JPH11346423A - 導電体保持具 - Google Patents

導電体保持具

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JPH11346423A
JPH11346423A JP10154612A JP15461298A JPH11346423A JP H11346423 A JPH11346423 A JP H11346423A JP 10154612 A JP10154612 A JP 10154612A JP 15461298 A JP15461298 A JP 15461298A JP H11346423 A JPH11346423 A JP H11346423A
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groove
flat cable
guide groove
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良夫 松井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付面に沿ってフラットケーブル等の面状の
導電体を容易、かつ、長期間にわたって確実に固定でき
る導電体保持具を提供する。 【解決手段】 導電体保持具10は、取付面に沿って帯状
のフラットケーブル11を固定するために、フラットケー
ブル11を厚み方向に挟持する第1部材21,第2部材22を
備え、第1部材21,第2部材22がフラットケーブル11の
表裏にそれぞれ面当接可能であるとともに、第1部材21
を取付面に固定可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電体保持具に係
り、例えば自動車の車体に沿ってフラットケーブル等の
導電体を確実、かつ、容易に固定できる導電体保持具に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の車体空間を有効活用する
ため多用されるフラットケーブルは、フラットケーブル
の幅寸法に対応した略板形状の本体と、本体の裏面に突
設されたクリップとを有する保持具を介して車体に固定
されることが多い。この保持具は、本体に沿ってフラッ
トケーブルを粘着テープにより取り付け、クリップを車
体に設けられた取付孔に係合することにより、フラット
ケーブルを車体に沿って固定するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の保持
具は、フラットケーブルを本体に粘着テープより取り付
ける必要があるため、固定作業が煩雑であるという問題
があった。また、従来の保持具は、経時変化により粘着
テープの粘着力が低下すると、本体に対してフラットケ
ーブルが長手方向に沿って位置ずれをおこす可能性があ
り、フラットケーブルを長期間確実に固定できないとい
う問題もある。本発明は、前述した問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は取付面に沿ってフラットケ
ーブル等の面状の導電体を容易、かつ、長期間にわたっ
て確実に固定できる導電体保持具を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、請求項1に記載したように、取付面
に沿って帯状の導電体を固定するための導電体保持具で
あって、前記導電体を厚み方向に挟持する第1部材およ
び第2部材を備え、前記第1部材および前記第2部材が
前記導電体の表裏にそれぞれ面当接可能であるととも
に、前記第1部材が前記取付面に固定可能であることを
特徴としている。
【0005】ここで、帯状の導電体としては、複数のケ
ーブルを同一面に沿って並行に配列するとともに相互に
固定させたフラットケーブル,リボン電線,テープ電線
等や、FFC(フレキシブルフラットサーキット)を例
示できる。また、本発明における導電体としては、独立
した複数のケーブルを同一面に沿って並行に配列した場
合も含むものである。
【0006】さらに、第1部材および第2部材として
は、導電体の表面および裏面を幅方向に沿って横断する
ように、導電体の幅寸法に対応した任意の平面形状,平
面寸法を有していればよい。また、導電体を挟持するた
めの構造としては、第1部材および第2部材のうちの一
