JPS63152335A - シクロヘキシルアルカン誘導体を含有するトラクションドライブ用流体 - Google Patents

シクロヘキシルアルカン誘導体を含有するトラクションドライブ用流体

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JPS63152335A
JPS63152335A JP31284886A JP31284886A JPS63152335A JP S63152335 A JPS63152335 A JP S63152335A JP 31284886 A JP31284886 A JP 31284886A JP 31284886 A JP31284886 A JP 31284886A JP S63152335 A JPS63152335 A JP S63152335A
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perhydrofluorenyl
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perhydroacenaphthyl
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Toshiyuki Tsubouchi
俊之 坪内
Nobuaki Shimizu
延晃 清水
Kazushi Hata
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規化合物であるシクロへキシルアルカン誘導
体およびそれを含有するトラクションドライブ用流体に
関し、詳しくはパーヒドロアセナフテン環あるいはパー
ヒドロフルオレン環を有する新規なシクロへキシルアル
カン誘導体、ならびにこの誘導体を含有し、広い温度範
囲にわたって高いトラクション係数を示すトラクション
ドライブ用流体に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする問題点コ 一般に、トラクションドライブ装置(ころがり接触によ
る摩擦駆動装置)、例えば自動車無段変速機、産業用無
段変速機、水圧機器などに用いられるトラクションドラ
イブ用流体は、高いトラクション係数や熱および酸化に
対する安定性、経済性等が要求されている。
近年、トラクションドライブ装置の小型軽量化が、自動
車用途を中心に研究されている。それに伴ないこのトラ
クションドライブ装置に用いるトラクションドライブ用
流体にも、様々な苛酷な条件下で使用に耐え得る性能、
特に低温から高温(−30〜140℃程度)までの広い
温度範囲にわたって安定的に高い性能を発揮しうろこと
が要求されている。
このため、従来から様々な化合物をトラクションドライ
ブ用流体として用いることが提案されており、例えば縮
合飽和化合物が好適なものとして知られている(特公昭
4fi−338号公報、同46−339号公報、同47
−35763号公報)。さらに縮合飽和化合物のうちパ
ーヒドロアセナフテン誘導体についてもトラクションド
ライブ用流体として使用しうることが知られている(特
開昭59−129293号公報)。
しかしながら、これらの化合物はトラクション係数が充
分高いものではなく、特に広い温度範囲にわたって高い
性能を期待することはできない。
また、高温でトラクション係数の高い化合物も存在する
が、これらは粘度が高いという欠点がある。
そこで本発明者らは、従来からトラクションドライブ用
流体として知られている化合物の上述の如き欠点を解消
し、比較的低粘度でしかも高温でのトラクション係数の
高い化合物を間発すべ(鋭意研究を重ねた。
[問題点を解決するための手段] その結果、パーヒドロアセナフテン環あるいはパーヒド
ロフルオレン環とシクロヘキサン環の再環を有する特定
の新規な化合物が目的とする諸物性を有するものである
ことを見出した。本発明はこのような知見に基いて完成
したものである。
すなわち本発明は、 一般式 [式中、R1,R2,R9,R4およびR5はそれぞれ
炭素数1〜4のアルキル基を示し Haおよびビばそれ
ぞれ水素原子あるいは炭素数1〜4のアルキル基を示す
なお、jは0.1または2を示し、kはOまたは1を示
し、j! 1mおよびnはそれぞれ0゜1.2または3
を示す。] て表わされるシクロへキシルアルカン誘導体を提供する
とともに、上記一般式[I]または[n ]で表わされ
るシクロアルカン誘導体を含有するトラクションドライ
