JPS5937990B2 - ミシンの自動一針縫装置 - Google Patents

ミシンの自動一針縫装置

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JPS5937990B2
JPS5937990B2 JP5285775A JP5285775A JPS5937990B2 JP S5937990 B2 JPS5937990 B2 JP S5937990B2 JP 5285775 A JP5285775 A JP 5285775A JP 5285775 A JP5285775 A JP 5285775A JP S5937990 B2 JPS5937990 B2 JP S5937990B2
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JP
Japan
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sewing machine
sewing
circuit
cam
machine motor
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JP5285775A
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健治 加藤
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Janome Corp
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Janome Sewing Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はミシンの自動−針縫装置に関するものであり、
コントローラをミシンモータが回転する方向に操作して
保持した場合に、ミシンが自動的に1回ずつ間欠回転し
てその都度所定の位置に停止することにより、−針縫を
連続的に行ない得るようにしたものである。
近時においては、ミシンが家庭における唯一の生産財で
あることから、その使用価値が再認識されようとしてお
り、特にホームソーイング(家庭洋裁)は、既製服に頼
ることなく、着る人の職味感に合った衣服を家庭におい
て、安価に作ることができ、しかも創造の喜びを味わう
ことができるものとして脚光を浴びつつある。
そしてこのホームソーイングでは、しつげ縫から仕上り
に至るまでのすべての縫製工程をミシンで行なうことが
できることが望まれている。
しかし、ミシンによってしつげ縫を行なうことは、それ
ほど容易なことではなく、従来若干のものが提案されて
はいるが、これら従来品は、ミシン制御のために手指を
使わなければならなかったり、送りピッチが一定であっ
たため任意の間隔で縫えない不便さがあったり、或はミ
シンの1回転ごとにコントローラの踏込、解放を繰り返
えさなければならないため、大量に縫う場合には足が疲
れるという欠点があった。
本発明は、上記したような従来品の欠点を除くためにな
されたもので、以下にその実施態様を図面によって説明
する。
本発明装置は、ミシンが1回転ずつ間欠回転して、その
都度所定の位置(針棒上死点付近)に停止するようにし
た定位置停止装置を含む一針縫装置を備えることを基本
とし、その上にミシンモータの電流回路を周期的に開閉
する装置又は、前記−針縫装置の停止部材(後述するス
トッパ48)を電気的制御により周期的に係脱動作せし
める装置を付加して自動−針縫を行なうことができるよ
うにしたものである。
そこでまず、本発明の前提となる一針縫装置につき説明
すれば、1はミシンの本体、2はミシンモータ(図示せ
ず)によって駆動されるベルト、3はミシン本体1に枢
支され該ベルトにより回転する中間プーリ、4は該中間
プーリにより駆動されベルト車5を回転させるベルトで
ある。
ベルト車5は、ミシンの上軸6にねじ1で固着させたブ
ツシュ8に遊嵌され、空転させることもでき、またデク
ラッチ装置9を介して一体となしてベルト車50回転が
伝達される。
更にベルト車5のミシン前面側には第7図に示すように
5本のピン10が一体に形成され、これらのピンの各々
に爪11が揺動可能に嵌め込まれている。
そしてベルト車5が回転すると爪11は遠心力により外
方へ変位して広がるようになっており、この変位はベル
ト車5の座ぐり面12の側壁13に当たって外方への広
がりが制限されるようになっている。
デクラッチ装置9ば、ブツシュ8の溝部14に配設され
る平板15とベルト車50穴16の内周面11とで形成
される空間にコロ18を介在させ、該コロなストッパカ
ム19の腕20の角穴21で保持することにより構成さ
れている。
そして腕20がブツシュ8に対して相対的に反時計方向
に回転することにより、コロ18がより狭い空間に押し
込まれるため、ベルト車5とブツシュ8とが一体となり
、逆にブツシュ8に対して腕20が相対的に時計方向に
回転すると、コロ18はより広い空間に押し出されるの
で、ベルト車5はブツシュ8に対して空転状態となる。
ストッパカム19は第6図に示すような形状をしており
、大径部220円周上には切欠部23を持つカム24が
形成され、中径部25には前述したデクラッチ装置9の
コロ18を保持するための腕20が形成されると共に、
ばね26を収容するための円弧状の凹部27が形成され
ている。
また、28.29は円弧状の長大であり、回転中心に対
して略対称に2つ設けられ、ストッパカム19本体を貫
通している。
また、各長大28.29の反時計方向の端部には、座ぐ
り面30が形成され、且つ該座ぐり面30の部分と他の
時計方向の長穴部とは、幅の狭い部分で区切られた状態
となっており、座ぐり面30の部分にはポリウレタンゴ
ムなどの緩衝部材31,32が挿入され、その一端に形
成された頭の部分33が上記座ぐり面30に嵌め合わさ
れて回転止めとなると同時に軸方向の位置が定められる
また上記した幅の狭い部分により緩衝部材32,33が
時計方向に動き得ないようにされている。
長大28,29には段付ねじ34.35が挿通され、該
段付ねじ34,35はブツシュ8の側面に対して締め付
けられて固着される。
また小径部36は型車31及び座金38の中心穴39,
40を嵌合させるために形成されている。
更にミシン前面側の側面には、ストッパカム19を常に
上軸6に対して反時計方向に押圧するばね41の一端4
2が嵌め込まれ、該ばねの他端43は上軸6に固着され
たスプロケット44の側面に嵌め込まれている。
