JPS6043392B2 - トラクシヨンドライブ用流体 - Google Patents
トラクシヨンドライブ用流体Info
- Publication number
- JPS6043392B2 JPS6043392B2 JP58026325A JP2632583A JPS6043392B2 JP S6043392 B2 JPS6043392 B2 JP S6043392B2 JP 58026325 A JP58026325 A JP 58026325A JP 2632583 A JP2632583 A JP 2632583A JP S6043392 B2 JPS6043392 B2 JP S6043392B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- traction drive
- mixture
- traction
- drive fluid
- fraction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はトラクションドライブ用流体に関し、詳しくは
低温から高温まで広範囲にわたつて高いトラクション係
数を有する優れたトラクションドライブ用流体に関する
。
低温から高温まで広範囲にわたつて高いトラクション係
数を有する優れたトラクションドライブ用流体に関する
。
トラクションドライブ用流体はトラクションドライブ(
ころがり接触による摩擦駆動装置)、例えは自動車用無
段変速機、産業用無段変速機、水圧機器などに用いられ
る流体であり、高いトラクション係数や熱および酸化に
対する安定性、経済性が要求されている。
ころがり接触による摩擦駆動装置)、例えは自動車用無
段変速機、産業用無段変速機、水圧機器などに用いられ
る流体であり、高いトラクション係数や熱および酸化に
対する安定性、経済性が要求されている。
このようなトラクションドライブ用流体を用いるトラク
ション駆動装置は最近装置自体が小型化され、かつます
ます高速高負荷条件下でも使用される方向にあり、より
性能の高いトラクションドライブ用流体の開発が望まれ
てきている。
ション駆動装置は最近装置自体が小型化され、かつます
ます高速高負荷条件下でも使用される方向にあり、より
性能の高いトラクションドライブ用流体の開発が望まれ
てきている。
これまでにトラクションドライブ用流体として種々の化
合物が提案されている。
合物が提案されている。
例えば特公昭46−338号公報、同46−339号公
報、同47−35763号公報、同48−42067号
公報、同48−42068号公報、同53−36105
号公報、特開昭55−43108号公報、同55−40
726号公報などに記載のものが挙げられる。しかし、
これらはいずれも高温になるとトラクション係数が低下
したり、あるいはトラクション係数は低下しないが粘度
が高くて攪拌ロスが大きいなどの欠点があり、満足すべ
きものではなかつた。本発明者らは上記従来のトラクシ
ョンドライブ用流体の欠点を解消し、種々の要求特性を
満たすトラクションドライブ用流体を開発すべく鋭意検
討を重ね、本発明を完成するに至つた。
報、同47−35763号公報、同48−42067号
公報、同48−42068号公報、同53−36105
号公報、特開昭55−43108号公報、同55−40
726号公報などに記載のものが挙げられる。しかし、
これらはいずれも高温になるとトラクション係数が低下
したり、あるいはトラクション係数は低下しないが粘度
が高くて攪拌ロスが大きいなどの欠点があり、満足すべ
きものではなかつた。本発明者らは上記従来のトラクシ
ョンドライブ用流体の欠点を解消し、種々の要求特性を
満たすトラクションドライブ用流体を開発すべく鋭意検
討を重ね、本発明を完成するに至つた。
すなわち本発明は、一般式
(R3)1(R’)m(R゜)n
’ を ・・・(I)
〔式中、R”〜R’は炭素数1〜4個のアルキル基また
は水素を示し、1、mおよびnは1〜3の・整数をそれ
ぞれ示す。
は水素を示し、1、mおよびnは1〜3の・整数をそれ
ぞれ示す。
〕で表わされる化合物をベースストックとして含有する
トラクションドライブ用流体を提供するものである。
トラクションドライブ用流体を提供するものである。
上記一般式(1)で表わされる化合物としては様々なも
のが考えられるが、具体的には次の如きものをあげるこ
とができる。
のが考えられるが、具体的には次の如きものをあげるこ
とができる。
式
で表わされる1−(2−デカリル)−1−シクロヘキシ
ルエタン、式 で表わされる1−(1−デカリル)−1−シクロヘキシ
