JPS6052686A - 経過時間表示体 - Google Patents

経過時間表示体

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JPS6052686A
JPS6052686A JP58156140A JP15614083A JPS6052686A JP S6052686 A JPS6052686 A JP S6052686A JP 58156140 A JP58156140 A JP 58156140A JP 15614083 A JP15614083 A JP 15614083A JP S6052686 A JPS6052686 A JP S6052686A
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尾本 貢一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は溶剤が存在すると成る色相を呈し、溶剤が揮散
するに伴なって色相が変化することにより、溶剤の残存
状態ひいては経過時間を可視情報とすることが可能な経
過時間表示体に関する。
(従来技術) 従来、経過時間を表示する経過時間表示体としては次の
2つがある。
(イ)気化性(昇華性)染料を用い、その気化による着
色度合の低下を利用したもの。
−)電子供与性であり無色ないし淡色の染料と酸性顕色
剤を用い、更に溶剤を介在させて発色を阻害し、溶剤の
揮散により発色を行なわせるもの。
しかし、」二記(イ)においては染料自体が空中に揮散
するので周囲にあるものを汚染する欠点があるし、上記
(ロ)においては単に同−色相内における濃変の変化し
か得られず、僅かなa度変化C二よって経過時間を判断
することを強いられる。
上記(0)の欠点は適当な着色下地を用いることにより
若干改善される。例えば赤色の着色下地を用い、この上
で無色から青色の変化を行なわせれば、結果として赤色
から紫色の変化を生じる。
しかし赤色と紫色とでは12色の色環中では1つ置いた
隣どうしであって、末だ充分とは言えない。一般的に言
って色の変化で事象を判定する場合、変化の前後の色は
互いに補色の関係であることが望まれる。
(発明の目的) 従って、本発明は上記した従来技術(イ)及び(ロ)に
おける欠点を解消し、かつ、従来の技術」二の要望点に
も沿った新規な経過時間表示体を提供することを目的と
する。
(発明の構成) 本発明の経過時間表示体は、溶剤に溶解して発色する第
1の染料、電子供与性であ【)無色ないし淡色の第2の
染料および前記第2の染料を発色させる酸性顕色剤の少
くとも6成分が結合材樹脂を用いて塗工された経過時間
表示可能層を基体表面に有する経過時間表示可能体と前
記第1の染料を溶解し発色させる溶剤との組み合わせか
らなるものである。
以下、図面を用いながら本発明について詳細に説明する
第1図は本発明の経過時間表示体の一例を示す模式的な
断面図であって、基体1の表面には経過時間表示層2が
積層されている。ここで層2は溶剤に溶解して発色する
第1の染料、電子供与性であり無色ないし淡色の第2の
染料、前記第2の染ネ?1を発色させる酸性顕色剤、及
び溶剤を含んで、結合材樹脂をマトリックスとして構成
されている。この形のものは製造後、大気中に曝してお
(と、直ちに経過時間を表示し始めるので、使用前の表
示を抑制するには密封包装しておくか、該当溶剤の蒸気
中で保存するか、若しくは溶剤が揮散しない低温の状態
で保存した方がよい。
第2図は本発明の他の実施態様を示し、基体1の上に経
過時間表示可能層2′が積層されており、この層グは第
1図の層2から溶剤を除いたものとして構成しである。
この形のものは使用時に溶剤を外部から与えることによ
り、まず、第1の染料を溶解させて発色させ、同時に第
2の染料と酸性顕色剤との発色反応を阻害して消色させ
、以後、溶剤の揮散により第1図示のものと同様に作用
する。
本発明においては−1−記したように、■溶剤に溶解し
て発色する第1の染料 ■電子供与性で無色(淡色)の第2の染料■第2の染料
を発色させる酸性顕色剤 ■第1の染料を溶解して発色させかつ第2の染料と酸性
顕色剤の反応を阻害する溶剤との4種の物質が色相を変
化させる上での必須の成分であるが、第4の成分である
溶剤については予め層2中に含ませておいても、溶剤を
除いた層2′としても或いは一目形成後、後から適用し
てもよく、2つの手法の使い分けは適宜に行なえる。例
えば製造時から使用開始時までの時間が相対的に短かく
、或いはその間に低温での保存が可能な1合には第1図
の予め溶剤を含ませた態様が好ましいし、叉、使用時に
溶剤を適用した方が他の理由で都合が良かったり、溶剤
を何度も塗布若しくは含浸させて使う必要があるときは
第2図の、後から溶剤を適用する態様が好ましい。しか
し、これらの例における使い分けは絶対的なものではな
く、製造・保存・使用−ヒの理由や経済的な理由によっ
ても使い分けられる場合がある。
次に上記における各成分や結合材樹脂並びに基体等を具
体的に説明する。
基体 本発明における基体としては、本発明の経過時間表示体
の用途に応じ、広範な材料が使用可能であり、次のよう
なものが例示される。
紙、プラスチック、金属、木、布、不織布などの各材料
」−記のフィルム、シート若しくは板などの形態のもの
、又は発泡体、焼結体、メツシュなど材料に応じた形態
のもの、 −に記の材料や形態のものの任意の複合体。
