JPS6043078B2 - シチジンジリン酸コリンの製法 - Google Patents
シチジンジリン酸コリンの製法Info
- Publication number
- JPS6043078B2 JPS6043078B2 JP15202680A JP15202680A JPS6043078B2 JP S6043078 B2 JPS6043078 B2 JP S6043078B2 JP 15202680 A JP15202680 A JP 15202680A JP 15202680 A JP15202680 A JP 15202680A JP S6043078 B2 JPS6043078 B2 JP S6043078B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はシチジンジリン酸コリンの工業的に有利な製
造方法に関する。
造方法に関する。
シチジンジリン酸コリン(以下CDP−コリンと略す)
は、意識障害治療薬等として使用されている有用な化合
物である。 従来CDPコリンの製造法に関しては種々
知られており、例えば、シチジンー5’ −リン酸(以
下5’−CMPと略す)の活性化誘導体例えば5’−C
MPアミデートとホスホリルコリンとを反応させる方法
(特公昭42−1384、特公昭46−2101等)、
5’−CMPとホスホリルコリンの活性化誘導体、例え
ばホスホリルコリンアミデートあるいはホスホリルコリ
ンクロリデートと反応させる方法(特公昭45−474
7、特公昭52−161ル等)等が知られている。しか
しながらこれらの方法においては、吸湿性が高くかつ不
安定であるアミデートあるいはクロリデートを原料とし
て用いることから、反応操作が煩雑でありまた目的物の
収率も低 くなるという欠点を有している。さらに、5
’−CMPアミデートは5’−CMPより、ホスホリル
コ リンアミデートは通常塩化ホスホリルコリンカル
シウム塩より調整されるものであり、多数の工程を必要
とし、工業的に有利な方法とは言いがたい。一方、5’
−CMPとホスホリルコリンとを縮合する方法としては
、5’−CMPとホスホリルコ リンとをトリクロロア
セトニトリル中で反応する方法(特公昭45−450時
)、5’−CMPとホスホリルコリンとを縮合剤存在下
反応する方法(特公昭35−13024、特公昭46−
37594、特公昭46−18990等)、5’−CM
Pとハロゲン化ホスホリルコリン金属塩をシンクロヘキ
シルカルポジイミド存在下反応させる方法(特公昭50
−37672、特公昭51一2863時)等が知られて
いる。しかしながら前二者についてはホスホリルコリン
あるいは塩化ホス ホリルコリンは非晶質の固体で吸湿
性が著しく不安定であるため、これらの方法では操作も
煩雑であり目的物の収率も低い。後者の方法は前記欠点
jは若干改良されているが、高価な縮合剤を用い収率も
充分でなく、また後処理において生成するシンクロヘキ
シル尿素を分離する必要がある等、操作が繁雑であり、
工業的な製造法としては有利で はない。; 本発明者
らは、これらの欠点を有しない工業的に有利な製造法を
開発すべく鋭意研究の結果、5″−CMPとハロゲン化
ホスホリルコリン金属塩とを直接縮合せしめる事により
、CDP−コリンが好収率で生成されることを見い出し
、本発明を完成するに至つた。
は、意識障害治療薬等として使用されている有用な化合
物である。 従来CDPコリンの製造法に関しては種々
知られており、例えば、シチジンー5’ −リン酸(以
下5’−CMPと略す)の活性化誘導体例えば5’−C
MPアミデートとホスホリルコリンとを反応させる方法
(特公昭42−1384、特公昭46−2101等)、
5’−CMPとホスホリルコリンの活性化誘導体、例え
ばホスホリルコリンアミデートあるいはホスホリルコリ
ンクロリデートと反応させる方法(特公昭45−474
7、特公昭52−161ル等)等が知られている。しか
しながらこれらの方法においては、吸湿性が高くかつ不
安定であるアミデートあるいはクロリデートを原料とし
て用いることから、反応操作が煩雑でありまた目的物の
収率も低 くなるという欠点を有している。さらに、5