ルエタン、式 で表わされる1−(2−デカリル)−1−(4−(Te
rt−ブチル)シクロヘキシル)エタン、式で表わされ
る1−(1−デカリル)−1−(4一(Tert−ブチ
ル)シクロヘキシル)エタン、で表わされる1−ジメチ
ルデカリルー1−シクロヘキシルエタン。
ルエタン、式 で表わされる1−(1−デカリル)−1−シクロヘキシ
ルエタン、式 で表わされる1−(2−デカリル)−1−(4−(Te
rt−ブチル)シクロヘキシル)エタン、式で表わされ
る1−(1−デカリル)−1−(4一(Tert−ブチ
ル)シクロヘキシル)エタン、で表わされる1−ジメチ
ルデカリルー1−シクロヘキシルエタン。
本発明においてこれらの化合物を単独あるいは組合せて
、トラクションドライブ用流体のベースストックとすれ
ばよい。
、トラクションドライブ用流体のベースストックとすれ
ばよい。
このような一般式(■)で表わされる化合物は、各種の
方法により製造することが可能であり、本発明において
は特に制限はなく、様々な方法により製造したものを充
当することができる。
方法により製造することが可能であり、本発明において
は特に制限はなく、様々な方法により製造したものを充
当することができる。
一般的な製造方法としては、テトラリンあるいはナフタ
レンまたはこれらの誘導体とスチレンあるいはその誘導
体とを硫酸等の酸触媒の存在下で反応させ、得られた反
応生成物を減圧蒸留して各留分に分け、さらにこのうち
の所定留分を触媒を用いて水素化処理するなどの方法を
あげることができる。水素化処理は、触媒としてニッケ
ル、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウムなどの一
般に知られている水素化触媒を用いて行なえばよいが、
白金、ルテニウム、ロジウム等の貴金属触媒を用いると
デカリン環がシス体のものが多く生成し、このシス体の
ものがトランス体のものよりトラクション係数が大であ
るため好ましい。このようにして得られた一般式(1)
で表わされる化合物は、そのままトラクションドライブ
用流体のベースストックとして用いることができ、低温
から高温まで(室温〜140℃)トラクション係数の変
化が小さく、また低粘度であり、しかも優れたトラクシ
ョン係数を示すものである。また、この一般式(1)で
表わされる化合物は、上述の方法等によれば比較的安価
に製造することができるため、本発明のトラクションド
ライブ用流体は価格的にも低廉である。叙上の如く、本
発明のトラクションドライブ用流体は低温から高温まで
優れたトラクション係数を示すので、駆動装置の小型化
に寄与しうるのみならず、高速高負荷という苛酷な条件
下での使用にも耐え得るものであり、自動車用、産業用
無段変速機、水圧機器などの様々な機械製器に幅広く利
用することができる。
レンまたはこれらの誘導体とスチレンあるいはその誘導
体とを硫酸等の酸触媒の存在下で反応させ、得られた反
応生成物を減圧蒸留して各留分に分け、さらにこのうち
の所定留分を触媒を用いて水素化処理するなどの方法を
あげることができる。水素化処理は、触媒としてニッケ
ル、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウムなどの一
般に知られている水素化触媒を用いて行なえばよいが、
白金、ルテニウム、ロジウム等の貴金属触媒を用いると
デカリン環がシス体のものが多く生成し、このシス体の
ものがトランス体のものよりトラクション係数が大であ
るため好ましい。このようにして得られた一般式(1)
で表わされる化合物は、そのままトラクションドライブ
用流体のベースストックとして用いることができ、低温
から高温まで(室温〜140℃)トラクション係数の変
化が小さく、また低粘度であり、しかも優れたトラクシ
ョン係数を示すものである。また、この一般式(1)で
表わされる化合物は、上述の方法等によれば比較的安価
に製造することができるため、本発明のトラクションド
ライブ用流体は価格的にも低廉である。叙上の如く、本
発明のトラクションドライブ用流体は低温から高温まで
優れたトラクション係数を示すので、駆動装置の小型化
に寄与しうるのみならず、高速高負荷という苛酷な条件
下での使用にも耐え得るものであり、自動車用、産業用
無段変速機、水圧機器などの様々な機械製器に幅広く利
用することができる。
次に本発明の実施例を示す。
なお、実施例および比較例におけるトラクション係数の
測定は2円筒型摩擦試験機にて行なつた。すなわち、1
線で接する同じサイズの円筒(直径60mm1厚さ6?
