JPS623546Y2 - - Google Patents

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JPS623546Y2
JPS623546Y2 JP2734980U JP2734980U JPS623546Y2 JP S623546 Y2 JPS623546 Y2 JP S623546Y2 JP 2734980 U JP2734980 U JP 2734980U JP 2734980 U JP2734980 U JP 2734980U JP S623546 Y2 JPS623546 Y2 JP S623546Y2
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JP
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caliper
rotor
axis
disk
hydraulic cylinder
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JP2734980U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、浮動キヤリパ型のデイスクブレーキ
に関する。
浮動キヤリパ型デイスクブレーキにおいては、
一般にキヤリパが液圧シリンダ部およびリアクシ
ヨン部とそれらを連結するブリツジ部とを備えて
ほぼ鞍形を成し、デイスクロータおよびその両側
に配設されたブレーキパツドを跨いで配設される
とともに、静止部材によつてデイスクロータの軸
心に平行な方向に移動可能に保持される。
この種のデイスクブレーキにおいては、ブレー
キ作用時に発生する熱がキヤリパの内側にこもり
易く、フエード現象の発生やゴム製部品の劣化
等、ブレーキ構成要素の温度浄昇に伴つて不都合
が生じ易い。
特開昭49−125773号公報に記載されているデイ
スクブレーキにおいては、キヤリパのブリツジ部
にデイスクロータの軸心に平行な方向に長い2個
の長孔が形成されており、このようにすれば、デ
イスクブレーキの通風性が良くなつて冷却性能が
向上するものと推測される。しかし、この公報に
記載されている発明の目的は別のところにあるた
め、上記長孔を冷却性能の向上に積極的に利用す
る手段は講じられていない。
本考案はこのような事情を背景として為された
ものであり、その要旨とするところは、浮動キヤ
リパ型デイスクブレーキにおいて、キヤリパのブ
リツジ部の横断面形状をデイスクロータの外周面
に沿つてほぼ円弧状とし、そのブリツジ部のブレ
ーキ作用時における曲げ変形の中立軸に近接しか
つ円周方向に隔たつた2つの位置に、それぞれ前
記デイスクロータの軸心にほぼ平行に延びる長孔
を1個ずつ形成するとともに、液圧シリンダ部の
ブリツジ部に隣接する部分の外周面に、一端が前
記長孔に連続する溝を形成し、かつ、その溝が前
記デイスクロータ軸心の真上の位置より車両前方
側に位置する状態にキヤリパを配置したことにあ
る。
このように構成された浮動キヤリパ型デイスク
ブレーキにおいては、車両の走行に伴つて液圧シ
リンダ部外周面に当たる走行風の一部が溝により
長孔に導かれ、長孔からデイスクブレーキの内部
へ流入してデイスクブレーキ各部を冷却するた
め、デイスクブレーキの冷却性能が向上すること
となる。
デイスクブレーキは一般に車輪の中央部に車両
の内側に向かつて開口する状態で形成された空所
内に設置されるのであり、浮動キヤリパ型デイス
クブレーキは液圧シリンダ部がその空所の開口側
に位置するように設置される。そして、車両の走
行に伴つて生ずる走行風は上記空所の外側のみな
らず内側へもある程度入り込むものである。した
がつて、液圧シリンダ部が完全には空所内に収容
されず、空所外へ突出した状態となつている場合
は勿論、液圧シリンダ部が完全に空所内に収容さ
れている場合でも、液圧シリンダ部の周辺には相
当な空気の流れが生ずる。しかし、ブリツジ部は
車輪内の空所の深い部分に位置するため、その周
辺には十分な流れが生ぜず、単にブリツジ部に長
孔が形成されているのみではそこからキヤリパの
内側へ十分な量の空気が流入することは期待でき
ない。液圧シリンダ部の外周面に当たつた空気の
大半はその外周面上を周方向に沿つて流れ、軸方
向に流れる空気の量はわずかであるからである。
しかるに、本考案に従つて液圧シリンダ部の外周
