JP2000328347A - 紡糸口金及びアクリル系繊維の紡糸方法 - Google Patents
紡糸口金及びアクリル系繊維の紡糸方法Info
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Abstract
繊維を糸切れなく安定に、高い生産性で紡糸することの
できる紡糸口金と、アクリル系繊維の紡糸方法とを提供
する。 【解決手段】紡糸口金(1) の外形を略長方形とし、多数
のノズル孔を、複数のノズル孔密集領域(2) に区画して
形成すると共に、各ノズル孔密集領域(2) の周囲には無
孔領域(3) を形成している。前記ノズル孔密集領域(2)
は、前記紡糸口金(1) の端部に形成された端部領域(2a,
2g) と、長辺方向両端の前記端部領域(2a,2g) 間に形成
された一以上の中央領域(2b 〜2f) とを備えている。更
に、前記端部領域(2a,2g) のノズル孔は、前記紡糸口金
(1) の隅部に対応する部位の外縁形状が曲線をなすよう
に配列されている。
Description
式紡糸により製造する際に、糸切れなく安定に紡糸する
ことができる高い生産性を備えた紡糸口金と、アクリル
系繊維の紡糸方法とに関する。
い生産性で製造することは、製造原価を低減させるにあ
たり極めて重要な問題である。かかる問題に対し、糸条
の走行速度を大きくしたり、紡糸口金錘数を多くするな
どの手段が考えられる。しかし、一般に湿式紡糸法にお
いては、糸条の走行速度を大幅に増大させると、糸切れ
が多発しやすくなるといった問題があり、また紡糸口金
錘数を増やす場合には設備を大幅に変更する必要が生じ
る。そのため一の紡糸口金に形成されているノズル孔の
孔数を増やして、ノズル孔を高密度に形成したり、或い
は紡糸口金の吐出面の面積を大きくするといった努力が
なされている。
である湿式紡糸法では、アクリロニトリルを主成分とす
るポリマーを溶剤に溶かした紡糸原液を、水などの凝固
液中に浸漬させた状態で配された紡糸口金から吐出し、
繊維を製造している。そのため、紡糸口金のノズル孔を
極度に高密度で配置すると、紡糸口金の中央部分に形成
されているノズル孔の近傍まで凝固液を浸入させること
ができず、中央部分に形成されたノズル孔からの繊維形
成に不具合が生じる。また一般に、吐出される紡糸原液
は粘度が高いため、ノズル孔を高密度で形成したり、或
いは紡糸口金の吐出面の面積をあまり大きくすると、紡
糸原液の吐出圧力によって紡糸口金が変形するなどとい
った問題が生じるため、紡糸口金の設計に関しては種々
の制約がある。
紡糸に適した紡糸口金では、ノズル孔の孔数は数万個、
各ノズル孔の孔径は10数μmから数100μmであ
り、紡糸口金の形状は円板形状であるものが一般的であ
る。ここで、紡糸口金の形状を円形とした場合には、多
数のノズル孔を点対称に配置することができ、各ノズル
孔から紡糸原液を均一に吐出することができるため、好
ましい。しかしながら、紡糸口金の中央部分に形成され
たノズル孔近傍へは凝固液が浸入しにくいといった問題
があるため、ノズル孔の密度を高めることはできない。
そこで、従来から紡糸口金の中央部分に形成されたノズ
ル孔近傍への凝固液の浸入を容易にするために、中心か
ら放射状にノズル孔のない無孔領域を形成し、紡糸口金
の中央部分への凝固液の浸入路を確保する工夫がなされ
ている。しかしながら、円形の紡糸口金の場合には、か
かる凝固液の浸入路を確保しても、ノズル孔の密度は9
個/mm2 前後が限界といわれている。
報には、外形が角形である紡糸口金が提案されている。
かかる外形が角形の紡糸口金では、多数のノズル孔が、
外形が長方形をなす複数のノズル孔密集領域に区画して
形成されている。このように、多数のノズル孔を長方形
のノズル密集領域に配置し、更には、各ノズル孔密集領
