JPS6040522B2 - 3葉断面ポリアミド繊維の製造方法 - Google Patents

3葉断面ポリアミド繊維の製造方法

Info

Publication number
JPS6040522B2
JPS6040522B2 JP1954778A JP1954778A JPS6040522B2 JP S6040522 B2 JPS6040522 B2 JP S6040522B2 JP 1954778 A JP1954778 A JP 1954778A JP 1954778 A JP1954778 A JP 1954778A JP S6040522 B2 JPS6040522 B2 JP S6040522B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trilobal cross
section
producing
filament
trilobal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1954778A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS54112211A (en
Inventor
英夫 磯田
浩 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP1954778A priority Critical patent/JPS6040522B2/ja
Publication of JPS54112211A publication Critical patent/JPS54112211A/ja
Publication of JPS6040522B2 publication Critical patent/JPS6040522B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は3葵断面ポリアミド繊維の製造方法に関するも
のであり、特にカーペット用原糸として有用な潜在巻縦
性を有する3葉(特にY字型)断面ポリアミド繊維の新
規な製造方法に関するものである。
従来より3葉断面フィラメントは、特公昭36−207
7び号公報、特公昭37−5268号公報、特公昭47
一35934号公報、特開昭52一59723号公報等
によって公知であり、特異なギラギラした光沢を有する
ことと汚れがあまり目立たないこと等の性質を利用して
、衣料およびインテリャ分野への用途展開が行なわれて
いる。
3葉断面繊維をカーペットのようなィンテリャ用途に供
する場合には、耐摩耗性、高ヤング率、嵩高性、巻縮性
等の諸特性を付与することが必要とされ、耐摩耗性およ
び高ヤング率の面から素材としてはもっぱらポリアミド
繊維が一般に使用されている。
又嵩高性および巻縮’性を付与する目的でサイド・バィ
・サイド型の複合繊維にしたり、非対称冷却法あるいは
片面擦過法等によって繊維横断面構造に異万性を与えて
潜在巻縮繊維にしたり、あるいは単に公知の機械巻縮乃
至テクスチア一如工により嵩鳶性を付与する手段が採用
されている。巻綱性はカーペットのような繰返し圧縮に
対する回復性が要求される用途分野では特に重要な特性
であり、サイド。バィ・サイド型の複合繊維にすること
によって高い巻縞性を付与することができる。しかしこ
の方法の場合、紡糸設備が複雑になるため原糸製造コス
トが高くなる欠点がある。また単なる機械巻縮や高速流
体等を用いた公知のテクスチアー加工のみでは十分満足
し得る巻縮を有する繊維が得られない。本発明者等はか
かる現状に鑑み、耐摩耗性、高ヤング率、嵩高性および
巻縮性が良好なカーペット用原糸を安価に製造する方法
について鋭意研究を重ねた結果、ついに所期の目的を達
成する本発明をなすに至ったのである。
即ち、本発明は、3葉断面ポリアミド繊維を溶融紡糸す
る方法において、紡糸口金から溶融紋出した未固化状態
の3葉断面ポリアミドフィラメントを、該フィラメント
の突起の1つが該フィラメントの中心から冷却気流の吹
出側に向って突出する位置関係を満足するように冷却気
流を吹き当てて冷却固化し、必要に応じて油剤処理を行
なった後、一旦巻き取ることなく0.1〜0.6夕/d
の延伸力で熱延伸し、しかる後巻き取ることを特徴とす
る3葉断面ポリアミド繊維の製造方法である。本発明は