’−CMPアミデートは5’−CMPより、ホスホリル
コ リンアミデートは通常塩化ホスホリルコリンカル
シウム塩より調整されるものであり、多数の工程を必要
とし、工業的に有利な方法とは言いがたい。一方、5’
−CMPとホスホリルコリンとを縮合する方法としては
、5’−CMPとホスホリルコ リンとをトリクロロア
セトニトリル中で反応する方法(特公昭45−450時
)、5’−CMPとホスホリルコリンとを縮合剤存在下
反応する方法(特公昭35−13024、特公昭46−
37594、特公昭46−18990等)、5’−CM
Pとハロゲン化ホスホリルコリン金属塩をシンクロヘキ
シルカルポジイミド存在下反応させる方法(特公昭50
−37672、特公昭51一2863時)等が知られて
いる。しかしながら前二者についてはホスホリルコリン
あるいは塩化ホス ホリルコリンは非晶質の固体で吸湿
性が著しく不安定であるため、これらの方法では操作も
煩雑であり目的物の収率も低い。後者の方法は前記欠点
jは若干改良されているが、高価な縮合剤を用い収率も
充分でなく、また後処理において生成するシンクロヘキ
シル尿素を分離する必要がある等、操作が繁雑であり、
工業的な製造法としては有利で はない。; 本発明者
らは、これらの欠点を有しない工業的に有利な製造法を
開発すべく鋭意研究の結果、5″−CMPとハロゲン化
ホスホリルコリン金属塩とを直接縮合せしめる事により
、CDP−コリンが好収率で生成されることを見い出し
、本発明を完成するに至つた。
すなわち、本発明の方法は、ハロゲン化ホスホリルコリ
ン金属塩に対し、過剰モルのオキシ塩化リン(もしくは
これに水を加えたもの)、ピロホスホリルテトラクロリ
ド、三塩化リンのうち一種もしくは二種以上を用いて、
5″−CMPとハロゲン化ホスホリルコリン金属塩を直
接縮合せしめる方法である。
ン金属塩に対し、過剰モルのオキシ塩化リン(もしくは
これに水を加えたもの)、ピロホスホリルテトラクロリ
ド、三塩化リンのうち一種もしくは二種以上を用いて、
5″−CMPとハロゲン化ホスホリルコリン金属塩を直
接縮合せしめる方法である。
本発明の方法は高価な試薬を用いる必要がなく、原料を
予め準備する必要もなく、反応工程が短かく、生成物の
分画操作も通常の方法で行うことが出来、従来知られて
いる方法に比較して格段にすぐれた方法である。
予め準備する必要もなく、反応工程が短かく、生成物の
分画操作も通常の方法で行うことが出来、従来知られて
いる方法に比較して格段にすぐれた方法である。
本発明において用いられる、ハロゲン化ホスホリルコリ
ン金属塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウ
ム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩等が
あげられ、これらは、5―CMPの量に比し、数モル過
剰に用いた方が反応が有利に行われるが、等モル用いて
もよい。
ン金属塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウ
ム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩等が
あげられ、これらは、5―CMPの量に比し、数モル過
剰に用いた方が反応が有利に行われるが、等モル用いて
もよい。
一方オキシ塩化リン(もしくはこれに水を加えたもの)
、ピロホスホリルテトラクロリド、三塩化リンの一種も
しくは二種以上は、ハロゲン化ホスホリルコリン金属塩
に対し過剰モルであればよいが、好ましくは2〜4倍モ
ルでよい。本発明において用いられる溶媒は、反応をさ
またげない溶媒なら何を用いてもよいが、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、ホルムアミド、など
.の有機溶媒を用いる事により有利に実施される。反応
温度は20〜50℃,反応時間は1時間程度で充分であ
る。反応生成物の取得は、通常の方法、例えば反応液に
水を加えて縮合剤を分解したのち、アニオン交換カラム
クロマトグラフィーを行うこ一とにより、好収率でCD