これらのうち、印刷や塗布の手段で層2若しくは2′を
積層するのに適しているのは紙、木、プラスチック、金
属などの比較的平担なものと濾紙、和紙、不織布などを
含む多孔質のものである。
第1の染料 溶剤に溶解して発色する第1の染料としてはアゾ系やア
ントラキノン系の油溶性染料を用いることができ、例え
ば次のようなものである;(アゾ系) Cl5olvent Yellow 2 ((、工11
020 、 オリエント化学製、0rient Oil
 Yellow GG ) 、Cl5olvent Y
ellow 14 (CI12055、中外化成学研究
所製、’Ai”il、 Brown R)、CI Bl
acK 3(CI26150、BASF’製、5uda
n Black BB )。
(アントラキノン系) Sumiplast Orange 3() (住人化
学製)、Diaresln Orange K (三菱
化成製)、SumiplastRed3()(住人(ヒ
学製)、DJ、aresin Violet A(三菱
化成製)、Or B1.uej 1 ((J 6152
5、住人化学製、01eso1. Blue G )、
(A Green 3(C1!161565、住人化学
製、Sum4p]、ast GreenG)。
油溶性染料としては金属錯塩型のものが耐昇華性、耐熱
性、若しくは耐光性の点で中でもすぐれており、例えば
次のようなものである;Aizen 5pilon Y
el、1ow 3RH(保土谷化学製)、CI 5ol
vent Red 83 (保土谷化学製、Aizen
Spilon Red、 BEH)、OI 5olve
nt Violet 21(保土谷化学製、Aizen
 5pilon Vioiet RH)、Aizen 
5pilon Blue GNH(保土谷化学製) 、
 Cl5olvent Black 22 (保土谷化
学製、AjzenSpilon Black BH)。
第2の染料 第2の染料は電子供与性であり、かつ、無色又は淡色の
ものである。これらの染料は感圧記録・感熱記録等にお
いて広く使われているものであって、例えばクリスタル
バイオレットラクトン・マラカイトグリーンラクトン等
のツクリド系のものやフルオラン系のものであるが、代
表例を挙げると次のようなものである;3.3−ビス(
p−ジメチルアミノフェニル)−6−シメチルアミノフ
タリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)
フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−6−イル)フタリド等
のトリアリルメタン系化合物、4,4′−ビス−ジメチ
ルアミノベンズヒドリルベンジルニーデル、N−ハロフ
ェニル−ロイコオーラミン、N−2,4,5−’)!J
クロロフェニルロイコオーラミン等のジフェニルメタン
系化合物、7−ジエチルアミノ−3−クロロフルオラン
、7−ジエチルアミノ−3−クロロ−2−メチルフルオ
ラン、2−フェニルアミノ−3−メチル−6−(N−エ
チル−N−p−)リル)アミノフルオラン等のフルオラ
ン系化合物、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニ
トロベンジルロイコメチレンブルー等のチアジン系化合
物、3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3−エチル
−スピロ−ジナフトピラン、3−プロピル−スピロ−ジ
ベンゾピラン等のスピロ系化合物等。
酸性顕色剤 酸性顕色剤は前記した第2の染料と作用して染料を発色
させるものである。典型的な酸性顕色剤はフェノール性
水酸基を有する化合物であって、ビスフェノールA、p
−オキシ安息香酸、サリチル酸、若しくは没食子酸など
の化合物、又はこれら化合物のナトリウム、カルシウム
、亜鉛若しくはマグネシウム等の金属塩である。
酸性顕色剤としてはこれらの他、ステアリン酸、ナフテ
ン酸、若しくはフタル酸等のカルボン酸又はカルボン酸
の金属塩も使用できる。
更に酸性顕色剤としては、酸性顕色剤以外の機能をも併
せて有する次のfa)及び(b)のようなものも使用で
きる。
(a1ノボラック型フェノール樹脂、例えば、亜鉛改質
p−オクチルフェノールノボラック樹脂、p−フェニル
フェノールノボラック樹脂など。
このようなノボラック型フェノール樹脂を用いると、酸
性顕色剤としての作用をなす」二、後述する結合材の一
部ないし全部を置換えることができる。勿論、ノボラッ
ク型フェノール樹脂を他の顕色剤と併用してもよい。
(b)後記無機充填剤(後述) 溶剤 この溶剤は第1の染料を溶解し発色させるものであり、
かつ、第2の染料と酸性顕色剤の反応を阻害するもので
あって、第1の染料、第2の染料及び酸性顕色剤の種類
に応じて適宜に例えば次の各グループから選択して使用
する。
アルコール類 メタノール、エタノール、n−7”ロバノール、イソプ
ロパツール、n−ブタノール、イソブタノール、第二ブ
タノール、第三ブタノール、n−アミルアルコール、活
性アミルアルコール、イソアミルアルコール、第ニアミ
ルアルコール、3−ペンタノール、第ニアミルアルコー
ル、フーゼル油、n−へキサノール、メチルアミルアル
コール、2−エチルブタノール、D−ヘプタツール、2
−ヘプタツール、3−ヘプタツール、n−オクタツール
、2−オクタツール、2−エチルヘキサノール、3 、
5 、5−)リメチルヘキサノール、ノナノール、n−
