JPS597135A - マロン酸エステルの製造法 - Google Patents

マロン酸エステルの製造法

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JPS597135A
JPS597135A JP11662982A JP11662982A JPS597135A JP S597135 A JPS597135 A JP S597135A JP 11662982 A JP11662982 A JP 11662982A JP 11662982 A JP11662982 A JP 11662982A JP S597135 A JPS597135 A JP S597135A
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malonic acid
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宏 高橋
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和夫 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシアノ酢酸又はシアノ酢区ソーダを原料とする
マロン酸の低級アルキルエステルの製造方法に関するも
のである。
周知の如くマロン酸ジメチル、マロン酸ジイソプロピル
等のマロン酸エステルL農条、医業の原料として、惑は
有機合成中間体として有用な化合物である。  、 現在、マロン酸エステルの工業的製法としてはいくつか
知られているが、代表的な方法としてはモノクロル酢酸
ソーダとシアン化ソーダとの反応よシ得られるシアノ酢
酸ソーダを、硫酸の存在下にアルコール中に加アルコー
ル分解する方法がある。しかし乍ら、かかる従来の方法
では用いるアルコールの種類によっては収率が悪く、例
えば米国特許第2,337,858号の実施例によると
、メタノールを用いるマロン酸ジメチルの場合は収率が
51.3%、インプロパツールを用いるマロン酸ジイソ
プロピルの場合は59.6係にすぎず、工業的に多・く
の欠点を有している。
本発明者等はシアノ酢酸又はシアノ酢酸ソーダからマロ
ン酸エステルを得る方法において、各種のマロン酸エス
テルを高収率で得ることが出来、しかも工業的に容易に
実施し得る方法を見出すべく研究を重ねて本発明に到っ
たものである。
一般にシアノ酢酸ソーダからマロン酸エステルを得る場
合、総括反応式は次の株に示される。
(Rはアルキル基を表わす。) 2ONOH2C02Na+H2StO,−+zONC!
H2Co2H+Na25O,(I)従来の知見によれば
1記反応はその過程でシアノ基が加アルコール分解した
イミノエーテルを経由してマロン酸エステルに至ると考
えられている(特公昭55−41227号公報参照)。
即ち、この仮定に従えば反応式(1)の過(2)は次の
反応式で進められる。
H 従って、従来はシアノ酢酸又はシアノ酢酸ソーダを原料
とするマロン酸エステルの生成反応においては、反応W
期における水分の存在は加アルコール分解を妨害するも
のと考えられ、水分を他力減少することが収率向上の為
には必須の粂件として考えられていた。
然るに本発明者らはこの反応を詳細に調べたところ、第
一工程として一定範囲の蝋の水の存在に於てシアノ酢酸
又はシアノ酢酸ソーダと硫酸を反応させ、次で第二工程
として反応混合物にアルコールを加えエステル化させる
方法が高収率でマロン酸エステルを与えることを見い出
した。
しかも、第一工程の反応液の分析結果(高速液体クロマ
トグラフィー)から反応液中にはマロン酸とマロン酸モ
ノアミド硫酸塩が含まれていることが判明した。同、マ
ロン酸モノアミド硫酸塩は文献未記載の新規な物質であ
否ところ以上の知見に基づき、本発明者らは積極的に中
間体であるマロン酸モノアミド硫酸塩及びマロン酸を経
由させ、次でアルコールを加えてエステル化を行うこと
により高収率でマロン酸エステルt−得る本発明の方法
に至った。この場合、上記反応式(n)に示される過程
は次の反応式で進行するものと考えられる。
第一工程: 第二工程: 即ち、本発明はアルコールの不存在下にシアノ酢酸及び
/又はシアノ酢酸ソーダを1.0〜4.0モル倍量の水
及び硫酸と反応させる第一工程と、第一工程で得られた
反応混合液にアルコールを加えエステル化させてマロン
酸エステルを生成せしめる第二工程とを組合わせてなる
マロン酸エステルの製造法に係わるものである。
以下本発明の第一工程及び第二工程を更に詳しく説明す
る。
第一工程 本発明において1史用される硫酸は濃硫酸が適当であり
、その使用量はシアノ酢酸及び/又はシアノ酢酸ソーダ
(以下シアノ酢酸化合物と略称する)に対して、1.0
〜3.0モル倍が好適である。又、水の使用量はシアン
酢酸化合物に対し、1.0〜4.0モル倍が適当であり
、水の使用量が多すぎると反応液が稀薄となシすぎ反応
速度が遅くなって好ましくない。
反応は攪拌下50〜90℃で約3〜5時間かけ行なわれ
る。この温度が低すぎると反応速度が遅く、又、高すぎ
るとシアン酢酸等の熱分解が生ずるため好ましくない。
得られた反応混合液はそのまま次の第二工程のエステル
化反応に1吏用される。
第二工程 使用される原料アルコールとしては、例えばメチルアル
コール、工妾ルアルコール、イングロビルアルコール等
、炭素数1−4を有する低級アルコールが挙げられる。
その使用量はシアン酢酸化合物に対して2.0〜4.0
モル倍が好適である。この使用量が少ないと反応は完結
せず、又、多すぎると13TY(空時収率)が患い等経
済的不利を招く。
反応は有機溶媒の共存下で実施されるのが好ましく、使
用される有機溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素が挙げられる。その使用量は通常、
全液量に対して10〜50重1t%の範囲から適宜選ば
れる。この有機溶媒は反応時必ずしも必須ではないが、
エステル化終了後の分液操作において、マロン酸エステ
ルの水層への溶解を防止することが出来る。
