JP6656756B2 - ディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ装置用パッドクリップ - Google Patents
ディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ装置用パッドクリップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6656756B2 JP6656756B2 JP2016056480A JP2016056480A JP6656756B2 JP 6656756 B2 JP6656756 B2 JP 6656756B2 JP 2016056480 A JP2016056480 A JP 2016056480A JP 2016056480 A JP2016056480 A JP 2016056480A JP 6656756 B2 JP6656756 B2 JP 6656756B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circumferential
- pad
- brake device
- disc brake
- pressure plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Description
尚、本明細書及び特許請求の範囲で、「軸方向」、「周方向」、「径方向」とは、特に断らない限り、ロータの軸方向、周方向、径方向をそれぞれ言う。更に、回入側とは、車両の前進時に、車輪と共に回転するロータがキャリパに対して入り込む側を言い、回出側とは、同じく抜け出て行く側を言う。
このうちのパッド支持部材は、少なくとも1つ以上のパッドを軸方向の移動を可能に支持するものであり、対向ピストン型ディスクブレーキ装置の場合のキャリパ、フローティング型ディスクブレーキ装置の場合のサポートが相当する。
前記パッドは、ライニング(摩擦材)と、このライニングの裏面を支持した例えば金属製やカーボン製のプレッシャプレート(裏板)とを有している。
特に本発明のディスクブレーキ装置の場合には、前記パッド支持部材のうちで、前記プレッシャプレートの周方向端部に対し、周方向に対向する周方向内側面のうち、制動時又は非制動時に、周方向に関して前記プレッシャプレートの周方向端部と重畳する位置に、前記パッド支持部材の外面に連通する冷却孔を設けている。
これに対し、前記パッド支持部材のうちで、前記プレッシャプレートの周方向端部に対し軸方向に対向する軸方向内側面に冷却孔を設ける場合には、この冷却孔を軸方向に形成する事ができる。
この場合に、前記パッド支持部材の周方向両端部(一方側の端部及び他方側の端部)にそれぞれ形成する冷却孔の種類(周方向冷却孔、軸方向冷却孔の相違)、形状及び数は、同じでも良いし異なっていても良い。例えば、回出側端部に設ける冷却孔の数を回入側端部に設ける冷却孔の数よりも多く(又は少なく)したり、回出側端部に設ける冷却孔の内径寸法(孔径)を、回入側端部に設ける冷却孔の内径寸法よりも大きく(又は小さく)したりする事もできる。
又、本発明のディスクブレーキ装置を実施する場合、前記冷却孔を、前記パッド支持部材のうちで、このパッド支持部材に支持された全てのパッド(例えば1対のパッドを備えるディスクブレーキ装置の場合には、アウタパッド及びインナパッド)に関して、プレッシャプレートの周方向端部と対向する周方向内側面に設ける事ができる。
或いは、前記冷却孔を、前記パッド支持部材のうちで、このパッド支持部材に支持されたパッドのうちの一部のパッド(例えば1対のパッドを備えるディスクブレーキ装置の場合には、アウタパッド又はインナパッド)に関して、プレッシャプレートの周方向端部と対向する周方向内側面に設けても良い。
或いは、前記周方向内側面に前記冷却孔を設ける場合にも、この周方向内側面によっては、前記パッドに作用するトルクを支承しない(例えばパッド支持部材に別途設けたピンやトルク支承部によりトルクを支承する)構成を採用する事もできる。
又、前記貫通孔を1つだけ設ける場合には、この貫通孔(の内径寸法)を、前記周方向内側面に開口した前記冷却孔の開口部(の内径寸法)と同じか、又はこれよりも大きくする事ができる。
或いは、本発明のディスクブレーキ装置をフローティング型ディスクブレーキ装置とし、前記パッド支持部材を、このフローティング型ディスクブレーキ装置を構成するサポートとする事ができる。
又、前記冷却孔の断面形状としては、円形や長円形、楕円形状等、応力集中が生じにくい形状を好ましく採用できるが、例えば応力集中を考慮する必要性の低い部位である場合や加工性等を考慮して、矩形状や三角形状などその他の形状を採用する事もできる。
又、前記冷却孔の内径寸法(断面形状)は、全長に亙り一定としても良いし、途中で異ならせる(例えばパッド支持部材の外面側での内径寸法をプレッシャプレート側での内径寸法よりも大きくする)事もできる。
特に本発明のディスクブレーキ装置用パッドクリップの場合には、前記パッドを構成するプレッシャプレートの周方向端部と、このプレッシャプレートの周方向端部に対し周方向に対向する前記パッド支持部材の周方向内側面との間に配置される被挟持板部のうち、組み付け状態で、前記周方向内側面に設けられた冷却孔と整合する部分に、貫通孔を設けている。
即ち、本発明のディスクブレーキ装置の場合には、前記パッド支持部材のうち、制動時に、前記プレッシャプレートの周方向端部と当接又は近接対向する事で、このプレッシャプレートから熱が直接伝わる部分又はその近傍に位置する、前記プレッシャプレートの周方向端部に対し周方向に対向する周方向内側面に、前記パッド支持部材の外面に連通する冷却孔を設けている。
この為、本発明によれば、前記パッド支持部材の外部から取り込んだ風(例えばダクトから送られた風や走行風)を、前記冷却孔を通じて、前記プレッシャプレートの周方向端部に向け直接導く(送り込む)事ができ、伝熱部であるこのプレッシャプレートの周方向端部を効率良く冷却できる。又、前記冷却孔の内側を風が通過する事で、前記パッド支持部材のうち、前記プレッシャプレートから熱が直接伝わる部分又はその近傍部分を効果的に冷却できる。この結果、本発明によれば、前記プレッシャプレートから前記パッド支持部材に対して熱が伝わる事を有効に防止でき、このパッド支持部材が高温になる事を有効に防止できる。これにより、このパッド支持部材に変形が生じたり、ベーパーロック現象が生じたりする事を有効に防止できる。
この為、前記冷却孔を通じて導かれた風が、前記パッドクリップのうちの被挟持板部により遮られる(塞がれる)事を防止して、この風を、前記貫通孔を通じて前記プレッシャプレートの周方向端部に直接導く事ができる。この結果、本発明によれば、前記パッドクリップを設ける場合にも、前記プレッシャプレートの周方向端部を効率良く冷却する事ができ、前記プレッシャプレートから前記パッド支持部材に対し熱が伝わる事を有効に防止できる。
