JPS6049902B2 - 複写機におけるレジストレ−シヨン補正方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、原稿をスリット露光により移動する感光体面
上のほゞ定位置に投影して潜像を形成し、その場合変倍
の倍率の選択に応じて原稿走査速度が変化するようにし
た複写機におけるレジストレーション補正方法に関する
。

例えば、継目のある感光体を用いる場合等のように、感
光体表面上の潜像が形成される位置に制約があり、かつ
変倍装置を具備する上記の形式の複写機の場合、感光体
の移動と露光作業との同期Ｊをとり、感光体面上の原稿
像の先端と給送される転写紙の先端とを一致させて複写
を行う、いわゆるレジストレーションを行うことが必要
となる。

しかし、変倍装置の倍率を変化させるとき、感光体の移
動速度を一定に保持する場合、原稿走査速ｉ度が倍率の
変化に応じて変化し、その結果上記のレジストレーショ
ンに狂いが生ずる。本発明は、この狂いを生ずることな
く倍率の変化を可能ならしめる方法を提案しようとする
ものである。

以下に添附の図面について、上述の問題点およびこれを
解決する本発明の実施例を説明する。第１図に示す電子
写真複写機は、そのケーシング１の上側壁に厚手原稿載
置用透明ガラス２および薄手原稿、即ちシート原稿送り
装置３を具備し、このシート送り装置の中に原稿露光ス
リット４が設けてある。

この場合シート原稿５は、矢印の方向に手動により又は
自動原稿供給装置により送り込まれる。光源６、反射鏡
７，８，９およびレンズ系１０よりなる露光装置がケー
シング１内に設けられ、ガラス２上に載置した厚手原稿
の複写の場合は、原稿走査のため光源６、反射鏡７およ
び８は移動する。又レンズ系１０および反射鏡９は、変
倍の率変化のために実線と鎖線で示す両位置の間を移動
することができる。後述のように継目のある感光体シー
トを設けた感光体ドラム１１が矢印方向に回転可能に装
着され、その周囲に周知のごとく帯電装置１２、露光位
置２１、現像装置１３、転写装置１牡除電装置１５、ク
リーニング装置１６が配置されている。

１７は給紙装置、１８は給送ローラ（レジストローラ）
、そして１９は定着装置である。

給紙装置１７には２種類の寸法の紙を入れる２個のカセ
ット２２が設けられ、各カセットには給出ローラ２３が
それぞれ附設されている。第２図に於て、感光体ドラム
１１には感光体シート２４が巻き付けられ、感光体シー
ト２４は感光体ドラムの長手方向のスリット１１Ａを通
つて−ドラム内部へ至り、巻取りスプール２５および巻
戻しスプール２６に巻かれている。

巻戻しスプール２６より感光体シート２４を巻戻し、巻
取りスプール２５で巻取ることにより、感光体ドラム１
１の周面上の感光体シート２４は新しい部分と交．換す
ることが出来る。感光体ドラム１１の軸にカム２７を固
着し、他方定置の検知スイッチ２８のローラ付アクチュ
エータ２８Ａがカム２７の突部と接することにより、感
光体ドラム１１のスリット１１Ａ１即ち感光体シート２
４の継目を検知す・る。上述せる装置において、シート
原稿送り装置３によりシート原稿を送つて複写を行う場
合、原稿像の先端と転写紙の先端とを一致させて複写す
る、即ちレジストレーションを合わせるために、第２図
に示すように、感光体シート２４の継目の検知のための
手段２７，２８を設け、更に第３図に示すように、原稿
搬送径路の途中に原稿先端露光制御のための検知スイッ
チ２０を設けている。

この検知スイッチは、原稿露光スリット４内に配置する
のがむつかしく、又原稿検知と転写紙の給出信号或いは
他の複写プロセスの制御信号との時間的関係よりして、
上記露光スリット４の前に配゛置される。原稿をシート
原稿送り装置３に挿入し、検知スイッチ２０の検知信号
により、この信号よソー定時間後に原稿をその露光作業
前にかつ露光スリットの手前で一時停止させる。

