JPS6051566B2 - 複合紡糸用口金装置 - Google Patents

複合紡糸用口金装置

Info

Publication number
JPS6051566B2
JPS6051566B2 JP15193978A JP15193978A JPS6051566B2 JP S6051566 B2 JPS6051566 B2 JP S6051566B2 JP 15193978 A JP15193978 A JP 15193978A JP 15193978 A JP15193978 A JP 15193978A JP S6051566 B2 JPS6051566 B2 JP S6051566B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
opening
liquid
distribution plate
distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP15193978A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5580512A (en
Inventor
慶明 佐藤
昭美 滝沢
肇 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP15193978A priority Critical patent/JPS6051566B2/ja
Publication of JPS5580512A publication Critical patent/JPS5580512A/ja
Publication of JPS6051566B2 publication Critical patent/JPS6051566B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は糸横断面において一方の成分により、他方の
成分が複数個に分割された形態を示す分割型複合糸の紡
糸用口金の改良に関する。
分割型複合糸は分割している一方の成分のみを溶解除
去し他方の成分から成る分割糸、特に極細分割糸とする
ことや、分割している一方の成分と分割されている他方
の成分とを剥離することにより、両成分から成る混繊糸
とすることなどで広く知られており、この分割型複合糸
を製造するための複合紡糸用口金も多数提案されている
その代表的な複合紡糸用口金の例として、特公昭47
−2485号公報に示されるような口金装置がある。
この口金装置が正常でありさえすれば、糸横断面の中心
部で分割されるべき成分同志が接するが如きの欠点はな
いが、口金を構成している分配板と口金板の芯が充分に
合つていないと、糸横断面の一部の周辺部で分割される
べき成分同志が接触し満足した分割型複合糸が得られな
いという欠点がある。 ここで、特公昭47−2485
号公報で開示された技術およびこの欠点について説明す
る。
第1図は該公報で開示された口金装置の要部縦断面図、
第2図は第1図の拡大平面図てある。 第2図において
、分配板1側に関する部分は実線で、口金板3側に関す
る部分は破線で示してある。
第1図において1は、他液を分割する方の紡糸液すなわ
ち第1液Aを分配するための分配板で、吐出孔2a、2
bを有している。3は複合された液を吐出するための吐
出孔4を有する口金板である。
分配板1と口金板3との間には、第2液Bを流すために
設けた帯域5を有する。6は、この第2液Bの流れを規
制するために設けた突起でJあり、突起の上部は第2液
Bの導入口9になつている。
突起6に接続して、第2液Bの口金板3における開口部
8への流入を妨げる突起壁 が設けてある。分配板1の
吐出孔2a、2bと口金板3の導入口゛9の相互位置関
係は、第2図の如く口金丁板3における開口部8への第
2液Bの導入口9を分配板1の吐出孔2bの夫々の間に
相当する位置に設けてある。 この口金装置を用いて、
第1液Aと第2液Bを所定の場所より流入させ口金板3
の吐出孔4より、吐出されると第3図に示すように、第
2液Bによつて形成される成分は102a,102b,
102cのように、複数個に分割した断面を有するごと
く形成される。
しかしながら、前述のように安定した分割形状を示す分
割型複合糸が得られるためには、分配板1と口金板3は
極めて充分に両者の芯が合つていることが前提となるも
ので、実際には分配板1と口金板3との芯のずれによつ
て、一組の口金装置に設けられた複数個の吐出孔全てか
ら紡出される複合糸の全てのフィラメント横断面におい
て複合異常を起こしたり、あるいは分配板1の吐出孔2
a,2bの芯と口金板3の開口部8の芯があわない時、
芯があわないまま吐出孔4から紡出されるとフィラメン
ト横断面において、複合異常を起こすことがしばしば生
じた。
複合異常を起こす典型的な例を第4〜6図にて説明する
。第4図および第5図は第1図および第2図で、説明し
た正常な位置に配置された口金装置に対し、分配板1が
口金板3に対し若干、図面上右方向に芯が合つていない
ものである。このために分配板1の吐出孔2bのうち1
つの孔において、第1液Aは開口部8の内壁に至らずに
吐出されることになり、結果として得られる複合糸は第
6図に示すように分割されるべき成分は、102a,1
02b,102cの三つに分割されす102bと102
cは糸横断面外周部で接合した複合異常糸となる。すな
わち、上記従来技術ては分配板と口金板の芯を充分厳密
に合わせることは、口金製作上かなり困難があり、また
口金装置を繰返し使用している間に、分配板と口金板の
芯がだんだんずれてきて両者の芯を充分厳密に合わせる
ことが、困難になつてきてその結果として前述したよう
な問題が発生する。
本発明はかかる従来技術の欠点、特に特公昭47−24
85号公報に示される口金装置の欠点を解消するために
鋭意検討した結果到達したものである。
すなわち、本発明は第1液を導入する開口部およびこれ
に連なる吐出孔を有する分配板の下部・に、前記第1液
と第2液を複合する開口部およびこれらの液を吐出する
吐出孔を有する口金板を配置し、前記分配板と前記口金
板の間には第2液を誘導す帯域を形成し、前記分配板の
吐出孔を複数個各前記分配板における開口部の内壁付近
から、口金板における開口部の内壁の延長面を越して中
央に延びるごとく形成すると共に、前記口金板における
開口部への第2液の導入口を前記複数個の分配板の吐出
孔の夫々の間に、相当する位置に設けてなる複合紡糸用
口金装置である。以下図面を参照しながら本発明の詳細
な説明する。
第7図は、本発明の一実施態様を示す縦断面ノ図、第8
図は、第7図の拡大平面図である。
第8図において分配板1側に関する部分は実線で、−口
金板3側に関する部分は破線で示してある。第7図にお
いて1は、他液を分割する方の紡糸液すなわち、第1液
Aを分配するための分配板7で吐出孔2a,2bを有し
ている。3は複合された液を吐出するための吐出孔4を
有する口金板である。
分配板1と口金板3との間には、第2液Bを流すために
設けた帯域5を有する。6はこの第2液Bの流れを規制
するために設け・た突起であり、突起の上部は第2液B
の導入口9になつている。
突起6に接続して第2液Bの口金板3における開口部8
への流入を妨げる突起壁7を設け、突起壁7の上面は分
配板1に接することにより、突起壁7と分配板1の間か
