JPH062210A - 特殊異形中空糸用紡糸口金 - Google Patents

特殊異形中空糸用紡糸口金

Info

Publication number
JPH062210A
JPH062210A JP15790192A JP15790192A JPH062210A JP H062210 A JPH062210 A JP H062210A JP 15790192 A JP15790192 A JP 15790192A JP 15790192 A JP15790192 A JP 15790192A JP H062210 A JPH062210 A JP H062210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slit
spinneret
hollow fiber
discharge hole
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15790192A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Kiyomitsu
幸蔵 清光
Kenji Kawakami
賢治 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP15790192A priority Critical patent/JPH062210A/ja
Publication of JPH062210A publication Critical patent/JPH062210A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 中空率が15%以上の範囲でランダムに異な
り、中空個数及び中空形状が複雑に異なった高中空率の
異形中空糸を容易に得ることできる。 【構成】 4個所以上のスリット孔12からなる不連続
リング状吐出孔11からなり、その外接円面積に対する
スリット孔12の面積占有率が20〜40%であり、)
スリット端部の内縁部に設けた突起部13のスリット孔
面積に対する占有率が異なる少なくとも2群からなり、
かつ前記ピッチ円直径が1.0mm以上である吐出孔1
1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1以上の中空部を有し、
断面形状が複雑に異なる異形中空断面糸で中空率が15
%以上の異形中空糸を溶融紡糸することのできる紡糸口
金に関するものであり、軽量かつ保温性が高く張り腰、
シャリ感のある素材を提供することができる紡糸口金に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中空糸の溶融紡糸には図3
(a),(b)に示されるような少くとも1個所を不連
続とした円弧状スリット孔1を有する中空糸用紡糸口金
が一般に使用されていた。しかし、このようなスリット
孔1から紡出されて得られる中空糸は、円形断面中空糸
に関するものであり、かつ中空率を大きくしようとする
と、図4(a),(b),(c)に示すように接合部に
窪みが生じたり、接合不良が生じたりする。
【0003】また、高中空でかつ真円性を高める紡糸口
金として、例えばには図5(a),(b)に示すように
スリット孔1の端部2を大きくしたもの(特開昭58―
169507号公報)、図6(a),(b)のようにス
リット孔の内縁部に連続してつながった突起部を設けた
もの(特開昭49―41625号公報)が提案されてい
る。このスリット孔によれば中空度が20%め程度の比
較的中空度の小さいものは中空割れのない安定したもの
が得られるが、30%を越える高中空糸は図7(a),
(b),(C)に示すように真円になり難い。
【0004】更には中空度が30%を越えかつ真円性に
優れた紡糸口金として、図8(a),(b)に示す如き
ものも提案されている(実公平2―43879号公
報)。なお、図9(a),(b),(C)はこれら口金
から得られた中空糸である。
【0005】しかし、これらの口金はすべて円形、もし
くは真円度が大きく、かつ1単糸当たり1孔中空糸の均
斉性の優れたものであり、複数個の中空を有し、しかも
糸断面形状が異なる異形中空糸を得ることはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術における欠点を解消し、複数個の中空度の和は1
単糸内に占める中空率が15%以上を有し、しかもマル
チフィラメントのそれぞれの断面形状が複雑に異なる異
形中空糸を溶融紡糸することのできる紡糸口金を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は4個
以上の円弧状スリット孔からなる不連続リング状吐出孔
を有する特殊異形中空糸用紡糸口金において、(1)リ
ング状吐出孔の外接円面積に対するスリット孔の面積占
有率が20〜40%であり、(2)スリット端部の内縁
部にそれぞれ突起部を設け、該突起部のスリット孔面積
に対する占有率が異なる少なくとも2群からなり、
(3)リング状吐出孔のピッチ円直径が1.0mm以上
であることを特徴とする特殊異形中空糸用紡糸口金であ
る。
【0008】中空糸用紡糸口金を用いて溶融紡糸する場
合、一般的に溶融温度が低い方がポリマーの流動挙動と
して口金孔より吐出されるベラス効果が大きいことから
中空度は高くなるが、一方スリット孔の円弧状を維持し
難く、得られる糸条の断面形態は吐出スリット孔の数に
応じて変形する。すなわち、2スリット孔では楕円状、
3スリット孔では三角状、4スリット孔では四角状にな
り易く、あるいはスリット部の接合がうまくいかず中空
割れを生じる。
【0009】そこで、中空割れを抑制する手段として、
公知のスリット内縁端部に設けたのが突起部である。こ
の突起部は溶融紡糸されたポリマーの線速度が遅いこと
からポリマーの外側に開く応力が緩和され、スリット孔
の円弧状を維持する効果が発揮される。中空断面形状は
スリット孔数とスリット面積の占有率、及びスリット突
起部面積のスリット面積に占める割合とリング状吐出孔
のピッチ円直径(P.C.D)もしくは外接円の影響、
更にはポリマーの溶融粘度、吐出線速度、冷却条件等が
関与する。
【0010】高中空糸の曳糸を安定にかつ高品位なもの
を得るためには、バランスのとれたある一定の条件下に
設計された紡糸口金があつて初めて得られるのである。
この点について、本発明者は円弧状スリットからなる不
連続リング状吐出孔を有する紡糸口金を用いて溶融紡糸