従つ”C1その使用量が余り少ないと、上記分液操作等
に支障があり、又、多すぎると5TY(空時収率)が悪
くなる等経崎的不利を招く。
反応は攪拌下60〜100℃で2〜4時間かけて行なわ
れ、平衡状態まで進められる。得られたエステル化反応
液は公知の方法によって中和処理され、次いで分液され
た有機層は有機溶媒及び過剰のアルコールを回収蒸留し
た後、分別蒸留すれば精製マロン酸エステルを得ること
ができる。
本発明の方法によれば、従来低収率でしか得られなかっ
たマロン酸エステルを高収率で得ることができ、その工
業的有用性は極めて大である。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明の詳細な説明
する。
実施例1 第一工程: シアノ酢酸170 F (2,0モル)、水43v(2
,4モル)及び塩類(食塩及び硫酸ソーダ)87・1を
會んだシアノ酢酸水浴液300PK濃硫酸240f (
2,4モル)を攪拌下、M、胤を60℃に保ら6時11
]かけて砲〃口した。添加後、液温を80℃で2時間加
熱し反応混合液(組成ニジアノ酢酸モノアミド誠酸塩6
7.8チ、マロン酸3.8チ)540vを得た。
第二工程: 反応混合液にメタノール160 t (5,0モル)及
びトルエン450Fを加え、70℃に保ち4時間エステ
ル化を行った。エステル化後、液温を70℃に保ち、下
1−液を分液により除去し、上ノv4欲を760r得た
この上層液をガスクロマトグラフィにより分析したとこ
ろ、マロン酸ジメチルを28.1 %含有し、シアノ酢
酸に対する収率は80.8 %であった。
肉、反応0期に於ける水のシアン酢酸に対する割付(上
記の場合1.2モル倍)を変化させたμ外は上記と同様
に反応させた結果全次表に示す。
比較Pレリ1 実施例1のシアン酢酸水溶液500fにメタノール16
0 tを加え分散液とし、これに濃硫酸240rを約3
時間かけて滴下した。硫酸滴下の間は、7夜温40℃を
保った。硫酸滴下後、90℃まで昇温し、4時11J1
工ステル化反応を行った。反応終了後、トルエン450
fを加え、液温を70℃に保ち下層液を分液し、上層液
620fを得た。
その上Jfi液をガスクロマトグラフィによシ分析した
ところ、マロン酸ジメグルを29.01含有し、シアノ
酢酸に対する収率は68.1%であったO 又、上記シアノ酢酸水溶液500 Fの代わりにシアノ
酢酸170 Fを用いた以外は同様に反応を行った場合
のマロン酸ジメチ〃の収率は60.0係であった。
実施例2 実施例1の第一工程で得られた反応混合液540fにイ
ソプロパツール360 F (6モル)及びベンゼン7
8Fを加え80℃に加熱し4時間エステル化を行った。
エステル化後、その温度に保ちながら分成し上層液59
5 y @得た。この上層液をガスクロマトグラフィに
よシ分析したところ、マロン酸ジイソプロピルtl−5
1,9%含有し、シアノ酢酸に対する収率は82.1 
%であった。
実施例6 第一工程: シアノ酢酸170 t (2,0モ/L’ ) s水1
44 r (8,0モル)及び塩類(食塩及び硫酸ソー
ダ)87tを含んだシアノ酢酸水溶液401Fに濃硫酸
240F (2,4モル)を攪拌下、液温を60℃に保
ち6時間かけて添加した。添加後、液温を80℃で2時
間加熱し反応混合液640fを得た。
第二工程: 次いでイソプロパツール!560 F (6モル)及び
ベンゼン87Fを加え80℃に加熱し4時間エステル化
を行った。エステル化後、その温度に保ちながら分液し
、上層液616vを得た0この上層液をガスクロマトグ
ラフィにより分析したところ、マロン酸ジイソプロピル
を51.9 %含有し、シアノ酢酸に対する収率は84
.9 %であった。
比較例2 第一工程: シアノ酢酸128 F (1,5モル)、水189 F
 (10,5モル)及び塩類(食塩及び硫酸ソーダ)6
5Fを含んだシアノ酢酸水溶液382fに濃硫酸180
 f (1,8モk )を攪拌下、armを60℃に保
ち5時間かけて添加した。添加後、液温を80℃で2時
間加熱し反応混合液560 Fを得た。
第二工程: 次いでメタノール144 F (4,5モル)及ヒベン
ゼン761を加え、70℃に保ち4時間エステル化を行
った。エステル化後液温を70℃に保ち、下層液を分液
にょシ除去し上層液を570 tを得た。この上層液を
ガスクロマトグラフィによシ分析したところ、マロン藪
ジメチルt−54,4チ含有しシアノ酢酸に対する収率
は64.4 %であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルコールの不存在下にシアノ酢酸及び/又はシア
    ノ酢酸ソーダを1.0〜4.0モル倍量の水及び硫酸と
    反応させる第一工程と、第一工程で得られた反応混合液
    にアルコールを加えエステル化させてマロン酸エステル
    を生成せしめる第二工程とを組合りせてなるマロン酸エ
    ステルの製造法。 2 第一工程の反応温度が50〜90’Cである特許請
    求の範囲第1項記載のマロン酸エステルの製造法。
JP11662982A 1982-07-05 1982-07-05 マロン酸エステルの製造法 Granted JPS597135A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999008988A1 (en) * 1997-08-13 1999-02-25 Trikem S.A. Malonic acid and esters thereof
CN1059430C (zh) * 1997-05-27 2000-12-13 淄博东风化工厂 丙二酸酯的生产方法
CN103319338A (zh) * 2013-06-19 2013-09-25 程永高 丙二酸二甲酯的制备工艺
CN109020810A (zh) * 2018-09-06 2018-12-18 营创三征(营口)精细化工有限公司 一种连续合成甲基丙二酸二乙酯的方法

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