JPS6039691Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気調和機のユニット外装体に係り、特に使用
頻度の少ない配管取り出し部を外方から露出させないよ
うにすることを目的とするものである。

以下本考案を分離型空気調和機の室内ユニットに適用し
た実施例を図面と共に説明する。

第１図に於いて１は前面上方に吸込グリル２を前面下方
に吹出グリル３を夫々備えた合成樹脂製のユニット外装
箱で、第２図に示す如く、この背面開口４状態のユニッ
ト外装箱１と、背面開口４から収納される冷却ユニット
５と、背面開口４を閉塞する壁掛板６とにて室内ユニッ
ト７を構成しユニット外装箱１と壁掛板６とでこの室内
ユニットの外装体Ａを形成している。

８はこのユニット外装箱１の底板９に立設したリブ、１
０はこのリブの先端１１に嵌合される孔１２を備えた補
強枠で、この補強枠を第２図実線矢印の如くリブ８の先
端１１に挿入させると補強枠１０の下面に形成した突起
片１３がユニット外装箱１底板９の凹部１４に嵌合し、
ユニット外装箱１を一層強固なものとしている。

更に第３図に示す如く接着材、パテ等のシール材１５に
てユニット外装箱１の底板９と補強枠１０との間隙を埋
めることにより底板９上に滴下する露水をユニット外装
箱１から室内へ漏れるのを防止している。

一方冷却ユニット５は電動機１６と連結されたクロスフ
ローファン１７を収納する板金製ケーシング１８と、該
ケーシングの吸込側フランジ片１９に管板２０を固定し
たプレートフィン型熱交換器２１とから構成されている
。

そしてこの冷却ユニット５を第２図一点鎖線矢印の如く
ユニット外装箱１の背面開口４へ収納させて第４図に示
すように熱交換器２１を前方へ下降傾斜させた状態に位
置させ、且つフランジ片１９の上縁より前方へ屈曲形成
した前係止片２２をユニット外装箱１の上板２３内面に
当接させて螺子２４で前係止片２２と上板２３とを共締
め固定するようにしたものである。

２５は熱交換器２１に接続された冷媒配管、２６はこの
熱交換器で発生した露を集溜する露受皿２７に接続され
たドレン配管、２８，２９，３０は、これら冷媒配管２
５ドレン配管２６をユニット外装箱１より外方へ延出さ
せるために、このユニット外装箱１の左右両側面３１，
３２及び底板９に形威した配管取り出し部で比較的使用
頻度の多い左右側面の配管取り出し部２８．２９をノッ
クアウトホールとし、使用頻度の少ない底板の配管取り
出し部３０をユニット外装箱１の底板９を内方から窪ま
せて形威し、この外装箱の肉厚よりも薄肉にすると共に
、ユニット外装箱１の外面は面一の薄肉状態としたもの
である。

又この窪ませて形威した配管取り出し部３０は外装箱１
の背縁３３にまで臨んで薄肉状態としたので、第５図に
示す如く金型３４ ａ、 ３４ ｂで、この外装箱１
を合成樹脂で一体成型する時、背方から抜く金型３４ｂ
に突部３６を追加成型するだけで良い為、横方向に中子
等を入れる必要がなく、簡単な設計変更で事足りる。

更に壁掛板６の上方に形威した係止部３６に、冷却ユニ
ット５のフランジ片１９の上縁より後方へ屈曲形成した
後係止片３７を嵌合させて、このユニット外装箱１の背
面開口４を閉塞すると共に、この壁掛板の隅部に形威し
た切り欠き部３８からも冷媒配管２５等を延出できるよ
うになっている。

従って冷媒配管２５、ドレン配管２６をユニット外装箱
１の底板９から延出させる時は、底板に設けた配管取り
出し部３０の左右の段差部３０ａ、３０ｂを切り込んで
第２図二点鎖線の如く折り曲げれは薄肉であるため簡単
に取り出し穴を形成することが出来る。

