JP2502655Y2 - サスペンションメンバ - Google Patents

サスペンションメンバ

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JP2502655Y2
JP2502655Y2 JP1992088935U JP8893592U JP2502655Y2 JP 2502655 Y2 JP2502655 Y2 JP 2502655Y2 JP 1992088935 U JP1992088935 U JP 1992088935U JP 8893592 U JP8893592 U JP 8893592U JP 2502655 Y2 JP2502655 Y2 JP 2502655Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両の車輪を支持する
サスペンションアーム及び車両のハンドルの回転運動を
往復運動に変換するステアリングギアボックスを組み付
け可能なサスペンションメンバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、サスペンションの組付精度・組付
操作性の向上やサスペンションからの力を分散して車体
に伝えることを目的として、例えば、図5に示すような
サスペンションメンバ50が使用されていた。なお、図
5は、サスペンションメンバ50の正面図であり、図5
において上方は車両の進行方向に一致している。また、
図6(A)は図5のA−A断面図、図6(B)は図5の
B−B断面図である。
【0003】このサスペンションメンバ50は、車両の
車幅方向に横架するクロスメンバ81と、車両の車輪を
支持する左右一対のサスペンションロアアーム82(図
5にて二点鎖線で表示)を固定可能なアーム用ブラケッ
ト83と、車両のハンドルの回転運動を往復運動に変換
するステアリングギアボックス84(図5にて二点鎖線
で表示)を固定可能なギアボックス用ブラケット85と
を一体として備えている。
【0004】クロスメンバ81は、アッパプレス品51
に左右一対のアッパプレス品55を溶接することにより
形成した上面と、ロアプレス品52に左右一対のロアプ
レス品53を溶接することにより形成した下面とを、そ
れぞれ溶接することにより形成される。このクロスメン
バ81の略中央付近の断面は、図6(A)に示すよう
に、四角形である。
【0005】アーム用ブラケット83は、図6(B)に
示すように、上面であるアッパプレス品55と、下面で
あるロアプレス品57を溶接することにより断面四角状
に形成される。ロアプレス品57の下端は、ロアプレス
品53の上端と溶接されている。また、アーム用ブラケ
ット83とクロスメンバ81との連結部位60を強化す
るために、補強部材59がアッパプレス品55とロアプ
レス品57との間隙にて両者と接触することにより支持
している。なお、このアーム用ブラケット83には、サ
スペンションロアアーム82の一端(図6(B)にて二
点鎖線で表示)が挿入され、図示しない固定部材により
固定される。
【0006】ギアボックス用ブラケット85は、円筒型
のステアリングギアボックス84の円周方向に一対の半
円型の金属バンドを対向させてボルト締めすることによ
り固定するものである。このギアボックス用ブラケット
85は、図5に示すように、クロスメンバ81の略中央
付近にて左右一対に設けられている。
【0007】サスペンションメンバ50にサスペンショ
ンロアアーム82及びステアリングギアボックス84を
取り付けた後、このサスペンションメンバ50は車体に
取り付けられる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
サスペンションメンバ50は種々のプレス品により形成
されていたため、サスペンションロアアーム82からの
力を分散して車体に伝えるにはその断面積を大きくして
強度を得る必要があった。その結果、必要な材料がかさ
み、全体としての重量が増大していた。
【0009】また、例えば、車両が左折、右折等すると
きのように、車輪に対して進行方向と略直角の水平加速
度により横荷重がかかると、プレス品の溶接により形成
されている従来のサスペンションメンバ50では剛性が
小さいため、サスペンションロアアーム82を固定する
固定部材が荷重を受ける方向にずれやすいという問題も
