JPS6039330Y2 - サスペンシヨンクロスメンバ−の構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、サスペンションクロスメンパーツ構造に関す
る。

従来、サスペンションクロスメンバーにハ、帯状上部部
材と帯状下部部材とを接合したものがあった（実開昭５
３−１３６７１７号公報参照）。

このサスペンションクロスメンバーに、サスペンション
のロアアームを支持する構造として第４図に示すように
車両左右方向へ延びる帯状上部部材ａと帯状下部部材す
とを接合し、帯状上部部材ａの両側面に円孔を設けてパ
イプＣを挿通し、パイプＣと帯状上部部材ａとを全周溶
接し、パイプＣにシャフトを挿通してサスペンションの
ロアアームを支持せしめているものがあるが、円孔の開
設やパイプＣの溶接など製造工数が多いという問題があ
った。

また、前記パイプＣの取付強度を高めるため、帯状上部
部材ａの側面に筒状の補強部材ｄを溶接し、パイプＣを
補強部材ｄに挿通して支持せしめているものもあるが、
部品数が多くなり、車両の重量が増すという問題があっ
た。

本考案は、かかる点に鑑み、帯状上部部材と帯状下部部
材の各々の両側フランジに相対する半円弧状凹部を設け
、該凹部にて前記パイプを挾んでパイプとフランジとが
重合した部分をスポット溶接してパイプを固定したサス
ペンションクロスメンバーを提供し、従来の前記問題点
を解消することを目的とする。

以下、本考案の構成を実施例につき図面に基づいて説明
する。

１は自動車のリヤ側のサスペンションクロスメンバーで
あって、車両左右方向へ延びる帯状上部部材２と帯状下
部部材３とが車両左右２箇所のパイプ取付部４にパイプ
５を挾んで接合されておす、サスペンションクロスメン
バー１の両端に両サイドフレームが固着され、パイプ５
の両端にロアアーム６．６がシャフト７にて支持される
ものである。

８は取付ボルトを挿入するスペーサである。

帯状上部部材２および帯状下部部材３は、プレス底形さ
れたものであって、車両左右方向の両端部が折曲して持
ち上げられている。

帯状上部部材２はその全長にわたって断面略Ｕ字状であ
り、他方、帯状下部部材３は左右の折曲部の間が断面Ｕ
字状であって、両端は平板状に形成され、それぞれの両
側にフランジ２ａ、３ａが設けられており、パイプ取付
部４の両側フランジ２ａ＊３ａには互いに相対する半円
弧状凹部２ｂ、３ｂが形成されている。

帯状上部部材２と帯状下部部材３とは、各々のフランジ
２ａ、３ａを対向させ、凹部２ｂ、３ｂにてパイプ５を
挾み、パイプ５をフランジ２ａ。

３ａの端面に直交せしめて重ね合わされており、フラン
ジ２ａ、３ａの重合した部分は長手方向に間隔をおいて
複数箇所に、またフランジ２ａ、３ａの凹部２ｂ、３ｂ
とパイプ５とが重合した部分は上下の１箇所ずつにそれ
ぞれスポット溶接されている。

ロアアーム６は、ロッド９の両端にアウタパイプ１１を
直交させて固着し、アウタパイプ１１の内部にインナパ
イプ１２を設け、アウタパイプ１１とインナパイプ１２
の間にラバ一部材１３を介装したものである。

サスペンションクロスメンバー１とロアアーム６とは、
第２図に示すようにシャフト７をインナパイプ１２から
前記パイプ５に挿通して連結され、締付ナツト１４にて
固定される。

１５はワッシャである。

なお、上記実施例はリヤ側のサスペンションクロスメン
バー１に関するものであるが、本考案はフロント側のサ
スペンションクロスメンバーにも同様に適用することが
できる。

また、ロアアーム６には２本のアームをＡ字状に一体成
形したＡ型アームを用いる場合もある。

以上のように、本考案によれば、帯状上部部材と帯状下
部部材とを各々のフランジの凹部にパイプを挾んで重ね
合わせてスポット溶接するという簡単な構造であるため
、従来のものに比べて製造工数が少なく、かつ別の補強
部材を用いることなく充分な強度が得られて部品数も削
減され、しかも車両が軽量になるという優れた効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の実施態様を例示し、第１図
はサスペンションクロスメンバーとロアアームとを分離
した状態で示す斜視図、第２図は同組付状態を示す要部
の中央縦断面図、第３図はサスペンションクロスメンバ
ーの側面図、第４図は従来例を示す断面図である。 １・・・・・・サスペンションクロスメンバー ２・・
・・・・帯状上部部材、３・・・・・・帯状下部部材、
２ａ！３ａ・・・・・・フランジ、２ｂ、３ｂ・・・・
・・凹部、４・・・・・・パイプ取付部、５・・・・・
・パイプ、６・・・・・・ロアアーム、７・・・・・・
シャフト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両の左右方向へ延び、両端を両サイドフレームニ固着
   スルサスペンションクロスメンバーは、帯状上部部材、
   帯状下部部材およびサスペンションアームを嵌着支持す
   るパイプで構成され、帯状上部部材および帯状下部部材
   は車両の左右２箇所のパイプ取付部の間において断面略
   Ｕ字状であって、両側にフランジが形成されており、該
   帯状上部部材と帯状下部部材の各々のパイプ取付部の両
   側フランジには相対する半円弧状の凹部が形成され、帯
   状上部部材と帯状下部部材とが各々のフランジを対向さ
   せ、前記凹部にてパイプを挾み、該パイプをフランジの
   端面に直交せしめて重ね合わされ、各々のフランジおよ
   びフランジとパイプとを重合した部分をスポット溶接し
   たことを特徴とするサスペンションクロスメンバーの構
   造。