ついで、回転する感光体ドラム１１の基準位置（スリッ
ト１１Ａ）を検知する。この検知信号よソー定時間後に
転写紙を給送し、他方一時停止していた原稿を上記の検
知信号よソー定時間後再スタートさせ露光作業を行う。
上記の各一定時間後とは０時間後、即ち信号時をも含む
ものである。この場合、原稿が再スタートしてから原稿
露光スリットの基準位置４ａを通過するまでの時間が一
定となるように、原稿停止位置を倍率に応じて変化させ
るこをにより、変倍によるレジストレーションのずれを
補正することが出来る。上記の露光スリット基準位置と
は、原稿露光スリットと感光体とにおける結像部スリッ
トとを結ぶ光路内の光線のうち、変倍を行う際レンズ、
反射鏡等が移動し、またそれぞれのスリット幅に変化が
あつても、全く位置の変化しない１光線の各スリットに
おける位置をいう。第３図に於て、シート原稿５は検知
スイッチ２０の検知した位置にとめられており、この原
稿停止位置より基準位置４ａまでの距離をｅとする。又
原稿５の基準倍率ｍ１における送り速度をｖとすると、
距離′だけ原稿が移動するのに要する時間をｔとすると
、となる。

倍率ｍ１が一定で変化しない時、原稿搬送速度は一定で
あり、上述のｔは変化しない。基準の倍率ｍ１が変化す
ると、感光体の移動速度又は原稿搬送速度を変える必要
があるが、感光体の移動速度を変えるのは機構上困難な
ので、原稿搬送速度を変化させることが一般に行われ、
その場合の原稿搬送速度は倍率によソー義的に決定され
る。基準の倍率ｍ１に対しＭ２，ｍ３と変倍を行うと、
原稿搬送速度はｖに対しに変化する。

よつて、原稿が検知位置よりスリット基準位置まで到達
する時間を倍率巾，，Ｍ２，ｍ３に対しそれぞれＴｌ，
ｔ２，ｔ３とすると、となる。従つて原稿の停止位置を
一定とすると、原稿が露光スリット基準位置に達するま
での時間にずれを生じ、このため原光露光と感光体ドラ
ム基準位置との間および感光体ドラム面上の像と転写紙
との間のレジストレーションに狂いが生ずる。本発明で
は、各倍率における時間Ｔｌ，ｔ２，ｔ３をとなすため
、原稿停止位置を変化させようとするものである。

各倍率Ｍｌ，ｍ２，ｍ３にて上記の式（４）を満足する
原稿停止位置より基準位置４ａまての距離を、それぞれ
Ｅｌ，ｅ２，ｅ３とすればとなる。即ち、露光スリット
の基準位置４ａに対し倍率に応じてそれぞれ上記のＦｌ
，ｆ２，ｅ３の位置で原稿を停止させればよいことにな
る。第４図に於て、露光スリット４基準位置４ａの前方
にて′１，′２，′３の位置に、それぞれ検知スイッチ
２９ａ，２９ｂ，２９ｃを配置している。倍率の選択に
応じて、いずれかの検知スイッチを作動させ、他の検知
スイッチを非作動とする。第５図に示す実施例では、単
一の検知スイッチ３０を原稿搬送経路に沿うて移動可能
に配置し、倍率の選択に応じて検知スイッチ３０を対応
する位置に移動させる。

更に第６図に示すように、検知スイッチ３１にて原稿先
端を検知しており、その都度の倍率の選択に対応した時
間の後に原稿を停止させる。

その結果原稿は、その先端が３２ａ，３２ｂ又は３２ｃ
に位置して停止することになるが、これらの位置３２ａ
，３２ｂおよび３２ｃは露光スリット４の基準位置４ａ
よりそれぞれ上記のＥｌ，′２および′３の距離にある
。このような原稿の停止は、当業者に周知のように回路
的に容易に行うこ”とが出来る。第７図に示すように、
原稿先端露光制御用検知スイッチ２０が原稿５の先端を
検知したとき、原稿搬送装置３は停止し原稿を停止させ
る。

第６図に示す実施例では、スイッチ２０の検知信号より
遅れて原稿の停止が行われる。同時に給出ローラ２３が
作動して転写紙を送り、転写紙はその先端を給送ローラ
１８に当てて停止し待機姿勢をとる。給出ローラ２３の
作動は、必らずしもスイッチ２０の検出信号による必要
はなく、票するに給送ローラ１８の作動開始前に転写紙
がこの給送ローラ１８に達していればよい。ついで検知
スイッチ２８が感光体基準位置を検知し、この検知信号
により光源６および帯電装置１２に給電が行われると共
に、原稿搬送装置３が再び動作して原稿５を再スタート
させ、原稿先端は一定時間ちの後に露光スリット４に達
してその露光が開始される。更に、スイッチ２８の検知
信号よソー定時間Ｔｃの後に給送ローラ１８が作動し、
待機していた転写紙を給送する。第８図に於て、原稿３
３を載せて移動する原稿台３４に作動突起３５を設け、
この作動突起と協動する３個の原稿先端露光制御用検知
スイッチ３６ａ，３６ｂ，３６ｃを原稿台の移動方向に
並置している。