このスプロケット44にはタイミングベルト45が巻き
掛けられ、下軸等が駆動される。
46は解放カムであって、第6図のような形状をしてい
る。
即ち、7ランジ部4γが最大径であり、そのミシン前面
側にはストッパ48を解放するための突起49が形成さ
れ、後面側には外周の4個所に凹部50が形成された円
筒部51が設けられ、これらの凹部50に爪11の突起
52が落ち込むようになっている。
また穴53の内径は前記ストッパカム19の中径部25
の直径に等しく、解放カム46とストッパカム19とが
この部分で嵌め合わされる。
前記穴53の内周面54には突起55が形成され、該突
起はストッパカム190円弧状の凹部27内に入り、凹
部2γの時計方向の端部と突起55との間にばね26が
収容され、結果としてブツシュ8から解放カム46を常
に反時計方向に押圧することになるJ第16図、第17
図等参照)。
なお、解放カム46の軸方向の動きは型車37をねじ5
6でストッパカム19の側面に固着することで制限され
、ストッパカム19に対しては回転方向にのみ一定範囲
で運動が自由となる。
型車37の外周には4個所のカムm157が形成され、
爪11の突起52は広幅であるから、これらのカム面5
γと解放カム46の円筒部51の外周面の双方に係合す
る。
そして爪11の突起52が解放カム46の凹部50に落
ち込んだ場合に型車3γに対して解放カム46が先行回
転すると、爪11の突起52がカム面57に沿って上昇
し、爪11を解放カム46の凹部50から解放する役目
を持つ。
58.59はストッパカム19の長穴28.29に対応
する長大であり、段付ねじ34゜350円筒部60,6
1が該長穴58,59を貫通する。
62はストッパカム19の腕21が貫通するための長大
である。
座金38は段付ねじ34.35によってブツシュ8に締
め付けられ、ベルト車5の軸方向の位置を定めると共に
、ブツシュ8に対してベルト車5が空転する際の案内と
もなる。
63はベルト車押えであり、押え腕64が折り曲げられ
て形成され、内側に突起65が突出しており、該押え腕
64にばばね作用を持たせである。
そして円筒状の頭付ねじ66とねじ61とでブツシュ8
の側面に固着される。
なお68はばね座金であり、ブツシュ8に遊嵌され、ベ
ルト車押え63とベルト車5との間に介在してベルト車
5をミシン前面側に軽く押圧するようにしである(第3
図参照)。
はずみ車69は第5図に示すようにボス部10が途中で
膨張して(凹入せしめてもよい)係合部11が形成され
ているので、この部分11をベルト車押え63の押え腕
64の突起65が上軸6中心方向に押圧するのではずみ
車69はベルト車押え63に押圧され、通常の状態では
上軸6から抜は出ることはない。
またボス部70の一部には第3図に示すように穴12が
設けられ、該穴にブツシュ8に固着された前記頭付ねじ
66の円筒状の頭13が係合している。
このため、はずみ車69は上軸6に対して回転方向にも
拘束され、上軸6に対する位相が定められる。
又もしはずみ車69を後面側に引っ張れば、ボス部70
によりベルト車押え63の押え腕64が押し広げられ、
はずみ車69を上軸6から取りはずすことができる。
上軸6に取り付けられる機構は上記の如くであり、次に
これらを制御する機構について説明する。
48はストッパであり、ミシン本体1に固着される軸1
4に枢着されて揺動可能となっている。
ストッパ48の先端75はストッパカム190大径部2
2外周面及び解放カム46の突起49の双方に係合する
ようになっており、後端γ6はミシン本体1に固着され
た支え板71からばねγ8により引張られ、常に時計方
向に回転するように付勢されている。
T9は突起であり、回転中心と後端16との中間に下向
きに形成され、ミシン本体1に固着される軸80に枢着
される一針縫選択カム81に係合する。
一針縫選択カム81は第6図に示すような形状をしてお
り、回転中心82から等距離の円弧部分83と該円弧上
に設けられた凹所84,85と、カム面86と腕87か
ら形成されている。
凹所84.85の曲率半径はストッパ48の突起γ9の
それと一致させてあり、該突起が凹所84又は85に係
合することにより、ストッパ48は反時計方向に回転し
た一定位置に保たれ、ミシンは普通縫状態となる。
なお、凹所84,85を設けることにより、該凹所にお
いて普通縫における高速・低速縫の切換の節度を持たせ
ることができ、選択スイッチ88における接点89では
この節度に対する配慮が不要となるため、完全な電気的
接続を得ることができる。
腕81には棒90が連結され、該棒の下端は選択スイッ
チ88の操作つまみ91に連結されている。
操作つまみ91の背面には四部92が形成され、該凹部
には接続片93が収容されている。
接続片93の接点89に対する接触面94は平面状に形
成され、接点89との間で完全な電気的接続を得ること
ができるようにしである。
上記接点89は4個設けられ、接続片93が接点aとb
とに接触することにより、普通縫のうちの高速縫が選択
され、接点すとCとに接触することにより、同じく普通
縫の低速縫が選択され、接点Cとdとに接触することに
より一針線が選択されるように電気回路が構成されてい
る。
次に糸巻装置の構成につき説明する。
95はデクラッチ腕にして第6図に示すような形状をし
ており、ストッパ48と共に軸14に枢着される。
先端96は、デクラッチ腕95が糸巻腕91の回動によ
って時計方向に回転することにより、ストッパカム19
にのみ係合するように構成されている。
また穴98にはばね99が引掛けられ、時計方向に回転
するように付勢されている。
デクラッチ95の上端100には糸巻腕91の一端10
1が当接し、通常はばね99に抗してデクラッチ腕95
を反時計方向に押圧している。
糸巻腕9γは第4図に示すようにミシン本体1に枢着さ
れ、ばね102により他端103がピン104に押圧さ
れて解放状態となっている。
そして糸巻時には手動操作により反時計方向に回動し、
ゴム輪105がベルト車5のローレット面106にばね
102の作用により押圧され、同時に一端101がデク
ラッチ腕95を解放するようになっている。
更に上記した一針縫装置を制御するための電気的制御装
置について説明する。
第19図において、1は前記ミシン本体、113はミシ
ンの針、88は前記選択スイッチ、114は自動−針線
スイッチ、115はコントローラ、116はそのペダル
、111は電源接続プラグ、118は上糸、119はそ
の移動検出器、120は布、121はその移動検出器で
ある。
