主体部表
面に部分形状及び／又はデザインを目的として成
形される任意形状の隆起状に脹ませた立体部、あ
るいは凹陥状に窪ませた立体部に対し、これらの
全面、即ち輪郭縁提部を含む立体部の全域面に亘
り、インサート部材として用いる所定の加飾フイ
ルムプレートと正確に被着させて加飾することを
目的とする合成樹脂射出成形品の立体部加飾成形
用金型装置について提供せんとするものであり、
特に加飾フイルムプレートを立体部の立上りを呈
する輪郭縁堤部に対し、これを正確且つ完全に掩
蔽する如く被着させ得るようになした構成を特徴
とするものである。

本発明でいう立体部とは、冒述したような任意
形状の隆起状立体部や凹陥状立体部のみを指称す
るものではなく、隆起部と凹陥部が連続した浮彫
り状に形成される模様や文字等も包含し、これら
を説明の便宜上立体部と称する。

本発明は合成樹脂射出成形品の容器キヤツプを
はじめ、コンパクトの蓋などの表面、あるいはブ
ローチやペンダントの如き身飾品の表面に成形さ
れる立体部の全域面に模様等を施した加飾フイル
ムプレートを位置ずれを生ずることなく正確且つ
完全に被着するものであるが、従来此種の立体部
に対して加飾成形するには、一般には立体部に合
致するよう予めプレス成形した別体の加工プレー
トを成形品の成形後に立体部に貼り合せるか、あ
るいはホツトスタンビングによる二次加工を施し
て加飾する手段が採られている。

しかし前者の貼り合せによる場合、その貼り合
せ面の位置合せが困難な上、全面を気密状に完全
密着することはむつかしく、ひいては位置ずれと
隙間を生じ、美観の低下と剥離を余儀なくされて
しまう欠点があり、また後者の場合には、平坦面
に対するホツトスタンピングと異り立上りを呈す
る輪郭縁提部までを確実に加飾することは極めて
困難である。

そこで本発明に於ては、成形品主体部成形コア
ーと型締めされる同キヤビテイ側に一定のストロ
ーク巾進退するよう摺動的に内挿した入子の環状
周壁と立体部塑造型を形成した先端部に所定寸法
の加飾フイルムプレートを位置定め収容してから
支持させて当該入子を先端部の環状周壁がキヤビ
テイ面と面一になるよう型締めし、成形品母体樹
脂をフイルムプレートの中心部に対向して射出充
填することにより該フイルムプレートを中心部よ
り半径方向に亘り加圧して塑造型に即した立体形
状に塑性変形させると同時にこれを成形品主体部
に一体成形された立体部に被着するようになした
構成の金型装置を提供するものであるから、加飾
フイルムプレートの位置ずれは勿論、被着面に隙
間を生じるようなことも絶無となり、立体部の輪
郭提縁部に対しても正確・確実に被着して安定し
た立体感や美麗な立体模様を現出する成形品とな
し得るものである。

以下、本発明を図示した実施例に基いて詳細に
説明する。

図示の実施例は成形品（容器キヤツプ）を射出
成形し、これの主体部表面に形成された立体部を
同時に加飾成形する作用を示したものであつて、
第１図乃至３図は第７図に示す如き成形品の主体
部天板表面（頂面）の隆起状立体部に対して加飾
成形する好適実施例であり、また第６図は第８図
の凹陥状立体部に対して同じく加飾成形する場合
の他の実施例について示してある。

そこで先づ最初に第７図乃至９図の成形品及び
第１０図の加飾フイルムプレートの構成について
概説すると、１０は成形品を示し、１１は主体部
で、１２は天板表面の隆起状立体部、１３は凹陥
状立体部、１４は隆起部と凹陥部が連続した浮彫
り状に形成された立体部、１２ａ，１３ａ，１４
ａは立上りを呈するそれぞれの立体部の輪郭縁堤
部を示すものである。