ブ用流体を提供するものである。
上記一般式[Ilで表わされるシクロへキシルアルカン
誘導体(パーヒドロアセナフテン含有シクロへキシルア
ルカン誘導体)は、R1,R2,R3゜R’、 R5,
R’、 j 、 Il、 m、 nの種類および各置換
基の結合位置等により様々なものがあるが、これらは 一般式 [式中、R’、 R2,R’、 R’、 R智、 R’
、 j 、 pおよびnは前記と同じであり、m′は0
.1または2を示す。] で表わされる化合物と、 一般式 [式中、R’、 R2,R3,R’、 R5,R6,f
l 、 mおよびnは前記と同じである。] で表わされる化合物の二種類に大別される。このうち一
般式[I−八]で表わされる化合物は、具体的には1−
(3−パーヒドロアセナフチル)−1−シクロヘキシル
エタン、1−(4−パーヒドロアセナフチル)−1−シ
クロヘキシルエタン1l−(5−パーヒドロアセナフチ
ル)−1−シクロヘキシルエタン、2−(3−パーヒド
ロアセナフチル)−2−シクロヘキシルプロパン、2−
(4−パーヒドロアセナフチル)−2−シクロヘキシル
プロパン、2−(5−パーヒドロアセナフチル)−2−
シクロヘキシルプロパン、1−(メチル−3−パーヒド
ロアセナフチル)−1−シクロヘキシルエタン、t−(
メチル−4−パーヒト0アセナフチル)−1−シクロヘ
キシルエタン。
1−(メチル−5−パーヒドロアセナフチル)−1−シ
クロヘキシルエタン、2−(メチル−3−パーヒドロア
セナフチル)−2−シクロヘキシルプロパン、2−(メ
チル−4−パーヒドロアセナフチル)−2−シクロヘキ
シルプロパン、2−(メチル−5−パーヒドロアセナフ
チル)−2−シクロヘキシルプロパン、1−(3−パー
ヒドロアセナフチル)−1−(メチルシクロヘキシル)
エタン、1−(4−パーヒドロアセナフチル)−1−(
メチルシクロヘキシル)エタン、1−(5−パーヒドロ
アセナフチル)−1−(メチルシクロヘキシル)エタン
、2−(3−パーヒドロアセナフチル)−2−(メチル
シクロヘキシル)プロパン、2−(4−パーヒドロアセ
ナフチル)−2−(メチルシクロヘキシル)プロパン、
2−(5−パーヒドロアセナフチル)−2−(メチルシ
クロヘキシル)プロパン、1−(ジメチル−3−パーヒ
ドロアセナフチル)−1−シクロヘキシルエタン、1−
(ジメチル−4−パーヒドロアセナブチル)−1−シク
ロヘキシルエタン、1−(ジメチル−5−パーヒドロア
セナフチル)−1−シクロヘキシルエタン、2−(ジメ
チル−3−パーヒドロアセナフチル)−2−シクロヘキ
シルプロパン、2−(ジメチル−4−パーヒドロアセナ
フチル)−2−シクロヘキシルプロパン、2−(ジメチ
ル−5−パーヒドロアセナフチル)−2−シクロヘキシ
ルプロパン、1−(t−ブチル−3−パーヒドロアセナ
フチル)−1−シクロヘキシルエタン、1−(t−ブチ
ル−4−パーヒドロアセナフチル)−1−シクロヘキシ
ルエタン、1−(t−ブチル−5−パーヒドロアセナフ
チル)−1−シクロヘキシルエタン、2−(t−ブチル
−3−パーヒドロアセナフチル)−2−シクロヘキシル
プロパン、2−(t−ブチル−4−パーヒドロアセナフ
チル)−2−シクロヘキシルプロパン、2−(t−ブチ
ル−5−パーヒドロアセナフチル)−2−シクロヘキシ
ルプロパン、1−(3−パーヒドロアセナフチル)−1
−(エチルシクロヘキシル)エタン、1−(4−パーヒ
トロアセナフチル)−1−(エチルシクロヘキシル)エ
タン、1−(5−パーヒドロアセナフチル)−1−(エ
チルシクロヘキシル)エタン、1−(3−パーヒドロア
セナフチル)−1−(t−ブチルシクロヘキシル)エタ
ン、1−(4−パーヒドロアセナフチル)−1−(t−
ブチルシクロヘキシル)エタン、1−(5−パーヒドロ
アセナフチル)−1−(t−ブチルシクロヘキシル)エ
タン、2−(3−パーヒドロアセナフチル)−2−(メ
チルシクロヘキシル)プロパン、2−(47パーヒドロ
アセナフチル)−2−(メチルシクロヘキシル)プロパ
ン、2−(5−パーヒドロアセナフチル)−2−(メチ
ルシクロヘキシル)プロパン、1−(3−パーヒドロア
セナフチル)−1−(イソプロピルシクロヘキシル)エ
タン、1−(4−パーヒドロアセナフチル)−1−(イ
ソプロピルシクロヘキシル)エタン、1−(5−パーヒ
ドロアセナフチル)−1−(イソプロピルシクロヘキシ
ル)エタンなどがある。
また、」二記一般式[I−8]で表わされる化合物は、
具体的には1−(1−パーヒドロアセナフチル)−1−