域内でのノズル孔の間隔を一定にすることにより、ノズ
ル孔近傍への凝固液の流れがよくなり、ノズル孔密度を
10個/mm2 程度とすることが可能となった。また紡
糸口金の外形が角形であるため、外形が円板形である紡
糸口金と比較して、凝固浴中での実質的な利用面積を広
く取ることができることから、生産性を飛躍的に向上さ
せることができる。
紡糸口金は円板形の紡糸口金と比べて、各ノズル孔から
吐出される紡糸原液の吐出量が、各ノズル孔の形成され
ている位置により不均一となり、特に、紡糸口金の4隅
部分に形成されているノズル孔の近傍で糸切れが多発す
る傾向があった。
口金における利点、即ち、ノズル孔の高密度化を確保し
つつ、角形の紡糸口金における欠点、即ち紡糸口金の4
隅部分に形成されているノズル孔の近傍での糸切れを低
減させることにより、アクリル系繊維を糸切れなく安定
に、高い生産性で紡糸することのできる紡糸口金と、ア
クリル系繊維の紡糸方法とを提供することを目的として
いる。
に、本件の請求項1に係る発明は、多数のノズル孔が、
複数に区画されたノズル孔密集領域に形成されてなる紡
糸口金であって、前記紡糸口金は外形が略長方形をな
し、前記ノズル孔密集領域は、前記紡糸口金の端部に形
成された端部領域と、長辺方向両端の前記端部領域間に
形成された一以上の中央領域とを備え、前記端部領域の
ノズル孔は、前記紡糸口金の隅部に対応する部位の外縁
形状が曲線をなすように配列されてなる、ことを特徴と
する紡糸口金を主要な構成としている。ここで前記紡糸
口金の外形が略長方形とは、4隅部が面取りされて丸み
を帯びたものや、短辺及び/又は長辺が外側に膨出した
ものなどをも含む。
採用することにより、3デニール程度のアクリル系繊維
を製造する場合には、孔径が50〜100μmのノズル
孔を採用し、ノズル孔の密度を8個/mm2 前後とする
ことができ、同じ繊度のアクリル系繊維を製造するため
の円形の紡糸口金の場合には、上述したように、ノズル
孔密度が5個/mm2 前後であり、本発明の略長方形の
紡糸口金ではノズル孔密度を極めて大きくすることが可
能である。また、本発明の略長方形の紡糸口金により更
に細い繊維を製造するために、孔径が15〜50μmの
ノズル孔を採用する場合には、ノズル孔の密度を11個
/mm2 前後と、極めて高密度にノズル孔を形成するこ
とが可能である。このように、本発明ではノズル孔を高
密度に形成することができるため、生産性を著しく向上
させることができる。
のノズル孔密集領域に区画して配することにより、紡糸
口金の中央部分に形成されたノズル孔近傍へも円滑に凝
固液を浸入させることができる。また、前記ノズル孔密
集領域における前記端部領域のノズル孔は、前記紡糸口
金の隅部に対応する部位の外縁形状が曲線をなすように
配列されているため、紡糸原液の吐出圧力が極端に小さ
くなるノズル孔がなく、糸切れが発生しにくく、安定し
た紡糸が可能となり、更に生産性を高めることができ
る。また、全ノズル孔からの紡糸原液の吐出量も略均一
であるため、得られた繊維糸条は各繊維の繊度が均一と
なり、高品質の繊維糸条を得ることができる。
前記曲線は、曲率半径が5〜30mmの円弧である。前
記曲線を上述の曲率半径をもつ円弧とすることで、ノズ
ル孔の密度を大きく低減させることなく、紡糸口金の4
隅部分での糸切れをなくすことができる。
ズル孔密集領域間の間隔は1〜5mmである。前記間隔
が1mmよりも小さいと、凝固液を紡糸口金の中央部分
に形成されたノズル孔の近傍まで円滑に浸入させること
が困難となり、一方、前記間隔が5mmよりも大きい
と、紡糸口金におけるノズル孔密度が小さくなり、好ま
しくない。
各ノズル孔密集領域は、外形が4角形であり、各角部が
面取りされた形状となるように、ノズル孔が配列されて