ら開口部8への第2液Bの流入を妨ける働きをなす。分
配板1の吐出13.2a,2bと口金板3の導入口9の
相互位置関係は、第8図の如く口金板3における開口部
8への第2液Bの導入口9を分配板1の吐出孔2bの夫
々の間に相当する位置に設けてある。吐出孔2bの最外
接円は開口部8の内径より大きくしてあり、吐出孔2b
は分配板の開口部11の内壁付近から、口金板3の開口
部8の内壁10の延長面(図示していない)を越して中
央に延びた形としてある。本発明になる口金装置を用い
て第1液Aと第2液Bを所定の場所より、流出させ吐出
孔4より吐出すると、第3図に示すように第1液Aによ
つて形成されるスリット状部分101によつて、第2液
Bによつて形成される成分は複数個に分割された断面を
有する如く形成される。以上の説明は、分配板1と口金
板3の芯が合つている場合であつて、勿論この場合にも
本発明になる口金装置は何ら支障もないものであつて、
分配板1と口金板3の芯が若干合つていない場合に本発
明の効果が顕著に発揮できるものである。すなわち、分
配板1と口金板3の芯が若干合つていない例を第9図お
よび第10図に示した。第9図および第10図は第7図
および第8図で説明した正常な位置関係に対し、分配板
1が口金板3に対し、図面上で若干右方向に芯が合つて
いないものである。しかしながら、分配板1の吐出孔2
bのいずれも分配板における開口部の内壁付近から、口
金板3における開口部8の内壁10の延長面(図示して
いない)を越して中央に延びた形となつており、第1液
Aが開口部8の内壁に至,らずに吐出されることはなく
、得られる複合糸はほぼ第3図と同様な第1液Aによつ
て形成されるスリット状部分101によつて、第2液B
によつて形成される成分が複数個に中心部から外周部に
渡つて、完全に分割された断面を有する如く形成される
。以上のように、本発明によれば分配板と口金板の芯の
若干のずれあるいは、分配板の吐出孔の芯と口金板にお
ける開口部の芯の若干のずれがあつても、得られる分割
型複合糸の横断面では分割する成分によつて分割される
成分が中央部から、外周部に渡つて完全に分割された断
面とすることが可能である。
本発明の目的を達成するためには、分配板の吐出孔が口
金板における開口部の内壁の延長上にあることが必須で
あり、このために分配板の吐出孔の最外接円は口金板に
おける開口部の内径より大きくする必要がある。換言す
れば、分配板の開口部の内径が口金板の開口部の内径よ
りも大きいことが必要である。口金板3の開口部の内径
に対する分配板1の吐出孔の最外接円の径の比は1.1
以上であることが好ましく、1.2〜2.0とすること
が一層好ましい。また、第2液Bの流れる帯域は分配板
1の側にあつてもよく、突起6は必ずしも必要ない。
本発明の目的を達成するためには、分配板1の吐出孔の
形状は第8図に限定されるものでなく、第11〜13図
に示すような形状などであつてもさしつかえない。さら
に、第1液Aによつて分割される第2液Bの分割数は、
第8図のように3分割にとられれることなく、本発明の
原理を利用すれば2分割、4分割、5分割・・・・・・
は容易に得られることは当業者にとつて明らかである。
たとえば、口金装置などを第13図の如き形状にすれば
5分割された分割型複合糸が得られる。また、分配板の
各吐出孔が分配板における開口部の内壁付近から、口金
板における開口部の内壁の延長面を越して中央に延びる
如く形成することは、第7,8図および第11〜13図
などに例示する如く、少なくとも分配板の開口部の内壁
に沿つて吐出孔が穿設されており、これら吐出孔が中心
まで延びて連なる状態は勿論、これと分離されて中心部
から内壁側に延びる吐出孔が穿設されている状態をも含
むものであつて、かつ吐出孔の最外接円は口金板におけ
る開口部の内径より大きいことを意味する。
すなわち、紡出された状態において第3図に示すごとく
第1液相当成分が連続しており、第2液相当成分がこれ
によつて糸横断面の中央部より、外周部まて完全に分離
されている状態になるごとく吐出孔を形成することを意
味する。ここで、第2液とは1種類のポリマーでもよく
、または各導入口とも異なつた種類のものでも良いこと
は勿論である。
本発明によれば、前述したように分配板と口金板の芯の
若干のすれあるいは、分配板の吐出孔の芯と口金板にお
ける開口部の芯の若干ずれがあつても、分割する成分に
よつて分割される成分が糸横断面の中央部から外周部に
渡つて、完全に分割、された分割型複合糸を紡糸するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の口金装置を示す縦断面図、第2図は第1
図の拡大平面図、第3図は望ましい分割型複合糸の例を
示す横断面図、第4図は第1図の)欠点を示す口金装置
の縦断面図、第5図は第4図の拡大平面図、第6図は好
ましくない異常の分割型複合糸の例を示す横断面図、第
7図は本発明の一実施態様を示す口金装置の縦断面図、
第8図は第7図の拡大平面図、第9図は第7図に示され
る5口金において、芯がずれた場合の口金装置を示す縦
断面図、第10図は第9図の拡大平面図、第11〜13
図は本発明の分配板の他の例を示す第7図の拡大平面図
である。 1:分配板、2:分配板の吐出孔、3:口金O板、4:
口金板の吐出孔、5:帯域、6:突起、7:突起壁、8
:口金板における開口部、9:導入口、10:口金板に
おける開口部の内壁、11:分配板における開口部、A
:第1液、B:第2液。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 第1液を導入する開口部およびこれに連なる吐出孔
    を有する分配板の下部に、前記第1液と第2液を複合す
    る開口部およびこれらの液を吐出する吐出孔を有する口
    金板を配置し、前記分配板と前記口金板の間には第2液
    を誘導する帯域を形成し、前記分配板の開口部の内径を
    前記口金板の開口部の内径よりも大きくし、前記分配板
    の吐出孔を複数個各前記分配板における開口部の内壁付
    近から、口金板における開口部の内壁の延長面を越して
    中央に延びるごとく形成すると共に、前記口金板におけ
    る開口部への第2液の導入口を前記複数個の分配板の吐
    出孔の夫々の間に相当する位置に設けてなる複合紡糸用
    口金装置。
JP15193978A 1978-12-11 1978-12-11 複合紡糸用口金装置 Expired JPS6051566B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15193978A JPS6051566B2 (ja) 1978-12-11 1978-12-11 複合紡糸用口金装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15193978A JPS6051566B2 (ja) 1978-12-11 1978-12-11 複合紡糸用口金装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5580512A JPS5580512A (en) 1980-06-17
JPS6051566B2 true JPS6051566B2 (ja) 1985-11-14

