JP4197599B2 - いじり防止ねじ及びドライバービットとの組合せ並びにいじり防止ねじ製造用ヘッダーパンチ - Google Patents

いじり防止ねじ及びドライバービットとの組合せ並びにいじり防止ねじ製造用ヘッダーパンチ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に市販され使用されている、ビット先端をプラス型およびマイナス型に形成したドライバーや、ビット先端を六角形等の多角形型に形成したドライバー等(ねじ回し工具)により、それぞれ対応する形状のビット嵌合溝をねじ頭部に形成したねじとの結合に際し、ねじ頭部に形成したビット嵌合溝に対し、これに対応するドライバーのビット先端部を嵌合させることができず、ねじの締付けおよび取外し作業を阻害するように構成した、いじり防止ねじ及びこのねじに対して好適に使用することができるドライバービット並びにいじり防止ねじ製造用のヘッダーパンチに関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、ねじの取付けにより各種の部品の結合や組立てが行われて完成される装置において、第三者によって不必要にねじが外された場合、装置の分解ないし部品の分離が行われ、調整個所や危険個所が露呈することにより、装置の機能を原状へ復帰させることが困難となり、さらには救急事故等の発生に至る難点がある。このような観点から、従来において、一般に市販され使用されているドライバー等(ねじ回し工具)によっては、簡単にねじの締付けや取外し作業を行うことができない、いじり防止ねじが種々提案されている。
【0003】
この種のいじり防止ねじとして、例えば円形頭部の上面に半径方向の直線より等分された複数の扇形突起を形成し、その表面を一方向回転スクリュー面とすることにより、通常のドライバーは係合させることができず、特殊な専用工具を用いた場合にのみ、扇形突起の一方の端面に形成された直立面を利用して締め付けることができるように構成したものが提案されている(特開2000−220619号公報)。
【0004】
なお、前記いじり防止ねじのための専用工具は、工具本体の先端頭部に前記いじり防止ねじの円形頭部を嵌合させることができる円形凹部を備え、この円形凹部の内部に、いじり防止ねじの円形頭部に形成されたものと雄雌の関係で対応する形状の複数の扇形突起が形成された構成からなるものである。
【0005】
また、通常使用される一般的な工具では容易に回転させることができず、従って第三者によって容易に回転される惧れのない、特殊ボルトおよび特殊ナット、さらにはそれらの特殊ボルトおよび特殊ナットによって構成された締結装置が提案されている(特開平11−270529号公報)。
【0006】
この提案に係る特殊ボルトは、一方の端部にねじ溝が設けられた軸部の反対側の端部に、軸部から離れている先端側になるにつれて順次外径が小さくなった円錐台形状の頭部が、軸部と同心状態で設けられており、この頭部の先端側部分に、それぞれコーナー部が円弧状に構成された断面正五角形状の係合凹部が、頭部の先端面に開口した状態で設けられると共に、その係合凹部内に、先端側になるにつれて順次外径が小さくなった円錐台形状の突起部が設けられた構成からなるものである。
【0007】
従って、このように構成される特殊ボルトは、その頭部が先端側になるにつれて順次小径の円錐台形状になっているために、レンチ、スパナ等の通常の工具を係合させようとしても、頭部に係合することなく、容易に先端側に抜けることになる。すなわち、第三者に対するいじり防止効果を有効に発揮させることができるものである。
【0008】
そして、この特殊ボルトに係合させて回転させることができる特殊工具は、六角柱状の工具本体部と、この工具本体部の一方の端部に設けられたヘッド部とを有しており、ヘッド部は、特殊ボルトの頭部における係合凹部の内周面に整合した外周面を有する正五角形柱状をしており、その軸心部には、特殊ボルトの頭部における突起部に嵌合し得る内径を有する貫通孔が設けられ、この貫通孔は特殊工具の全長にわたって一定の内径を有しており、工具本体部は軸心部も貫通している構成からなるものである。従って、この特殊工具はヘッド部を特殊ボルトの係合凹部内に嵌合させることができ、これにより特殊ボルトを容易に回転させることができる。
【0009】
しかるに、従来における、一般的なねじとドライバービットの組合せは、ねじ頭部に十字溝が設けられ、この十字溝はそれぞれ開口端縁部よりねじ頸部の中心部に指向して、それぞれ一定の傾斜部が延在形成されると共に、その底部において緩傾斜のほぼ円錐底面が形成された構成からなる。一方、従来のドライバービットは、前記ねじの十字溝に嵌合する先端翼部をそれぞれ備えると共に、前記十字溝の開口端縁部よりねじ頸部の中心部に指向して延在形成された傾斜部の形状に適合するように、それぞれ延在させた突出部を形成した構成からなる。
【0010】
このような構成からなる従来のねじとドライバービットの組合せによれば、ドライバービットの各先端翼部に形成されたテーパ側壁部が、ねじの十字溝に形成されたテーパ側壁部に当接係合するため、前記ドライバービットを、所定の方向に回動させると、前記ドライバービットと十字溝との接触状態が、全面的にテーパ接触となるため、ドライバービットの先端は前記十字溝の傾斜部の傾斜面に沿って外方へ飛び出そうとする、所謂カムアウト現象が生じる。従って、このカムアウト現象に伴って、ねじの十字溝の開口端縁部が破損するばかりでなく、この破損の拡大によりさらにカムアウト現象が頻繁となって、ねじ締め作業が不可能となる等の難点がある。
【0011】
このような観点から、本出願人は、先に、ねじ頭部に十字溝からなるビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の端縁部よりねじ頸部の中心部に指向して所要の傾斜部を形成すると共にその交差中心部においてほぼ円錐底面を形成したねじにおいて、前記ビット嵌合溝のそれぞれ傾斜部の中位部に、断面においてほぼ直角の段部を設け、この段部にドライバービットの一部を係合するように構成することにより、ドライバービットのカムアウト現象を確実に防止し得ると共に、ねじの強度を高めてその破損を著しく低減することができ、しかもねじに対するバランスのとれたトルク伝達を達成することができる新規なねじの開発に成功した(特開平9−177743号公報、特開平11−236910号公報、特開平11−311226号公報、特開2000−108043号公報等)。
【0012】
そして、この場合、ドライバービットは、ねじのビット嵌合溝の中位部に形成した段部に係合するほぼ直角の端縁部を有する翼部をそれぞれ設けると共に、前記各翼部には、先端部を前記段部より延在する前記溝部の形状に適合するようにそれぞれ延在させた突出部を形成することにより、前記ねじのビット嵌合溝に最も適合した構成とすることができた。
