JPS60514Y2 - 車輌用デイスクブレ−キ装置 - Google Patents

車輌用デイスクブレ−キ装置

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JPS60514Y2
JPS60514Y2 JP2858479U JP2858479U JPS60514Y2 JP S60514 Y2 JPS60514 Y2 JP S60514Y2 JP 2858479 U JP2858479 U JP 2858479U JP 2858479 U JP2858479 U JP 2858479U JP S60514 Y2 JPS60514 Y2 JP S60514Y2
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JP
Japan
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arm
brake
friction pad
disc
brake caliper
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JP2858479U
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JPS55130944U (ja
Inventor
護 渡辺
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ワタナベエンジニアリング株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車その他の車輛に用いられるディスクブ
レーキ装置、特にブレーキディスクと;そのブレーキデ
ィスクの両側面に前面をそれぞれ摺擦させる第1および
第2摩擦パツドと;前記ブレーキディスクの外周を跨ぐ
天井部、並びにその天井部を介して相互に連結される第
1および第2腕部を有腰固定のブラケットに前記ブレー
キディスクの軸方向に移動自在に連結されるブレーキキ
ャリパと;よりなり、そのブレーキキャリパの第1腕部
が備えるピストンの作動により第1摩擦パツドの背面を
押圧し、その反力により第2腕部が第2摩擦パツドの背
面を押圧するようにした形式のものの改良に関する。
一般にかかる形式のディスクブレーキ装置においては、
ブレーキキャリパの第1腕部にピストンの収容シリンダ
を容易に切削加工できるように、第2腕部を一対の腕片
に分岐させ、その両腕片の間から上記シリンダの加工工
具を挿入し得るようになっている。
しかしながら第2腕部を上記のように分岐させると、そ
の剛性を多少とも犠牲にすることを余儀なくされる。
その上、第2腕部は一般に車輪のホイールディスクに覆
われて放熱し難く、これが制動摩擦熱により成る温度以
上(例えばA1合金製ブレーキキャリパの場合は150
℃以上)に加熱されると、その剛性低下が顕著に現われ
、それによれば、第2腕部が撓んで制動力の低下、摩擦
パッドの偏摩耗といった不都合を招く惧れがある。
本考案は上記に鑑み提案されたもので、ブレーキキャリ
パの第2腕部の各腕片と第2摩擦パツドとの当接面間に
通風路を設け、車輛走行時に該通風路を流れる風によっ
て各腕片を効果的に冷却してその各腕片の過熱防止に寄
与し得るようにし、しかも上記通風路の特設によるも各
腕片の剛性低下を僅少に抑え、且つ各腕片と第2摩擦パ
ツドとの接触面積を比較的広く確保できるようにした構
造簡単な車輛用ディスクブレーキ装置を提供することを
目的とし、その特徴は、前記形式の車輛用ディスクブレ
ーキ装置において、キャリパの第2腕部の一対の腕片の
、第2摩擦パツドに対する各押圧面には、各腕片の長さ
方向に沿って直線状にのびる通風溝が凹設され、この通
風溝の一端は各腕片の先端面に開口し、またその他端は
第2摩擦パツドの背面を越えてブレーキキャリパの内面
に開口し、さらにブレーキキャリパの天井部には、その
天井部の内外を連通させる透孔が穿設されることにある
以下、図面により本考案を自動車用ディスクブレーキ装
置に実施したものについて説明すると、車輪Wのハブに
連結されてそれと共に回転するブレーキディスクDの一
側にはブラケットBを隣接して配置し、このブラケット
Bは下部の取付孔1.1を利用して図示しない車体に固
定される。
上記ブラケットBは、ブレーキディスクDの回転方向に
一定の間隔を置いて並ぶ2本の腕部2゜2を有し、これ
らのブレーキディスクDの外周部を左右に跨ぐように先
端が逆U字状に屈曲している(第4図)。
これら腕部2,2の相対向面にブレーキディスクDを挟
んで並ぶ2組の角形案内レール3,3;3’、3’を一
体に突設し、一方の組の案内レール3,3間にブレーキ
ディスクDの一側面に前面を対向させる第1摩擦パツド
P□の裏板41 を、また他方の組の案内レール3’、
