JPS5856629Y2 - サイクルヌイミシンノヌノオサエソウチ - Google Patents

サイクルヌイミシンノヌノオサエソウチ

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JPS5856629Y2
JPS5856629Y2 JP13299475U JP13299475U JPS5856629Y2 JP S5856629 Y2 JPS5856629 Y2 JP S5856629Y2 JP 13299475 U JP13299475 U JP 13299475U JP 13299475 U JP13299475 U JP 13299475U JP S5856629 Y2 JPS5856629 Y2 JP S5856629Y2
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JP
Japan
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sewing machine
cam
crankshaft
plate
cycle
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JP13299475U
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JPS5257850U (ja
Inventor
忠 小塚
佑平 保屋野
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ジューキ株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は衣服上にラベルや名札等を縫い付けるための
サイクル縫いミシンの布押え装置に関し、特に、上記衣
服及びラベル等をミシンベットとの間で挟持する布押え
板とこの布押え板を針がその外周縁に沿って環状に針落
ちするように移動するための押え腕とをクランク軸によ
り連結し、このクランク軸の旋回により上記環状の縫目
形成を可能とした布押え装置に関するものである。
従来、この種の布押え装置は特公昭39−21478号
公報や実開昭49−65465号公報、さらに実開昭4
8−5968号公報等によりよく知られている。
しかし、特公昭39−21478号公報によれば、布押
え板の扛上操作に関連して前のサイクル縫いで反転した
クランク軸を復帰旋回するものであるので、例えば、衣
服上にラベル等を強固に縫い付けるために複数のサイク
ル縫いをして環状の縫目を二重あるいはそれ以上縫い付
ける場合、あるいはサイクル縫い途中の糸切れにより次
のサイクル縫いで縫い直す場合、−サイクル縫いが終る
毎に布押え板を扛上する必要があり、このため、衣服や
ラベル等の位置ずれが生じ、サイクル縫い毎に衣服等の
位置を直す必要がある。
また実開昭49−65465号公報によれば、ミシンの
起動のためのペダルをわずかに踏み込んでクランク軸を
復帰旋回し、さらにペダルを踏み込むことによりミシン
の起動を行なうようなものであるから、ペダルを二段階
に踏み込む操作を必要とすると共に、ペダルの踏み込み
量が多くなり、作業者に余分な労力を強いることになり
、操作性に劣る等の欠点があった。
また、実開昭48−5968号公報に示されたように、
クランク軸の旋回をエアーシリンダー等の電気的駆動手
段により行なうものが考案されたが、この種の駆動手段
を利用した場合、それを制御するための電磁バルブやマ
イクロスイッチ等の電気制御手段を備える必要があり、
製品のコストが著しく増大する欠点がある。
この考案はこうした従来の欠点を除去し、安価に製作で
き、且つ操作性に優れた上記布押え装置を得ることを目
的とするものである。
以下、この考案の実施例を図面により説明する。
図示の実施例は遮断レバーの一方向操作により始動し一
定数の縫目を形成した後に遮断レバーが自動的に復元し
て停止する閂止め縫いミシンのようなサイクル縫いミシ
ンの布押え装置に実施したものを示す。
このサイクル縫いミシン1は図示しないが、主軸2上に
遊嵌支持し原動部に連動して主軸上を空転している空転
プーリーの回転を同じく主軸上に設置したクラッチ機構
を介して主軸2に伝達するものであり、ミシン機枠の後
面に回動可能に設置した遮断レバー3の回動により上記
クラッチ機構の制御を行うものである。
この遮断レバー3は常にはクラッチ機構を解除する方向
、すなわち第3図の段ねじ4を中心とした時計方向の作
用力が付与されており、この作用力に抗して遮断レバー
