JP6656756B2 - ディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ装置用パッドクリップ - Google Patents

ディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ装置用パッドクリップ Download PDF

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Description

本発明は、自動車等の車両の制動を行う為に使用するディスクブレーキ装置、及び、ディスクブレーキ装置に組み込んで使用するバッドクリップの改良に関する。
自動車の制動に使用するディスクブレーキ装置は、車輪と共に回転するロータを挟んで1対のパッドを配置し、制動時には、これら両パッドをこのロータの軸方向両側面に押し付ける様に構成している。この様なディスクブレーキ装置の基本的構造としては、フローティング型と対向ピストン型との2種類がある。
このうちのフローティング型のものは、1対のパッドを軸方向の変位を可能に支持したサポートに、インナ側にピストンを内蔵したキャリパを、軸方向の変位を可能に支持している。制動時には、このピストンによりインナ側のパッドをロータのインナ側面に押し付け、その反作用として前記キャリパをインナ側に変位させる。そして、このキャリパのアウタ側端部に設けたキャリパ爪部により、アウタ側のパッドを前記ロータのアウタ側面に押し付ける。又、対向ピストン型のものは、1対のパッドを軸方向の変位を可能に支持したキャリパに複数のピストンを、ロータの軸方向両側に配置した状態で設けている。制動時には、これら各ピストンにより前記両パッドを、前記ロータの軸方向両側面に押し付ける。何れの場合でも、これら両パッドは、十分な剛性を有するプレッシャプレートの前面にライニングを添着して成る。そして、制動時に、前記ピストン又は前記キャリパ爪部により、このうちのプレッシャプレートの背面を押圧し、前記ライニングの前面と前記ロータの軸方向両側面とを摩擦させる。
尚、本明細書及び特許請求の範囲で、「軸方向」、「周方向」、「径方向」とは、特に断らない限り、ロータの軸方向、周方向、径方向をそれぞれ言う。更に、回入側とは、車両の前進時に、車輪と共に回転するロータがキャリパに対して入り込む側を言い、回出側とは、同じく抜け出て行く側を言う。
何れの構造のディスクブレーキ装置の場合にも、制動時には1対のパッドによりロータを軸方向両側から強く挟持し、これら両パッドを構成するライニングとこのロータの軸方向両側面との当接部に作用する摩擦力により制動を行う。この為、制動時には、この当接部に摩擦熱が発生する。そして、この摩擦熱が、ライニングからプレッシャプレートへと伝わる事で、プレッシャプレートが高温(例えば300℃以上)になる。又、プレッシャプレートが高温になると、このプレッシャプレートの熱が、パッドを支持したサポートやキャリパ等のパッド支持部材に伝わる。この結果、パッド支持部材が高温になり、このパッド支持部材に変形が生じ易くなったり、ベーパーロック現象といった不都合が生じ易くなる。特にディスクブレーキ装置の軽量化を目的として、パッド支持部材をアルミニウム合金製とした場合、アルミニウム合金は鉄系合金に比べてヤング率が低く、しかも温度上昇に伴いヤング率が低下する為、剛性が低下し易く、変形が生じ易くなる。
尚、本発明に関連する先行技術文献として、特許文献1に記載された発明がある。この特許文献1には、アンチラトルスプリングに、外部からロータの摩擦面及びその周辺部に向けて走行風を誘導する為の導風路を設ける発明が記載されている。この様な特許文献1に記載された発明によれば、ロータが高温になる事を抑制でき、フェード現象などが発生する事をある程度抑制できる。但し、この様な特許文献1に記載された発明の場合にも、パッドを構成するプレッシャプレートからパッド支持部材に熱が伝わる事を十分に防止する事はできない。この為、パッド支持部材が高温になり、上述した様な変形やベーパーロック現象等の不都合を生じ易くなる。
特開2002−250382号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、パッドを構成するプレッシャプレートからパッド支持部材に対して、制動時に発生した熱が伝わる事を有効に防止できる、ディスクブレーキ装置の構造を実現すると共に、この様なディスクブレーキ装置に組み込んで使用するのに適したパッドクリップの構造を実現すべく発明したものである。
本発明のディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ装置用パッドクリップのうち、ディスクブレーキ装置に係る発明は、パッド支持部材と、少なくとも1対のパッドとを備えている。
このうちのパッド支持部材は、少なくとも1つ以上のパッドを軸方向の移動を可能に支持するものであり、対向ピストン型ディスクブレーキ装置の場合のキャリパ、フローティング型ディスクブレーキ装置の場合のサポートが相当する。
前記パッドは、ライニング(摩擦材)と、このライニングの裏面を支持した例えば金属製やカーボン製のプレッシャプレート(裏板)とを有している。
特に本発明のディスクブレーキ装置の場合には、前記パッド支持部材のうちで、前記プレッシャプレートの周方向端部に対し、周方向に対向する周方向内側面のうち、制動時又は非制動時に、周方向に関して前記プレッシャプレートの周方向端部と重畳する位置に、前記パッド支持部材の外面に連通する冷却孔を設けている。
本発明のディスクブレーキ装置を実施する場合には、前記冷却孔を周方向に形成する事ができる。
これに対し、前記パッド支持部材のうちで、前記プレッシャプレートの周方向端部に対し軸方向に対向する軸方向内側面に冷却孔を設ける場合には、この冷却孔を軸方向に形成する事ができる。
本発明のディスクブレーキ装置を実施する場合には、例えば請求項2に記載した発明の様に、前記冷却孔を、前記パッド支持部材のうち、前記プレッシャプレートの周方向一方側の端部(回入側端部と回出側端部とのうちの一方)に対し、周方向に対向する周方向内側面のうち、制動時又は非制動時に、周方向に関して前記プレッシャプレートの周方向一方側の端部と重畳する位置に設けると共に、前記プレッシャプレートの周方向他方側の端部(回入側端部と回出側端部とのうちの他方)に対し、周方向に対向する周方向内側面と軸方向に対向する軸方向内側面との少なくとも何れか一方に設けることができる。