3’間にブレーキディスクDの他側面に前面を対向させ
る第2摩擦パツドP2の裏板4゜をそれぞれブレーキデ
ィスクDの回転軸方向に摺動自在に架設する。
上記ブラケットBには、ブレーキディスクD外周を跨ぐ
天井部53 と、この天井部53を介して相互に一体に
連結される第1および第2腕部51.5゜とよりなるA
1合金製のブレーキキャリパCをブレーキディスクDの
回転軸と平行な一対の摺動ピン6.6を介して連結する
上記両摺動ピン6.6は、ブレーキキャリパCの第1腕
部51の前後両側端から突出する耳部7,7にボルト8
.8によりそれぞれ固着され、そしてブラケットBの両
腕部2,2に設けた支持孔9,9にそれぞれ摺動、自在
に嵌挿される。
ブレーキキャリパCの第1腕部5□には、ブレーキペダ
ルにより操作される公知のブレーキマスタシリンダ(図
示せず)と連通する油圧シリンダ10を形威し、そこに
第1摩擦パツドP□の背面を押圧するピストン11を摺
合する。
一方、第2腕部5゜はこれをブレーキディスクDの回転
方向に隔置される一対の腕片12,12に分岐させ、こ
れらを第2摩擦パツドP2の背面に当接させる。
ブレーキキャリパCは、装着時その第2腕部52をホイ
ールディスクWa側に位置させて車輪Wの内側空間に収
められる。
而して、ブレーキペダルの踏込操作により図示しないマ
スタシリンダから油圧シリンダ1oに油圧をかければ、
その油圧により前進するピストン11が第1摩擦パツド
P□の背面を押圧してこれをブレーキディスクDの一側
面に圧接し、同時にその反作用によりブレーキキャリパ
Cが、摺動ピン6.6を支持孔9,9に摺動させながら
ピストン11と反対方向に移動して第2腕部5□の両腕
片12.12を介して第2摩擦パツドP2の背面を押圧
してこれをブレーキディスクDの他側面に圧接する。
かくして第1および第2摩擦パッドP1.P2はブレー
キディスクDの両側面に等しく摺擦して、ブレーキディ
スクDしたがって車輪Wの回転を制止する。
このとき、摩擦パッドP1.P2がブレーキディスクD
より受ける制動トルクは、ブレーキディスクDの回転方
向退出側に位置する案内レール3゜3′によって支承さ
れる。
上記構成は従来公知のものであって、本考案はそれにお
いて、ブレーキキャリパCの腕片12゜12の、第2摩
擦パツドP2に対する各押圧面に、各腕片12の長さ方
向に沿ってのびる通風溝13を凹設し、且つキャリパ天
井部53に、その天井部53の内外を連通させる透孔1
5を穿設したものである。
前記通風溝13の下端は各腕片12の先端面すなわち下
端面に開口し、またその上端は、第2摩擦パツドP2の
背面を越え、即ち同パッドP2の上端よりも上方に達し
ていて、ブレーキキヤリパCの内面に開口している。
上記のように構成すると、各腕片12及び第2摩擦パツ
ドP2に対する冷却効果が向上し、制動摩擦熱によるそ
れら12?P2の過熱の防止に寄与し得ることは実験的
にも確認されている。
而して前記構成により各腕片12及び第2摩擦パツドP
2に対する冷却効果が向上するのは、次の理由によるも
のと考えられる。
即ち、車輛の走行中は、■車輪W及びブレーキディスク
Dの各回転により車輪W及びブレーキディスクDの周囲
に巻起こされる空気の乱れ、■車輪Wの両側部、特にブ
レーキキャリパC近傍を勢いよく通過する走行風の風圧
、■制動時に温度上昇するブレーキキャリパC及び摩擦
パッドP1.P2の表面近くに発生する空気の自然対流
等に起因して、ブレーキキャリパC1特に各腕片12周
辺には空気の乱流や渦流が生起するので、これに伴ない
通風溝13の両端間に圧力差(この圧力差は絶えず変化
する)が発生すると、例えば第3図矢線に示すように空
気流が直ちに通風溝13を通過し、その際に各腕片12
及び第2摩擦パツドP2を効果的に冷却するのである。
そしてブレーキキャリパCの天井部53に穿設された透
孔15にも、車輛走行中上記と同じ理由で空気流が通過
するので、ブレーキキャリパC内外の空気の流通がスム
ーズに行なわれて、前記各腕片12及び第2摩擦パツド
P2に対する前記冷却効果を一層高めることができる。
以上のように本考案によれば、キャリパの第2腕部の一
対の腕片の、第2摩擦パツドに対する各押圧面には、各
腕片の長さ方向に沿って直線状にのびる通風溝が凹設さ
れ、この通風溝の一端は各腕片の先端面に開口し、また
その他端は前記第2摩擦パツドの背面を越えてブレーキ
キャリパの内面に開口しているので、車輛走行時に車輪
及びブレーキディスクの各回転によりそれらの周囲に巻
起こされる空気の乱れや、車輪の両側部、特にブレーキ
キャリパ近傍を勢いよく通過する走行風の風圧等に起因
して各腕片周辺に空気の乱流や渦流が生起し、これに伴
ない前記通風溝の両端間に圧力差が発生すると、該通風
溝を空気流が直ちに通過して各腕片、及び第2摩擦パツ
ドの、各腕片との当接面を効果的に冷却することができ
る。
しかも前記ブレーキキャリパの天井部には、その天井部