)の片方を一定速度(2000r′.P.m.)で、も
う一方の円筒をそれより遅い一定速度(1700r′.
P.m.)で回転させ、両円筒の接触部分にバネにより
140k9の荷重を与え、歪ゲージとトルクメーターに
てトルクを測定し、トラクション係数を求めた。この円
筒は炭素卸CM−3で出来ており、表面はアルミナ(イ
).03μ)によりバフ仕上げがされており、表面あら
さはRmax=0.2μであり、またヘルツ接触圧は7
5kg/dであつた。測定に際しては油タンクをヒータ
ーにて加熱することにより、油温を室温から140℃ま
で変化させて行なつた。実施例1 31のガラス製フラスコにテトラリン1000yと濃硫
酸300yを入れ、氷浴にてフラスコ内温度を0硫Cに
冷却した。
測定は2円筒型摩擦試験機にて行なつた。すなわち、1
線で接する同じサイズの円筒(直径60mm1厚さ6?
)の片方を一定速度(2000r′.P.m.)で、も
う一方の円筒をそれより遅い一定速度(1700r′.
P.m.)で回転させ、両円筒の接触部分にバネにより
140k9の荷重を与え、歪ゲージとトルクメーターに
てトルクを測定し、トラクション係数を求めた。この円
筒は炭素卸CM−3で出来ており、表面はアルミナ(イ
).03μ)によりバフ仕上げがされており、表面あら
さはRmax=0.2μであり、またヘルツ接触圧は7
5kg/dであつた。測定に際しては油タンクをヒータ
ーにて加熱することにより、油温を室温から140℃ま
で変化させて行なつた。実施例1 31のガラス製フラスコにテトラリン1000yと濃硫
酸300yを入れ、氷浴にてフラスコ内温度を0硫Cに
冷却した。
次いでこの中に攪拌しながらスチレン400yを3時間
かけてゆつくり滴下し、さらに1時間攪拌して反応を完
結させた。その後攪拌を止め、静置して油層を分離し、
この油層を1規定の水酸化ナトリウム水溶液500cc
と飽和食塩水500ccでそれぞれ3回ずつ洗浄した後
、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。続いて蒸留により
未反応のテトラリンを留去した後、減圧蒸留を行なつて
沸点135〜148しC/0.17薗Hg留分750y
を得た。この留分を分析した結果、1−(1−テトラリ
ル)−1−フェニルエタンと1−(2−テトラリル)−
1−フェニルエタンの混合物であることが確認された。
次に上記留分500ccを1eのオートクレーブに入れ
、さらに活性化した水添用ニッケル触媒(日揮化学(株
)製、商品名N−113触媒)50ダを添加し、水素圧
50kg/d、反応温度200℃の条件にて4時間水素
化処理を行なつた。
かけてゆつくり滴下し、さらに1時間攪拌して反応を完
結させた。その後攪拌を止め、静置して油層を分離し、
この油層を1規定の水酸化ナトリウム水溶液500cc
と飽和食塩水500ccでそれぞれ3回ずつ洗浄した後
、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。続いて蒸留により
未反応のテトラリンを留去した後、減圧蒸留を行なつて
沸点135〜148しC/0.17薗Hg留分750y
を得た。この留分を分析した結果、1−(1−テトラリ
ル)−1−フェニルエタンと1−(2−テトラリル)−
1−フェニルエタンの混合物であることが確認された。
次に上記留分500ccを1eのオートクレーブに入れ
、さらに活性化した水添用ニッケル触媒(日揮化学(株
)製、商品名N−113触媒)50ダを添加し、水素圧
50kg/d、反応温度200℃の条件にて4時間水素
化処理を行なつた。
冷却後、反応液を濾過して触媒を分離した。続いて濾液
から軽質分をストリツピングした後、分析したところ水
素化率99.9%以上であり、またこのものは1−(1
ーデカリル)−1−シクロヘキシルエタンと1一(2−
デカリル)−1−シクロヘキシルエタンの混合物である
ことが確認された。得られた混合物の比重は0.94(
15/4℃)であり、動粘度は4.2Cst(100℃
)であり、また屈折率n?は1.5025であつた。な
おこのもののトラクション係数を30゜Cから120℃
までの温度範囲にわたつて測定した結果を第1図に示す
。実施例2 実施例1において、スチレンの代わりにp一(Tert
−ブチル)スチレン550fを用いたこと以外は実施例
1と同様に操作して、沸点180〜190℃/0.gm
;MHg留分800qを得た。
から軽質分をストリツピングした後、分析したところ水