また第１０図の加飾フイルムプレートｆはイン
サート部材として使用されるものであつて、射出
成形品の母体樹脂と熱融着し得るよう構成された
積層フイルムである。即ち、樹脂の射出圧力によ
る加圧によつて塑性変形し得る柔軟可撓性のアル
ミニユームホイルや樹脂フイルムプレートなどを
基材ａとし、表面に蒸着、印刷、ホツトスタンピ
ング等によりメタリツク調のものにしたり、模
様・文字などを施して装飾的効果があるようにし
たものが望ましく、この片側の印刷面に保護用コ
ート材ｂを被着し、裏面には接着媒体ｃを介して
成形品の母体樹脂と同効又は親和性に富み熱融着
し得る熱融合性樹脂フイルムｄを層着した積層構
造になるものである。

扨て、本発明の金型装置を示す第１図乃至３図
及び部分拡大図である第４図と５図において、１
は成形品（キヤツプ）主体部１１の外面を成形す
るキヤビテイ２を有し、当該キヤビテイの底面に
ガイド孔２ａを貫通して設けた雌型板である。

３は前記雌型板１のガイド孔２ａを気密的に摺
動して一定のストローク巾進退するよう内挿され
た加飾フイルムプレートの位置定め収容と支持を
なす入子であつて、先端部に環状周壁５を設ける
と共にその内側に前記キヤビテイ外に突出する凹
型になる成形品の隆起状立体部塑造型４が形成さ
れており、特に前記環状周壁５の巾ｍと塑造型側
壁の輪郭縁堤部成形面４ａの立上り長さｎとは同
長で、且つ該成形面４ａの長さを含む塑造型４の
全長と環状周壁の外径ｌが等しくなるよう構成さ
れている。換言すれば環状周壁の外径ｌは隆起状
立体部全域面の展開寸法に相当し、インサートし
て支持する加飾フイルムプレートｆの所要寸法と
同径である。

６は前記成形品主体部１１の外面形状を成形す
るキヤビテイ２に対して型締めし、当該主体部の
内面（図示では螺糸を有するキヤツプ内側面）を
成形するコアー７を支持した雄型板であつて、雌
型板１と圧接することによりキヤビテイ２とコア
ー７によつて成形品主体部１１を射出成形するた
めの成形型腔Ｍを形成する。

Ｓは前記入子の立体部塑造型４の中心に対向す
る射出ゲートｇを成形型腔Ｍに臨設するようコア
ー７に具えた溶融樹脂射出用スプルーであり、８
は入子３の摺動案内をなすアダプター板である。

本発明の金型装置は、叙上のように成形品主体
部外面の成形キヤビテイ２と、これと型締めする
同内面の成形コアー７からなり、前記キヤビテイ
はこれの底面に貫通するガイド孔２ａを穿設し、
前記ガイド孔に加飾フイルムプレートｆを位置定
め収容してから支持させる入子３を一定ストロー
ク巾進退するよう摺動的に内挿し、前記入子の先
端部に該フイルムプレートの所要寸法と同径の環
状周壁５を設けると共に、その内側に前記フイル
ムプレートを所定の立体形状に塑性変形させると
同時にこれを被着する隆起状立体部１２を成形す
るための前記キヤビテイ外に突出する凹型の立体
部塑造型４を形成するに当り、当該塑造型側壁の
輪郭縁堤部成形面４ａの立上り長さｎを前記環状
周壁５の巾ｍと同長になるよう形成し、前記成形
コアー７にはキヤビテイ２と型締めしたとき前記
入子の立体部塑造型４の中心部に対向する射出ゲ
ートｇを設けた構成になるもので、つぎの作用に
より隆起状立体部の加飾成形をする。

先ず第１図のように雄型板６から雌型板１を離
型させて成形品主体部の成形コアー７と同成形キ
ヤビテイ２を型開きさせ、つづいて入子３の先端
部（環状周壁の先端部）をキヤビテイの底面から
一定のストローク巾没入する如く後退させてキヤ
ビテイと入子との間に加飾フイルムプレートｆの
位置定め収容部を形成する。

つぎにインサート部材として用いる定寸切断、
即ち入子の環状周壁の外径ｌと等しい寸法に切断
した加飾フイルムプレートｆを入子先端部に支持
させるよう前記のキヤビテイとの間の位置定め収
容部に印刷面を入子側に向けてインサートする。
これによつて成形品立体部１２の被加飾面に対す
るフイルムプレートの位置定めがなされる。