上記の如く、‘ィ}3葉断面ポリアミドフィラメントを
、‘。}紙糸口金直下において特定方向から冷却気流を
吹き当てて非対称冷却すること、およびし一一旦巻き取
ることなく0.1〜0.6夕/dの延伸張力で熱延伸し
、しかる後巻き取るという3要結の一体不可分の結合に
よってはじめて所期の目的を達成することができるもの
である。溶融紙糸された三葉断面フィラメントを紡糸口
金直下で特定方向から冷却気流を吹き当てて非対称冷却
し、潜在巻縦繊維を得る方法に関しては、繊維学会誌v
ol.24,No.11(19職)、特公昭47一35
934号公報、第7回繊維連合研究発表会研究発表要旨
(昭和5位王10月23日、24日)、特開昭52−5
9723号公報等に記載されている。
この公知文献によれば、三葉断面フィラメントの突起部
が冷却気流の風上側に位置する場合と風下側に位置する
場合とでは、非対称冷却による繊維断面における微細構
造の異方性の大きさ(従って潜在巻綾性能)に差異が生
じ、(前者が異方性大)かつ潜在巻縞を顕在化(巻綾発
現)したときに、フィラメントの突起部が前者ではコイ
ル状巻縞の内側に、後者では外側に位置する事実が明ら
かにされている。本発明は、耐摩耗性および高ヤング率
を得るために素材としてポリアミド繊維を選定し、高巻
縦性および圧縮耐久性を得るために三葉断面フィラメン
トの突起部が冷却気流の風上側に位置するような冷却方
式を採用する。
本発明におけるポリアミド繊維は、特に限定しないが、
ナイロン6および66が最も代表的なものである。
次に本発明における紡糸口金直下の冷却方法の詳細を第
1〜3図によって説明する。
第1〜3図は紙糸口金から溶融紡出された未固化状態の
3葉断面ポリアミドフィラメント日こ対し冷却気流を吹
き当てる本発明の実施態様を例示した横断面図であり、
フィラメントの中心をC、3つの突起(葉)をそれぞれ
A,,A2およびん、突起A,の先端をB、冷却気流の
吹出方向を3本の矢印Q、フィラメントの中心Cを通る
冷却気流の流線をE、フィラメントの中心Cと突起い.
の先端Bとを結ぶ直線をD、冷却気流の吹出方向と前記
直線Dとのなす角を8で示した。本発明ではフィラメン
トの突起の1つ(第1〜3図では突起め,)が該フィラ
メントの中」DCから冷却気流の吹出側(矢印Q側)に
向って突出する位置関係を満足するように冷却気流を吹
き当てて冷却固化するものであるが、具体的にはこの位
置関係は、第1図および第3図に示すように、直線○と
直線Eとのなす角0が10度より小さい角となるような
位置関係にすることが好ましい。しかして最も好ましい
冷却態様は、第2図に示す如く、0が0度、即ち、突起
の真正面から冷却気流を吹き当てる場合である。か)る
本発明の冷却態様にすると、突起A,は全体が強冷され
、他の突起んおよびA3は冷却気流の風下側に渦流が生
じ、加熱された気流のよどみが形成されてデッドスペー
スとなるため徐冷となる。従ってフィラメントの断面異
方性は著しく大きくなり、高度の潜在巻縮性能を有する
フィラメントが得られる。第1〜3図では突起A,につ
いて代表的に説明したが、他の突起公2あるし、はんが
冷却気流の吹出側に位置する場合も同様である。要は3
つの突起の中のいずれか1つが冷却気流の吹出側に向っ
て突出する位置関係が保持されておればよい。冷却気流
の速度は、非対称冷却効果を得る必要上、通常の衣料用
糸の製造の場合より高速とするのがよく、少なくとも0
.3h/sec、好ましくは0.7〜1.靴/secと
するのがよい、又冷却気流の吹き当て位置も非対称冷却
効果に影響を与え、特に鮫糸口金面にできるだけ近い位
置から冷却を開始することが好ましい。しかしあまりに
も紡糸口金面に近過ぎると紡糸口金が冷却されて紡糸安
定性を悪化させるので、冷却気流はその最上面が紡糸口
金面から4〜10仇吻、好ましくは4.5〜6物吻下方
に位置するように設定するのがよい。三葉断面フィラメ
ントの級糸オリフィスの形状は本発明では特に限定しな
いが、Y型、T型等のスリット状のものが一般的である
かかるスリット状オリフィスにおいては、各スリットの
スリット長/スリット幅の比が3〜15のものが好適で
ある。これは非対称冷却効果を効果的ならしめる目的の
ほかにカーペットにしたときの繰り返し圧縮に耐え得る
巻縮フィラメント構造を得るためである。複数本の単糸
からなるマルチフィラメントを紡糸する場合には複数個