【0013】
従って、前記構成からなるねじとドライバービットの組合せによれば、特に小型および軽量の精密機器用ねじに適用する場合、ビット嵌合溝の形成を、ねじ強度を低下させることなく容易に行うことができると共に、ドライバービットのカムアウト現象を確実に防止し、しかもねじに対するバランスのとれたトルク伝達を行って、常に適正かつ安全なねじ締め作業を達成できることが判った。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前述した従来のいじり防止ねじは、従来の一般的なねじとドライバーの組合せと比較して、ねじ頭部の係合部およびこれに係合するドライバーのビット先端部のそれぞれ構成において、極めて複雑かつ特殊な形状を有するものであるから、これらのねじおよびドライバービットの製造に際しては、多くの手間を要するばかりでなく、製造コストも増大する等の問題を生じる。また、従来のいじり防止ねじとドライバービットの組合せにおいては、前述したようなカムアウト現象に対する考慮が全くなされていないため、一般的なドライバーの使用によるいじり防止ねじのいじり防止には有効であっても、提案されたいじり防止ねじとドライバーの組合せによるねじの締付けおよび取外し作業に際しては、カムアウトすることなく円滑に達成することについての保証はなく、むしろカムアウト現象を生じ易い形状となる難点がある。
【0015】
そこで、本発明者は、鋭意研究並びに検討を重ねた結果、ねじ頭部に十字溝等からなるビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の開口端縁部よりねじ頸部の中心部に指向して所要の傾斜角度からなる傾斜部を形成すると共に、前記傾斜部の中位部にそれぞれほぼ水平に延在する段部を設け、前記傾斜部の交差中心部においてほぼ円錐状の底面を形成したねじを構成し、このねじの前記段部を形成したビット嵌合溝の開口端縁部と同一の直径寸法により、前記段部を残し前記傾斜部と連接して前記底面に至る逆円錐台形穴部を形成してなる、いじり防止ねじを構成することにより、従来の一般的なプラス型ドライバーでは、前記逆円錐台形穴部の存在により、ねじの締付けおよび取外し作業を確実に阻止することができる新規ないじり防止ねじを得ることに成功した。
【0016】
一方、前記構成からなるいじり防止ねじに対しては、前記いじり防止ねじのビット嵌合溝の傾斜部の中位部に形成した段部に係合するほぼ直角な端縁部を有する翼部をそれぞれ設けると共に、前記各翼部の先端部を前記段部よりねじ頸部の中心部に指向して延在する逆円錐台形穴部ないし傾斜部の形状に適合するようにそれぞれ延在させた突出部を形成してなる、ドライバービットを構成することにより、前記いじり防止ねじの締付けおよび取外し作業に際し、ねじのビット嵌合溝からカムアウト現象を全く生じることなく、簡便かつ迅速にして容易かつ確実に達成することができることを突き止めた。
【0017】
そして、前記構成からなるいじり防止ねじを製造するに際しては、ねじ頭部のビット嵌合溝の端縁部に垂直ないし凹んだ壁部と段部とを形成するためのほぼ直角な端縁部を有する突起片をそれぞれ備え、前記ビット嵌合溝の中心部における逆円錐台形穴部ないし傾斜部を形成すると共に、ほぼ円錐状の底面を形成するための円錐突部を設けてなる、ヘッダーパンチを構成することにより、前述したいじり防止ねじの製造を簡便かつ容易にしかも低コストに達成することができることを突き止めた。
【0018】
また、代案として、前記いじり防止ねじとしては、前記ねじのビット嵌合溝の開口端縁部を最大直径とし、前記段部を残し前記傾斜部と連接して前記底面に至る逆円錐台形穴部を形成し、さらに前記底面の中心部よりビット嵌合溝の前記段部に達する位置まで突出する突起部を設けた構成とすることにより、従来の一般的なプラス型ドライバーおよびマイナス型ドライバーによっても、前記逆円錐台形穴部と突起部との存在により、ねじの締付けおよび取外し作業を確実に阻止することができることが確認された。
【0019】
この場合、前記いじり防止ねじに適合するドライバービットとしては、前記各翼部の先端部を前記段部よりねじ頸部の中心部に指向して延在する逆円錐台形穴部ないし傾斜部の形状に適合するようにそれぞれ延在させた突出部を形成すると共に、前記突出部の先端中央に前記突起部を案内挿通する凹部を設けた構成とすることにより、前記いじり防止ねじの締付けおよび取外し作業に際し、ねじのビット嵌合溝からカムアウト現象を全く生じることなく、簡便かつ迅速にして容易かつ確実に達成することができることが確認された。
【0020】
そして、前記いじり防止ねじを製造するヘッダーパンチとしては、前記ビット嵌合溝の中心部における逆円錐台形穴部ないし傾斜部を形成すると共に、ほぼ円錐状の底面を形成するための円錐突部を設け、さらに前記円錐突部の先端中央に突起部を形成するための孔部を設けた構成とすることにより、前記いじり防止ねじの製造を簡便かつ容易にしかも低コストに達成することができることが確認された。
【0021】
従って、本発明の目的は、従来の一般的なねじの構造を基礎として、ビット嵌合溝の形状を改善することにより、簡単な構成で従来の一般的なドライバーによる結合を防止してねじ締め作業を確実に阻止することができるいじり防止ねじと、従来のドライバービットの構造を基礎として、ビット先端部の形状を改善することにより、前記いじり防止ねじとの結合を簡便かつ迅速に達成し得ると共に、ねじ締め作業に際してのカムアウト現象を確実に防止することができるドライバービットと、前記いじり防止ねじを簡便かつ容易にして、しかも低コストに製造することができる、いじり防止ねじ製造用ヘッダーパンチを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明の請求項1に記載のいじり防止ねじは、ねじ頭部に十字溝または三方溝として形成されドライバービットの翼部とそれぞれ嵌合するビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の開口端縁部よりねじ頸部の中心部に指向して所要の傾斜角度からなる傾斜部を形成すると共に、前記傾斜部の前記開口端縁部より中位部までの所定の深さに亘って垂直な壁部を形成しかつこの壁部の下縁部からビット嵌合溝の交差する中心部方向にほぼ水平に延在する段部をそれぞれ設け、前記傾斜部の交差中心部をほぼ円錐状の底面として形成してなり、前記ビット嵌合溝の開口端縁部から前記段部を残して前記傾斜部と同一傾斜角度で周方向に連接し前記底面に至るように形成される、前記ビット嵌合溝の開口端縁部と同一直径寸法の開口端縁部を有する逆円錐台形穴部を設けることを特徴とする。
【0023】