又比較的使用頻度の多い左右側面に設けたノックアウト
ホールの配管取り出し部２８．２９からあるいは壁掛板
６の切欠部３８から冷媒配管２５等を延出させた時は、
底部に設けた配管取り出し部３０は外面面一状態である
ため外方からこの配管取り出し部が見えないのでユニッ
ト外装体の見栄えが良好となる。

上記実施例では、はぼ四角形の薄肉配管取り出し部を形
威したが先端を冷媒配管２５等の丸形形状に合わせて半
円形状にすれば、この配管取り出し部を使用した時の配
置状態を美しく仕上げることが出来る。

又ユニット外装箱１の底板９に薄肉の配管取り出し部３
０を形威したので、切り欠きを有するノックアウトホー
ルの配管取り出し部２８．２９と比較しこの配管取り出
し部の上方に位置する冷媒配管２５に付着して落下する
露を確実にこの取り出し部で受は止めることができ、更
に左右両側面に形威しであるノックアウトホールの配管
取り出し部２８．２９も、底板の配管取り出し部３０の
如く薄肉状態にすればユニット外装箱１の材料費低下に
も寄与する。

更に壁掛板を第２図一点鎖線に示す如くユニット外装箱
１の背面開口４面積より小さく形威してこの背面開口よ
り壁掛板６′の下部から冷媒配管を延出できるようにし
たものでも良い。

又壁掛板６，６′の切欠き部３８もしくは下部から冷媒
配管２５を背方から左右へ延出できるのでユニット外装
箱１の左右両側面に冷媒配管取り出し部を形威しないユ
ニット構造となっているものでも良い。

第６図、第７図は本考案の他実施例を示すもので前面パ
ネル１０１と後面パネル１０２とにて構７１れる室内ユ
ニット７′に於いては、第７図に示す如く後面パネル１
０２の前縁部１０３に臨んで薄肉形状の冷媒配管２５取
り出し部３０′を形威しても、あるいは図示してないが
前面パネル１０１の背縁部に臨んで薄肉形状の冷媒配管
取り出し部を形威しても上記実施例と同様な効果が得ら
れる。

尚上述の実施例と同一作用を行なうものには上記実施例
と同一符号を記してその説明は省略した。

以上詳述したように本考案によれば、熱交換器、送風機
等を内蔵したユニット外装箱に、複数個の配管取り出し
部の少なくとも１つを、この外装箱の内面に窪みを形威
し外面面一状態の薄肉とし、使用頻度の少ない配管取り
出し部はユニット外装箱の外方から見えないようにした
ので、ユニット外装箱の見栄えが良く、又、この使用頻
度の少ない配管取り出し部を使用したとしても薄肉であ
るため簡単に折り曲げて配管を取り出すことが出来る。

併せて薄肉の配管取り出し部をユニット外装箱に形成す
るようにしたのでこのユニット外装箱の製造金型を一部
変更するのみで事足り又材料費の低下にも寄与出来る。

更にこの薄肉の配管取り出し部をユニット外装体の底面
に形成すれば、配管等に付着して落下する露を確実に受
は止めることが出来るなど実用効果の極めて大きな空気
調和機を提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本考案の一実施例を示すもので、第
１図は室内ユニットの斜視図、第２図は同ユニットの内
部構造を示す分解斜視図、第３図は第２図に於けるｍ−
ｍ’部分の組み立て拡大断面図、第４図は同ユニットの
縦断面図、第５図はユニット外装箱の製造状態を示す金
型の断面図、第６図、第７図は他−実施例を示すもので
、第６図は室内ユニットの斜視図、第７図は同ユニット
の内部構造を示す後面パネルの斜視図である。 ９・・・・・・底板、１７・・・・・・送風機、２１・
・間熱交換器、２Ｂ、 ２９． ３０・・・・・・配
管取り出し部、Ａ・・・・・・ユニット外装体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 熱交換器、送風機等を内蔵したユニット外装体に複
   数個の配管取り出し部を設けると共に、これら配管取り
   出し部の少なくとも１つを内面に窪みを形成して薄肉形
   状としたことを特徴とする空気調和機。 ２ 薄肉形状の配管取り出し部をユニット外装体の底板
   に形成した実用新案登録請求の範囲第１項記載の空気調
   和機。