いる。また、本件請求項5に係る発明によれば、少なく
とも1以上の上記中央領域は、外形が4角形であり、各
角部が面取りされた形状となるように、ノズル孔が配列
されている。このように、ノズル孔密集領域の角部を面
取りすることにより、中央部分に形成されたノズル孔の
近傍に、より円滑に凝固液を浸入させることができる。
ズル孔密集領域におけるノズル孔の密度は3〜35個/
mm2 である。従来ではノズル孔の密度は最大でも10
個/mm2 程度であったが、本発明によれば、最大で3
5個/mm2 とすることができ、従来に比べ、ノズル孔
密度を著しく増大させることができる。
3〜50デニールのアクリル系繊維を湿式紡糸するのに
用いられる。なお、前記ノズル孔の孔径及び密度は、得
ようとする繊維の繊度に応じて適宜選択される。
述した紡糸口金を用いて湿式紡糸することを特徴とする
アクリル系繊維の紡糸方法を主要な構成としている。ま
た、本件請求項9に係る発明では、前記ノズル孔1個当
たりの吐出量を、0.0005〜1cc/分としてい
る。なお、この吐出量は、得ようとするアクリル系繊維
の繊度に応じて適宜、設定される。
て図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の
好適な第1の実施形態による紡糸口金の平面図である。
前記紡糸口金1はその外形が、4隅部分が面取りされて
丸みを帯びた略長方形である。なお、以下の説明におい
ては、紡糸口金1の長辺方向を縦方向、短辺方向を横方
向とする。
数100μmの同一孔径をもつ多数のノズル孔が形成さ
れている。なお、ノズル孔径は上記範囲に限定されるも
のではなく、意識的に繊維太さを変更するなど、目的に
応じて適宜の大きさとすることが可能である。
(図示例の場合には7つ)のノズル孔密集領域2a〜2
gに区画して形成されており、各ノズル孔密集領域2a
〜2gの周囲には、ノズル孔のない無孔領域3が形成さ
れている。前記ノズル孔密集領域2a〜2gは、前記紡
糸口金1における横方向に隣接する2つの隅部を含む部
分に配された2つの端部領域2a,2gと、2つの前記
端部領域2a,2gの間に縦方向に配された5つの中央
領域2b〜2fとを備えている。
〜2fの外形が長方形となるように、多数のノズル孔が
配列されており、前記端部領域2a,2gでは、その外
形が、前記紡糸口金1の2つの隅部に対応する部分にお
いて、曲線状、例えば、図1に示す実施形態の場合に
は、曲率半径がRである1/4円弧状をなすように、多
数のノズル孔が配列されている。なお、この曲率半径R
は5〜30mmであることが好ましく、特に10〜30
mmであることが好ましい。
特に限定されるものではないが、ノズル孔近傍まで凝固
液を浸入させることを考慮した場合、中央領域2b〜2
fの縦方向の長さW1 及び端部領域2a,2gの縦方向
の長さW2 は20mm以下であることが好ましく、各密
集領域2a〜2gの横方向の長さLは60mm以下であ
ることが好ましい。更には、中央領域2b〜2fの縦方
向の長さW1 及び端部領域2a,2gの縦方向の長さW
2 は12mm以下であることが好ましく、各密集領域2
a〜2gの横方向の長さLは40mm以下であることが
好ましい。また、各領域2a〜2gの間隔Dは1mm以
上が望ましく、更には1.5mm以上であることが好ま
しい。
のノズル孔の配列を図2に示す。前記ノズル孔密集領域
2a〜2gでのノズル孔4の配列は、ノズル孔の密度を
大きくするために、図2に示すような千鳥状とすること
が好ましい。このようなノズル孔4の配列とすることに
より、3デニール程度のアクリル系繊維を製造するため
に、孔径を50〜100μmとした場合、ノズル孔の密
度を8個/mm2 前後とすることができ、孔密度を大幅
に増大させることが可能である。また、更に繊度の小さ
