JPH0694475B2 - ヌクレオシド誘導体 - Google Patents

ヌクレオシド誘導体

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JPH0694475B2
JPH0694475B2 JP5137606A JP13760693A JPH0694475B2 JP H0694475 B2 JPH0694475 B2 JP H0694475B2 JP 5137606 A JP5137606 A JP 5137606A JP 13760693 A JP13760693 A JP 13760693A JP H0694475 B2 JPH0694475 B2 JP H0694475B2
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デイデイエ・モルコ
ジヤン−クロード・シユルホフ
ロベール・トウール
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コミサリヤ・ア・レネルジ・アトミク
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なヌクレオシド誘
導体およびオリゴヌクレオチドを合成するためのその使
用に関するものである。
【0002】さらに詳細には、本発明は、環外NH2
を有するピリミジンもしくはプリン塩基から生成される
ヌクレオシド誘導体、すなわちアデニン、グアニンもし
くはシトシンから生成され、特にオリゴヌクレオチドを
合成するために使用しうるヌクレオシドに関するもので
ある。
【0003】
【従来の技術】オリゴヌクレオチドの合成は、燐酸基に
よりこれらのヌクレオシドを互いに結合させてDNA
(デオキシリボ核酸)鎖もしくはRNA(リボ核酸)鎖
を生成させることによりなっている。この結合におい
て、ヌクレオチド間の燐酸基はまだヌクレオシドの3′
位置におけるヒドロキシル基を他のヌクレオシドの5′
位置におけるヒドロキシル基と結合している。したがっ
て、合成反応に際しヌクレオシドの3′末端と5′末端
とのみが作用を受け、使用する核塩基(プリンもしくは
ピリミジン)はこの結合に際し関与してはならない。
【0004】これらの塩基が環外NH2 基を含む場合、
オリゴヌクレオチドの合成に際しこれらの基を保護する
必要がある。何故なら、これらは極めて反応性が大きい
ため合成反応を阻害しうるからである。
【0005】環外NH2 基のこの保護は次のことを満足
せねばならない;これは選択性でありかつ実施容易でな
ければならない;これは他のヌクレオシド部位に対する
反応性変化を誘発してはならずかつオリゴヌクレオチド
合成工程全体にわたり安定でなければならない;これは
合成されたオリゴヌクレオチドを破壊することなく緩和
な条件下で除去されうるものでなければならない。
【0006】ヌクレオシドの環外NH2 基は特にしばし
ば、たとえばアデニンおよびシトシンの場合にはベンゾ
イルもしくはアニソイル基により[H.SCHALLE
R等、ジャーナル・アメリカン・ケミカル・ソサエティ
(1963)、第85巻、第3821〜3827頁]或
いはグアニンの場合にはイソブチリル基により[H.B
UCHIおよびH.KHORANA、ジャーナル・モレ
キュラ・バイオロジー(1972)、第72巻、第25
1〜288頁]によりアミドとして保護されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの保護基は、推
奨されているように合成の終了時に60℃の温度にて1
7時間にわたる28%アンモニアの作用により除去する
ことができる。しかしながら、プロトンのNMR分析が
示すところでは、これら条件下においてグアニンのイソ
ブチリル基の全部は除去されない。したがって、反応時
間を72時間まで延長させるが60℃の温度に保つこと
が好ましい。
【0008】保護基を除去するためのこの方法は欠点を
有する。何故なら、使用する条件は、たとえば5,6−
ジヒドロチミジンの場合のようにアルカリ性媒体中で大
して安定でない修飾ヌクレオシドについて使用しうるに
は充分緩和できないからである。
【0009】さらに、除去するのがより容易であり、特
に支持体上での合成方法によって不安定なヌクレオシド
からオリゴヌクレオチドを合成するためにとくに使用し
うる他のアシル基を用いる可能性についても研究が行な
われており、この方法は連鎖の第1ヌクレオシドを一般
にシリカよりなる支持体に固定し、次いでこの第1ヌク
レオシドに対し所望順序で他のヌクレオシドを固定する
縮合サイクルを順次に行なうことからなっている。除去
するのがより容易なアルシ基の使用は、より良好な保護
解除収支を得ることを可能にする。この点は極めて重要
である。何故なら、不完全に保護解除された塩基の存在
は、得られる生成物の使用に対し欠点となるからであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明の目
的は、容易に除去しうるアシル型の保護基を有する新規
なヌクレオシド誘導体を提供することにある。
【0011】本発明によるヌクレオシドの誘導体は、
式:
【0012】
【化13】
【0013】から選択され、その環外NH基によってC
O基に結合される二価の基を示し、R1 は水素原子また
はアルキル基を示し、R2 は水素原子、アルキル基、ア
ルコキシ基およびアリールオキシ基を示し、これらはい
ずれも未置換またはNO2 、CN、アルコキシ、アリー
ルオキシ、Cl、F、
【0014】
【化14】
【0015】置換されていてもいなくてもよいアルキル
もしくはアリール、SR(ここでRはアルキルもしくは
アリール基を示す)より成る群から選択される1個もし
くはそれ以上の基により置換され、ただしBが基(II)
もしくは(III )である場合のR1 =HかつR2 =CH
3 およびBが基(II)である場合のR1 =R2 =CH3
を除き、R3 は水素原子、酸性媒体中において不安定な
基または式:
【0016】
【化15】
【0017】(ここでR1 およびR2 は上記の意味を有
する)の基を示し、R4 は水素原子、含燐基または式:
【0018】
【化16】
【0019】(ここでR1 およびR2 は上記の意味を有
する)の基を示し、R5 は水素原子またはOH基を示
す]に相当する。
【0020】たとえば、式(I)の化合物におけるR3
を構成するために使用しうる酸性媒体中にて不安定な基
は特にオリゴヌクレオチド合成で使用しうる基であり、
たとえば式:
【0021】
【化17】
【0022】[式中、R6 、R7 およびR8 は同一でも
異なってもよく水素原子、アルキル基もしくはアルコキ
シ基を示す]によるトリチル基、たとえばモノメトキシ
トリチル基または式(V)においてR6 およびR7 がメ
トキシ基を示しかつR8 が水素原子を示すトリチル基、
並びにビキシル基および9−フェニル−キサンテニル基
である。
【0023】たとえば、式(I)の化合物におけるR4
を構成するために使用しうる含燐基もオリゴヌクレオチ
ド合成に使用しうる基であり、たとえば式:
【0024】
【化18】
【0025】のホスホネート基である。
【0026】本発明によれば、R5 が保護されたOH基
を示す場合、このOH保護基はリボヌクレオチドの合成
に従来使用されている基によつ構成される。
【0027】したがって、本発明によるヌクレオシドの
誘導体は、(1)グアニン、シトシンもしくはアデニン
により構成される塩基と、(2)リボースもしくはデオ
キシリボースとの結合生成物であり、これらヌクレオシ
ドは少なくともその塩基の環外NH2 基にて式:
【0028】
【化19】
【0029】の基により修飾されている。
【0030】さらに、これらはデオキシリボースの3′
および5′位置またはリボースの2′,3′および5′
位置にて前記の同じ基において修飾することもでき、或
いはリボースもしくはデオキシリボースの3′および
5′位置は他の基によっても修飾することができ、これ
らの基はリボースもしくはデオキシリボースの5′位置
については不安定な基R3 でありかつ3′位置について
は含燐基R4 である。
【0031】本発明に使用される式:
【0032】
【化20】
【0033】のアシル基は、特にヌクレオシドの合成に
対し興味がある。何故なら、これらは操作の終了時にた
とえば使用する基に応じて室温にて2〜8時間のアンモ
ニア処理により容易に除去することができ、これにより
合成されている支持体上のポリヌクレオチドを支持体法
での合成を用いる場合に同時に遊離させうるからであ
る。
【0034】本発明に使用される式:
【0035】
【化21】
【0036】の保護基において、R1 は水素原子または
アルキル基とすることができ、R2 は水素原子、アルキ
ル基、アルコキシ基またはアリールオキシ基とすること
ができ、これらは適宜異なる基によって置換される。
【0037】R1 およびR2 につき使用しうるアルキル
基は直鎖もしくは分枝鎖の基とすることができ、たとえ
ばメチル、エチルなどの基である。
【0038】R2 につき使用しうるアルコキシ基も直鎖
もしくは分枝鎖の基とすることができる。使用しうるア
リールオキシ基は特にベンゼン、ナフタレンおよびアン
トラセンから誘導される基(たとえばフェノキシ基)と
することができ、これらは1個もしくはそれ以上の上記
の置換基によって置換することができる。
【0039】本発明によれば環外NH2 基の保護基は、
アルカリ処理に対し所望の耐性を得るため、使用する塩
基に応じて選択される。一般に使用する塩基がグアニン
である場合、R1 は水素原子を示しかつR2 はアルコキ
シ基または適宜置換されたアリールオキシ基を示す。た
とえば、基R2 はフェノキシ基、メトキシ基または2−
クロルフェノキシ基とすることができる。
【0040】使用する塩基がアデニンである場合、R1
は好ましくは水素原子を示しかつR2 は適宜置換された
アリールオキシ基、たとえばフェノキシ基を示す。
【0041】塩基がシトシンである場合、基R1 および
2 は好ましくは水素原子またはアルキル基、たとえば
メチル基である。
【0042】上記保護基の使用により、本発明によりヌ
クレオシドを結合させて得られたオリゴヌクレオチドの
保護解除時間を短縮することが可能になる。何故なら、
この時間は以前に必要とされた17〜72時間でなく、
使用する基に応じて僅か2〜8時間としうるからであ
る。さらに、保護解除は室温で生ずるので緩和な反応条
件下で操作することが可能となり、これに対し従来は6
0℃まで加熱する必要があった。さらに、これらの一層
容易に除去しうる保護基の使用は、オリゴヌクレオチド
の合成に際し、より強力なアルカリ性条件に対し感受性
である修飾された核塩基を組込み、たとえば抗体に対し
て感受性であるリガンドを有するDNA断片を合成する
ことを可能にする。
【0043】本発明はリボースから誘導されたヌクレオ
シドおよびデオキシリボースから誘導されたヌクレオシ
ドに適用されるが、好ましくはデオシリボースから誘導
されたヌクレオシド、すなわち式(I)においてR5
水素原子である誘導体につき使用される。
【0044】本発明によるヌクレオシドの誘導体は、ベ
ンゾイルおよびアニソイル基をアデニンもしくはシトシ
ンに基づくヌクレオシドへ固定するために使用される方
法と同一の常法によって製造することができる。これら
の方法においてはグアニン、シトシンもしくはアデニン
のヌクレオシドから出発し、これを式:
【0045】
【化22】
【0046】の酸クロライドまたは式:
【0047】
【化23】
【0048】の酸無水物と反応させる。
【0049】この反応に際し、酸クロライドもしくは無
水物はさらにリボースもしくはデオキシリボースの3′
および5′位置におけるヒドロキシル基と反応し、かく
して三重保護されたヌクレオシド誘導体が得られ、すな
わち式(I)において、R3およびR4 の両者が基:
【0050】
【化24】
【0051】を示す誘導体が得られる。しかしながら、
3′および5′位置におけるこれらの基は選択的加水分
解によって除去することができ、これは式(I)におい
てR3およびR4 が水素原子を示すヌクレオシドの誘導
体を得ることを可能にする。
【0052】予め得られたヌクレオシドの誘導体を適当
な溶媒中で対応の塩化トリチルと反応させることによ
り、式(I)においてR3 が式(V)のトリチル基、た
とえばジメトキシトリチル基を示しかつR4 が水素原子
を示すヌクレオシドの誘導体を製造することができる。
【0053】式(I)においてR3 がトリチル基を示し
かつR4 が式(VI)の基または式(VII )の基、或いは
式:
【0054】
【化25】
【0055】[式中、R11、R12およびR13は同一でも
異なってもよくアルキル基、たとえばエチルである]の
基を示すヌクレオシドの誘導体は、式(I)においてR
3 がトリチル基を示しかつR4 が水素原子を示すヌクレ
オシドの誘導体から常法により製造することができる。
【0056】R4 がたとえば式(VI)の基を示す場合、
このヌクレオシド誘導体を適当な溶媒中で4−クロルフ
ェニルホスホリルビストリアゾリデートと反応させる。
この4−クロルフェニルホスホリルビストリアゾリデー
トは、4−クロルフェニルジクロルホスフェートをジオ
キサン中のトリアゾールとトリエチルアミンとの懸濁物
へ添加して製造することができる。
【0057】R4 がたとえば式(VII )の基を示す場
合、ヌクレオシド誘導体をジイソプロピルエチルアミン
の存在下で適当な溶媒中にてβ−シアノエチル−モノク
ロル−N,N−ジイソプロピル−アミノホスホルアミダ
イトと反応させることができる。
【0058】R4 がたとえば式:
【0059】
【化26】
【0060】[式中、R11、R12およびR13は同一でも
異なってもよくアルキル基である]の基を示す場合、こ
のヌクレオシドの誘導体を2−クロル−(5,6−a)
−ベンゾ−[1,3−ジオキソ−2−ホスホル−4−イ
ノン]と反応させ、次いでたとえば酢酸トリエチルアン
モニウムのようなトリアルキルアンモニウム塩と反応さ
せることができる。
【0061】これら3種の方法により得られるヌクレオ
シドの誘導体は、R4 が式(VI)の基である場合にはホ
スホトリエステル合成により、或いはR4 が式(VII )
の基である場合にはホスホルアミダイト合成により、或
いはR4 が式:
【0062】
【化27】
【0063】の基である場合にはH−ホスホネート合成
により、オリゴヌクレオチドの合成に使用することがで
きる。また、オリゴヌクレオチド連鎖の結合には他のヌ
クレオシドたとえばチミジンおよび2′−デオキシウリ
ジンに対応するもの、或いはアルカリ媒体中で不安定な
塩基を有するヌクレオシド、或いはアルカリ媒体中で不
安定な他のヌクレオシドを使用することができる。
【0064】オリゴヌクレオチドを合成するための本発
明による方法は、(i) ヌクレオシド誘導体もしくは
オリゴヌクレオチドに対し式:
【0065】
【化28】
【0066】から選択され、その環外NH2 基によりC
O基に結合される二価の基を示し、R1 は水素原子もし
くはアルキル基を示し、R2 は水素原子、アルキル基、
アルコキシ基、アリールオキシ基を示し、これは未置換
またはNO2 、CN、アルコキシ、アリールオキシ、C
l、F、
【0067】
【化29】
【0068】アルキルもしくはアリール(これらは未置
換であっても置換されてもよい)、SR(ここでRはア
ルキルもしくはアリール基を示す)から選択される1個
もしくはそれ以上の基により置換され、ただしBが基
(II)もしくは(III )である場合のR1 =HかつR2
=CH3 およびBが基(II)である場合のR1 =R2
CH3 を除き、R3 は酸性媒体中で不安定な基を示し、
4 は含燐基を示し、R5 は水素原子を示す]のヌクレ
オシド誘導体を縮合させる少なくとも1つの縮合サイク
ルと、(ii) 式:
【0069】
【化30】
【0070】[式中、R1 およびR2 は上記の意味を有
する]の保護基を、たとえばオリゴヌクレオチドを室温
にてアンモニアと接触させることにより除去する工程と
からなっている。
【0071】オリゴヌクレオチド合成は、溶液中での方
法或いは支持体上での合成法のいずれかによって行なう
ことができる。好ましくは、支持体上での合成法を使用
する。何故なら、これは結合に際し収率損失を生ずるこ
となくより不安定なヌクレオシドを使用するのに一層適
するからである。
【0072】たとえば、本発明によるヌクレオシドはD
NAもしくはRNA断片の合成に使用される塩基生成物
として興味ある用途を有する。さらに、これらは合成オ
リゴヌクレオチド中へ、特にDNA γ−放射線分解生
成物または光分解生成物に関する不安定な修飾塩基を組
み込むにも適している。本発明によるヌクレオシドによ
り、さらに抗ウィルス活性を有する新規な分子および新
規なDNAプローブを得ることも可能である。
【0073】
【実施例】以下、本発明をヌクレオシドの製造および使
用に関する実施例につき説明するが、これらのみに限定
されないことは明らかである。
【0074】実施例1:(N2 −フェノキシアセチル)
−2′−デオキシグアノシン(化合物1)の製造 1080mg(4ミリモル)の2′−デオキシグアノシ
ンを無水ピリジンの連続添加および蒸発によって乾燥さ
せ、次いでこれらを20mlの無水ピリジン中に懸濁さ
せ、次いでこの懸濁物をフラスコ中に導入した。このフ
ラスコを氷浴によって冷却し、かつこれへ6当量(4.
25g;24ミリモル)のフェノキシアセチルクロライ
ドを0℃にて徐々に添加した。反応を室温にて90分間
継続させた。反応媒体中に白色の塩化ピリジニウム沈殿
物が生じた一方、反応媒体は橙色から褐色となった。こ
れにより三重保護された出発ヌクレオシド誘導体、すな
わち式(I)においてBが式(II)の基を示す誘導体
(R1 が水素原子を示し、R2 がフェノキシ基を示し、
3 およびR4 がフェノキシアセチル基を示しかつR5
が水素原子を示すグアニン誘導体)を得た。
【0075】次いで、過剰の酸塩化物を2mlの2回蒸
留した水により0℃で分解して、反応媒体を可溶化させ
た。次いで、、これを100mlのクロロホルムで希釈
した。クロロホルム相を50mlの5%重炭酸ナトリウ
ム水溶液で4回洗浄して生成フェノキシ酢酸を除去し
た。次いで、クロロホルム相を硫酸ナトリウムで脱水
し、溶剤を蒸発させかつ橙色残留物を得た。これを10
0mlの0℃まで冷却されたピリジンに溶解させ、次い
で100mlの0.2Nソーダを0℃にて添加した。か
くして、3′および5′位置の選択的加水分解を20分
間行なった。次いで、媒体を100〜200メッシュ
(0.074〜0.149mm)の粒子寸法を有するピ
リジニウム型の陽イオン交換樹脂ダウエックス50W−
X8によって中和した。樹脂を濾過しかつ洗浄した後、
濾液を蒸発乾固させた。
【0076】これに続いて、シリカカラム(直径3c
m、高さ15cm)でのクロマトグラフィーによりクロ
ロホルム−メタノール濃度勾配によって溶出させ、生成
2 −フェノキシアセチル−2′−デオキシグアノシン
を単離した。求める生成物を含有するフラクションの蒸
発により250mgのN−フェノキシアセチル−2′−
デオキシグアノシンを回収することができ、これは収率
15%に相当した。
【0077】得られた生成物の同定および純度を250
MHzでの核磁気共鳴、薄層クロマトグラフィーおよび
質量分析器によって監視し、次の結果が得られた:Rf
=0.36クロロホルム−メタノール移動混合物(容量
で80/20) (M+H)分子ピーク(m/e:402−13%);フ
ェノキシアセチル化グアニン(m/e:286−51
%)。
【0078】実施例2:[N2 −(2−クロルフェノキ
シ)−アセチル]−2′−デオキシグアノシン(化合物
2)の製造 1080mg(4ミリモル)の2′−デオキシグアノシ
ンを実施例1におけると同様に乾燥し、次いで20ml
の無水ピリジン中に懸濁させかつ氷水浴中に入れたフラ
スコに導入した。これに続いて0℃で6当量(5.1
g;24ミリモル)の(2−クロルフェノキシ)−アセ
チルクロライドを徐々に添加した。反応を室温にて15
0分間継続させた。反応媒体において緑色乃至栗色が出
現し、このようにして三重保護された出発ヌクレオシド
誘導体が生成され、すなわち式(I)においてBが式
(II)の基を示す誘導体、すなわちR1 が水素原子を示
し、R2 が2−クロルフェノキシ基を示し、R3 および
4 が2−クロルフェノキシ−アセチル基を示しかつR
5 が水素原子であるグアニン誘導体を生成した。
【0079】過剰の酸クロライドを0℃にて2mlの蒸
留水により分解して、反応媒体を可溶化させた。次い
で、これを100mlのクロロホルムで溶解させ、前記
クロロホルム相と同様に50mlの5%重炭酸ナトリウ
ム水溶液で4回洗浄してクロルフェノキシ酢酸を除去し
た。クロロホルム相を硫酸ナトリウムで脱水し、溶剤を
蒸発させかつこのようにして橙色残留物を得た。この残
留物を100mlのピリジン中に溶解し、得られた溶液
を氷水浴中に入れ、かつ0.2Nソーダ100mlをこ
れに加えて0.1Nの滴定値を有する混合物を得、ヌク
レオシドの3′および5′位置を選択的に20分間で加
水分解することができた。次いで、この媒体をピリジニ
ウム型の実施例1に使用した陽イオン交換樹脂ダウエッ
クス50W−X8によって中和した。この樹脂を濾過し
かつ洗浄し、次いで濾液を蒸発乾固させた。これにより
[N2 −(2−クロルフェノキシ)−アセチル]−2′
−デオキシグアノシンが得られ、これはピリジン中にわ
すか可溶性であった。
【0080】これをシリカカラム上でのクロマトグラフ
ィーによって精製し、その際クロロホルム−メタノール
濃度勾配を使用した。かくして、220mgの化合物2
が単離され、これは収率13%に相当した。この化合物
を薄層クロマトグラフィーおよび質量分析器によって特
性化し、次の結果が得られた:Rf =0.4、クロロホ
ルム−メタノール移動混合物(容量80/20)中、
(M+H):分子ピーク(m/e:436−17%);
2−クロルフェノキシアセチル化グアニン(m/e:3
20−44%)。
【0081】生成物の純度は、250MHzにおける核
磁気共鳴での分析によって確認した。
【0082】実施例3:(N2 −メトキシアセチル)−
2′−デオキシグアノシン(化合物3)の製造 5.4g(20ミリモル)のデオキシグアノシンを乾燥
し、次いで100mlの無水ピリジン中に懸濁させた。
0℃まで冷却し、次いで4.5当量(10g;90ミリ
モル)のメトキシアセチルクロライドを徐々に添加し
た。反応を室温で3時間継続して三重保護された出発化
合物の誘導体、すなわち式(I)においてBがグアニン
から誘導された式(II)の基を示し、R1 が水素原子を
示し、R2がメトキシ基を示し、R3 およびR4 がメト
キシアセチル基を示しかつR5 が水素原子である誘導体
を生成させた。
【0083】過剰の酸クロライドをメタノールにより3
0分間分解して、低沸点(129〜130℃)を有する
メチルメトキシアセテートを生成させた。溶剤を蒸発さ
せ、かつ残留物をクロロホルムで溶解させた。次いで、
これを50%重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。クロ
ロホルム相を硫酸ナトリウムデ脱水し、次いで蒸発させ
て橙色残留物を得、これは三重保護された誘導体に相当
した。
【0084】誘導体をシリカカラムクロマトグラフィー
(直径4cm、長さ10cm)により精製し、その際ク
ロロホルム−メタノール濃度勾配を使用した。かくし
て、7gの三重保護された誘導体が回収され、これは収
率73%に相当した。
【0085】次いで、エステル基をトリエチルアミンと
ピリジンと水との混合物(容量で20:20:60)に
より加水分解した。次いで、溶剤を蒸発させかつN2
メトキシアセチル−2′−デオキシグアノシン(化合物
3)をシラン化したシリカカラムにおけるクロマトグラ
フィーによって精製し、その際水とアセトンとの混合物
(70:30v/v)で溶出を行なった。かくして3.
4gの生成物が得られ、これは収率51%に相当した。
この生成物を250MHzにおける核磁気共鳴および質
量分析器によって検査し、次の結果を得た: (M−H):分子ピーク(m/e:338−10%);
メトキシアセチル化グアニン:(m/e:222−31
%)。
【0086】実施例4:(N6 −フェノキシアセチル)
−2′−デオキシアデノシン(化合物4)の製造 1025mg(4ミリモル)のデオキシアデノシンを乾
燥させ、次いで20mlの無水蒸留ピリジン中に溶解さ
せ、かつ氷水浴中に入れたフラスコに導入した。これに
続いて、0℃のピリジン20ml中に溶解させた8当量
の無水フェノキシ酢酸(9.4g;32ミリモル)を徐
々に添加した。反応を室温にて90分間継続し、かつ黄
色の着色が徐々に出現した。このようにしてBがアデニ
ンから誘導された式(IV)の基を示し、R1 が水素原子
を示し、R2 がフェノキシ基を示し、R3 およびR4
フェノキシアセチル基を示し、R5 が水素原子を示す式
(I)のヌクレオシド誘導体が生成した。
【0087】過剰の酸無水物を次いで0℃にて3mlの
蒸留水を添加することにより分解し、次いで反応媒体を
100mlのクロロホルムで希釈した。クロロホルム相
を50mlの5%重炭酸ナトリウム水溶液で4回洗浄
し、かつ溶剤を蒸発させて黄色残留物を得た。これを1
00mlのピリジン中に溶解し、かつ溶液を氷水浴中に
入れた後、100mlの0.2Nソーダを0℃で添加し
てアデノシンの3′および5′位置を15分間選択的に
加水分解した。次いで、媒体を実施例1に使用したピリ
ジニウム型の陽イオン交換樹脂ダウエックス50W−X
8で中和した。樹脂を濾過しかつ洗浄し、次いで濾液を
蒸発乾固させた。
【0088】これにより(N6 −フェノキシアセチル)
−2′−デオキシアデノシン(化合物4)を得、これを
シリカカラムクロマトグラフィー(直径4cm、長さ1
0cm)により精製し、その際クロロホルム−メタノー
ル濃度勾配(100−0〜96−4)を使用した。求め
る生成物を含有するフラクションを次いで蒸発させ、か
つこのようにして1010mgの白色粉末を得、これは
収率65%に相当した。
【0089】次いで、生成物を薄層クロマトグラフィー
と250MHzにおけるプロトンの核磁気共鳴と質量分
析器と特性化した。次の結果が得られた: Rf :0.66、クロロホルム−メタノール移動混合物
(容量で80:20)。
【0090】250MHzにおけるプロトンの核磁気共
鳴:1 H−NMR(ピリジンd5 ):2.7−3.3(m,
2H,H2 ′,H2 ″);4.1−4.35(m,2
H,H5 5 ″);4.6(m,H4 ′);5.25
(m,H5 ′);5.65(s,2H,CH2 );7.
0(m,H1 ′);6.9−7.4(m,5H,C6
5 );8.75および9.05(s,H2 およびH8 ) 質量分析:(M+H):分子ピーク(m/e:386−
16%);アセチル化フェノキシアデニン(m/e:2
70−66%)実施例5:(N4 −イソブチリル)−2′−デオキシシ
チジン(化合物5)の製造 4ミリモルのデオキシシチジンを乾燥させ、次いで15
mlの無水ピリジン中に溶解させ、かつ溶液を氷水浴入
れたフラスコに導入した。これに続いて6当量(2.5
ml;24ミリモル)のイソブチリルクロライドを徐々
に添加した。反応を室温にて120分間継続し、媒体は
橙色に変化した。このようにして三重保護された出発ヌ
クレオシド誘導体、すなわち式(I)においてBがシト
シンから誘導された式(III )の基を示し、R1 および
2 がメチル基を示し、R3 およびR4 がイソブチリル
基を示しかつR5 が水素原子を示す誘導体が生成した。
【0091】過剰の酸クロライドを2mlの2回蒸留し
た水で0℃にて分解し、かつ反応媒体を100mlのク
ロロホルムで希釈した。このクロロホルム相を50ml
の重炭酸ナトリウム5%水溶液で4回洗浄して、精製し
たイソ酪酸を除去し、硫酸ナトリウムで脱水し、次いで
蒸発乾固させた。これにより橙色残留物が得られ、これ
を5mlの0℃まで冷却されたピリジンに溶解した。こ
れに続いて、100mlの0.2Nソーダを0℃にて添
加し、デオキシリボースの3′および5′位置における
エステル基の選択加水分解反応を30分間継続させた。
これに続いて、実施例1に使用したピリジニウム型のイ
オン交換樹脂ダウエックス50W−X8により媒体の中
和を行なった。これに続いて、樹脂を濾過しかつ洗浄
し、そしてこの濾液を蒸発乾固させた。
【0092】精製をシリカカラムクロマトグラフィー
(直径4cm、長さ10cm)によって行ない、その際
クロロホルム−メタノール濃度勾配(100−0〜95
−5)を用いた。溶剤を蒸発させ、かつこのようにして
630mgのイソブチリル−デオキシシチジンにより構
成される白色粉末が得られ、これは収率50%に相当し
た。
【0093】この生成物を薄層クロマトグラフィーと質
量分析器と250MHzにおけるプロトンの核磁気共鳴
によって特性化した。次の結果が得られた: Rf :0.55、クロロホルム−メタノール移動混合物
(80:20)、 質量分析(M+H):分子ピーク(m/e=298−1
1%)、イソブチリル化シトシン(m/e=182−1
00%)、250MHzにおけるプロトンの核磁気共
鳴:1 H−NMR(メタノールd4 ):1.2(ibのd,
6H,2(CH))、2.15−2.6(m,2H,H
2 ′,H2 ″),2.7(m,Hib);3.7−3.9
(m,2H,H5 ′,H5 ″);4.0(m,H4 );
4.4(m,H3′);6.25(t,H1 ′);7.
5および8.5(d,H5 およびH6 実施例6:(N4 −イソブチリル)−5′−(4,4′
−ジメトキシトリチル)−2′−デオキシシチジン(化
合物6)の製造 2.5ミリモルの化合物5を、無水ピリジンの連続添加
および蒸発によって乾燥させた。これを25mlのピリ
ジンで溶解させ、0℃まで冷却しかつ2.75ミリモル
(1.1当量)の4,4′−ジメトキシトリチルクロラ
イドの25mlピリジン溶液(0℃)を添加した。反応
を5℃にて17時間継続させ、次いで2mlのメタノー
ルを反応媒体に添加した。30分間後、溶剤を回転エバ
ポレータによって除去し、かつ油状残留物を100ml
の酢酸エチルで溶解し、次いで50mlの5%NaHC
3 水溶液で3回洗浄し、かつ50mlの2回蒸留され
た水で1回洗浄した。次いで有機相を硫酸ナトリウムで
脱水しかつ濃縮した。シリカゲルカラムでの分画によ
り、得られた化合物6を分離し、これは式(I)におい
てBがシトシンから誘導された式(III )の基であり、
1 およびR2 がメチル基であり、R3 が4,4′−ジ
メトキシトリチル基であり、R4 が水素原子でありかつ
5 が水素原子である式(I)の誘導体に相当した。
【0094】この化合物の物理化学的特性および反応収
率を第1表に示す。
【0095】実施例7:(N6 −フェノキシアセチル)
−5′−(4,4′−ジメトキシトリチル)−2′−デ
オキシアデノシン(化合物7)の製造 実施例6におけると同じ操作法を採用したが、ただし化
合物5の代りに化合物4の2.5mmolを使用し、このよ
うにして化合物7:(N6 −フェノキシアセチル)−
5′−(4,4′−ジメトキシトリチル)−2′−デオ
キシアデノシン、すなわち式(I)においてBが式(I
V)のアデニンから誘導された基を示し、R1 が水素原
子であり、R2 がフェノキシ基であり、R3 が4,4′
−ジメトキシトリチル基であり、R4 が水素原子であり
かつR5 が水素原子である化合物が生成された。
【0096】化合物の反応収率および物理化学的特性を
第1表に示す。
【0097】実施例8:(N2 −メトキシアセチル)−
5′−(4,4′−ジメトキシトリチル−2′−デオキ
シグアノシン(化合物8)の製造 実施例6におけると同じ操作法を採用したが、ただし化
合物5の代りに2.5ミリモルの化合物3を使用した。
【0098】これにより式(I)においてBがグアニン
から誘導された式(II)基であり、R1 が水素原子であ
り、R2 がメトキシ基であり、R3 が4,4′−ジメト
キシトリチル基であり、R4 が水素原子でありかつR5
が水素原子である化合物8を得た。
【0099】この化合物の反応収率および物理化学的特
性を第1表に示す。この表において、括弧内の文字は複
数のピーク、すなわちs=シングレット、d=ダブレッ
ト、t=トリプレット、q=クアドラプレットおよびm
=マルチプレットを示す。
【0100】実施例9:化合物9の製造 この実施例は、ポリヌクレオチドのホスホトリエステル
合成に使用される化合物8のホスホリル誘導体の製造を
示している。
【0101】3ミリモルの化合物8を、無水ピリジン
(5mlつづ3回)の添加及び蒸発により乾燥した。残
留物を15mlのピリジンおよび無水ジオキサン30m
l中の4.5ミリモルの4−クロルフェニルホスホリル
ビストリアゾリデートに溶解させた(4−クロルフェニ
ルホスホリルビストリアゾリデートは4.5ミリモルの
4−クロルフェニルジクロルホスフェートを30mlの
ジオキサン中における9ミリモルのトリアゾールと9.
