JPS6045184B2 - アルコキシアルキリデン化合物の製造方法 - Google Patents
アルコキシアルキリデン化合物の製造方法Info
- Publication number
- JPS6045184B2 JPS6045184B2 JP6519677A JP6519677A JPS6045184B2 JP S6045184 B2 JPS6045184 B2 JP S6045184B2 JP 6519677 A JP6519677 A JP 6519677A JP 6519677 A JP6519677 A JP 6519677A JP S6045184 B2 JPS6045184 B2 JP S6045184B2
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- JP
- Japan
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- reaction
- alkoxyalkylidene
- formula
- ethyl
- producing
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
従来、オルト酸エステルとシアノ酢酸エステルとを次式
に従つて反応せしめて相当するアルコキシアルキリデン
化合物を製造する際には、反応系は常圧であり、しかも
反応溶媒は全く用いられていない0.000、、、。
に従つて反応せしめて相当するアルコキシアルキリデン
化合物を製造する際には、反応系は常圧であり、しかも
反応溶媒は全く用いられていない0.000、、、。
、0♂000゛゜一R2叶♂ + 2R、OH
(R、、R2、R。
は前記と同様)かかる反応の場合、目的物の収率は比較
的低く、工業的レベルで上記アルコキシアルキリデン化
合物を製造する際には、その収率が更に一層向上するこ
とが望ましい。
的低く、工業的レベルで上記アルコキシアルキリデン化
合物を製造する際には、その収率が更に一層向上するこ
とが望ましい。
本発明者等はかかる問題を解決するために鋭意研究を行
つたところ、上記の反応を酢酸触媒又はこれと炭化水素
溶媒の存在下に減圧状態で実施する場合には、収率が大
巾に向上し工業的に有利に・該アルコキシアルキリデン
化合物を製造し得るという新規な事実を見出し本発明を
完成するに至つた。本発明の減圧状態には特に制限はな
いが、通常は300〜60−Hg特に好ましくは40C
)7mHg前後の範囲が選ばれる。
つたところ、上記の反応を酢酸触媒又はこれと炭化水素
溶媒の存在下に減圧状態で実施する場合には、収率が大
巾に向上し工業的に有利に・該アルコキシアルキリデン
化合物を製造し得るという新規な事実を見出し本発明を
完成するに至つた。本発明の減圧状態には特に制限はな
いが、通常は300〜60−Hg特に好ましくは40C
)7mHg前後の範囲が選ばれる。
300T!RInHg以下では反応速度の低下がおこり
好ましくなく、一方600WfLHg以上にすると本発
明の効果が得られ難い。
好ましくなく、一方600WfLHg以上にすると本発
明の効果が得られ難い。
本発明では上記の如く減圧状態を保つことにより、反応
溶媒を使用する場合はもとより、使用しない場合であつ
ても常圧状態での反応に比べて収率は著しく向上するが
、溶媒特に炭化水素溶媒を使用する場合には、その向上
効果が特に大きくその使用が好ましい。
溶媒を使用する場合はもとより、使用しない場合であつ
ても常圧状態での反応に比べて収率は著しく向上するが
、溶媒特に炭化水素溶媒を使用する場合には、その向上
効果が特に大きくその使用が好ましい。
本発明で使用する炭化水素溶媒としてはn−オクタン、
ベンゼン、トルエン、0−キシレン等が挙げられるが、
トルエン、o−キシレンが特に有用である。本発明で使
用するオルト酸エステルとしてはオルト蟻酸メチル、オ
ルト酢酸エチル、オルト蟻酸エチル、オルトプロピオン
酸エチル等が挙げられ、更にシアノ酢酸エステルとして
はシアノ酢酸メチル、シアノ酢酸エチル等が挙げられる
。
ベンゼン、トルエン、0−キシレン等が挙げられるが、
トルエン、o−キシレンが特に有用である。本発明で使
用するオルト酸エステルとしてはオルト蟻酸メチル、オ
ルト酢酸エチル、オルト蟻酸エチル、オルトプロピオン
酸エチル等が挙げられ、更にシアノ酢酸エステルとして
はシアノ酢酸メチル、シアノ酢酸エチル等が挙げられる
。
本発明で目的とするアルコキシアルキリデン化合物とし
ては具体的には、エトキシメチレンシアノ酢酸エチル、
α一エトキシエチリデンシアノ酢酸エチル、α一エトキ
シプロピリデンシアノ酢酸エチル、等が挙げられるが、
本発明の方法はオルト蟻酸エチルとシアノ酢酸エチルか
らエトキシメチレンシアノ酢酸エチルを製造する場合に