本発明の請求項2に記載のいじり防止ねじは、ねじ頭部に十字溝または三方溝として形成されドライバービットの翼部とそれぞれ嵌合するビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の開口端縁部よりねじ頸部の中心部に指向して所要の傾斜角度からなる傾斜部を形成すると共に、前記傾斜部の前記開口端縁部より中位部までの所定の深さに亘って垂直な壁部を形成しかつこの壁部の下縁部からビット嵌合溝の交差する中心部方向にほぼ水平に延在する段部をそれぞれ設け、前記傾斜部の交差中心部をほぼ円錐状の底面として形成してなり、前記ビット嵌合溝の開口端縁部から前記段部を残して前記傾斜部と同一傾斜角度で周方向に連接し前記底面に至るように形成される、前記ビット嵌合溝の開口端縁部と同一直径寸法の開口端縁部を有する逆円錐台形穴部を設けると共に、前記底面の中心部よりビット嵌合溝の前記段部に達する位置まで突出する突起部を設けたことを特徴とする。
【0024】
本発明の請求項3に記載のいじり防止ねじは、前記ビット嵌合溝の開口端縁部より底面に至る傾斜部およびこれに同一傾斜角度で周方向に連接する逆円錐台形穴部は、ねじ軸に対し約20〜30°の傾斜角度に形成したことを特徴とする
【0025】
本発明の請求項4に記載のいじり防止ねじは、前記ビット嵌合溝の傾斜部の中位部に設けられる前記段部には前記ビット嵌合溝の開口端縁部よりそれぞれ所定深さに亘って形成される垂直な壁部に対し、その垂直面より内方に凹んだ壁部を形成したことを特徴とする
【0026】
本発明の請求項5に記載のいじり防止ねじは前記ビット嵌合溝の前記段部における垂直な壁部に形成した凹んだ壁部は、断面においてほぼ“く”の字状に凹んだ構成としたことを特徴とする
【0027】
本発明の請求項6に記載のいじり防止ねじは、前記ビット嵌合溝は、ねじ頭部の中心部から半径方向外方に指向して、溝幅をほぼ末広がり状の溝として形成し、隣接する各溝の対向する側壁部の開口角度が直角より若干鋭角となるように構成したことを特徴とする
【0028】
本発明の請求項7に記載のいじり防止ねじは、前記ねじ頭部を、ナベ型もしくはサラ型からなる形状に構成したことを特徴とする
【0029】
本発明の請求項8に記載のいじり防止ねじとドライバービットとの組合せは、ねじ頭部に十字溝または三方溝として形成されドライバービットの翼部とそれぞれ嵌合するビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の開口端縁部よりねじ頸部の中心部に指向して所要の傾斜角度からなる傾斜部を形成すると共に、前記傾斜部の前記開口端縁部より中位部までの所定の深さに亘って垂直な壁部を形成しかつこの壁部の下縁部からビット嵌合溝の交差する中心部方向にほぼ水平に延在する段部をそれぞれ設け、前記傾斜部の交差中心部をほぼ円錐状の底面として形成してなり、前記ビット嵌合溝の開口端縁部から前記段部を残して前記傾斜部と同一傾斜角度で周方向に連接し前記底面に至るように形成される、前記ビット嵌合溝の開口端縁部と同一直径寸法の開口端縁部を有する逆円錐台形穴部を設けたことを特徴とするいじり防止ねじと、
前記いじり防止ねじのビット嵌合溝の中位部に形成した段部に係合するほぼ直角な端縁部を有する翼部をそれぞれ設けると共に、前記各翼部の先端部を前記段部よりねじ頸部の中心部に指向して延在する逆円錐台形穴部ないし傾斜部の形状に適合するようにそれぞれ延在させた突出部を形成したことを特徴とするドライバービットとを組合せた構成からなる。
【0030】
本発明の請求項9に記載のいじり防止ねじとドライバービットとの組合せは、ねじ頭部に十字溝または三方溝として形成されドライバービットの翼部とそれぞれ嵌合するビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の開口端縁部よりねじ頸部の中心部に指向して所要の傾斜角度からなる傾斜部を形成すると共に、前記傾斜部の前記開口端縁部より中位部までの所定の深さに亘って垂直な壁部を形成しかつこの壁部の下縁部からビット嵌合溝の交差する中心部方向にほぼ水平に延在する段部をそれぞれ設け、前記傾斜部の交差中心部をほぼ円錐状の底面として形成してなり、前記ビット嵌合溝の開口端縁部から前記段部を残して前記傾斜部と同一傾斜角度で周方向に連接し前記底面に至るように形成される、前記ビット嵌合溝の開口端縁部と同一直径寸法の開口端縁部を有する逆円錐台形穴部を設けると共に、前記底面の中心部よりビット嵌合溝の前記段部に達する位置まで突出する突起部を設けたことを特徴とするいじり防止ねじと、
前記いじり防止ねじのビット嵌合溝の中位部に形成した段部に係合するほぼ直角な端縁部を有する翼部をそれぞれ設けると共に、前記各翼部の先端部を前記段部よりねじ頸部の中心部に指向して延在する逆円錐台形穴部ないし傾斜部の形状に適合するようにそれぞれ延在させた突出部を形成し、さらに前記突出部の先端中央に前記突起部を案内挿通する凹部を設けたことを特徴とするドライバービットとの組合せた構成からなる。
【0031】
本発明の請求項10に記載のいじり防止ねじとドライバービットとの組合せは、前記ドライバービットのビット先端における突出部は、ビット軸に対し前記ねじのビット嵌合溝の傾斜部の傾斜角度に適合する角度に形成したことを特徴とする。
【0032】
本発明の請求項11に記載のいじり防止ねじを製造するためのヘッダーパンチは、ねじ頭部に十字溝または三方溝として形成されドライバービットの翼部とそれぞれ嵌合するビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の開口端縁部よりねじ頸部の中心部に指向して所要の傾斜角度からなる傾斜部を形成すると共に、前記傾斜部の前記開口端縁部より中位部までの所定の深さに亘って垂直な壁部を形成しかつこの壁部の下縁部からビット嵌合溝の交差する中心部方向にほぼ水平に延在する段部をそれぞれ設け、前記傾斜部の交差中心部をほぼ円錐状の底面として形成してなり、前記ビット嵌合溝の開口端縁部から前記段部を残して前記傾斜部と同一傾斜角度で周方向に連接し前記底面に至るように形成される、前記ビット嵌合溝の開口端縁部と同一直径寸法の開口端縁部を有する逆円錐台形穴部を設けることを特徴とするいじり防止ねじを製造するためのヘッダーパンチであって、
前記ねじ頭部のビット嵌合溝における垂直ないし凹んだ壁部を有する段部を形成するためのほぼ直角な端縁部を有する突起片をそれぞれ備え、前記ビット嵌合溝の中心部における逆円錐台形穴部ないし傾斜部を形成すると共に、ほぼ円錐状の底面を形成するための円錐突部を設けたことを特徴とする。
【0033】
本発明の請求項12に記載のいじり防止ねじを製造するためのヘッダーパンチは、前記円錐突部の先端中央に前記突起部を形成するための孔部を設けたことを特徴とする
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るいじり防止ねじ及びドライバービットとの組合せ並びにいじり防止ねじ製造用ヘッダーパンチに関するそれぞれ実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0035】