35ミリモルのトリエチルアミンとの懸濁物に添加して
得た)。反応を20分間継続させ、次いで6mlのH2
O−トリエチルアミン混合物(容量で1:1)を添加す
ることにより停止させ、次いで反応媒体の容積を蒸発に
より5mlまで濃縮した。これに続いてクロロホルム1
00ml溶解させ、かつ50mlのNaHCO3 水溶液
で3回洗浄し、次いで100mlの水で洗浄した。クロ
ロホルム相を硫酸ナトリウムで脱水し、次いで蒸発乾固
させた。求める化合物をシリカゲルクロマトグラフィー
によって単離した。得られた生成物を次いで質量分析器
および核磁気共鳴にかけた。得られた反応収率および結
果を第2表に示す。
【0102】このように得られた化合物9は、式(I)
においてBが式(II)のグアニンから誘導された基を示
し、R1 が水素原子を示し、R2 がメトキシ基を示し、
3が4,4′−ジメトキシトリチル基を示し、R4
式(VI)の基を示しかつR5が水素原子を示すヌクレオ
シド誘導体であった。
【0103】実施例10:化合物10の製造 この実施例は、化合物7のホスホトリエステル合成に関
するホスホリル誘導体を製造するための実施例9と同様
な操作手順を採用し、その際2.5ミリモルの化合物8
の代りに2.5ミリモルの化合物7を使用した。これに
より化合物10が得られ、これは式(I)においてBが
アデニンから誘導された式(IV)の基を示し、R1 が水
素原子を示し、R2 がフェノキシ基を示し、R3 が4,
4′−ジメトキシトリチル基を示し、R4 が式(VI)の
基を示しかつR5 が水素原子を示す誘導体に相当する。
【0104】上記したように、得られた化合物の特性を
質量分析器および核磁気共鳴によって決定し、得られた
結果および反応収率を第2表に示す。
【0105】実施例11:化合物11の製造 この実施例においては、実施例9の操作手順を採用し
て、ホスホトリエステル合成につき使用した化合物6の
ホスホリル誘導体を製造し、その際3ミリモルの化合物
8の代りに3ミリモルの化合物6を使用した。
【0106】これにより式(I)の化合物11が得ら
れ、ここでBはシトシンから誘導される式(III )基を
示し、R1 およびR2 はメチル基を示し、R3 は4,
4′−ジメトキシトリチル基を示し、R4 は式(VI)の
基を示しかつR5 は水素原子を示す。
【0107】実施例9および10におけると同様に、得
られた生成物を質量分析器および該磁気共鳴によって検
査した。得られた反応収率および結果を第2表に示す。
【0108】実施例12:化合物12の製造 この実施例においては、オリゴヌクレオチドホスホルア
ミダイト合成につき使用した化合物8のホスホリル誘導
体を製造した。3ミリモルの化合物8をピリジン、トル
エンおよびテトラヒドロフラン(THF)を一緒に蒸発
させて乾燥した。残留物を12ミリモルのN,N,N−
ジイソプロピルエチルアミンの存在下で15mlのTH
Fに溶解させ、かつこれに続いて6ミリモルのβ−シア
ノエチル−モノクロル−N,N−ジイソプロピルアミノ
ホスホルアミダイトを2分間かけて滴下した。5分間の
反応の後、このアミンの塩酸塩沈殿物が生成した。反応
を35分間続行させかつ沈殿物を反応の終了時点で濾過
した。次いで、濾液を蒸発乾固させ、150mlの酢酸
エチルに溶解させた。10%のNa2 CO3 を含有する
氷冷した水溶液で洗浄を行なった。次いで、有機相を硫
酸ナトリウムで洗浄し、かつ蒸発乾固させた。
【0109】得られた化合物を寸法Bのメルク「LOB
AR」カラムでの低圧クロマトグラフィーによって精製
し、その際CH2 Cl2 −ヘキサン−トリエチルアミン
(容量で70:20:10)の混合物を溶出剤として使
用した。得られた化合物を最小量のジクロルメタンまた
は酢酸エチルで溶解させ、かつ−80℃にてヘキサン中
で沈殿させた。この生成物を核磁気共鳴により分析し
た。得られた結果および反応収率を第3表に示す。
【0110】これにより式(I)に相当する化合物12
が得られ、ここでBはグアニンから誘導された式(II)
の基を示し、R1 は水素原子を示し、R2 はメトキシ基
を示し、R3 は4,4′−ジメトキシトリチル基を示
し、R4 は式(VII )の基を示しかつR5 は水素原子を
示す。
【0111】実施例13:化合物13の製造 実施例12におけると同様に、3ミリモルの化合物8の
代りに3ミリモルの化合物7を用いて化合物7のホスホ
リル誘導体を作成しかつこれをホスホルアミダイト合成
に使用することができる。さらに、得られた化合物につ
き核磁気共鳴によって分析を行なった。反応の収率およ
び結果を第3表に示す。
【0112】これにより化合物13が得られ、この化合
物は式(I)においてBがアデニンから誘導された式
(IV)の基であり、R1 が水素原子であり、R2 がフェ
ノキシ基であり、R3 が4,4′−ジメトキシトリチル
基であり、R4 が式(VII )の基でありかつR5 が水素
原子である化合物に相当する。
【0113】実施例14:化合物14の製造 実施例12におけると同様に3ミリモルの化合物8の代
りに3ミリモルの化合物6を用いて化合物6のホスホリ
ル誘導体を作成し、これはホスホルアミダイト合成に使
用することを目的とした。さらに得られた化合物を核磁
気共鳴により分析した。反応収率および得られた結果を
第3表に示す。
【0114】これにより化合物14が得られ、これは式
(I)においてBがシトシンから誘導された式(III )
の基を示し、R1 およびR2 がメチル基を示し、R3
4,4′−ジメトキシトリチル基を示し、R4 が式(VI
I )の基を示しかつR5 が水素原子を示す化合物に相当
する。
【0115】実施例15:(N6 −フェノキシアセチ
ル)−5′−(4,4′−ジメトキシトリチル)−2′
−デオキシグアノシン(化合物15)の製造 実施例6におけると同じ操作手順を採用したが、化合物
5の代りに4ミリモルの化合物1を使用し、このように
して化合物15を製造し、すなわちこの化合物は式
(I)においてBが式(II)のグアニンから誘導された
基であり、R1 が水素原子であり、R2 がフェノキシ基
であり、R3 が4,4′−ジメトキシトリチル基であ
り、R4 が水素原子でありかつR5 が水素原子である化
合物に相当する。
【0116】反応収率は70%であった。クロロホル
ム:メタノール混合物(90:10)におけるこの化合
物のRf は0.40であった。重水素化メタノールにお
けるこの分子の主プロトンの化学配位は次の数値を有し
た: H8:8.07 ppm,H1′:6.45ppm(t),H
3′:4.75ppm(m),H,ジメトキシトリチルのCH
3 :3.86ppm(s),H,フェノキシアセチルのC
2 :5.05ppm(s)。
【0117】実施例16:化合物16の製造 実施例12におけると同様に3ミリモルの化合物8の代
りに3ミリモルの化合物15を用いて化合物15のホス
ホリル誘導体を作成し、これはホスホルアミダイト合成
につき使用する。最終生成物の収率は50%であった。
この化合物は重水素化ピリジンにおいて146および1
46.2 ppmに位置する31PのNMRタブレットを特
徴とする。重水素化アセトニトリルにおけるプロトンの
主NMRピークは、8.12 ppm(s,H8),6.4
5 ppm(t,H1′),5.05ppm(s,CH2 フェ
ノキシアセチル)および4.88 ppm(m,H3′)に
位置した。
【0118】FABイオン源を用いる質量分析器によ
り、この生成物の分子ピークにつき903のm/eの数
値を観察することができた。
【0119】これにより化合物16が得られ、これは式
(I)においてBが式(II)グアニンから誘導された基
であり、R1 が水素原子であり、R2 がフェノキシ基で