な細い繊維を製造するため、孔径を15〜50μmとし
た場合には、ノズル孔密度は11個/mm2 前後とする
ことが可能である。
紡糸口金1′を示す平面図である。
ズル孔密集領域2a′〜2g′の各角部が面取りされた
形状となるように、ノズル孔が配列されている。このノ
ズル孔の配列を図4に示す。本変形例でのノズル孔4の
配列は、図2に示すの千鳥状配列における角部を除いた
配列である。このように、前記ノズル孔密集領域2a′
〜2g′の角部が鋭角にならないよう、面取りされた形
状の配列とすることにより、紡糸口金1′の中央部分へ
の凝固液の流れをより円滑にすることができる。
よる紡糸口金11を示す平面図である。前記紡糸口金1
1の外形は長方形の短辺が円弧状に膨らんだ略長方形状
であり、4隅部分が鈍角となっている。
が複数のノズル孔密集領域に区画して形成されている
が、第2実施形態の場合には、図面の縦方向に7分割、
更に横方向にも2分割されており、計14個のノズル孔
密集領域12a,12a′〜12g,12g′に区画さ
れている。更に、各ノズル孔密集領域12a,12a′
〜12g,12g′の周囲には、第1実施形態と同様
に、ノズル孔のない無孔領域13が形成されている。更
に、紡糸口金11の各隅部に対応する部分に形成されて
いる4つの端部領域12a,12a′,12g,12
g′は、前記紡糸口金11の各隅部に対応する部分にお
いて、曲線状、例えば、図5に示す実施形態の場合に
は、曲率半径がRである円弧状の外形となるように、ノ
ズル孔を配列している。
域3を形成して、図1に示す第1実施形態よりも更に小
さなノズル孔密集領域12a,12a′〜12g,12
g′に区画しているため、ノズル孔近傍への凝固液の浸
入がより円滑になされるものである。
挙げて詳細に説明する。 「実施例1」ジメチルアセトアミドを溶剤として、アク
リロニトリル93重量%と酢酸ビニル7重量%との共重
合体を24重量%含む紡糸原液を調製し、凝固液として
は40℃のジメチルアセトアミド55重量%水溶液を採
用した。更に、紡糸口金としては図1に示すタイプのも
ので、寸法は、W1 =8mm、W2 =10mm、L=4
0mm、R=10mm、D=2mmで、ノズル孔径は6
0μm、ノズル孔密集領域の数は9ヶ、ノズル孔数は3
5000個のものを採用した。前記紡糸原液を前記紡糸
口金から前記凝固液中に、ノズル孔1個当たりの吐出量
を0.03cc/分として吐出し凝固させ、得られた糸
条を9m/分の速度で引き取った。次いで、その糸条を
5倍に延伸しながら十分に水洗を行った後、150℃で
ロール乾燥させてアクリル系繊維を得た。凝固液中に配
された紡糸口金の4隅部分におけるノズル孔近傍の観察
を行ったところ、糸切れは観察されなかった。また繊維
の断面及び表面を観察したところ、互いに接着している
繊維もなく良好な繊維が得られた。
として、アクリロニトリル96重量%とアクリルアミド
3重量%とメタクリル酸1重量%との共重合体を21重
量%含む紡糸原液を調製し、凝固液としては35℃のジ
メチルアセトアミド69重量%水溶液を採用した。更
に、紡糸口金としては図1に示すタイプのもので、寸法
は、W1 =8mm、W2 =10mm、L=30mm、R
=15mm、D=2mmで、ノズル孔径は75μm、ノ
ズル孔密集領域の数は11ヶ、ノズル孔数は12000
個のものを採用した。前記紡糸原液を前記紡糸口金から
前記凝固液中に、ノズル孔1個当たりの吐出量を0.0
4cc/分として吐出し凝固させ、得られた糸条を7m
/分の速度で引き取った。次いで、その糸条を5倍に延
伸しながら十分に水洗を行った後、150℃でロール乾
燥させてアクリル系繊維を得た。凝固液中に配された紡
糸口金の4隅部分におけるのノズル孔近傍の観察を行っ