第20図は、本発明の第1実施例電気回路図であり、M
はミシンモータ、Lはミシン用ランプ、122はその開
閉スイッチ、123,124゜125.126,121
,128は接続端子、111は前記電源接続プラグ、1
15は前記コントローラ、129はその可動片、88は
前記選択スイッチ、93は前記接続片、a、b、c、d
は前記接点、130はダイオード、131は自動−針縫
のための電源回路、132は同じく無安定マルチバイブ
レータ回路、133は同じくサイリスタ回路であり、こ
れらはいずれも図示の如く接続されている。
電源回路131においては、抵抗器134及び135、
ツェナーダイオード136、電解コンデンサー131が
図示の如く接続されている。
前記無安定マルチバイブレーク回路132においては、
抵抗器138,139,140及び141、コンデンサ
142及び143、トランジスタ144及び145、ダ
イオード146及び147が図示の如く接続されている
また、前記のサイリスタ回路133においては、抵抗器
148.149及び150、トランジスタ151、サイ
リスタ152が図示の如く接続されている。
而して第20図の回路において、接続片93が接点a、
bを接続すると高速縫が、接点す、cを接続すると低速
縫が、接点c、dを接続すると自動−針縫が選択される
ようになっている。
そして自動−針縫が選択された場合には、無安定マルチ
バイブレータ回路132が動作し、サイリスタ152を
自動的に0N−OFF’させることになり、ミシンモー
タMは、たとえコントローラ115を踏み込んだままに
保持しても、一定の時間間隔で間欠1駆動されることに
なる。
以下この回路を用いた場合の本発明装置の作用について
説明する。
まず普通縫を行なう場合について説明すれば、選択スイ
ッチ88の操作つまみ91を最上部へ移行させると、接
続片94により接点aとbとが接続されて電源電圧がそ
のま□まミシンモータMに印加される電気回路(電源→
端子123,124→ミシンモータM→接点a→接点b
→端子128゜12γ→コントローラ115→端子12
5→電源)が形成され、コントローラ115の踏み込み
量に応じ、0から電源電圧の間でミシンモータを回転さ
せることができる。
即ち、操作つまみ91を上方に移行させることにより、
棒90が一針線選択カム81を時計方向に回転させ、カ
ム面86がストッパ48の突起79を押圧し該突起が凹
所84又は85に設定されるので、ストッパ48が反時
計方向に回転し、その先端75がストッパカム19のカ
ム24及び解放カム46の突起49の運動径路からはず
れ、決してこれらと係合することはないから、デクラッ
チ装置9はベルト車5とブツシュ8とをコロ18を介し
て一体に結合し、ベルト車50回転がそのまま上軸6に
伝達され、ミシンは連続回転し、普通縫を行なうことが
できる。
このことは操作つまみ91を中間の位置に設定した場合
も同様である。
ただ中間位置に設定した場合には接続片94が接点すと
Cとを接続することになるので、低速用の電気回路(電
源→・・・・・・・・・接点a→ダイオード130→接
点C→接点b→端子12B、127→・・・・・・・・
−電源)が形成されるので、ミシンは連続低速縫を行な
うことになる。
また、これら連続縫の際には、ミシンの針は全く不特定
の位置に停止し、該停止後にはずみ車69を手で回すこ
とにより、任意の位置に針を移行させることができる。
次に一針線を行なう場合につき説明する。
操作つまみ91を最低位置に設定することにより、接続
片93が接点Cとdとを接続するので、自動−針縫のた
めの電気回路(電源→端子123,124→ミシンモー
タM→接点a→接点C→接点d→サイリスタ152→端
子128,127→コントローラ115→電源)が形成
される。
一方、第1図に示すように選択カム81が反時計方向に
回転すると共にストッパ48は、ばねγ8により時計方
向に回転し、先端15がストッパカム190カム24及
び解放カム46の突起49の運動径路内に入り込む。
そこでコントローラを踏み込むと、ミシンは低速回転し
、第8図及び第9図に示すように、解放カム46の凹部
50と型車37のカム51の凹部57′とは一致せず、
互の凸部が凹部を埋め合う状態となっている。
そして解放カム46の突起49はストッパ48の先端1
5に次第に接近する。
このときストッパカム19はスプロケット44からばね
41を介して回転力を与えられており、解放カム46は
ストッパカム19の円弧状の凹部2γの時計方向の端部
からばね26を介して回転力を与えられて一体となって
回転している。
そこで第10図に示すように解放カム46の突起49が
ストッパ48の先端75に到達すると、解放カム46は
停止する。
しかしばね41によるストッパカム190反時計方向の
回転力は、ばね26による時計方向の回転力に勝るから
、ばね26は圧縮すれつつストッパカム19は更に回転
し続け、その結果切欠部23がストッパ48の先端T5
に到達し、そこで初めてストッパカム190回転は停止
する。
ばね26が第10図に示すように圧縮された状態で解放
カム46の凹部50と型車31のカム51の凹部5γ′
とが同位相となり、爪11の突起52の落込みが可能と
なる。
しかしこのときはベルト車5とブツシュ8とはコロ18
で一体となっているため、依然として回転し続けようと
するので、コロ18を残したままブツシュ8が回転する
こととなり、結果としてコロ18はより広い空間(時計
方向)に移動し、ベルト車5とブツシュ8との連結が断
たれ、ベルト車5は空転状態となる。
一方プッシュ8と一体の上軸6その他の回転部分は相当
の慣性をもって回転しているので、ブツシュ8に固着さ
れている段付ねじ34.35の円筒部50,61が長穴
28,29中を更にわずかに回転して緩衝部材31,3
2に衝突し、ミシンは初めて完全に停止する。
このときすでにデクラッチ装置9は解放状態となってい
るので、段付ねじ34,350円筒部60,61が緩衝
部材に衝突する際の回転力は慣性力のみであるから、差
程衝撃は大きくなく、しかもこの緩衝部材31,32で
衝撃が吸収されるので、ミシン停止時の衝撃、騒音はき
わめて小さい。
なお、このときミシンの針は上死点付近の所定の位置に
停止することとなる。
この場合、コントローラを継続して踏み込んでいるとベ
ルト車5は無安定マルチバイブレータ回路132がサイ
リスタ152をOFFにするまで空転し続けるので爪1
1は自らの遠心力で外方に退いており、解放カム46の
凹部50に爪11の突起52が係合することはない。
そこで一定時間経過後、サイリスタ152がOFFとな