本発明の実施の形態の第1例に就いて、図1〜24を参照しつつ説明する。本例の対向ピストン型ディスクブレーキ装置1は、大別して、キャリパ2と、1対のパッド3、4(インナパッド3、アウタパッド4)と、1対のパッドクリップ5a、5bとを備えている。
尚、ディスクブレーキ装置1を組み立てた状態で、前記インナ側張出壁部16a、16bと前記アウタ側張出壁部23a、23bとの互いに対向する軸方向内側面同士の間に、前記ロータ14の外周縁部が入り込む。
即ち、本例の場合には、前記キャリパ2のうち、制動時に、前記各プレッシャプレート18、25の周方向端部と当接する(パッドクリップ5a、5bを介して当接する)事で、これら各プレッシャプレート18、25から熱が伝わる部分となる、前記各インナ側、アウタ側各張出壁部16a、16b、23a、23bの周方向内側面に、前記インナ側、アウタ側各周方向冷却孔32a、32b、33a、33bを設けている。加えて、前記キャリパ2のうち、制動時に、前記各プレッシャプレート18、25の周方向端部と当接する事で、これら各プレッシャプレート18、25から熱が伝わる部分の近傍に位置する、前記インナ、アウタ各ボディ部6、7の周方向両端寄り部分の軸方向内側面に、前記インナ側、アウタ側各軸方向冷却孔34a、34b、35a、35bを設けている。
本発明の実施の形態の第2例に就いて、図25〜26を参照しつつ説明する。本例は、本発明をフローティング型ディスクブレーキ装置1aに適用した場合を示している。
本例の場合、サポート47の周方向両端部に設けた回入側、回出側両係合部48、498の係止凹部50、50に、インナ側、アウタ側各パッド3a、4aを構成するプレッシャプレート18a、25aの周方向両端部に設けた係合突片51を係合させる事により、前インナ側、アウタ側各パッド3a、4aを軸方向の変位を可能に支持している。又、前記各係止凹部50、50と前記各係合突片51との間に、パッドクリップ5c、5dを介在させている。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合とほぼ同様である。
2 キャリパ
3、3a パッド(インナパッド)
4、4a パッド(アウタパッド)
5a、5b、5c、5d パッドクリップ
6 インナボディ部
7 アウタボディ部
8 回入側連結部
9 回出側連結部
10 開口部
11 中央ブリッジ部
12a、12b 回入側補強ブリッジ部
13a、13b 回出側補強ブリッジ部
14 ロータ
15a、15b インナシリンダ
16a、16b インナ側張出壁部
17a、17b インナ側係合凸部
18、18a プレッシャプレート
19a、19b 回入側トルク受面
20a、20b 回出側トルク受面
21 取付孔
22a、22b アウタシリンダ
23a、23b アウタ側張出壁部
24a、24b アウタ側係合凸部
25、25a プレッシャプレート
26 通孔
27 回入側中継部
28 回出側中継部
29a、29b、29c、29d 隅角開口部
30 ライニング
31 ライニング
32a、32b、33c インナ側周方向冷却孔
33a、33b、33c アウタ側周方向冷却孔
34a、34b インナ側軸方向冷却孔
35a、35b アウタ側軸方向冷却孔
36 脚部
37 連結部
38 支持腕部
39、39a 被挟持板部
40 折れ曲がり部
41、41a 貫通孔
42 通孔
43a、43b インナピストン
44a、44b アウタピストン
45a、45b 導風凹部
46a、46b 導風凹部
47 サポート
48 回入側係合部
49 回出側係合部
50 係止凹部
51 係合突片
Claims (7)
- パッド支持部材と、
ライニングとこのライニングの裏面を支持したプレッシャプレートとを有し、前記パッド支持部材に対し軸方向の移動を可能に支持されたパッドと、
を備えたディスクブレーキ装置であって、
前記パッド支持部材のうちで、前記プレッシャプレートの周方向端部に対し、周方向に対向する周方向内側面のうち、制動時又は非制動時に、周方向に関して前記プレッシャプレートの周方向端部と重畳する位置に、前記パッド支持部材の外面に連通する冷却孔が設けられている事を特徴とするディスクブレーキ装置。 - 前記冷却孔は、前記パッド支持部材のうちで、前記プレッシャプレートの周方向一方側の端部に対し、周方向に対向する周方向内側面のうち、制動時又は非制動時に、周方向に関して前記プレッシャプレートの周方向一方側の端部と重畳する位置に設けられていると共に、前記プレッシャプレートの周方向他方側の端部に対し、周方向に対向する周方向内側面と軸方向に対向する軸方向内側面との少なくとも何れか一方に設けられている、請求項1に記載したディスクブレーキ装置。
- 前記冷却孔が設けられた前記周方向内側面は、制動時に、前記パッドに作用するトルクを支承するトルク受面である、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
- 前記パッド支持部材と前記パッドとの間にパッドクリップが設けられており、前記プレッシャプレートの周方向端部と前記周方向内側面との間に配置される前記パッドクリップの被挟持板部のうち、前記周方向内側面に設けられた前記冷却孔と整合する部分に、貫通孔が設けられている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
- 前記冷却孔が設けられた前記周方向内側面は、径方向外方から覆われずに径方向に露出している、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
- 前記パッド支持部材が、対向ピストン型ディスクブレーキ装置を構成するキャリパである、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
- パッド支持部材に対しパッドを軸方向の移動を可能に支持したディスクブレーキ装置に組み付けられる、ディスクブレーキ装置用パッドクリップであって、
前記パッドを構成するプレッシャプレートの周方向端部と、このプレッシャプレートの周方向端部に対し周方向に対向する前記パッド支持部材の周方向内側面との間に配置される被挟持板部のうち、組み付け状態で、前記周方向内側面に設けられた冷却孔と整合する部分に、貫通孔が設けられている事を特徴とするディスクブレーキ装置用パッドクリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016056480A JP6656756B2 (ja) | 2016-03-22 | 2016-03-22 | ディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ装置用パッドクリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016056480A JP6656756B2 (ja) | 2016-03-22 | 2016-03-22 | ディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ装置用パッドクリップ |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017172611A JP2017172611A (ja) | 2017-09-28 |
