JPS6050866B2 - 軟質ガラス封着用合金 - Google Patents
軟質ガラス封着用合金Info
- Publication number
- JPS6050866B2 JPS6050866B2 JP4684682A JP4684682A JPS6050866B2 JP S6050866 B2 JPS6050866 B2 JP S6050866B2 JP 4684682 A JP4684682 A JP 4684682A JP 4684682 A JP4684682 A JP 4684682A JP S6050866 B2 JPS6050866 B2 JP S6050866B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- glass
- soft glass
- sealing
- glass sealing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、螢光表示管のリードフレーム等に使用される
軟質ガラス封着用Ni−Cr−Fe合金の改良に関する
。
軟質ガラス封着用Ni−Cr−Fe合金の改良に関する
。
従来より軟質ガラスとの封着には、熱膨張係数がガラス
と近似していること、ガラスとの封着強度が強いことな
どの理由から42%Ni−6%Cr−Fe合金が広く使
用されている。
と近似していること、ガラスとの封着強度が強いことな
どの理由から42%Ni−6%Cr−Fe合金が広く使
用されている。
この合金は一般にガラス封着に先立ち、湿潤水素中にて
900〜12000Cの高温で加熱することによりあら
かじめ合金表面にガラスと濡れ性の良い酸化膜を形成さ
せておき、この酸化膜を介してガラスと封着される。し
かしながら本合金はこのような高温で加熱されると非常
にやわらかくなり、例えば100O゜Cで加熱するとビ
ッカース硬度は105前後となりわずかの外力によつて
も容易に変形してしまうようになる。したがつて本合金
の薄板から、プレスあるいはフォトエッチングにより加
工されたリードフレームに酸化処理を施し螢光表示管ガ
ラスに封着する場合酸化処理完了からガラス封着までの
工程での取り扱い中にリードフレームが変形してしまう
場合が多く、製品の歩留りを著しく低下させていた。
900〜12000Cの高温で加熱することによりあら
かじめ合金表面にガラスと濡れ性の良い酸化膜を形成さ
せておき、この酸化膜を介してガラスと封着される。し
かしながら本合金はこのような高温で加熱されると非常
にやわらかくなり、例えば100O゜Cで加熱するとビ
ッカース硬度は105前後となりわずかの外力によつて
も容易に変形してしまうようになる。したがつて本合金
の薄板から、プレスあるいはフォトエッチングにより加
工されたリードフレームに酸化処理を施し螢光表示管ガ
ラスに封着する場合酸化処理完了からガラス封着までの
工程での取り扱い中にリードフレームが変形してしまう
場合が多く、製品の歩留りを著しく低下させていた。
さらに螢光表示管をそれぞれの電子装置(たとえば時計
、計算機、自動車の計器等)に組み込む工程でのリード
の変形、あるいは装置使用中の振動や衝撃によるリード
の変形や波損等による不良も多く、この機械的強度の弱
さは本合金を使用するうえでの大きな欠点となつていた
。本発明は、42%Ni−6%Cr−Fe合金の機械的
強度を増し、前述のような欠点を解消するためになされ
たものであり、重量%でNi38〜46%、Cr4〜7
%、510.05〜0.5%、Mn0.05〜0.5%
、A10.05〜0.5%とを含みこれにNb、、Ta
NMo)Wの1種または2種以上を合計で0.05〜3
%含み、残部実質的にFeからなり900℃〜1200
℃の温度で焼鈍した際の硬さがビッカース硬度で120
以上であることを特徴とする軟質ガラス封着用合金であ
る。
、計算機、自動車の計器等)に組み込む工程でのリード
の変形、あるいは装置使用中の振動や衝撃によるリード
の変形や波損等による不良も多く、この機械的強度の弱
さは本合金を使用するうえでの大きな欠点となつていた
。本発明は、42%Ni−6%Cr−Fe合金の機械的
強度を増し、前述のような欠点を解消するためになされ
たものであり、重量%でNi38〜46%、Cr4〜7
%、510.05〜0.5%、Mn0.05〜0.5%
、A10.05〜0.5%とを含みこれにNb、、Ta
NMo)Wの1種または2種以上を合計で0.05〜3
%含み、残部実質的にFeからなり900℃〜1200
℃の温度で焼鈍した際の硬さがビッカース硬度で120
以上であることを特徴とする軟質ガラス封着用合金であ
る。
以下本発明を実施例により詳細に説明する。I 第1表
に示す各組成の合金を真空高周波誘導加熱炉にて溶解し
、熱間圧延および冷間圧延により0.2mmの板材に仕
上げたのち、水素雰囲気中にて1000℃で3紛間焼鈍
し、その試料の熱膨張係数とビッカース硬さを測定した
。その結果を第2表にア示す。熱膨張係数は30℃〜4
000C間の平均熱膨張係数、ビッカース硬さは荷重1
に9での測定値を示した。従来の42%Ni−6Cr−
Fe合金に比較して、本発明合金は、1000℃焼鈍後
の硬さが約10〜30%高くなつていることがわかる。
に示す各組成の合金を真空高周波誘導加熱炉にて溶解し
、熱間圧延および冷間圧延により0.2mmの板材に仕
上げたのち、水素雰囲気中にて1000℃で3紛間焼鈍
し、その試料の熱膨張係数とビッカース硬さを測定した
。その結果を第2表にア示す。熱膨張係数は30℃〜4
000C間の平均熱膨張係数、ビッカース硬さは荷重1
に9での測定値を示した。従来の42%Ni−6Cr−
Fe合金に比較して、本発明合金は、1000℃焼鈍後