素化率99.9%以上であり、またこのものは1−(1
ーデカリル)−1−シクロヘキシルエタンと1一(2−
デカリル)−1−シクロヘキシルエタンの混合物である
ことが確認された。得られた混合物の比重は0.94(
15/4℃)であり、動粘度は4.2Cst(100℃
)であり、また屈折率n?は1.5025であつた。な
おこのもののトラクション係数を30゜Cから120℃
までの温度範囲にわたつて測定した結果を第1図に示す
。実施例2 実施例1において、スチレンの代わりにp一(Tert
−ブチル)スチレン550fを用いたこと以外は実施例
1と同様に操作して、沸点180〜190℃/0.gm
;MHg留分800qを得た。
この留分は分析した結果、1−(1−テトラリル)−1
−(p一(Tert−ブチル)フェニル)エタンと1−
(2ーテトラリル)−1−(p−(Tert−ブチル)
フェニル)エタンとの混合物であることが確認されノ
た。次に上記留分を実施例1と同様に水素化処理および
ストリツピングを行なつた。
−(p一(Tert−ブチル)フェニル)エタンと1−
(2ーテトラリル)−1−(p−(Tert−ブチル)
フェニル)エタンとの混合物であることが確認されノ
た。次に上記留分を実施例1と同様に水素化処理および
ストリツピングを行なつた。
得られた生成物は、1−(1−デカリル)−1−(4−
(Tert−ブチル)シクロヘキシル)エタンと1−(
2−デ7カリル)−1−(4−(Tert−ブチル)シ
クロヘキシル)エタンとの混合物であり、比重0.92
(15/4℃)、動粘度1■St(100′c)、屈折
率n芭0=1.4998であることがわかつた。またこ
の生成物のトラクション係数を40′Cから140℃ま
での温度つ範囲にわたつて測定した結果を第1図に示す
。実施例3実施例1において、テトラリンの代わりにジ
メチルナフタレン(和光純薬(株)製、ジメチルナフタ
レン混合物)1000yを用いたこと以外は実施例1と
同様に反応、蒸留、水素化処理および蒸留を行なつて、
1−(1−ジメチルデカリル)−1−シクロヘキシルエ
タンと1−(2−ジメチルデカリル)−1−シクロヘキ
シルエタンの混合物を得た。
(Tert−ブチル)シクロヘキシル)エタンと1−(
2−デ7カリル)−1−(4−(Tert−ブチル)シ
クロヘキシル)エタンとの混合物であり、比重0.92
(15/4℃)、動粘度1■St(100′c)、屈折
率n芭0=1.4998であることがわかつた。またこ
の生成物のトラクション係数を40′Cから140℃ま
での温度つ範囲にわたつて測定した結果を第1図に示す
。実施例3実施例1において、テトラリンの代わりにジ
メチルナフタレン(和光純薬(株)製、ジメチルナフタ
レン混合物)1000yを用いたこと以外は実施例1と
同様に反応、蒸留、水素化処理および蒸留を行なつて、
1−(1−ジメチルデカリル)−1−シクロヘキシルエ
タンと1−(2−ジメチルデカリル)−1−シクロヘキ
シルエタンの混合物を得た。
このものは比重0.93(15/4℃)、動粘度5.6
cSt(1000C)、屈折率n苦0=1.5007で
あつた。またこのもののトラクション係数を40℃から
140℃までの温度範囲にわたつて測定した結果を第1
図に示す。実施例4 実施例1において、テトラリンの代わりにαーメチルナ
フタレン500ダおよびβ−メチルナフタレン500y
を用いたこと以外は実施例1と同様に反応、蒸留、水素
化応理および蒸留を行なつて、1−(1−メチルデカリ
ル)−1−シクロヘキシルエタンと1−(2−メチルデ
カリル)−1−シクロヘキシルエタンの混合物を得た。
cSt(1000C)、屈折率n苦0=1.5007で
あつた。またこのもののトラクション係数を40℃から
140℃までの温度範囲にわたつて測定した結果を第1
図に示す。実施例4 実施例1において、テトラリンの代わりにαーメチルナ
フタレン500ダおよびβ−メチルナフタレン500y
を用いたこと以外は実施例1と同様に反応、蒸留、水素
化応理および蒸留を行なつて、1−(1−メチルデカリ
ル)−1−シクロヘキシルエタンと1−(2−メチルデ
カリル)−1−シクロヘキシルエタンの混合物を得た。
このものは比重0.94(15/4゜C)、動粘度5.
8Cst(100℃)、屈折率n芭0=1.5069で
あつた。また、このもののトラクション係数を40℃か
ら130゜Cまでの温度範囲にわたつて測定した結果を
第1図に示す。比較例13fのガラス製フラスコにα−
メチルスチレン1000yと酸性白土50Vおよびエチ