3を反時計方向に回動(第8図のA図)すれば、空転プ
ーリーの回転が主軸2に伝達され、ミシン頭部に設置し
た針棒5が上下動してその下端の針6とミシンベッド内
に設置した釜部(図示しない)との協働により縫目形成
が行われる。
第1,2図に示すように、ミシンベッド上面に基板7を
摺動可能に設置し、その上面に先端部がミシンあご部下
方に展延する押え腕8を固定し、押え腕8の先端部に支
枠9を固定し、この支枠9内にL字状に折曲形成した上
下板10の垂直部の上端部を上下動可能に遊嵌支持し、
この上下板10の水平部下面は中間部にクランク部11
aを形成したクランク軸11の一端を回動可能に支持
した支持箱12の上面に固定し、クランク軸11の他端
には下面に布押え板13を固定した角駒14を回動可能
に支持する。
押え腕8の右側面には一端にミシン頭部の下方において
主軸2との直交方向に押圧棒15を支持し他端を上記支
枠9内に位置する上下板10の垂直部に連結(図示しな
い)した回動体16の中間部を段ねじ17により回動可
能に、且つ常には反時計方向の作用力(図示しない)を
与えて支持する。
この回動体16の作用力により上下板10.支持箱12
.クランク軸11を介して布押え板13はミシンベッド
面に押圧され、回動体16がその作用力を抗して時計方
向に回動されると、布押え板13はミシンベッド面から
上昇する。
第2図に示すように、ミシン頭部の下端部にはミシンテ
ーブル(図示しない)の下方に設置した布押え昇降ペダ
ル(図示しない)の操作に連動して上下動する昇降板1
8を上記押圧棒15の上方でそれに交叉するように設置
する。
この昇降板18が下降したときは押圧棒15が下方に押
し下げられ、上記回動体16が時計方向に回動されて布
押え板13は上昇し、昇降板18の上昇時には押圧棒1
5の押下が解除されて回動体16の反時計方向の作用力
により布押え板13はミシンベッド面に押圧する。
第1図に示すように、ミシン機枠の左右両側面に主軸2
に直交して送り軸19をその一端が機枠の右側面から突
出するように且つ主軸2に連動して減速回転するように
設置し、その突出端部には一端面に上記基板7を左右に
移動するための案内溝A(一点鎖線により一部のみ図示
)を、他端面にそれを前後に移動するための案内溝(図
示しない)を形成した円板状の送りカム20と、上記遮
断レバー3の回動角度を制御する円板状の制御カム21
及び後述する第一旋回手段を介してクランク軸11を一
方向に旋回するための第一旋回カム22を順次固定配置
する。
上記送りカム20の各案内溝と基板7との間には送りカ
ム20の回転により布押え板13の外周縁に沿って針6
が環状に針落ちするように基板7を左右及び前後に移動
するための適当な連係機構(図示しない)を設置する。
上記制御カム21の外周縁には凹部21 aを形成し、
ミシン機枠の右側面下方には一端に制御カム21の外周
縁に係合する保合ピン23を設けたL字状の伝動レバー
24の中間部を段ねじ25により回動可能に設置し、ミ
シン後方に突出する伝動レバー24の他端とミシンテー
ブルの下方に設置した起動ペダル(図示しない)とを鎖
26により連結し、上記遮断レバー3の下方には伝動レ
バー24の他端部下方に突出する保合突起27を設ける
この伝動レバー24はミシン1の停止時にはその一端の
保合ピン23が上記制御カム21の凹部21 aに嵌入
した状態にあり、この状態において、遮断レバー3か゛
その作用力により時計方向(第3図)に回動した状態と
なっている。
そして、起動ペダルを踏み込んだ場合、伝動レバー24
が時計方向に回動され、その係合ピン23が上記凹部2
1 aから抜は出すと共に、伝動レバー24の他端部が
上記遮断レバー3の係合突起27を押し下げて遮断レバ
ー3を作用力に抗して反時計方向に回動し、空転プーリ
ーの回転が主軸2に伝達されてミシン1が起動し、送り
軸19を介して送りカム20.制御カム21及び第一旋
回カム22が回転し、この制御カム21の外周面が上記
係合ピン23に対向するようになると、起動ペダルの踏
み込みを解除しても制御カム21の外周面により伝動レ
バー23が時計方向に回動した状態に維持され、従って
遮断レバー3も反時計方向に回動した状態に維持され、
ミシン1の駆動は続行される。
そして制御カム21が一回転(ミシンの一すイクル縫い
が完了)すると、その凹部21 aが係合ピン23に対
向するようになり、遮断レバー3の時計方向の作用力に
より係合ピン23がその凹部21 aに嵌入して、伝動
レバー24が反時計方向に回動し、保合突起27の押下
が解除されて遮断レバー3が時計方向に回動し主軸2へ