実施例1
いじり防止ねじの構成例1a
図1および図2は、本発明に係るいじり防止ねじの一実施例を示すものである。すなわち、図1および図2において、参照符号10Aは本発明に係るいじり防止ねじを示し、このいじり防止ねじ10Aの頭部10aは、ナベ型に形成され、その頂部中央にはビット嵌合溝12が設けられている。なお、このビット嵌合溝12は、ねじ頭部10aの中心部において、プラス(+)状に直交する十字溝として構成されている。
【0036】
このビット嵌合溝12は、従来において公知のJIS(日本工業規格)に基づく開口部寸法(m)と溝底部寸法(g)とによって形成されている(図1参照)。すなわち、ビット嵌合溝12の開口端縁部より所要の深さまで、ねじ軸に対し約20〜30°(例えば、26°30′)の傾斜角度βを有する傾斜部15を形成し、この傾斜部15の下縁部よりねじ頭部10aの中心部に指向して、ねじ軸と直角となる水平面に対し約15〜35°の緩傾斜角度αからなるほぼ円錐状の底面13を形成した構成からなる。
【0037】
しかるに、本実施例のいじり防止ねじ10Aにおいては、図1に示すように、前記ビット嵌合溝12の開口端縁部12aにおいて所定深さに亘ってほぼ垂直(実線で示す)ないしは垂直面より内方にそれぞれ断面においてほぼ“く”の字状に凹んだ(破線で示す)壁部12bを形成し、この壁部12bの下縁部12b′よりビット嵌合溝12の交差する中心部方向にほぼ水平に延在する段部14を設ける。さらに、この段部14の端縁部14aからねじ頸部10bの中心部に指向して前述した傾斜部15がそれぞれ形成されると共に、その底部において前述したほぼ円錐状の底面13が形成される。
【0038】
そして、本実施例のいじり防止ねじ10Aにおいては、図1および図2に示すように、前記段部14を形成したビット嵌合溝12の開口端縁部12aと同一の直径寸法により、前記段部14を残して、前記傾斜部15と連接し前記底面13に至る逆円錐台形穴部16を形成することを特徴とする。
【0039】
このように構成した本実施例のいじり防止ねじ10Aにおいては、図1および図2に示すように、それぞれ隣接するビット嵌合溝12において、それぞれ適宜の抜きテーパを有するほぼ垂直な前記段部14の側壁部14bが形成される。従って、この段部14の側壁部14bは、後述するドライバービット20の翼部22の側壁部22bと当接係合して、円滑なねじ締め作業を達成することができるものである。
【0040】
従って、このように構成した本実施例のいじり防止ねじ10Aによれば、ねじ頭部10aのビット嵌合溝12の端縁部に、ほぼ垂直(実線で示す)ないしは凹んだ(破線で示す)壁部12bと段部14とを設けると共に、前記ビット嵌合溝12の開口端縁部12aより前記段部14を残し前記傾斜部15と連接して前記底面13に至る逆円錐台形穴部16を形成することにより、従来のプラス型ドライバーとの結合に際しては、前記逆円錐台形穴部16内において空転させられ、その結合を阻止していじり防止効果を有効に発揮することができる。
【0041】
いじり防止ねじの構成例1b
また、本実施例のいじり防止ねじ10Aにおいては、図3および図4に示すように、前記ビット嵌合溝12の開口端縁部12aより前記段部14を残し前記傾斜部15と連接して前記底面13に至る逆円錐台形穴部16を形成すると共に、前記底面13の中心部よりビット嵌合溝12の段部14に達する位置まで突出する突起部18を設けた構成からなるいじり防止ねじ10A′とすることができる。その他の構成は、前記図1および図2に示す実施例のいじり防止ねじ14Aと同じであり、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0042】
このように構成した、本実施例のいじり防止ねじ10A′によれば、前記逆円錐台形穴部16の底面13の中心部より、ビット嵌合溝12の段部に達する位置まで突出する突起部18を形成することにより、従来のマイナス型ドライバーとの結合に際しては、前記段部14への嵌合が阻止されて、前記逆円錐台形穴部16内において空転させられ、前記と同様にしていじり防止効果を有効に発揮することができる。
【0043】
実施例2
いじり防止ねじの構成例2a
図5は、本発明に係るいじり防止ねじの別の実施例を示すものである。すなわち、図5において、本実施例のいじり防止ねじ10Bは、ねじ頭部10aを、サラ型に形成したものである。そして、本実施例のいじり防止ねじ10Bのねじ頭部10aに設けたビット嵌合溝12の構成は、前述した図1および図2に示す実施例のいじり防止ねじ10Aのねじ頭部10a(ナベ型に形成したもの)に設けたビット嵌合溝12と同一である。そこで、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。従って、本実施例のいじり防止ねじ10Bにおいても、前記実施例のいじり防止ねじ10Aと全く同様の作用および効果を発揮させることができる。
【0044】
いじり防止ねじの構成例2b
図6は、図5に示すいじり防止ねじ10Bについて、前述した実施例1の図3および図4に示す構成と同様に、前記ビット嵌合溝12の底面13に至る逆円錐台形穴部16を形成すると共に、前記底面13の中心部よりビット嵌合溝12の段部14に達する位置まで突出する突起部18を設けた構成からなるいじり防止ねじ10B′を示すものである。その他の構成は、前記図5に示す実施例のいじり防止ねじ10Bと同じであり、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。従って、このように構成したいじり防止ねじ10B′においても、前記実施例1のいじり防止ねじ10A′と全く同様の作用および効果を発揮させることができる。
【0045】
実施例3
いじり防止ねじの構成例3a
図7は、本発明に係るいじり防止ねじのさらに別の実施例を示すものであって、ねじ頭部10aに形成するビット嵌合溝12の変形例を示すものである。なお、説明の便宜上、前記図1および図2に示す実施例のいじり防止ねじ10Aと、同一の構成部分については同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。すなわち、図7において、本実施例のいじり防止ねじ10Cは、ビット嵌合溝12の相対する段部14の側壁部14bにおいて、ねじ頭部10aの中心部から半径方向外方に指向して、溝幅がほぼ末広がり状の溝部14cとなるように構成したものである。その他の構成は、基本的に前記図1および図2に示す実施例のいじり防止ねじ10Aと同じである。
【0046】
従って、本実施例のいじり防止ねじ10Cによれば、前記末広がり状の溝部14cを形成することにより、隣接する各溝の対向する側壁部14bの開口角度γを直角(90°)より若干鋭角となるように設定して、後述するドライバービット20との組合せにおいて、前述した実施例と同様に、いじり防止ねじ10Cのビット嵌合溝12からのカムアウト現象を有効に防止することができる。