あった。その結果、コーナリングの際に十分な安定感が
得られない場合があった。
【0010】更に、アーム用ブラケット83とクロスメ
ンバ81との連結部位60は、図6(B)に示すよう
に、強度を与えるため複雑な構造を採らざるを得なかっ
た。以上の課題を解消するため、本考案の第一考案は、
軽量で、かつ、車輪に対して進行方向と略直角の水平加
速度がかかっても良好なステアリング性能を維持できる
サスペンションメンバの提供を目的とする。また、第二
考案は、更に、アーム用ブラケットの構造が簡易で、該
ブラケットとクロスメンバとの連結部位の強度が高いサ
スペンションメンバの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本考案のサスペンションメンバは、車両の車幅方向
に横架するクロスメンバと、該クロスメンバの両端に設
けられ、車両の車輪を支持する左右一対のサスペンショ
ンアームを固定可能なアーム用ブラケットとを備えたサ
スペンションメンバにおいて、上記クロスメンバは断面
略円形のパイプからなり、上記アーム用ブラケットは、
上記パイプの両パイプ口を覆うように取り付けられたプ
レートと、上記プレートにて上記パイプ口に面した側と
は反対側に取り付けられたブラケット部材と、上記サス
ペンションアームを上記ブラケット部材に固定する固定
部材とを備えたことを特徴とする
【0012】
【0013】
【作用】上記構成を有する本考案のサスペンションメン
バは、断面略円形のパイプからなるクロスメンバを備え
ているため、このクロスメンバに車両内向きの荷重が加
えられたとき、断面四角形のものと比べて小さい断面積
でもってその力を支えることができる。このため、クロ
スメンバの形成に使用する材料が軽減され、軽量化を図
ることができる。また、従来のプレス品を溶接していた
ものに比べ、溶接面が不要であるため、更にその分軽量
化される。
【0014】一方、車輪に対して進行方向と略直角の水
平加速度により横荷重がかかると、サスペンションメン
バのアーム用ブラケットに固定されたサスペンションロ
アアームの固定部材は、その横荷重のかかる方向に移動
しようとする。しかし、クロスメンバが断面略円形のパ
イプであるため、車両内向きの剛性及びねじり強度が高
く、その結果、横荷重に対してサスペンションロアアー
ムの固定部材はほとんど変位しない。
【0015】更に、アーム用ブラケットを構成するプレ
ートがパイプ口を覆うことによりパイプの剛性及びねじ
れ強度は一層向上するため、サスペンションアームの固
定部材は一段と変位しにくい。
【0016】更にまた、アーム用ブラケットは、プレー
ト上であって、パイプと面する側とは反対側にブラケッ
ト部材を備えることにより形成されている。即ち、アー
ム用ブラケットとクロスメンバとの連結部位はプレート
である。このため、横荷重がかかりねじれの力が発生し
て連結部位にこのねじれの力が長期間付与されたとして
も、プレートがパイプ口を覆うことによりパイプの剛性
及びねじれ強度が一層強化されたこと、並びに連結部位
がプレートであり変形しにくいことから、連結部位が劣
化するおそれは極めて小さい。
【0017】また、連結部位はプレートのみからなるた
め構造が簡易である。
【0018】
【実施例】本考案の好適な実施例について図面に基づき
以下に説明する。図1は第一実施例の平面図、図2は同
じく背面図、図3は図1における各断面図である。ま
た、図4(A)は、第一実施例のアーム用ブラケットの
左側面図である。なお、図3及び図4(A)は、各部材
を組み付け、車体に取り付けた後の第一実施例を示すも
のである。
【0019】第一実施例のサスペンションメンバ10
は、クロスメンバ1、アーム用ブラケット3、ギアボッ
クス用ブラケット5、プレスもなか7及び連結部材9か
ら構成されている。クロスメンバ1は、断面真円のパイ
プ2を所定長さに切断後ベンダ曲げにて略円弧状に形成
したものである。
【0020】クロスメンバ1としてのパイプ2の両パイ
プ口2aには、図4(A)に示すように、プレート11
が該パイプ口2aを覆うようにして溶接固定されてい
る。プレート11は、パイプ口2aを覆う被覆部11a
と、図1においてパイプ口2aの下方に延出する延出部
11bとを有している。この延出部11bには略中央部
に穿孔11cが設けられ、パイプ口2aに面した側とは
反対側にこの穿孔11cを覆うようにしてブラケット部
