JPS6040216Y2 - ミシンの縫模様サイクル縫装置 - Google Patents

ミシンの縫模様サイクル縫装置

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JPS6040216Y2
JPS6040216Y2 JP11174380U JP11174380U JPS6040216Y2 JP S6040216 Y2 JPS6040216 Y2 JP S6040216Y2 JP 11174380 U JP11174380 U JP 11174380U JP 11174380 U JP11174380 U JP 11174380U JP S6040216 Y2 JPS6040216 Y2 JP S6040216Y2
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sewing
cam
stopper
sewing machine
cycle
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康郎 佐野
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蛇の目ミシン工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は縫模様発生カムを内蔵したミシンにおいて、縫
模様発生カムの1サイクル終了ごとにミシンが針定位置
で停止する。
所謂サイクル縫ができるようにしたミシンの縫模様サイ
クル縫装置に関するものである。
(従来技術) 従来、縫模様発生カムを用いて縫模様を形成するように
したミシンにおいて、縫模様発生カムの停止位置は不定
であり、従ってその縫始めは必ずしも1個の縫模様を形
成する最初の縫目座標から始まるとは限らない。
また同一の縫模様または異なる縫模様を複数個組合わせ
た模様、所謂組合わせ模様を作る場合などにおいては、
1個の縫模様の1サイクル形戊が完了したときに確実に
ミシンが停止して次の縫模様の形成開始に備えるのが好
ましいが、実際には細心の注意をはらっても縫模様発生
カムの1サイクル終了後でもミシンが停止せず行き過ぎ
てしまったり、逆に縫模様発生カムの1サイクル終了前
にミシンが停止し未完成の縫模様になることが多い。
(目 的) 本考案は上記の如き欠点を解決するために考案されたも
のであり、縫模様発生カムの1サイクルを終了した時点
でミシンを針定位置で停止させ、もって引続く新たな縫
模様が最初の縫目座標から形成し得るようにしたもので
ある。
(実施例) 以下本考案の第一実施例を第1図乃至第20図によって
説明する。
1はミシン本体、2はミシンモータ(図示せず)によっ
て駆動されるベルト、3はミシン本体1に枢支されベル
ト2により回転する中間プーリ、4は該中間プーリによ
り駆動され、ベルト車5を回転させるベルトである。
ベルト車5は、ミシンの上軸6にねじ7で固着されたブ
ツシュ8に遊嵌され、空転させることができると共に、
またデクラッチ装置9を介して一体としてベルト車5の
回転が伝達される。
またベルト車5のミシン前面側には第8図に示すように
5本のピン10が一体に形成され、これらのピンの各々
に爪11が揺動可能に嵌め込まれている。
そしてベルト車5が回転すると爪11は遠心力により外
方へ変位して広がるようになっており、この変位はベル
ト車5の座ぐり面12の側壁13に当たって、外方への
広がりが制限されるようになっている。
デクラッチ装置9は、ブツシュ8の溝部14に配設され
る平板15とベルト車5の穴16の内周面17とで形成
される空間にコロ18を介在させ、該コロをストッパカ
ム19の腕20の角穴21で保持することにより構成さ
れている。
そして、腕20がブツシュ8に対して相対的に反時計方
向に回転することにより、コロ18がより狭い空間に押
し込まれるため、ベルト車5とブツシュ8とが一体とな
り、逆にブツシュ8に対して腕20が相対的に時計方向
に回転するとコロ18はより広い空間に押し出されるの
で、ベルト車5はブツシュ8に対して空転状態となる。
ストッパーカム19は第7図に示すような形状をしてお
り、大径部22の円周面上には切欠部23を持つカム2
4が形成され、中径部25には前述したデクラッチ装置
9のコロ18を保持するための腕20が形成されると共
に、ばね26を収容するための円弧状の凹部27が形成
されている。
28.29は円弧状の長穴であり、回転中心に対して略
々対称に2つ設けられ、ストッパーカム19本体を貫通
している。