方に設けられた適宜な爪部やだぼ等を他方に係合させる
構造や、あるいはボルト結合する構造等を採用できる。
そして、第1部材を取付面に固定するための構造として
は、従来の保持具のように、第1部材にクリップを設け
ておく構造等を採用すればよい。
【0007】このように構成された導電体保持具におい
ては、第1部材および第2部材が導電体対して面当接し
た状態で厚み方向に挟持するため、車体等の取付面にフ
ラットケーブル等の導電体を固定するにあたって、従来
のような粘着テープによる取り付け作業が必要ないとと
もに、導電体が長手方向に位置ずれをおこす虞れがない
ことになり、これらにより前記目的が達成される。
【0008】また、本発明は、請求項2に記載したよう
に、前記第1部材および前記第2部材のうちの一方に前
記導電体を厚み方向に押圧する押圧手段が設けられてい
てもよい。ここで、押圧手段としては、例えば第1部材
および第2部材における各対向面のうちの一方に適宜な
突起を形成しておくとともに、各対向面のうちの他方に
窪みや貫通孔を形成しておく構造等を採用できる。この
場合、突起としては、導電体における表面あるいは裏面
を幅方向に横断するような所定長さを有していてもよ
く、リベット状であってもよい。なお、押圧手段として
は、導電体を略Z字状,略クランク状に屈曲可能であれ
ば、前述した窪みや貫通孔は必須ではない。このような
導電体保持具においては、押圧手段が導電体を厚み方向
に押圧するため、導電体を第1部材および第2部材に対
する相対位置に保持でき、これにより導電体を確実に固
定できることになる。
【0009】さらに、本発明は、前記第1部材および前
記第2部材のうちの一方に爪部が設けられ、前記爪部が
前記第1部材および前記第2部材のうちの他方に係合可
能であってもよい。ここで、爪部としては、先端に向か
って先細りの略矢尻状に形成しておけばよく、第1部材
あるいは第2部材に設けた係合孔や周部に係合させれば
よい。このような導電体保持具においては、第1部材お
よび第2部材のうちの一方に設けられた爪部を他方に係
合させることにより導電体を挟持できるため、例えばボ
ルト・ナットにより第1部材および第2部材を相互連結
する場合に比較して、作業手順を簡略化できるとともに
構成部品を少数化できることになる。
【0010】一方、本発明は、請求項3に記載したよう
に、前記第1部材および前記第2部材における相互対向
面のうちの一方を横断する案内溝を有し、前記案内溝が
前記導電体を収容可能であることを特徴としている。こ
こで、案内溝としては、導電体に対応した幅寸法を有し
ていればよく、例えば直線状,T字状,十字状,円弧状
等に形成しておけばよい。このような導電体保持具にお
いては、第1部材あるいは第2部材に溝部が形成されて
いるため、第1部材および第2部材に対して導電体が幅
方向に相対移動する虞れがなく、これにより導電体を確
実に固定できることになる。
【0011】また、本発明は、請求項4に記載したよう
に、前記案内溝の側壁に設けられた凸部を有し、前記凸
部と前記案内溝の底部との間に前記導電体の幅方向縁部
が係合可能であってもよい。このような導電体保持具に
おいては、導電体の幅方向縁部が溝部の側壁に係合され
るため、第1部材および第2部材を相互に連結するにあ
たって、導電体を案内溝内に仮固定でき、これにより導
電体の固定作業を容易に行えることになる。
【0012】さらに、本発明は、請求項5に記載したよ
うに、前記案内溝が、互いに交差する第1溝部および第
2溝部を有し、前記第1溝部および前記第2溝部の交差
部分に凹部が設けられていてもよい。一般に、フラット
ケーブル等を面方向に沿って略直角に引き回す場合、フ
ラットケーブルの所定位置を捻じるように折り返すこと
が多い。この場合、フラットケーブルは、折り返し部分
が通常の2倍の厚みを有し、かつ、この折り返し部分か
ら段差状に各電線が延びることになる。
【0013】これに対して、請求項5に記載した導電体
保持具においては、第1溝部および第2溝部の交差部分
に凹部が設けられているため、導電体を面方向に沿って
略直角に引き回す場合であっても、2倍の厚み寸法を有
する折り返し部分を凹部内に収容すれば過負荷が作用せ
ず、これにより導電体に断線等が生じる虞れがないこと
になる。
【0014】そして、本発明においては、請求項6に記
載したように、前記第2溝部の底部と、前記凹部の底部