材13が溶接固定されている。このブラケット部材13
には、前記穿孔11cと対向する位置に同様の穿孔13
cが設けられている。そして、プレート11の延出部1
1bとブラケット部材13とがサスペンションロアアー
ム4の一端4aを固定可能なアーム用ブラケット3を形
成している。このため、アーム用ブラケット3とクロス
メンバ1とはプレート11により連結されている。
【0021】ステアリングギアボックス6を固定可能な
ギアボックス用ブラケット5は、クロスメンバ1の略中
央部にて左右一対に設けられている。このギアボックス
用ブラケット5は、クロスメンバ1に固定された一つの
半円型金属バンドと、固定されていない他の半円型金属
バンドを対向して配置させ、両者を接触面にてボルト締
めするものである。
【0022】プレスもなか7は、図3(B)に示すよう
に、上面としてのアッパプレス品7aと下面としてのロ
アプレス品7bを溶接することにより形成されている。
このプレスもなか7は、クロスメンバ1のパイプ口2a
とギアボックス用ブラケット5との中間付近にて左右一
対に溶接固定されている。プレスもなか7は、二つの貫
通孔8a、8bが設けられ、該貫通孔8a、8bにはボ
ルト15を挿入するためのボルト用パイプ15a、15
bが溶接されている。このボルト用パイプ15a、15
bに挿入されるボルト15により、サスペンションメン
バ10が図示しない車体に固定される。また、プレスも
なか7には、両ボルト用パイプ15a、15bの間にブ
ッシュ設置部17が設けられている。このブッシュ設置
部17はサスペンションロアアーム4の他端4bを固定
するものである。
【0023】連結部材9は、連結用パイプ9aと補強部
材9bとから構成されている。この連結部材9は、クロ
スメンバ1のパイプ口2aとプレスもなか7との中間付
近にて左右一対に溶接固定されている。連結部材9の連
結用パイプ9aは、クロスメンバ1より斜め上方に向か
って設置され(図2参照)、この連結用パイプ9aの上
面には補強部材9bが溶接されている。連結部材9は、
連結用パイプ9a及び補強部材9bを貫通する一つの貫
通孔9cが設けられ、該貫通孔9cには、図3(A)に
その断面を示すように、ボルト19を挿入するためのボ
ルト用パイプ19aが溶接されている。このボルト用パ
イプ19aに挿入されるボルト19により、サスペンシ
ョンメンバ10が図示しない車体に固定される。
【0024】また、クロスメンバ1の略中央部にはセン
タメンバを取り付けるためのセンタメンバ用ブラケット
21が溶接固定されている。以上の構成からなる本実施
例の作用について以下に述べる。まず、ギアボックス用
ブラケット5にステアリングギアボックス6を固定す
る。即ち、クロスメンバ1に固定された半円型金属バン
ドと固定されていない半円型金属バンドとにより円筒形
のステアリングギアボックス6を支持し、両金属バンド
の接触面をボルト締めにより固定する。
【0025】次いで、ゴムブッシュ22を取り付けたサ
スペンションロアアーム4の一端4aをサスペンション
メンバ10の左右両側からアーム用ブラケット3へと挿
入する。それと同時に、ゴムブッシュ23を取り付けた
サスペンションロアアーム4の他端4bをプレスもなか
7のブッシュ設置部17へ挿入する。そして、プレート
11の延出部11bに設けた穿孔11cからボルト25
を挿入し、ゴムブッシュ22及びサスペンションロアア
ーム4の一端4aを貫通させ、更にブラケット部材13
に設けた穿孔13cを貫通させてナット27に螺合す
る。これにより、サスペンションロアアーム4の一端4
aがサスペンションメンバ10に固定される(図4
(A)参照)。なお、ボルト25が本考案の固定部材に
相当する。
【0026】その後、各部材が組み付けられたサスペン
ションメンバ10を図示しない車体に取り付ける。即
ち、連結部材9のボルト用パイプ19aにボルト19を
挿入し、このボルト19により車体に固定する(図3
(A)参照)。また、プレスもなか7の二つのボルト用
パイプ15a、15bに挿入した二本のボルト15によ
り、ゴムブッシュ23を取り付けたサスペンションロア
アーム4の他端4bをバンド24を介してブッシュ設置
部17に固定すると同時に、サスペンションメンバ10
を車体に固定する(図3(B)参照)。以上の操作によ
り、サスペンションメンバ10の取付が終了する。
【0027】このサスペンションメンバ10を取り付け
