JPH10269887A - 押ボタン取付構造 - Google Patents

押ボタン取付構造

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Publication number
JPH10269887A
JPH10269887A JP9169397A JP9169397A JPH10269887A JP H10269887 A JPH10269887 A JP H10269887A JP 9169397 A JP9169397 A JP 9169397A JP 9169397 A JP9169397 A JP 9169397A JP H10269887 A JPH10269887 A JP H10269887A
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JP
Japan
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push button
panel
movement
mounting structure
claw
Prior art date
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Application number
JP9169397A
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English (en)
Inventor
Tomofumi Hara
朋文 原
Ryusuke Horiuchi
龍介 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押ボタンを短時間かつ容易に着脱できると共
に操作軸の破損を防止し得る押ボタン取付構造を提供す
る。 【解決手段】 スイッチ31の操作部32に対して押圧
操作可能な操作軸4をベース部3に立設した押ボタン2
をパネル表面側に付勢するように配設されたバネ部材2
1と、押ボタン2の付勢方向への移動を規制すると共に
ベース部3を押圧した際に所定の移動量で移動可能に押
ボタン2をパネル11に固定する固定機構10とを含ん
で構成される押ボタン取付構造1において、固定機構1
0は、操作軸4に対向するようにベース部3の縁部近傍
に立設されると共に押ボタンの付勢方向への移動を規制
可能な長孔7が形成された係合部材5と、パネル裏面に
立設されると共に長孔7に嵌合可能な爪部19が形成さ
れた固定用係止片18とを含んで構成され、爪部18が
バネ部材21の付勢力に抗して係合部材5を係止するこ
とにより押ボタン2をパネル11に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プッシュスイッチ
の操作部を押圧操作するための押ボタンを押ボタン取付
用パネルに取り付ける押ボタン取付構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の押ボタン取付構造(以下、「取
付構造」ともいう)としては、図5(a)に示す構成の
ものが従来から知られている。この取付構造41では、
パネル42の表面側に取り付けた押ボタン43を押圧操
作することにより、パネル42の裏面側に配設されたプ
ッシュスイッチ44の操作部45を押圧操作することが
できるようになっている。この場合、押ボタン43は、
円板状のベース部46と、ベース部46に立設された円
柱状の操作軸47とがプラスチック成形により一体的に
形成されている。また、操作軸47の先端部は、同図
(b)に示すようにDカットされると共にEリング48
をはめ込むための溝部(図示せず)が形成されている。
一方、パネル42には、押ボタン43のベース部46を
挿入可能な収納部49が形成されており、収納部49の
底部には、操作軸47の先端部を嵌合可能な孔部50が
形成されている。
【0003】この取付構造41では、まず、押ボタン4
3の操作軸47にスプリング51を取り付けた状態で、
操作軸47の先端部が収納部49の孔部50に嵌合する
ように、押ボタン43を収納部49に押し込む。次い
で、パネル42の裏面側に突出した操作軸47の先端部
に形成されている溝部にEリング48をはめ込む。これ
により、押ボタン43は、スプリング51によってパネ
ル42の表面側に付勢されつつ、Eリング48によっ
て、パネル42の表面側への脱落を阻止されると共に廻
り止めされた状態でパネル42に取り付けられる。この
結果、スプリング51の付勢力に抗して押ボタン43の
ベース部46を押圧すれば、押ボタン43の操作軸47
がパネル42の裏面側に突出することにより、プッシュ