面上に溝が形成されており、かつ、その溝がデイ
スクロータ軸心の真上の位置より車両前方側にあ
る場合には、空気の流れが溝の内面に当たること
となり、相当量の空気が溝に沿つてブリツジ部側
へ流れ、その溝に連続して形成されている長孔か
らキヤリパの内側へ流入してデイスクブレーキ各
部を冷却することとなるのである。
しかも、この長孔はブリツジ部のデイスクロー
タ円周方向に隔たつた部分に2個設けられるた
め、デイスクブレーキ内部へ十分な量の空気がま
んべんなく送り込まれ、デイスクブレーキの冷却
性能が著しく向上するのであるが、その割にキヤ
リパの剛性の低下は少なくて済む。2個の長孔は
円弧状のブリツジ部のブレーキ作用時における曲
げ変形の中立軸に近接した位置に形成されるた
め、ブリツジ部の断面二次モーメントの低下を小
さく抑え得るからである。
さらに、2個の長孔からキヤリパ内部を覗くこ
とによりパツドの摩耗を二方向から容易に点検す
ることができるのであり、この際、パツドの両側
端部に近い2つの位置において摩耗を点検し、両
者を比較することによつてパツドの偏摩耗の検査
が可能となる効果も得られる。
以下、本考案の一実施例を示す図面に基づいて
詳細に説明する。
第1図において、1は非回転部材であるナツク
ルであつて、ナツクル1にはトルク受け部材2が
ボルト3によつて固定されている。このトルク受
け部材2にはインナパツド4およびアウタパツド
5がデイスクロータ6の軸心に平行な方向に移動
可能に保持されている。
インナパツド4およびアウタパツド5は、ちよ
うどデイスクロータ6の両摩擦面6a,6bに対
向しており、これらを跨いでほぼ鞍形のキヤリパ
7が配設されている。キヤリパ7のインナパツド
4に対向する部分にはシリンダ7aが形成されて
おり、このシリンダ7aにはピストン8が液密に
嵌合されて液圧シリンダ部9を構成している。一
方、キヤリパ7のアウタパツド5に対向する部分
には一対の爪部7b(リアクシヨン部)が形成さ
れており、液圧シリンダ部9と爪部7bとはブリ
ツジ部7cによつて連結されている。キヤリパ7
は、図示しない車輪の中央部に車両の内側に向か
つて開口する状態で形成された空所内に、液圧シ
リンダ部9をその空所の開口側にして配置されて
おり、図示しない保持機構(一組のスライドピン
等)によつてデイスクロータ6の軸心に平行な方
向に移動可能に保持されている。また、キヤリパ
7は、デイスクロータ軸心の真上の位置より車両
前方側に配置されている。
キヤリパ7のブリツジ部7cはその横断面が第
4図に示すように、デイスクロータ6の外周面に
沿つてほぼ円弧状とされ、ブリツジ部7cのブレ
ーキ作用時における曲げ変形の中立軸A−Aに近
接し、かつ円周方向に隔たつた2つの位置にそれ
ぞれ1個ずつの長孔10,11がデイスクロータ
の軸心にほぼ平行に延びる姿勢で形成されてい
る。すなわち、中立軸A−Aより離隔した中央部
分をB、両端部分をC,Dとすれば、第3図に示
す従来例では主として中央部分Bを切り取つて摩
耗点検窓12が形成されているのに対し、第4図
(本実施例)ではB,C,D部分を可及的に残存
させるような2つの場所を選んで長孔10,11
が設けられているのである。
また、液圧シリンダ部9のブリツジ部7cに隣
接した部分の外周面上には、第2図に示すよう
に、デイスクロータ6の軸心に平行に延び、一端
が長孔10,11に連続する溝10a,11aが
それぞれ形成されている。これら溝10a,11
aは、前述のようにキヤリパ7が車両前方側に設
置されているため、デイスクロータ軸心より車両
前方側に位置することとなる。なお、13は長孔
10,11と溝10a,11aとの間にそれぞれ
設けられた比較的低いリブであり、水の侵入防止
およびシリンダ7aの補強の機能を果たすもので
ある。
以上のように構成されたデイスクブレーキにお
いては、車両走行時に液圧シリンダ部9の外周面
に当たる走行風の一部が溝10a,11aにより
それぞれ長孔10,11へ導かれ、長孔10,1
1からキヤリパ7の内側へ流入してブレーキパツ
ド4,5およびピストン8等を冷却するのであ
り、また、長孔が2個設けられており、それぞれ
に連続して溝が形成されていることにより十分な
量の空気がキヤリパ7の内側へまんべんなく送り
込まれることとなり、デイスクブレーキの冷却性
能向上効果が得られる。
また、ブレーキ作動時には、キヤリパ7のピス
トン8が爪部7bに向かつて押出され、インナパ