レングリコール50yを入れ、攪拌しながら140℃で
2時間反応させた。
8Cst(100℃)、屈折率n芭0=1.5069で
あつた。また、このもののトラクション係数を40℃か
ら130゜Cまでの温度範囲にわたつて測定した結果を
第1図に示す。比較例13fのガラス製フラスコにα−
メチルスチレン1000yと酸性白土50Vおよびエチ
レングリコール50yを入れ、攪拌しながら140℃で
2時間反応させた。
反応液より触媒をろ別後、未反応のα−メチルスチレン
およびエチレングリコールを留去し、沸点125〜13
0゜C/0.2TnInHg留分900yを得た。この
留分はNMR分析およびガスクロマトグラフ分析の結果
、α−メチルスチレンの線状二量.体95%と環状二量
体5%の混合物であることが確認された。この留分を実
施例1と同様に水添し後処理することにより、2,4ー
ジシクロヘキシルー2−メチルペンタンを主成分とする
トラクションドライ.ブ用流体を得た。
およびエチレングリコールを留去し、沸点125〜13
0゜C/0.2TnInHg留分900yを得た。この
留分はNMR分析およびガスクロマトグラフ分析の結果
、α−メチルスチレンの線状二量.体95%と環状二量
体5%の混合物であることが確認された。この留分を実
施例1と同様に水添し後処理することにより、2,4ー
ジシクロヘキシルー2−メチルペンタンを主成分とする
トラクションドライ.ブ用流体を得た。
このものの比重は0.90(15/4℃)であり、動粘
度22Cst(40℃)、3.7CSt(100℃)、
粘度指数16であつた。このもののトラクション係数を
30゜Cから120CCの温度範囲にわたつて測定した
結果を第1図に示くす。
度22Cst(40℃)、3.7CSt(100℃)、
粘度指数16であつた。このもののトラクション係数を
30゜Cから120CCの温度範囲にわたつて測定した
結果を第1図に示くす。
実施例5実施例1と同様に反応を行ない、得られた反応
生成物を減圧蒸留して1−(1−テトラリル)一1−フ
ェニルエタンと1−(2−テトラリル)一1−フェニル
エタンの混合物750yを得た。
生成物を減圧蒸留して1−(1−テトラリル)一1−フ
ェニルエタンと1−(2−テトラリル)一1−フェニル
エタンの混合物750yを得た。
次に上記混合物500CCf!−1eのオートクレーブ
に入れ、さらに水素化用の0.5%白金−アルミナ触媒
(日本エンゲルハルド社製)50yを添加し、水素圧5
0k9/Clll反応温度200℃の条件にて4時間水
素化処理を行なつた。冷却後、反応液を濾過して触媒を
分離した。続いて濾液から軽質分をストリツピングした
後、分析したところ水素化率)99.9%以上であり、
このものは1−(1−デカリル)−1−シクロヘキシル
エタンと1−(2−デカリル)−1−シクロヘキシルエ
タンの混合物であり、かつこれらのデカリン環はシス体
70%、トランス体30%の割合で含まれていることが
確認さ・れた。得られた混合物は比重0.94(15/
4℃)であり、動粘度が4.6CSt(100℃)であ
り、また屈折率n芭0が1.5040であつた。なお、
このもののトラクション係数を30℃から120′Cま
での温度範囲にわたつて測定した結果を第1図に示す。
”実施例6 実施例4において、水素化処理を0.5%白金一アルミ
ナ触媒田本エンゲルハルド社製)50gを用い、かつ水
素圧70kg/d1反応温度230℃で行なつたこと以
外は実施例4と同様にして行ない、1−(1−メチルデ
カリル)−1−シクロヘキシルエタンと1−(2−メチ
ルデカリル)−1−シクロヘキシルエタンの混合物を得
た。
に入れ、さらに水素化用の0.5%白金−アルミナ触媒
(日本エンゲルハルド社製)50yを添加し、水素圧5
0k9/Clll反応温度200℃の条件にて4時間水
素化処理を行なつた。冷却後、反応液を濾過して触媒を
分離した。続いて濾液から軽質分をストリツピングした
後、分析したところ水素化率)99.9%以上であり、
このものは1−(1−デカリル)−1−シクロヘキシル
エタンと1−(2−デカリル)−1−シクロヘキシルエ
タンの混合物であり、かつこれらのデカリン環はシス体
70%、トランス体30%の割合で含まれていることが
確認さ・れた。得られた混合物は比重0.94(15/
4℃)であり、動粘度が4.6CSt(100℃)であ
り、また屈折率n芭0が1.5040であつた。なお、
このもののトラクション係数を30℃から120′Cま
での温度範囲にわたつて測定した結果を第1図に示す。
