JPS6054495B2 - 自動車の走行速度の調整装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は運転者によつて操作可能でありかつ電気信号
を発生する調節ユニットを有し、その調節ユニットを電
気調整器の設定値入力側に接続し、その調整器の出力信
号を燃料−空気−混合気に影響を与える部材例えば絞り
弁に結合された調節装置に作用させ、その調節装置のそ
の都度の調節位置を電気信号として調整器の実際値入力
側に供給’する、自動車の走行速度の調整装置に関する
。

斯様な形式の装置において、加速ペダルは電気位置発
信器に結合されており、電気位置発信器はその都度の加
速ペダル位置に依存して変化する電気信号を調整器の設
定値入力側に供給する。もう１つの位置発信器は絞り弁
と結合されておりかつ調整器の実際値入力側に接続され
ている。調整器によつて制御される調節装置は絞り弁を
作動する。斯様な装置は、加速ペダルと絞り弁とを機械
的に相互に連結した公知の装置に比べて、加速ペダルを
僅かなりで動かすことができひいては精密に調量可能な
燃料を節約するように作動することができる。調整器の
設定値入力側の前段で比較器が接続されており、比較器
の２つの入力側に加速ペダル位置発信器の信号とエンジ
ン回転数に比例する信号とが加えられるので、車両は固
定された加速ペダル位置において一定の速度で走行でき
、例えば道路状態またはその他の自動車の速度に影響を
与える量に依存して変化するエンジンの負荷変動を加速
ペダル位置の変化によつて調整する必要はない。前述の
ように斯様な車両の運転の調整によつて、単位走行距離
当りの燃料消費量は他の調整方式に比べて相当の程度減
少する。然るにこれによつても単位走行距離当りの燃料
消費量はかなりの程度運転者の運転方法に依存して変化
するので不利である。本発明の課題は、単位走行距離当
りの燃料消費量を更に減少するように冒頭に述べた形式
の装置を改善することである。

例えば本発明の装置を、燃料消費量が運転者の運転方法
によつて極めて僅かしか影響を受けないように構成すべ
きである。また本発明の装置をできるだけ僅かな費用で
構成．すべきである。本発明によればこの課題は、調整
器の実際値入力側または設定値入力側は差動増幅器を有
する補正段によつて制御されるように構成されており、
その補正段の１方の入力側には基準電圧が印加さ．れ、
他方の入力側には、エンジン回転数、吸入管内の圧力、
速度、加速度などの、自動車の燃料消費量に影響を与え
る少なくとも１つの作動パラメータに依存する信号が供
給されるように構成されており、補正段はその出力信号
が燃料消費量を低・下する方向に、加速ペダルに依存し
て変化する絞り弁の旋回度を補正するために実際値信号
を増加するかまたは設定値信号を減少させるように構成
したことによつて解決される。

それ故斯新な装置において、運転者によつて加速ペダル
を介して与えられる絞り弁位置を場合によつては道路交
通状況によつて必要な運転方法を考慮して、燃料消費量
を減少する方向に補正する。

本発明の実施例において補正段を設け、電流回路て吸入
管内の圧力に依存して変化する補正信号を発生するよう
にしている。

斯様な補正段を有する装置において運転者によつて加速
ペダルが作動″されると、加速ペダルと共働する絞り弁
位置によつて吸入管に圧力変化が生するのて、この圧力
変化を測定しかつ相応する信号に変換する。この信号は
補正信号を発生する電流回路に供給される。この補正信
号によつて絞り弁の開口度が制限され、絞り弁位置とエ
ンジン回転数とは相互にその都度のエンジンの作動状態
に対して固定された所定の関係を有するようになる。こ
のようにして常に、即ち加速の際にもエンジンには、そ
の都度の作動状態に必要な最小量の燃料が供給されるよ
うになる。本発明のもう１つの実施例において、補正段
を設け、その補正段でエンジン回転数に依存して変化す
る補正信号を発生するようにしている。

斯様な装置の作用は基本的に前述の装置の場合と同じで
あるが、ただこの実施例の場合物理量即ち吸入管圧力、
エンジン回転数などを電気信号に変換する操作が簡単で
ある。即ち多くの車両にはすでに回転数測定装置が設け
られているので、補正段で所望される回転数に依存する
信号を回転数測定装置の発信器から取出すことができ、
付加的な発信器を設ける必要はまつたくなくなる。即ち
この実施例は非常に有利である。本発明のまたもう１つ
の実施例において補正段を設け、この補正段で自動車の
加速度に依存して変化する補正信号を発生するようにし
ている。

斯様な装置において車両の加速度を制限することによつ
て燃料消費量を公知の装置の場合に比べて減少すること
ができる。また補正段を設け、この補正段で自動車の積
載荷重に依存して変化する補正信号を発生するようにす
ると有利である。