り、ミシンモータMが停止しベルト車5は停止するので
、爪11に働いていた遠心力は消失し、従って第10図
に示すように上軸6の上方にある爪11が位相の一致し
た凹部50及び57’に落ち込み得る態勢となる。
なお、ベルト車5は不特定の位置に停止するので必ずし
もベルト車5の停止と同時に第10図の如く爪11が凹
部50.5γに落ち込むとは限らないが、次にベルト車
5が少しでも回転すれば直ちに落ち込むので問題はない
次に再びサイリスタ152がONになると、ミシンモー
タMが回転しベルト車5は回転を開始し、爪11が解放
カム46及び型車31の凹部50゜57′に確実に係合
し、第12図に示すように爪11が解放カム46を回転
させる。
これによって、ばね26は再び復元し、爪11は型車3
1のカム面5γに沿って自らを上昇させ、解放カム46
、型車31との係合関係がはずれ、解放カム46の突起
49はストッパ48をばね78の力に抗して反時計方向
に回転させ、ストッパカム19の切欠部23との係合を
解除させる。
その結果ミシン停止時に僅かにばね41の変形により、
該ばねに貯えられていた復元力によりストッパカム19
が未だ静止状態にあるブツシュ8に対して反時計方向に
回転し、コロ18をより狭い空間へ押し込むのでベルト
車5とブツシュ8とは該コロを介して再び連結されて回
転を開始し、ミシンは一針を縫う。
そして一回転すると、ストッパ48によりまず解放カム
46が停止せしめられ、前述した順序で各部が働き、ミ
シンは所定の位置に停止する。
以下同様にコントローラを踏み込んでいても、無安定マ
ルチバイブレータ回路132がサイリスタ152をON
・OFFさせる動作を繰り返すので、ミシンは一回転し
ては所定の位置に停止する動作を繰り返すから、針が上
方に停止している間に両手で布を任意の量だけ動かして
、しつげ縫を行なうことができる。
なお、コントローラ115の踏込・解放を繰り返すこと
によっても、−針線を行なうことは勿論可能である。
第18図は一針縁機構についての別の実施例を示し、爪
10γとベルト車5の座ぐり面12の側壁13との間に
ばね108を介在させ、爪101の解放カム109及び
型車110の凹部111゜112に対する係合を爪10
7の自重によることなく、ばね108の力によって行な
わせようとするもので、この場合には爪10γは上軸6
回りのどの位置にあっても凹部111,112に係合し
得るから、該爪は単一でよい。
しかし型車110の凹部112を全周にわたって形成し
ておく必要がある。
次に第21図に示す第2実施例電気回路による制御につ
き説明する。
第21図において153は接続片93が接点Cとdとを
接続する一針縁の位置に移動することによって閉じるス
イッチであり、高速縫及び低速縫の位置では開くように
なっている。
1141は自動−針縫のためのスイッチであり、可動片
154および155は連動していて、可動片154が接
点156,157を開いているときには、可動片155
が接点158,159を閉じ、接点160,161が開
き、可動片154が接点156.157を閉じるときに
はその逆となるように構成されている。
またTMは極く低速回転(10,30,60rpm)す
るタイミングモータ、162はその動作表示ランプ、1
63はタイミングモータTMにより回転するカム164
により往復動して、接点165,166を開閉する可動
片167を含むミシンモータMの電流回路自動開閉スィ
ッチである。
そしてこれらは図示の如く接続されており、その他の要
素(モータM、コントローラ115等)は第20図と同
様である。
すなわち、この回路では、ミシンモータMの電流回路を
機械的に開閉するようにして、ミシンモータMを間欠駆
動しようとするものである。
接続片93を接点す、a間に設定することにより、高速
普通縫が行なわわ、接点す、0間に設定することにより
低速普通縫が行なわれることは第20図の場合と同様で
あるが、接続片93を接点c、d間に設定し、かつ自動
−針縫スイッチ114′を閉じると、スイッチ153が
閉じ、タイミングモータTMが回転し得る態勢となると
同時に電源→端子123゜124→ミシンモ一タM→接
点a→ダイオード130→接点d→接点160→接点1
61→自動開閉スイッチ163→端子12B、127→
コントローラ115→電源の如くミシンモータMの電流
回路が形成される。
また、タイミングモータTMの電流回路は、電源→端子
123,124→スイッチ153→自動−針縫スイッチ
1141→タイミングモータTM→端子126,125
→電源の如く形成され、タイミングモータTMが回転す
る。
そこでコントローラ115を踏み込むと、自動開閉スィ
ッチ163が閉じている間にミシンモータMが回転し、
前述の機構の動作によって、ミシンは所定の位置に停止
する。
その後、カム164の動作により自動開閉スィッチ16
3が開かれるので、ミシンモータMが停止し、ベルト車
5も停止するから、爪11が解放カム46の凹部50に
落ち込んでミシンの再回転が可能な態勢となり、続くカ
ム164の回転により自動開閉スィッチ163が閉じる
と再びミシンは1回転して停止することになる。
このような動作が繰り返されて自動−針縫を行なうこと
ができる。
なお、接続片93が一針縫の位置に設定されていても、
自動−針縫スイッチ114′が開いている場合には、タ
イミングモータTMは停止しており、接点158゜15
9が閉じているので、自動開閉スィッチ161を経由し
ないで、ミシンモータMの電流制御回路が形成されるの
で、コントローラ115の踏込・開放を繰り返すことに
よる一針縫を行なうこともできる。
次に第22図に示す第3実施例電気回路による場合を説
明する。
第22図において、114は自動−針縫スイッチ、13
2は無安定マルチバイブレータ回路、168はその電源
回路、169はサイリスタ回路、110はその制御用ト
ランジスタ回路、その他は第20図の場合と同様である
電源回路168において、111及び112は抵抗器、
173はツェナーダイオード、174は電解コンデンサ
であり、無安定マルチバイブレーク回路132の構成は
第20図のものと同様であり、またトランジスタ回路に
おいては、1γ5及び176は抵抗器、177はトラン
ジスタであり、サイリスタ回路169においては1.7
8及び179は抵抗器、180はサイリスタであり、こ
れらは図示の如く接続されている。
この実施例において、接続片93を接点c、d間に設定
しくこれにより一針縫機構は動作状態となる)、自動−
針縫スイッチ114を閉じ、コントローラ115を踏み