P−コリンを得ることができる。次に本発明を実施例に
よりさらに詳細に説明する。
、ピロホスホリルテトラクロリド、三塩化リンの一種も
しくは二種以上は、ハロゲン化ホスホリルコリン金属塩
に対し過剰モルであればよいが、好ましくは2〜4倍モ
ルでよい。本発明において用いられる溶媒は、反応をさ
またげない溶媒なら何を用いてもよいが、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、ホルムアミド、など
.の有機溶媒を用いる事により有利に実施される。反応
温度は20〜50℃,反応時間は1時間程度で充分であ
る。反応生成物の取得は、通常の方法、例えば反応液に
水を加えて縮合剤を分解したのち、アニオン交換カラム
クロマトグラフィーを行うこ一とにより、好収率でCD
P−コリンを得ることができる。次に本発明を実施例に
よりさらに詳細に説明する。
実施例1 ク塩化ホ
スホリルコリンカルシウム2.6gをジメチルホルムア
ミド20mtに懸濁し次にオキシ塩化リン4.59g,
5″−CMPlgを加え室温で1時間攪拌する。
スホリルコリンカルシウム2.6gをジメチルホルムア
ミド20mtに懸濁し次にオキシ塩化リン4.59g,
5″−CMPlgを加え室温で1時間攪拌する。
反応終了後氷冷下水50TLtを加えたのち、濃アンモ
ニア水でPH9.5としダウケミカル社製アニオン交換
樹脂ダウエツクス1×2(ギ酸型)カラムにかけ、0.
01Mギ酸で溶出し、CDP−コリン部分を濃縮後エタ
ノールを加えて、CDP−コリン(630mg)を得た
。本品は洒紙クロマトグラフィー及び■紙電気泳動にお
いて標品のCDP−コリンと同じ位置に紫外線吸収像を
与えた。本品の赤外線吸収スペクトル、紫外線吸収スペ
クトル、核磁気共鳴スペクトル、旋光度は標品のCDP
−コリ2ンと完全に一致した。実施例2 塩化ホスホリルコリンカルシウム2.6gをジメチルホ
ルムアミド10m1に懸濁し、次にオキシ塩化リン1.
53gを加え溶解し次にオキシ塩化リン3。
ニア水でPH9.5としダウケミカル社製アニオン交換
樹脂ダウエツクス1×2(ギ酸型)カラムにかけ、0.
01Mギ酸で溶出し、CDP−コリン部分を濃縮後エタ
ノールを加えて、CDP−コリン(630mg)を得た
。本品は洒紙クロマトグラフィー及び■紙電気泳動にお
いて標品のCDP−コリンと同じ位置に紫外線吸収像を
与えた。本品の赤外線吸収スペクトル、紫外線吸収スペ
クトル、核磁気共鳴スペクトル、旋光度は標品のCDP
−コリ2ンと完全に一致した。実施例2 塩化ホスホリルコリンカルシウム2.6gをジメチルホ
ルムアミド10m1に懸濁し、次にオキシ塩化リン1.
53gを加え溶解し次にオキシ塩化リン3。
06g及7び水0.18m1を氷冷下にて加え、攪拌下
5″−CMPlgを加えて40゜C1時間反応せしめた
。
5″−CMPlgを加えて40゜C1時間反応せしめた
。
以下実施例1と同様に処理しCDP−コリン(820T
ng)を得た。実施例3塩化ホスホリルコリンカルシウ
ム2.6gをジメチノルホルムアミド20m1に懸濁し
次に三塩化リン0.86rntを加え溶解し次に三塩化
リン1.72mt15″−CMPlgを加え室温にて1
時間反応せしめた。
ng)を得た。実施例3塩化ホスホリルコリンカルシウ
ム2.6gをジメチノルホルムアミド20m1に懸濁し
次に三塩化リン0.86rntを加え溶解し次に三塩化
リン1.72mt15″−CMPlgを加え室温にて1
時間反応せしめた。
以下実施例1と同様に処理し、CDP−コリン(550
m1)を得た。実施例4 塩化ホスホリルコリンカルシウム2.6gをジメチルア
セトアミド20m1に懸濁し次にオキシ塩化リン4.6
g15″−Cr!4p1gを加え40℃で1時間反応せ
しめた。
m1)を得た。実施例4 塩化ホスホリルコリンカルシウム2.6gをジメチルア
セトアミド20m1に懸濁し次にオキシ塩化リン4.6
g15″−Cr!4p1gを加え40℃で1時間反応せ
しめた。
以下実施例1と同様に処理し、CDP−コリン(480
Tn9)を得た。実施例5 塩化ホスホリルコリンカルシウム2.6gをジメチルホ
ルムアミド20TfLLに懸濁し次に、三塩化リン0.