【0047】
いじり防止ねじの構成例3b
図8は、図7に示すいじり防止ねじ10Cについて、前述した実施例2の図6に示す構成と同様に、前記ビット嵌合溝12の底面13に至る逆円錐台形穴部16を形成すると共に、前記底面13の中心部よりビット嵌合溝12の段部14に達する位置まで突出する突起部18を設けた構成からなるいじり防止ねじ10C′を示すものである。その他の構成は、前記図7に示す実施例のいじり防止ねじ10Cと同じであり、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。従って、このように構成したいじり防止ねじ10C′においても、前記実施例1のいじり防止ねじ10A′と全く同様の作用および効果を発揮させることができる。
【0048】
実施例4
いじり防止ねじの構成例4a
図9は、本発明に係るいじり防止ねじのねじ頭部10aに形成するビット嵌合溝12のさらに別の変形例を示すものである。なお、説明の便宜上、前記図1および図2に示す実施例のいじり防止ねじ10Aと、同一の構成部分については同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。すなわち、図9において、本実施例のいじり防止ねじ10Dは、前記図1および図2に示す実施例のいじり防止ねじ10Aにおけるビット嵌合溝12の十字溝に代えて、ねじ頭部10aの中心部から三方向に分岐した三方溝からなるビット嵌合溝12′を構成したものである。
【0049】
この三方溝からなるビット嵌合溝12′の構成においては、前述した図1および図2に示す実施例のいじり防止ねじ10Aのビット嵌合溝12と基本的に同じであり、単に溝数が相違するだけで、その内部構成は全く同じである。従って、このように構成した本実施例のいじり防止ねじ10Dに対しては、従来のプラス型ドライバーやマイナス型ドライバーの変形や改造も困難となり、より一層いじり防止効果を高めることが可能となる利点がある。
【0050】
いじり防止ねじの構成例4b
図10は、図9に示すいじり防止ねじ10Dについて、前述した実施例2の図6に示す構成と同様に、前記ビット嵌合溝12の底面13に至る逆円錐台形穴部16を形成すると共に、前記底面13の中心部よりビット嵌合溝12の段部14に達する位置まで突出する突起部18を設けた構成からなるいじり防止ねじ10D′を示すものである。その他の構成は、前記図9に示す実施例のいじり防止ねじ10Dと同じであり、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。従って、このように構成したいじり防止ねじ10D′においても、前記実施例1のいじり防止ねじ10A′と全く同様の作用および効果を発揮させることができる。
【0051】
以上、本発明に係るいじり防止ねじ10の好適な実施例についてそれぞれ説明したが、本発明に係るいじり防止ねじ10のビット嵌合溝12は、従来において公知のJIS(日本工業規格)に基づく開口部寸法【m】と溝底部寸法(g)とに基づくものであり、ビット嵌合溝12の中位部にそれぞれほぼ水平に延在する段部14を設け、前記段部14を形成したビット嵌合溝12の開口端縁部12aと同一の直径寸法により、前記段部14を残し傾斜部15と連接して底面13に至る逆円錐台形穴部16を形成することにより、従来のプラス型ドライバーのビット先端部との結合を確実に阻止し、いじり防止効果を十分に発揮させることができる。さらに、前記逆円錐台形穴部16を形成すると共に、前記底面13の中心部よりビット嵌合溝12の前記段部14に達する位置まで突出する突起部18を設けることによって、従来のプラス型ドライバーのみならずマイナス型ドライバーのビット先端部との結合をも確実に阻止し、いじり防止効果をより有効に発揮させることができる。
【0052】
また、本発明に係るいじり防止ねじ10は、後述する構成からなるドライバービット20を適用することにより、ドライバービット20がいじり防止ねじ10に対して、ビット嵌合溝12の中位部にそれぞれ断面においてほぼ直角に形成した段部14の側壁部14bと係合して、回転駆動力を与えるのに十分な面積(以下、駆動面積という)を保持することができると共に、ドライバービット20のカムアウト現象を確実に防止し、いじり防止ねじ10に対するバランスのとれたトルク伝達を達成して、適正なねじ締め作業を行うことができる。
【0053】
しかも、前記逆円錐台形孔部16ないし傾斜部15の傾斜角度βの設定が、ねじ頭部10aをナベ型(図2参照)およびサラ型(図3参照)に形成したいじり防止ねじ10A、10Bにおいて、ビット嵌合溝12の形成に際して、ねじ頭部10aとねじ頸部10bとの境界部の肉厚を、適正に保持することができるため、ねじ締め作業に際してのねじの強度を十分に高めることができる利点を有している。また、このような形状からなるビット嵌合溝12は、後述するヘッダーパンチ30により簡便かつ容易に形成することができる。
【0054】
実施例5
ドライバービットの構成例1a
図11および図12の(a)、(b)は、本発明に係るいじり防止ねじ10A、10Bに適用するドライバービット20の一実施例を示すものである。本実施例に係るドライバービット20は、前記いじり防止ねじ10A、10Bのビット嵌合溝12に嵌合し、このビット嵌合溝12の端縁部に形成したほぼ垂直(実線で示す)ないしは凹んだ(破線で示す)壁部12bに対応し、かつ前記段部14に係合するように、ほぼ直角に延在する端縁部22aを有する翼部22をそれぞれ備える。また、本実施例のドライバービット20は、前記各翼部22の先端部を前記ビット嵌合溝12の段部14の端縁部14aよりねじ頸部10bの中心部に指向して延在形成された逆円錐台形穴部16ないし傾斜部15の形状に適合するように、それぞれ延在させた突出部24が形成される。
【0055】
このように構成される本実施例に係るドライバービット20においては、図11および図12の(a)、(b)に示すように、前記各翼部22ないし突出部24の両側面に形成される多少のテーパは許容し得るほぼ垂直な側壁部22bが形成される。従って、この翼部22の側壁部22bは、前記いじり防止ねじ10A、10Bの段部14の側壁部14bと当接係合して、円滑なねじ締め作業を達成することができると共に、カムアウト現象を容易かつ確実に防止することができる。
【0056】
ドライバービットの構成例1b
図13および図14の(a)、(b)は、本発明に係るいじり防止ねじ10A′、10B′に適用するドライバービット20′の変形例を示すものである。すなわち、本実施例においては、前記突出部24の先端中央に、前記ビット嵌合溝12に設けられた突起部18を案内挿通し得る凹部26を形成したことを特徴とするものである。その他の構成は、前述した図11および図12の(a)、(b)に示すドライバービット20の構成と同じであり、従って、同一の構成部分には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0057】