JP2017172611A5 JP2017172611A5 (ja) | 2019-02-14 |
JP6656756B2 true JP6656756B2 (ja) | 2020-03-04 |
Family
ID=59970765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016056480A Active JP6656756B2 (ja) | 2016-03-22 | 2016-03-22 | ディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ装置用パッドクリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6656756B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4083463A1 (en) * | 2021-04-26 | 2022-11-02 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Caliper for opposed piston type disc brake |
-
2016
- 2016-03-22 JP JP2016056480A patent/JP6656756B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4083463A1 (en) * | 2021-04-26 | 2022-11-02 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Caliper for opposed piston type disc brake |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017172611A (ja) | 2017-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6446275B2 (ja) | 対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ | |
US5464077A (en) | Floating-caliper spot-type disc brake for high-powered vehicles | |
JP5357773B2 (ja) | クーリングシステムを備えたブレーキキャリパ | |
US7958978B2 (en) | Multi-disc brake hub assembly with disc slide pins | |
JP2006057718A (ja) | フローティングキャリパ型ディスクブレーキ | |
CN107429766A (zh) | 用于盘式制动器卡钳的垫片和弹簧组件 | |
US20040188188A1 (en) | One piece sliding brake caliper | |
JP6794238B2 (ja) | 対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ | |
JP4342757B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
JP6656756B2 (ja) | ディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ装置用パッドクリップ | |
EP3680502B1 (en) | Caliper for opposed piston-type disc brake | |
US20050230197A1 (en) | One piece sliding brake caliper | |
US4094389A (en) | Disc brakes | |
JP7361453B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
JP7241922B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
JP6122750B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
JP4928478B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
JP4833177B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
JP4076750B2 (ja) | 対向ピストン型ディスクブレーキ | |
JP5087497B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
WO2023089860A1 (ja) | ディスクブレーキおよびプレート | |
JP2022181009A (ja) | ブレーキキャリア及びディスクブレーキ | |
JP2023090193A (ja) | フローティング型ディスクブレーキ装置 | |
JP2009115172A (ja) | ディスクブレーキ | |
JP4757791B2 (ja) | ディスクブレーキのモノブロックキャリパおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181227 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191224 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191226 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200204 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6656756 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |