JPS5824103Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気調和機の露受皿の構造に関するものである
。

従来の空気調和機では、蒸発器５′より滴下する凝縮水
は同蒸発器５′下端に配設した露受皿１０′上に貯溜す
るが、室内ファン９′回転時に蒸発器５′とファンケー
シング６′との□間隙が負圧状態となり、この部位の凝
縮水がしばしば立上って室内ファン９′に吸引され吹出
口４＞、４．室内に冷気と共□に吹き出していた。

このため、第３図に示す様にファンケーシング６′の側
板７′に形成した吸気孔８′周縁に庶蔽板１２′を突出
したものが提供されているが、室内ファン９′の吸入側
の風の抵抗が大きくなって風量が低下するばかりか騒音
も大きくなる等の欠点を有していた。

本考案は上記欠点を除去するもので、以下図に示す本考
案の一実施例を説明すると、１１は外筐２と底板３から
なる空気調和機本体で、その内部に仕切板４を設は室内
側Ａと室外側Ｂとに区画している。

５は吸入口に対向して配設した蒸発器、６は吸入口から
の風を吹出口に導びく通風路を形成するファンケーシン
グで、つの側板７に吸気孔８を形成している。

９は前記ファンケーシング６内に配設した室内ファンで
ある。

１０は前記蒸発器５の凝縮水を受ける露受皿で、略室内
側Ａ全域にわたって底板３上に載置すると共に、蒸発器
５とファンケーシング６の側板７との間隙に位置し上方
へ突出して成る突部１１を一体に形成している。

次にその作用を説明する。

運転を開始すると、室内ファン９の回転によって吸入口
より室内空気が吸込まれる。

そして、この室内空気は蒸発器５を通って冷気となり吹
出口より室内に吹出される。

この際蒸発器５で生じた凝縮水は受皿１０上に滴下し同
露受皿１０内に貯溜するが、この露受皿１０に形成した
突部１１により蒸発器５とファンケーシング６との間隙
には凝縮水が介在せず、この部位に発生する負圧によっ
て凝縮水が立上らない。

尚、上記実施例では突部１１を露受皿１０と一体に形成
しているが、別体により形成し取着しても本考案の初期
の効果を得る事が出来、更に本考案に於いてはウィンド
型空気調和機に付いて説明したが、これに限定されるも
のではなくスプリット型の室内側ユニットにも適用出来
るものである。

以上の如く本考案では、蒸発器の凝縮水を受ける露受皿
を略底面全域にわたって配設すると共に、この露受皿に
蒸発器とファンケーシングとの間隙に位置するように上
方に突出する突部を設けたものであるから、この間隙に
は凝縮水が介在することもなく、従って室内ファンによ
る凝縮水の立上りもな〈従来例の様な吹出口より室内へ
吹き出される事がない。

また、突部は室内ファンに対し風の抵抗となることもな
いので、風量の低下を招くこともないと共に、騒音を小
さくする事が出来るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の露受皿を示す斜視図、第２図は第１図
の露受皿を使用した空気調和機を示す本考案の要部断面
図、第３図は従来例を示す空気調和機の要部断面図であ
る。 同図中、１は本体、４は仕切板、５は蒸発器、６はファ
ンケーシング、９は室内ファン、１０は露受皿、１１は
突部、Ａは室内側である。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）吸入口に対向して蒸発器を配設すると共に、この
   蒸発器奥部に吸入口から吹出口に至る通風路を形成する
   ファンケーシング及び室内ファンを配設して成るものに
   於いて、前記蒸発器の凝縮水を受ける露受皿を略底面全
   域にわたって配設すると共に、この露受皿に前記蒸発器
   とファンケーシングとの間隙に位置して上方に突出す・
   る突部を設けた事を特徴とする空気調和機。
2. （２）上記突部を露受皿と一体に形成した事を特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第１項に記載の空気調和機。