”実施例6 実施例4において、水素化処理を0.5%白金一アルミ
ナ触媒田本エンゲルハルド社製)50gを用い、かつ水
素圧70kg/d1反応温度230℃で行なつたこと以
外は実施例4と同様にして行ない、1−(1−メチルデ
カリル)−1−シクロヘキシルエタンと1−(2−メチ
ルデカリル)−1−シクロヘキシルエタンの混合物を得
た。
この混合物は比重が0.94(15/4℃)であり、動
粘度が6.1Cst(100℃)であり、また屈折率n
斧は1.5080であつた。なお、このもののトラクシ
ヨ7係数を40℃から130℃までの温度範囲にわたつ
て測定した結果を第1図に示す。実施例7 1′のガラス製フラスコにα−メチルスチレン590y
を入れ、室温にて攪拌しながら、乾燥した塩化水素ガス
を吹き込み、クミルクロライド750yを得た。
粘度が6.1Cst(100℃)であり、また屈折率n
斧は1.5080であつた。なお、このもののトラクシ
ヨ7係数を40℃から130℃までの温度範囲にわたつ
て測定した結果を第1図に示す。実施例7 1′のガラス製フラスコにα−メチルスチレン590y
を入れ、室温にて攪拌しながら、乾燥した塩化水素ガス
を吹き込み、クミルクロライド750yを得た。
次に5eのガラス製フラスコにテトラリン2000yと
四塩化チタン70yを入れ、氷浴にてフラスコ内温度を
0℃に冷却した。この中に攪拌しながら先に作つたクミ
ルクロライド550gとテトラリン300qの混合物を
3時間かけてゆつくり滴下し、さらに1時間攪拌して反
応を完結させた。実施例1と同様に後処理をした後減圧
蒸留を行なつて、133〜140℃/0.03Tfrm
Hg留分4009を得た。この留分を分析した結果、2
−テトラリルー2−フェニルプロパンであることが確認
された。次にこのもの400f1を1eのオートクレー
ブに入れ、さらに水素化用の5%ルテニウム−カーボン
粉末(日本エンゲルハルド社製)30qを添加し、水素
圧50k9/Clt、反応温度150゜Cの条件にて4
時間水素化処理を行なつた。冷却後実施例1と同様に後
処理をして分析したところ、水素化率99.9%以上で
あり、このものは2−デカリルー2ーシクロヘキシルプ
ロパンであり、かつこのデカリン環はシス体90%、ト
ランス体10%の割合で含まれていることが確認された
。得られたものは比重が0.94(1V4℃)であり、
動粘度が7.7Cst(100′C)であり、また屈折
率n芭0が1.5105であつた。なお、このもののト
ラクション係数を40゜Cから140℃までの温度範囲
にわたつて測定した結果を第2図に示す。
四塩化チタン70yを入れ、氷浴にてフラスコ内温度を
0℃に冷却した。この中に攪拌しながら先に作つたクミ
ルクロライド550gとテトラリン300qの混合物を
3時間かけてゆつくり滴下し、さらに1時間攪拌して反
応を完結させた。実施例1と同様に後処理をした後減圧
蒸留を行なつて、133〜140℃/0.03Tfrm
Hg留分4009を得た。この留分を分析した結果、2
−テトラリルー2−フェニルプロパンであることが確認
された。次にこのもの400f1を1eのオートクレー
ブに入れ、さらに水素化用の5%ルテニウム−カーボン
粉末(日本エンゲルハルド社製)30qを添加し、水素
圧50k9/Clt、反応温度150゜Cの条件にて4
時間水素化処理を行なつた。冷却後実施例1と同様に後
処理をして分析したところ、水素化率99.9%以上で
あり、このものは2−デカリルー2ーシクロヘキシルプ
ロパンであり、かつこのデカリン環はシス体90%、ト
ランス体10%の割合で含まれていることが確認された
。得られたものは比重が0.94(1V4℃)であり、
動粘度が7.7Cst(100′C)であり、また屈折
率n芭0が1.5105であつた。なお、このもののト
ラクション係数を40゜Cから140℃までの温度範囲
にわたつて測定した結果を第2図に示す。
第1図は実施例1〜6および比較例1で得られた生成物
のトラクション係数の温度依存性を示すグラフである。
のトラクション係数の温度依存性を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R^1〜R^5は炭素数1〜4個のアルキル基
または水素を示し、l、mおよびnは1〜3の整数をそ
れぞれ示す。 〕で表わされる化合物をベースストックとして含有する
