JPS6041646Y2 - テ−プ状ケ−ブルのケ−ブル抑え - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテープ状ケーブルのケーブル抑えに関し、テー
プ状ケーブルとコネクタとを接続するのに用いて有用な
ものである。

第１図は従来のストレインリリーフ及びテープ状ケーブ
ルが接続されたコネクタを示す。

同図に示すように柱状のストレインリリーフ１の両端部
には固定用爪１ａが形成されている。

一方コネクタ２は互いに緊密に組み合わされるよう縦割
すされた二つの部材からなりζその内部にコネクタピン
（図示省略）を有するとともにその両端部に前記固定用
爪１ａに係合される固定用突起２ａが形成されている。

またフラットケーブル、リボンケーブル若しくはテープ
ケーブル等のテープ状ケーブル３は、その一端部が前記
コネクタ２に挾み込まれて前記コネクタピンに電気的に
接続されている。

そこで固定用爪１ａを固定用突起２ａに係合せしめてス
トレインリリーフ１をコネクタ２に固定し、テープ状ケ
ーブル３をストレインリリーフ１とコネクタ２との間に
挾持すれば、テープ状ケニブル３の一端部に張力が作用
してもこの張力はテープ状ケーブル３とコネクタ２との
接続部には作用しない。

つまりテープ状ケーブル３に作用した張力はこれを挾持
するストレインリリーフ１とコネクタ２とにより支持さ
れるのである。

ところでテープ状ケーブル３は、第２図に示すように折
り返されてコネクタ２に対して種々の方向に伸長される
。

このように折り返した場合、テープ状ケーブル３に張力
が作用すると折り返した部分に大きな応力が発生する。

この結果折り返した部分に繰り返し応力が発生するとこ
の部分が断線する虞があった。

またテープ状ケーブル３は弾性を有しているため、その
折り返した部分が開いてテープ状ケーブル３が他の部品
に接触することもあった。

本考案は、上記従来技術に鑑み、テープ状ケーブルの折
り返した部分を確実に固定するとともにこの部分の断線
を防止し得るテープ状ケーブルのケーブル抑えを提供す
ることを目的とする。

かかる目的を遠戚する本考案の構成は、テープ状ケーブ
ルが接続されたコネクタに固定されるとともにテープ状
ケーブルの引き出し方向に向い広がる板状のストレイン
リリーフと、このストレインリリーフとの間に前記テー
プ状ケーブルを挾んで前記ストレインリリーフに固着さ
れる板状のカバーとを有することを特徴とする特 以下本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。

なお従来技術と同一部分には同一番号を付し重複する説
明は省略する。

第３図は本考案の実施例及びテープ状ケーブルが接続さ
れたコネクタを示す斜視図であり、第４図は本実施例を
テープ状ケーブルを挟持・固定した状態で示す斜視図で
ある。

両図に示すように本実施例に係るテープ状ケーブルのケ
ーブル抑えは、ストレインリリーフ５とカバー６とから
なる。

更に評言すると、板状のストレインリリーフ５には固定
用突起２ａに係合する一対の固定用爪５ａが形成されて
おり、そのカバー６側の面には折り返されたテープ状ケ
ーブル３を嵌入し得る凹部５ｂが形成されている。

またカバー６は板状をなしねじ７を介して前記ストレイ
ンリリーフ５に固着される。

そこでストレインリリーフ５を固定用爪５ａ及び固定用
突起２ａを介してコネクタ２に固定した後、テープ状ケ
ーブル３を間に挾むようにカバー６をストレインリリー
フ５に固着すれば、折り返されたテープ状ケーブル３は
ストレインリリーフ５及びカバー６、即ちテープ状ケー
ブルのケーブル抑えで挾持・固定される。

結局、ストレインリリーフ５がテープ状ケーブル３の引
き出し方向に向い広がっているため、ストレインリリー
フ５とカバー６とで挾持することによりテープ状ケーブ
ル３の折り返し部に張力が作用するのを防止できる。

なおストレインリリーフ５に穿設した孔５ｃ及びカバー
６に穿設した孔６ａは、本実施例をコネクタ２等を固定
している基板（図示省略）に固定するためのボルト（図
示省略）が貫通するためのものである。

つまりこのボルトで本実施例を基板に固定すれば、テー
プ状ケーブル３に作用した張力は前記ボルトとコネクタ
２とで支持される。

また本実施例を用いれば特に第５図に示すように３方向
に分岐されたテープ状ケーブル３を挟持・固定できるこ
とは言うまでもない。

第６図は本考案の第２の実施例を示す。

同図に示すように本実施例に用いるストレインリリーフ
５はその中央部でコネクタ２に固定され、その両側に夫
々カバー６が固着される。

したがって本実施例を用いればコネクタ２の両側に伸長
するテープ状コネクタ３ａ、３ｂを同時に挟持・固定す
ることができる。

なお第７図に示すようにストレインリリーフ５にテープ
状ケーブル３を折り返すとともにこれを緊密に貫通させ
る孔５ｄを形成すれば、テープ状ケーブル３の折り返し
は確実に行なわれ、更にテープ状ケーブル３は孔５ｄで
挟持・固定される。

以上実施例とともに具体的に説明したように本考案によ
れば、コネクタに固定されたストレインリリーフとこれ
に固着されるカバーとでテープ状ケーブルを挟持・固定
してこれに作用する張力に抗するようにしたため、テー
プ状ケーブルとコネクタとの接続部に作用する力は小さ
く、更にテープ状ケーブルを折り返した場合でもこの折
り返した部分に発生する応力は小さいので断線する虞は
なく、また折り返した部分が開くこともない。

したがってテープ状ケーブルを安全且つ確実にコネクタ
に接続することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は夫々従来のケーブル抑え及びテープ
状ケーブルが接続されたコネクタを示す斜視図、第３図
は本考案の第１の実施例を分解して示す斜視図、第４図
及び第５図は第１の実施例をテープ状ケーブルを挟持・
固定した状態で示す斜視図、第６図及び第７図は夫々本
考案の第２の実施例を示す斜視図及び第３の実施例を示
す斜視図である。 図面中、１，５はストレインリリーフ、２はコネクタ、
３．３ａｔ ３ｂはテープ状ケーブル、６はカバーで
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テープ状ケーブルが接続されたコネクタに固定されると
   ともにテープ状ケーブルの引き出し方向に向い広がる板
   状のストレインリリーフと、このストレインリリーフと
   の間に前記テープ状ケーブルを挾んで前記ストレインリ
   リーフに固着される板状のカバーとを有することを特徴
   とするテープ状ケーブルのケーブル抑え。