するとリング状吐出孔の形状により断面形状が複雑に異
なる異形中空糸が得られることを見い出だしたのであ
る。ここで、最も重要なことは突起部のスリット孔面積
に占める面積占有率であり、かつ異なる大きさにするこ
とである。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に基いて説明する。図1
(a)は本発明の実施例を示す紡糸口金の吐出孔平面
図、図1(b)と(c)ははそれぞれ本発明の他の実施
例を示す紡糸口金の吐出孔平面図であり、図2は図1の
口金で溶融紡糸して得られた中空糸の横断面図である。
【0012】図において、11は紡糸口金の吐出孔であ
り、該吐出孔11は4個の円弧状のスリット孔12を有
している。各スリット孔12の端部内縁には中心部方向
に突出する突起部13が設けられている。このスリット
孔12の個数は少なくとも4個以上が必要でる。断面形
状、中空形成個数等を複雑に異ならしめるには多数の個
数を設けた方が効果的であり、6〜8スリットとするの
が好ましい。
【0013】スリット孔12は円形状に配置するが、ス
リット孔12のP.C.Dは少なくとも1mm以上、好ま
しくは1.2〜1.5mm程度とするのがよく、これが小
さすぎると高中空糸は望めないばかりか、多孔中空も形
成し難くなるし、大きすぎるとフアインデニールが得難
い。
【0014】又、スリット孔12の全面積比率もしくは
占有率(スリット孔12の全面積/スリット孔12の外
径を結ぶ外接円の面積)は20〜40%が限度であり、
占有率が小さくなるにつれてスリット巾wを細くする必
要が生じ、紡糸吐出圧力の増大などのトラブルが発生す
るし一方、大きすぎると高中空率は得難い。ビッチ円
(P.C)に配するスリット孔12の間隔tは狭いに越
したことはないが、口金の強度を考慮して0.1〜0.
2mm程度とすればよい。
【0015】スリット内端部の突起部13の形状は半円
型、三角型、台型いずれの型状でもよいが、最も重要な
ことは突起部13のスリット孔面積に占める面積占有率
であり、かつ異なる大きさにすることである。個々の大
きさを自由に変えてもよいが、図1(a),(b)の場
合、少なくとも0.5〜2.0%の範囲のA群と2.1
%以上好ましくは3%以上6%未満の範囲のB群から構
成するのが好ましい。
【0016】異形中空糸の中空度と断面形状は溶融紡糸
の条件によっても左右されるが、図1に示すような口金
を用いて標準的な条件で溶融紡糸して得られた中空糸を
図2に示す。中空形成数が1個以上かつ複雑な形状とな
っていることが判る。
【0017】中空度の合計が15%以上でかつ断面形状
も複雑な異形中空糸が得られるようにリング状吐出孔
(スリット孔)外接円またはP.C.D、スリット占有
率、スリット数、スリット内縁部の突起占有率とその組
合わせ、及びスリット間隔を設計しておけばポリマーの
溶融粘度や紡糸時の冷却条件を調整することによって中
空率が15%以上50%の範囲でランダムに異なり、中
空数及び中空形状も複雑に異なっる高中空率の異形中空
糸を容易かつ安定して紡糸することが可能である。
【0018】
【発明の効果】以上に説明の如く、本発明によれば高中
空度でかつランダム(不均一)な断面形状を有する軽量
で保温性が高く、張り腰、シャリ感のある素材を容易に
溶融紡糸することができる。また、紡糸するポリマーの
粘度な紡糸条件を変えることによって、あるいは調節す
ることによつ糸切れすることなく安定した製糸パフォー
マンスと高品位の糸を得ることが可能になるという顕著
な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明の実施例を示す紡糸口金の吐出
孔の平面図である。 (b) 他の実施例を示す吐出孔の平面図である。 (c) 他の実施例を示す吐出孔の平面図である。
【図2】(a) 図1の吐出孔で得られた中空糸の断面
図である。 (b) 図1の吐出孔で得られた中空糸の断面図であ
る。 (c) 図1の吐出孔で得られた中空糸の断面図であ
る。
【図3】(a) 従来の吐出孔を示す平面図である。 (b) 従来の吐出孔を示す平面図である。
【図4】(a) 〔図3〕の吐出孔で得られた中空糸の
断面図である。 (b) 〔図3〕の吐出孔で得られた中空糸の断面図で
ある。 (c) 〔図3〕の吐出孔で得られた中空糸の断面図で
ある。
【図5】(a) 従来の吐出孔を示す平面図である。 (b) 従来の吐出孔を示す平面図である。
【図6】(a) 従来の吐出孔を示す平面図である。 (b) 従来の吐出孔を示す平面図である。
【図7】(a) 〔図6〕の吐出孔で得られた中句糸の
断面図である。 (b) 〔図6〕の吐出孔で得られた中句糸の断面図で
ある。 (c) 〔図6〕の吐出孔で得られた中句糸の断面図で
ある。
【図8】(a) 従来の吐出孔を示す平面図である。 (b) 従来の吐出孔を示す平面図である。
【図9】(a) 〔図8〕の吐出孔で得られた中句糸の
断面図である。 (b) 〔図8〕の吐出孔で得られた中句糸の断面図で
ある。 (c) 〔図8〕の吐出孔で得られた中句糸の断面図で
ある。
【符号の説明】
11 吐出孔 12 スリット孔 13 突起部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4個以上の円弧状スリット孔からなる不
    連続リング状吐出孔を有する特殊異形中空糸用紡糸口金
    において、(1)リング状吐出孔の外接円面積に対する
    スリット孔の面積占有率が20〜40%であり、(2)
    スリット端部の内縁部にそれぞれ突起部を設け、該突起
    部のスリット孔面積に対する占有率が異なる少なくとも
    2群からなり、(3)リング状吐出孔のピッチ円直径が
    1.0mm以上であることを特徴とする特殊異形中空糸
    用紡糸口金。
  2. 【請求項2】 突起部のスリット孔面積に対する占有率
    が0.5〜2.0%のA群と2.1%以上のB群の少な
    くとも2群からなる請求項1記載の特殊異形中空糸用紡
    糸口金。
JP15790192A 1992-06-17 1992-06-17 特殊異形中空糸用紡糸口金 Pending JPH062210A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15790192A JPH062210A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 特殊異形中空糸用紡糸口金