の内外を連通させる透孔が穿設されるので、車輛走行中
は、該透孔にも、前記通風溝の場合と同じ理由で空気流
を通過させることができ、これによりブレーキキャリパ
内外の空気の流通がスムーズに行なわれて各腕片及び第
2摩擦パツドに対する前記冷却効果を一層高めることが
でき、以上の結果、制動摩擦熱による各腕片及び第2摩
擦パツドの過熱の防止に寄与することができ、各腕片の
、過熱に伴なう剛性低下を防止し且つ第2摩擦パツドの
、過熱に伴なうフェード現象発生を防止する上で有利で
ある。
また冷却用通風路としての前記通風溝は、各腕片のパッ
ド押圧面を単に直線状に切欠くだけで形成することがで
きるから、製作加工が容易でコストを低減することがで
きる。
その上、前記通風溝は各腕片の長さ方向に沿ってのびて
いるから、各腕片の通風溝特設に伴う曲げ剛性の低下を
僅少に抑えることができる。
さらに前記通風溝はこれを各腕片のパッド押圧面の一部
にのみ形成すれば足りるから、各腕片と摩擦パッドとの
当接面積を比較的広く確保でき、それらの当接面の一部
に荷重が集中して同面を変形させてしまうようなおそれ
はない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の一部縦断平面図、第2.第
3および第4図はそのn−n、m−mおよびIV−IV
線断面図である。 B・・・・・・ブラケット、C・・・・・・ブレーキキ
ャリパ、D・・・・・・ブレーキディスク、51・・・
・・・第1腕部、52・・・・・・第2腕部、53・・
・・・・天井部、11・・・・・ゼストン、12・・・
・・・腕片、13・・・・・・通風溝、15・・・・・
・透孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ブレーキディスクと;そのブレーキディスクの両側面に
    前面をそれぞれ摺接させる第1および第2摩擦パツドと
    ;前記ブレーキディスクの外周を跨ぐ天井部、並びにそ
    の天井部を介して相互に連結される第1および第2腕部
    を有し、固定のブラケットに前記ブレーキディスクの軸
    方向に移動自在に連結されるブレーキキャリパと;より
    なり、そのブレーキキャリパの第1腕部に前記第1摩擦
    パツドの背面を押圧するピストンを備え、また第2腕部
    を、前記ピストンの作動反力により前記第2摩擦パツド
    の背面を押圧する一対の腕片に分岐させたディスクブレ
    ーキ装置において、前記一対の腕片の、前記第2摩擦パ
    ツドに対する各押圧面には、各腕片の長さ方向に沿って
    直線状にのびる通風溝が凹設され、この通風溝の一端は
    前記各腕片の先端面に開口し、またその他端は前記第2
    摩擦パツドの背面を越えて前記ブレーキキャリパの内面
    に開口し、さらに前記ブレーキキャリパの天井部には、
    その天井部の内外を連通させる透孔が穿設されることを
    特徴とする、車輛用ディスクブレーキ装置。
JP2858479U 1979-03-08 1979-03-08 車輌用デイスクブレ−キ装置 Expired JPS60514Y2 (ja)

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JP2858479U JPS60514Y2 (ja) 1979-03-08 1979-03-08 車輌用デイスクブレ−キ装置

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Publication Number Publication Date
JPS55130944U JPS55130944U (ja) 1980-09-16
JPS60514Y2 true JPS60514Y2 (ja) 1985-01-09

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ID=28874828

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JP2858479U Expired JPS60514Y2 (ja) 1979-03-08 1979-03-08 車輌用デイスクブレ−キ装置

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JP2568511Y2 (ja) * 1992-02-07 1998-04-15 日信工業株式会社 反力式ディスクブレーキ

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JPS55130944U (ja) 1980-09-16

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