シクロヘキシルエタン、2−(1−パーヒドロアセナフ
チル)−2−シクロヘキシルプロパン、1−(メチル−
1−パーヒドロアセナフチル)−1−シクロヘキシルエ
タン、2−(メチル−1−パーヒドロアセナフチル)−
2−シクロヘキシルプロパン、1−(1−パーヒドロア
セナフチル)−1−(メチルシクロヘキシル)エタン、
2−(1−パーヒドロアセナフチル)−2−(メチルシ
クロヘキシル)プロパン、1−(メチル−1−パーヒド
ロアセナフチル)−1−(メチルシクロヘキシル)エタ
ン、2−(メチル−1−パーヒドロアセナフチル)−2
−(メチルシクロヘキシル)プロパン、1−(ジメチル
−1−パーヒドロアセナフチル)−1−(メチルシクロ
ヘキシル)エタン、2−(ジメチル−1−パーヒドロア
セナフチル)−2−(メチルシクロヘキシル)プロパン
などがある。
一方、上記一般式[TI ]で表わされるシクロへキシ
ルアルカン誘導体(パーヒドロフルオレン含有シクロへ
キシルアルカン誘導体)は、nl、 R2゜R3,It
’、 R’、 R’、 k、 p 、 m、 nの種類
および各置換基の結合位置等により様々なものがあるが
、これらは 一般式 [式中、R’、 R2,R3,R’、 R6,R’、 
k 、 (1、nおよびm′は前記と同じである。] で表わされる化合物と、 一般式 [式中、r12. R3,I+’、 R6,R’、 I
l、 mおよびnは前記と同じ。] で表わされる化合物の二種類に大別される。このうち一
般式[1l−Alで表わされる化合物は、具体的には例
えば(1−パーヒドロフルオレニル)−シクロヘキシル
メタン、(2−パーヒドロフルオレニル)−シクロヘキ
シルメタン、(3−パーヒドロフルオレニル)−シクロ
ヘキシルメタン。
(4−パーヒドロフルオレニル)−シクロヘキシルメタ
ン、1−(1−パーヒドロフルオレニル)=1−シクロ
ヘキシルエタン、1−(2−パーヒドロフルオレニル)
−1−シクロヘキシルエタン、1−(3−パーヒドロフ
ルオレニル)−1−シクロヘキシルエタン、1−(4−
パーヒドロフルオレニル)−1−シクロヘキシルエタン
、2−(1−パーヒドロフルオレニル)−2−シクロヘ
キシルプロパン、2−(2−パーヒドロフルオレニル)
−2−シクロヘキシルプロパン、2−(3−パーヒドロ
フルオレニル)−2−シクロヘキシルプロパン、2−(
4−パーヒドロフルオレニル)−2−シクロヘキシルプ
ロパン、(メチル−1−パーヒドロフルオレニル)−シ
クロヘキシルメタン、(メチル−2−パーヒドロフルオ
レニル)−シクロヘキシルメタン、(メチル−3−パー
ヒドロフルオレニル)−シクロヘキシルメタン、(メチ
ル−4−パーヒドロフルオレニル)−シクロヘキシルメ
タン、t−(メチル−1−パーヒドロフルオレニル)−
1−シクロヘキシルエタン、1−(メチル−2−パーヒ
ドロフルオレニル)−1−シクロヘキシルエタン、1−
(メチル−3−パーヒドロフルオレニル)−1−シクロ
ヘキシルエタン、1−(メチル−4−パーヒドロフルオ
レニル)−1−シクロヘキシルエタン、2−(メチル−
1−パーヒドロフルオレニル)−2−シクロヘキシルプ
ロパン、2−(メチル−2−パーヒドロフルオレニル)
−2−シクロヘキシルプロパン、2−(メチル−3−パ
ーヒドロフルオレニル)−2−シクロヘキシルプロパン
、2−(メチル−4−パーヒドロフルオレニル)−2−
シクロヘキシルプロパン、(1−パーヒドロフルオレニ
ル)−(メチルシクロヘキシル)メタン1(2−パーヒ
ドロフルオレニル)−(メチルシクロヘキシル)メタン
、(3−パーヒドロフルオレニル)−(メチルシクロヘ
キシル)メタン、(4−パーヒドロフルオレニル)−(
メチルシクロヘキシル)メタン、1−(1−パーヒドロ
フルオレニル)−1−(メチルシクロヘキシル)エタン
1−(2−パーヒドロフルオレニル)−1−(メチルシ
クロヘキシル)エタン、1−(3−パーヒドロフルオレ
ニル)−1−(メチルシクロヘキシル)エタン、’1−
(4−パーヒドロフルオレニル)−1−(メチルシクロ
ヘキシル)エタン、2−(1−パーヒドロフルオレニル
)−2−(メチルシクロヘキシル)プロパン、2−(2
−パーヒドロフルオレニル”)−2−(メチルシクロヘ
キシル)プロパン、2−(3−パーヒドロフルオレニル
)−2−(メチルシクロヘキシル)プロパン。
2−(4−パーヒドロフルオレニル)−2−(メチルシ
クロヘキシル)プロパン1 (メチル−1=パーヒドロ
フルオレニル)−(メチルシクロヘキシル)メタン、(