またこれら各長穴の反時計方向の端部には座ぐり面30
が形成され、かつ該座ぐり面の部分と他の時計方向の長
穴部とは、幅の狭い部分で区切られた状態となっており
、座ぐり面30の部分にはポリウレタンゴムなどの緩衝
部材31.32が挿入され、その一端に形成された頭の
部分33が座ぐり面30に嵌合されて回転止めになると
同時に軸方向の位置が定められる。
また上記した幅の狭い部分により緩衝部材31.32が
時計方向に動き得ないようにされている。
更に長穴2B、29には段付ねじ34.35が挿通され
、該段付ねじはブッシュ8側面に対して締め付けられて
固着される。
更にまた小径部36は重重37および座金38の穴中心
39.40を嵌合させるように形成されている。
更にミシン前面側の側面にはストッパカム19を常に上
軸6に対して反時計方向に押圧するばね41の一端42
が嵌め込まれ、該ばねの他端43は上軸6に固着された
スプロケット44の側面に嵌め込まれている。
スプロケット44にはタイミングベルト45が巻き掛け
られ、下軸(図示せず)等が駆動される。
46は解放カムであって、第7図のような形状をしてい
る。
すなわち、フランジ47が最大径であり、そのミシン前
面側にはストッパ48を解放するための突起49が形成
され、後面側には外周に4個所の凹部50が形成された
円筒部51が設けられ、これらの凹部50に爪11の突
起52が落ち込むようになっている。
また穴53の内径はストッパカム19の中径部25の直
径に等しく、解放カム46とストッパカム19とがこの
部分で嵌合される。
穴53の内周面54には突起55が形成され、該突起は
ストッパカム19の円弧状の凹部27内に入り、凹部2
7の時計方向の端部と突起55との間にばね26が収容
され、結果としてブツシュ8から解放カム46を常に反
時計方向に押圧することになる(第11図、第13図等
参照)。
なお、解放カム46の軸方向の動きは重重37をねじ5
6でストッパカム19の側面に固着することで制限され
、ストッパカム19に対しては回転方向にのみ一定範囲
で運動が自由となる。
重重37の外周には4個所のカム面57が形成されてお
り、爪11の突起52は広幅であるから、重重37のカ
ム面57と解放カム46の円筒部51の外周面の双方に
係合する。
そして爪11の突起52が解放カム46の凹部50に落
ち込んだ場合に重重37に対して解放カム46が先行回
転すると爪11の突起52がカム面57に沿って上昇し
、爪11を解放カム46の凹部50から解放する役目を
持つ。
58.59はストッパカム19の長大28.29に対応
する長穴であり、段付ねじ34.35の円筒部60,6
1が該長穴を貫通する。
62はストッパカム19の腕20を貫通するための長穴
である。
座金38は段付ねじ34.35によってブツシュ8に締
め付けられ、ベルト車5の軸方向の位置を定めると共に
ブツシュ8に対してベルト車5が空転する際の案内とも
なる。
63はベルト車押えであり、内側に突起65を有する押
え腕64が折り曲げられて形成され、且つ該押え腕にば
ばね作用を持たせである。
そして円筒状の頭付ねじ66とねじ67によってブッシ
ユ8の側面に固着される。
なお68はばね座にしてブツシュ8に遊嵌され、ベルト
車押え63とベルト車5との間に介在してベルト車5を
ミシン前面側に軽く押圧するようにしである(第5図参
照)。
はずみ車69は第6図に示すようにそのボス部70が途
中で膨張して形成されているので、この部分71をベル
ト車押え63の押え腕64の突起65が上軸6中心方向
に押圧するので、はずみ車69はベルト車押え63に押
圧され、通常の状態では上軸6から抜は出ることはない
またボス部70の一部には第5図に示すように穴72が
設けられ、該穴にブツシュ8に固着された頭付ねじ66
の円筒状の頭73が係合している。
このため、はずみ車69は上軸6に対して回転方向にも
拘束され、上軸6に対する位相が定められる。
また、もし、はずみ車69を後面側に引張ると、ボス部
70によりベルト車押え63の押え腕64が押し広げら
れはずみ車69を上軸6から取りはずすことができる。
上軸6に取り付けられる機構は上記の如くであり、次に
これらを制御する機構について説明する。
ストッパ48はミシン本体1に固着された軸74に枢着
されて揺動可能となっている。
ストッパ48の左端に形成された角部75はストッパカ
ム19の大径部22外周面および解放カム46の突起4
9の双方に係合するようになっており、右端76はミシ
ン本体1に固着された支え板77からばね78により引
張られ常に時計方向に回転するように付勢されている。