この場合に、前記パッド支持部材の周方向両端部(一方側の端部及び他方側の端部)にそれぞれ形成する冷却孔の種類(周方向冷却孔、軸方向冷却孔の相違)、形状及び数は、同じでも良いし異なっていても良い。例えば、回出側端部に設ける冷却孔の数を回入側端部に設ける冷却孔の数よりも多く(又は少なく)したり、回出側端部に設ける冷却孔の内径寸法(孔径)を、回入側端部に設ける冷却孔の内径寸法よりも大きく(又は小さく)したりする事もできる。
又、本発明のディスクブレーキ装置を実施する場合、前記冷却孔を、前記パッド支持部材のうちで、このパッド支持部材に支持された全てのパッド(例えば1対のパッドを備えるディスクブレーキ装置の場合には、アウタパッド及びインナパッド)に関して、プレッシャプレートの周方向端部と対向する周方向内側面に設ける事ができる。
或いは、前記冷却孔を、前記パッド支持部材のうちで、このパッド支持部材に支持されたパッドのうちの一部のパッド(例えば1対のパッドを備えるディスクブレーキ装置の場合には、アウタパッド又はインナパッド)に関して、プレッシャプレートの周方向端部と対向する周方向内側面に設けても良い。
又、本発明のディスクブレーキ装置を実施する場合には、例えば請求項3に記載した発明の様に、前記冷却孔が設けられた前記周方向内側面を、制動時に、前記パッドに作用するトルク(ブレーキ接線力)を支承するトルク受面とする事ができる。
或いは、前記周方向内側面に前記冷却孔を設ける場合にも、この周方向内側面によっては、前記パッドに作用するトルクを支承しない(例えばパッド支持部材に別途設けたピンやトルク支承部によりトルクを支承する)構成を採用する事もできる。
又、本発明の技術的範囲からは外れるが、前記周方向内側面に前記冷却孔を設ける場合にも、この冷却孔を、制動時及び非制動時の何れの場合にも、周方向に関して前記プレッシャプレートの周方向端部と重畳しない位置(例えばライニングとのみ重畳する位置)に設ける事もできる。
又、本発明のディスクブレーキ装置を実施する場合には、例えば請求項に記載した発明の様に、前記パッド支持部材と前記パッドとの間にパッドクリップを設ける事ができる。そして、前記プレッシャプレートの周方向端部と前記周方向内側面との間に配置される前記パッドクリップの被挟持板部のうち、前記周方向内側面に設けられた前記冷却孔と整合する部分に、1乃至複数の貫通孔を設ける事ができる。
又、前記貫通孔を1つだけ設ける場合には、この貫通孔(の内径寸法)を、前記周方向内側面に開口した前記冷却孔の開口部(の内径寸法)と同じか、又はこれよりも大きくする事ができる。
又、本発明のディスクブレーキ装置を実施する場合には、例えば請求項に記載した発明の様に、前記冷却孔が設けられた前記周方向内側面を、径方向外方から覆わずに径方向に露出させる事ができる。
又、本発明のディスクブレーキ装置を実施する場合には、例えば請求項に記載した発明の様に、本発明のディスクブレーキ装置を対向ピストン型ディスクブレーキ装置とし、前記パッド支持部材を、この対向ピストン型ディスクブレーキ装置を構成するキャリパとする事ができる。
或いは、本発明のディスクブレーキ装置をフローティング型ディスクブレーキ装置とし、前記パッド支持部材を、このフローティング型ディスクブレーキ装置を構成するサポートとする事ができる。
又、本発明のディスクブレーキ装置を実施する場合に、前記冷却孔は、直線状に限らず、曲線状に形成する事もできるし、直線と曲線とを組み合わせた構成を採用する事もできる。
又、前記冷却孔の断面形状としては、円形や長円形、楕円形状等、応力集中が生じにくい形状を好ましく採用できるが、例えば応力集中を考慮する必要性の低い部位である場合や加工性等を考慮して、矩形状や三角形状などその他の形状を採用する事もできる。
又、前記冷却孔の内径寸法(断面形状)は、全長に亙り一定としても良いし、途中で異ならせる(例えばパッド支持部材の外面側での内径寸法をプレッシャプレート側での内径寸法よりも大きくする)事もできる。
又、前記パッド支持部材を鋳造加工により造る場合には、前記冷却孔を同時に形成しても良いし、ドリル等の工具を利用した切削加工(穴あけ加工)により形成しても良い。
又、本発明のディスクブレーキ装置を実施する場合には、前記パッド支持部材の外面のうちで、前記冷却孔が開口した部分の周囲に、この冷却孔の開口部に風を導く為の導風凹部を設ける事ができる。
これに対し、本発明のディスクブレーキ装置用パッドクリップは、パッド支持部材(対向ピストン型ディスクブレーキ装置の場合のキャリパ、フローティング型ディスクブレーキ装置の場合のサポート)に対し、パッドを軸方向の移動を可能に支持したディスクブレーキ装置に組み付けられるものである。
特に本発明のディスクブレーキ装置用パッドクリップの場合には、前記パッドを構成するプレッシャプレートの周方向端部と、このプレッシャプレートの周方向端部に対し周方向に対向する前記パッド支持部材の周方向内側面との間に配置される被挟持板部のうち、組み付け状態で、前記周方向内側面に設けられた冷却孔と整合する部分に、貫通孔を設けている。
上述の様な構成を有する本発明のディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ装置用パッドクリップによれば、パッドを構成するプレッシャプレートからパッド支持部材に対して、制動時に発生した熱が伝わる事を有効に防止できる。
即ち、本発明のディスクブレーキ装置の場合には、前記パッド支持部材のうち、制動時に、前記プレッシャプレートの周方向端部と当接又は近接対向する事で、このプレッシャプレートから熱が直接伝わる部分又はその近傍に位置する、前記プレッシャプレートの周方向端部に対し周方向に対向する周方向内側面に、前記パッド支持部材の外面に連通する冷却孔を設けている。
この為、本発明によれば、前記パッド支持部材の外部から取り込んだ風(例えばダクトから送られた風や走行風)を、前記冷却孔を通じて、前記プレッシャプレートの周方向端部に向け直接導く(送り込む)事ができ、伝熱部であるこのプレッシャプレートの周方向端部を効率良く冷却できる。又、前記冷却孔の内側を風が通過する事で、前記パッド支持部材のうち、前記プレッシャプレートから熱が直接伝わる部分又はその近傍部分を効果的に冷却できる。この結果、本発明によれば、前記プレッシャプレートから前記パッド支持部材に対して熱が伝わる事を有効に防止でき、このパッド支持部材が高温になる事を有効に防止できる。これにより、このパッド支持部材に変形が生じたり、ベーパーロック現象が生じたりする事を有効に防止できる。