込むと、ミシンモータMはサイリスク180がONの場
合に限り、「電源→端子123゜124→ミシンモ一タ
M→接点a→ダイオード130→接点C→接点d→サイ
リスタ180→端子128,127→コントローラ11
5→端子125→電源」の回路により回転するが、無安
定マルチバイブレータ回路132が周期的にトランジス
タ177をON・OFFさせるので、サイリスタ180
はこれに応じて0N−OFFすることになり、結果とし
て、ミシンモータMは自動的に一定の周期で回転・停止
を繰り返す。
即ち、サイリスタ180がONの間に、ミシンは1回転
して後、−針縫機構(第1図〜第18図)によって所定
の位置で停止し、その後空転していたベルト車5等もサ
イリスタ180がOFFになることにより停止し、−針
縫機構はミシンの再回転を可能とする態勢となる。
このようにして、自動−針縫を行なうことができる。
また、上記状態で自動−針縫スイッチ114を開いてお
いた場合には、トランジスタ117は常にOF’F’で
あるから、サイリスク180は常にONとなるから、ミ
シンモータMはコントローラ115の踏込中は連続回転
することになり、従って、コントローラ115の踏込・
解放を繰り返すことによって、−針縫を行なうことがで
きる。
なお、接続片93を接点す、0間に設定することにより
、−針縫機構は不作動状態となり、低速普通縫を行なう
ことができ、接点a。
b間に設定することにより高速普通縫を行なうことがで
きる。
次に第23図に示す第4実施例電気回路による制御につ
き説明する。
第23図において、114は自動−針縫スイッチ、18
1は自動点滅ランプ、182は光感応素子(cdsなと
)、183,184は抵抗器、185はサイリスタであ
り、これらは図示の如く接続され、他は第22図の場合
と同様である。
この実施例においては、接続片93を接点c、d間に設
定することにより、スイッチ153が閉じ、更に自動−
針縫スイッチ114を閉じることにより、自動点滅ラン
プ181が点灯し、光感応素子182が低抵抗状態とな
り、サイリスク185のゲート陰極間電圧がサイリスタ
185のトリガゲート電圧よりも低くなるのでサイリス
タ185はOF’Fとなるから、ミシンモータMは停止
し、自動点滅ランプ181が消えると、光感応素子18
2が高抵抗状態となり、サイリスタのゲート陰極間電圧
がサイリスク185のトリガゲート電圧以上となるので
サイリスタ185がONとなり、電源→ミシンモータM
→ダイオード130→接点c、d→サイリスタ185→
コントローラ115→電源の如く電流が流れ、ミシンモ
ータMが回転して、ミシンは1回転して後に停止し、再
び自動点滅ランプ181が点灯すると、サイリスタ18
5がOFFとなり、ミシンモータMは停止する。
このことが自動的に繰り返されることによって、自動−
針縫を行なうことができる。
なお、自動−針縫スイッチ114が開かれており、且つ
接続片93を接点す、c間に設定すればサイリスク18
5は常にONであるから、コントローラ115を踏み込
めば必ずミシンモータMが回転するので、コントローラ
の踏込・解放の繰返しによる一針線を行なうことができ
る。
また低速縫及び高速縫は前述の第1、第2実施例と同様
に行なうことができる。
次に第24図に示す第5実施例電気回路による場合につ
き説明する。
この実施例は、全波整流回路186の直流出力側にミシ
ンモータMとサイリスタ回路を入れたもので、直流出力
側回路内でサイリスタ18γによりミシンモータMを制
御すると、一度ONとなったサイリスタ181は、ミシ
ンモータMのインダクタンス分の影響を受けて、そのゲ
ート信号をとり去っても、導通状態を維持するという性
質を利用したものである。
第24図において、186は、ダイオード188,18
9゜190及び191から成る全波整流回路、Mはミシ
ンモータ、192は普通縫のうちの高速縫のための接点
、193は同じく低速縫のための接点、194は自動−
針縫のための接A、195は端子196とこれら3つの
接点とを選択して接続する可動片、191はミシンの上
軸6の停止直前又は、−針縫機構により上軸6が若干逆
転するものにあってはその逆転の際に、上軸6の1回転
毎に1度極く短時間だけ開かれるスイッチ、198,1
99゜200及び201は抵抗器、202は電解コンデ
ンサ、203は低電圧放電素子187はサイリスタであ
り、これらは図示の如く接続されている。
この回路において、自動−針縫を行なうには、可動片1
95を接点194に接続することにより、−針縫機構(
第1図等参照)が動作状態となり、一方サイリスク回路
(電源→ダイオード188→スイッチ197→サイリス
タ181→ミシンモータM→ダイオード190→コント
ローラ115→電源)が形成され、電解コンデンサ20
2の電圧Vcが第25図の如く上昇し、低電圧放電素子
203のブレークオーバ電圧VBOに到達したとき、低
電圧放電素子はパルスを発し、サイリスタ18γばON
となり、電解コンデンサ202の電圧は0になる。
そこで全波整流回路186及びサイリスク181を介し
て第25図に示すような電圧vMがミシンモータMに印
加されるので、ミシンモータMは回転し、その後1回転
して一針線機構により停止する。
そして停止する際にスイッチ197が短時間開くので、
ミシンモータMの電圧vMはOとなり、ミシンモータM
は停止し、再び電解コンデンサ202の電圧が上昇し、
低電圧放電素子203のブレークオーバ電圧VBOに到
達するまでこの状態が続き、到達したとき再びミシンモ
ータMに電圧が供給されてミシンが1回転し、以下同様
な動作を繰り返すので、自動的に一針線を行なうことが
できる。
なお、可動片195を接点193に接続した場合には、
−針縫機構は動作状態となるが、電気回路は、サイリス
タ18γを経由することなく、ダイオード188から接
点193、端子196を介してミシンモータに至る経路
で形成されるから、コントローラ115を踏み込んでい
る限り、ミシンモータMは回転し続けるので、コントロ
ーラ115の踏込・解放を繰り返すことにより一針線を
行なうことができる。
また、可動片195を接点192に接続する場合には、
−針縫機構は作動しないので、普通縫を行なうことがで
きる。
次に第26図に示す第6実施例電気回路による場合につ
き説明する。
この実施例は、ミシンモータMの逆起電圧を使用した通
常のフィードバック型制御回路を利用し、フィードバッ
ク回路のゲインを上げると、基準電圧と比較電圧とによ
り自動的にノッキング現象(ミシンモータMが回転−停