の紡糸オリフィスが穿設された紡糸口金が使用される。
その場合、各紡糸オリフィスのすべてが第1〜3図に示
したようなひく10度の関係になるように配置すること
が望ましいが、フィラメント数が多い場合には、若干数
のものがこの関係を満足していなくてもマルチフィラメ
ント全体の巻線特性を著しく悪化させることはないので
、そのようなオリフィス配置も許容される。特公昭47
−35934号公報記載のように冷却気流の吹出方向と
フィラメントの突起との位置関係を本発明と正反対の関
係にする場合には、風下側の突起も十分冷却気流と接触
するため非対称冷却効が小さく、高度の潜在巻縮能を有
するフィラメントを得ることができない。
本発明は前記した如く冷却気流によって冷却団ヒしたフ
ィラメントを、次いで必要に応じて油剤理し、一旦巻き
取ることなく引き続き0.1〜0.6夕/dの延伸張力
で熱延伸し、しかる後巻き取るものである。
溶融紙糸と延伸を連続的に行なうことはポリアミド繊維
の非対称冷却による高度な潜在巻縮能を得る上で特に重
要な要件であり、本発明者等によって初めて見出された
新規な事実である。従来ポリアミド繊維はポリエステル
繊維やポリプロピレン繊維に〈らべて非対称冷却による
潜在巻縦発現性能が著しく劣り、ポリエステル繊維の約
1/1批茎度の巻縮数のものしか得られないと一般に認
められていた。そのためポリエステル繊維やポリプロピ
レン繊維については非対称冷却法による巻縮繊維の製造
が工業的に実施されたにも拘らず、ポリアミド繊維につ
いては工業的実施がなされなかった。本発明者等はポリ
アミド繊維の非対称冷却による潜在巻縮能の向上に関し
て鋭意研究を重ねた結果、級糸してから延伸するまでの
経時々間が巻縮発現力に大きな影響を与える事実を知見
した。
即ち、ポリアミド繊維の場合、抜糸してから延伸するま
での時間が長くなるに従って潜在巻縮発現力が著しく低
下することが判明した。本発明はかかる知見に基づくも
のであり、前記の如く、紙糸と延伸を連続的に行なうこ
とによって、紡糸工程で付与した非対称冷却による潜在
巻縦能を全く低下させることなく100%巻縮発現力に
転換させるものである。かかる方式を採用する場合には
、紡糸後未延伸糸として一旦巻取り、しかる後鋼湿(シ
ーズニング)工程を経てから延伸する従釆方法にくらべ
、巻縮発現力が著しく向上する。繊維の潜在巻縮性能の
評価メジャーとして、単糸を無拘束状態(フリー)で1
6000乾熱で19段、間熱処理したときに発現するコ
イル状巻縮の曲率半径p(単位柵)の逆数1/pを用い
ると、前記従来法による場合には1/p±0.5である
ものが、本発明によれば1/p羊1.5〜3.0となり
、本発明は従釆法よりも約3〜6倍も潜在巻綱性能が大
きなポIJアミド繊維を得ることができるものである。
本発明にかかる顕著な効果が如何なる理由によってもた
らされるかという理由は禾だ十分解明されていないが、
非対称冷却による断面異方性構造がポリアミド未延伸糸
特有の後伸び現象によって緩和され、次第に消失するの
ではないかと推測される。即ち、従釆からポリアミド未
延伸糸は、放置しておくと次第に空気中の水分を吸湿し
て伸びる質があることが知られており、紡糸巻取時間が
〈なると巻取パッケージの巻崩れを生じることもあるが
、この吸湿後伸びにより繊維内部構造が化し、それと同
時に断面異万性構造も変化するのではないかと思われる
。本発明は禾延伸糸状態での後伸びが生じる前に延伸を
完了し、断面異方構造が緩和消失する時間を与えないよ
うにするものであり、級糸工程で連続的に熱延伸し、し
かる後巻き取る方式を採用する。この熱延伸は、加熱ロ
ーラ、加熱板、加熱ピン、電気炉式非接触ヒ−ター等の
任意の加熱手段により、被処理ポリアミド繊維の二次転
移点以上の温度、好ましくは50午0以上12000未
満の温度で、0.1〜0.6夕/dの比較的低張力下で
行なうのがよい。0.6夕/dを超える高張力延伸では
断面異方性構造が機械的な力によって破壊され、潜在巻
縞性能が低下する傾向がある。
又0.1夕/d未満の低張力延伸では後伸びを完全にな
くすことができず、潜在巻縞性能の低下をきたす。熱延
伸は1.0〜1.6夕/dの延伸張力を得るのに合目的
的であり、かかる延伸条件下では一般にネッキング延伸
となり、カーペット用として好ましい強伸度を有する延
伸糸が得られる。尚、熱延伸に先立って1.01〜1.