とが同一面に沿って配置されていれば、第1溝部に対し
て第2溝部が段差形成されることになり、前述したよう
に、導電体を面方向に沿って略直角に引き回す場合であ
っても、導電体に無理な負荷が作用し難いことになる。
さらに、本発明においては、請求項7に記載したよう
に、前記凹部の深さが前記導電体の厚み寸法に対応して
いれば、折り返し部分以外の導電体を平坦に固定できる
ことになる。また、本発明においては、請求項8に記載
したように、前記凹部が平面三角形であれば、この凹部
に収容することにより導電体の折り返し部分を保持でき
ることになる。
【0015】次に、本発明においては、前記第1部材お
よび前記第2部材が薄肉ヒンジを介して連結されていれ
ば、第1部材および第2部材を一体成形することによ
り、構成部品を少数化できるとともに、部品管理も簡略
化できることになる。そして、本発明は、請求項9に記
載したように、前記第1部材および前記第2部材を貫通
する貫通孔が設けられていてもよい。このような導電体
保持具においては、第1部材および第2部材に貫通孔が
設けられているため、貫通孔に挿通させた固定ボルトを
取付面に螺合することにより導電体を容易に固定できる
ことになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1および図2は本発明
に係る第1実施形態を示す全体斜視図、図3は案内溝の
側壁に設けられた凸部の作用を示す要部拡大断面図、図
4は本発明に係る第2実施形態を示す全体斜視図、図5
は本発明に係る第3実施形態を示す全体斜視図、図6は
本発明に係る第4実施形態を示す全体斜視図である。な
お、第2実施形態ないし第4実施形態において、先に第
1実施形態において説明した部材等については、図中に
同一符号あるいは相当符号を付すことにより説明を簡略
化あるいは省略する。
【0017】図1および図2に示すように、本発明に係
る第1実施形態である導電体保持具10は、自動車の車体
に沿ってフラットケーブル11を固定するため、フラット
ケーブル11を厚み方向に挟持する第1部材21および第2
部材22を備えている。第1部材21および第2部材22は、
所定厚みを有する平面略正方形の板状に形成されてい
る。第1部材21において第2部材22に対向する面(図1
および図2中上面)には、平面略T字状の案内溝23が設
けられている。一方、第2部材22において第1部材21に
対向する面(図2中上面)には、突起24が平面略T字状
に設けられている。これらの第1部材21および第2部材
22は、案内溝23および突起24が互いに嵌合するように積
層され、かつ、相互に固定可能とされている。
【0018】第1部材21の案内溝23は、直線状の第1溝
部25と、この第1溝部25に対して交差接続された第2溝
部26とを有している。第1溝部25は、フラットケーブル
11の幅寸法および厚み寸法に対応した溝形状を有し、第
1部材21において平行な一対の端面21Aから端面21Bま
で横断するように直線状に形成されている。
【0019】この第1溝部25は、長手方向一端側(図中
奥行側)の側壁に凸部27,27が対向配置されているとと
もに、長手方向中央部の底部に平面略三角形の凹部28が
設けられている。凸部27は、所定厚みを有する平面略半
円形の板状とされ、フラットケーブル11の厚み寸法に対
応して、第1溝部25の底部から所定寸法離間した位置に
設けられている。凹部28は、その底部が第1溝部25の底
部に対してフラットケーブル11の厚み寸法に対応した段
差となるように設けられている。
【0020】一方、第2溝部26は、フラットケーブル11
の幅寸法に対応した溝形状を有し、第1部材21の端面21
A,21Bに隣り合う端面21Cから第1溝部25の長手方向
中央部まで直線状に形成されている。この第2溝部26
は、長手方向一端側(図中手前側)の側壁に凸部27,27
が対向配置されているとともに、その底部が前述した凹
部28の底部に連続するように設けられている。従って、
第1溝部25および第2溝部26は、互いに段差形成されて
いるとともに、それぞれ第1部材21の表面から底部まで
異なる溝深さを有している。
【0021】フラットケーブル11を第1溝部25と、第1
溝部25における長手方向中央部から第2溝部26とに沿っ
て直角に引き回す場合、フラットケーブル11が捻じるよ
うに折り返される。この際、フラットケーブル11の折り
