JPS6040025Y2 - 遅延線 - Google Patents
遅延線Info
- Publication number
- JPS6040025Y2 JPS6040025Y2 JP19353381U JP19353381U JPS6040025Y2 JP S6040025 Y2 JPS6040025 Y2 JP S6040025Y2 JP 19353381 U JP19353381 U JP 19353381U JP 19353381 U JP19353381 U JP 19353381U JP S6040025 Y2 JPS6040025 Y2 JP S6040025Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- capacitance
- inductance
- delay line
- bobbin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、カラーテレビ受像機や通信機器などに使用す
るに好適な遅延線に関するもので、設計の自由度が大き
く製造の容易な遅延線を提供することを目的とするもの
である。
るに好適な遅延線に関するもので、設計の自由度が大き
く製造の容易な遅延線を提供することを目的とするもの
である。
インダクタ部とキャパシタ部とを梯子形に連結して構成
した従来の遅延線としては、インダクタンス用巻線が施
されるボビンの表面にアース金属層を設け、アース金属
層と、その上に巻回されたインダクタンス用巻線との間
の分布容量を利用したものや、アース巻線とインダクタ
ンス用巻線を平行に隣接させてボビンに巻回し、これら
二つの巻線の線間容量を遅延線のキャパシタ部としたも
のがある。
した従来の遅延線としては、インダクタンス用巻線が施
されるボビンの表面にアース金属層を設け、アース金属
層と、その上に巻回されたインダクタンス用巻線との間
の分布容量を利用したものや、アース巻線とインダクタ
ンス用巻線を平行に隣接させてボビンに巻回し、これら
二つの巻線の線間容量を遅延線のキャパシタ部としたも
のがある。
しかしながら、前者の構成によると、インダクタンス及
び容量の値を独立して決められない上に、容量を大きく
するためにはボビンを太くしなければならないので大型
化してしまう欠点があり、後者の構成では、前者と同様
な欠点があるのに加えて、アース巻線側にもインダクタ
ンスが発生してしまい、出力波形に歪みを生じるという
問題があった。
び容量の値を独立して決められない上に、容量を大きく
するためにはボビンを太くしなければならないので大型
化してしまう欠点があり、後者の構成では、前者と同様
な欠点があるのに加えて、アース巻線側にもインダクタ
ンスが発生してしまい、出力波形に歪みを生じるという
問題があった。
そこで本考案は、インダクタンス用の巻線とキャパシタ
ンス用の巻線を別個のボビンに設けて上記のような従来
の欠点を解消したものである。
ンス用の巻線を別個のボビンに設けて上記のような従来
の欠点を解消したものである。
゛すなわち、本考案による遅延線は、インダクタンス用
巻線のみを施したインダクタンス用のボビンと互いに平
行に隣接させて巻回したキャパシタンス用巻線とアース
巻線とを有するキャパシタンス用ボビンとを設け、キャ
パシタンス用巻線の両端をインダクタンス用巻線に接続
して、キャパシタンス用巻線とアース巻線間の線間容量
を遅延線のキャパシタ部として利用するようにしたこと
を特徴とするものである。
巻線のみを施したインダクタンス用のボビンと互いに平
行に隣接させて巻回したキャパシタンス用巻線とアース
巻線とを有するキャパシタンス用ボビンとを設け、キャ
パシタンス用巻線の両端をインダクタンス用巻線に接続
して、キャパシタンス用巻線とアース巻線間の線間容量
を遅延線のキャパシタ部として利用するようにしたこと
を特徴とするものである。
以下、その一実施例について図面とともに説明する。
第1図は本考案による遅延線の具体例を示すものであり
、10はインダクタ部のボビン、20はキャパシタ部の
ボビンである。
、10はインダクタ部のボビン、20はキャパシタ部の
ボビンである。
ボビン10.20はフランジ12.22で区分された複
数の巻溝14.24を有しており、フランジ12には導
電性ピン30が、フランジ22には導電性ピン40゜5
0がそれぞれ植設されている。
数の巻溝14.24を有しており、フランジ12には導
電性ピン30が、フランジ22には導電性ピン40゜5
0がそれぞれ植設されている。
ボビン10には、各巻溝14に連続してインダクタンス
用の巻線60が施してあり、巻線60の端部62及び、
巻溝14ごとに引き出した中間タップ64がピン30に
接続しである。
用の巻線60が施してあり、巻線60の端部62及び、
巻溝14ごとに引き出した中間タップ64がピン30に
接続しである。
なお66は巻線60の入力用リードである。
キャパシタ部のボビン20の巻溝24には、各巻溝24