メチル−2−パーヒドロフル第レニル)−(メチルシク
ロヘキシル)メタン。
(メチル−3−パーヒドロフルオレニル)−(メチルシ
クロヘキシル)メタン、(メチル−4−パーヒドロフル
オレニル)−(メチルシクロヘキシル)メタン、1−(
メチル−1−パーヒドロフルオレニル)−1−(メチル
シクロヘキシル)エタン、1−(メチル−2−パーヒド
ロフルオレニル)−1−(メチルシクロヘキシル)エタ
ン、1−(メチル−3−パーヒドロフルオレニル)−1
−(メチルシクロヘキシル)エタン、1−(メチル−4
−パーヒドロフルオレニル)−1−(メチルシクロヘキ
シル)エタン、2−(メチル−1−パーヒドロフルオレ
ニル)−2−(メチルシクロヘキシル)プロパン、2−
(メチル−2−パーヒドロフルオレニル)−2−(メチ
ルシクロヘキシル)プロパン、2−(メチル−3−パー
ヒドロフルオレニル)−2−(メチルシクロヘキシル)
プロパン、2−(メチル−4−パーヒドロフルオレニル
)−2−(メチルシクロヘキシル)プロパンなどかある
また、上記一般式[11−8]で表わされる化合物は、
具体的には例えば(9−パーヒドロフルオレニル)−シ
クロヘキシルメタン、1−(9−パーヒドロフルオレニ
ル)−1−シクロヘキシルエタン、2−(9−パーヒド
ロフルオレニル)−2−シクロヘキシルプロパン、(メ
チル−9−パーヒドロフルオレニル)−シクロヘキシル
メタン、1−(メチル−9−パーヒドロフルオレニル)
−1−シクロヘキシルエタン、2−(メチル−9−パー
ヒドロフルオレニル)−2−シクロヘキシルプロパン、
(9−パーヒドロフルオレニル)−(メチルシクロヘキ
シル)メタン、1−(9−パーヒドロフルオレニル)−
1−(メチルシクロヘキシル)エタン、2−(9−パー
ヒドロフルオレニル)−2−(メチルシクロヘキシル)
プロパン、(メチル−9−パーヒドロフルオレニル)−
(メチルシクロヘキシル)メタン、1−(メチル−9−
パーヒドロフルオレニル)’−1−(メチルシクロヘキ
シル)エタン、2−(メチル−9−パーヒドロフルオレ
ニル)−2−(メチルシクロヘキシル)プロパン、(ジ
メチル−9−パーヒドロフルオレニル)−(メチルシク
ロヘキシル)メタン、1−(ジメチル−9−パーヒドロ
フルオレニル)−1−(メチルシクロヘキシル)エタン
2−(ジメチル−9−パーヒドロフルオレニル)−2−
(メチルシクロヘキシル)プロパンなどがある。
これらの一般式[II、[+1]で表わされる化合物は
、様々な方法で製造することができる。例えば一般式[
I−八]で表わされる化合物については、アセナフテン
あるいはその誘導体とスチレンあるいはその誘導体を酸
触媒の存在下に反応させて、1−(3−あるいは4−あ
るいは5−アセナフチル)−1−フェニルエタン、2−
(3−あるいは4−あるいは5−アセナフチル)−2−
フェニルプロパン等のアセナフチルアリールアルカンあ
るいはその誘導体を製造し、さらにこの化合物をパラジ
ウム、白金、ニッケル、ルテニウムなどの金属を一種以
上担持した水素化触媒の存在下に水素ガスで接触還元す
れば、目的とする一般式[I−Alで表わされる化合物
が得られる。
また、一般式[11−Alで表わされる化合物について
は、上記した一般式[1−Alで表わされる化合物の製
造法において、アセナフテンあるいはその誘導体をフル
オレンあるいはその誘導体に代え、また、スチレンある
いはその誘導体の他にベンジルハライドあるいはその誘
導体に代えれば以下同様の操作で製造することができる
また、一般式[I−a]で表わされる化合物については
、アセナフテンあるいはその誘導体とα−フェネチルア
ルコール、α−クミルアルコールあるいはその誘導体と
を苛性ソーダ、苛性カリ等の塩基触媒の存在下に反応さ
せ、1−(1−アセナフチル)−1−フェニルエタン、
2−(1−アセナフチル)−2−フェニルプロパン等の
アセナフチルアリールアルカンあるいはその誘導体を製
造し、さらに水素化しても一般式[I−8]で表わされ
る化合物を得ることができる。
また、一般式[11−B]で表わされる化合物について
は、フルオレンあるいはその誘導体とベンジルアルコー
ル、α−フェネチルアルコール、α−クミルアルコール
あるいはその誘導体とを苛性ソーダ、苛性カリ等の塩基
触媒の存在下に反応させ、(9−フルオレニル)−フェ
ニルメタン(9−ベンジルフルオレン)、1−(9−フ
ルオレニル)−1−フェニルエタン、2−(9−フルオ
レニル)−2−フェニルプロパン等のフルオレニルアリ