返し部分は、2倍の厚み寸法を有する平面略三角形とな
る。このため、凹部28の平面形状は、直角に引き回す場
合のフラットケーブル11における折り返し部分の平面形
状に対応している。
【0022】このような第1部材21は、端面21Cに係合
部29,29が設けられているとともに、端面21Cと平行な
端面21Dに爪部30,30が設けられている。係合部29は、
端面21Cから離れる方向に突設された枠形状とされ、第
1部材21の厚み方向に貫通する貫通孔29Aを有してい
る。一方、爪部30は、端面21Dから第1部材21の厚み方
向に沿って延びる略矢尻形状とされている。
【0023】次に、第2部材22の突起24は、第1溝部25
に嵌合可能な第1突起31と、第2溝部26に嵌合可能な第
2突起32とを含んで構成されている。第1突起31および
第2突起32は、第1部材21および第2部材22が互いに積
層固定されたときに、第1溝部25および第2溝部26内に
収容されたフラットケーブル11を損傷させることなく面
当接して挟持可能な厚み寸法に設定されている。これら
の第1突起31および第2突起32は、第1溝部25および第
2溝部26に設けられた各凸部27に対応した位置に略半円
状の逃げ部33が形成されている。なお、第2突起32の厚
み寸法は、互いに段差形成された第1溝部25および第2
溝部26に対応して、第1突起31の厚み寸法よりも大きく
設定されている。
【0024】また、第2部材22には、フラットケーブル
11を厚み方向に押圧する押圧手段34が設けられている。
押圧手段34は、第1突起31を幅方向に横断する略半円柱
状の押圧凸部35を有し、この押圧凸部35が第1溝部25に
形成された押圧凹部36に対応するように形成されてい
る。この押圧手段34は、第1部材21および第2部材22が
互いに積層固定されたときに、第1溝部25に収容された
フラットケーブル11の所定部分を他の部分よりも若干強
圧するとともに、当該部分を厚み方向に屈曲変形させて
保持するようになっている。このような第2部材22は、
互いに平行な端面22A,22Bにそれぞれ係合部29,29お
よび爪部30,30が設けられている。
【0025】以上のような第1部材21および第2部材22
は、絶縁性を有する適宜な樹脂を射出成形することによ
り製造されていて、第1部材21の係合部29,29に第2部
材22の爪部30,30を係合させ、かつ、第2部材21の係合
部29,29に第1部材22の爪部30,30を係合させることに
より、互いに積層状態で固定可能とされている。
【0026】次に、導電体保持具10の使用方法を説明す
る。まず、自動車の車体に沿ってフラットケーブル11を
直線状に固定するにあたっては、案内溝23を構成する第
1溝部25にフラットケーブル11を収容する。この際、図
3に示すように、フラットケーブル11の所定位置を適宜
湾曲させ、その幅方向縁部を第1溝部25の底部と凸部27
との間に係合させる。従って、フラットケーブル11は、
第1部材21に第2部材22を積層させる前であっても第1
溝部25から脱落する虞れはない。
【0027】次に、各係合部29および各爪部30を相互に
係合させることにより、第1部材21および第2部材22を
相互に積層固定して導電体保持具10とする。この際、フ
ラットケーブル11は、その所定位置が押圧手段34により
厚み方向に押圧されて屈曲した状態で挟持されるため、
第1部材21および第2部材22に対して長手方向に位置ず
れを生じる虞れはない。また、フラットケーブル11は、
第1溝部25が当該フラットケーブル11に対応した幅寸法
を有しているため、幅方向に位置ずれを生じる虞れはな
い。そして、導電体保持具10は、第1部材21に突設され
たクリップ37を車体に設けられた取付孔に係合すること
により固定される。
【0028】また、自動車の車体に沿ってフラットケー
ブル11を略直角に引き回して固定するにあたっては、フ
ラットケーブル11を捻じるように折り返し、この折り返
し部分を凹部28に収容し、かつ、フラットケーブル11を
第1溝部25における凹部28から第1部材21の端面21Aに
わたって収容するとともに、凹部28から第2溝部26に収
容する。この際、第2溝部26に収容されたフラットケー
ブル11の所定位置を適宜湾曲させ、その幅方向縁部を第
2溝部26の底部と凸部27との間に係合する。以下、前述