トラクションドライブ用流体。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58026325A JPS6043392B2 (ja) | 1983-02-21 | 1983-02-21 | トラクシヨンドライブ用流体 |
GB08314861A GB2123849B (en) | 1982-06-24 | 1983-05-27 | A fluid for a traction drive |
FR8309835A FR2529227B1 (fr) | 1982-06-24 | 1983-06-14 | Fluide pour dispositif d'entrainement |
DE3321773A DE3321773A1 (de) | 1982-06-24 | 1983-06-16 | Fluid fuer eine antriebseinrichtung, insbesondere eine zugantriebseinrichtung |
IT48552/83A IT1169313B (it) | 1982-06-24 | 1983-06-22 | Fluido per trasmissione a trazione |
US06/626,311 US4525290A (en) | 1982-06-24 | 1984-06-29 | Process for improving traction coefficient of traction drive fluid at high temperatures |
US06/736,549 US4609481A (en) | 1982-06-24 | 1985-05-21 | Process for improving traction coefficient of traction drive fluid at high temperatures |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58026325A JPS6043392B2 (ja) | 1983-02-21 | 1983-02-21 | トラクシヨンドライブ用流体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59152997A JPS59152997A (ja) | 1984-08-31 |
JPS6043392B2 true JPS6043392B2 (ja) | 1985-09-27 |
Family
ID=12190253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58026325A Expired JPS6043392B2 (ja) | 1982-06-24 | 1983-02-21 | トラクシヨンドライブ用流体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6043392B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009119831A1 (ja) | 2008-03-28 | 2009-10-01 | 富士フイルム株式会社 | 組成物、及び被膜形成方法 |
US10696610B2 (en) | 2017-12-11 | 2020-06-30 | Valvoline Licensing And Intellectual Property Llc | Scalable synthesis of hydrogenated alpha styrene dimer |
US10927321B2 (en) | 2019-03-13 | 2021-02-23 | Valvoline Licensing And Intellectual Property Llc | Traction fluid with improved low temperature properties |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0692593B2 (ja) * | 1985-09-03 | 1994-11-16 | 出光興産株式会社 | 動力伝達用潤滑油組成物 |
JPS6339986A (ja) * | 1986-08-04 | 1988-02-20 | Idemitsu Kosan Co Ltd | トラクシヨンドライブ用流体 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59129293A (ja) * | 1983-01-17 | 1984-07-25 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 動力伝達装置用潤滑油 |