ールアルカンあるいはその誘導体を製造し、さらに水素
化しても一般式[+1−B]で表わされる化合物を得る
ことかできる。
このようにして得られる一般式[1]または[II ]
で表わされる本発明のシクロへキシルアルカン誘導体は
、いずれも新規な化合物である。
また、本発明のトラクションドライブ用流体は、上記一
般式[IIまたは[II ]の化合物を含イiするもの
であるが、これら化合物は一種類を単独で、あるいは二
種以上混合して用いることがてきる。またこれらの化合
物は、トラクションドライブ用流体のヘースストックと
して多量に含有せしめてもよいか、他の化合物(公知の
トラクションドライブ流体用の化合物など)と混合して
使用してもよい。さらに必要に応じて各種の添加剤を適
宜配合することも有効である。
なお、一般式[IIまたは[TI ]の化合物を二種以
上混合して用いるにあたっては、一般式[IIで表わさ
れる二種以上の化合物同士を混合しても、また一般式[
H]で表わされる二種以上の化合物同士を混合してもよ
く、さらには一般式[IIの化合物と一般式[II ]
の化合物を混合してもよい。
[実施例コ 次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
なお、実施例および比較例におけるトラクション係数の
測定は、2円筒型摩擦試験機にて行なった。すなわち、
接している同じサイズの円筒(直径52mm、厚さ6m
mで被駆動側は曲率半径10mmのタイコ型、駆動側は
タラウニング無しのフラット型)の一方を一定速度(1
500rpm )で、他方を1500rpmから17ぢ
Orpmまで連続的に回転させ、両円筒の接触部分にハ
ネにより7kgの荷重を与え、両円筒間に発生する接線
力、即ちトラクション力を測定し、トラクション係数を
求めた。この円筒は軸受鋼S[IJ−2鏡面仕上げでで
きており、最大ヘルツ接触圧は112 kgf/mm2
であった。
また、トラクション係数と油温との関係の測定にあたっ
ては、油タンクをヒーターで加熱することによ°す、油
温を40℃から140℃まで変化させ、すべり率5%に
おけるトラクション係数と油温との関係をブロワl−し
たものである。
実施例1 内容積5pの四つ目フラスコに、側管付滴下ロート、温
度計および攪拌機を取り付け、アセナフテン500 g
 (3,25モル)、85%硫酸500gおよび四塩化
炭素2.5pを入れ、攪拌しながら室温でスチレン30
0 g (2,9モル)を8時間かけて滴下し、滴下終
了後、さらに30分攪拌した。静置後、硫酸層を分離し
、油層を飽和食塩水、1規定水酸化ナトリウム水溶液で
順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウム(乾燥剤)で乾
燥させた。乾燥剤を炉別して、ロータリーエバポレータ
ーで四塩化炭素および未反応のアセナフテンを留去した
後、減圧蒸留を行ない、沸点170〜180 ’C/ 
0.17mm11g留分320gを得た。分析した結果
、この留分はスチレンがアセナフテンの6員環に結合し
た1−アセナフチル−1−フェニルエタンを主成分とし
ていることがわかった。
次に、この留分300gとNi/ケイソウ土触媒(日程
化学■製、N−113触媒)80gを、1p容のオート
クレーブに入れ、水素圧30kg/cm2G。
150℃で3時間攪拌した後、触媒を炉別して、脱硫操
作を行なった。この脱硫した1−アセナフチル−1−フ
ェニルエタン290gと5%ルテニウム/活性炭触媒1
4gを1p容のオートクレーブに入れ、水素圧100 
kg/cm2G 、反応温度200 ℃で3時間水素化
を行ない、触媒のが別をすることによって、1−パーヒ
ドロアセナフチル−1−シクロヘキシルエタンを主成分
とする流体290 gを得た。
このものを分析した結果、水素化率99.9%以上であ
り、この流体の性状は動粘度165.2 cst(40
℃) 、 8.423 cSt  (100℃)、比重
0.9795(15/4℃)、屈折率1.5212 (
n ”)であった。
またこの流体のトラクション係数を40℃から140℃
の範囲にわたって測定した結果を第1図に示す。
実施例2 実施例1において、アセナフテン500 gを用いた代
わりに、フルオレン540gを用いたこと以外は、実施
例1と同様に操作して、1−パーヒドロフルオレニル−
1−シクロヘキシルエタンを主成分とする流体330 
gを得た。
この流体の性状は動粘度182.6 cst(40℃)