止を繰り返す現象)を起こす性質を利用したものである
第26図において、114は自動−針縫スイッチ、20
4,205、及び206は電解コンデンサ、207及び
208は抵抗器、209は可変抵抗器、210及び21
1はダイオード、212はサイリスク、Mはミシンモー
タであり、これらは図示の如く接続されている。
この実施例においては、接続片93を接点C,d間に設
定すると、−針縫機構が動作状態となり、一方サイリス
タ回路(電源→接点a→ダイオード130→接点c、d
→サイリスタ212→ミシンモータM→端子126,1
27→コントローラ115→端子125→電源)が形成
され、自動−針縫スイッチ114を閉じてコントローラ
115を踏み込むことにより、電解コンデンサ204が
前記サイリスタ回路に接続されることになり、基準電圧
の波形傾斜を緩かにし、ループゲインが上り、基準電圧
によりサイリスタ212がONとなり、ミシンモータM
が回転し、その結果回転数に比例した比較電圧が発生す
るが、ループゲインが上がっているので、この比較電圧
の方が基準電圧より高くなり、サイリスタ212はOF
Fとなり、ミシンモータMが停止する。
このように、ミシンモータMが自動的に回転・停止を繰
り返すことにより、前述の実施例と同様に自動・−針縫
を行なうことができる。
なお接続片93を接点c、d間に設定したまま自動−針
縫スイッチ114を開いておけば、サイリスタ212は
常にONであるからコントローラ115の踏込により、
ミシンモータMは連続回転し、コントローラ115の踏
込・解放を繰り返すことにより、−針縫を行なうことが
できる。
また、可動片93を接点す、c間又は接点a、b間に設
定すれば、−針縫機構は作動しないから、それぞれ、低
速、高速の普通縫を行なうことができる。
次に第27図に示す第7実施例電気回路による場合につ
き説明する。
第2γ図において、114は、自動−針縫スイッチ、2
13はミシンモータMの電流回路に並列に接続されたラ
ンプ、214はランプ213の光を受けて抵抗値が減少
する光感応素子、215及び216は抵抗器、217は
サイリスクであり、これらは図示の如く接続されている
この実施例においては、接続片93を接点c、d間に設
定し、かつ自動−針縫スイッチ114を閉じることによ
り、−針縫機構が動作状態となり、一方電気回路は自動
−針縫の態勢となる。
コントローラ115を踏み込む前においては、ミシンモ
ータMが回転せず、ランプ213は消えているから、光
感応素子214は高抵抗状態であり、したがって、コン
トローラ115を踏み込んでもしばらくの間は、サイリ
スタ217のゲート陰極間電圧がサイリスタ217のト
リガゲート電圧以上に維持されるので、サイリスタ21
γはONであり、ミシンモータMば、「電源→端子12
3.124→ミシンモ一タM→接点a→ダイオード13
0→接点C→接点d→サイリスタ217→端子128,
127→コントローラ115→端子125→電源」の回
路で回転し、ミシンは1回転後停止する。
これによって、ミシンモータMの回転中ランプ213は
点灯し続けるので、光感応素子214の抵抗値は時間の
経過と共に次第に低くなり、サイリスタ217のゲート
陰極間電圧はやがて、サイリスタ21γのトリガゲート
電圧よりも低くなるので、このときサイリスタ217は
OFFとなり、ミシンモータMは停止し、同時にランプ
213は消える。
この場合、コントローラ115を踏み続けていると、光
感応素子214の抵抗値の増大により、サイリスタ21
7がONとなり、再びミシンモータMが回転し、ランプ
213が点灯しミシンは1回転して停止し、やがてミシ
ンモータMも停止する。
以下同様の動作が繰り返えされて、自動−針縫を行なう
ことができる。
なお、接続片93を接点す、0間に設定することにより
低速普通縫を、接点a、b間に設定することにより高速
普通縫を行なうことができる。
また、自動−針縫の状態においても、コントローラ11
5の踏込・解放を繰り返すことによっても一針縁を行な
うことは固より可能である。
以上の実施例は、すべて、ミシンモータMの電流回路を
開閉することにより、ミシンモータMを間欠的に回転さ
せることにより、第1〜18図の一針縁機構により自動
−針縫を行なうものである。
次に、第28図に示すように、ミシン本体1に電磁ンレ
ノイドSを固着して、そのプランジャー218の下端2
19をストッパ48の一端に連結し、電磁ソレノイドS
に通電されたときだけストッパ48の先端75がストッ
パカム19の切欠部23からはずれるようにして、自動
−針縫を行なうようにした実施例につき説明する。
而して、第28図の機構は第1図〜第18図の機構に電
磁ソレノイドSを取り付けたものである。
そして、この機構を制御するための電気回路は第30〜
32図に示す通りである。
まず第30図に示す第8実施例電気回路による場合につ
き説明する。
第30図の回路は基本的には第20図のものと同様であ
り、各部分の詳細については説明を省略する。
この回路では一針縁選択スイッチ88の接点すとdとが
接続され、接点dは直ちに端子128に接続されている
従って、ミシンモータMの電流回路は、「電源→端子1
.23,124→ミシンモ一タM→−針縫選択スイッチ
88→端子128,127→コントローラ115→端子
125→電源」の如く形成されるから、コントローラ1
15を踏み込んでいる限り、ミシンモータMは回転し続
けることになる。
そして、電磁ソレノイドSの自動開閉回路がミシンモー
タMの電源回路に並列に接続されている。
114は自動−針縫スイッチ、153は接続片93が接
点c、d間に設定された場合にのみこれに連動して閉じ
る前記スイッチ、133は第1実施例と同様のサイリス
ク回路、132は該サイリスタ回路を自動的に開閉させ
る第1実施例と同様の無安定マルチバイブレータ回路、
131はその電源回路、Sは電磁ソレノイドであり、こ
れらは図示の如く接続されている。
この実施例において、接続片93を接点c、d間に設定
することにより、−針縫機構が動作状態となり、同時に
スイッチ153が閉じる。
そこでコントローラ115を踏み込むと、ミシンモータ
Mはダイオード130を介して低速連続回転(約700
rpm7)する。
従って、このままではミシンは1回転した後停止し、再
回転することはない。
しかし、自動−針縫スイッチ114を閉じることにより
、電磁ソレノイドSの電流回路が、「電源→端子123
,124→自動−針縫スイッチ114→スイッチ153
→サイリスタ152→電磁ソレノイドS→端子126゜
125→電源」の如く形成され、無安定マルチバイブレ