したように、第1部材21および第2部材22を相互に積層
固定させて導電体保持具10とした後、この導電体保持具
10をクリップ37により車体に固定する。
【0029】前述したような導電体保持具10によれば、
第1部材21および第2部材22によりフラットケーブル11
を厚み方向に挟持するため、車体にフラットケーブル11
固定するにあたって、従来のような粘着テープによる取
り付け作業が必要なく、かつ、フラットケーブル11が長
手方向に位置ずれをおこす虞れがない。また、この導電
体保持具10によれば、第2部材22に設けられた押圧手段
34がフラットケーブル11を厚み方向に屈曲するため、フ
ラットケーブル11を確実に固定できる。
【0030】さらに、この導電体保持具10は、第1部材
21および第2部材22にそれぞれ係合部29,爪部30が設け
られているため、これらの係合部29,爪部30を相互に係
合させるという極めて簡単な操作によりフラットケーブ
ル11を挟持できる。特に、この導電体保持具10は、例え
ばボルト・ナットにより第1部材21および第2部材22を
相互に固定する場合に比較して、作業手順を簡略化でき
るとともに構成部品を少数化できる。
【0031】また、前述した導電体保持具10は、フラッ
トケーブル11を収容可能な案内溝23が第1部材21に設け
られているため、第1部材21に対してフラットケーブル
11が幅方向に相対移動する虞れがなく、フラットケーブ
ル11を確実に固定できる。特に、この案内溝23は、側壁
に凸部27が設けられているため、当該案内溝23の底部
と、この凸部27との間にフラットケーブル11の幅方向縁
部を係合させることにより、フラットケーブル11を案内
溝23内に仮固定でき、これにより作業を容易に行える。
【0032】そして、前述した案内溝23は、互いに交差
する第1溝部25および第2溝部26を有しているため、第
1溝部25および第2溝部26に対してフラットケーブル11
を選択的に収容させることにより、フラットケーブル11
を直線状あるいは略直角に引き回すにあたって汎用性が
得られる。特に、この案内溝23は、第1溝部25および第
2溝部26の交差部分に凹部28が設けられているため、フ
ラットケーブル11を折り返した場合、2倍の厚み寸法を
有する折り返し部分を凹部内に収容することにより、当
該部分に過負荷が作用せず、これによりフラットケーブ
ル11に断線等が生じる虞れがない。
【0033】また、そして、凹部28に対して同一面に沿
う第2溝部26は、第1溝部25に対して段差形成されてい
るため、フラットケーブル11を折り返した場合、折り返
し部分から延びる部分に無理な負荷が作用し難くく、断
線等の虞れが少ない。さらに、この案内溝23は、凹部28
の深さがフラットケーブル11の厚み寸法に対応している
ため、フラットケーブル11における折り返し部分以外の
部分を平坦に固定できる。そして、凹部28が平面三角形
であるため、フラットケーブル11の折り返し部分を当該
部分に収容することにより、位置ずれ等が生じないよう
にフラットケーブル11の折り返し部分を保持できる。
【0034】図4に示すように、本発明に係る第2実施
形態である導電体保持具40は、第1部材41および第2部
材42をそれぞれ厚み方向に貫通する貫通孔43,44を有し
ているとともに、第1部材41および第2部材42が薄肉ヒ
ンジ45を介して連結されている。貫通孔43,44は、第1
部材41および第2部材42が薄肉ヒンジ43を中心として、
本を閉じるように相互に回動されて積層されたときに互
いに一致するように設けられてる。従って、この導電体
保持具40は、貫通孔43,44に対して連続して挿通した固
定ボルト46を車体に螺合することにより固定されるよう
になっている。
【0035】この導電体保持具40によれば、基本的に前
述した導電体保持具10と略同様な構成を有しているた
め、前述した導電体保持具10と略同様な効果が得られ
る。これに対して導電体保持具40によれば、第1部材41
および第2部材42が薄肉ヒンジ45を介して連結されてい
るため、第1部材41および第2部材42を一体成形でき、
これにより構成部品を少数化できるとともに、複数の部
品を管理する場合に比較して部品管理も簡略化できると
いう効果が得られる。
【0036】また、このような導電体保持具40によれ
ば、第1部材41および第2部材42にそれぞれ設けられた