特に有用である。本発明の方法を実施するに当つては、
通常炭化水素溶媒とオルト酸エステルとシアノ酢酸エス
テルとを混合し、減圧状態を保ちながら攪拌下に加熱す
る。
ては具体的には、エトキシメチレンシアノ酢酸エチル、
α一エトキシエチリデンシアノ酢酸エチル、α一エトキ
シプロピリデンシアノ酢酸エチル、等が挙げられるが、
本発明の方法はオルト蟻酸エチルとシアノ酢酸エチルか
らエトキシメチレンシアノ酢酸エチルを製造する場合に
特に有用である。本発明の方法を実施するに当つては、
通常炭化水素溶媒とオルト酸エステルとシアノ酢酸エス
テルとを混合し、減圧状態を保ちながら攪拌下に加熱す
る。
この際炭化水素溶媒の使用は省略しても差支えない。原
料の仕込み割合はオルト酸エステルニシアノ酢酸エステ
ルニ1:1〜1:1.5(モル比)程度が適当であり、
溶媒の使用量はオルト酸エステル1モルに対して80〜
1000m1が好ましい。又反応時には触媒として酢酸
を使用することが必要であり、その使用量はオルト酸エ
ステル1モルに対して0.05〜1.0モル程度が適当
である。反応温度は100〜160℃、反応時間は1〜
■時間が望ましい。上記反応においては副生するアルコ
ールを系外に留去させ、かつ使用溶媒は出来るだけ反応
系内に存在するようにすると収率が向上する。そのため
には普通は反応温度より、及び生成アルコールの沸点よ
りも高い沸点を有する炭化水素媒を選べば良いが、必ず
しもそれに限るものではなく、反応温度付近あるいは反
応温度下の沸点を有する炭化水素であつても使用可能で
ある。かかる沸点の比較的低い溶媒を用いる場合、反応
槽に精留装置をとりつけ、生成アルコールのみを留出さ
せ、溶媒は還流させながら反応を行えば良い。又反応温
度より非常に低い沸点を有する溶媒を使用する場合、目
的とする反応温度までの昇温操作が困難となる恐れがあ
れば、溶媒の使用量を減らしたり、分割仕込みすること
によつて解決し得る。又生成アルコールが使用溶媒と共
沸組成物を作りアルコールと共に留出してしまう場合に
も反応の途中で適宜溶媒を追加仕込みすれば良い。反応
終了後は反応液を減圧蒸留して目的物を得る。本発明で
得られるアルコキシアルキリデン化合物は医薬あるいは
その他の有機合成品の中間体として有用なものである。
料の仕込み割合はオルト酸エステルニシアノ酢酸エステ
ルニ1:1〜1:1.5(モル比)程度が適当であり、
溶媒の使用量はオルト酸エステル1モルに対して80〜
1000m1が好ましい。又反応時には触媒として酢酸
を使用することが必要であり、その使用量はオルト酸エ
ステル1モルに対して0.05〜1.0モル程度が適当
である。反応温度は100〜160℃、反応時間は1〜
■時間が望ましい。上記反応においては副生するアルコ
ールを系外に留去させ、かつ使用溶媒は出来るだけ反応
系内に存在するようにすると収率が向上する。そのため
には普通は反応温度より、及び生成アルコールの沸点よ
りも高い沸点を有する炭化水素媒を選べば良いが、必ず
しもそれに限るものではなく、反応温度付近あるいは反
応温度下の沸点を有する炭化水素であつても使用可能で
ある。かかる沸点の比較的低い溶媒を用いる場合、反応
槽に精留装置をとりつけ、生成アルコールのみを留出さ
せ、溶媒は還流させながら反応を行えば良い。又反応温
度より非常に低い沸点を有する溶媒を使用する場合、目
的とする反応温度までの昇温操作が困難となる恐れがあ
れば、溶媒の使用量を減らしたり、分割仕込みすること
によつて解決し得る。又生成アルコールが使用溶媒と共
沸組成物を作りアルコールと共に留出してしまう場合に
も反応の途中で適宜溶媒を追加仕込みすれば良い。反応
終了後は反応液を減圧蒸留して目的物を得る。本発明で
得られるアルコキシアルキリデン化合物は医薬あるいは
その他の有機合成品の中間体として有用なものである。
次に、実例を挙げて本発明の方法を更に詳しく説明する
。
。
実施例1
攪拌器、滴下器及び精留管(3.0C77!φ×30c
m)を備えた500nLのフラスコ中にオルト蟻酸エチ
ル148y(1モル)、シアノ酢酸エチル147y(1
.3モル)、酢酸3y(0.05モル)及びo−キシレ
ン106f(117n1)を仕込んだ。
m)を備えた500nLのフラスコ中にオルト蟻酸エチ
ル148y(1モル)、シアノ酢酸エチル147y(1
.3モル)、酢酸3y(0.05モル)及びo−キシレ
ン106f(117n1)を仕込んだ。
次に水流アスピレーターにて400rn!NHgに圧力
を調整し、反応温度を125℃に維持して5時間反応を
行つた。尚、反応の途中、酢酸を3y(0.05モル)
すつ3回追加仕込みした。得られた反応液を減圧蒸留し
110〜120℃/3W1&Hg留分を捕集した。消費
オルト蟻酸エチルに対するエトキシメチレンシアノ酢酸
エチルの収率は89%であつた。尚、対照例としてo−