スイッチ44の操作部45を押圧操作することができる
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の取付
構造41には、以下の問題点がある。第1に、押ボタン
43を取り付けるためには、パネル42の表面側におい
て、押ボタン43をパネル42の収納部49に押し込
み、その状態を維持しつつ、パネル42の裏面側におい
て、操作軸47の溝部にEリング48をはめ込む必要が
ある。このため、大きなパネルに取り付ける場合には、
パネルの表面側と裏面側とに組立人員を配置して取り付
けなければならない関係上、取付けコストがかさむとい
う問題点がある。また、小さなケースのカバーなどに押
ボタン43を取り付ける場合であっても、例えば、カバ
ーを抱えて左手で押ボタン43を押し込んだ状態を維持
しつつ、右手でEリング48を装着する必要があるた
め、同じく取付け時間がかかるという問題点がある。ま
た、同様にして、押ボタンの取り外しについても、取り
外し時間がかかるという問題点がある。第2に、金属製
のEリング48を樹脂製の操作軸47にはめ込むことに
よって押ボタン43の脱落を防止しているため、Eリン
グ48のはめ込み時において操作軸47が傷付いたり破
損したりするおそれがあるというという問題点もある。
第3に、Dカットされた操作軸43の先端部とパネル4
2の収納部49の底部に形成された孔部50との嵌合に
よって押ボタン43の廻り止めを防止しているため、そ
の先端部と孔部50とをある程度高い精度で成形または
加工したとしても、押ボタン全体としてみれば、ベース
部46の周方向への回転がたが大きいという問題点があ
る。
【0005】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、押ボタンを短時間でかつ容易に着脱できる
と共に操作軸の破損を防止し得る押ボタン取付構造を提
供することを主目的とし、押ボタンの回転がたつきを防
止し得る押ボタン取付構造を提供することを他の目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の押ボタン取付構造は、押ボタン取付用パネ
ルの裏面側に配設されたプッシュスイッチの操作部に対
して押圧操作可能な操作軸を押圧部としてのベース部に
立設した押ボタンをパネルの表面側に付勢するように配
設されたバネ部材と、押ボタンの付勢方向への移動を規
制すると共に付勢力に抗してベース部を押圧した際に所
定の移動量で移動可能に押ボタンをパネルに固定する固
定機構とを含んで構成される押ボタン取付構造におい
て、固定機構は、押ボタンの操作軸に対向するようにベ
ース部の縁部近傍に立設されると共に押ボタンの付勢方
向への移動を規制可能な長孔が少なくとも2つ形成され
た係合部材と、パネルの裏面に立設されると共に押ボタ
ン取付時において係合部材の各長孔に嵌合可能な爪部が
それぞれ形成された少なくとも2つの固定用係止片とを
含んで構成され、各長孔に嵌合した各爪部がバネ部材の
付勢力に抗して係合部材をそれぞれ係止することにより
押ボタンをパネルに固定することを特徴とする。
【0007】請求項2記載の押ボタン取付構造は、押ボ
タン取付用パネルの裏面側に配設されたプッシュスイッ
チの操作部に対して押圧操作可能な操作軸を押圧部とし
てのベース部に立設した押ボタンをパネルの表面側に付
勢するように配設されたバネ部材と、押ボタンの付勢方
向への移動を規制すると共に付勢力に抗してベース部を
押圧した際に所定の移動量で移動可能に押ボタンをパネ
ルに固定する固定機構とを含んで構成される押ボタン取
付構造において、固定機構は、押ボタンの操作軸に対向
するようにベース部の縁部近傍に立設されると共に押ボ
タンの付勢方向への移動を規制可能な爪部が少なくとも
2つ形成された係合部材と、パネルの裏面に立設される
と共に押ボタン取付時において係合部材の各爪部に嵌合
可能な長孔がそれぞれ形成された少なくとも2つの固定
用係止片とを含んで構成され、各長孔に嵌合した各爪部
がバネ部材の付勢力に抗して係合部材をそれぞれ係止す
ることにより押ボタンをパネルに固定することを特徴と
する。
【0008】請求項1および2記載の押ボタン取付構造
では、押ボタン取付時においては、押ボタンをパネルの
表面側から押し込むと、押ボタンのベース部に立設され
ている係合部材の長孔(または爪部)に、パネル側に形
成されている固定用係止片の爪部(または長孔)が嵌合
する。この状態では、押ボタンは、バネ部材によってパ
ネル表面側に付勢され、かつ、固定用係止片によって係
合部材のパネル表面側への移動が規制された状態でパネ
ルに取り付けられる。一方、押ボタンを取り外す際に
は、パネル裏面側において、固定用係止片の爪部(また
