JPH0232899Y2 - - Google Patents

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JPH0232899Y2
JPH0232899Y2 JP1981083785U JP8378581U JPH0232899Y2 JP H0232899 Y2 JPH0232899 Y2 JP H0232899Y2 JP 1981083785 U JP1981083785 U JP 1981083785U JP 8378581 U JP8378581 U JP 8378581U JP H0232899 Y2 JPH0232899 Y2 JP H0232899Y2
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lining
braking
shoe
gas vent
lining body
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 開示技術は、自動車等の車輛のドラムブレーキ
のシユーライニングのブレーキングガス除去技術
の分野に属する。
而して、この考案は自動車等の車輛に設けられ
ているドラムブレーキのドラムに摺接圧着するシ
ユーライニングがシユーに固着されているものに
関する考案であり、特に、ライニング本体のライ
ニングが千鳥状にガス抜溝を表面から裏面に穿設
され、1つ置きに1側に対して開口して多数配列
し、これらの間のジグザグ状の連体部がライニン
グ本体を一体化している車輛のドラムブレーキ用
シユーライニングに係る考案である。
〈従来技術〉 周知の如く、自動車等の車輛には安全装置の1
つとしてブレーキ装置が設けられており、種々の
ものが採用されているが、制動面積が大きく耐久
性に優れる等のメリツトから所謂ドラムブレーキ
が多く用いられており、ドラム内面にシユーライ
ニングを圧着摺動させて制動作用を図るようにし
ている。
而して、シユーライニングは第1図に略示する
様にシユー1にライニング本体2を所定に固定し
てシユーライニング3としており、ライニング本
体2はドラム内面に対する圧着表面が面一になる
ように形成されている。
さりながら、該種在来タイプのシユーライニン
グ3では、ドラムブレーキの構造上所謂フエード
と呼ばれる現象が生ずる可能性があり、従来より
種々の対策が施されてきた。
フエード現象は、例えば、特開昭56−131846号
公報に記載されているように、摩擦材とその相手
部材(ブレーキドラム)との摩擦係数が、接触面
の温度によつて変化すること、又、摩擦材中の有
機成分が摩擦熱のために、熱分解してガス化しこ
のガスが摩擦面に作用し潤滑効果を出すことであ
る。
そして、これらの要因がブレーキの使用条件等
によりその寄与率を変えて現われるのである。
即ち、1回の制動でのエネルギー吸収は小さい
ものの、頻繁な制動操作によつて摩擦材の温度が
高くなる場合は前者が、フロントブレーキ欠陥時
に高速からリヤブレーキのみで停止する時のよう
に、1回の制動でのエネルギー吸収が非常に大き
い場合には後者が主要な原因となる。
又、制動摩耗粉もブレーキの吸収するエネルギ
ーに影響を与えている。
そして制動摩耗粉は上述のような苛酷な制動条
件のみならず、日常的な制動操作によつても生ず
るものなのである。
〈考案が解決しようとする問題点〉 これに対し出願人の先願発明である特開昭54−
60360号公報発明にはブレーキのフエード現象に
ついて摩擦材から発生するガスがその原因となる
記載があるが、それに対処する具体的手段は開発
されていなかつた。
又、該種先願発明はブレーキパツドについての
ものにすぎず、ドラムブレーキ用のシユーライニ
ングについて示されているものではないものであ
る。
この考案の目的は上述従来技術に基づくドラム
ブレーキ用のシユーライニングの問題点を解決す
べき技術的課題とし、車輛の安全装置として極め
て重要な機能を有するドラムに対するシユーライ
ニングのライニングにブレーキングガスに対する
千鳥状のガス抜溝を設けてガスを早期に除去して
ブレーキの安全性をより向上させることが出来る
優れたようにして交通産業における安全技術利用
分野に益する優れた車輛のドラムブレーキ用シユ
ーライニングを提供せんとするものである。
〈問題点を解決するための手段・作用〉 上述目的に沿い先述実用新案登録請求の範囲を
要旨とするこの考案の構成は、前述問題点を解決
するために、自動車のブレーキ作用を行うプロセ
スでシユーライニングのライニング本体をドラム
内面に圧着させ、制動を効かせるが、その場合、
冷却が甘いのと摩耗によつて発生する摩耗粉のガ
ス、即ち、ブレーキングガスはライニング本体の
中途から長手方向に交叉して横方向に千鳥状に形
成したガス溝から左右のライニング本体の側面の
開口に抜かれ、耐フエード性能を向上させ、一方
系統欠損状態における反復制動や高負荷制動時の
摩擦係数の低下を防ぎ、一定トルク制動が定踏力
で得られ、その間、ライニング本体はジグザグ状
に一連に連帯させてシユーライニングの長手方向
の剛性は充分に確保され、又、ライニングは摩耗
終期まで上述ガス抜き性能は充分維持されるよう
にした技術的手段を講じたものである。
〈実施例〉 次に、この考案の1実施例を第2図以下の図面
に基づいて説明すれば以下の通りである。尚、第
1図と同一態様部分については同一符号を用いて
説明するものとする。
第2図に示す実施例において、3′はこの考案
の要旨を成すドラムブレーキ用シユーライニング
であり、シユー1にはライニング本体2′が在来
態様同様に所定手段で固定している。
而して、ライニング本体2′は図示しないドラ
ム内面に圧着摺接されるが、シユー1に固定され
る加工段階にて、図示する様に長手方向に真交し
て、即ち、真横方向にライニング本体2′の中途
から交互に向きを変えて千鳥状にガス抜溝4,4
…が表面から裏面にかけて穿設されると共にライ
ニング本体2′の一側面にその開口5,5…を設
けて連通させており、その深さ方向はシユー1に
対して垂直であるように形成されている。
したがつて、ライニング本体2′はガス抜溝4,
4′…間にジグザグ状に形成された連体部6,6