の硬さが約10〜30%高くなつていることがわかる。
また、本発明合金を許点30℃の湿水素中にて1000
℃で3紛間加熱し、台8金表面に酸化膜を形成させたの
ち、粉末の軟質ガラスと封着を行つた結果ガラスとの封
着性は良好であつた。次に本発明合金の特許請求の範囲
の限定理由について述べる。
℃で3紛間加熱し、台8金表面に酸化膜を形成させたの
ち、粉末の軟質ガラスと封着を行つた結果ガラスとの封
着性は良好であつた。次に本発明合金の特許請求の範囲
の限定理由について述べる。
まずNiおよびCrはいずれも本合金の基本成分であり
Niが38%未満あるいはCrが4%未満になると合金
の熱膨張係数が低くなりすぎ軟質ガラスとの封着には不
適となり、また逆にNiが46%を越えるかあるいはC
rが7%を越えると合金の熱膨張係数が高くなりすぎ、
やはり軟質ガラスとの封着に不適となる。従つてNiは
38〜46%、Crは4〜7%とした。Si..Mnお
よびNは合金溶解時の脱酸や脱流、′あるいは酸化膜と
ガラスとの濡れ性向上、酸化膜と下地合金との密着性の
向上等の点で若干量含有することが好ましいがそれぞれ
0.05%未満の含有量ではその効果がなく、逆に0.
5%越えると合金の熱間加工性を害するようななるので
0.05〜0.5゛%とした。
Niが38%未満あるいはCrが4%未満になると合金
の熱膨張係数が低くなりすぎ軟質ガラスとの封着には不
適となり、また逆にNiが46%を越えるかあるいはC
rが7%を越えると合金の熱膨張係数が高くなりすぎ、
やはり軟質ガラスとの封着に不適となる。従つてNiは
38〜46%、Crは4〜7%とした。Si..Mnお
よびNは合金溶解時の脱酸や脱流、′あるいは酸化膜と
ガラスとの濡れ性向上、酸化膜と下地合金との密着性の
向上等の点で若干量含有することが好ましいがそれぞれ
0.05%未満の含有量ではその効果がなく、逆に0.
5%越えると合金の熱間加工性を害するようななるので
0.05〜0.5゛%とした。
Nb..Ta..MOおよびWはいずれも焼鈍後の合金
の硬さを高くするために添加する合金元素であるが、こ
れらいずれか1種または2種以上の合計で0.05%未
満ではその効果がなく、逆に3%を越えると熱間加工性
を害するようになりまた湿潤水素中加熱による酸化膜の
特性に悪影響をおよほ七ガラス封着性を損うので0.0
5〜3%に限定した。
の硬さを高くするために添加する合金元素であるが、こ
れらいずれか1種または2種以上の合計で0.05%未
満ではその効果がなく、逆に3%を越えると熱間加工性
を害するようになりまた湿潤水素中加熱による酸化膜の
特性に悪影響をおよほ七ガラス封着性を損うので0.0
5〜3%に限定した。
Claims (1)
- 1 重量%でNi38〜46%、Cr4〜7%、Si0
.05〜0.5%、Mn0.05〜0.5%、Al0.
05〜0.5%とを含み、これにNb、Ta、Mo、W
のいずれか1種または2種以上を合計で0.05〜3%
含み、残部実質的にFeからなることを特徴とする軟質
ガラス封着用合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4684682A JPS6050866B2 (ja) | 1982-03-24 | 1982-03-24 | 軟質ガラス封着用合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4684682A JPS6050866B2 (ja) | 1982-03-24 | 1982-03-24 | 軟質ガラス封着用合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58174556A JPS58174556A (ja) | 1983-10-13 |
JPS6050866B2 true JPS6050866B2 (ja) | 1985-11-11 |
Family
ID=12758699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4684682A Expired JPS6050866B2 (ja) | 1982-03-24 | 1982-03-24 | 軟質ガラス封着用合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6050866B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62188275U (ja) * | 1986-05-21 | 1987-11-30 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103265187B (zh) * | 2013-05-15 | 2015-12-23 | 中国科学院广州能源研究所 | 热管式真空集热管玻璃—金属热压封接材料及方法 |
CN103602792B (zh) * | 2013-09-12 | 2015-10-07 | 宁波康强电子股份有限公司 | 功率集成电路引线框架原材料的退火方法 |
-
1982
- 1982-03-24 JP JP4684682A patent/JPS6050866B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62188275U (ja) * | 1986-05-21 | 1987-11-30 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58174556A (ja) | 1983-10-13 |
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