JPS6047305B2 - 艶消し性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

艶消し性熱可塑性樹脂組成物

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JPS6047305B2
JPS6047305B2 JP51146398A JP14639876A JPS6047305B2 JP S6047305 B2 JPS6047305 B2 JP S6047305B2 JP 51146398 A JP51146398 A JP 51146398A JP 14639876 A JP14639876 A JP 14639876A JP S6047305 B2 JPS6047305 B2 JP S6047305B2
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JP
Japan
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thermoplastic resin
acrylonitrile
copolymer
vinyl chloride
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JP51146398A
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哲世 河原
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Zeon Corp
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Nippon Zeon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は艶消し性熱可塑性樹脂組成物に関するものてあ
る。
塩化ビニル樹脂やアクリロニトリル−プタジエン−スチ
レン樹脂は、加工性及び物理的特性が優れており、しか
も安価てあることから、包装材料から工業用品に至るま
で幅広く使われている。
これらの樹脂の成形品は一般に艶があり、このことは用
途に応じて有効な特性とされるのであるが、一方、見方
や好みによつては艶は不必要であつたり、安つぽい印象
を与えるため、国民の生活水準の向上と共に艶消しされ
た製品が指向されるようになつてきている。熱可塑性樹
脂成形品の艶消し方法としては、従来(1)シリカゲル
、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウムなどの無機質を樹
脂に混合する方法、(2)成形品表面に溶液状艶消し剤
をスプレーで塗布する1法、(3)艶消しロールにより
成形品表面を機械的に紋付けする方法及ひ(4)艶消し
剤として高分子化合物を樹脂に混合する方法などが知ら
れている。
しかし、(1)の方法では無機質の添加による加工時の
粘度上昇が生産性の低下を来たすばかりか、分散不良な
どに起因する伸びや耐衝撃性などの物性の低下がはなは
だしい。また、(2)の方法は生産性が悪く、しかも溶
剤により環境が汚染されるという問題もはらんている。
さらに(3)の方法は、二次加工時に艶戻りを起こすと
いう欠点を有している。(4)の艶消し剤のうち、スチ
レン−アルキルアクリレート共重合体(特開昭50−5
1142号)やブタジエン又はスチレン−メチルメタク
リレート共重合体(特公昭46−4202吟)は、特に
塩化ビニル樹7脂の軟質レザーのように可塑剤を多量用
いた成形品に対しては艶消し効果が少ない。これは、こ
れらの共重合体の耐溶剤性が低いことによるものと思わ
れる。また、液状ポリブタジエンの添加(特公昭46−
38343号)は熱可塑性樹脂の耐熱変形性oの低下を
招くことになり好ましくない。したがつて本発明の目的
は艶消し性が優れ、しかも物性低下の少ない熱可塑性樹
脂組成物を提供することにある。
本発明のこの目的は、アクリロニトリル40〜90■5
重量%、不飽和カルボン酸アルキルエステル又はこれと
他の可共重合性単量体との混合物10〜5踵量%及び分
子内に2個以上のビニル基を有する架橋性単量体2重量
%以下の共重合体を、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル系
グラフト共重合体樹脂、アクリロニトリル−スチレン共
重合体樹脂及びアクリロニトリルーブタジエンースチレ
ン共重合体樹脂から選択される熱可塑性樹脂10唾量部
当たり、0.1〜2唾量部配合することによつて達成さ
れる。
本発明において艶消し剤として用いられる共重合体を構
成する不飽和カルボン酸アルキルエステルとしては、ア
クリル酸又はメタクリル酸のメチル、エチル及びブチル
などのアルキルエステルが挙げられる。
また、この不飽和カルボン酸アルキルエステルと共に用
いることのできる他の可共重合性単量体としては、スチ
レンのようなモノビニリデン芳香族炭化水素;ビニルエ
ーテル;ブタジエン及びイソプレンのようなジエン;ア
クリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル及びアク
リル酸アマイドのような不飽和酸化合物などが挙げられ
る。分子内に2個以上のビニル基を有する架橋l単量体
の具体例としては、エチレングリコールジメタクリレー
ト及びテトラエチレングリコールジメタクリレートのよ
うなモノ又はポリアルキレングリコールの多不飽和カル
ボン酸エステル、プロピレングリコールジアリルエーテ
ルのようなモノ又はポリアルキレングリコールの多不飽
和アルコーールエーテル、ジアリルフタレート及びトリ
アリルトリメリテートのようなベンゼン多価カルボン酸
の多不飽和アルコールエステル、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレートのような多価メチロールアルカン
の多不飽和アルコールエステル、ジ.ビニルベンゼンの
ような多価ビニルベンゼン及びトリアリルシアヌレート
のような多価アリルシアヌレートなどが挙げられる。
これらの架橋性単量体を用いることによつて特に優れた
艶消し効果が奏される。なお、共重合体中の架橋性単量
体の量3が2重量%を越えると、この共重合体が堅固な
三次元構造をもつ高分子となるため、前記従来方法(1
)の場合と似て物性低下をひきおこすばかりか艶消し効
果も乏しい。共重合体中のアクリロニトリルの量が40
重量%4〕より少ないと艶消し効果が低く、かつ耐溶剤
性が悪くなる。