つづいて第２図の如く、フイルムプレートを支
持した入子３を前進させて環状周壁５がキヤビテ
イ２の底面と面一になる位置に停止させると共
に、雄型板６に雌型板１を圧接させてキヤビテイ
２をコアー７に型締めし、入子の凹型になる隆起
状立体部塑造型４と連通する主体部成形型腔Ｍを
形成する。

この射出成形始動前の第２図の型締め時におい
ては、先に位置定めによるインサートした加飾フ
イルムプレートｆが立体部塑造型４を掩塞するよ
うに型腔Ｍ内に内在された状態にある。

扨てそこで、スプールＳを介しゲートｇから型
腔Ｍ内に成形品の母体溶融樹脂を射出充填する
と、ゲート直下に位置するフイルムプレートが放
射される樹脂の射出圧力によつて中心部より次第
に半径方向に亘り加圧されて立体部塑造型４内に
押し入れられ、該凹型の塑造型４に即した立体形
状（隆起状立体部１２の外面形状）に塑性変形す
るようホツトプレスされると同時に、主前部１１
と一体成形された隆起状立体部１２に射出温度に
よつて溶融する基材裏面の熱融合性樹脂フイルム
ｄにより熱融着して被着し、立体部の全域面に亘
つて加飾する（第３図参照）。

加飾フイルムプレートｆは、母体樹脂の射出充
填による加圧によつて中心部から半径方向にホツ
トプレスされ、入子３に形成した立体部塑造型４
に合致する隆起状立体部の外面に即した形状に塑
性変形されて主体部と一体の立体部に熱融着する
工程を急速な一連作用で瞬時になされるものであ
るから、入子先端部に位置定めして支持された第
２図のインサート状態から成形品の射出成形始動
に際して該フイルムプレートが型腔Ｍ内で遊動す
るようなことはまつたくなく、立体部の被加飾面
に対して位置ずれを生ずることなく所定位置に安
定よく正確に被着し得る。

しかも、入子先端部の環状周壁５の巾ｍは立体
部輪郭縁堤部１２ａの成形面４ａの立上り長さｎ
と等しく、且つ環状周壁の外径ｌは塑造型４の全
長（立体部全域面の寸法）と同一であり、当該外
径に合致するよう定寸切断したフイルムプレート
をインサートして既述の成形を行うものであるか
ら、該フイルムプレートが射出充填樹脂の加圧に
よるホツトプレスによつて立体部塑造型に合致す
る形状に塑性変形されるときには、環状周壁の巾
相当分ｍが塑造型側壁の成形面４ａによつて立体
部１２の輪郭縁堤部１２ａに沿つた形状に形成さ
れ、立上りを呈する立体部全域面に亘り正確且つ
完全に掩蔽する如く被着することができる。した
がつてフイルムプレートに施した模様等により安
定した立体感や美麗な立体模様を現出した加飾が
なし得られるものである。

つぎに第８図の如き、成形品主体部の天板表面
（頂面）の凹陥状立体部１３に対して加飾成形す
る場合の金型装置を第６図に基いて説明する。

この金型装置は前述した実施例における入子の
構成を変更することによつて容易になされる。

即ち、入子３０の先端部にフイルムプレートの
所要寸法と同径の環状周壁５０を設けると共に、
その内側に該フイルムプレートを所定の立体形状
に塑性変形させると同時にこれを被着する凹陥状
立体部１３を成形するためのキヤビテイ内に突入
する凸型の立体部塑造型４０を形成するに当り、
当該塑造型側壁の輪郭縁堤部成形面４０ａの立上
り長さを前記環状周壁５０の巾と同長になるよう
形成したものである。