貫通孔43,44に固定ボルト46を挿通可能であるため、異
なる長さ,直径,ピッチを有する固定ボルト46を適宜選
択的に採用することにより、自動車を構成する他の部位
や部品に対して任意に固定できる。さらに、この導電体
保持具40によれば、爪部30が第2部材にのみ設けられて
いるため、第1部材41および第2部材42を積層させて車
体に固定すると、突起となる爪部30の先端が車体に向く
ことになり、他部品に対する障害となる可能性を低くで
きる。
【0037】図5には、本発明に係る第3実施形態であ
る導電体保持具50が示されている。この導電体保持具50
は、案内溝23を構成する第1溝部25の形態と、第1溝部
25に設けられた凹部58の平面形状と、第2部材52の突起
24を構成する第1突起53の形態とが前述した導電体保持
具10に対して異なる点となっている。すなわち、第1溝
部25および第1突起53の長手方向両側にそれぞれ押圧凹
部36,36および押圧凸部35,35が設けられている。ま
た、第1溝部25に設けられた凹部58は、一対の三角形を
一辺が重複するように積層させたような平面形状を有し
ている。このような導電体保持具50によれば、前述した
導電体保持具10において得られた効果に加えて、フラッ
トケーブル11を直角に引き回すにあたって、右曲がり、
あるいは左曲がりに対応できるという効果が得られる。
【0038】図6には、本発明に係る第4実施形態であ
る導電体保持具60が示されている。この導電体保持具60
は、第1部材61を構成する第1溝部25の凹部68が平面略
正方形とされ、第2溝部66が凹部68を通過して第1溝部
25を横断するように形成されている。この第2溝部66
は、長手方向における端面61D側に押圧凹部36が設けら
れている。これに対応して、第2部材62は、一対の第2
突起32A,32Bが第1突起31を幅方向に挟む位置に設け
られている。第2突起32Bには、第2溝部66の押圧凹部
36に対応する押圧凸部35が設けられている。
【0039】このような導電体保持具60によれば、前述
した導電体保持具10において得られた効果に加えて、一
対のフラットケーブル11を直線状に交差させた状態、あ
るいは略直角に引き回した一対のフラットケーブル11を
互い平面点対称に配置した状態で固定できる。
【0040】なお、本発明の導電体保持具は、前述した
各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良
等が可能である。例えば、前述した各実施形態において
は、第1部材および第2部材のみが例示されていたが、
本発明は第3部材,第4部材……第n部材を用いて多層
積層させてもよい。
【0041】また、本発明の導電体保持具は、自動車用
に限定されず、船舶,鉄道,航空機,重機,各種建物や
各種工作機械等にも適用可能である。その他、前述した
実施形態において例示した取付面,導電体,第1部材,
第2部材,押圧手段,爪部,案内溝,凸部,第1溝部,
第2溝部,凹部,薄肉ヒンジ,貫通孔等の材質,形状,
寸法,形態,数,配置個所等は本発明を達成できるもの
であれば任意であり、限定されない。
【0042】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、請求項1に記載したように、第1部材および第2部
材が導電体を厚み方向に挟持可能であるため、車体等の
取付面にフラットケーブル等の導電体を固定するにあた
って、従来のような粘着テープによる取り付け作業が必
要ないとともに、導電体が長手方向に位置ずれをおこす
虞れがない。
【0043】また、本発明によれば、請求項2に記載し
たように、押圧手段が導電体を厚み方向に押圧するた
め、導電体を第1部材および第2部材に対する相対位置
に保持でき、これにより導電体を確実に固定できる。さ
らに、本発明によれば、請求項3に記載したように、第
1部材あるいは第2部材に溝部が形成されているため、
第1部材および第2部材に対して導電体が幅方向に相対
移動する虞れがなく、これにより導電体を確実に固定で
きる。
【0044】また、本発明によれば、請求項4に記載し
たように、導電体の幅方向縁部が溝部の側壁に係合され
るため、第1部材および第2部材を相互に連結するにあ
たって、導電体を案内溝内に仮固定でき、これにより導
電体の固定作業を容易に行える。さらに、本発明によれ
ば、請求項5に記載したように、第1溝部および第2溝