更に、本発明のディスクブレーキ装置用パッドクリップによれば、プレッシャプレートの周方向端部と前記パッド支持部材の周方向内側面との間に配置される被挟持板部のうち、組み付け状態で、この周方向内側面に設けられた冷却孔と整合する部分に貫通孔を設けている。
この為、前記冷却孔を通じて導かれた風が、前記パッドクリップのうちの被挟持板部により遮られる(塞がれる)事を防止して、この風を、前記貫通孔を通じて前記プレッシャプレートの周方向端部に直接導く事ができる。この結果、本発明によれば、前記パッドクリップを設ける場合にも、前記プレッシャプレートの周方向端部を効率良く冷却する事ができ、前記プレッシャプレートから前記パッド支持部材に対し熱が伝わる事を有効に防止できる。
本発明の実施の形態の第1例を示す、対向ピストン型ディスクブレーキ装置の正面図。 同じく平面図。 同じく底面図。 同じく右側面図。 同じく左側面図。 同じく背面図。 同じく回入側且つ径方向外方から見た斜視図。 同じく回出側且つ径方向外方から見た斜視図。 同じく図2のA−A断面図。 同じく図2のB−B断面図。 同じく図2のC−C断面図。 同じく1対のパッドを省略した状態で示す、図1に相当する図。 同じく1対のパッドを省略した状態で示す、図2に相当する図。 同じく1対のパッドを省略した状態で示す、図3に相当する図。 同じく1対のパッドを省略した状態で示す、図4に相当する図。 同じく1対のパッドを省略した状態で示す、図5に相当する図。 同じく1対のパッドを省略した状態で示す、図6に相当する図。 同じく1対のパッドを省略した状態で示す、図7に相当する図。 同じく1対のパッドを省略した状態で示す、図8に相当する図。 同じく図13のD−D断面図。 同じく図13のE−E断面図。 同じく図13のF−F断面図。 同じくパッドクリップを取り出して示す、正面図(A)、平面図(B)、右側面図(C)、及び、背面図(D)。 同じくパッドクリップを取り出して示す、正面側且つ径方向内方から見た状態で示す斜視図(A)、及び、背面側且つ径方向外方から見た状態で示す斜視図(B)。 本発明の実施の形態の第2例のフローティング型ディスクブレーキ装置を、キャリパを省略した状態で示す斜視図。 同じく1対のパッドを省略した状態で示す、図25に相当する図。
[実施の形態の第1例]
本発明の実施の形態の第1例に就いて、図1〜24を参照しつつ説明する。本例の対向ピストン型ディスクブレーキ装置1は、大別して、キャリパ2と、1対のパッド3、4(インナパッド3、アウタパッド4)と、1対のパッドクリップ5a、5bとを備えている。
前記キャリパ2は、アルミニウム合金等の軽合金や鉄系合金の鋳造等により一体成形されたもので、インナボディ部6と、アウタボディ部7と、回入側連結部8と、回出側連結部9と、開口部10と、中央ブリッジ部11と、4本の補強ブリッジ部12、13(回入側補強ブリッジ部12a、12b及び回出側補強ブリッジ部13a、13b)とを備えている。又、本例の場合、使用時には、図示しない冷却用ダクトにより、前記キャリパ2全体を覆う。
このうちのインナボディ部6は、車輪と共に回転するロータ14(図2参照)のインナ側面に対向する状態で設けられるもので、それぞれがこのインナ側面に向けて開口する、複数個(図示の例では2個)のインナシリンダ15a、15bを有する。又、前記インナボディ部6のアウタ側面(軸方向内側面、インナ、アウタ両ボディ部6、7同士が対向する面)の周方向両端部に、それぞれ軸方向に張り出したインナ側張出壁部16a、16bを設けている。又、これら両インナ側張出壁部16a、16bの径方向内端部に、周方向に関して互いに近づく方向に突出した、インナ側係合凸部17a、17bを設けている。そして、周方向に関して対向する前記両インナ側張出壁部16a、16bの周方向内側面(インナ側係合凸部17a、17bが設けられた部分を除く)同士の間隔を、前記インナパッド3を構成するプレッシャプレート18の周方向長さ寸法よりも僅かに大きくしている。これに対し、周方向に関して互いに対向する前記両インナ側係合凸部17a、17bの先端面同士の間隔を、前記プレッシャプレート18の周方向長さ寸法よりも小さくしている。
前記ディスクブレーキ装置1の組立状態では、前記インナパッド3を、前記両インナ側張出壁部16a、16bの周方向内側面同士の間に、前記各パッドクリップ5a、5bを介して配置すると共に、前記インナパッド3(プレッシャプレート18)の周方向両端部を、前記両インナ側係合凸部17a、17bに対し、軸方向の変位を可能に係合させる。従って、本例の場合には、前記インナボディ部6の回入側に一体的に設けられたインナ側張出壁部16aの周方向内側面及びインナ側係合凸部17aの径方向外側面が、インナ側の回入側トルク受面(受部)19aを構成し、同じく回出側に一体的に設けられたインナ側張出壁部16bの周方向内側面及びインナ側係合凸部17bの径方向外側面が、インナ側の回出側トルク受面(受部)20aを構成する。又、この様なインナボディ部6の外面には、前記キャリパ2を図示しないナックルに支持固定する為のボルトを挿通する取付孔21、21の他、給油ポート等を設けている。前記インナシリンダ15a、15b及び次述するアウタシリンダ22a、22b内には、この給油ポートを通じて圧油を給排する。
前記アウタボディ部7は、前記ロータ14のアウタ側面に対向する状態で設けられるもので、それぞれがこのアウタ側面に向けて開口する、複数個(図示の例では2個)のアウタシリンダ22a、22bを有する。又、前記アウタボディ部7のインナ側面(軸方向内側面)の周方向両端部に、それぞれ軸方向に張り出したアウタ側張出壁部23a、23bを設けている。又、これら両アウタ側張出壁部23a、23bの径方向内端部に、周方向に関して互いに近づく方向に突出した、アウタ側係合凸部24a、24bを設けている。そして、周方向に関して対向する前記両アウタ側張出壁部23a、23bの周方向内側面(アウタ側係合凸部24a、24bが設けられた部分を除く)同士の間隔を、前記アウタパッド4を構成するプレッシャプレート25の周方向長さ寸法よりも僅かに大きくしている。これに対し、周方向に関して対向する前記両アウタ側係合凸部24a、24bの先端面同士の間隔を、前記プレッシャプレート25の周方向長さ寸法よりも小さくしている。
前記ディスクブレーキ装置1の組立状態では、前記アウタパッド4を、前記両アウタ側張出壁部23a、23bの周方向内側面同士の間に、前記各パッドクリップ5a、5bを介して配置すると共に、前記アウタパッド4(プレッシャプレート25)の周方向両端部を前記両アウタ側係合凸部24a、24bに対し、軸方向の変位を可能に係合させる。従って、本例の場合には、前記アウタボディ部7の回入側に一体的に設けられたアウタ側張出壁部23aの周方向内側面及びアウタ側係合凸部24aの径方向外側面が、アウタ側の回入側トルク受面19bを構成し、同じく回出側に一体的に設けられたアウタ側張出壁部23bの周方向内側面及びアウタ側係合凸部24bの径方向外側面が、アウタ側の回出側トルク受面20bを構成する。