つまり、雌型板１のキヤビテイ２に貫通するガ
イド孔２ａに摺動的に内挿した入子３０の先端部
に環状周壁５０を設けると共に、その内側に凸側
になる成形品の凹陥状立体部塑造型４０を形成
し、前記環状周壁５０の巾と塑造型側壁の輪郭縁
堤部成形面４０ａの立上り長さとを同長に構成し
たものであつて、これは環状周壁の外径と輪郭縁
堤部１３ａの成形面４０ａを含む塑造型４０の全
長とが等しいことを意味し、凹陥状立体部全域面
の展開寸法に相当するものである。

そこで前述の金型装置に倣つてコアー７とキヤ
ビテイ２を型開きさせ、つづいて入子３０の先端
部（塑造型４０の先端部）をキヤビテイの底面か
ら一定のストローク巾没入する程度に後退させて
形成した位置定め収容部に所定寸法の加飾フイル
ムプレートｆをインサートする。これにより成形
品立体部１３の被加飾面に対するフイルムプレー
トの位置定めがなされることはいうまでもない。

つづいて、フイルムプレートｆを支持した入子
３０を前進させ、環状周壁５０がキヤビテイ２の
底面と面一になる位置に停止させると共に、キヤ
ビテイ２をコアー７に型締めし主体部成形型腔Ｍ
を形成する。

つぎに当該型腔Ｍ内に溶融樹脂を射出充填する
と、ゲート直下に位置するフイルムプレートが放
射される樹脂の射出圧力により中心部より次第に
半径方向に亘り加圧されて凸型の塑造型４０に沿
つて押し曲げられ、この塑造型に即した立体形状
（凹陥状立体部１３の外面形状）に塑性変形する
ようホツトプレスされると同時に、主体部１１に
一体成形された凹陥状立体部１３に熱融着して被
着し、立体部全域面に亘つて加飾する。

この場合もまた入子先端部の環状周壁の巾と立
体部輪郭縁提部１３ａの成形面４０ａの立上り長
さは等しく、環状周壁の巾分のフイルムプレート
が塑造型側壁の成形面４０ａによつてこの凹隔状
立体部１３の輪郭縁堤部１３ａに沿つた形状に形
成されるから、立上りを呈する立体部全域面に亘
り正確且つ完全に被着することができる。

さらに本金型装置においても前記装置同様に、
第６図のフイルムプレートのインサート状態から
射出成形始動に際しては、母体樹脂の射出充填と
その加圧によるフイルムプレートの塑性変形及び
立体部に熱融着する一連工程が瞬時になされるも
のであるから、フイルムプレートが型腔内で遊動
するような虞れはなく、よつて位置ずれすること
なく所定位置に正確に被着し得るものである。

第９図の成形品は、主体部の天板表面に隆起部
と凹陥部が連続した浮彫り状に形成された立体部
１４に加飾成形を施したものを示したものである
が、これの加飾成形は前述の第一実施例における
入子の凹型になる立体部塑造型を浮彫り状に造形
するとともに、環状周壁の巾を所要寸法に規制す
ることによつて容易に実施される。

また、図示していないが此種成形品において天
板の裏面（内側）に立体部を成形しこれを加飾成
形する場合には、雄型板の成形品主体部内面成形
コアーに所定の立体部塑造型を形成した入子を備
えることにより解決できる。