の空転プーリーの回転伝達が解除される。
また、第一旋回カム22はほぼ扇形に形成され、第7図
に示すように、その回転中心、すなわち送り軸19の軸
心から最も近い位置に凹部22 aを形威し、その凹部
22 aから時計回りに傾斜部22b、高位円周部22
C及び傾斜部22 dを順次形成する。
第3,5図に示すように、ミシン機枠の後面から突出す
る主軸2上にはクランク軸11の復帰旋回のための第二
旋回カム28と遮断レバー3の時計方向の回動により遮
断レバー3の上端に配置した係止片29に係合して主軸
2の慣性力による回転を停止するための係止段部30を
形威した遮断カム31を遮断レバー3に対向して固定す
る。
この係止片29と係止段部30との係合により遮断カム
31.すなわち主軸2が停止されたとき、針棒5はほぼ
上死点で停止するようになっている。
次に、上記クランク軸11の旋回手段について説明する
第6図に示すように、上記支持箱12内に収納されるク
ランク軸11の一端部の周囲に歯部32を形威し、下面
にこの歯部32に噛み合うラック33 aを形成したラ
ック板33を支持箱12の上面に形成したクランク軸1
1の軸線との直交方向の凹溝12aに摺動可能に嵌合す
る。
また、支持箱12の左右両側部にはそれぞれ延長部12
b。
12Cを設け、その右側延長部12bにはワイヤー34
を移動可能に収納したポーチ゛ンケーブル35の可曲外
管36の一端を固定具37により固定し、この外管36
の一端から突出する上記ワイヤー34の一端を上記ラッ
ク板33の右端面に連結する。
一方、左側延長部12Cにもワイヤー38を移動可能に
収納したボーデンケーブル39の可曲外管40の一端を
固定具41により固定し、この外管40の一端から突出
するワイヤー38の一端をラック板33の左端面に連結
する。
第1図に示すように、ミシンベッドの右側後方に起立片
42を固定配置し、この起立片42に上記ボーデンケー
ブル35の可曲外管36の他端を固定片43により固定
する。
また、送りカム20より下方のミシン機枠の右側面に支
持片44を固定し、この支持片44には一端に上記第一
旋回カム22の外周縁に係合する保合ピン45を、中間
部に突出部46を形成した旋回レバー47の他端を回動
可能に且つ常には係合ピン45が第一旋回カム22の外
周縁に圧接するように反時計方向の弾性作用力(図示し
ない)を与えて支持する。
この旋回レバー47の上記突出部46に横方向の長孔4
8を形成し、一端を二叉状に形威した連結片49をその
突出部46を挾むように嵌入し、その二叉間に上記長孔
48を遊貫通するピン50を設けて上記突出部46に連
結片49を連結し、連結片49の他端には上記ボーデン
ケーブル35の可曲外管36の他端から突出するワイヤ
ー34の他端を連結する。
この旋回レバー47及びボーデンケーブル35はクラン
ク軸11の第1旋回手段を構成する。
第2,4図に示すように、ミシン機枠の左側面下方には
その一端に二叉状の案内部51を、中間部にその二又部
に対応して案内溝52を形威し、他端に上記ボーデンケ
ーブル39の可曲外管40の他端を固定片53により固
定した支持板54を固定配置し、その案内部51と案内
溝52間には支持板54との対向縁に凹溝55を形成し
た作動板56をミシン1の前後方向に移動可能に且つミ
シン機枠後方に突出するその一端部が水平面に沿って移
動が許容されるように案内支持し、作動板56の他端を
上記ボーデンケーブル39の可曲外管40の他端から突
出するワイヤー38の他端に固定した連結片57の二又
部にピン58により水平方向に回動可能に連結する。
第3,5図に示すように、遮断レバー3の下端部には制
御板59の一端を回動可能に連結し、制御板59の他端
部に長孔60を設け、その長孔60を案内として制御板
59の他端部をミシン機枠後方に突出する上記作動板5
6一端部左側縁に対向するように案内支持する段ねじ6
1を設ける。
ミシン機枠の後面には三つの腕A、B、Cを有する回動
板62のほぼ中央部を段ねじ63により上記第2旋回カ
ム28に近接して回動可能に支持し、その腕Aにはカム
28の外周カム面に係合する保合ピン64を設け、腕B
にも係合ピン65を設け、腕Cには連結棒66の上端を
回動可能に連結する。
また、ミシン機枠の下方において、主軸2に直交して回
動軸67を回動可能に、且つ一端が機枠の左側面から突
出するように支持し、この回動軸67上に一端を機枠の
後面から突出させて上記連結棒66の下端を回動可能に
連結した連結リンク68の他端を固定し、連結リンク6
8の一端部と機枠との間に連結リンク68に時計方向の