部の交差部分に凹部が設けられているため、導電体を面
方向に沿って略直角に引き回す場合であっても、2倍の
厚み寸法を有する折り返し部分を凹部内に収容すれば過
負荷が作用せず、これにより導電体に断線等が生じる虞
れがない。
【0045】そして、本発明によれば、請求項6に記載
したように、第2溝部の底部と、凹部の底部とが同一面
に沿って配置されているため、第1溝部に対して第2溝
部が段差形成されることになり、前述したように、導電
体を面方向に沿って略直角に引き回す場合であっても、
導電体に無理な負荷が作用し難い。さらに、本発明によ
れば、請求項7に記載したように、凹部の深さが導電体
の厚み寸法に対応しているため、折り返し部分以外の導
電体を平坦に固定できる。また、本発明によれば、請求
項8に記載したように、凹部が平面三角形であるため、
この凹部に収容することにより導電体の折り返し部分を
保持できる。
【0046】そして、本発明によれば、請求項9に記載
したように、前記第1部材および前記第2部材を貫通す
る貫通孔が設けられているため、貫通孔に挿通させた固
定ボルトを取付面に螺合することにより導電体を容易に
固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態を示す全体斜視図で
ある。
【図2】本発明に係る第1実施形態を示す全体斜視図で
ある。
【図3】案内溝に設けられた凸部を示す要部拡大断面図
である。
【図4】本発明に係る第2実施形態を示す全体斜視図で
ある。
【図5】本発明に係る第3実施形態を示す全体斜視図で
ある。
【図6】本発明に係る第4実施形態を示す全体斜視図で
ある。
【符号の説明】
10,40,50,60 導電体保持具 11 フラットケーブル(導電体) 21,41,51,61 第1部材 22,42,52,62 第2部材 23 案内溝 25 第1溝部 26,66 第2溝部 28,58,68 凹部 30 爪部 35 押圧手段 44 貫通孔 45 薄肉ヒンジ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付面に沿って帯状の導電体を固定する
    ための導電体保持具であって、 前記導電体を厚み方向に挟持する第1部材および第2部
    材を備え、前記第1部材および前記第2部材が前記導電
    体の表裏にそれぞれ面当接可能であるとともに、前記第
    1部材が前記取付面に固定可能であることを特徴とする
    導電体保持具。
  2. 【請求項2】 前記第1部材および前記第2部材のうち
    の一方に前記導電体を厚み方向に押圧する押圧手段が設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載した導電
    体保持具。
  3. 【請求項3】 前記第1部材および前記第2部材におけ
    る相互対向面のうちの一方を横断する案内溝を有し、前
    記案内溝が前記導電体を収容可能であることを特徴とす
    る請求項1に記載した導電体保持具。
  4. 【請求項4】 前記案内溝の側壁に設けられた凸部を有
    し、前記凸部と前記案内溝の底部との間に前記導電体の
    幅方向縁部が係合可能であることを特徴とする請求項3
    に記載した導電体保持具。
  5. 【請求項5】 前記案内溝が、互いに交差する直線状の
    第1溝部および第2溝部を有し、前記第1溝部および前
    記第2溝部の交差部分に凹部が設けられていることを特
    徴とする請求項3に記載した導電体保持具。
  6. 【請求項6】 前記第2溝部の底部と、前記凹部の底部
    とが同一面に沿って配置されていることを特徴とする請
    求項5に記載した導電体保持具。
  7. 【請求項7】 前記凹部の深さが前記導電体の厚み寸法
    に対応していることを特徴とする請求項5に記載した導
    電体保持具。
  8. 【請求項8】 前記凹部が平面三角形であることを特徴
    とする請求項5に記載した導電体保持具。
  9. 【請求項9】 前記第1部材および前記第2部材を貫通
    する貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載した導電体保持具。
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