79はストッパ48の回転中心と右端76との中間に下
向きに形成された突起であり、支え板77に植設された
軸80に枢着されたサイクル縫選択カム81に係合する
79′はストッパ48の回転中心と突起79との間に形
成された平面部である。
サイクル縫選択カム81は第7図に示すような形状をし
ており、軸80に嵌合するボス部82と回転中心83か
ら等距離の円弧部分84とから形成されている。
ストッパ48の突起79が円弧部分84に係合すること
により、ストッパ48は一定位置に保たれ、ミシンは普
通縫の状態となる。
85はボス部82の中間部に形成された切欠部86に軸
方向と平行に植設された連結ピンである。
87はミシン機枠1に固着されたプラグ受け、88は該
プラグ受けに形成された長方形状の窓部89からつまみ
部90を突出せる選択部材、91はプラグ受け87内部
に収容された4個の接点で、これらの接点と選択部材8
8の基端部92に装着された接続片93とが接続し完全
な電気的な接続を得ることができるようにしてあり、接
続片93が接点91のaとbとに接触することにより、
普通縫のうちの高速縫が選択され、接点91のbとCと
に接触することにより、同じく普通縫の低速縫が選択さ
れ2.接点91のCとdとに接触することによりサイク
ル縫が選択されるように電気回路が構成されている。
94は下端が選択部材88のつまみ部90に連結された
連結ロッド、95は上端がサイクル縫カム81の連結ピ
ン85に、下端が連結ロッド94の上端が夫々枢着され
た中間ロッドである。
96は歯車減速機構97(一部のみ図示する)によって
上軸6の1回転に対して例えば四回転、すなわち上軸6
18回転に対して1回転する如く上軸6と直交して配設
のカム軸(図示せず)に固着の模様発生カム98と一体
的に形成された円板状のサイクル縫カム、99は該カム
の内周部縁面に形成されたカム面で、100は該カム面
に1個所切欠き形成されたくぼみ部である。
101は基端部102をミシン機枠1に枢軸103によ
って枢着された制限レバーで、該レバーの基端部102
に巻装されたひねりばねによって反時計方向に回転する
如く付勢されている。
104は制限レバー101の中間部に植設されたピン、
105は制限レバー101の左端部に植設、されたピン
で、ピン104はストッパ48の平面部79′と、ピン
105はサイクル縫カム96のカム面99と夫々圧接係
合し得る如く設定されている。
106はデクラッチ腕で、糸巻装置107と連動してデ
クラッチ装置9に連係しているが、本考案と直接関係が
ないので説明は省略する。
第21図乃至第28図は本考案の第二実施例を示すもの
である。
なお、第一実施例と同一部品は同一符号を使用する。
ストッパ48′はミシン本体1に固着された軸74に枢
着されて揺動可能となっている。
ストッパ48′の左端付近に形成された角部75′はス
トッパカム19のカム24および解放カム46の突起4
9の双方に係合し得るようになっている。
79“はストッパ48′の右端に形成された突起であり
、制限レバー101のピン104と係合し得るようにな
っている。
110はミシン本体1にねじ111,112で固着され
た合板で、その前面に植設された軸部113には選択部
材88′および中間レバー114が軸方向の移動を制限
されて嵌挿されている。
115は中間レバー114の回転中心部に巻装されたひ
ねりばねで、その一端は選択部材88′の折曲部88′
a下端に、その他端は中間レバー114の突起部114
aに夫々係止されており、中間レバー114が反時計方
向に回転する如く付勢している。
また選択部材88′の操作に連動して中間レバー114
は一体的に回転するようになっている。
90′は選択部材88′の左方に突出したつまみ取付片
88′bに圧入されたつまみ部である。
110aは台板110に形成された二又部で、該部に選
択部材88′のつまみ取付片88′bを挿入することに
よって選択部材88′の回転を規制している。
116は選択部材88′の前面に植設されたピン117
と台板110との間に装着された引張ばねで、選択部材
88′を時計方向に回転する如く付勢している。
118は中間レバー114の右端に植設されたピンで、
ひねりばね115によってストッパ48′の左端に形成
された突片48′aに圧接係合している。
119は台板110の後面に蓋120を介してねじ12
1で固着されたスイッチケースで、該ケース内にはマイ
クロスイッチ122が収納されている。
123はマイクロスイッチ122のアクチュエータで、
選択部材88′の後面に植設されたピン124が台板1
10にピン124の揺動運動を妨げないように十分大き
