JPS6042425Y2 - プツシユスイツチ操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ブツシュスイッチ操作装置に関するものであ
る。

従来、化粧外面パネルなどを介してブツシュスイッチを
切換操作する場合、たとえば第１図に示すような装置が
用いられている。

すなわち、内端に内孔１を有する柱状の押釦２を、パネ
ル３の取付孔４に取付けられたホルダー５の摺動孔６に
進退自在に嵌合している。

そして、この押釦２の内孔１にシャーシ７に取付けたブ
ツシュスイッチ８の作動軸９を嵌着腰押釦２の進退によ
り作動軸９を進退してブツシュスイッチ８の切換えをし
ている。

しかしながら、このような構造では、作動軸９と押釦２
とを一軸線上に位置させるためには、パネル３をシャー
シ７に正確に取付けなけれはならず、部品寸法精度上、
取付寸法精度上およびセリ防止上ホルダー５の摺動孔６
内面と押釦２の間隙を大きくとる必要があり、そのため
押釦２のガタッキの原因になっている。

そこで、第２図に示すような装置が用いられている。

すなわち、操作体１１として柱状の押釦１２の内端に内
孔１３を穿設するとともに、押釦１２の内端外周にフラ
ンジ１４を形成し、このフランジ１４の相対する２返に
案内片１５を突設する。

また、上記操作体１１のホルダー１６として、基板１７
の前面中央部に嵌合枠１８を突設し、この嵌合枠１８内
に上記押釦１２が進退自在に摺動する摺動孔１９を形成
するとともに、基板１７の内側に一対の保持板２０を平
行に突設しこの一対の保持板２０に上記案内片１５を嵌
合保持する案内孔２１を穿設する。

そして、操作体１１の押釦１２の外側にコイルスプリン
グ２２を介装して押釦１２をホルダー１６の摺動孔１９
に嵌挿するとともに、一対の案内片１５を案内孔２１に
嵌挿してユニットを構成する。

そうして、ホルダー１６の嵌合枠１８をパネル３の取付
孔４に嵌合するとともに、押釦１２の内孔１３内にシャ
ーシ７に取付けたブツシュスイッチ８の作動軸９を挿入
し、ブツシュスイッチ８自身が有する作動軸９の附勢力
と、これと反対方向の作動軸９の附勢力より弱いコイル
スプリング２２の附勢力とで、押釦１２を突出状態およ
び押込み状態において位置決めし、嵌合枠１８と押釦１
２との間隙が大きくてもガタッキがないようにしている
。

しかしこのような装置においては、押釦１２に対してコ
イルスプリング２２が装着されるため、押釦１２の形状
に対してホルダー１６が寸法的に大きくなるとともに、
コイルスプリング２２という特別の部材を必要とし、各
部材を各別に製造するコストが高いのみならず、このコ
イルスプリング２２の装着、案内片１５の案内孔２１へ
の保合など取付けにも手数を要し、全体としてコスト高
になっている。

本考案は、このような点を改良しようとするもので、内
端に遊嵌凹部を有する押釦とこの押釦を回動自在に支持
しはね部を突設した支持体とを樹脂にて一体成形して操
作体を形威し、これによりブツシュスイッチの作動軸を
操作体の遊嵌凹部に遊嵌し当接して両者の位置ずれが多
少あっても連結可能にするのみならす、操作体を樹脂で
一体成形して単一部材で構成することにより製造能率、
取付作業性の向上をはかり、全体として著しいコストダ
ウンをはかろうとするものである。

次に、本考案の一実施例を第３図ないし第６図について
説明する。

１は操作体で、この操作体１はゴム系の可撓性合成樹脂
で一体成形し、一端に正方柱状の押釦２を形威し、この
押釦２に肉厚板状支持体３を連設する。

この押釦２は、−面部に開口した遊嵌凹部４を有すると
ともに他面部に多数の凹凸条を形威して押動部５を形威
し、さらに、端面部をやや他面部側に隆起し、この端面
部を凸状の円弧面状部６に形成する。