A.本発明のいじり防止ねじと本実施例のドライバービットとの結合例1
図15は、本発明に係るいじり防止ねじ10A(10B)と本実施例のドライバービット20〔図11、図12の(a)、(b)参照〕との結合状態を示す要部断面側面図である。すなわち、図15から明らかなように、ドライバービット20の翼部22に形成した端縁部22aおよび突出部24が、いじり防止ねじ10A(10B)のビット嵌合溝12に設けた段部14にそれぞれ係合ないし嵌合し、さらにドライバービット20の前記翼部22の側壁部22bが、いじり防止ねじ10A(10B)の前記段部の側壁部14bに当接して、ドライバービット20を回動することにより、いじり防止ねじ10に対して所定のトルク伝達を行い、適正なねじ締め作業を達成することができる。
【0058】
B.本発明のいじり防止ねじと本実施例のドライバービットとの結合例2
図16は、本発明に係るいじり防止ねじ10A′(10B′)と本実施例のドライバービット20′〔図13、図14の(a)、(b)参照〕との結合状態を示す要部断面側面図である。すなわち、図16から明らかなように、ドライバービット20′の翼部22に形成した端縁部22aおよび突出部24の先端中央に設けた凹部26が、いじり防止ねじ10A′(10B′)のビット嵌合溝12に設けた段部14および突起部18にそれぞれ係合ないし嵌合し、さらにドライバービット20の前記翼部22の側壁部22bが、いじり防止ねじ10A′(10B′)の前記段部の側壁部14bに当接して、ドライバービット20′を回動することにより、いじり防止ねじ10A′(10B′)に対して所定のトルク伝達を行い、適正なねじ締め作業を達成することができる。
【0059】
なお、前述した実施例1および実施例2によるいじり防止ねじ10A、10Bと前記ドライバービット20との組合せ(図15参照)、およびいじり防止ねじ10A′、10B′と前記ドライバービット20′との組合せ(図16参照)において、いじり防止ねじ10A、10Bおよび10A′、10B′のビット嵌合溝12の端縁部の壁部12bを凹んだ状態に形成した(破線で示す)場合には、ドライバービット20および20′との結合に際し、その垂直面より凹んだ部分が常に空隙部Gとして存在することから、ビット嵌合溝12内へ塵埃や異物等を押し込むことができ、これによりドライバービット20および20′のビット先端部と、いじり防止ねじ10A、10Bおよび10A′、10B′のビット嵌合溝12との係合ないし嵌合を、常に容易かつ確実となる利点が得られる(図1ないし図10参照)。
【0060】
なお、前述した実施例3および実施例4によるいじり防止ねじ10Cおよび10C′、10Dおよび10D′にそれぞれ適応するドライバービット20および20′としては、前記いじり防止ねじ10Cおよび10C′、10Dおよび10D′のビット嵌合溝12の形状にそれぞれ適合するように、各翼部22ないし突出部24を適宜設計変更することにより、ドライバービット20および20′との適正な結合ないし係合を達成することができる。
【0061】
C.従来のプラス型ドライバーとの結合例1
図17は、本発明に係るいじり防止ねじ10A(10B)と従来のプラス型ドライバー28との結合について示した要部断面側面図である。すなわち、図17から明らかなように、プラス型ドライバー28のビット先端部28aは、いじり防止ねじ10A(10B)のビット嵌合溝12に設けられた逆円錐台形穴部16に遊嵌するのみであり、その係合は阻止され、いじり防止効果が発揮される。
【0062】
D.従来のプラス型ドライバーとの結合例2
図18は、本発明に係るいじり防止ねじ10A′(10B′)と従来のプラス型ドライバー28との結合について示した要部断面側面図である。すなわち、図18から明らかなように、プラス型ドライバー28のビット先端部28aは、いじり防止ねじ10A′(10B′)のビット嵌合溝12に設けられた逆円錐台形穴部16に遊嵌すると共に突起部18に突き当たり、係合が阻止されていじり防止効果が発揮される。この場合、プラス型ドライバー28において、前記ビット先端部28aに前記いじり防止ねじ10A′(10B′)の突起部18を案内挿通し得る凹部を形成したとしても、前記ビット嵌合溝12に設けた段部14との係合は不可能であり、いじり防止効果を維持することができる。
【0063】
E.従来のマイナス型ドライバーとの結合例3
図19は、本発明に係るいじり防止ねじ10A′(10B′)と従来のマイナス型ドライバー29との結合について示した要部断面側面図である。すなわち、図19から明らかなように、マイナス型ドライバー29のビット先端部29aは、いじり防止ねじ10A′(10B′)のビット嵌合溝12に設けられた段部14と係合させようとした場合、突起部18に突き当たり、係合が阻止されていじり防止効果が発揮される。そして、この場合、マイナス型ドライバー29において、前記ビット先端部29aに前記いじり防止ねじ10A′(10B′)の突起部18を案内挿通し得る切欠部を形成して、前記ビット嵌合溝12に設けた段部14と係合可能であっても、ビット先端部29aの強度が損なわれて、回動する際にはビット先端部29aが破損してしまい、結局いじり防止ねじ10A′(10B′)との係合が阻止されていじり防止効果を維持することができる。
【0064】
実施例6
いじり防止ねじ製造用ヘッダーパンチの構成例1a
図20および図21の(a)、(b)は、前記図1および図2に示す実施例1のいじり防止ねじ10Aを製造するためのヘッダーパンチ30の一実施例を示すものである。本実施例に係るヘッダーパンチ30は、図1に示すいじり防止ねじ10Aのねじ頭部10aおよびそのビット嵌合溝12を押し抜き成形加工するものである。そして、本実施例のヘッダーパンチ30は、ねじ頭部10aの前記ビット嵌合溝12の端縁部に垂直ないしは凹んだ壁部12bと段部14とを形成するためのほぼ直角な端縁部34aを有する突起片34をそれぞれ備え、前記ビット嵌合溝12においてその中心部における逆円錐台形穴部16ないし傾斜部15を形成すると共にほぼ円錐状の底面13を形成するための円錐突部36が設けられる。
【0065】
従って、このように構成される本実施例に係るヘッダーパンチ30を使用して、いじり防止ねじ10Aのねじ頭部10aにおけるビット嵌合溝12を押し抜き成形加工する場合には、前記ヘッダーパンチ30の突起片34が、いじり防止ねじ10を形成する金属線材のねじ頭部形成部分にパンチングさせることにより、その衝撃によってビット嵌合溝12を形成する金属線材の一部が、圧縮ないし伸長変位することによって、前記ビット嵌合溝12の端縁部において前述した通りの垂直ないしは凹んだ壁部12bと段部14とを同時にかつ容易に成形加工することができる。
【0066】