Family

ID=15529501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15193978A Expired JPS6051566B2 (ja) 1978-12-11 1978-12-11 複合紡糸用口金装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6051566B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0210105U (ja) * 1988-07-04 1990-01-23
JP4197599B2 (ja) 2002-03-12 2008-12-17 勝行 戸津 いじり防止ねじ及びドライバービットとの組合せ並びにいじり防止ねじ製造用ヘッダーパンチ
JP2009008112A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Piolax Medical Device:Kk スクリュー及びスクリュードライバー

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5580512A (en) 1980-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0058572B1 (en) Spinneret for production of composite filaments
JPS6051566B2 (ja) 複合紡糸用口金装置
JP2009030197A (ja) 中空糸用複合紡糸口金
JPS6335725B2 (ja)
JPH10266011A (ja) 芯鞘複合繊維紡糸用口金板及び口金装置
JPS6115164B2 (ja)
JP2734700B2 (ja) 多フィラメント紡糸口金および溶融紡糸方法
JPS592131Y2 (ja) 複合紡糸用口金装置
JPS5812366B2 (ja) 海島型複合繊維用口金
JP2001200420A (ja) 繊維紡糸用ノズル及びブッシング体
JP2000328347A (ja) 紡糸口金及びアクリル系繊維の紡糸方法
JPH08158144A (ja) 海島繊維の紡糸口金装置
JPS5835667Y2 (ja) 複合紡糸用口金装置
JPS6038682Y2 (ja) 紡糸パツク
JPS5812367B2 (ja) 超多島型複合繊維の紡糸方法及び装置
JPS6344464Y2 (ja)
JPS6235483B2 (ja)
JP3958626B2 (ja) 湿式紡糸口金
JPS6163708A (ja) 複合糸紡糸用口金
JP2000144519A (ja) 海島型複合繊維用紡糸口金
JPH08158143A (ja) 複合繊維の製造方法および複合紡糸用口金
JPS592130Y2 (ja) 複合繊維用紡糸パツク
JP2734699B2 (ja) 多フィラメント用紡糸口金
JP2744552B2 (ja) 紡糸口金パック
JPS6342145Y2 (ja)