86m1を加え溶解し次にオキシ塩化リン1.8m1を
氷冷下にて加えよく攪拌したのち、室温にて5″−CM
Plgを加え1時間反応せしめた。
Tn9)を得た。実施例5 塩化ホスホリルコリンカルシウム2.6gをジメチルホ
ルムアミド20TfLLに懸濁し次に、三塩化リン0.
86m1を加え溶解し次にオキシ塩化リン1.8m1を
氷冷下にて加えよく攪拌したのち、室温にて5″−CM
Plgを加え1時間反応せしめた。
以下実施例1と同様に処理しCDP−コリン(472m
9)を得た。実施例6 塩化ホスホリルコリンナトリウム2.43gをジメチル
ホルムアミド15m1に懸濁し次にオキシ塩化リン0.
9m1を加えて溶解し次にオキシ塩化リン1.8m1を
氷冷下にて加え室温にもどし5″−CMPlgを加えて
1時間反応せしめた。
9)を得た。実施例6 塩化ホスホリルコリンナトリウム2.43gをジメチル
ホルムアミド15m1に懸濁し次にオキシ塩化リン0.
9m1を加えて溶解し次にオキシ塩化リン1.8m1を
氷冷下にて加え室温にもどし5″−CMPlgを加えて
1時間反応せしめた。
以下実施例1と同様に処理しCDP−コリン(660m
g)を得た。実施例7塩化ホスホリルコリンカルシウム
2。
g)を得た。実施例7塩化ホスホリルコリンカルシウム
2。
6gをジメチルホルムアミド15m1に懸濁し次に三塩
化リン0.86m1を加え溶解し次に氷冷下にて、三塩
化リン1。
化リン0.86m1を加え溶解し次に氷冷下にて、三塩
化リン1。
72mt1及び水0.18mtを加え、室温にもどし5
″−CMPlgをを加え40′C1時間反応せしめた。
″−CMPlgをを加え40′C1時間反応せしめた。
Claims (1)
- 1 シチジン−5′−リン酸とハロゲン化ホスホリルコ
リン金属塩とを、ハロゲン化ホスホリルコリン金属塩に
対し2〜4倍モル量のオキシ塩化リン(もしくはこれに
水を加えたもの)、ピロホスホリルテトラクロリド、三
塩化リンから選ばれる一種もしくは二以上種を用い反応
させる事を特徴とするシチジンジリン酸コリンの製造法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15202680A JPS6043078B2 (ja) | 1980-10-31 | 1980-10-31 | シチジンジリン酸コリンの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15202680A JPS6043078B2 (ja) | 1980-10-31 | 1980-10-31 | シチジンジリン酸コリンの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5775999A JPS5775999A (en) | 1982-05-12 |
JPS6043078B2 true JPS6043078B2 (ja) | 1985-09-26 |
Family
ID=15531429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15202680A Expired JPS6043078B2 (ja) | 1980-10-31 | 1980-10-31 | シチジンジリン酸コリンの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6043078B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1188178B (it) * | 1985-07-05 | 1988-01-07 | Bioresearch Spa | Sali della citidin-difospocolina particolarmente idonei per uso orale |
WO1990004400A1 (en) * | 1988-10-27 | 1990-05-03 | Massachusetts Institute Of Technology | PROCESS FOR INCREASING PHOSPHATIDYLCHOLINE $i(IN VIVO) |
US5872108A (en) * | 1995-03-06 | 1999-02-16 | Interneuron Pharmaceuticals, Inc. | Reduction of infarct volume using citicoline |
-
1980
- 1980-10-31 JP JP15202680A patent/JPS6043078B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5775999A (en) | 1982-05-12 |
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