あり、R3 が4,4′−ジメトキシトリチル基であり、
4 が式(VII )の含燐基でありかつR5 が水素原子で
ある化合物に相当する。
【0120】以下の実施例17〜19は、H−ホスホネ
ート法によってオリゴヌクレオチドを合成するために使
用する完全保護されたモノヌレオチドの製造を示してい
る。
【0121】実施例17:化合物17の製造 オリゴヌクレオチドを合成するための化合物17を、H
−ホスホネート法により作成した。5ミリモルの化合物
7を5mlの無水ジオサンと一緒に蒸発させて乾燥し、
かつこれを15mlの前記溶媒と5mlの無水ピリジン
とに溶解させた。これに続いて、5mlの1.25M
2−クロル−(5,6−a)−ヘンゾ−[1,3−ジオ
キソ−2−ホスホル−4−イノン]または式:
【0122】
【化31】
【0123】のサリチルクロルホスファイトを添加し、
かつ反応を室温にて10分間継続させた。
【0124】これに続いて、0.5mlの水を添加しか
つ加水分解を10分間生ぜしめた。次いで、この混合物
を250mlの1モル酢酸トリエチルアンモニウム水溶
液に注ぎ入れ、かつ所望生成物を250mlのクロロホ
ルムで2回抽出した。有機相を無水酢酸ナトリウムで脱
水し、かつ回転エバポレータで濃縮した。このように得
られた残留物を、シリカゲルカラム(200×40m
m)上での高性能液体クロマトグラフィーによって精製
した。この生成物をクロロホルムにおける2%トリエチ
ルアミン混合物中でメタノール濃度を増大させた溶液
(0%メタノール:250ml;1%メタノール:25
0ml;2%メタノール:250ml;3%メタノー
ル:250ml;5%メタノール:250ml;7%メ
タノール:500ml)で溶出させた。求める生成物を
含有するフラクションを集め、かつ溶剤を蒸発させて生
成物を白色フォームとして得た。化合物17の収率は5
5%であった。この化合物を核磁気共鳴により分析し、
かつ得られた結果を第4表に示す。
【0125】これにより化合物17が得られ、これはB
がアデニンから誘導された式(IV)の基を示し、R1
水素原子を示し、R2 がフェノキシ基を示し、R3
4,4′−ジメトキシトリチル基を示し、R4 が式:
【0126】
【化32】
【0127】の含燐基を示しかつR5 が水素原子を示す
式(I)に相当する。
【0128】実施例18:化合物18の製造 実施例17におけると同様に5ミリモルの化合物7の代
りに5ミリモルの化合物15を用いたH−ホスホネート
法により化合物15のホスホリル誘導体を作成し、これ
はオリゴヌクレオチド合成を目的とする。反応収率は4
8%であり、かつ得られた生成物を核磁気共鳴によって
分析した。得られた結果を第4表に示す。
【0129】これにより化合物18が得られ、これはB
がグアニンから誘導された式(II)の基を示し、R1
水素原子を示し、R2 がフェノキシ基を示し、R3
4,4′−ジメトキシトリチル基を示し、R4 が式:
【0130】
【化33】
【0131】の含燐基を示しかつR5 が水素原子を示す
式(I)に相当する。
【0132】実施例19:化合物19の製造 実施例17におけると同様に5ミリモルの化合物7の代
りに5ミリモルの化合物5を使用してH−ホスホネート
法により化合物15のホスホリル誘導体を作成し、これ
をオリゴヌクレオチドを合成するために使用した。反応
収率は62%であり、かつ得られた生成物を核磁気共鳴
によって分析した。得られた結果を第4表に示す。
【0133】これにより化合物19が得られ、これはB
がシトシンから誘導された式(III)の基を示し、R1
およびR2 がメチル基を示し、R3 が4,4′−ジメト
キシトリチル基を示し、R4 が式:
【0134】
【化34】
【0135】の含燐基を示しかつR5 が水素原子を示す
式(I)に相当する。
【0136】実施例20 この実施例は次の配列: d(AATTCAGATUTGATCAT)AGRE−
AGRE を有するオリゴヌクレオチドを合成するための化合物
9,10および11を示している。この配列において、
Aはアデニンを用いて生成されたヌクレオチドを示し、
Cはシトシンを用いて生成されたヌクレオチドを示し、
かつGはグアニンを用いて生成されたヌクレオチドであ
り、Tはチミンを用いて生成されたヌクレオチドであ
り、かつUはグラシルを用いて生成されたヌクレオシド
を示す。
【0137】この合成を行なうため、それぞれグアニ
ン、アデニンおよびシトシンに対応する化合物9,10
および11並びにチミンおよびウラシルに対応するもの
を使用した。後者は、それぞれ実施例6〜11における
と同じ操作手順を用いて4,4′−ジメトキシトリチル
基および式(VI)の基により夫々5′および3′位置に
おけるヒドロキシル基を保護することにより対応のヌク
レオシドから得た。
【0138】合成は、連鎖の5′末端を含む50mg
(すなわち約1.5〜3モル)の支持体(ピアス(pierc
e)社の「調節気孔ガラス」)と、1縮合サイクル当り2
5mgの実施例9〜11で得られたヌクレオシド誘導体
と、約8〜15当量を示すチミジンおよび2′−デオキ
シウリジン対応物(synthon)と、1縮合サイク
ル当り25mg(すなわちヌクレオシドに対し2当量)
のメシチレンスルホニルクロライドにより構成される活
性剤とを用いて、バイオサーチ(Biosearch)
SAM ONEオートマトン(auto maton)
により行なった。
【0139】各縮合サイクルは以下の工程を採る。
【0140】脱トリチル化:CH2 Cl2 における2%
トリクロル酢酸、2分間; 洗 浄 : CH3 CN、1分間; 乾 燥 : 無水CH3 CN、6分間; 縮 合 : CH3 CN/1−メチルイミダゾール混合
物(容量で85:15)におけるモノマーヌクレオシド
誘導体およびメシチレンスルホニルクロライド、15分
間;及び 洗 浄 : CH3 CN、6分間。
【0141】かくして、これら縮合サイクルの後に、共
有結合したオリゴヌクレオチドを含有するシリカゲルが
得られた。これを全てパイレックスフラスコに移し、次
いで28%アンモニアを添加しかつ室温にて8時間放置
した。このようにしてオリゴヌクレオチドを支持体から
遊離させ、その際本発明の目的を構成する保護基を除去
した。
【0142】次いで、上澄液を除去しかつシリカを1m
lの2回蒸留された水で3回洗浄した。溶剤を蒸発さ
せ、かつ残留物を0.5mlの水に溶解し、次いでセフ
ァデックスG25カラム(直径1cm、高さ7cm)に
て分画した。254nmにて紫外光の吸収を示すフラク
ションを集め、かつ凍結乾燥した。
【0143】T4−ポリヌクレオチドキナーゼを用いる
燐32の標識によりかつポリアクリルアミドゲル上での
電気泳動により、得られた充分な長さの合成DNA断片
を検査した。対応するストリップを切断しかつ化合物を
溶出させ、生物学的用途を目的として化合物を生成する
ことができる。
【0144】同様にして、次の配列を有するオリゴヌク
レオチドの製造を行なった: −d(AATTCAGAUCTGATCAT)、 −d(AATTCAGUTCTGATCAT)、 −d(AATTCAUATCTGATCAT)、および −d(CGATGATCAGATCTG)。
【0145】ここでも、良好な結果が得られると共に、
常温にてアンモニア中で緩和な条件下において保護基が
除去された。
【0146】実施例21 この実施例においては、ホスホルアミダイト合成を用い
て長さ15ヌクレオチドの単独重合体を合成するため化
合物12,13および14を使用した。
【0147】合成を実施例20におけると同じバイオサ
ーチSAM ONEオートマトンを用いて行ない、かつ
次の試薬量を用いた:ポリヌクレオチド連鎖の末端3′
を含む実施例15で使用した50g(すなわち1.5〜