デカノール、ウンデカノール、n−ドデカノール、トリ
メチルノニルアルコール、テトラデカノール、ヘプタデ
カノール、シクロヘキサノール、2−メチルシクロヘキ
サノール、ベンジルアルコール、グリシドール、フルフ
リルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、
α−テルピネオール、アビエチルアルコール、 多価アルコールとその誘導体 エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、エチレングリコール七ノエチルエーテル、エチン
ンクリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールイソ
プロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエー
テル、二手レンゲリコールジブチルエーテル、エチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、玉子しンク
リコールイソアミルエーテル、二手L/ングリコールモ
ノブエニルエーテル、エチレングリコールモノフェニル
エーテルアセテート、エチレングリコールベンジルエー
テル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、メト
キシメトキシエタノール、エチレングリコールモノアセ
テート、エチレングリコールジアセテー)、エチレング
jJコールエステル類、エチレンクロルヒドリン、ジエ
チレングリコール、ジエチレングリコール七ツメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコール七ノエチルエーテルアセテート、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレング
リコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチ
ルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエー
テル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチ
レングリコールアセテート、トリエチレングリコール、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノエチルエーテル、トリグリコールジ
クロリド、テトラエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル
、1−ブトキシエトキシプロパノール、プロピレングリ
コール誘導体、フロピレンクロルヒドリン、ジプロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエー
テル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ト
リプロピレングリコールモノメチルエーテル、ポリプロ
ピレングリコール、ポリ(オキシエチレン−オキシプロ
ピレン)誘導体、トリメチレングリコール、ブタンジオ
ール、1,5−ベンタンジオール、ヘキシレングリコー
ル、オクチレングリコール、グリセリン、グリセリルモ
ノアセテート、グリセリルジアセテーt−、グリセリル
トリアセテート、グリセリルモノブチレート、グリセリ
ンエーテル、グリセリン−α−モノクロルヒドリン、グ
リセリン−α、γ−ジクロルヒドリン、トリメチロール
プロパン、1,2,6−ヘキサントリオール、 エステル類 ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸−n−ブ
チル、ギ酸イソブチル、ギ酸アミル、酢酸メチル、酢酸
エチル、酢酸−n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸
−ね−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸第ニブチル、酢酸
−n−アミル、酢酸イソアミル、酢酸メチルイソアミル
、酢酸メトキシブチル、酢酸第二ヘキシル、酢酸−2−
エチルブチル、酢酸メチルイソブチルカルビノール、酢
酸−2−エチルブルシル、酢酸シクロヘキシル、酢酸メ
チルシクロヘキシル、酢酸ベンジル、プロピオン酸メチ
ル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸−n−ブチル、
プロピオン酸イソアミル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪
酸−n −チル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ア
ミル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸エチル、イソ吉草
酸イソアミル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸(n−,
1so−)ブチル、乳酸(n−,1so−)アミル、安
息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安
息香酸ブチル、安息香酸イソアミル、安息香酸ベンジル
、ケイ皮酸(肉ケイ酸)エチル、サリチル酸メチル、ア