たところ、糸切れは観察されなかった。また繊維の断面
及び表面を観察したところ、互いに接着している繊維も
なく良好な繊維が得られた。
凝固液を採用した。更に、紡糸口金としては、4隅部分
が直角の長方形の外形をもち、多数のノズル孔が複数の
ノズル孔密集領域に区画して形成された図6に示す従来
タイプの紡糸口金を採用した。この従来の紡糸口金21
は、外形が長方形状をなし、多数のノズル孔が長方形状
をなす複数のノズル孔密集領域22に区画して形成され
ている。更に各ノズル孔密集領域22の周囲には無孔領
域23が形成されている。本比較例で採用した紡糸口金
の寸法は、W1 =8mm、L=40mm、D=2mmで
あり、ノズル孔径は60μm、ノズル孔密集領域の数は
9個、ノズル孔数は35000個である。実施例1と同
一の紡糸条件でアクリル形繊維を製造した。その結果、
凝固液中に配された紡糸口金の4隅部分におけるのノズ
ル孔近傍の観察を行ったところ、多量の糸切れが観察さ
れた。また得られた繊維の断面及び表面を観察したとこ
ろ、接着している繊維はないものの、繊度が不均一で極
端に細い繊維が観察された。
ば、その外形を略長方形状とすることにより、ノズル孔
を高密度で形成することができるため生産性が向上し、
更には、4隅部分においてノズル孔密集領域の外形を曲
線状とすることにより、角形紡糸口金の欠点である紡糸
口金の4隅部分に形成されたノズル孔近傍での糸切れを
著しく低減することができ、更なる生産性の向上を図る
ことができる。このような本発明の紡糸口金を採用した
本発明のアクリル系繊維の紡糸方法によれば、アクリル
系繊維を糸切れなく安定に且つ効率良く製造することが
できる。
図である。
おけるノズル孔の好適な配列を示す説明図である。
金の平面図である。
におけるノズル孔の好適な配列を示す説明図である。
平面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 多数のノズル孔が、複数に区画されたノ
ズル孔密集領域に形成されてなる紡糸口金であって、 前記紡糸口金は外形が略長方形をなし、前記ノズル孔密
集領域は、前記紡糸口金の端部に形成された端部領域
と、長辺方向両端の前記端部領域間に形成された一以上
の中央領域とを備え、 前記端部領域のノズル孔は、前記紡糸口金の隅部に対応
する部位の外縁形状が曲線をなすように配列されてな
る、ことを特徴とする紡糸口金。 - 【請求項2】 前記曲線は、曲率半径が5〜30mmの
円弧である請求項1記載の紡糸口金。 - 【請求項3】 前記ノズル孔密集領域間の間隔は1〜5
mmである請求項1又は2記載の紡糸口金。 - 【請求項4】 複数の各ノズル孔密集領域は、外形が4
角形であり、各角部が面取りされた形状となるように、
ノズル孔が配列されてなる請求項1〜3のいずれかに記
載の紡糸口金。 - 【請求項5】 少なくとも1以上の上記中央領域は、外
形が4角形であり、各角部が面取りされた形状となるよ
うに、ノズル孔が配列されてなる請求項1〜3のいずれ
かに記載の紡糸口金。 - 【請求項6】 前記ノズル孔密集領域におけるノズル孔
の密度は3〜35個/mm2 である請求項1〜5のいず
れかに記載の紡糸口金。 - 【請求項7】 0.03〜50デニールのアクリル系繊
維を湿式紡糸するのに用いられる請求項1〜6のいずれ
かに記載の紡糸口金。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の紡糸口
金を用いて湿式紡糸することを特徴とするアクリル系繊
維の紡糸方法。 - 【請求項9】 前記ノズル孔1個当たりの吐出量を、
0.0005〜1cc/分とする請求項8記載のアクリ
ル系繊維の紡糸方法。
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