作用力を与えるばね69を介在する。
この連結リンク68の作用力により連結棒66を介して
上記回動板62は反時計方向の作用力を受け、その腕A
に設けた係合ピン64はカム28の外周カム面に圧接す
る。
また、遮断レバー3の上方部には遮断レバー3が反時計
方向に回動(ミシン1が起動)したとき、上記回動板6
2の腕Bに設けた係合ピン65を上記ばね69の作用力
に抗して上方に押し上げて回動板62を時計方向に回動
(第8図のA)シ、腕Aの係合ピン64をカム28のカ
ム面から離反させる傾斜カム70と遮断レバー3が時計
方向に回動してその係止片29が遮断カム31の外周面
に圧接しているとき、上記腕Bの係合ピン65に対向し
て回動板62の反時計方向の回動を許容する凹溝71と
を形成した押圧体72を固定する。
さらにまた、ミシン機枠の左側面から突出する上記回動
軸67の突出端には制御体73の下端をその上端部が支
持板54と作動板56の凹溝55間に位置するように固
定配置し、支持板54には作動板56が支持板54に圧
接する方向に作用力を与える板ばね74を固定配置する
なお、回動板62、連結棒66、連結リンク689回動
軸67、制御体73、作動板56及びポーチ゛ンケーブ
ル39は第2旋回手段を構成する。
この考案の構成は以上であり、次にその作用について説
明する。
ミシンの停止時において、クランク軸11のクランク部
11 aは第10図の実線で示すように、右方が開放す
るように配置され、旋回レバー47は第7図のAに示す
ように、その一端の係合ピン45が第一旋回カム22の
凹部22 aに嵌入し、また、作動板56は第4図の実
線で示すように、板ばね74の作用によりその凹溝55
と制御体73が嵌合した状態にある。
まず、布押え昇降ペダルの操作により布押え板13を上
昇し、ミシンベッド面上に衣服及びそれに縫い付けるべ
きラベルLや名札等を載置して布押え板13を下降する
そして起動ペダルを踏み込むと、鎖26及び伝動レバー
24を介して遮断レバー3が反時計方向(第3図)に回
動され、空転プーリーの回転が主軸2に伝達されてミシ
ン1が起動する。
この遮断レバー3の回動により制御板59が第3図の矢
印a方向に移動してその他端がミシン機枠後方に突出す
る作動板56の一端部を板ばね74の作用に抗して右方
に押し出し、第4図の二点鎖線で示すように、作動板5
6の凹溝55と制御体73との嵌合がはずれる。
そしてミシン1の起動により針6と条部との協働によっ
て縫目形成が開始されると共に、主軸2に連動して送り
軸19が減速回転し、この軸19に設置した送りカム2
0.制御カム21及び第一旋回カム22が回転し、送り
カム20の両面の案内溝によって基板7はクランク軸1
1のクランク部11 a内に第1針目が針落ちし且つそ
の針落点Pからクランク部11 aの開放側、すなわち
、第10図のP図から右方に向って布押え板13の外周
縁に沿って針6が針落ちし、その最終針が上記第1針目
の針落点Pに針落ちするように前後または左右に移動さ
れ、さらに、押圧体72の傾斜カム70によって回動板
62が時計方向に回動されてその腕Aの係合ピン64が
第二旋回カム28のカム面から離反する。
そこで、第−旋回手段及び第二旋回手段によるりランク
軸11の旋回作用及びその時期について説明する。
第一旋回カム22の回転により、旋回レバー47は第7
図のBに示すように、その係合ピン45が凹部22 a
から抜は出してわずかに時計方向に回動し、その長孔4
8の左端縁と連結片49のピン50とが係合するように
なる。
そしてクランク部11 a内での針落ちが完了するとほ
ぼ同時に係合ピン45が第一旋回カム22の傾斜部22
bによって除々に押し出されて旋回レバー47は時計
方向に除々に回動し、その回動に従ってボーデンケーブ
ル35のワイヤー34が可曲外管36の他端から引き出
され、ラック板33は第10図の右方に移動する。
このため、ラック板33のラック33 aとクランク軸
11の歯部32との噛み合いによりクランク軸11が第
1.2図の時計方向に除々に旋回され、第10図の3点
に針落ちが行われるまでに旋回レバー47は第7図のC
に示すように、第一旋回カム22の傾斜部22 bによ
って時計方向に最大限に回動され、クランク軸11は1
80°旋回され、そのクランク部11 aは左方が開放
するようになる(二点鎖線の状態)。
また、上記ラック板33の右方への移動によりボーデン
ケーブル39のワイヤー38を介して作動板56がミシ
ン1前方に引き出され、その凹溝55は制御体73との
対向位置から前方に位置ずれするようになる(第9図の
A)。