た車両が、その車輪に対して進行方向と略直角の水平加
速度により横荷重を受けると、サスペンションロアアー
ム4の一端4aを固定しているアーム用ブラケット3の
ボルト25は横荷重がかかる方向にずれようとする。一
方、アーム用ブラケット3は、プレート11を介してク
ロスメンバ1に溶接されている。このクロスメンバ1
は、断面真円のパイプ2からなるため、車両内向きの剛
性及びねじり強度が高い。また、プレート11がパイプ
口2aを覆うようにして溶接されているため、上記剛性
及びねじり強度は一層強化される。その結果、アーム用
ブラケット3のボルト25が受ける横荷重は、クロスメ
ンバ1により解消されるため、このボルト25はほとん
ど変位することはない。
【0028】また、同じく車両が横荷重を受けると、ク
ロスメンバ1とアーム用ブラケット3との連結部位を屈
曲させる方向にねじれの力がかかる。しかし、この連結
部位は、パイプ2の剛性及びねじれ強度が高いためねじ
れの力が大きくかかることはないこと、また、連結部位
がプレート11で構成されているため十分な強度を有し
てことから、このようなねじれの力が長期にわたって付
与されても変形等を生じるおそれは極めて小さい。
【0029】以上の第一実施例は次に示す効果を有す
る。 (1) クロスメンバ1としてパイプ2を使用したため、断
面四角形のものに比べ小さな断面積で十分な強度を得る
ことができ、その分材料が軽減され重量が軽量化され
る。また、従来のプレス品から形成されるものに比べ、
溶接部位が減少したため、溶接面が不要となり、その分
更に軽量化される。 (2) クロスメンバ1としてパイプ2を使用したため、車
両内向きの剛性及びねじり強度が高く、車輪の進行方向
と略直角の水平加速度により横荷重がかかっても、アー
ム用ブラケット3のボルト25にかかる横荷重を解消す
ることができる。その結果、良好なステアリング性能を
維持することができる。 (3) クロスメンバ1としてパイプ2を使用したため、従
来のプレス品から形成されるものと比べ、溶接作業の軽
減及びプレス品を成形するための金型の量の軽減が達成
され、生産性及び経済性が向上する。 (4) アーム用ブラケット3とクロスメンバ1との連結部
位がプレート11であるため、構造が簡易で、しかもこ
の連結部位を屈曲させる方向にねじれの力が長期にわた
って付与されても強度を維持することができる。
【0030】次に、第二実施例について説明する。第二
実施例のサスペンションメンバ30の構成は、アーム用
ブラケットの構造を除き、第一実施例と同様である。そ
のため、第一実施例と同様の構成部品は、第一実施例と
同じ符号で表し、その説明を省略する。
【0031】第二実施例のアーム用ブラケット33は、
図4(B)にその左側面図を示すように、プレート34
とブラケット部材35とから構成されている。プレート
34は、クロスメンバ1としてのパイプ2のパイプ口2
aを覆うようにして、溶接固定されている。本実施例の
プレート34は、パイプ口2aを覆う被覆部のみからな
る。このプレート34には略中央部にナット37を備え
た穿孔34aが設けられ、パイプ口2aに面した側とは
反対側にこの穿孔34aを覆うようにしてブラケット部
材35が溶接固定されている(図4(B)参照)。この
ブラケット部材35には、前記穿孔34aと対向する位
置に穿孔35aが設けられている。
【0032】第二実施例の作用は、次の点を除いては第
一実施例と同様である。即ち、本実施例では、ブラケッ
ト部材35に設けた穿孔35aからボルト36を挿入
し、ゴムブッシュ22及びサスペンションロアアーム4
の一端4aを貫通させ、更にプレート34に設けた穿孔
34aを貫通させてナット37に螺合することにより固
定する。
【0033】第二実施例の効果は、第一実施例の効果に
加え、更に以下の効果を有する。アーム用ブラケット3
3のボルト36に横力がかかりねじれの力が発生した場
合、アーム用ブラケット33とクロスメンバ1とはプレ
ート34を挟んで対向した位置にあるため、ねじれの力
により連結部位、即ちプレート34が受ける力は第一実
施例よりも小さくなる。そのため、本実施例では、アー
ム用ブラケット33とクロスメンバ1との連結部位は一
層優れた耐久性を有している。
【0034】なお、本考案は、上記各実施例に何等限定
されることなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種