また、上記支持体３は、押釦２と反対側の他端部を接合
部７に形成腰この接合部７に連接して一面部側にｖ字状
の切欠部を幅方向に形成してヒンジ部８とするとともに
、他面部には押釦２からヒンジ部８に至って凹部９を形
成する。

そしてさらにこの凹部９の押釦２寄りに細長片状はね部
１０の一端を連設し、このばね部１０は他端を外方に向
って凸状に彎曲し、先端を自由端にする。

そして、このばね部１０は、彎曲部頂部が上記凹部９の
外方に突出しており、押圧またはその解放により起伏自
在ばね弾性を有している。

また、１１はパネルで、このパネル１１は取付孔１２を
有している。

また、１３はシャーシで、このシャーシ１３には既存の
ブツシュスイッチ１４を取付ける。

このブツシュスイッチ１４は、作動軸１５を進退自在に
突出し、この作動軸１５は途中に有する鍔部１６と本体
との間にコイルばね１７を介装している。

そして、作動軸１５の端部は角柱状で、周囲長は上記遊
嵌凹部４に遊嵌できる大きさに形成する。

そうして、操作体１の押釦２の押動部５をパネル１１の
取付孔１２に内側からのぞませ、支持体３の接合部７を
パネル１１内面に接着してユニットを形成する。

ついで、シャーシ１３に取付＆ｊたブツシュスイッチ１
４の作動軸１５の前端部を押釦２の遊嵌凹部４に遊嵌し
、底部に当接する。

このようにすると、第５図に示すように作動軸１５はコ
イルばね１７により前方に突出し、ばね部１０は頂部が
パネル１１面に圧接され、押釦２はこのばね部１０のば
ね弾性に抗して突出する。

この際、作動軸１５は遊嵌凹部４に遊嵌しているから、
作動軸１５と押釦２の中心線が一致せず、位置ずれがあ
っても、両者は連結されている。

このような状態で、ブツシュスイッチ１４がブツシュ・
ブツシュ式である場合、押釦２を押圧すると、押釦２は
ばね部１０の復元弾性力に附勢されて進出し、作動軸１
５を押動し、スイッチ１４を切換え、第６図のようにそ
のまま図示しない手段にてロックされる。

この状態では、作動軸１５は押釦２の遊嵌凹部４の底部
に依然として当接しており、ばね部１０は頂部がパネル
１１に軽く接触している。

そして、さらに押釦２を押圧すると、ロックがはずれ、
作動軸１５はコイルはね１７に附勢されて突出し、これ
につれ押釦２はばね部１０の弾性力に抗して突出腰再ひ
もとの状態にブツシュスイッチ１４を切換えることがで
きる。

本考案によれば、押釦、この押釦を支持する支持体、お
よびばね部からなる操作体を形成し、この押釦に作動軸
を遊嵌し当接する遊嵌凹部を形成したから、操作体を単
一部材にて構成したことにより複数部材のものに比べ、
製造能率、取付作業性の向上をはかることができ、しか
も押釦の遊嵌凹部と作動軸の連結も寸法誤差を吸収でき
る余裕があるから、精度の高い規格化された取付孔に操
作体を取付けて多少の位置ずれのある作動軸も連結でき
、応用範囲を拡大できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の装置の側面図、第３図は本考案
の装置の一実施例の操作体の斜視図、第４図はこの実施
例の組立前の側面図、第５図はその組立後の使用状態に
おけるブツシュスイッチの突出状態の側面図、第６図は
そのブツシュスイッチの押し込み状態の側面図である。 ・操作体、 ・押釦、 ・支持体、 ・遊嵌凹部、 ・ヒンジ部、 １０・・ばね 部、 １４・・ブツシュスイッチ、 １５・・作動 軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内端に開口する遊嵌凹部を有する押釦、この押釦をヒン
   ジ部を介して回動自在に支持する支持体、この支持体の
   上記遊嵌凹部と反対側の外側に起伏自在のばね部を有す
   る可撓性樹脂からなる操作体と、上記遊嵌凹部に遊嵌し
   常時この凹部の底部に当接して進退自在に移動する作動
   軸を有するブツシュスイッチとを有するブツシュスイッ
   チ操作装置。