は長孔)と係合部材の長孔(または爪部)との嵌合状態
を解除することにより、押ボタンは、バネ部材の付勢力
によって自動的にパネルから脱落する。このように、こ
の押ボタン取付構造では、パネル表面側から押ボタンを
押し込むことにより、押ボタンを短時間かつ容易に取り
付けることが可能で、また、パネル裏面側で爪部と長孔
との嵌合状態を解除することにより、押ボタンを短時間
かつ容易に取り外すことが可能となる。
【0009】請求項3記載の押ボタン取付構造は、請求
項1または2記載の押ボタン取付構造において、パネル
には、押ボタン取付時において係合部材を案内すると共
に係合部材の案内方向以外の方向への移動を規制可能な
移動規制手段が設けられた案内溝が形成されていること
を特徴とする。
【0010】この押ボタン取付構造では、押ボタン取付
時においては、パネルに形成されている案内溝に沿って
係合部材を押し込むことにより、押ボタンを容易にパネ
ルに取り付けることが可能となる。一方、取付後におい
ては、係合部材が案内溝に嵌合することにより、移動規
制手段によってベース部の周方向への押ボタンの回転が
阻止される。この場合、移動規制手段としては、例え
ば、係合部材を筒状に形成した場合には、係合部材の周
壁に角材状の凸部(または溝)を形成すると共に、係合
部材の凸部(または溝)に対向可能な溝部の底部におけ
る所定部位に溝(または凸部)を形成することにより、
係合部材の案内方向以外の方向への移動を規制可能とな
る。また、係合部材がベース部の縁部近辺に立設されて
いるため、ベース部の周方向に対するがたつきは、従来
の押ボタン取付構造41において操作軸47と孔部50
との成形または加工精度と同一の精度で係合部材および
案内溝を加工したとしても、がたつきを規制する部位が
操作軸の経方向に対して遠距離の位置となるため、がた
つきを低減することが可能となる。
【0011】請求項4記載の押ボタン取付構造は、請求
項3記載の押ボタン取付構造において、係合部材は、所
定幅の板状に形成され長孔または爪部がそれぞれ形成さ
れた少なくとも2つの係合片で構成され、案内溝は、各
係合片が嵌合することによって係合片を案内すると共に
係合片の案内方向以外の方向への移動を規制可能に形成
された溝部で構成され、溝部自体が移動規制手段を構成
することを特徴とする。
【0012】この押ボタン取付構造では、板状の係合片
を溝部に嵌合させた状態で押ボタンを押し込めば、溝部
が係合片を案内することにより、係合片に形成された長
孔(または爪部)と固定用係止片に形成された爪部(ま
たは長孔)とが嵌合し合う。このため、押ボタンを短時
間かつ容易に取り付けることができる。また、溝部自体
が、係合片の案内方向以外の方向への移動を規制するた
め、係合部材を筒状に形成した場合と比較して簡易な構
造にすることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る押ボタン取付構造の好適な実施の形態について
説明する。
【0014】図1は、本発明の実施の形態に係る押ボタ
ン取付構造1における構成要素の外観斜視図を示してい
る。以下、各構成要素について、図1,2を参照して具
体的に説明する。
【0015】押ボタン2は、ベース部3、操作軸4およ
び係合片5,5がプラスチック成形によって一体的に形
成されている。ここで、ベース部3は、薄肉円板状に形
成されており、図2に示すプッシュスイッチ31の操作
部32を押圧操作する際の押圧部として機能する。操作
軸4は、中空筒型の太軸に形成されベース部3の中央部
に立設されている。また、操作軸4のベース部3側の底
部には、平面形状が十字状のリブ6が形成されている。
ここで、リブ6は、操作軸4を補強すると共に、プッシ
ュスイッチ31が位置ずれして取り付けられていたとき
であってもプッシュスイッチ31の操作部32の押圧操
作を確実ならしめる機能を有している。係合片5,5
は、断面が薄肉弧状であってベース部3の縁部に、操作
軸4を挟むようにして立設され、その側面側中央部に
は、立設方向に長めの長孔7がそれぞれ形成されてい
る。
【0016】一方、押ボタン取付用のパネル11は、例
えば携帯可能な小型ケースにおける樹脂製カバーの一部
位を構成し、押ボタン2を嵌合取付するための押ボタン
収納部12がプラスチック成形によってカバーと一体的
に形成されている。以下、この押ボタン収納部12の各
部について説明する。
【0017】パネル11には、その表面側(図1におい
て押ボタン2側)から裏面側に貫通し押ボタン2の操作
軸4を側壁14に沿ってガイド可能なガイド孔13が形
成されている。また、側壁14と同心で形成された側壁
15と側壁14とで、リング状のスプリング挿入溝16