ーク回路132により、一定の時間間隔でサイリスタ1
52がON、OFFを繰り返すので、電磁ソレノイドS
もONl OFFする。
従って、電磁ソレノイドSが励磁される時間を極く短時
間としておけば、第28図においてストッパ48は瞬間
的にストッパカム19の切欠部23から離脱し、すぐに
もとの位置にもどるのでミシンは再回転後に再び停止す
ることになり、以下同様に電磁ソレノイドのON、OF
F動作により、自動−針縫が行なわれる。
また、自動−針縫スイッチ114を開いて、接続片93
を接点c、d間に設定した場合には、コントローラ11
5の踏込・解放の繰り返しにより、−針縫を行なうこと
ができ、接続片93を接点す、0間に設定することによ
り、低速普通縫が、また、接続片93を接点a、b間に
設定することにより、高速普通縫が行なわれる。
次に第31図に示す第9実施例電気回路による場合につ
き説明する。
この実施例は、ミシンモータMの電源回路に並列に接続
されたタイミングモータTMでカム220を回転させて
、電磁ンレノイドSをON、OFFさせて自動−針縫を
行なうものであって、その他は第30図の第8実施例と
同一である。
第31図において、TMは第2実施例たる第21図と同
様のタイミングモータ、162はその動作表示ランプ、
220は電磁ソレノイドSの開閉スイッチ221を周期
的に短時間開じるだめのカムであり、タイミングモータ
TMにより駆動される。
この実施例において、接続片93を接点c、d間に設定
することにより、スイッチ153は閉じ、一方一針線機
構は動作状態となり、ミシンモータMは低速回転する態
勢となる。
そこで自動−針縫スイッチ114を閉じるとタイミング
モータTMが回転を開始し、コントローラ115を踏み
込むと、ミシンモータMは回転し、ミシンは1回転して
後停止する。
そしてタイミングモータTMが回転して、カム220が
第31図に示すようにその突起222でスイッチ221
を閉じると電磁ソレノイドSが短時間ONとなり、第2
8図において、プランジャー218がストッパ48を反
時計方向に回転させる。
これによって、ストッパ48の先端γ5がストッパカム
19の切欠部23から離脱するので、ミシンは再回転し
、この間に電磁ソレノイドSIJ″−0FFとなって、
ストッパ48かもとの位置に復帰するので、ミシンは1
回転後停止し、以下同様のことが繰り返されて、自動−
針縫を行なうことができる。
また第29図に示す機構は、上記第8実施例におけるタ
イミングモータTMにより、直接ストッパ48を動かす
場合を示している。
この第29図において、TMはミシン本体1に固着され
たタイミングモータ、220はその回転軸223に固着
されて回転するカム、222は該カムの円周上に形成さ
れた突起である。
224はミシン本体1に固着されたピン225を支点と
し、突起222がカム220の円周部226及び突起2
22に係合するリンクであり、一端には、ストッパ48
の一端に下端が連結されたリンク227が連結されてい
る。
即ち、タイミングモータTMの回転により、カム220
の突起222が1回転に1度リンク224の突起228
を下方に押圧するので、リンク224は反時計方向に回
転し、リンク22γが上昇し、その結果、ストッパ48
は反時計方向に回転し、その先端15がストッパカム4
8の切欠部23から離脱し、このときミシンは再回転し
、その後カム220の突起228とリンク224の突起
228との係合が解除され、ストッパ48は直ちに、ば
ね78の力によりもとの位置に復帰するので、ミシンは
1回転後停止することになる。
以下同様にして、コントローラ115を踏み続けている
と、自動−針縫を行なうことができる。
なお、つまみ91を上方に移行させ、普通縫の状態に設
定すれば、ストッパ48は反時計方向に回転し、同時に
リンク224の突起228は、カム220から完全に離
脱し、普通縫が行なわれる。
次に第32図に示す第10実施例電気回路による場合に
つき説明する。
この実施例は、第22図の第3実施例の変形であって、
ミシンモータMの電流回路は、「電源→端子123,1
24→ミシンモータM→−針線選択スイッチ88→端子
128.127→コントローラ115→端子125→電
源」の如く形成し、この回路の電源回路に電磁ソレノイ
ドSを0N−OFFさせるための、無安定マルチバイブ
レーク回路132、その電源回路168、サイリスク回
路169及びこれを制御するトランジスタ回路170を
図示の如く並列に接続してなるものである。
そして、−針縫機構は、第28図に示すものによる。
即ち、この実施例では、第22図の実施例において、無
安定マルチバイブレータ回路132により、ON・QF
FさせていたミシンモータMを電磁ソレノイドSで置き
換え、第28図の電磁ソレノイドSを一定周期でON・
OFFさせて自動−針縫を行なおうとするものである。
従って、回路132゜168.169及び110は第2
2図のものと同一であるから、その説明は省略する。
ところで前記第32図において、接続片93を接点c、
d間に設定することにより、−針縫機構が動作状態とな
り、ミシンモータMはコントローラ115の踏み込みに
より連続低速回転してミシンは1回転して後停止し、ベ
ルト車は空転している。
そこで自動−針縫スイッチ114を閉じることによって
、無安定マルチバイブレーク回路132により、トラン
ジスタ117が短時間OF’Fとなり、それによって、
サイリスタ180が極く短時間ONとなるので、この間
に電磁ソレノイドSが動作して、ストッパ48を反時計
方向に回転させ、その先端75がストッパカム48から
はずれ、その間に空転していたベルト車5によりミシン
が再回転する。
そして、すぐに電磁ソレノイドSはOFFとなるので、
バネ78の力によりストッパ48は直ちにもとの位置に
復元し、ミシンは1回転後停止することになる。
以下同様にしてミシンモータMが回転中に電磁ソレノイ
ドSがON・QFFすることにより自動−針縫が行なわ
れる。
なお、コントローラ115の踏込・解放の繰り返しによ
る、−針縫及び低速・高速の普通縫については、第30
図又は第31図の場合と全く同様であるので説明を省略
する。
以上は、すべて電気回路の動作によって、一定の周期で
、ミシンを1回転ずつ間欠回転させる実施例であるが、
次に第19図及び第33図によって、布、糸などの一針
縫に伴なって移動する物体の動きを検出し、その検出信
号を自動−針線回路に与えて、これを制御する実施例に
つき説明する。
第33図において229はミシンモータMの電源回路、