ごとに独立したキャパシタンス用巻線70及びアース巻
線80を互いに平行に隣接させながら巻回しである。
ごとに独立したキャパシタンス用巻線70及びアース巻
線80を互いに平行に隣接させながら巻回しである。
キャパシタンス用巻線70の両端部72.74は、各フ
ランジ22に植設されたピン40に接続してあり、アー
ス巻線80の両端部82,84はピン50に接続しであ
る。
ランジ22に植設されたピン40に接続してあり、アー
ス巻線80の両端部82,84はピン50に接続しであ
る。
そして、ピン30とピン40とを電気的に接続するとと
もに、ピン50を接地しである。
もに、ピン50を接地しである。
このように構成した遅延線の回路図は第2図に示すよう
なものとなる。
なものとなる。
すなわち、本考案の遅延線は、インダクタンス用巻線6
0のインダクタンスLと、キャパシタンス用巻線10及
びアース巻線80間の線間容量Ci −C* (:oと
を利用して構成されている。
0のインダクタンスLと、キャパシタンス用巻線10及
びアース巻線80間の線間容量Ci −C* (:oと
を利用して構成されている。
なお、第2図において、1は入力端子、2は出力端子で
あり、CjlCoは、それぞれ入力端及び出力端におけ
るキャパシタンス用巻線70とアース巻線80との間の
線間容量を示している。
あり、CjlCoは、それぞれ入力端及び出力端におけ
るキャパシタンス用巻線70とアース巻線80との間の
線間容量を示している。
キャパシタンス用巻線70とアース巻線80とによって
、インダクタンス用を生じることなく容量C4−C−c
oのみを取り出せる理由は、次のように説明できる。
、インダクタンス用を生じることなく容量C4−C−c
oのみを取り出せる理由は、次のように説明できる。
今、第3図イに示すように、両端を点Pで接続して閉じ
たコイル3の中点4にコンデンサ5を介して電流■を流
したと仮定すると、コイル3に流れる電流■は部分され
て、I/2ずつコイル3の逆方向に流れる。
たコイル3の中点4にコンデンサ5を介して電流■を流
したと仮定すると、コイル3に流れる電流■は部分され
て、I/2ずつコイル3の逆方向に流れる。
このとき、それぞれの電流I/2により生じる磁束Φは
、互いに方向が逆で且つ大きさが等しいので相殺される
ことになり、したがってインダクタンス用を生じること
はない。
、互いに方向が逆で且つ大きさが等しいので相殺される
ことになり、したがってインダクタンス用を生じること
はない。
次に、第3図口にようにコイル3の中点4から等距離に
ある2点6,7に、それぞれコンデンサ5を介して電流
1′を流したと仮定すると、電流I′は図のようにI′
1とI′2に分流する。
ある2点6,7に、それぞれコンデンサ5を介して電流
1′を流したと仮定すると、電流I′は図のようにI′
1とI′2に分流する。
(但し、I′=I′1+I′2)このうち電流■′2同
士は互いに打ち消し合って流れず、一方、電流■′、に
よる磁束Φ′は、それぞれ極性が逆で大きさが等しいた
め相殺される。
士は互いに打ち消し合って流れず、一方、電流■′、に
よる磁束Φ′は、それぞれ極性が逆で大きさが等しいた
め相殺される。
したがって、この場合もインダクタンス用は発生しない
。
。
さらに、第3図へのように、コイル3の各部分にコンデ
ンサ5を通じて電流1″を流した場合を考えると、中点
4を除くコイル3の各部分は、中点4から等距離にある
もう一つの部分を必ず有しているから、前述の場合と同
じ理由でインダクタンス用を生じないことになる。
ンサ5を通じて電流1″を流した場合を考えると、中点
4を除くコイル3の各部分は、中点4から等距離にある
もう一つの部分を必ず有しているから、前述の場合と同
じ理由でインダクタンス用を生じないことになる。
そして、ここでコイル3とコンデンサ5とで説明したこ
れらの現象は、本考案におけるキャパシタンス用巻線7
0とアース巻線80とで形成されるコイル及び線間容量
にそのまま当てはめて考えることができる。
れらの現象は、本考案におけるキャパシタンス用巻線7
0とアース巻線80とで形成されるコイル及び線間容量
にそのまま当てはめて考えることができる。
したがって、互いに平行に隣接してボビンに巻回され且
つ両端部がそれぞれ接続されることにより、双方の巻線
部全体でコンデンサを形成しているキャパシタンス用巻
線70及びアース巻線80は、インダクタンスを発生ス
ることなく容量のみを生じることになる。
つ両端部がそれぞれ接続されることにより、双方の巻線
部全体でコンデンサを形成しているキャパシタンス用巻
線70及びアース巻線80は、インダクタンスを発生ス
ることなく容量のみを生じることになる。
考案者らは、インダクタンス用及びキャパシタンス用と
して共に直径0.06mmのウレタン被覆銅線を用いて
、第2図における各個を、L=2.2μH,C1=C,
=34pF (巻数15)、C=74pF (巻数34
)とした遅延線を試作したところ、遅延時間が46.5