ツド4およびアウタパツド5がデイスクロータ6
に押圧される。したがつて、その反力によつて、
ブリツジ部7cには第1図において下方に凸な変
形を与えるモーメントが作用するのであるが、第
4図に示すブリツジ部7cにおいては、曲げ中立
軸A−Aに最も近い2箇所に長孔10,11が設
けられているために、中央部に1箇所の長孔を持
つ従来のキヤリパに比して、長孔が2個であるに
も拘らず断面二次モーメントの減少が小さく抑え
られ得るのであり、断面二次モーメントを従来の
ものと同等にすれば、ブリツジ部を薄肉化して軽
量化を図ることが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である浮動キヤリパ
型デイスクブレーキの要部断面図であり、第2図
は第1図に示したデイスクブレーキのキヤリパを
取り出して示す斜視図である。第3図は従来の浮
動キヤリパ型デイスクブレーキにおけるキヤリパ
のブリツジ部を示す横断面図であり、第4図は第
2図に示したキヤリパのブリツジ部を示す横断面
図である。 4……インナパツド、5……アウタパツド、6
……デイスクロータ、7……キヤリパ、7b……
爪部(リアクシヨン部)、7c……ブリツジ部、
9……液圧シリンダ部、10……長孔、10a…
…溝、11……長孔、11a……溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 互に対向して設けられた液圧シリンダ部および
    リアクシヨン部とそれらを連結するブリツジ部と
    を備えてほぼ鞍形を成すキヤリパが、デイスクロ
    ータおよびその両側に配設されたブレーキパツド
    を跨いで配置され、かつ静止部材によつて前記デ
    イスクロータの軸心に平行な方向に移動可能に保
    持された浮動キヤリパ型デイスクブレーキにおい
    て、 前記ブリツジ部の横断面形状を前記デイスクロ
    ータの外周面に沿つてほぼ円弧状とし、そのブリ
    ツジ部のブレーキ作用時における曲げ変形の中立
    軸に近接しかつ円周方向に隔たつた2つの位置
    に、それぞれ前記デイスクロータの軸心にほぼ平
    行に延びる長孔を1個ずつ形成するとともに、前
    記液圧シリンダ部の前記ブリツジ部に隣接する部
    分の外周面に、一端が前記長孔に連続する溝を形
    成し、かつ、その溝が前記デイスクロータの軸心
    の真上の位置より車両前方側に位置する状態に前
    記キヤリパを配置したことを特徴とする浮動キヤ
    リパ型デイスクブレーキ。
JP2734980U 1980-03-03 1980-03-03 Expired JPS623546Y2 (ja)

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JP2734980U JPS623546Y2 (ja) 1980-03-03 1980-03-03

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JP2734980U JPS623546Y2 (ja) 1980-03-03 1980-03-03

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Publication Number Publication Date
JPS56129622U JPS56129622U (ja) 1981-10-02
JPS623546Y2 true JPS623546Y2 (ja) 1987-01-27

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ID=29623313

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JP2734980U Expired JPS623546Y2 (ja) 1980-03-03 1980-03-03

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WO2008075386A1 (en) * 2006-12-18 2008-06-26 Freni Brembo S.P.A. Brake caliper with cooling system

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