く形成された角穴110bから突出しアクチュエータ1
23と係合し得る如く設定されている。
(作 用) 本考案は以上のように構成されており、次にその作用を
説明する。
まず、第一実施例において普通縫を行なう場合について
説明すれば、選択部材88のつまみ部90を第1図およ
び第2図示の如く最上部へ移行させると、接続片93に
より接点91のaとbとが接続されて、電源電圧がその
ままミシンモータに印加される電気回路が形成され、コ
ントローラの踏み込み量に応じ、0から電源電圧の間で
ミシンモータを回転させることができる。
すなわち、つまみ部90を最上部に移行させることによ
り、連結ロッド94が中間ロッド95を介してサイクル
縫選択カム81を時計方向に回転させ、円弧部分84が
ストッパ48の突起79に圧接係合し、ストッパ48が
反時計方向に回転し、第18図示の如くその角部75が
ストッパカム19のカム24および解放カム46の突起
49の運動経路からはずれ、決してこれらと係合するこ
とはないから、デクラッチ装置9はベルト車5とブツシ
ュ8とをコロ18を介して一体的に結合し、ベルト車5
の回転がそのまま上軸6に伝達され、ミシンは連続回転
し、普通縫の連続高速縫を行なうことができる。
このことはつまみ部90を第1図に点線で示す如く中間
の位置に設定した場合も同様である。
ただし、中間位置に設定した場合には、接続片93が接
点91のbとCとを接続し、低速用の電気回路が形成さ
れるので、ミシンは連続低速縫を行なうことになる。
またこれら連続縫の際には、ミシンの針は全く不特定な
位置に停止し、停止後ははずみ車69を手で回すことに
より任意の位置に針を移行させることができる。
次にサイクル縫を行なう場合につき説明する。
選択部材88のつまみ部90を第3図および第4図示の
如く最下部に移行させると、接続片93が接点91のC
とdとを接続し、低速用の電気回路が形成される。
同時につまみ部90を最下部に移行させることにより、
連結ロッド94が中間ロッド95を介してサイクル縫選
択カム81を反時計方向に回転させ、円弧部分84とス
トッパ48の突起79との係合が解かれ、第18図示の
如く制限レバー101のピン105がサイクル縫カム9
6のくぼみ部100以外のカム面99と圧接係合してい
る状態において、制限レバー101のピン104とスト
ッパ48の平面部79′とが係合する如くなる。
この状態でストッパ48の角部75はまだストッパカム
19のカム24および解放カム46の突起49の運動経
路外に位置している。
そこでコントローラを踏み込むと、ミシンは低速回転し
、第19図示の如くサイクル縫カム96のくぼみ部10
0が制限レバー101のピン105と対向する位置に到
達すると、ピン105がくぼみ部100に落ち込み制限
レバー101が枢軸103を中心として反時計方向に回
転する。
すると、同図に示す如く制限レバー101のピン104
とストッパ48の平面部79′との係合が解かれ、スト
ッパ48の角部75がストッパカム19のカム24およ
び解放カム46の突起49の運動経路内に入り込む。
この状態では第9図および第10図に示すように解放カ
ム46の凹部50と型車37のカム57の凹部57′と
は一致せず、互いの凸部が凹部を埋め合う状態となって
いる。
そして解放カム46の突起49はストッパ48の先端7
5に次第に接近する。
このとき、ストッパカム19はスプロケット44からば
ね41を介して回転力を与えられており、解放カム46
はストッパカム19の円弧状の凹部27の時計方向の端
部からばね26を介し、回転力を与えられて一体となっ
て回転している。
第11図および第20図に示すように解放カム46の突
起49がストッパ48の角部75に到達すると、解放カ
ム46は停止する。
しかし、ばね41によるストッパカム19の反時計方向
の回転力はばね6による時計方向の回転力に勝るから、
ばね26は圧縮されつつストッパカム19は更に回転し
続け、その結果切欠部23がストッパ48の角部75に
到達し、そこで初めてストッパカム19の回転は停止す
る。
ばね26が第11図に示すように圧縮された状態で第1
2図示の如く解放カム46の凹部50と型車37のカム
57の凹部57′とが同位相となり、爪11の突起52
の落込みが可能となる。
しかしこのときはベルト車5とブツシュ8とはコロ18
で一体となっているため、依然として回転し続けようと
するので、コロ18を残したままブツシュ8が回転する
こととなり、結果としてコロ18はより広い空間(時計
方向)に移動し、ベルト車5とブツシュ8との連結が断
たれ、ベルト車5は空転状態となる。