nS、立ち上がり時間が17.OnSとなり、従来の集
中定数型遅延線と同等の特性を得られることが確認され
た、その波形図を第4図に示す。
して共に直径0.06mmのウレタン被覆銅線を用いて
、第2図における各個を、L=2.2μH,C1=C,
=34pF (巻数15)、C=74pF (巻数34
)とした遅延線を試作したところ、遅延時間が46.5
nS、立ち上がり時間が17.OnSとなり、従来の集
中定数型遅延線と同等の特性を得られることが確認され
た、その波形図を第4図に示す。
゛なお、図示の実施例においては、インダクタ部のボビ
ンと同様に複数個の巻溝を有する一体型のボビンをキャ
パシタ部にも用いたが、キャパシタ部のボビンは各巻線
ごとに分離した構成としてもよい。
ンと同様に複数個の巻溝を有する一体型のボビンをキャ
パシタ部にも用いたが、キャパシタ部のボビンは各巻線
ごとに分離した構成としてもよい。
また、キャパシタンス用巻線及びアース巻線は、2本1
組に結合された平行ワイヤを用いてもよく、さらに、キ
ャパシタンス用巻線及びアース巻線を、それぞれ1本ず
つで構成する代りに、1本対2本あるいは2本対3本の
ように複数本に構成することにより、大きな容量を得る
こともできる。
組に結合された平行ワイヤを用いてもよく、さらに、キ
ャパシタンス用巻線及びアース巻線を、それぞれ1本ず
つで構成する代りに、1本対2本あるいは2本対3本の
ように複数本に構成することにより、大きな容量を得る
こともできる。
本考案による遅延線は、以上のような構成であるので、
巻線作業のみで簡単に組立てられ自動機による組立ても
容易になるのに加えて、インダクタンス及び容量の値を
それぞれ独立して自由に設定でき、設計の自由度が大き
いという特長を有するものである。
巻線作業のみで簡単に組立てられ自動機による組立ても
容易になるのに加えて、インダクタンス及び容量の値を
それぞれ独立して自由に設定でき、設計の自由度が大き
いという特長を有するものである。
第1図は本考案による遅延線の要部の概略構成図、第2
図は同遅延線の回路図、第3図イ、口、ハはそれぞれキ
ャパシタ部の動作原理の説明図、第4図は波形図である
。 10.20・・・・・・ボビン、12,22・・・・・
・フランジ、14.24・・・・・・all、60・・
・・・・インダクタンス用巻線、70・・・・・・キャ
パシタンス用巻線、80・・・・・・アース巻線。
図は同遅延線の回路図、第3図イ、口、ハはそれぞれキ
ャパシタ部の動作原理の説明図、第4図は波形図である
。 10.20・・・・・・ボビン、12,22・・・・・
・フランジ、14.24・・・・・・all、60・・
・・・・インダクタンス用巻線、70・・・・・・キャ
パシタンス用巻線、80・・・・・・アース巻線。
Claims (1)
- 複数の巻溝を有する第1のボビンに、各巻溝ごとにタッ
プを設けつつ各巻溝に連続してインダクタンス用巻線を
施して構成したインダクタ部と、アース巻線及びキャパ
シタンス用巻線を互いに平行に隣接させて第2のボビン
に巻回して形成したキャパシタ部とを備え、該キャパシ
タ部を複数個設けるとともに、アース線の両端を互いに
接続して接地し、各キャパシタンス用巻線の両端をイン
ダクタ部のそれぞれのタップに電気的に接続してなる遅
延線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19353381U JPS6040025Y2 (ja) | 1981-12-26 | 1981-12-26 | 遅延線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19353381U JPS6040025Y2 (ja) | 1981-12-26 | 1981-12-26 | 遅延線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5899921U JPS5899921U (ja) | 1983-07-07 |
JPS6040025Y2 true JPS6040025Y2 (ja) | 1985-12-02 |
Family
ID=30106885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19353381U Expired JPS6040025Y2 (ja) | 1981-12-26 | 1981-12-26 | 遅延線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6040025Y2 (ja) |
-
1981
- 1981-12-26 JP JP19353381U patent/JPS6040025Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5899921U (ja) | 1983-07-07 |
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