5の苦の予備延伸(冷延伸)を行うと延伸安定性が一段
と向上し、熱延伸時のたわみによる糸切れを減少させる
ことができる。熱延伸を2段以上に分けて行なう場合に
は、最初の熱延伸を前記条件で行ない、2段目以降は1
段目より高温を採用するのがよい。熱延伸と巻取りとの
間で公知のテクスチアー加工を行なって嵩高性を付与す
ることは、カーペット用に供する場合には特に推奨され
る。延伸糸の織度は最終用途に応じて適宜決定されるが
、力−ペット用の場合には6〜3Mが一般的である。
本発明は以上のように潜在巻綱性能が極めて優れた三葉
断面ポIJアミド繊維を製造することができるものであ
り、最終製品となすまでの任意の工程で巻縦発現処理を
することにより、特定方向からの非対称冷却に起因して
3つの突起の中の1つがコイル状巻縮の内側に位置する
ため、圧縮力に対しスプリングの働きをする巻瀬繊総が
得られ、ポリアミド繊維特有の高耐摩耗性および高ヤン
グ率と相挨つて、繰返し圧縮のかかるカーペット用源糸
として特に好適な繊維が得られるものである。
次に実施例を示して本発明を一段と明確にする。
実施例 1 常法によって製造したポリカプロラクタム(98%濃硫
酸中、濃度lwt%、温度25q○で測定)を、Y型ス
リット孔(各スリットのスリット幅0.1肋、スリット
長0.9奴、隣接スリットのなす角度120度で且スリ
ット交叉点に関し対称なスリット孔)68個を千鳥形で
且各スリット孔の対応する各スリットがいずれも同一方
向に向くように穿設した紙糸口金を用い、各孔当りのポ
リマー吐出量5.6多/min、紙糸温度260℃で熔
融紙糸し、紙糸口金面から4仇舷下方に冷却気流の最上
流面がくるように紡出糸条に直交する1.5mの冷却帯
城(室温の冷却空気使用)を設けて冷却固化し、100
皿/minの引取温度で引き取りつつ水性油剤処理を行
ない、次いで一旦巻き取ることなく100℃の加熱供給
ローラとセパレートローラに6回巻き付けた後、250
瓜h/minの周速で回転する延伸ローラとセパレート
ローラに巻き付けて2.9音延申し、250伍h/mi
nの速度で連続的に巻き取った。
紡糸口金直下の未固化状態の三葉断面ポリアミド繊維に
対する冷却空気の吹当方向(第1〜3図ト示す角度8で
表わす)および冷却空気の吹当速を種々変更した場合の
級出糸条のたわみ、糸揺、紡出糸条(単糸)同士の融着
、断糸、およびられた潜在巻縮繊維の潜在巻縮性能〔前
記1/p(単位側‐1)で表わす、以下同じ。
〕を第1表に・した。第1表 第1表に示すように、8が100より小さい場合には、
冷却空気の吹当速度が0.3〜1.5m/secの範囲
で紡糸状態は安定しており、かつ潜在巻縮性能の優れた
三葉断面ポリアミド繊維が得られることがわかる。
これに対し、8が100以上になると、潜在巻縮‘性能
の優れた三葉断面ポリアミド繊維を級糸安定性良く製造
することが困難になることがわかる。比較例 1 紙糸と延伸を連続的に行なわないで、100帆/min
の引取速度で実施例1の実験No.2と同一条件で溶融
紡糸並びに油剤処理を行なった後、一旦禾延伸糸として
巻き取り、次いで該未延伸糸を200050%RHの室
内で5分間、24時間および7独特間それぞれ放置後1
0000の延伸ピンを用いて2.9割こ延伸して得た三
葉断面ポリアミド繊維の潜在巻縞性能(1/p)を調べ
たところ第2表に示す結果を得た。
尚第2表には比較のために本発明にかかる実験No.2
のデータも併記した。第2表 第2表より明らかな如く、一旦未延伸として巻取った後
放置し、しかる後延伸する場合には、放鷹時間が僅か5
分間であっても潜在巻綱性能1/pが1.4のものしか
得られず、潜在巻縮性能は紡糸と延伸とを連続的に行な
う本発明の場合の1/2に低下することがわかる。
又放置時間が2独時間あるいは7幼時間と長くなると巻
綱性能は更に一段と低下し、本発明の1/4〜1/6に
低下することが明らかである。実施例 2 紙糸口金面と冷却気流の最上流面との距離(以下ノズル
下距離という)を4柳、10仇舷および150柳と変更
した以外はすべて実施例1の実験No.2と同一条件で