いじり防止ねじ製造用ヘッダーパンチの構成例1b
図22および図23の(a)、(b)は、前記図3および図4に示す実施例1のいじり防止ねじ10A′を製造するためのヘッダーパンチ30′の変形例を示すものである。すなわち、本実施例においては、前記円錐突部36の先端中央に、前記ビット嵌合溝12の突起部18を形成するための孔部38を設けたことを特徴とするものである。その他の構成は、前述した図20および図21の(a)、(b)に示すヘッダーパンチ30の構成と同じであり、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0067】
なお、前述した実施例によるいじり防止ねじ10Bおよび10B′、10Cおよび10C′、10Dおよび10D′をそれぞれ製造するためのヘッダーパンチ30および30′としては、前記いじり防止ねじ、10Bおよび10B′、10Cおよび10C′、10Dおよび10D′のビット嵌合溝12の形状にそれぞれ適合するように、各突起片34を適宜設計変更することにより、それぞれいじり防止ねじの製造を容易に達成することができる。
【0068】
【発明の効果】
以上、本発明に係るいじり防止ねじの好適な実施例についてそれぞれ説明したが、本発明に係るいじり防止ねじは、従来の一般的なねじの構造を基礎として、ビット嵌合溝の形状を改善することにより、簡単な構成で従来の一般的なドライバーによる結合を防止して、ねじ締め作業を確実に阻止することができるいじり防止ねじを容易に得ることができる。従って、本発明に係るいじり防止ねじは、比較的簡単な構成からなるヘッダーパンチを使用して、容易かつ低コストに製造することができる。
【0069】
また、本発明のいじり防止ねじに適用するドライバービットは、従来のドライバービットの構造を基礎として、ビット先端部の形状を改善することにより、前記いじり防止ねじとの結合を簡便かつ迅速に達成し得ると共に、ねじ締め作業に際してのカムアウト現象を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るいじり防止ねじの一実施例として頭部をナベ型に構成したいじり防止ねじの要部断面側面図である。
【図2】図1に示す本発明に係るいじり防止ねじの頭部平面図である。
【図3】図1に示す本発明に係るいじり防止ねじの変形例を示す要部断面側面図である。
【図4】図3に示す本発明に係るいじり防止ねじの頭部平面図である。
【図5】本発明に係るいじり防止ねじの別の実施例として頭部をサラ型に構成したいじり防止ねじの要部断面側面図である。
【図6】図5に示す本発明に係るいじり防止ねじの変形例を示す要部断面側面図である。
【図7】本発明に係るいじり防止ねじのビット嵌合溝の別の実施例を示すいじり防止ねじの頭部平面図である。
【図8】図7に示す本発明に係るいじり防止ねじの変形例を示すいじり防止ねじの頭部平面図である。
【図9】本発明に係るいじり防止ねじのビット嵌合溝のさらに別の実施例を示すいじり防止ねじの頭部平面図である。
【図10】図9に示す本発明に係るいじり防止ねじの変形例を示すいじり防止ねじの頭部平面図である。
【図11】図1に示す本発明に係るいじり防止ねじと適合するビット先端部を備えた本発明に係るドライバービットの一実施例を示す要部拡大側面図である。
【図12】(a)は図11に示す本発明に係るドライバービットのXII−XII線要部断面図、(b)は図11に示す本発明に係るドライバービットのビット先端部の端面図である。
【図13】図3に示す本発明に係るいじり防止ねじと適合するビット先端部を備えた本発明に係るドライバービットの変形例を示す要部拡大側面図である。
【図14】(a)は図13に示す本発明に係るドライバービットのXIV−XIV線要部断面図、(b)は図13に示す本発明に係るドライバービットのビット先端部の端面図である。
【図15】図11に示す本発明に係るドライバービットと図1に示す本発明に係るいじり防止ねじとの結合状態を示す要部断面側面図である。
【図16】図13に示す本発明に係るドライバービットと図3に示す本発明に係るいじり防止ねじとの結合状態を示す要部断面側面図である。
【図17】従来のプラス型ドライバービットと図1に示す本発明に係るいじり防止ねじとの結合について示す要部断面側面図である。
【図18】従来のプラス型ドライバービットと図3に示す本発明に係るいじり防止ねじとの結合について示す要部断面側面図である。
【図19】従来のマイナス型ドライバービットと図3に示す本発明に係るいじり防止ねじとの結合について示す要部断面側面図である。
【図20】図1に示す本発明に係るいじり防止ねじの頭部およびビット嵌合溝を成形するための本発明に係るいじり防止ねじ製造用ヘッダーパンチの要部側面図である。
【図21】(a)は図20に示す本発明に係るヘッダーパンチのXXI−XXI線要部断面図、(b)は図20に示す本発明に係るヘッダーパンチの先端側の端面図である。
【図22】図3に示す本発明に係るいじり防止ねじの頭部およびビット嵌合溝を成形するための本発明に係るいじり防止ねじ製造用ヘッダーパンチの要部側面図である。
【図23】(a)は図22に示す本発明に係るヘッダーパンチのXXIII −XXIII 線要部断面図、(b)は図22に示す本発明に係るヘッダーパンチの先端側の端面図である。
【符号の説明】
10A、10A′ いじり防止ねじ(ナベ型)
10B、10B′ いじり防止ねじ(サラ型)
10C、10C′ いじり防止ねじ(末広がり状の溝型)
10D、10D′ いじり防止ねじ(三方溝型)
10a ねじ頭部
10b ねじ頸部
12 ビット嵌合溝(十字溝)
12′ ビット嵌合溝(三方溝)
12a 開口端縁部
12b 垂直ないし凹んだ壁部
12b′ 壁部の下縁部
13 底面
14 段部
14a 段部の端縁部
14b 段部の側壁部
14c 末広がり状の溝部
15 傾斜部
16 逆円錐台形穴部
18 突起部
20、20′ ドライバービット
22 翼部
22a 端縁部
22b 翼部の側壁部
24 突出部
26 凹部
28 プラス型ドライバー
28a ビット先端部
29 マイナス型ドライバー
29a ビット先端部
30、30′ ヘッダーパンチ
34 突起片
34a 端縁部
36 円錐突部
38 孔部

Claims (12)

  1. ねじ頭部に十字溝または三方溝として形成されドライバービットの翼部とそれぞれ嵌合するビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の開口端縁部よりねじ頸部の中心部に指向して所要の傾斜角度からなる傾斜部を形成すると共に、前記傾斜部の前記開口端縁部より中位部までの所定の深さに亘って垂直な壁部を形成しかつこの壁部の下縁部からビット嵌合溝の交差する中心部方向にほぼ水平に延在する段部をそれぞれ設け、前記傾斜部の交差中心部をほぼ円錐状の底面として形成してなり、前記ビット嵌合溝の開口端縁部から前記段部を残して前記傾斜部と同一傾斜角度で周方向に連接し前記底面に至るように形成される、前記ビット嵌合溝の開口端縁部と同一直径寸法の開口端縁部を有する逆円錐台形穴部を設けることを特徴とするいじり防止ねじ。