3モル)の支持体;1縮合サイクル当り20mgの化合
物12,13もしくは14(20〜25当量);および
1サイクル当り15mg(ヌクレオチドに対し2当量)
の5−パラニトロフェニルテトラゾールにより構成され
る活性剤。
【0148】各縮合サイクルは次の工程で構成した: 脱トリチル化:CH2 Cl2 における2%トリクロル酢
酸、90秒; 洗浄:CH3 CN、1分間; 乾燥:無水CH3 CN:無水ジメチルホルムアミド(9
0:10)、3分間; 縮合:CH3 /CN:ジメチルホルムアミド混合物(9
0:10)におけるヌクレオシド誘導体+活性剤、3分
間; 酸化:テトラヒドロフラン:水:ルチジン(89.5:
10:0.5)における0.45%沃素、1分間; 不完全連鎖の延長を停止させるべく、反応しなかったヒ
ドロキシル基の遮蔽。無水CH3 CNにおける無水酢酸
と1−メチルイミダゾールとの混合物、2分間; 洗浄:CH3 CN、3分間。
【0149】同じ化合物(化合物12,13もしくは1
4)を用いて行なった14回の縮合サイクルの後、合成
された生成物を含む支持体をパイレックスフラスコに移
し、かつ2mlの28%アンモニアを添加した。フラス
コを室温にて8時間保ち、これにより本発明の目的を構
成する保護基を除去することができた。
【0150】次いで、上澄液を溶解し、かつシリカを1
mlの2回蒸留された水で3回洗浄し、次いで溶剤を回
転エバポレータで排除した。粗製残留物を0.5mlの
水に溶解させ、これをセファデックスG25ゲル上での
クロマトグラフィーによって精製した。254nmにて
吸光するフラクションを集め、その含有量をT4−ポリ
ヌクレオチドキナーゼによる燐32標識の後にポリアク
リルアミドゲル上での電気泳動によって分析した。
【0151】かくして、3種の合成された単独重合体は
所望の長さを有し、かつこれらはそれぞれd(A15),
d(C15)およびd(G15)に対応することを確認する
ことができた。
【0152】実施例22:H−ホスホネート法によるオ
リゴヌクレオチドの製造 この実施例は、つぎの配列: 5′d(ATGATCTACT)3′ を有するオリゴヌクレオチドを合成するための化合物1
7,18および19の使用を示している。
【0153】この配列においてA,G,CおよびTは実
施例20の配列におけると同じヌクレオチドを示す。
【0154】結合を行なうため化合物17,18および
19をそれぞれアデニン,グアニンおよびシトシンに対
応するシントン(synthon)、並びにチミンに対
応するシントンとして使用した。後者は5′機能を4,
4′−ジメトキシトリチル基で保護しかつ3′機能を
式:
【0155】
【化35】H−P−O(C2 5 3 NH+ の含燐基で保護することによりチミジンから得られ、そ
の際アデニンのH−ホスホネート誘導体につき前記した
と同じ操作手順を用いた。
【0156】結合はバイオサーチSAM ONEオート
マトンを用いて行ない、その際次のものを使用した:
4,4′−ジメトキシトリチル基により5′位置が保護
された1μモルのチミジンでグラフトされた支持体から
なる、設計者により予備状態調節されたカラム;1縮合
サイクル当り8mgのヌクレオシド誘導体17,18お
よび19並びに約10モル当量の対応するチミジン誘導
体および1縮合サイクル当り6μl、すなわち50モル
当量の活性剤として使用されるトリメチルアセチルクロ
ライド。
【0157】各縮合サイクルの工程は次の通りである:
ジクロルメタン3ml中の2%トリクロル酢酸、1分
間;アセトニトリルによる洗浄、3ml;ピリジン:ア
セトニトリル混合物1:1、すなわち3mlによる乾
燥;縮合:ピリジン−アセトニトリル混合物2mlにお
けるヌクレオシド誘導体および活性剤、1分間;3ml
のピリジン−アセトニトリル混合物による洗浄;3ml
のアセトニトリルによる洗浄。
【0158】縮合サイクルが終了した後、2%沃素溶液
をピリジン:水混合物98:2(3ml)中へ通すこと
により、ヌクレオチド間の燐酸化を生ぜしめた。これに
続いて、ピリジンとアセトニトリルとの混合物(5m
l)およびアセトニトリル(3ml)で洗浄し、次いで
上記と同様に脱トリチル化した。
【0159】これにより、共有結合したポリヌクレオチ
ドからなるシリカゲルが得られた。これを全てパイレッ
クスフラスコに移し、2mlの28%アンモニアを添加
し、かつ常温にて2時間放置した。かくしてオリゴヌク
レオチドが支持体から遊離され、その間本発明の目的を
構成する保護基を除去した。次いで、上澄液を溶解さ
せ、シリカを1mlの2回蒸留した水で3回洗浄し、溶
剤を蒸発させかつ残留物を0.5mlの水で溶解させ
た。これに続いて、セファデックスG25カラム(直径
1cm、高さ7cm)での分画を行ない、次いで254
nmにて紫外光の吸収を有するフラクションを合し、か
つこれを凍結乾燥した。
【0160】合成された生成物の正確な長さを放射性燐
32標識によって検査し、その際T4−ポリヌクレオチ
ドキナーゼを使用し、次いでポリアクリルアミドゲルで
の電気泳動にかけた。
【0161】
【表1】
【0162】
【表2】
【0163】
【表3】
【0164】
【表4】
【0165】
【化36】
【0166】
【化37】
【0167】
【化38】
【0168】
【化39】
【0169】
【化40】
【0170】
【化41】
【0171】
【化42】
【0172】
【化43】
【0173】
【化44】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 TETRAHEDRON;VOL.37 (NO2),PP363−369(1981)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、R3 は水素原子、オリゴヌクレオチド合成に使
    用される酸性媒体中において不安定な基、または式: 【化2】 の基を示し、R4 は水素原子、オリゴヌクレオチド合成
    に使用される含燐基または式: 【化3】 の基を示し、R5 は水素原子またはOHもしくは保護O
    H基を示す]を有するヌクレオシド誘導体。
  2. 【請求項2】 R3 が式: 【化4】 (式中、R6 、R7 およびR8 は同一でも異なってもよ
    く水素原子、アルキル基もしくはアルコキシ基を示す)
    のトリチル基、および9−フェニルキサンテニル基より
    なる群から選択される請求項1記載のヌクレオシド誘導
    体。
  3. 【請求項3】 R4 が式: 【化5】 の基よりなる群から選択される請求項1記載のヌクレオ
    シド誘導体。
  4. 【請求項4】 R3 およびR4 が水素原子を示す請求項
    1記載のヌクレオシド誘導体。
  5. 【請求項5】 R3 が基: 【化6】 を示し、かつR4 が水素原子を示す請求項1記載のヌク
    レオシド誘導体。
  6. 【請求項6】 R5 が水素原子を示す請求項1〜5のい
    ずれかに記載のヌクレオシド誘導体。
  7. 【請求項7】 R3 が基: 【化7】 を示し、かつR4 が基: 【化8】 を示す請求項1記載のヌクレオシド誘導体。
  8. 【請求項8】 R3 が基: 【化9】 を示し、かつR4 が基: 【化10】 を示す請求項1記載のヌクレオシド誘導体。
  9. 【請求項9】 R3 が基: 【化11】 を示し、かつR4 が基: 【化12】 を示す請求項1記載のヌクレオシド誘導体。
  10. 【請求項10】 R5 が水素原子を示す請求項7〜9の
    いずれかに記載のヌクレオシド誘導体。
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