本発明のまたもう１つの実施例において補正段を設け、
その補正段で燃料タンクの燃料貯蔵量に依存して変化す
る補正信号を発生するようにしている。

この場合補正段は例えば荷重、加速度、大きな車両速度
などの他のすべての作動パラメータとは無関係にエンジ
ンを制御し、貯蔵されている燃料を用いてできるだけ大
きな走行距離が得られるようにする。前述の種々の補正
段は、エンジン温度、排気ガス温度、およびその他の作
動パラメータに依存して変化する補正信号を発生する他
の補正段のように、別個に用いることもできるしまた組
合わせて用いることもてきる。

然るにその場合補正段の数を増加して加速度と最高速度
とを小さな値に減少し、車両の走行特性を許容可能な量
より小さくすることができる。それ故個々の補正段を作
動するかまたは作動しないように切換えるスイッチを設
けると有利である。

このために手動操作可能なスイッチ、または非常に有利
には所定のプリセットされた作動値に達した際接続され
るスイッチを設けることができる。例えは斯様な自動的
に作動されるスイッチを、燃料タンクの燃料貯蔵量に依
存して変化する補正信号を発生する補正段を作動するか
または作動しないように切換えるために設けることがで
きる。本発明の実施例においてそれぞれの補正段の出力
側を調整器の設定値入力側に接続し、かつその調整器の
設定値入力側を調節ユニットの信号によつて作動し、調
整器の実際値入力側を少くとも１つの作動パラメータの
信号によつて作動するようにしている。

斯様な補正段を用いて非常に僅かな費用で補正信号を発
生できることが示されている。例えばこの場合簡単に種
々の作動パラメーター絞り弁調節角度一特性曲線を求め
ることができる。次に本発明を図示の実施例につき詳し
く説明する。

本発明の装置は電気調整器１を有し、電気調整器１は実
際に比較器２、比較器２に後置接続された増幅器３、お
よび調節装置４を有する。

調節装置４は電気サーボモータ５、調節部材６、および
それらのサーボモータと調節部材間に接続された電磁ク
ラッチ７から構成されている。また調整器１は調節部材
６に接続された位置発信器８を有し、位置発信器８はそ
の都度の位置発信器の位置に比例する電圧を比較器２の
１つの入力側に供給する。例えば２つの抵抗の直列接続
で構成された比較器２のもう１つの入力側には通常の場
合位置発信器９が接続されており、位置発信器９は可変
抵抗として構成されておりかつ自動車の加速ペダル１０
に接続されている。また比較器２の２つの抵抗は、自由
端部に比較すべき信号が加えられかつ相互に接続された
端部は比較器の出力側を形成している。然るに本発明の
装置の場合位置発信器９は補正段１１の設定値入力側に
接続されており、補正段１１の出力側が比較器２の前記
のもう１つの入力側に接続されている。

補正段１１の実際値入力側に、作動パラメータに関連し
かつその作動パラメータに依存する電圧信号を発生する
発信器１２が接続されている。第２図に示したような自
動車の加速度に依存する補正信号を発生する補正段にお
いて、発信器１２を、自動車の走行速度に依存する電圧
信号を発生するタコゼネレータとすることができる。

この信号は微分装置１３で微分され、微分装置１３の出
力側にその都度の加速度に依存する電圧信号を発生する
。そしてこの加速度に依存する電圧信号は、差動増幅器
１４のプラスの入力側に加わる。差動増幅器１４の出力
側は、一方て調整器１の設定値入力側に接続されており
、かつ他方では抵抗１５を介して演算増幅器（差動増幅
器）１４のマイナスの入力側に帰還されている。また演
算増幅器１４のマイナスの入力側は所定のバイアス電圧
を加える分圧器１６に接続されている。したがつて、差
動増幅器はバイアス電圧を閾値とする閾値スイッチを構
成する。また調整器１の設定値入力側は位置発信器９に
接続されている。本発明の装置の動作を説明するために
、加速ペダル１０は休止位置を有しかつエンジンは無負
荷回転数で回転しているものと仮定する。

その場合絞り弁１７は無負荷回転位置を有しかつ比較器
２の２つの入力側には平衡状態に相応する信号が加わる
。そこで加速ペダル１０が運転者によつて所定の角度だ
け旋回されると、位置発信器９はサー・ポモータ５を制
御する比較器２に大きな電圧信号を供給する。サーボモ
ータ５は調節部材６を介して絞り弁１７を、回転数を増
加する方向に旋回する。調節部材６の位置の変化によつ
て位置発信器８の出力信号が変化するので、それによつ
て比較器２のもう１つの入力側の電圧は増加する。

