JPS634161Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアクリル樹脂等の透光性材料で形成し
た導光体をキヤビネツトやパネル等の取付基板に
取付ける際に使用する導光体の取付装置に関し、
導光体を通過する光に何ら悪影響を及ぼすことな
く、導光体をきわめて容易に取付けることができ
るようにしたものである。

以下、本考案の一実施例について図面とともに
説明する。図において１はステレオ受信機等を構
成するキヤビネツトの上面板、２は上記キヤビネ
ツトの前面板で構成された取付基板、３はその下
方に配置された、ダイヤル目盛板等（図示せず）
を覆う透明板、４はアクリル樹脂等の透光性材料
からなる棒状の導光体、５は中央部に透孔（ただ
しこの実施例では凹孔）５ａを有する取付具、６
は固定用のステツプル、７はランプである。そし
て上記導光体４の略中央部における周面には、互
に対向する面にそれぞれ１対の突起８が所定の間
隔をあけて一体に形成されている。なお、この実
施例においては導光体４の後端部に２つの受光面
４ａ，４ｂが形成されており、光源が異なる位置
にある異機種の受信機に共用できるようになつて
いる。

上記構成において、導光体４を取付ける場合に
はまず取付具５の透孔５ａに導光体４を挿入して
この透孔５ａの周縁部を導光体４の突起８，８間
に嵌合し、この状態で導光体４の前半分を取付基
板２の透孔２ａに挿入してその先端部４ｃを取付
基板２の表面近傍に配置するとともに、後端部の
受光部４ａをランプ７の近傍に配置し、この状態
でステツプル６を用いて取付具５を取付基板２の
裏面に取付ければよい。

以上のように、本考案は導光体の周面に突起を
並設し、これらの突起の間に取付具の透孔周縁を
嵌合して導光体を取付具に取付け、この取付具を
取付基板に取付けることによつて導光体を所定の
位置に配置するようにしたものであるから、導光
体を通過する光に何ら悪影響を及ぼすことなく容
易に導光体を取付けることができるものである。
すなわち、導光体は一般にアクリル等の透光性材
料で形成されるため、取付けのためにその内部に
取付孔等をあけると、その部分で光のロスが大き
くなり、照明効果が悪くなるという問題がある
が、本案によればこのような問題は全くない。ま
た本考案は導光体そのものに２つの突起を設け、
それらの間に取付具の透孔周縁を嵌合して取付け
るようにしているから、取付具として特別な形状
のものを使用する必要はなく、単純な一枚のまま
の形で取付けることができ、しかも導光体の取付
けのために他の特別な部品を必要とせず、導光体
単品のままで取付けることができるから、狭い場
所での取付けも容易に行える。

なお、実施例では導光体の周面の互に対向する
面にそれぞれ一対の突起を形成したが、全周にわ
たつて形成された突起を並設するようにしてもよ
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における導光体の取
付装置を示す断側面図、第２図はその断上面図、
第３図はその断背面図である。 １……上面板、２……取付基板、２ａ……透
孔、４……導光体、４ａ，４ｂ……後端部、４ｃ
……先端部、５……取付具、５ａ……透孔、６…
…ステツプル、７……ランプ、８……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 棒状の導光体の略中央部における周面に、その
   軸方向に所定の間隔をあけて２つの突起を並設
   し、この導光体を取付具の透孔に挿入して上記取
   付具の透孔の周縁を上記導光体の２つの突起間に
   嵌合し、上記導光体の一端部をパネル等の取付基
   板の貫通孔に挿入してその先端部を上記取付基板
   の表面近傍に配置するとともに、上記導光体の後
   端部をランプ等の表示手段の近傍に配置し、この
   状態で上記取付具を上記取付基板の裏面に取付け
   てなる導光体の取付装置。