  2. ねじ頭部に十字溝または三方溝として形成されドライバービットの翼部とそれぞれ嵌合するビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の開口端縁部よりねじ頸部の中心部に指向して所要の傾斜角度からなる傾斜部を形成すると共に、前記傾斜部の前記開口端縁部より中位部までの所定の深さに亘って垂直な壁部を形成しかつこの壁部の下縁部からビット嵌合溝の交差する中心部方向にほぼ水平に延在する段部をそれぞれ設け、前記傾斜部の交差中心部をほぼ円錐状の底面として形成してなり、前記ビット嵌合溝の開口端縁部から前記段部を残して前記傾斜部と同一傾斜角度で周方向に連接し前記底面に至るように形成される、前記ビット嵌合溝の開口端縁部と同一直径寸法の開口端縁部を有する逆円錐台形穴部を設けると共に、前記底面の中心部よりビット嵌合溝の前記段部に達する位置まで突出する突起部を設けたことを特徴とするいじり防止ねじ。
  3. 前記ビット嵌合溝の開口端縁部より底面に至る傾斜部およびこれに同一傾斜角度で周方向に連接する逆円錐台形穴部は、ねじ軸に対し約20〜30°の傾斜角度に形成したことを特徴とする請求項1または2記載のいじり防止ねじ。
  4. 前記ビット嵌合溝の傾斜部の中位部に設けられる前記段部には、前記ビット嵌合溝の開口端縁部よりそれぞれ所定深さに亘って形成される垂直な壁部に対し、その垂直面より内方に凹んだ壁部を形成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のいじり防止ねじ。
  5. 前記ビット嵌合溝の前記段部における垂直な壁部に形成した凹んだ壁部は、断面においてほぼ“く”の字状に凹んだ構成としたことを特徴とする請求項4記載のいじり防止ねじ。
  6. 前記ビット嵌合溝は、ねじ頭部の中心部から半径方向外方に指向して、溝幅をほぼ末広がり状の溝として形成し、隣接する各溝の対向する側壁部の開口角度が直角より若干鋭角となるように構成したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のいじり防止ねじ。
  7. 前記ねじ頭部を、ナベ型もしくはサラ型からなる形状に構成したことを特徴とする請求項2ないし5、6のいずれかに記載のいじり防止ねじ。
  8. ねじ頭部に十字溝または三方溝として形成されドライバービットの翼部とそれぞれ嵌合するビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の開口端縁部よりねじ頸部の中心部に指向して所要の傾斜角度からなる傾斜部を形成すると共に、前記傾斜部の前記開口端縁部より中位部までの所定の深さに亘って垂直な壁部を形成しかつこの壁部の下縁部からビット嵌合溝の交差する中心部方向にほぼ水平に延在する段部をそれぞれ設け、前記傾斜部の交差中心部をほぼ円錐状の底面として形成してなり、前記ビット嵌合溝の開口端縁部から前記段部を残して前記傾斜部と同一傾斜角度で周方向に連接し前記底面に至るように形成される、前記ビット嵌合溝の開口端縁部と同一直径寸法の開口端縁部を有する逆円錐台形穴部を設けたことを特徴とするいじり防止ねじと、
    前記いじり防止ねじのビット嵌合溝の中位部に形成した段部に係合するほぼ直角な端縁部を有する翼部をそれぞれ設けると共に、前記各翼部の先端部を前記段部よりねじ頸部の中心部に指向して延在する逆円錐台形穴部ないし傾斜部の形状に適合するようにそれぞれ延在させた突出部を形成したことを特徴とするドライバービットとの組合せ。
  9. ねじ頭部に十字溝または三方溝として形成されドライバービットの翼部とそれぞれ嵌合するビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の開口端縁部よりねじ頸部の中心部に指向して所要の傾斜角度からなる傾斜部を形成すると共に、前記傾斜部の前記開口端縁部より中位部までの所定の深さに亘って垂直な壁部を形成しかつこの壁部の下縁部からビット嵌合溝の交差する中心部方向にほぼ水平に延在する段部をそれぞれ設け、前記傾斜部の交差中心部をほぼ円錐状の底面として形成してなり、前記ビット嵌合溝の開口端縁部から前記段部を残して前記傾斜部と同一傾斜角度で周方向に連接し前記底面に至るように形成される、前記ビット嵌合溝の開口端縁部と同一直径寸法の開口端縁部を有する逆円錐台形穴部を設けると共に、前記底面の中心部よりビット嵌合溝の前記段部に達する位置まで突出する突起部を設けたことを特徴とするいじり防止ねじと、
    前記いじり防止ねじのビット嵌合溝の中位部に形成した段部に係合するほぼ直角な端縁部を有する翼部をそれぞれ設けると共に、前記各翼部の先端部を前記段部よりねじ頸部の中心部に指向して延在する逆円錐台形穴部ないし傾斜部の形状に適合するようにそれぞれ延在させた突出部を形成し、さらに前記突出部の先端中央に前記突起部を案内挿通する凹部を設けたことを特徴とするドライバービットとの組合せ。
  10. 前記ドライバービットのビット先端における突出部は、ビット軸に対し前記ねじのビット嵌合溝の傾斜部の傾斜角度に適合する角度に形成したことを特徴とする請求項8または9記載のいじり防止ねじとドライバービットとの組合せ。
  11. ねじ頭部に十字溝または三方溝として形成されドライバービットの翼部とそれぞれ嵌合するビット嵌合溝を設け、このビット嵌合溝の開口端縁部よりねじ頸部の中心部に指向して所要の傾斜角度からなる傾斜部を形成すると共に、前記傾斜部の前記開口端縁部より中位部までの所定の深さに亘って垂直な壁部を形成しかつこの壁部の下縁部からビット嵌合溝の交差する中心部方向にほぼ水平に延在する段部をそれぞれ設け、前記傾斜部の交差中心部をほぼ円錐状の底面として形成してなり、前記ビット嵌合溝の開口端縁部から前記段部を残して前記傾斜部と同一傾斜角度で周方向に連接し前記底面に至るように形成される、前記ビット嵌合溝の開口端縁部と同一直径寸法の開口端縁部を有する逆円錐台形穴部を設けることを特徴とするいじり防止ねじを製造するためのヘッダーパンチであって、
    前記ねじ頭部のビット嵌合溝における垂直ないし凹んだ壁部を有する段部を形成するためのほぼ直角な端縁部を有する突起片をそれぞれ備え、前記ビット嵌合溝の中心部における逆円錐台形穴部ないし傾斜部を形成すると共に、ほぼ円錐状の底面を形成するための円錐突部を設けたことを特徴とするいじり防止ねじを製造するためのヘッダーパンチ。
  12. 前記円錐突部の先端中央に、前記突起部を形成するための孔部を設けたことを特徴とする請求項11記載のいじり防止ねじを製造するためのヘッダーパンチ。
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