一方プッシュ8と一体の上軸6その他の回転部分は相当
の慣性をもって回転していたのでブツシュ8に固着され
ている段付ねじ34,35の円筒部60゜61が長穴2
8,29中を更にわずかに回転し、緩衝部材31.32
に衝突してミシンは初めて完全に停止する。
このときすでにデクラッチ装置9は解放状態となってい
るので、段付ねじ34,35の円筒部60.61が緩衝
部材31.32に衝突する際の回転力は慣性力のみであ
るから、差程衝撃は大きくなく、しかもこの緩衝部材3
1,32で衝撃が吸収されるので、ミシン停止時の衝撃
、騒音はきわめて小さい。
なお、このときミシンの針は上死点付近の所定の位置に
停止するように設定されている。
この場合、コントローラヲ継続して踏み込んでいる限り
ベルト車5は空転し続けるので、爪11は自らの遠心力
で外方に退いており、解放カム46の凹部50に爪11
の突起52が係合することはない。
そこでコントローラの踏込みを解放すると、ベルト車5
は停止するので、爪11に働いていた遠心力は消失し、
従って第12図に示すように上軸6の上方にある爪11
が位相が一致した凹部50および57′に落ち込み得る
態勢となる。
なおベルト車5は不特定の位置に停止するので必ずしも
ベルト車5の停止と同時に同図の如く爪11が凹部50
,57’に落ち込むとは限らないが、次にベルト車5が
少しでも回転すれば直ちに落ち込むので問題はない。
次に再びコントローラを踏み込むと、ベルト車5は回転
は開始し、爪11が解放カム46および型車37の凹部
5G、57’に確実に係合し、第13図に示すように爪
11が解放カム46を回転させる。
これによってばね26は再び復元し、爪11は型車37
のカム面57に沿って自らを上昇させ、解放カム46、
型車37との係合関係がはずれ、解放カム46の突起4
9はストッパ48をばね78の力に抗して反時計方向に
回転させ、ストッパカム19の切欠部23との係合を解
除させる。
その結果、ミシン停止時にわずかにばね41の変形によ
り該ばねに貯えられていた復元力によりストッパ19が
まだ静止状態にあるブツシュ8に対して反時計方向に回
転し、コロ18をより狭い空間へ押し込むのでベルト車
5とブツシュ8とは該コロを介して再び連結され、回転
を開始し、ミシンは低速回転し、そして18回転すると
ストッパ48によりまず解放カム46が停止せしめられ
て、前述した順序で各部が働き、ミシンは所定の位置に
停止する。
以下同様にコントローラの踏み込み、解放を繰り返せば
ミシンは18回転しては所定の位置に停止する動作を繰
り返すから、1個の縫模様の1サイクル形戒ごとに針が
上方で停止するサイクル縫を行なうことができる。
次に第二実施例の作用について説明する。
第21図の状態から選択部材88′を引張ばね116の
ばね圧に抗して第22図示の如き下方位置まで押圧する
と、ピン124によってマイクロスイッチ122のアク
チュエータ123が押圧されマイクロスイッチ122O
Nとなり、モータが駆動すると共にベルト車5が回転し
、デクラッチ装置9を介して上軸6が反時計方向に回転
する。
而して第24図示の如<制限レバー101のピン105
がサイクル縫カム96のくぼみ部100以外のカム面9
9と圧接係合している状態においては、ストッパ48′
の突起79“は制限レバー101のピン104と係合し
ており、ストッパ48′の角部75′はまだストッパカ
ム19のカム24および解放カム46の突起49の運動
経路外に位置しており、上軸6はそのまま回転し、第2
5図示の如くサイクル縫カム96のくぼみ部100が制
限レバー101のピン105と対向する位置に到達する
と、第一実施例と同じ過程を経てストッパ48′の突起
79“と制限レバー101のピン104との係合が解か
れ、ストッパ48′の角部75′のストッパカム19の
カム24および解放カム46の運動経路内に入り込む。
第26図示の如く解放カム46の突起49がストッパ4
8′の角部75′に係合すると、解放カム46の回転は
停止し、第−実施例同様次いでストッパカム19の回転
が停止し、ベルト車5は空転状態となり、上軸6の回転
は停止する。
次に選択部材88′を第26図に鎖線で示す如き上方位
置に復帰させると、マイクロスイッチ122のアクチュ
エータ123と選択部材88′のピン124との係合が
解かれベルト車5の回転も停止する。
この状態から再び選択部材88′を第27図示の如く下
方位置に押圧すると、第一実施例と同じ過程を経て第2
8図示の如くストッパ48′は反時計方向に押しのけら
れ、その角部75′がストッパカム19のカム24およ