が形成されており、スプリング挿入溝16は、スプリン
グ21をはめ込むことにより、スプリング21を着脱自
在に保持する。
【0018】また、パネル11には、押ボタン2の係合
片5とほぼ同幅であって(実際には、若干幅広に形成さ
れている)、係合片5をガイドすると共に係合片5の回
り止めとして機能するガイド溝17,17が形成されて
いる。さらに、ガイド溝17に隣接する位置には、押ボ
タン2を固定するための薄肉長尺に形成された固定用係
止片18,18が、ガイド溝17,17に対向するよう
にパネル11にそれぞれ立設されている。また、この固
定用係止片18には、その先端部近傍に、ガイド溝17
側に突出し、かつパネル11表面側から裏面側にかけて
傾斜する爪部19が形成されている。なお、押ボタン2
の係合片5、およびパネル11の固定用係止片18が、
押ボタン2を固定するための固定機構10を構成する。
【0019】次に、押ボタン取付構造1における押ボタ
ン2の取付けおよび取外し方法について、図1〜4を参
照して説明する。
【0020】まず、スプリング21をスプリング挿入溝
16にはめ込む。次いで、押ボタン2の操作軸4および
係合片5をそれぞれガイド孔13およびガイド溝17に
対向させた状態で押ボタン2をパネル11の裏面側に押
し込む。この場合、ガイド溝17が係合片5をガイドす
ると共に側壁14が操作軸4をガイドするため、押ボタ
ン2を容易に押し込むことができる。次いで、図3
(a)〜(c)に示すように、固定用係止片18は、係
合片5が爪部19に当接すると、その押し込み力によっ
て係合片5の逆側に反った状態になる。次いで、係合片
5の先端部が爪部19の頂部を超えると、固定用係止片
18は元の状態に復帰し、これにより、爪部19が、係
合片5の長孔7に嵌合することにより、パネル11表面
側への押ボタン2の脱落を阻止する。この場合におい
て、図4(a)に示すように、係合片5は、スプリング
21によって矢印A方向(パネル11の表面側方向)に
付勢されている。したがって、押ボタン2には、パネル
11の表面側に脱落させようとする押力が作用している
が、爪部19が長孔7に嵌合しているため、固定用係止
片18,18も、同図B,B方向にそれぞれ撓まされる
結果、爪部19が破断されない限り、押ボタン2のA方
向への脱落を阻止することができる。これにより、スプ
リング21の付勢力を調整することで、押ボタン2の押
圧操作時における押圧力を自由に調整することができ
る。
【0021】なお、同図(b)に示すように、長孔7を
固定用係止片18に形成し、かつ爪部19を係合片5に
形成することもできる。ただし、この場合には、長孔7
のベース3側の縁部と爪部19との係合部位が、よりパ
ネル11側に位置するため、固定用係止片18の撓み量
が小さく、これにより、押ボタン2が脱落し易くなる。
したがって、同図(c)に示すように、係合片5におけ
る爪部19と係合し合う側壁を爪部19側の角部が鋭角
となるように傾斜させ、かつ、その側壁に係合する爪部
19の係合面と固定用係止片18における係合片5に対
向する壁面とが交差する角度が鋭角となるように形成す
ることにより、スプリング31による付勢力が強く作用
する程、押ボタン2の脱落を防止することができる。つ
まり、係合片5における爪部19との係合面を傾斜さ
せ、かつ、爪部19における係合片5との係合面を係合
片5の係合面と相補的形状になるように傾斜させること
により、押ボタン2がパネル11の表面側に付勢される
程、係合片5の傾斜面が爪部19に噛み合う結果、押ボ
タン2の脱落を確実に防止することができる。なお、押
ボタン2をパネル11の裏面側に押し込んだ状態で爪部
19と長孔7との嵌合状態を解除させることにより、押
ボタン2を容易に取り外すことができる。また、同図
(c)は、同図(a)に示す構成を改良したものである
が、同図(b)に示す構成についても、同様にして改良
することができ、かかる場合には、同図(b)において
押ボタン2が脱落し易かった点を改善することができ
る。
【0022】このように、押ボタン2は、パネル11の
表面側から押し込むことによって、短時間かつ容易に押
ボタン収納部12に取り付けられる。この場合、ガイド
溝17に係合片5が嵌合することによって、ガイド溝1
7が、ベース部3の周方向への係合片5の回転を阻止す
るため、押ボタン2は、がたつくことなくパネル11に
取り付けられる。この状態では、図2に示すように、係
合片5の立設方向に対して、長孔7におけるベース部3
側の側壁と爪部19との間に空間的な余裕がある。この
ため、側壁14におけるパネル11の表面側の端部20
にベース部3の底面が当接するまで、押ボタン2を押圧
操作することが可能となる。また、ベース3に対する押