本発明の金型装置は以上詳述したように、コア
ーと型締めされるキヤビテイ側に摺動的に内挿し
た入子に、所定寸法の加飾フイルムプレートを位
置定め収容してから支持させる環状周壁と立体部
塑造型を形成した装置によつて射出充填樹脂の射
出圧力と温度を介し成形品立体部の加飾成形を行
うものであつて、しかも入子の環状周壁によつて
フイルムプレートの所要寸法が規制されるよう構
成されているものであるから、容器キヤツプのみ
ならず、凡そ合成樹脂射出成形品の主体部に一体
成形される任意形状の立体部に対してはこれの全
域面を簡単・正確に被着して加飾することができ
る顕著な特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであつて、第
１図乃至３図は合成樹脂射出成形品（容器キヤツ
プ）の主体部天板表面に一体形成される隆起状立
体部を加飾成形する金型装置の作用を示した断面
図。第４図は第２図のＡ部拡大図。第５図は第３
図のＢ部拡大図。第６図は同じく射出成形品の主
体部天板表面に一体成形される凹陥状立体部を加
飾成形する金型装置の断面図。第７図は第１〜３
図の金型装置によつて成形された成形品の断面
図。第８図は第６図の金型装置によつて成形され
た成形品の断面図。第９図は他の構造になる立体
部を加飾した成形品の断面図。第１０図は加飾フ
イルムプレートの拡大断面図である。 〔符号〕、２……成形品主体部成形キヤビテイ、
２ａ……ガイド孔、３……入子、４……凹型の立
体部塑造型、４ａ……輪郭縁堤部成形面、５……
環状周壁、７……成形品主体部成形コアー、１０
……成形品、１１……主体部、１２……隆起状立
体部、１３……凹陥状立体部、１２ａ，１３ａ…
…輪郭縁堤部、３０……入子、４０……凸型の立
体部塑造型、４０ａ……輪郭縁堤部成形面、５０
……環状周壁、ｇ……射出ゲート、ｍ……環状周
壁の巾、ｎ……輪郭縁堤部成形面の立上り長さ、
ｌ……環状周壁の外径、Ｍ……成形型腔、ｆ……
加飾フイルムプレート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 合成樹脂射出成形品１０の主体部１１に一体
   成形される任意形状の立体部１２に対し、これの
   輪郭縁堤部１２ａを含む全域面に成形品母体樹脂
   と熱融着し得る積層構造の加飾フイルムプレート
   ｆを被着させるための立体部加飾成形用金型装置
   であつて、 成形品主体部外面の成形キヤビテイ２と、これ
   と型締めする同内面の成形コアー７からなり、 前記キヤビテイ２はこれの底面に貫通するガイ
   ド孔２ａを穿設し、 前記ガイド孔に加飾フイルムプレートｆを位置
   定め収容してから支持させる入子３を一定ストロ
   ーク巾進退するよう摺動的に内挿し、 前記入子の先端部に該フイルムプレートの所要
   寸法と同径の環状周壁５を設けると共に、その内
   側に前記フイルムプレートを所定の立体形状に塑
   性変形させると同時にこれを被着する隆起状立体
   部１２を成形するための前記キヤビテイ外に突出
   する凹型の立体部塑造型４を形成するに当り、当
   該塑造型側壁の輪郭縁堤部成形面４ａの立上り長
   さｎを前記環状周壁５の巾ｍと同長になるよう形
   成し、 前記成形コアー７には、キヤビテイ２と型締め
   したとき前記入子の立体部塑造型４の中心部に対
   向する射出ゲートｇを設けた構成を特徴とする合
   成樹脂射出成形品の立体部加飾成形用金型装置。 ２ 合成樹脂射出成形品１０の主体部１１に一体
   成形される任意形状の立体部１３に対し、これの
   輪郭縁堤部１３ａを含む全域面に成形品母体樹脂
   と熱融着し得る積層構造の加飾フイルムプレート
   ｆを被着させるための立体部加飾成形用金型装置
   であつて、 成形品主体部外面の成形キヤビテイ２と、これ
   と型締めする同内面の成形コアー７からなり、 前記キヤビテイ２はこれの底面に貫通するガイ
   ド孔２ａを穿設し、 前記ガイド孔に加飾フイルムプレートｆを位置
   定め収容してから支持させる入子３０を一定スト
   ローク巾進退するよう摺動的に内挿し、 前記入子の先端部に該フイルムプレートの所要
   寸法と同径の環状周壁５０を設けると共に、その
   内側に前記フイルムプレートを所定の立体形状に
   塑性変形させると同時にこれを被着する凹陥状立
   体部１３を成形するための前記キヤビテイ内に突
   入する凸型の立体部塑造型４０を形成するに当
   り、当該塑造型側壁の輪郭縁堤部成形面４０ａの
   立上り長さを前記環状周壁５０の巾と同長になる
   よう形成し、 前記成形コアー７には、キヤビテイ２と型締め
   したとき前記入子の立体部塑造型４０の中心部に
   対向する射出ゲートｇを設けた構成を特徴とする
   合成樹脂射出成形品の立体部加飾成形用金型装
   置。