ビエチン酸エチル、アビエチン酸ベンジル、アジピン酸
ジオクチル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジブチル、シ
ュウ酸シアミル、マロン酸ジエチル、酒石酸ジブチル、
クエン酸トリブチル、セパチン酸ジオクチル、フタル酸
ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタ
ル酸ジー2−エチルヘキシル、フタル酸ジオクチル ケトン類 アセトン、メチルアセトン、メチルエチルケトン、メチ
ル−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、
メチルイソブチルケトン、メチル−n−アミルケトン、
メチル−n−へキシルケトン、ジエチルケトン、二チ/
L/ −n−ブチルケトン、ジ−n−プロピルケトン、
ジイソブチルケトン、2,6.8−)リメチルノナノン
−4、アセトン油、アセトニルアセトン、ジアセトンア
ルコール、メンチルオキシド、ホロン、イソホロン、シ
クロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトフェ
ノン、ジブノン、ショウノウ ここで溶剤を選択することにより、溶剤の揮散に要する
時間、即ち、本発明の経過時間表示体の使用可能時間は
用途に合わせ任意に設定しうる。
以上挙げた4つの成分は結合材樹脂及び溶解ないし分散
用溶剤と共に混練して組成物とし、適宜な基体に塗布す
れば、第1図に示した形の経過時間表示体とすることが
できる。なお、基体が濾紙、和紙、不織布などの多孔質
で含浸性のよいものであるときは結合材樹脂を省くこと
も可能であるが、基体との接着性を考慮すればこのとき
でも結合材樹脂を用いる方がよい。
結合剤樹脂 ここで結合材樹脂としては次のようなものを挙げること
ができる; エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース
、セルロースアセテートプロピオネート、ニトロセルロ
ース、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリスチ
レン、ポリαメチルスチレンなどのスチレン樹脂及びス
チレン共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタ
クリル酸エチル、ポリアクリル酸玉子ル、ポリアクリル
酸ブチルなどの、アクリル又はメタクリル樹脂の単独又
は共重合樹脂、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロ
ジン変性フェノール樹脂、重合ロジンなどのロジンエス
テル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、クマロン樹脂、ビニル
トルエン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアミ
ド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリ塩化
ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂等。
或いは上記した4つの成分のうち、■の溶剤を除いた残
f)の■〜■の成分を、更に溶解ないし分散用溶剤と共
に混練して組成物として用いるか、更に結合材樹脂を添
加した組成物として用いることにより、第2図に示した
形の経過時間表示可能体を作成することができる。結合
材樹脂を用いるかどうかは前記した第1図の例における
場合と同様である。第2図に示した形の経過時間表示可
能体を作成したときは、その後、前記■の溶剤を含浸さ
せて使用する。含浸は■の溶剤の塗布によって行なうか
、浸漬等の適宜な手段によって行なえばよい。
第1図、第2図いずれの場合においても変色に関与する
成分の割合は、溶剤に溶解して発色する第1の染料10
0重量部に対し、電子供与性であり無色ないし淡色の第
2の染料10〜10.000重量部、顕色剤は第2の染
料100重量部に対して10〜10,000重量部、前
記■の溶剤は他の■〜■の成分の重量和100重量部に
対し10〜10. OD 0重量部とするとよく一又繁
結合材樹脂は■〜■の成分の重量和100重量部に対し
10〜io、ooo重量部程変である。
本発明は基本的に以上のような構成を有しているが、更
に次のような態様をとることもできる。
無機充填剤の添加 本発明において使用され発色に関すする成分のうち、溶
剤に溶解して発色する前記■の染料は、溶解した単分子
の状態でもっとも良く発色するが、前記■の溶剤がなく
なった状態においても完全な無色とはならず程度は低い
とは言え依然として着色している。そこで、この未発色
状態の着色を隠蔽する目的で無機充填剤を層2、層2′
のいずれにも添加しておくとよい。中でも白色の無機充
填剤を用いると−に配量的を達成する効果が一層大きい
。白色無機充填剤としてはシリカ、アルミナ、炭酸カル
シウム、酸化チタン、酸化亜鉛等。
これらの無機充填剤は前記■の染料に対する隠蔽力を考
慮して単独でもしくは2種以上を混合して使用し、前記
■〜■の成分の重量和io。
重量部に対し、1〜1.000重量部を加えるとよい。
なお、無機充填剤のうち、下記のものを用いると、上記
した隠蔽作用と共に、酸性顕色剤として、電子供与性で
あり無色ないし淡色の染料を発色させる、いわゆる固体
酸としての性質をも有しているので、フェノール性水酸