230は普通縫回路、231は一針縫回路、232はコ
ントローラの踏込・解放の繰り返しなどによる普通の一
針縫回路、233は自動−針線回路、234は一針縫に
伴なう移動物体の動きを検出する回路であり、235は
普通縫回路230と一針縫回路231との選択スイッチ
、236は普通−針線回路230と自動−針線回路23
1との選択スイッチである。
この実施例では、例えば布120などを動かさない限り
ミシンは回転せず、該布120を動かすことによって検
出器121又は119により、その動きが検出され、検
出回路234から信号が出て自動−針線回路233が動
作する。
従って、この実施例によれば布120を動かさなければ
ミシンは回転せず、作業者の意思によってミシンを自由
に制御できるので前述の自動−針線回路(第1〜第10
実施例電気回路)に比較して、更に使いやすいものとな
る。
次に本発明の効果について説明する。
まず、本発明においては、コントローラを踏み込んだま
まの状態で、ミシンが間欠回転を繰り返すので、自動的
に一針縫を行なうことができ、作業者の足が疲労するこ
となく、大量のしつげ縫を容易に行なうことができる効
果がある。
しかも、自動−針縫の状態にセットした場合においても
、コントローラの踏み込みを解放すれば、ミシンは完全
に停止するので、自動−針縫中に、布の案内が思うよう
にならなかったような場合にはコントローラの踏み込み
を解放し、ミシンを停止させてから正確に布の位置を定
めて再びコントローラを踏み込めばよく、思わぬところ
に針を落して縫いつげてしまうような心配がなく、極め
て使い勝手が良い。
更に本発明装置では、接続片93を接点c、d間に設定
することにより、コントローラの踏込・解放の繰り返し
による一針縫を上記自動−針縫とは別個独立に行なうこ
とも可能であり、少量のしつけ縫を行なうには、特に便
利である。
また、従来通りの低速成い高速の普通縫も単一の操作部
により選択し、機構及び電気回路がそのように設定され
るので従来品の便利さを全く損うことなく、そのまま保
有している。
また、自動−針縫のための電気回路によるミシンの間欠
回転の周期は、回路用部品の適宜な選択により、任意に
設定することができ、更にはこれを作業者が調節するこ
とができるような装置をミシンに取り付けることも可能
であるから、被縫製物に最適の条件でしつけ縫を行なう
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の要部後端面図、第2図は同背面図
、第3図は要部縦断面図、第4図は同平面図、第5図は
はずみ車の装着状態を示す縦断面図、第6図は部分分解
斜視図、第7図はベルト車のミシン前面側を示す斜視図
、第8図は第3図へ−N矢視一部断面図にして一針縫の
開始状態を示し、−第9図は第8図の一部省略斜視図、
第10図は解放カムと型車との凹部が同位相となって爪
が落ち込んだ状態を示し、第11図は第10図の一部省
略斜視図、第12図はミシンが再回転を開始する状態を
示し、第13図は第12図の一部省略斜視図、第14図
は糸巻状態を示す図、第15図は型車と爪との関係を示
す図、第17図は爪が解放カムの凹部に落ち込んだ状態
を示す図、第18図は別の実施例の作動状態を示す図、
第19図は本発明装置を装着したミシン及びコントロー
ラを示す外観斜視図、第20図は無安定マルチバイブレ
ーク回路によりミシンモータを間欠駆動する電気回路図
、第21図は、タイミングモータ及びこれにより駆動さ
れるカムによってミシンモータの電流回路中の開閉スイ
ッチを機械的に開閉させてミシンモータを間欠駆動する
電気回路図、第22図は、無安定マルチバイブレータ回
路とトランジスタ回路とによってミシンモータの電流回
路中のサイリスタを0N−OFFさせてミシンモータを
間欠駆動する電気回路図、第23図Q転自動的に点滅す
るランプとその光を受けて抵抗値が変化する光感応素子
によりサイリスタON・OFFさせてミシンモータを間
欠駆動する電気回路図、第24図は、全波整流回路と、
電解コンデンサと低電圧放電素子とサイリスクとミシン
の1回転に1度瞬間的に開かれるスイッチとでミシンモ
ータを間欠駆動する電気回路図、第25図は第24図の
回路におけるコンデンサ電圧とミシンモータ電圧の変化
を示す図、第26図は、ミシンモータの逆起電圧を使用
した通常のフィードバック型制御回路を利用してノッキ
ング現象によってミシンモータを間欠駆動する電気回路
図、第27図は、ミシンモータの回転により点灯しその
停止によって消えるランプと光感応素子とによってサイ
リスクを0N−OFFさせてミシンモータを間欠駆動す
る電気回路図、第28図は、第1図〜第18図の一針縫
機構のストッパの一端に電磁ソレノイドのプランジャー
を連結した場合の機構を示す要部後端面図、第29図は
、同じく一針縫機構のストッパをタイミングモータで直
接作動させる場合の機構を示す要部後端面図、第30図
は、第28図の電磁ソレノイドを無安定マルチバイブレ
ータとサイリスクとでON・QFFさせる電気回路図、
第31図は同じくタイミングモータによって電磁ソレノ
イドをON・OFFさせる電気回路図、第32図は、無
安定マルチバイブレータ回路とトランジスタ回路とサイ
リスタ回路とで電磁ソレノイドをON・OFFさせる電
気回路図、第33図は、自動−針線回路に更にこれを制
御する布、糸等の移動検出回路を接続した場合のブロッ
ク図である。 図中6は上軸、9はデクラッチ装置、88は選択スイッ
チ、115はコントローラである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 普通縫と一針縫とを選択する選択スイッチを備え、
    該選択スイッチをして一針縫を選択し且つコントローラ
    を踏み込んで保持した場合に有効となってミシンの上軸
    駆動制御要素の電流回路をしてその上軸駆動側となる期
    間がすくなくとも一針縫のためのミシン上軸回転周期よ
    り長い周期をもって上軸駆動側と非駆動側とに切替える
    電気回路と、ミシンモータの回転中においてミシンを付
    定位置において機械的に停止せしめ且つ前記電気回路が
    前記非駆動側となったときその停止機能が解除されるデ
    クラッチ装置とを設けてなるミシンの自動−針縫装置。
JP5285775A 1975-05-01 1975-05-01 ミシンの自動一針縫装置 Expired JPS5937990B2 (ja)

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