尚、ディスクブレーキ装置1を組み立てた状態で、前記インナ側張出壁部16a、16bと前記アウタ側張出壁部23a、23bとの互いに対向する軸方向内側面同士の間に、前記ロータ14の外周縁部が入り込む。
前記回入側、回出側両連結部8、9は、前記ロータ14の外周縁よりも径方向外側に設けられて、前記インナボディ部6の周方向両端部と前記アウタボディ部7の周方向両端部とを互いに連結している。より具体的には、前記回入側連結部8は、前記インナボディ部6の回入側端部と前記アウタボディ部7の回入側端部とを互いに軸方向に連結しており、前記回出側連結部9は、前記インナボディ部6の回出側端部と前記アウタボディ部7の回出側端部とを互いに軸方向に連結している。
そして、前記インナ、アウタ両ボディ部6、7と前記回入側、回出側両連結部8、9とにより四周を囲まれた部分を、径方向に貫通する、平面視略矩形状の前記開口部10としている。本例の場合には、この開口部10の周方向長さ寸法を大きく確保すべく、この開口部10の周方向両端部の周方向位置(回入側、回出側両連結部8、9の内端縁の位置)を、前記回入側、回出側各トルク受面19a、19b、20a、20bを構成する前記インナ側、アウタ側各張出壁部16a、16b、23a、23bの周方向内側面の周方向位置と一致させている。この為、前記開口部10の周方向両端部の周方向位置は、前記回入側、回出側各トルク受面19a、19b、20a、20bを構成する前記インナ側、アウタ側各係合凸部17a、17b、24a、24bよりも周方向外側に位置している。
又、前記開口部10の周方向中央部分で、前記インナ、アウタ両ボディ部6、7の周方向中間部同士を、軸方向(ロータ14の中心軸とほぼ平行)に配置されると共に前記ロータ14の外周縁よりも径方向外方に設けられた、前記中央ブリッジ部11により連結している。本例の場合、この中央ブリッジ部11のインナ側端部を二股状に構成し、前記インナボディ部6のうちのインナシリンダ15a、15bとそれぞれ整合する部分に連結すると共に、同じくアウタ側端部を二股状に構成し、前記アウタボディ部7のうちのアウタシリンダ22a、22bとそれぞれ整合する部分に連結している。又、前記中央ブリッジ部11の軸方向中間部には、径方向に貫通した通孔26が設けられている。本例の場合、この様な中央ブリッジ部11により、前記開口部10を周方向に2分割している。
又、前記回入側連結部8のうち、前記開口部10の周方向端部を仕切る内端縁の軸方向中央部と、前記インナボディ部6及び前記アウタボディ部7との間部分に、軸方向に対して傾斜した回入側補強ブリッジ部12a、12bを、前記ロータ14の外周縁よりも径方向外側に略V字状に掛け渡す様に設けている。又、前記回出側連結部9のうち、前記開口部10の周方向端部を仕切る内端縁の軸方向中央部と、前記インナボディ部6及び前記アウタボディ部7との間部分に、軸方向に対して傾斜した回出側補強ブリッジ部13a、13bを、前記ロータ14の外周縁よりも径方向外側に略V字状に掛け渡す様に設けている。
又、前記回入側補強ブリッジ部12a、12bのうち、インナ側の回入側補強ブリッジ部12aの周方向内端部(中央側端部)は、前記インナボディ部6のうち回入側に配置されたインナシリンダ15aと整合する部分に連結されており、アウタ側の回入側補強ブリッジ部12bの周方向内端部(中央側端部)は、前記アウタボディ部7のうち回入側に配置されたアウタシリンダ22aと整合する部分に連結されている。これに対し、前記インナ側の回入側補強ブリッジ部12aの周方向外端部(回入側端部)と、前記アウタ側の回入側補強ブリッジ部12bの周方向外端部(回入側端部)とは、周方向に伸長する回入側中継部27を介して、前記回入側連結部8に接続されている。より具体的には、この回入側連結部8の内端縁の軸方向中央部から周方向内側に向けて延出する状態で設けられた前記回入側中継部27の周方向内端縁に、前記両回入側補強ブリッジ部12a、12bの周方向外端部を互いに連結する状態で接続している。
一方、前記回出側補強ブリッジ部13a、13bのうち、インナ側の回出側補強ブリッジ部13aの周方向内端部(中央側端部)は、前記インナボディ部6のうち回出側に配置されたインナシリンダ15bと整合する部分に連結されており、アウタ側の回出側補強ブリッジ部13bの周方向内端部(中央側端部)は、前記アウタボディ部7のうち回出側に配置されたアウタシリンダ22bと整合する部分に連結されている。これに対し、前記インナ側の回出側補強ブリッジ部13aの周方向外端部(回出側端部)と、前記アウタ側の回出側補強ブリッジ部13bの周方向外端部(回出側端部)とは、周方向に伸長する回出側中継部28を介して、前記回出側連結部9に接続されている。より具体的には、この回出側連結部9の内端縁の軸方向中央部から周方向内側に向けて延出する状態で設けられた前記回出側中継部28の周方向内端縁に、前記両回出側補強ブリッジ部13a、13bの周方向外端部を互いに連結する状態で接続している。
又、上述の様な構成を有する回入側、回出側各補強ブリッジ部12a、12b、13a、13bを設ける事により、前記開口部10のうちの4つの隅角部に、これら回入側、回出側各補強ブリッジ部12a、12b、13a、13bにより他の部分(内側部分)と分割された、略台形状の隅角開口部29a、29b、29c、29dを形成している。そして、これら隅角開口部29a、29b、29c、29dを通じて、前記回入側、回出側各トルク受面19a、19b、20a、20bを径方向外方に露出させている。更に、前記回入側、回出側各補強ブリッジ部12a、12b、13a、13bの径方向厚さ寸法や径方向に関する配置位置等を調節する事により、前記各隅角開口部29a、29b、29c、29dを、径方向だけでなく、軸方向に開口させると共に、周方向にも開口させている。
特に本例の場合には、制動時に、前記ロータ14の軸方向両側面と前記インナ、アウタ各パッド3、4を構成するライニング30、31との当接部で発生した摩擦熱が、これらインナ、アウタ各パッド3、4を構成するプレッシャプレート18、25を介して前記キャリパ2に伝わる事を防止する為に、このキャリパ2に、次の様な工夫を施している。