々の態様で実施できることはいうまでもない。例えば、
上記各実施例で使用したパイプは、断面略円形の一態様
として断面真円のパイプを使用したが、必ずしも真円で
ある必要はなく、真円に近似される略円形であれば各実
施例と同様にして使用することができる。
【0035】
【考案の効果】以上詳述したように、考案のサスペン
ションメンバによれば、以下の効果が得られる。 (イ)断面略円形のパイプからなるクロスメンバを備え
ているため、このクロスメンバに車両内向きの荷重が加
えられたとき、断面四角形のものと比べて小さい断面積
でもってその力を支えることができる。このため、クロ
スメンバの形成に使用する材料が軽減され、軽量化を図
ることができ、また、従来のプレス品を溶接していたも
のに比べ、溶接面が不要であるため、更にその分軽量化
されるという効果が得られる。 (ロ)車輪に対して進行方向と略直角の水平加速度によ
り横荷重がかかると、サスペンションメンバのアーム用
ブラケットに固定されたサスペンションロアアームの固
定部材は、その横荷重のかかる方向に移動しようとす
る。しかし、クロスメンバが断面略円形のパイプである
ため、車両内向きの剛性及びねじり強度が高く、その結
果、横荷重に対してサスペンションロアアームの固定部
材はほとんど変位しないという効果が得られる。特に、
アーム用ブラケットを構成するプレートがパイプ口を覆
うことによりパイプの剛性及びねじれ強度は一層向上す
るため、サスペンションアームの固定部材は一段と変位
しにくいという効果が得られる。 (ハ)アーム用ブラケットは、プレート上であって、パ
イプと面する側とは反対側にブラケット部材を備えるこ
とにより形成されている。即ち、アーム用ブラケットと
クロスメンバとの連結部位はプレートである。このた
め、横荷重がかかりねじれの力が発生して連結部位にこ
のねじれの力が長期間付与されたとしても、プレートが
パイプ口を覆うことによりパイプの剛性及びねじれ強度
が一層強化されたこと、並びに連結部位がプレートであ
り変形しにくいことから、連結部位が劣化するおそれは
極めて小さいという効果が得られる。
【0036】また、サスペンションアームを取り付ける
ブラケットの構造が簡易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例の平面図である。
【図2】 第一実施例の背面図である。
【図3】 第一実施例の説明図であり、(A)は図1の
A−A断面図、(B)は図1のB−B断面図である。
【図4】 各実施例の説明図であり、(A)は第一実施
例のアーム用ブラケットの左側面図、(B)は第二実施
例のアーム用ブラケットの左側面図である。
【図5】 従来のサスペンションメンバの正面図であ
る。
【図6】 従来のサスペンションメンバの説明図であ
り、(A)は図5のA−A断面図、(B)は図5のB−
B断面図である。
【符号の説明】
1・・・クロスメンバ、 2・・・パ
イプ、2a・・・パイプ口、 3・
・・アーム用ブラケット、4・・・サスペンションロア
アーム、 5・・・ギアボックス用ブラケット、7
・・・プレスもなか、 9・・・連結
部材、11・・・プレート、 13
・・・ブラケット部材、10、30・・・サスペンショ
ンメンバ、

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車幅方向に横架するクロスメンバ
    と、該クロスメンバの両端に設けられ、車両の車輪を支
    持する左右一対のサスペンションアームを固定可能なア
    ーム用ブラケットとを備えたサスペンションメンバにお
    いて、 上記クロスメンバは断面略円形のパイプからなり、 上記アーム用ブラケットは、上記パイプの両パイプ口を
    覆うように取り付けられたプレートと、上記プレートに
    て上記パイプ口に面した側とは反対側に取り付けられた
    ブラケット部材と、上記サスペンションアームを上記ブ
    ラケット部材に固定する固定部材とを備えたことを特徴
    とする サスペンションメンバ。
JP1992088935U 1992-12-25 1992-12-25 サスペンションメンバ Expired - Lifetime JP2502655Y2 (ja)

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