そしてサイクル縫いの終り近くになると、旋回レバー4
7の係合ピン45が第一旋回カム22の傾斜部22 d
と対向するようになり、旋回レバー47はその作用力に
より反時計方向に徐々に回動するようになり、その回動
に従ってその突出部46の長孔48の右端縁が連結片4
9のピン50に接近する。
そして、最終針が反転したクランク軸11のクランク部
11 a内に位置する第1針目の針落点Pに針落ちする
とほぼ同時に送りカム20.制御カム21及び第一旋回
カム22がほぼ一回転し、第7図のDに示すように、伝
動レバー24の係合ピン23が制御カム21の凹部21
aに嵌入して遮断レバー3がその作用力により時計方
向に回動され、係止片29が遮断カム31の外周面に圧
接するようになると共に、主軸2への空転ブーノーの回
転伝達が解除され、主軸2は慣性力により回転を続行す
るようになり、同時に旋回レバー47もその係合ピン4
5が第一旋回カム22の傾斜部22 dから凹部22
aに嵌入し始め、その長孔48の右端縁が連結片49の
ピン50に結合するようになる。
この遮断レバー3の回動により制御板59が第3図a方
向とは反対方向に移動(第9図のBの矢印方向に移動)
されて作動板56は板ばね74によって制御体73に圧
接され、また、押圧体72の傾斜カム70による回動板
62の時計方向の回動が解除されて回動板62はばね6
9の作用により反時計方向に回動し、その腕Aの係合ピ
ン64が第二旋回カム28の外周カム面に圧接するよう
になる(第8図のB)。
そして最終の針落ち後に主軸2が約180°慣性回転し
て針棒5がその上死点に達する間に第二旋回カム28の
低位相部が上記係合ピン64との対向位置に達しく第8
図のC)、回動板62がばね69の作用によりさらに反
時計方向に回動され、連結棒66及び連結レバー68を
介して回動軸67が第2.5図の時計方向に回動され、
これにより制御体73も時計方向に回動し、前方に位置
ずれしている作動板56の凹溝55と対向するようにな
り、板ばね74の作用により再び制御体73と凹溝55
とが嵌合するようになる(第9図のC)。
そして、さらに主軸2の慣性回転により第二旋回カム2
8の高位相部によって回動板62が時計方向に回動され
て回動軸67は反時計方向に回動し、これにより制御体
73は作動板56をミシン1の後方に引き戻し、ボーデ
ンケーブル39のワイヤー38を介してラック板33は
第1.2,6.10図の左方に引き戻され、クランク軸
11がほぼ上死点に達している針6と衝突せずに第1,
2図の反時計方向に180°復帰旋回して、そのクラン
ク部11 aは第10図の実線位置に復帰し、また、ラ
ック板33の左方への引き戻しにより、ポーチ゛ンケー
フ゛ル35のワイヤー34も引き戻される。
そして、クランク軸11の復帰旋回の完了とほぼ同時に
遮断カム31の係止段部30が遮断レバー3の係止片2
9に係合して主軸2の慣性回転が停止され、ミシン1の
一すイクル縫いが完了し、旋回レバー47の係合ピン4
5は第7図のAに示すように、第一旋回カム22の凹部
22 a内に復帰する。
以上、この考案は被縫物をミシンベッドとの間で挟持す
る布押え板とこの布押え板を針がその外周縁に沿って環
状に針落ちするように移動する押え腕とをクランク軸に
より連結し、このクランク軸のクランク部内で最初の針
落ちを行なった後にりランク軸を一方向に反転し、その
反転クランク部内で最後の針落ちを行なって被縫物上に
環状の縫目を形成するようにした布押え装置を備えたサ
イクル縫いミシンにおいて、ミシンの主軸に連動して回
転する第一カムと、第一カムに連動しクランク部内の縫
目形成の終了後のサイクル縫い中に第一カムの位相変化
によりクランク部が反転するようにクランク軸を一方向
に旋回する第一旋回手段と、ミシンの主軸に連動して回
転する第二カムと、主軸の停止一回転前から停止するま
での間にのみ第二カムに連動し反転したクランク部内に
サイクル縫いの最後の針落ちをした後に針がほぼ上死点
で停止するまでの間にクランク部が復帰するようにクラ
ンク軸を逆方向に旋回する第二旋回手段とを備えたこと
により、衣服上にラベル等を強固に縫い付けるために連
続して複数のサイクル縫いをして重複した環状の縫目形
成を行なう場合、あるいはサイクル縫い途中の糸切れに
より次のサイクル縫いで縫い直す場合、サイクル縫い毎
に布押え板を上昇させる必要がないので、被縫物の位置
ずれが生じることがなく、従ってサイクル縫い毎に被縫
物の位置を直す手間が省け、また、起動ペダルのような
ミシンの起動のための操作手段の操作に関連してクラン
ク軸を旋回するものにおいては、クランク軸を旋回した