即ち、前記インナパッド3の組み付け状態で、前記キャリパ2のうち、前記プレッシャプレート18の周方向両端部と周方向にそれぞれ対向し、前記回入側、回出側各トルク受面19a、20aを構成する前記各インナ側張出壁部16a、16bの周方向内側面のうちの径方向中間部(インナ側係合凸部17a、17bよりも径方向外側)に、それぞれインナ側周方向冷却孔32a、32bを設けている(開口させている)。これら両インナ側周方向冷却孔32a、32bのうち、回入側に設けられたインナ側周方向冷却孔32aは、前記キャリパ2のうち前記回入側連結部8の外面(外周面)の周方向中間部に連通しており、回出側に設けられたインナ側周方向冷却孔32bは、前記回出側連結部9の外面(外周面)の周方向中間部に連通している。又、前記各インナ側周方向冷却孔32a、32bは、断面略円形状で、それぞれ周方向内側に向かう程径方向内方に向かう方向に傾斜した状態で周方向に形成されており、周方向両端部のみが開口している。又、前記各インナ側周方向冷却孔32a、32bは、前記各インナ側張出壁部16a、16bの周方向内側面のうち、制動時に、周方向に関して前記プレッシャプレート18の周方向端部とそれぞれ重畳する位置に設けられている。言い換えれば、非制動時には、前記各インナ側周方向冷却孔32a、32bは、周方向に関して前記インナパッド3を構成するライニング30の周方向端部とそれぞれ重畳している。
又、前記アウタパッド4の組み付け状態で、前記キャリパ2のうち、前記プレッシャプレート25の周方向両端部と周方向にそれぞれ対向し、前記回入側、回出側各トルク受面19b、20bを構成する前記各アウタ側張出壁部23a、23bの周方向内側面のうちの径方向中間部(アウタ側係合凸部24a、24bよりも径方向外側)に、それぞれアウタ側周方向冷却孔33a、33bを設けている(開口させている)。これらアウタ側周方向冷却孔33a、33bのうち、回入側に設けられたアウタ側周方向冷却孔33aは、前記キャリパ2のうち前記回入側連結部8の外面(外周面)の周方向中間部に連通しており、回出側に設けられたアウタ側周方向冷却孔33bは、前記回出側連結部9の外面(外周面)の周方向中間部に連通している。又、前記各アウタ側周方向冷却孔33a、33bは、断面略円形状で、それぞれ周方向内側に向かう程径方向内方に向かう方向に傾斜した状態で周方向に形成されており、周方向両端部のみが開口している。又、前記各アウタ側周方向冷却孔33a、33bは、前記各アウタ側張出壁部23a、23bの周方向内側面のうち、制動時に、周方向に関して前記プレッシャプレート25の周方向端部とそれぞれ重畳する位置に設けられている。言い換えれば、非制動時には、前記各アウタ側周方向冷却孔33a、33bは、周方向に関して前記アウタパッド4を構成するライニング31の周方向端部とそれぞれ重畳している。
又、前記インナパッド3の組み付け状態で、前記キャリパ2のうち、前記プレッシャプレート18の周方向両端部と軸方向にそれぞれ対向する、前記インナボディ部6の周方向両端寄り部分のアウタ側面(軸方向内側面)のうちの径方向中間部に、それぞれインナ側軸方向冷却孔34a、34bを設けている(開口させている)。これら各インナ側軸方向冷却孔34a、34bは、前記インナボディ部6のインナ側面(軸方向外側面)のうち、前記両インナシリンダ15a、15bから周方向外側に外れた部分にそれぞれ連通している。又、前記各インナ側軸方向冷却孔34a、34bは、断面略長円形状で、それぞれ軸方向に関して前記ロータ14に近づく程周方向内方に向かう方向に傾斜した状態でそれぞれ軸方向に形成されており、軸方向両端部のみが開口している。
更に、前記アウタパッド4の組み付け状態で、前記キャリパ2のうち、前記プレッシャプレート25の周方向両端部と軸方向にそれぞれ対向する、前記アウタボディ部7の周方向両端寄り部分のインナ側面(軸方向内側面)のうちの径方向中間部に、それぞれアウタ側軸方向冷却孔35a、35bを設けている(開口させている)。これら各アウタ側軸方向冷却孔35a、35bは、前記アウタボディ部7のアウタ側面(軸方向外側面)のうち、前記両アウタシリンダ22a、22bから周方向外側に外れた部分にそれぞれ連通している。又、前記各アウタ側軸方向冷却孔35a、35bは、断面略長円形状で、それぞれ軸方向に関して前記ロータ14に近づく程周方向内方に向かう方向に傾斜した状態で軸方向に形成されており、軸方向両端部のみが開口している。
又、本例の場合、前記インナパッド3を構成するプレッシャプレート18の周方向両端部のうち、回入側の端部にそれぞれ対向する状態で設けられた、前記インナ側周方向冷却孔32a(の開口部)と前記インナ側軸方向冷却孔34a(の開口部)とを、このうちのインナ側周方向冷却孔32aがインナ側軸方向冷却孔34aよりも上方に位置する様に配置している。又、前記プレッシャプレート18の回出側の端部にそれぞれ対向する状態で設けられた、前記インナ側周方向冷却孔32b(の開口部)と前記インナ側軸方向冷却孔34b(の開口部)とを、このうちのインナ側周方向冷却孔32bがインナ側軸方向冷却孔34bよりも上方に位置する様に配置している。
同様に、前記アウタパッド4を構成するプレッシャプレート25の周方向両端部のうち、回入側の端部にそれぞれ対向する状態で設けられた、前記アウタ側周方向冷却孔33a(の開口部)と前記アウタ側軸方向冷却孔35a(の開口部)とを、このうちのアウタ側周方向冷却孔33aがアウタ側軸方向冷却孔35aよりも上方に位置する様に配置している。又、前記プレッシャプレート25の回出側の端部にそれぞれ対向する状態で設けられた、前記アウタ側周方向冷却孔33b(の開口部)と前記アウタ側軸方向冷却孔35b(の開口部)とを、このうちのアウタ側周方向冷却孔33bがアウタ側軸方向冷却孔35bよりも上方に位置する様に配置している。
又、前記インナ側、アウタ側各周方向冷却孔32a、32b、33a、33b及び前記インナ側、アウタ側各軸方向冷却孔34a、34b、35a、35bは、前記キャリパ2を鋳造加工により造る際に、同時に形成している。
又、前記キャリパ2のうち、前記アウタ側周方向冷却孔33a、33bが開口部した前記回入側、回出側各連結部8、9の外周面の周囲に、前記冷却用ダクトから送られた風を、前記アウタ側周方向冷却孔33a、33bの開口部に導く(集める)為の、径方向に凹んだ導風凹部45a、45bを設けている。又、前記キャリパ2のうち、前記アウタ側軸方向冷却孔35a、35bが開口部した前記アウタボディ部7の外面の周囲に、前記冷却用ダクトから導かれた風を、前記アウタ側軸方向冷却孔35a、35bの開口部に導く為の、軸方向に凹んだ導風凹部46a、46bを設けている。