…により一連一体にされ、シユーライニング3′
の剛性を充分に保証されている。
上述構成において、ドラムブレーキにフツトブ
レーキレバーから踏力が伝達され、図示しない油
圧シリンダがシユー1を介してライニング本体
2′を同じく図示しない周知のドラム内面にブレ
ーキ力を印加させ圧着摺接させると、在来同様に
制動作用が行われる。
而して、経済的反復制動や短時間の高負荷制
動、一方系統欠損制動等が行われると、前述の如
く摩擦材の摩耗粉やブレーキングガスが発生する
が、該ブレーキングガスは上述の如く左右向に設
けたガス抜溝4,4′…を介し各開口5から直ち
に除去され、フエード現象は急速に解消され、摩
擦係数の低下は阻止され、一定踏力で定トルク制
動が保持される。
そして、制動時のライニング2′の剛性は連体
部により確実に保持される。
又、第3,4図に示す実施例は千鳥状のガス抜
溝4′,4′…が両側のものとも外側がガスが抜け
易く図上上向に傾斜されて形成されており、更に
その深さ方向は第4図に示す様に同じく図上上向
に傾斜されてガスを上向に抜け易くガイドするよ
うに形成されている。
勿論、当該実施例におけるガス除去の作用、及
び、耐フエード性能向上の作用効果は上述実施例
と変らず、定踏力にる定トルク制動の効果も全く
本質的には変らず、又、連体部6′,6′…による
剛性維持も変らない。
そして、上述各実施例において、ガス抜溝4,
4′は裏面まで穿設させてあるので、ライニング
本体2′,2″の限界摩耗に至るまで上記機能は何
ら変ることはない。
尚、この考案の実施態様は上述各実施例に限る
ものでないことは勿論であり、例えば、ガス抜溝
は側方程広いように形成したり、1本当りのガス
抜溝に小さな幅のガス抜溝をブランチ状に連通形
成させたりする等種々の態様が採用可能である。
〈考案の効果〉 以上、この考案によれば、基本的に車輛のドラ
ムブレーキを効かせた場合、特に、経時的反復制
動や、一方欠損時の短時間高負荷制動のような場
合のフエード現象の発生する可能性のある時に
は、ブレーキングガスは直ちにガス抜溝から除去
されてしまうため、摩擦係数の低下を招くことが
防止され、一定踏力で定トルク制動が得られ、安
定したブレーキングが得られ、安全性確保が出来
るという優れた効果が奏される。
而して、ライニング本体に設けたガス抜溝は千
鳥状にして交互に側方に開口するようにしたため
にガスが確実に抜けることが出来るばかりでな
く、長手方向に連体部を介して一連一体にされる
ため、シユーライニングとしての剛性も充分に保
証される効果があるうえに、ガス抜溝が表面から
裏面まで形成されているため、ライニングの摩耗
減限界まで使用しても何ら耐フエード性能が減少
したりすることがなく、フエード抑制機能維持が
図れるという効果もある。
加えて、構造も複雑でなく、スリ割加工として
簡単に低コストで製造出来るばかりでなく、一種
の肉ぬすみとして機能し重量軽減、燃費向上ブレ
ーキトルクアツプにつながる優れた効果もある。
そして、この考案においてはライニング本体に
表側から裏側にかけて穿設するガス抜溝が左右1
つおきに外側に向けて千鳥状に開口していること
により、該ライニング本体の面圧の大きくなる中
央部分においてガス抜溝の凹み部分が多く設けら
れ、これによりガス発生の多くなる中央部のガス
抜除去が確実に行われるという効果があるもので
あり、又、面圧の大きくなる中央部の摩耗を抑制
することが出来るという効果も奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術に基づくブレーキシユーライ
ニングの斜視図、第2図以下はこの考案の実施例
の説明図であり、第2図は1実施例の斜視図、第
3図は別の実施例の斜視図、第4図は第3図部分
側面図である。 1……シユー、2′,2″……ライニング本体、
3′,3″……シユーライニング、4,4′……ガ
ス抜溝、5,5′……開口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車輛のドラムブレーキのドラムに対向するシユ
    ーにライニング本体を固着されたシユーライニン
    グにおいて、ライニング本体の中途から長手方向
    に交叉して横方向にガス抜溝が表面側から裏面側
    にかけて穿設されると共にライニング本体の1側
    にのみ開口するように形成され、而して該ガス抜
    溝が1つ置きにライニング本体の外側に開口を左
    右交互に配列するように千鳥状に多数設けられて
    ライニング本体はジグザグ状の連体部により一体
    化されていることを特徴とする車輛のドラムブレ
    ーキ用シユーライニング。
JP1981083785U 1981-06-09 1981-06-09 Expired JPH0232899Y2 (ja)

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JPS57196835U JPS57196835U (ja) 1982-12-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3161260A (en) * 1961-09-12 1964-12-15 Benini Celestino Self-cleaning and ventilating brake
GB1139966A (en) * 1966-10-06 1969-01-15 Hispano Suiza Lallemant Soc Improvements in or relating to processes for securing linings to friction discs
JPS5460360A (en) * 1977-10-20 1979-05-15 Toyota Motor Corp Production of disk pad
JPS56131846A (en) * 1980-03-17 1981-10-15 Sumitomo Electric Ind Ltd Abrasive material for brake

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