後にミシンを起動する必要があるので、上記操作手段を
クランク軸を旋回するための操作とミシンを起動するた
めの操作との二段階の操作を必要とするが、この考案に
よれば、クランク軸の旋回はミシンのサイクル縫い中に
行われるので、作業者はただミシンの起動操作を行なう
だけで上記した環状の縫目形成を自動的に行なうことが
でき、さらに、クランク軸の反転及びその復帰旋回を主
軸に連動する二つのカムにより行なうようにしたもので
、製品のコストを低減でき、操作性及び経済性に優れる
等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は右側面前方から見たミシンの全体斜視図、第2
図は左側面前方から見たミシンの全体斜視図、第3図は
ミシン後面図、第4図はミシンの上面図で、ミシン左側
面下方に設置したクランク軸に復帰旋回運動を伝達する
ための第二旋回手段の主要部をミシン後面部を下方にし
て示す。 第5図はミシンの左側面前方から見た第二旋回手段の斜
視図、第6図は布押え機構部の分解斜視図、第7図はミ
シン右側面に設置した第一旋回カム及び制御カム部とそ
れらカムにより作動するレバーの正面図で、−サイクル
縫い中における各カムとレバーとの関係を示す説明図、
第8図はミシン後面から見た遮断機構部の正面図で、各
図のその作用順序を示している。 第9図は第4図に対応し、第8図の各図に対応して第二
旋回手段の主要部の作用順序を示す。 第10図は布押え機構部の上面図である。布押え板・・
・・・・13、クランク軸・・・・・・11.クランク
軸のクランク部・・・・・・11a、押え腕・・・・・
・8、ミシン主軸・・・・・・2、第一カム・・・・・
・22、第一旋回手段・・・・・・47 、35、第二
カム・・・・・・28、第二旋回手段・・・・・・62
,66.68,67゜73.56,39.。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 始動操作により始動し一定数縫目の形成後に針がほぼ上
    死点で停止するサイクル縫いミシンについて、 ミシンベッド面との間で被縫物を挟持するための布押え
    板13と、 中間部にクランク部を形成し一端を布押え板に回動可能
    に支持したクランク軸11と、 クランク軸の他端を回動可能に支持しミシンの駆動に連
    動してミシンの針が布押え板の外周縁に沿って環状に針
    落ちし且つクランク軸11のクランク部内からその開放
    側に向かって針落ちが開始するように移動する押え腕8
    と、 ミシン主軸に連動して減速回転し大径部と小径部とを形
    成すると共にミシンの一サイクル縫目の形成の間に一回
    転する第一カム22と、 第一カムとクランク軸との間に配置し、第−力ムの回動
    により、サイクル縫目形成の始めに大径部に連動して一
    方向に移動しクランク軸を一方に牽引旋回し、サイクル
    縫目形成完了前に小径部と係合してその牽引を解除する
    第一旋回手段と、ミシン主軸に固定した第二カム28と
    、 一方向操作により一方向に回動して原動部の回転をミシ
    ン主軸に伝達し、サイクル縫目形成完了の一針前に他方
    向に回動して上記回転伝達を遮断してミシンを所定位置
    に停止する遮断レバー3と、第二カムとの連動時に往復
    揺動する制御体73、及び制御体73とクランク軸との
    間に関連配置し制御体73との連結時における復動に連
    動して他方向に移動しクランク軸を他方向に旋回する作
    動板56、並びに遮断レバー3の一方向回動に連動して
    制御体73と作動板56との連結を遮断し遮断レバー3
    の他方回動に連動してそれらを連結する制御板59とよ
    り戒る第二旋回手段と、 遮断レバー3の一方向回動に連動して第二カム28と第
    二旋回手段の制御体73との連結を遮断し、遮断レバー
    3の他方向回動に連動してそれらを連結する連結遮断機
    構と を備えたサイクル縫いミシンの布押え装置。
JP13299475U 1975-09-29 1975-09-29 サイクルヌイミシンノヌノオサエソウチ Expired JPS5856629Y2 (ja)

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JPS5257850U JPS5257850U (ja) 1977-04-26
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