又、本例のディスクブレーキ装置1の場合には、前記回入側、回出側各トルク受面19a、19b、20a、20bと、前記インナ、アウタ両パッド3、4を構成するプレッシャプレート18、25の周方向両端部との間部分には、それぞれ前記各パッドクリップ5a、5bを設けている。
前記各パッドクリップ5a、5bは、前記回入側、回出側各トルク受面19a、19b、20a、20bと、前記各プレッシャプレート18、25の周方向両端部との摺動部が錆び付く事を防止すると共に、この摺動部での摩耗を生じにくくして、前記インナ、アウタ両パッド3、4の挙動を安定させる為のものである。
前記各パッドクリップ5a、5bは、ステンレスのばね鋼板等の、耐食性及び弾性を有する金属板を曲げ形成して成るもので、図23、24に示す様に、全体を略H字形に構成しており、1対の脚部36、36と、これら両脚部36、36の径方向外端部(上端部)同士を軸方向に連結する連結部37と、これら両脚部36、36の径方向外端部から径方向外方に向かう程周方向内側に向かう方向に傾斜した1対の支持腕部38、38とを備える。
前記両脚部36、36は、前記インナ側、アウタ側各張出壁部16a、16b、23a、23bの周方向内側面と、前記各プレッシャプレート18、25の周方向側面との間に挟持される被挟持板部39、39と、これら各被挟持板部39、39の内径側端部から周方向内側に直角に折れ曲がり、前記インナ側、アウタ側各係合凸部17a、17b、24a、24bの径方向外側面と、前記各プレッシャプレート18、25の周方向端部の径方向内側面との間に配置される折れ曲がり部40、40を備えている。そして特に、本例の場合には、前記各被挟持板部39、39のうち、前記インナ側、アウタ側各周方向冷却孔32a、32b、33a、33bとそれぞれ整合する部分に、円形状の貫通孔41、41を設けている。又、これら各貫通孔41、41の内径寸法は、前記インナ側、アウタ側各張出壁部16a、16b、23a、23bの周方向内側面に開口した前記インナ側、アウタ側各周方向冷却孔32a、32b、33a、33bの内径寸法と同じか、これよりも大きくなっている。
又、前記両支持腕部38、38は、それぞれの先端部を、前記回入側、回出側各補強ブリッジ部12a、12b、13a、13bの径方向内側面に弾性的に当接させて、前記各パッドクリップ5a、5bが前記キャリパ2から脱落するのを防止している。又、前記両支持腕部38、38のうち、前記各隅角開口部29a、29b、29c、29dと整合する部分(基半部)には、それぞれ略三角形状の通孔42、42を有している。
本例のディスクブレーキ装置1の場合にも、制動時には、前記給油ポートを通じて、前記各インナシリンダ15a、15bに油密に嵌装したインナピストン43a、43bにより、前記インナボディ部6に支持された前記インナパッド3のライニング30を、前記ロータ14のインナ側面に押し付ける。同様に、前記各アウタシリンダ22a、22bに油密に嵌装したアウタピストン44a、44bにより、前記アウタボディ部7に支持されたアウタパッド4のライニング31を、前記ロータ14のアウタ側面に押し付ける。これにより、このロータ14が、前記インナパッド3と前記アウタパッド4とにより、軸方向両側から強く挟持される。そして、これらインナ、アウタ両パッド3、4と前記ロータ14の軸方向両側面との摩擦により制動が行われる。又、制動時に、これらインナ、アウタ両パッド3、4に作用するトルクは、前記ロータ14を挟んでインナ側とアウタ側とにそれぞれ設けられた、前記回入側、回出側各トルク受面19a、19b、20a、20bにより、それぞれ支承される。
特に本例のディスクブレーキ装置1によれば、前記インナ、アウタ各パッド3、4を構成するプレッシャプレート18、25から前記キャリパ2に対して、制動時に発生した熱が伝わる事を有効に防止できる。
即ち、本例の場合には、前記キャリパ2のうち、制動時に、前記各プレッシャプレート18、25の周方向端部と当接する(パッドクリップ5a、5bを介して当接する)事で、これら各プレッシャプレート18、25から熱が伝わる部分となる、前記各インナ側、アウタ側各張出壁部16a、16b、23a、23bの周方向内側面に、前記インナ側、アウタ側各周方向冷却孔32a、32b、33a、33bを設けている。加えて、前記キャリパ2のうち、制動時に、前記各プレッシャプレート18、25の周方向端部と当接する事で、これら各プレッシャプレート18、25から熱が伝わる部分の近傍に位置する、前記インナ、アウタ各ボディ部6、7の周方向両端寄り部分の軸方向内側面に、前記インナ側、アウタ側各軸方向冷却孔34a、34b、35a、35bを設けている。
この為、本例の場合には、前記キャリパ2を覆った前記冷却用ダクトから送られた風を、前記インナ側、アウタ側各周方向冷却孔32a、32b、33a、33b、及び、前記インナ側、アウタ側各軸方向冷却孔34a、34b、35a、35bを通じて、前記各プレッシャプレート18、25の周方向両端部に向け直接導く(送り込む)事ができ、伝熱部であるこれら各プレッシャプレート18、25の周方向両端部を効率良く冷却できる。又、前記インナ側、アウタ側各周方向冷却孔32a、32b、33a、33b、及び、前記インナ側、アウタ側各軸方向冷却孔34a、34b、35a、35bの内側を風が通過する事で、前記キャリパ2のうち、前記各プレッシャプレート18、25から熱が伝わる部分又はその近傍部分を効果的に冷却できる。この結果、本例のディスクブレーキ装置1によれば、前記各プレッシャプレート18、25から前記キャリパ2に対して、制動時に発生した熱が伝わる事を有効に防止でき、このキャリパ2が高温になる事を有効に防止できる。これにより、このキャリパ2を、軽量化を目的としてアルミニウム合金製とした場合にも、このキャリパ2に変形が生じる事を有効に防止できる。又、このキャリパ2内の液温(油温)が上昇する事を防止でき、ベーパーロック現象が生じる事を有効に防止できる。
又、本例の場合には、前記各パッドクリップ5a、5bを構成する被挟持板部39、39のうち、組み付け状態で、前記インナ側、アウタ側各張出壁部16a、16b、23a、23bの周方向内側面に開口した前記インナ側、アウタ側各周方向冷却孔32a、32b、33a、33bと整合する部分に、前記各貫通孔41、41を設けている。この為、前記インナ側、アウタ側各周方向冷却孔32a、32b、33a、33bを通じて導かれた風が、前記各被挟持板部39、39により遮られる(塞がれる)事を防止して、前記風を、前記各貫通孔41、41を通じて前記各プレッシャプレート18、25の周方向両端部に直接導く事ができる。この結果、本例の場合には、前記各パッドクリップ5a、5bを設けた場合にも、前記各プレッシャプレート18、25の周方向両端部を効率良く冷却する事ができ、これら各プレッシャプレート18、25から前記キャリパ2に対し、制動時に発生した熱が伝わる事を有効に防止できる。