8.58!l cst(100℃)、比重0.9639
 (15/ 4℃)、屈折率1.5121 (n ”)
であった。この流体の40℃から140℃までのトラク
ション係数を第1図に示す。
実施例3 1p容のセパラブルフラスコにジムロート還流冷却器、
温度計および攪拌機を取り付け、フルオレン125.1
 g (0,75モル)、ベンジルアルコール287 
g (2,8モル)および水酸化カリウム60.2g(
1,07モル)を入れ、150℃で5時間加熱攪拌した
。冷却後、400 mA’の水を注入してよくかぎ混ぜ
、ヌッチェで濾過して得られた白色結晶を、さらに水で
洗浄してから乾燥し、融点131.0〜133.0℃の
白色結晶180 gを得た。プロトン核磁気共鳴スペク
トル、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、純度9
9.5%の9−ベンジルフルオレンであった。
この結晶180 gと5%ルテニウム/活性炭触媒(日
本エンゲルハルト社■製)25gを1p容のオートクレ
ーブに入れ、水素圧100 kg/cm2G 、反応温
度200℃で4時間攪拌した後、触媒を炉別することに
よって純度99%の9−(シクロヘキシルメチル)パー
ヒドロフルオレン[(9−パーヒドロフルオレニル)−
シクロヘキシルメタン]180gを得た。なお、純度の
測定は水素炎イオン化検出器(FID)付ガスクロマト
グラフにより行なった。
上記9−(シクロヘキシルメチル)パーヒドロフルオレ
ンを分析した結果、水素化率は99.9%以上であり、
このものの性状は、動粘度91.41 cst(40℃
) 、 5.838 cSt  (too℃)、比重0
.9654(15/4℃)、屈折率1.5129 (n
 ”)であった。
さらに元素分析値は炭素87.4%(計算値87.5%
)。
水素12.3%(計算値12.5%)であり、またこの
ものの赤外線吸収スペクトル(日本分光A−3型赤外分
光光度計による)  (Kllrll法)は第2図のと
おりであり、プロトン核磁気共鳴スペクトル(日本電子
GX−270型核磁気共鳴装置による)(溶剤: CD
Cl2)は第3図のとおりであり、また同位体炭素(+
3c)核磁気共鳴スペクトル(日本電子GX−270型
核磁気共鳴装置によル)(溶剤: CDC,C3)は第
4図のとおりであり、さらに質量分析スペクトル(日立
M−60型ガスクロマトグラフ質量分析計による)は第
5図のとおりであった。
上記9−(シクロヘキシルメチル)パーヒドロフルオレ
ンについて40℃から140℃までのトラクション係数
を測定した。結果を第1図に示す。
比較例1 実施例1において、85%硫酸500gとスチレン30
0gの代わりに、無水塩化アルミニウム40gとベンジ
ルクロライド320gを用いたこと以外は、実施例1と
同様に操作して、アセナフテンの6員環の方に結合した
(シクロヘキシルメチル)パーヒドロアセナフテンを主
成分とする流体210gを得た。
この流体の性状は動粘度64.74 cst  (40
℃)。
6.128 cSt(1[10℃)、比重0.98(1
4(15/ 4℃)、屈折率1.5233 (n 20
)であった。この流体の40℃から140℃までのトラ
クション係数を第1図に示す。図より明らかなように、
本発明の化合物の方がトラクション係数が高く、優れた
流体であることがわかる。
[発明の効果] 本発明のシクロへキシルアルカン誘導体は新規な化合物
であり、化学的に安定であるため無臭の高沸点溶剤とし
ても好適に利用できるほか、熱媒体油、電気絶縁油9作
動油、潤滑油等の合成機能性流体などとして幅広く活用
することができる。
また、本発明のトラクションドライブ用流体は、低温か
ら高温までの広い温度範囲にわたって高いトラクション
係数を示すため、トラクションドライブ装置の小型軽量
化や寿命の延長を図ることができる。
したがって、本発明のトラクションドライブ用流体は、
自動車あるいは産業用の無段変速機、さらには水圧機器
など様々な機械製品に幅広く利用される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例および比較例における流体のト
ラクション係数と温度との関係を示すグラフである。 第2図は実施例3で得られた9−(シクロへキシルメチ
ル)パーヒドロフルオレンの赤外線吸収スペクトル、第
3図はそのプロトン核磁気共鳴スペクトル、第4図はそ
の13c核磁気共鳴スペクトル、第5図はその質量分析