圧を解除すれば、スプリング21がベース部3の底部を
パネル11の表面側に付勢するため、押ボタン2は、自
動的に元の状態に復帰する。
【0023】一方、押ボタン2を取り外す際には、パネ
ル11の裏面側において、固定用係止片18,18を長
孔7,7からそれぞれ引き離すように撓ませることによ
り長孔7と爪部19との嵌合状態が解除され、これによ
り、押ボタン2は、スプリング21の付勢力で自動的に
脱落する。
【0024】このように、この押ボタン取付構造1によ
れば、押ボタン2をパネル11の表面側から押し込むこ
とにより、短時間かつ容易に押ボタン2を取り付けるこ
とができ、パネル11側で固定用係止片18,18を互
いに離間するように撓ませることにより、短時間かつ容
易に押ボタン2を取り外すことができる。
【0025】また、操作軸4を中空太軸に形成したた
め、以下の著効を有している。すなわち、従来の押ボタ
ン取付構造41における操作軸47は、中空に形成され
ていないため、プラスチック成型時におけるベース部4
3の表面上に発生するヒケを防止するために細軸に形成
する必要がある。このため、偏荷重によるベース部43
の強度低下を防止するためにベース部43の表面積を小
さくする必要があり、押ボタン43を押しにくいという
問題点が存在した。一方、この押ボタン取付構造1にお
ける押ボタン2の操作軸4は、中空筒型に形成されてい
るため、プラスチック成型時におけるヒケの発生を防止
することができると共に、偏荷重に対する押ボタン2の
強度を向上させることができ、しかも、非常に押圧し易
いという利点がある。また、操作軸4を中空筒型に形成
したので、スイッチ31の操作部32を操作軸4の軸内
に配設することが可能となる結果、両者の距離を短くす
ることができ、これにより、装置の小型化を図ることが
できる。
【0026】なお、本発明に係る押ボタン取付構造は、
本実施の形態に示した構成に限定されない。例えば、ベ
ース部3は、円板状でなく角状または円盤状であっても
よいし、操作軸4は中空でなくともよい。また、操作軸
4内にリブ6を形成せずに、その高さ分だけプッシュス
イッチ31を押ボタン2側に配設することもできる。さ
らに、係合片5、ガイド溝17、および固定用係止片1
8は、それぞれ2つ以上形成してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1,2記載の押ボ
タン取付構造によれば、パネル表面側から押し込むだけ
で、短時間かつ容易に押ボタンを取り付けることがで
き、また、パネル裏面側で爪部と長孔との嵌合状態を解
除するだけで、短時間かつ容易に押ボタンを取り外すこ
とができる。これにより、押ボタンの着脱時間を短縮す
ることができる。また、金属製のEリングなどで押ボタ
ンを固定していないため、操作軸の破損を確実に防止す
ることができる。
【0028】また、請求項3記載の押ボタン取付構造に
よれば、係合部材を案内溝に沿わせた状態で押ボタンを
押し込むだけで押ボタンを容易に取り付けることができ
ると共に、移動規制手段によって押ボタンのベース部の
周方向への回転がたつきを確実に防止することができ
る。
【0029】さらに、請求項4記載の押ボタン取付構造
によれば、板状の係合片を溝部に嵌合させた状態で押ボ
タンを押し込むことにより、押ボタンを短時間かつ容易
に取り付けることができる。また、溝部自体が、係合片
の案内方向以外の方向への移動を規制するため、簡易な
構造にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る押ボタン取付構造の
構成要素を示す外観斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る押ボタン収納部の側
面断面図である。
【図3】(a)は押ボタンを押し込む際に係合片が固定
用係止片の爪部に当接する際の側面断面図であり、
(b)は係合片が爪部に当接している状態の側面断面図
であり、(c)は係合片の長孔に固定用係止片の爪部が
嵌合している状態の側面断面図である。
【図4】(a)は本実施の形態に係る押ボタンがパネル
に取り付けられている状態の側面断面図であり、(b)
は固定用係止片に長孔を設けると共に係合片に爪部を設
けた際の側面断面図であり、(c)は(a)の構成を改
良した構成の側面断面図である。
【図5】(a)は従来の押ボタン取付構造における側面
断面図であり、(b)は従来の押ボタン取付構造に用い