又、本例の場合には、前記各インナ側周方向冷却孔32a、32bを、制動時に、周方向に関して前記プレッシャプレート18の周方向端部とそれぞれ重畳する位置に設けると共に、前記各アウタ側周方向冷却孔33a、33bを、制動時に、周方向に関して前記プレッシャプレート25の周方向端部とそれぞれ重畳する位置に設けている。この為、前記インナ側、アウタ側各周方向冷却孔32a、32b、33a、33bを通じて、前記各プレッシャプレート18、25の周方向端部をより効果的に冷却できる。
又、本例の場合には、前記冷却用ダクトから送られた風を、前記各導風凹部45a、45bにより、前記アウタ側周方向冷却孔33a、33bの開口部に効果的に導く(集める)事ができると共に、前記各導風凹部46a、46bにより、前記アウタ側軸方向冷却孔35a、35bの開口部に効果的に導く事ができる。この為、前記アウタ側周方向冷却孔33a、33b、及び、前記アウタ側軸方向冷却孔35a、35bから取り込まれる風の量を多くする事ができ、前記プレッシャプレート25の周方向両端部を効果的に冷却する事ができる。更に、前記各導風凹部46a、46bを設けた事により、前記アウタ側軸方向冷却孔35a、35bの開口部を、軸方向だけでなく、周方向にも開口させている為、冷却風を、軸方向だけでなく、周方向からも取り込み易くできる。
又、本例の場合には、前記回入側、回出側両連結部8、9のうち、前記開口部10の周方向端部を仕切る内端縁の軸方向中央部と、前記インナボディ部6及び前記アウタボディ部7との間部分にそれぞれ、前記回入側、回出側各補強ブリッジ部12a、12b、13a、13bを架け渡す様に設けている。この為、この様な回入側、回出側各補強ブリッジ部12a、12b、13a、13bを設けない場合に比べて、前記キャリパ2の剛性を効果的に向上させられる。特に、前記回入側補強ブリッジ部12a、12bの周方向内端部を、前記インナ、アウタ両ボディ部6、7のうち、回入側に存在するインナシリンダ15a及びアウタシリンダ22aと整合する部分にそれぞれ接続すると共に、前記回出側補強ブリッジ部13a、13bの周方向内端部を、前記インナ、アウタ両ボディ部6、7のうち、回出側に存在するインナシリンダ15b及びアウタシリンダ22bと整合する部分にそれぞれ接続している。この為、インナ、アウタ両ボディ部6、7同士が互いに軸方向に離れる方向に変位する事に対する剛性を効果的に向上できる。加えて、本例の場合には、前記開口部10の周方向中央部分で、前記インナ、アウタ両ボディ6、7の周方向中間部同士を、前記中央ブリッジ部11により連結している為、前記インナボディ部6と前記アウタボディ部7とが、互いに離れる方向に弾性変形するのをより有効に防止できる。更に、前記回入側、回出側各補強ブリッジ部12a、12b、13a、13bを、軸方向に対して傾斜させている為、前記アウタボディ部7が前記インナボディ部6に対して前記ロータ14の回転方向に弾性変形する事に対する剛性も効果的に向上できる。
又、本例の場合には、上述の様に剛性を向上させられる分、前記回入側、回出側両連結部8、9の周方向に関する幅寸法を短くして(開口部10の周方向に関する幅寸法を長くして)、前記開口部10のうちの隅角開口部29a、29b、29c、29dを通じて、前記回入側、回出側各トルク受面19a、19b、20a、20bを径方向外方に露出させている。この為、これら各隅角開口部29a、29b、29c、29dを通じて、前記回入側、回出側各トルク受面19a、19b、20a、20bを直接冷却する(冷却風を直接導く)事ができる。従って、この面からも前記キャリパ2の温度上昇を効果的に抑える事ができる。
又、前記各隅角開口部29a、29b、29c、29dを通じて、例えばエンドミル等の切削工具や研削工具等を、径方向外方から挿入する事により、前記キャリパ2の径方向外方から前記回入側、回出側各トルク受面19a、19b、20a、20bの加工を行う事が可能になる。更に、前記回入側、回出側各補強ブリッジ部12a、12b、13a、13bの周方向外端部を、前記回入側、回出側各中継部27、28を介して前記回入側、回出側各連結部8、9に接続している為、前記隅角開口部29a、29b、29c、29dのうちで、軸方向に関してロータ14側(キャリパ2の中央側)に存在する部分の周方向長さ寸法を、前記回入側、回出側各中継部27、28を設けない場合に比べて大きくできる。この為、前記隅角開口部29a、29b、29c、29dを通じて前記回入側、回出側各トルク受面19a、19b、20a、20bを加工する際に、これら回入側、回出側各トルク受面19a、19b、20a、20bのうちで、軸方向に関してロータ14側に存在する部分の加工性を向上する事ができる。
又、前記回入側、回出側各補強ブリッジ部12a、12b、13a、13bの径方向内側面を利用して、前記各プレッシャプレート18、25の周方向端部と前記回入側、回出側各トルク受面19a、19b、20a、20bとの間部分に配置した前記各パッドクリップ5a、5bを弾性的に支持する事ができる。この為、これら各パッドクリップ5a、5bを設けた事による、前記インナ、アウタ両パッド3、4の挙動の安定化を図る事ができる
更に、前記各隅角開口部29a、29b、29c、29dを、径方向だけでなく、軸方向及び周方向にも開口させている為、冷却風を、径方向だけでなく、軸方向及び周方向から、前記ロータ14や前記インナ、アウタ両パッド3、4、更には前記回入側、回出側各トルク受面19a、19b、20a、20bに導く事が可能になる為、冷却性の更なる向上を図る事が可能になる。
[実施の形態の第2例]
本発明の実施の形態の第2例に就いて、図25〜26を参照しつつ説明する。本例は、本発明をフローティング型ディスクブレーキ装置1aに適用した場合を示している。
本例の場合、サポート47の周方向両端部に設けた回入側、回出側両係合部48、498の係止凹部50、50に、インナ側、アウタ側各パッド3a、4aを構成するプレッシャプレート18a、25aの周方向両端部に設けた係合突片51を係合させる事により、前インナ側、アウタ側各パッド3a、4aを軸方向の変位を可能に支持している。又、前記各係止凹部50、50と前記各係合突片51との間に、パッドクリップ5c、5dを介在させている。