び解放カム46の突起49の運動経路外に位置する如く
なり、再び上軸6が回転腰前述した順序でサイクル縫を
行なうものである。
(効 果) 以上の如く本考案は、上軸とベルト車とを係脱させるデ
クラッチ装置と、選択部材の操作に連動してデクラッチ
装置の係脱動作を行なわしめるストッパと、上軸に連動
して減速回転、本実施例では上軸188回転対して1回
転する縫模様発生カムと一体的に形成され且つ円周上の
1個所にくぼみ部を形成したサイクル縫カムと、該カム
に圧接係合するピンを植設し該ピンがくぼみ部に係合し
ていないときはストッパと係合し該ピンがくぼみ部に係
合したときのみストッパとの係合が解かれ該ストッパが
デクラッチ装置と係合するようにした制限レバーとを設
けたことを特徴とするミシンの縫模様サイクル縫装置で
あり、選択部材を操作することによりサイクル縫カムに
形成されたくぼみ部に制限レバーのピンが係合したとき
のみストッパがデクラッチ装置と係合し、もってサイク
ル縫が得られるものであり、ミシンは必ず定位置、本実
施例では針上死点位置で停止し、しかも縫模様発生カム
は1個の縫模様を形成する最初の縫目位置から出発する
ように設定されているので、従来使用者にとってかなり
面倒であったサイクル縫が選択部材を操作するだけで簡
単に得られるものである等、実用上極めて有用な考案で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第20図は本考案の第一実施例を示したもの
で、第1図は本考案装置を装着したミシンの右側面図に
して普通縫の状態を示し、第2図は第1図の要部後端面
図、第3図は第1図のサイクル縫の状態における右側面
図、第4図は第3図の要部後端面図、第5図は要部縦断
面図、第6図ははずみ車の装着状態を示す縦断面図、第
7図は部分分解斜視図、第8図はベルト車のミシン前面
側を示す斜視図、第9図は第5図A−A矢視一部断面図
にしてデクラッチ装置の作動開始状態を示し、第10図
は第9図の一部省略斜視図、第11図は解放カムと吊車
との凹部が同位相となって爪が落ち込んだ状態を示し、
第12図は第10図の一部省略斜視図、第13図はミシ
ンが再回転を開始する状態を示し、第14図は第13図
の一部省略斜視図、第15図は吊車と爪との関係を示し
、第16図はストッパカムと解放カムと爪との関係を示
し、第17図は爪が解放カムの凹部に落ち込んだ状態を
示し、第18図乃至第20図はストッパとサイクル縫カ
ムと制限レバーとの作動関係を示す説明図、第21図乃
至第28図は本考案の第二実施例を示したもので、第2
1図は本考案装置を装着したミシンの右側面図にして普
通縫の状態を示し、第22図は第21図のサイクル縫の
状態を示し、第23図は部分分解斜視図、第24図乃至
第28図はストッパとサイクル縫カムと制限しバーとの
作動関係を示す説明図である。 図中、5はベルト車、6は上軸、9はデクラッチ装置、
48.48’はストッパ、81はサイクル縫選択カム、
88.88’は選択部材、96はサイクル縫カム、98
は縫模様発生カム、100はサイクル縫カムのくぼみ部
、101は制限レバー、105は該レバーのピンである

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上軸6とベルト車5とを係脱させるデクラッチ装置9と
    、選択部材88の操作に連動して前記デクラッチ装置9
    の係脱動作を行なわしめるストッパ48と、前記上軸6
    に連動して減速回転する縫模様発生カム98と一体的に
    形成され且つ円周上の1個所にくぼみ部100を形成し
    た円板状のサイクル縫カム96と、該カムに圧接係合す
    るピン105を植設し該ピンが前記くぼみ部100に係
    合していないときは前記ストッパ48と係合し、該ピン
    が前記くぼみ部100に係合したときのみ前記ストッパ
    48との係合が解かれ該ストッパが前記デクラッチ装置
    9と係合するようにした制限レバー101とを設けたこ
    とを特徴とするミシンの縫模様サイクル縫装置。
JP11174380U 1980-08-08 1980-08-08 ミシンの縫模様サイクル縫装置 Expired JPS6040216Y2 (ja)

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JPS61106367U (ja) * 1984-12-13 1986-07-05

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