基を有する化合物などの酸性顕色剤の一部ないし全部を
置き換えることもできる。このように酸性顕色剤しても
作用する無機充填剤の例としては酸性白土、活性白土、
ゼオライト、ベントナイト等が挙げられる。
(発明の効果) 本発明の経過時間表示体は、使用する染料はいずれも揮
散せずに留まっているので周囲を染料の揮散により汚染
することがなく、又、2種類の染料を一方を発色させ、
他方を消色させることにより色相の変化を行なわせるの
で、一方の染料の発色色相から他方の染料の発色色相に
至る範囲で色相変化を行なわせることができ、従って、
任意の色相から始まってその補色の色相に至る色相の変
化をも行なわせることが可能になる。
従って本発明は香料、農薬などの効果に時間的な限りの
ある物品に応用し、香料や農薬自体、或いはこれらと揮
散状況が類似した溶剤を2種類の染料に作用させて、有
効期間内であるがどうか等を表示しうる。
(実施例) 以下、本発明をより具体的に示すための実施例を掲げる
。なお、以下の実施例において変色を行なわせるときの
条件は室温(25°C)である。
実施例1 インキ組成 」−記組成のインキを用い、コート紙」二に約60 ¥
/ln’ の塗布量でスクリーン印刷を行なった。得ら
れた印刷物の印刷部分は印刷直後はピンク赤の色相を呈
したが、その後赤紫色(印刷から7分後)、青紫色(1
5分後)、及び鮮明な青色(約20分後、その後も同じ
)と色相が変化した。
実施例2 実施例1における酢酸nブチルを同量の(a)酢酸エチ
ル・(b)イソホロン・(C)酢酸ブチルカルピトール
のそれぞれに変えたところ、ピンク赤から鮮明な青色に
変わるのに要する時間は(a)で6分、(b)で70分
、(c)で1080分であった。
実施例6 インキ組成 上記の組成のインキを作成し、厚み02μmのポリエス
テル不織布に70 F/m” の割合で含浸した。
得られた含浸不織布は含浸直後は空色を呈しており、青
紫色(5分後)、赤紫色(10分後)、鮮明な紅色(約
15分後、その後も同じ)と色相が変化した。
実施例4 実施例3における酢酸nブチルを同量の(a)メチルエ
チルケトン°(l〕)イソホロン・(O)酢酸ブチルカ
ルピトールのそれぞれに変えたところ、空色から鮮明な
紅色に変わるのに要する時間は(a)で30秒、(b)
で40分、(○)で900分であった。
実施例5 インキ組成 」二記組成のインキを用いた以外は実施例1と同様に行
ない、同様の結果を得た。
実施例6 実施例5における酢酸nブチルを同量の(a+メチルエ
チルケトン・(b)イソホロン・(0)酢酸ブチルカル
ピトールに変えたところ、ピンク赤から鮮明な青色に変
わるのに要する時間は(a)で3分、(b)で70分、
(c)で1080分であった。
実施例フ インキ組成 )浦溶性染料 05重量部 上記の組成のインキを用いた以外は実施例3と同様に行
ない、同様の結果を得た。
実施例8 実施例7における酢酸nブチルを実施例4で用いた(a
)〜folの溶剤に変えたところ、実施例4と同様な結
果を得た。
実施例9 インキ組成 上記の組成のインキを用いた以外は実施例1と同様に行
ない、同様の結果を得た。
実施例10 実施例9における酢酸nブチルな実施例2の(鉛〜(C
1の溶剤に変えたところ、実施例2と同様の結果を得た
実施例11 インキ組成 上記の組成のインキを用いた以外は実施例6と同様に行
ない同様の結果を得た。
実施例12 実施例11の酢酸nブチルを実施例4の(a)〜tc>
の溶剤に変えたところ、実施例4と同様の結果を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はいずれも本発明の実施態様を示す断
面図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)溶剤に溶解して発色する第1の染料、電子供与性
    であり無色ないし淡色の第2の染料および前記第2の染
    料を発色させる酸性顕色剤の少くとも3成分が結合材樹
    脂を用いて塗工された経過時間表示可能層を基体表面に
    有する経過時間表示可能体と前記第1の染料を溶解し発
    色させかつ前記第2の染料と前記酸性顕色剤の反応を阻
    害する溶剤との組み合わせからなる経過時間表示体。
  2. (2)溶剤は予め経過時間表示可能層中に含まれている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の経過
    時間表示体。
  3. (3)溶剤は経過時間表示可能層に外部から含浸させる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の経過
    時間表示体。
  4. (4)経過時間表示可能層には更に白色無機光てん剤を
    含むことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項〜第(
    3)項いずれか記載の経過時間表示体。
  5. (5)酸性顕色剤の少くとも一部として酸性基を有する
    合成樹脂を用い、酸性顕色剤により結合材樹脂の少くと
    も一部を置き換えたことを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項〜第(4)項いずれか記載の経過時間表示体。
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