変倍倍率の選択に応じて、いずれかのスイッチを選択し
て作動し原稿台３４を１時停止させる。第５図の実施例
に示すように、１つのスイッチを移動可能に装着するこ
とも可能である。第９図に於て、原稿載置ガラス３７上
に厚手原稿３８が載置され、移動光学系３９が原稿３８
を走行するようになつている。移動光学系には光源４０
、反射鏡４１および作動片４２が固着され、更に反射鏡
４３が光学系３９の半分の速度で移動するように装着さ
れている。４４は変倍光学系である。

移動光学系３３の走行径路にしてガラス３７を支持する
ケーシング上側壁に原稿先端露光制御用検知スイッチ４
５が取付けられている。このスイッチは、光学系３９が
走行するときその作動片４２にて作動され、制御信号を
発する。スイッチ４５は、第５図に示す実施例と同じく
、光学系３９の走行径路に沿うて移動可能に、そして倍
率の選択に応じて所定位置に固定可能となつている。或
は、第４図に示すと同じように、複数個のスイッチを配
置し、倍率の選択に応じてそのうちの１つを作動させて
もよい。上述のように、本発明による補正方法は変倍の
倍率により原稿走査速度が変化しても、レジストレーシ
ョンの合致を確実に保証するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による方法を適用せる複写機の説明図、
第２図は継目ある感光体を具備するドラムの説明図、第
３図はシート原稿露光スリット部の図式図、第４図は本
発明方法を実施せる第１実施例の説明図、第５図は第２
実施例の説明図、第６図は第３実施例の説明図、第７図
は本発明の方法を実施する場合のタイムチャート、第８
図は原稿台移動の複写機に本発明の方法を適用せる第４
実施例の説明図、第９図は光学系移動の複写機に本発明
の方法を適用せる第５実施例の説明図である。 ３・・・シート原稿送り装置、４・・・原稿露光スリッ
ト、５，３２，４０・・・原稿、６，７，８；３３・・
移動光学系、９，１０・・・変倍光学系、１１・・・感
光体ドラム、１８・・・給送ローラ、２０，２９ａ〜２
９ｃ，３０，３１，３９，４３ａ〜４３ｃ・・・第１検
知スイッチ、２７・・・カム、２８・・・第２検知スイ
ッチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 変倍装置を具備し、原稿をスリット露光により移動
   する感光体面上のほゞ一定の位置に投影して静電潜像を
   形成し、その場合変倍の倍率の選択に応じて原稿走査速
   度が変化するようにちた複写機に於て、原稿搬送径路に
   又は移動光学系の走行径路に原稿先端検知用又は移動光
   学系検知用の第１検知手段を設け、移動する感光体の基
   準位置を検知する第２検出手段を設け、上記第１検出手
   段の検知信号より一定の時間原稿又は光学系を原稿が露
   光作業に入る前に一時停止させ、上記第１検知手段の検
   知信号後に発せられる上記第２検知手段の検知信号より
   一定時間の後に転写紙を給送し、更に第２検知手段の検
   知信号より一定時間の後に停止させる原稿又は光学系を
   再スタートさせて原稿の露光作業を行い、その際原稿の
   再スタートから原稿露光スリットの基準位置通過までの
   時間又は光学系の再スタートから移動する露光スリット
   の基準位置が原稿始端を通過するまでの時間が一定とな
   るように、第１検知手段による原稿又は光学系の停止位
   置が変倍倍率の選択に応じて変化するようにしたことを
   特徴とするレジストレーション補正方法。 ２ 原稿又は光学系の停止位置を変倍倍率の選択に応じ
   て変化させるため、第１検知手段が選択可能な倍率の数
   だけ検知スイッチよりなり、これら検知スイッチがそれ
   ぞれの倍率に対応する位置に配置され、倍率の選択に応
   じて対応する検知スイッチを選択して作動させることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の補正方法。 ３ 原稿は光学系の停止位置を変倍倍率の選択に応じて
   変化させるため、第１検知手段が移動可能な単一の検知
   スイッチよりなり、この検知スイッチが選択された倍率
   に対応する位置に移動させられることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項に記載の補正方法。