-
1983
- 1983-02-21 JP JP58026325A patent/JPS6043392B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59129293A (ja) * | 1983-01-17 | 1984-07-25 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 動力伝達装置用潤滑油 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009119831A1 (ja) | 2008-03-28 | 2009-10-01 | 富士フイルム株式会社 | 組成物、及び被膜形成方法 |
US10696610B2 (en) | 2017-12-11 | 2020-06-30 | Valvoline Licensing And Intellectual Property Llc | Scalable synthesis of hydrogenated alpha styrene dimer |
US10927321B2 (en) | 2019-03-13 | 2021-02-23 | Valvoline Licensing And Intellectual Property Llc | Traction fluid with improved low temperature properties |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59152997A (ja) | 1984-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4525290A (en) | Process for improving traction coefficient of traction drive fluid at high temperatures | |
US4556503A (en) | Traction drive fluids | |
JPS6043392B2 (ja) | トラクシヨンドライブ用流体 | |
JPS5978296A (ja) | トラクシヨンドライブ用流体 | |
JPS62169897A (ja) | トラクシヨンドライブ用流体 | |
JPH0218717B2 (ja) | ||
US4604492A (en) | Dicyclohexylcyclopentane compounds | |
EP0224259B1 (en) | A working fluid for traction drive | |
JPH0252958B2 (ja) | ||
US4840745A (en) | Fluid composition | |
US4604493A (en) | 1-cyclohexyl-1,4-dimethyl decahydronaphthalene and a working fluid for traction drive formulated therewith | |
JPH0380191B2 (ja) | ||
JPH0218719B2 (ja) | ||
JPS6151095A (ja) | トラクシヨンドライブ用流体 | |
JPS6115920B2 (ja) | ||
JPS58225198A (ja) | トラクシヨンドライブ用流体 | |
JPS6363789A (ja) | トラクシヨンドライブ用流体 | |
JPS6339986A (ja) | トラクシヨンドライブ用流体 | |
JPH0218718B2 (ja) | ||
JPS6019951B2 (ja) | トラクシヨンドライブ用流体 | |
JPS6035095A (ja) | トラクシヨンドライブ用流体 | |
JPS62246997A (ja) | トラクシヨンドライブ用流体 | |
JPS63388A (ja) | トラクシヨンドライブ用流体 | |
JPS63152335A (ja) | シクロヘキシルアルカン誘導体を含有するトラクションドライブ用流体 | |
JP2577399B2 (ja) | トラクションドライブ用流体の製造方法 |