キシレンの使用を省略しかつ常圧で反応を行つた以外は
実施例1に準じて実験を行つたところ収率は70%であ
つた。
を調整し、反応温度を125℃に維持して5時間反応を
行つた。尚、反応の途中、酢酸を3y(0.05モル)
すつ3回追加仕込みした。得られた反応液を減圧蒸留し
110〜120℃/3W1&Hg留分を捕集した。消費
オルト蟻酸エチルに対するエトキシメチレンシアノ酢酸
エチルの収率は89%であつた。尚、対照例としてo−
キシレンの使用を省略しかつ常圧で反応を行つた以外は
実施例1に準じて実験を行つたところ収率は70%であ
つた。
実施例2実施例1におけるo−キシレンに代えてトルエ
ンを120m1使用した以外は実施例1に準じて実験を
行つた。
ンを120m1使用した以外は実施例1に準じて実験を
行つた。
(但し圧力は500w1mHg)その結果エトキシメチ
レシアノ酢酸エチルの収率は85%であつた。実施例3 実施例1においてo−キシレンの使用を省略した以外は
同例に準じて実験を行つたところ収率は80%であつた
。
レシアノ酢酸エチルの収率は85%であつた。実施例3 実施例1においてo−キシレンの使用を省略した以外は
同例に準じて実験を行つたところ収率は80%であつた
。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 酢酸触媒又はこれと炭化水素溶媒の存在下に、式R
_2C(OR_1)_3[ここでR_1はアルキル基、
R_2は水素、アルキル基、アリル基、アルアルキル基
を示す。 ]で表わされるオルト酸エステルと式▲数式、化学式、
表等があります▼[ここでR_3はアルキル基を示す。 ]で表わされるシアノ酢酸エステルとを減圧状態で反応
させることを特徴とする一般式▲数式、化学式、表等が
あります▼[R_1、R_2、R_3は前記と同様。]
で表わされるアルコキシアルキリデン化合物の製造方法
。2 アルコキシアルキリデン化合物がエトキシメチレ
ンシアノ酢酸エチルである特許請求の範囲第1項記載の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6519677A JPS6045184B2 (ja) | 1977-06-01 | 1977-06-01 | アルコキシアルキリデン化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6519677A JPS6045184B2 (ja) | 1977-06-01 | 1977-06-01 | アルコキシアルキリデン化合物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53149911A JPS53149911A (en) | 1978-12-27 |
JPS6045184B2 true JPS6045184B2 (ja) | 1985-10-08 |
Family
ID=13279914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6519677A Expired JPS6045184B2 (ja) | 1977-06-01 | 1977-06-01 | アルコキシアルキリデン化合物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6045184B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5214186A (en) * | 1991-12-03 | 1993-05-25 | Eastman Kodak Company | Process for the preparation of arylidine dyes using an active methylene compound |
MXPA06000369A (es) * | 2003-07-10 | 2006-03-28 | Schering Corp | Procedimiento para la preparacion y purificacion de esteres del acido 2-(alcoxialquiliden)-3-cetoalcanoico a partir de esteres del acido 3-cetoalcanoico. |
-
1977
- 1977-06-01 JP JP6519677A patent/JPS6045184B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53149911A (en) | 1978-12-27 |
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