紙溶紡糸および延伸して得た三葉断面ポリアミド繊維の
潜在者綾性能1/pを調べたところ、第3表に示す結果
を得た。
第3表 第3表に示すように、ノズル下距離が4〜100柳では
潜在巻縮性能が良好な繊維が得られるが、この距離が1
0仇肋を越えると非対称冷却効果が減少し、潜在巻縞性
能が著しく低下することがわかる。
実施例 3 延伸温度を20〜120℃、予備延伸倍率を1.00〜
1.2針音(冷延伸)の範囲で種々変更し、かつ延伸倍
率を2.10〜2.7の音の範囲で変更した以外はすべ
て実施例1の実験No.2と同一の条件で溶融級糸し、
一旦巻き取ることなく延伸して三葉断面ポリアミド繊維
を製造した。
本例における延伸時の加熱供給ローラ上での糸ハネ状況
および得られた繊維の潜在巻縦性能(1/p)を第4表
に示す。
第4表 第4表に示すように熱延伸をしない場合(実験No.3
2および33)には潜在巻縮性能の優れた繊維を得るこ
とができない。
これは延伸張力が大きくなり過ぎるために断面異万性構
造が機械的な力によって破壊されることに起因している
ものと思われる。熱延伸時の延伸温度が100o0以上
となり且つ延伸倍率が小さくなると加熱供給ローラ上で
の糸ハネ現象が起こるが、この糸ハネは予備延伸を行な
うことによって減少させることができることがわかる(
実験No.36〜3壕参照)。
実施例 4 冷却固化後の引取速度を600〜500血/minの範
囲で種々変更し、それに応じて熱延伸倍率を変更した以
外は実施例1の実験No.2と同一条件で熔融紡糸し、
一旦巻き取ることなく延伸して三葉断面ポリアミド繊維
を製造した。
かくして得た繊維の潜在者綱性能(1/p)を第5表に
示す。第5表第5表に示すように冷却固化後の引取速度
を、くするほど潜在巻縞性能の優れたものが得られる傾
向があることがわかる。
実施例 5 紡糸、延伸条件を実施例1および2の実験No.2,7
,18,23,29および31と同一条件とし、延伸後
直ちに巻き取ることなく、更に引き緩いて22000の
高速加熱空気を使用して該延伸糸を嵩高加工用語箱内に
連続的に押込んでテクスチアーリングを行ない、しかる
後得られた嵩高加工糸(BulkedContinuo
雌FilamenP)を200仇h/minの巻取速度
で連続的に巻き取った。
かくして得た嵩高加工糸(165M/68)をタフトミ
シンを用いて目付が100になるような条件でタフトし
、得られたタフト布(生機)を沸水中で30分間熱処理
し、次いで風乾して沸水処理布を製造した。
該濁水処理布のループ形状および素足で踏んだ際の弾力
性を調べた。
また該深水処理布をループを上側にし底面を平板上に接
着剤で貼り付け、該平板を水平に固化した後、灘水処理
布の上に2kg/地の荷重を5分間かけ、次いで5分間
除重し、再び5分間荷重をかけ、また5分間除重すると
いった要領で合計6時間圧縮、回復を繰り返し、最後の
除重をしてから15分間後にこの荷重処理布についても
沸水処理布と同様にしてループ形状および素足で踏んだ
際の弾力性を調べた。
結果を第6表に示す。
第 6表 第6表に示すように実験No.47,48および51の
場合、沸水処理後および荷重処理後もループはへたらず
に立っており、また良好な弾力性を保持していた。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は縁糸口金から溶融縁出された未固化状態の
3葉断面ポリアミドフィラメントに対し冷却気流を吹き
当てる本発明の実施態様を例示した横断面図である。 F…・・・三葉断面フィラメント、A,,〜,A3・・
・・・・突起、B・・・・・・突起A.の先端、C・・
・・・・フィラメントの中心、D・・・・・・フィラメ
ントの中心Cと突起A,の先端Bとを結ぶ直線、E・・
・・・・フィラメントの中心Cを通る冷却気流の流線、
Q・…・・冷却気流の吹出方向。 第1図 第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 3葉断面ポリアミド繊維を溶融紡糸する方法におい
    て、紡糸口金から溶融紡出した未固化状態の3葉断面ポ