られている押ボタンにおける操作軸の先端部形状を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 押ボタン取付構造 2 押ボタン 3 ベース部 4 操作軸 5 係合片 7 長孔 10 固定機構 11 パネル 12 押ボタン収納部 17 ガイド溝 18 固定用係止片 19 爪部 21 スプリング 31 プッシュスイッチ 32 操作部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押ボタン取付用パネルの裏面側に配設さ
    れたプッシュスイッチの操作部に対して押圧操作可能な
    操作軸を押圧部としてのベース部に立設した押ボタンを
    当該パネルの表面側に付勢するように配設されたバネ部
    材と、前記押ボタンの前記付勢方向への移動を規制する
    と共に当該付勢力に抗して前記ベース部を押圧した際に
    所定の移動量で移動可能に当該押ボタンを前記パネルに
    固定する固定機構とを含んで構成される押ボタン取付構
    造において、 前記固定機構は、前記押ボタンの操作軸に対向するよう
    に前記ベース部の縁部近傍に立設されると共に前記押ボ
    タンの前記付勢方向への移動を規制可能な長孔が少なく
    とも2つ形成された係合部材と、前記パネルの裏面に立
    設されると共に押ボタン取付時において前記係合部材の
    各長孔に嵌合可能な爪部がそれぞれ形成された少なくと
    も2つの固定用係止片とを含んで構成され、前記各長孔
    に嵌合した各爪部が前記バネ部材の付勢力に抗して前記
    係合部材をそれぞれ係止することにより前記押ボタンを
    前記パネルに固定することを特徴とする押ボタン取付構
    造。
  2. 【請求項2】 押ボタン取付用パネルの裏面側に配設さ
    れたプッシュスイッチの操作部に対して押圧操作可能な
    操作軸を押圧部としてのベース部に立設した押ボタンを
    当該パネルの表面側に付勢するように配設されたバネ部
    材と、前記押ボタンの前記付勢方向への移動を規制する
    と共に当該付勢力に抗して前記ベース部を押圧した際に
    所定の移動量で移動可能に当該押ボタンを前記パネルに
    固定する固定機構とを含んで構成される押ボタン取付構
    造において、 前記固定機構は、前記押ボタンの操作軸に対向するよう
    に前記ベース部の縁部近傍に立設されると共に前記押ボ
    タンの前記付勢方向への移動を規制可能な爪部が少なく
    とも2つ形成された係合部材と、前記パネルの裏面に立
    設されると共に押ボタン取付時において前記係合部材の
    各爪部に嵌合可能な長孔がそれぞれ形成された少なくと
    も2つの固定用係止片とを含んで構成され、前記各長孔
    に嵌合した各爪部が前記バネ部材の付勢力に抗して前記
    係合部材をそれぞれ係止することにより前記押ボタンを
    前記パネルに固定することを特徴とする押ボタン取付構
    造。
  3. 【請求項3】 前記パネルには、前記押ボタン取付時に
    おいて前記係合部材を案内すると共に当該係合部材の当
    該案内方向以外の方向への移動を規制可能な移動規制手
    段が設けられた案内溝が形成されていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の押ボタン取付構造。
  4. 【請求項4】 前記係合部材は、所定幅の板状に形成さ
    れ前記長孔または爪部がそれぞれ形成された少なくとも
    2つの係合片で構成され、前記案内溝は、前記各係合片
    が嵌合することによって当該係合片を案内すると共に当
    該係合片の当該案内方向以外の方向への移動を規制可能
    に形成された溝部で構成され、当該溝部自体が前記移動
    規制手段を構成することを特徴とする請求項3記載の押
    ボタン取付構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008256055A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Inax Corp 水栓の操作装置
JP2010078519A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Denso Corp 固定部材
JP2013544992A (ja) * 2010-11-05 2013-12-19 ヴァレオ セキュリテ アビタクル 引き込み式挿入体を有するキーおよび関連する挿入体延出モジュール
JP2017012636A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 ネット株式会社 スイッチユニットの取付構造及び遊技機

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