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15790192A JPH062210A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 特殊異形中空糸用紡糸口金

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH062210A true JPH062210A (ja) 1994-01-11

Family

ID=15659908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15790192A Pending JPH062210A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 特殊異形中空糸用紡糸口金

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH062210A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5997980A (en) * 1997-02-20 1999-12-07 Teijin Limited Hollow polyester fibers and textile articles comprising same
CN109695082A (zh) * 2018-12-27 2019-04-30 北京光华时代纺织服装有限公司 一种组合纱及牛仔布

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5997980A (en) * 1997-02-20 1999-12-07 Teijin Limited Hollow polyester fibers and textile articles comprising same
CN109695082A (zh) * 2018-12-27 2019-04-30 北京光华时代纺织服装有限公司 一种组合纱及牛仔布
CN109695082B (zh) * 2018-12-27 2020-10-20 北京光华时代纺织服装有限公司 一种组合纱及牛仔布

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3924988A (en) Hollow filament spinneret
JPH0571004A (ja) 紡糸口金
KR960006930B1 (ko) 멜트 블로우법에 의한 방사방법 및 멜트 블로우용 다이
US6371751B1 (en) Spinnerets with orifices for improved filament cross-sections
JPH062210A (ja) 特殊異形中空糸用紡糸口金
US2798252A (en) Spinnerette
JP4278776B2 (ja) 紡糸口金及びアクリル系繊維の紡糸方法
JP2734700B2 (ja) 多フィラメント紡糸口金および溶融紡糸方法
JP3148566B2 (ja) 特殊中空糸用紡糸口金
KR0162550B1 (ko) 중공섬유 제조용 방사구금
JPH0655966B2 (ja) 異形断面中空糸用紡糸口金
JPH0514166U (ja) 中空糸用紡糸口金
JPH1150329A (ja) 偏心複合繊維の溶融紡糸方法
JP3866843B2 (ja) 中空糸用紡糸口金
US5129812A (en) Multiple profile filaments from a single counterbore
JPH101816A (ja) 溶融紡糸口金
JPH02277808A (ja) 紡糸口金
KR100270437B1 (ko) 자발고권축 중공섬유제조용 방사구금
JPH10266011A (ja) 芯鞘複合繊維紡糸用口金板及び口金装置
JP2734699B2 (ja) 多フィラメント用紡糸口金
KR930000237B1 (ko) 삼각단면 중공섬유 제조용 방사구금
JPS61124619A (ja) 異形断面糸用紡糸口金
JPS59228011A (ja) 溶融紡糸用口金
JP2790567B2 (ja) 紡糸口金
JPS61108707A (ja) 偏心中空繊維の溶融紡糸方法