    リアミドフイラメントを、該フイラメントの突起の1つ
    が該フイラメントの中心から冷却空気の吹出側に向つて
    突出する位置関係を満足するように冷却気流を吹き当て
    て冷却固化し、必要に応じて油剤処理を行なつた後、一
    旦巻き取ることなく0.1〜0.6g/dの延伸張力で
    熱延伸し、しかる後巻き取ることを特徴とする3葉断面
    ポリアミド繊維の製造方法。 2 Y型スリツト孔を有する紡糸口金を用いる特許請求
    の範囲第1項記載の3葉断面ポリアミド繊維の製造方法
    。 3 Y型スリツト孔の各スリツトのスリツト長/スリツ
    ト幅の比が3〜15である紡糸口金を用いる特許請求の
    範囲第2項記載の3葉断面ポリアミド繊維の製造方法。 4 冷却気流の吹出方向と、3葉断面フイラメントの中
    心と冷却気流の吹出側に向つて突出する突起の先端とを
    結ぶ直線とのなす角が10度より小さい特許請求の範囲
    第1項記載の3葉断面ポリアミド繊維の製造方法。5
    冷却気流を0.3〜1.5m/secの速度でフイラメ
    ントに直交して吹き当てる特許請求の範囲第1項又は第
    4項記載の3葉断面ポリアミド繊維の製造方法。 。6 冷却気流をその最上流面と紡糸口金面との距離が
    4〜100mmとなるように吹き当てる特許請求の範囲
    第1項、第4項又は第5項記載の3葉断面ポリアミド繊
    維の製造方法。7 熱延伸に先立つて1.01〜1.5
    0倍の予備延伸を行なう特許請求の範囲第1項又は第7
    項記載の3葉断面ポリアミド繊維の製造方法。 8 熱延伸と巻取りとの間でテクスチアー加工を行なう
    特許請求の範囲第1項記載の3葉断面ポリアミド繊維の
    製造方法。
JP1954778A 1978-02-21 1978-02-21 3葉断面ポリアミド繊維の製造方法 Expired JPS6040522B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1954778A JPS6040522B2 (ja) 1978-02-21 1978-02-21 3葉断面ポリアミド繊維の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1954778A JPS6040522B2 (ja) 1978-02-21 1978-02-21 3葉断面ポリアミド繊維の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54112211A JPS54112211A (en) 1979-09-03
JPS6040522B2 true JPS6040522B2 (ja) 1985-09-11

Family

ID=12002330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1954778A Expired JPS6040522B2 (ja) 1978-02-21 1978-02-21 3葉断面ポリアミド繊維の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6040522B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4301102A (en) * 1979-07-16 1981-11-17 E. I. Du Pont De Nemours And Company Self-crimping polyamide fibers
US4492731A (en) * 1982-11-22 1985-01-08 E. I. Du Pont De Nemours And Company Trilobal filaments exhibiting high bulk and sparkle
CN111041700B (zh) * 2019-12-29 2021-08-13 江苏恒力化纤股份有限公司 一种涤纶毛毯面料的制备方法