スペクトルを示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ または ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^1、R^2、R^3、R^4およびR^5
    はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基を示し、R^6お
    よびR^7はそれぞれ水素原子あるいは炭素数1〜4の
    アルキル基を示す。 なお、jは0、1または2を示し、kは0または1を示
    し、l、mおよびnはそれぞれ0、1、2または3を示
    す。] で表わされるシクロヘキシルアルカン誘導体。
  2. (2)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^5、R
    ^6、j、lおよびnは前記と同じであり、m′は0、
    1または2を示す。] で表わされる特許請求の範囲第1項記載のシクロヘキシ
    ルアルカン誘導体。
  3. (3)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^5、R
    ^6、l、mおよびnは前記と同じである。] で表わされる特許請求の範囲第1項記載のシクロヘキシ
    ルアルカン誘導体。
  4. (4)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^6、R
    ^7、K、lおよびnは前記と同じであり、m′は0、
    1または2を示す。] で表わされる特許請求の範囲第1項記載のシクロヘキシ
    ルアルカン誘導体。
  5. (5)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^2、R^3、R^4、R^6、R^7、l
    、mおよびnは前記と同じ。] で表わされる特許請求の範囲第1項記載のシクロヘキシ
    ルアルカン誘導体。
  6. (6)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ または ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^1、R^2、R^3、R^4およびR^5
    はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基を示し、R^6お
    よびR^7はそれぞれ水素原子あるいは炭素数1〜4の
    アルキル基を示す。なお、jは0、1または2を示し、
    kは0または1を示し、l、mおよびnはそれぞれ0、
    1、2または3を示す。] で表わされるシクロヘキシルアルカン誘導体を含有する
    トラクションドライブ用流体。
  7. (7)シクロヘキシルアルカン誘導体が、 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^5、R
    ^6、j、lおよびnは前記と同じであり、m′は0、
    1または2を示す。] で表わされるものである特許請求の範囲第6項記載のト
    ラクションドライブ用流体。
  8. (8)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^1、R^2、 R^3、R^4、R^5、
    R^6、l、mおよびnは前記と同じである。] で表わされるものである特許請求の範囲第6項記載のト
    ラクションドライブ用流体。
  9. (9)シクロアルカン誘導体が、 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^6、R
    ^7、k、lおよびnは前記と同じであり、m′は0、
    1または2を示す。] で表わされるものである特許請求の範囲第6項記載のト
    ラクションドライブ用流体。
  10. (10)シクロアルカン誘導体が、 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^2、R^3、R^4、R^6、R^7、l
    、mおよびnは前記と同じ。] で表わされるものである特許請求の範囲第6項記載のト
    ラクションドライブ用流体。
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