そして本例の場合には、前記サポート47のうち、前記プレッシャプレート18a、25aの周方向両端部と周方向に対向する、前記各回入側、回出側両係合部48、49の周方向内側面に、これら各回入側、回出側両係合部48、49の外面(周方向外側面)に連通したインナ側、アウタ側各周方向冷却孔32c、33cを設けている。更に、前記各パッドクリップ5c、5dを構成する被挟持板部39a、39aのうち、前記インナ側、アウタ側各周方向冷却孔32c、33cと整合する部分に、それぞれ貫通孔41a、41aを設けている。
以上の様な構成を有する本例の場合にも、前記インナ側、アウタ側各周方向冷却孔32c、33cを通じて、前記各プレッシャプレート18a、25aの周方向両端部に向け風を直接導く(送り込む)事ができ、伝熱部であるこれら各プレッシャプレート18a、25aの周方向両端部を効率良く冷却できる。又、前記インナ側、アウタ側各周方向冷却孔32c、33cの内側を風が通過する事で、前記サポート47のうち、前記各プレッシャプレート18a、25aから熱が伝わる部分(係止凹部50の内面)を効果的に冷却できる。この結果、本例のディスクブレーキ装置1aによれば、前記各プレッシャプレート18a、25aから前記サポート47に対して、制動時に発生した熱が伝わる事を有効に防止でき、このサポート47が高温になる事を有効に防止できる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合とほぼ同様である。
本発明を、対向ピストン型のディスクブレーキ装置に適用する場合に、パッド支持部材に相当するキャリパは、例えばアルミニウム合金等の材料により一体的に構成されたモノコック構造(一体構造)としても良いし、インナ側の部材とアウタ側の部材とをボルトにより連結した構造としても良い。又、キャリパに設けるインナ、アウタ各シリンダの数は、実施の形態で説明した様な2個に限定されず、1個でも良いし、3個、更には、4個以上でも良い。更に、本発明を実施する場合に、回入側、回出側各トルク受部の形状は、前記実施の形態の形状に限定されず、従来から知られた各種形状(例えば張出壁部の周方向内側面の径方向中間部が凹んだ形状等)を採用する事ができる。
1、1a ディスクブレーキ装置
2 キャリパ
3、3a パッド(インナパッド)
4、4a パッド(アウタパッド)
5a、5b、5c、5d パッドクリップ
6 インナボディ部
7 アウタボディ部
8 回入側連結部
9 回出側連結部
10 開口部
11 中央ブリッジ部
12a、12b 回入側補強ブリッジ部
13a、13b 回出側補強ブリッジ部
14 ロータ
15a、15b インナシリンダ
16a、16b インナ側張出壁部
17a、17b インナ側係合凸部
18、18a プレッシャプレート
19a、19b 回入側トルク受面
20a、20b 回出側トルク受面
21 取付孔
22a、22b アウタシリンダ
23a、23b アウタ側張出壁部
24a、24b アウタ側係合凸部
25、25a プレッシャプレート
26 通孔
27 回入側中継部
28 回出側中継部
29a、29b、29c、29d 隅角開口部
30 ライニング
31 ライニング
32a、32b、33c インナ側周方向冷却孔
33a、33b、33c アウタ側周方向冷却孔
34a、34b インナ側軸方向冷却孔
35a、35b アウタ側軸方向冷却孔
36 脚部
37 連結部
38 支持腕部
39、39a 被挟持板部
40 折れ曲がり部
41、41a 貫通孔
42 通孔
43a、43b インナピストン
44a、44b アウタピストン
45a、45b 導風凹部
46a、46b 導風凹部
47 サポート
48 回入側係合部
49 回出側係合部
50 係止凹部
51 係合突片

Claims (7)

  1. パッド支持部材と、
    ライニングとこのライニングの裏面を支持したプレッシャプレートとを有し、前記パッド支持部材に対し軸方向の移動を可能に支持されたパッドと、
    を備えたディスクブレーキ装置であって、
    前記パッド支持部材のうちで、前記プレッシャプレートの周方向端部に対し、周方向に対向する周方向内側面のうち、制動時又は非制動時に、周方向に関して前記プレッシャプレートの周方向端部と重畳する位置に、前記パッド支持部材の外面に連通する冷却孔が設けられている事を特徴とするディスクブレーキ装置。
  2. 前記冷却孔は、前記パッド支持部材のうち、前記プレッシャプレートの周方向一方側の端部に対し、周方向に対向する周方向内側のうち、制動時又は非制動時に、周方向に関して前記プレッシャプレートの周方向一方側の端部と重畳する位置に設けられていると共に、前記プレッシャプレートの周方向他方側の端部に対し、周方向に対向する周方向内側面と軸方向に対向する軸方向内側面との少なくとも何れか一方に設けられている、請求項1に記載したディスクブレーキ装置。
  3. 前記冷却孔が設けられた前記周方向内側面は、制動時に、前記パッドに作用するトルクを支承するトルク受面である、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
  4. 前記パッド支持部材と前記パッドとの間にパッドクリップが設けられており、前記プレッシャプレートの周方向端部と前記周方向内側面との間に配置される前記パッドクリップの被挟持板部のうち、前記周方向内側面に設けられた前記冷却孔と整合する部分に、貫通孔が設けられている、請求項1〜のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
  5. 前記冷却孔が設けられた前記周方向内側面、径方向外方から覆われずに径方向に露出している、請求項1〜のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
  6. 前記パッド支持部材が、対向ピストン型ディスクブレーキ装置を構成するキャリパである、請求項1〜のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
  7. パッド支持部材に対しパッドを軸方向の移動を可能に支持したディスクブレーキ装置に組み付けられる、ディスクブレーキ装置用パッドクリップであって、
    前記パッドを構成するプレッシャプレートの周方向端部と、このプレッシャプレートの周方向端部に対し周方向に対向する前記パッド支持部材の周方向内側面との間に配置される被挟持板部のうち、組み付け状態で、前記周方向内側面に設けられた冷却孔と整合する部分に、貫通孔が設けられている事を特徴とするディスクブレーキ装置用パッドクリップ。
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