CN111041632B (zh) * 2019-12-29 2021-06-25 江苏恒力化纤股份有限公司 一种精纺毛织物的制备方法
CN111118635B (zh) * 2019-12-29 2021-08-13 江苏恒力化纤股份有限公司 医用抗菌织物用纤维及其制备方法
CN111118632B (zh) * 2019-12-29 2021-12-17 江苏恒力化纤股份有限公司 一种仿兔毛pbt纤维及其制备方法
CN111041678B (zh) * 2019-12-29 2021-08-13 江苏恒力化纤股份有限公司 双面异绒纤维面料的制备方法
CN111118685B (zh) * 2019-12-29 2021-08-13 江苏恒力化纤股份有限公司 一种包芯纱的制备方法
CN111134379B (zh) * 2019-12-29 2021-08-13 江苏恒力化纤股份有限公司 一种内衣用无胶棉的制备方法
CN111088584B (zh) * 2019-12-29 2021-08-13 江苏恒力化纤股份有限公司 一种针织泡泡纱的制备方法
CN111101281B (zh) * 2019-12-29 2021-08-13 江苏恒力化纤股份有限公司 一种拉舍尔毛毯的制备方法
CN110983528B (zh) * 2019-12-29 2021-10-19 江苏恒力化纤股份有限公司 一种浮深仿麻涤纶纤维及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS54112211A (en) 1979-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3863780B2 (ja) 多葉形ポリマーフィラメントおよびこのポリマーフィラメントから製造される物品
KR840000771B1 (ko) 자기권축성 단일성분 섬유의 제조방법
JPS6040522B2 (ja) 3葉断面ポリアミド繊維の製造方法
TWI244513B (en) Poly(trimethylene terephthalate) tetrachannel cross-section staple fiber
EP1636405A1 (en) Polytrimethylene terephthalate hollow composite staple fibers and process for producing same
JPS62191511A (ja) 高収縮ポリエステル繊維及びその製造法並びにポリエステル混繊糸及びその製造方法
US5733656A (en) Polyester filament yarn and process for producing same, and fabric thereof and process for producing same
TWI532893B (zh) 假撚用聚醯胺混纖複合紗
KR870000413B1 (ko) 콘쥬게이트 필라멘트와 그 제조방법
JPH0252004B2 (ja)
US4419313A (en) Self crimping yarn and process
JP4527875B2 (ja) 捲縮ポリエステル繊維
JPS5813720A (ja) 高伸縮性を有するノントルク捲縮加工糸の製造法
JPH0813244A (ja) 旋回部を有するポリエステル偏平断面糸及びその製造方法
JP2854412B2 (ja) 潜在捲縮糸の製造方法およびその紡糸口金
JP2866190B2 (ja) 伸度差を有する混繊糸の製造方法
JPH0361765B2 (ja)
JPH0367122B2 (ja)
JP3395246B2 (ja) 人工芝用原糸
JPH04174753A (ja) 長繊維不織布
JPH10158932A (ja) ポリエステル極細繊維とその製造方法
JP4021794B2 (ja) 織物用複合繊維及びその製造法
JPH0429778B2 (ja)
JPH0617338A (ja) 人工芝生用ポリアミド系パイル糸およびその製造方法
JP3556754B2 (ja) シックアンドシン糸条の製造法およびその延伸装置