また同時にエンジンの回転数変化によつて自動車の走行
速度は増加する。

これによつて微分装置１３の出力信号は増加する。微分
装置１３の出力信号の振幅が所定のプリセットされた値
より小さいままてあると、位置発信器９の出力信号は補
正されない。このために、差動増幅器１４のマイナス入
力側に所定のバイアス電圧を加え、このプリセット値を
越えない微分出力信号は差動増幅器１４の出力側に信号
を供給しないが、プリセット値を上回る微分出力が加わ
つた楊合、位置発信器の出力信号を補正する。なお、作
動を安全確実にするために閾値スイッチ２２を設け、所
定の加速度を上回つた場合、その出力によりスイッチ２
０を閉じるようにして差動増幅器１４の出力がスイッチ
２０を経て位置発信器の出力信号を補正するようにする
。即ち第２図において、発信器１２の出力電圧Ｕが増加
すると、微分装置１３はマイナスの信号を発生する。そ
れは増加する入力信号が微分装置のマイナスの入力側に
加わり、プラスの入力側には加わらないからである。プ
ラスの入力側は零電位に接続されている。この微分装置
１３の出力側に生ずるマブナスの信号によつて、差動増
幅器１４はマイナス方向に制御されるので、位置発信器
９から調整器１の比較器２に接続された接続線の電位は
減少する。位置発信器９の位置が変化しない場合、車両
は調整器１が平衡状態になるまで、補正段１１によつて
制限される加速度で加速される。第３図に示した補正段
１「はエンジン回転数に依存する補正信号を発生する。

この補正段は実際に補正段１１の場合と同じ構成を有す
るが、微分装置１３がなくかつ差動増幅器１４は直接に
回転数発生器１８によつて制御される。斯様な装置．の
場合、加速ペダルの作動に基づき接続線１９の電位がそ
の都度のエンジン回転数に対応する値を上回る値に増加
すると、その電位は差動増幅器によつてエンジンの回転
数値に対応する値に減少する。第３図においては、差動
増幅器１４のマイナ，ス入力側には、最大回転数に相当
するように選択されたバイアス電圧が印加されている。
それ故差動増幅器ははじめからマイナス側に制御されて
おり、その場合回転数が増加すると、そのマイナス側制
御が減少して最大回転数に達すると両方の入力側が同じ
電位になる。つまり、差動増幅器１４の出力側の電位が
０になる。このように制御されるので加速過程で絞り弁
１７はその都度の回転数に対して必要となるだけしか開
放されておらず、゛それ故車両はできるだけ少量の燃料
消費で最適に加速される。その都度補正段１１または１
「を作動するかまたは作動しないようにするためにスイ
ッチ２０または２１を設け、その場合補正段１「のスイ
ッチ２０は、所定の加速度値を上回つた場合補正段１１
を作動に切換えるように構成する。

この目的でスイッチ２０は微分装置１３の出力側に接続
された閾値スイッチ２２を介して制御される。補正段１
１に設けられたスイッチ２１は手動操作可能である。前
述のように補正段１１または１「は調整器１の設定値入
力側に接続されているが、これを調整器１の実際値入力
側に接続することもできる。

但し実際値入力側に接続すると、補正段１１または１「
の出力信号は実際値信号を増加させるようになる。本発
明は補正段を設定値入力側に接続することに限定されな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による調整装置のブロック図、第２図は
本発明の調整装置に用いられる補正段を示す回路略図、
第３図は本発明の調整装置に用いられるもう１つの補正
段を示す回路略図てある。 １・・・・・・調整器、２・・・・・・比較器、３・・
・・・・増幅器、４・・・・・・調節装置、５・・・・
・・サーボモータ、６・・・・・・調節部材、７・・・
・・・電磁クラッチ、８，９・・・・・・位置発信器、
１０・・・・・・加速ペダル、１１，１「・・・・・・
補正段、１２・・・・・・発信器、１３・・・・・・微
分装置、１６・・・・・分圧器、１７・・・・・・絞り
弁、１８・・・・・回転数発生器、２２・・・・・閾値
スイッチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 運転者によつて操作可能でありかつ電気信号を発生
   する調節ユニットを有し、前記調節ユニットを電気調整
   器の設定値入力側に接続し、前記整器の出力信号を燃料
   −空気−混合気に影響を与える部材に結合された調節装
   置に作用させ、前記調節装置のその都度の調節位置を電
   気信号として調整器の実際値入力側に供給する。 自動車の走行速度の調整装置において、調整器１の実際
   値入力側または設定値入力側は差動増幅器を有する補正
   段１１、１１′によつて制御されるように構成されてお
   り、前記補正段の１方の入力側には基準電圧が印加され
   、他方の入力側にはエンジン回転数、吸入管内の圧力、
   速度、加速度などの、自動車の燃料消費量に影響を与え
   る少なくとも１つの作動パラメータに依存する信号が供
   給されるように構成されており、補正段１１、１１′は
   、その出力信号が前記燃料消費量を低下する方向に加速
   ペダルに依存して変化する絞り弁１７の旋回度を補正す
   るために、実際値信号を増加するかまたは設定値信号を
   減少させるように構成されていることを特徴とする自動
   車の走行速度の調整装置。２ 補正段１１、１１′はエ
   ンジン回転数に依存して変化する補正信号を発生する特
   許請求の範囲第１項記載の装置。 ３ 補正段１１、１１′は自動車の加速度に依存して変
   化する補正信号を発生する特許請求の範囲第１項記載の
   装置。 ４ 補正段１１、１１′を調整器１の入力側に接続する
   かまたは接続しないように切換えるスイッチ２０、２１
   を設けた特許請求の範囲第１項記載の装置。