また9睡量%より多いと共重合体の加工特性及び熱的安
定性が悪く実用性に乏しい。この共重合体は通常の乳化
重合又は乳懸濁重合により製造される。重合開始剤とし
ては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水
素、ベンゾイルパーオキサイド及びターシヤリーブチル
パーオキシピバレートなどの有機又は無機の過酸5化物
、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ系ラジカル発
生剤又は水溶性の過酸化物と還元剤とを組合せたレドッ
クス系開始剤などが用いられる。また乳化剤としては、
高級脂肪酸、ロジン酸又はアルキルベンゼンスルホン酸
のアルカリ金属O塩、高級脂肪族アルコールの硫酸エス
テルアルカリ金属塩又はリン酸エステルなどの界面活性
剤が用いられる。更に重合調整剤として炭酸ナトリウム
及びピロリン酸ナトリウムのような無機塩を、分子量調
整剤としてターシヤリードデシルメルカ7ブタン、2−
メルカプトエタノール及び不飽和アルフアメチルスチレ
ンニ量体なども用いることができる。得られた共重合体
の粒径は通常0.05以上1p未満、好ましくは0.0
8〜0.5μである。共重合体の使用量は熱可塑性樹脂
100重量部当ノたり0.1〜20重量部、好ましくは
0.5〜10重量部、特には1〜5重量部である。2鍾
量部を越えると艶消し効果は飽和に達するだけでなく他
の物性を低下させることにもなるので好ましくない。
本発明における熱可塑性樹脂としては、塩化ビニルを7
鍾量%以上有する塩化ビニル系樹脂;エチレンー酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、塩素化
ポリエチレン又はブチルゴムなどに塩化ビニルを共重合
させて得られた塩化ビニル系グラフト共重合体樹脂、ア
クリロニトリル−スチレン共重合体樹脂(アクリロニト
リル含量15〜35重量%の一般の樹脂)及びアクリロ
ニトリルーブタジエンースチレン共重合体樹脂(アクリ
ロニトリル含量15〜35重量%の一般の樹脂)から選
択される樹脂を単独て或いは二種以上混合して用いるこ
とができる。本発明の組成物は必要に応じて一般の配合
剤例えば安定剤、滑剤、静電防止剤、着色剤、加工助剤
、可塑剤、耐衝撃助剤、発泡剤及び充填剤などを含むこ
とができる。
本発明における艶消し剤及びこれらの配合剤の熱可塑性
樹脂への混合は、りポンプレンダー、ヘンシエルミキサ
ー、パンバリーミキサー、押出ペレツテイング及びロー
ル混練ペレツテングなどにより行われる。また加工も押
11加工及びカレンダー加工など通常の方法により行う
ことがてきる。次に本発明を実施例により説明する。
各例中における部数はすべて重量基準である。実施例1 水10卯じ、第1表に示す単量体表示部数、リン酸エス
テル系乳化剤2部、炭酸ナトリウム0.〔部、ターシヤ
リードデシルメルカブタン0.25部及び過硫酸カリウ
ム0.1部を反応器に添加し、反応器内の空気を十分窒
素で置換した後、攪拌下において50′Cで重合反応を
行つた。
転化率が9暉量%以上に達した時点で冷却して重合を停
止した。得られたラテックスをパットに移して60しC
の乾燥器中で十分乾燥させることによつて共重合体試料
を得た。第1表に示す試料を下記の配合(1)によりヘ
ンシエルミキサー中で混合し、160゜Cのロールで混
練した後、180′Cてのカレンダー加工により0.5
w1n厚のシートを作成した。
このシートの反射率をJIS一Z−8741に従つて光
沢度計により反射角60゜Cで測定し、また、シャルピ
ー値をJIS−K −6745に従つて測定した。結果
を第1表に示す。配合(1) 塩化ビニル樹脂100(部) (日本ゼオン(株)製品、ゼオン103EP−8)耐衝
撃助剤8(日本ゼオン(株)製品、Hi−Blen2O
3ステアリン酸バリウム・ステアリン酸亜鉛複合安定剤
3キレーター0.5 エポキシ化大豆油5 ステアリン酸1 カーホン #6000.2 試料5 第1表に示される通り、本発明における試料を用いた場
合には反射率が低く、耐衝撃強度も良好である。
一方、架橋性単量体を共重合させない場合には本発明例
と比べて反射率及び耐衝撃強度が劣る(試料番号1と3
,2と4の比較)。また、アクリロニトリル量が本発明
における範囲をはずれると(試料番号5〜7)、艶消し
効果がきわめて小さい。またケイ酸カルシウムの場合、
粒径の大きいものは艶消し効果は比較的大きいが、耐衝
撃強度はきわめて低い。実施例2 下記の配合(2)に示す軟質塩化ビニル樹脂組成物を用
い、ロール混練温度を150℃に、カレンダー加工温度
を160゜Cとしたほかは実施例1と同様にして得られ
たシートの反射率を測定した。
結果を第2表に示す。 配合(2) 塩化ビニル樹脂(前掲品) 100(部)ジオク
チルフタレート 50ステアリン酸バリ
ウム・ステアリン酸亜鉛複合安定剤
3キレーター 0
.5エポキシ化大豆油 5試料
3 第2表より、本発明の樹脂組成物は軟質配合においても
優れた艶消し効果を示すことがわかる。
実施例3アクリロニトリルーブタジエンースチレン共重
合体樹脂(旭タウ(株)製品、スタイラツク100)1
(1)部に試料番号1の共重合体を第3表に示す量だけ
添加し、160゜Cの熱ロールで5分間混練した後、0
.5Tnm厚のシートとして取り出し、実施例1と同様
にして反射率を測定した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アクリロニトリル40〜90重量%、不飽和カルボ
    ン酸アルキルエステル又はこれと他の可共重合性単量体
    との混合物10〜60重量%及び分子内に2個以上のビ
    ニル基を有する架橋性単量体2重量%以下の共重合体を
    、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル系グラフト共重合体樹
    脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂及びアク
    リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂から
    選択される熱可塑樹脂100重量部当たり0.1〜20
    重量部配合してなる艶消し性熱可塑性樹脂組成物。
JP51146398A 1976-12-06 1976-12-06 艶消し性熱可塑性樹脂組成物 Expired JPS6047305B2 (ja)

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