JPH11217014A - リンク - Google Patents

リンク

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JPH11217014A
JPH11217014A JP15941798A JP15941798A JPH11217014A JP H11217014 A JPH11217014 A JP H11217014A JP 15941798 A JP15941798 A JP 15941798A JP 15941798 A JP15941798 A JP 15941798A JP H11217014 A JPH11217014 A JP H11217014A
Authority
JP
Japan
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link
link body
bracket
mounting portion
aluminum
Prior art date
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Pending
Application number
JP15941798A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanobu Ide
孝信 井手
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Unipres Corp
Original Assignee
Unipres Corp
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Publication date
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Publication of JPH11217014A publication Critical patent/JPH11217014A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/10Constructional features of arms
    • B60G2206/122Constructional features of arms the arm having L-shape

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度や剛性を確保して軽量化且つコスト低減
を図ることができるリンクを提供する。 【解決手段】 円弧状に湾曲形成されたリンク本体2の
一端部に車輪側取付部5を有すると共に他端部にブッシ
ュブラケット6を有し、且つ、中間部に第2の車体側取
付部7を有するトランスバースリンク1であって、リン
ク本体2を、車両の前後方向の幅をH、上下方向の厚さ
をTとした場合に、H>Tの関係を満足し、且つ、少な
くとも上下側面が平坦面3である既製のアルミニウム製
パイプ材を円弧状に湾曲成形して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば円弧状に湾
曲形成されたリンク本体の一端部に車輪側取付部を有す
ると共に他端部に第1の車体側取付部を有し、且つ、中
間部に第2の車体側取付部を有するトランスバースリン
ク等のリンクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトランスバースリンクとしては、
プレス成形した鉄板を上下二枚に重ね合わせて溶接した
ものや、鉄系の鍛造成形品等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プレス
成形による鉄板品では強度や剛性を確保すべく厚板を二
枚合わせにする必要が生じて重くなり、また、溶接長も
長くなってコスト高になる。一方、鉄系鍛造品において
も、重量が大きいだけでなく、加工工数が多いためコス
ト高になるという不都合がある。
【0004】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、強度や剛性を確保して軽量化且つコ
スト低減を図ることができるリンクを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に係るリンクは、円弧状に湾曲形成され
たリンク本体の一端部に第1の取付部を有すると共に他
端部に第2の取付部を有し、且つ、中間部に第3の取付
部を有するリンクであって、前記リンク本体を、水平方
向の幅をH、上下方向の厚さをTとした場合に、H>T
の関係を満足し、且つ、少なくとも上下側面が平坦面で
ある既製のアルミニウム製パイプ材を円弧状に湾曲成形
して構成したことを特徴とする。
【0006】請求項2に係るリンクは、円弧状に湾曲形
成されたリンク本体の一端部に第1の取付部を有すると
共に他端部に第2の取付部を有し、且つ、中間部に第3
の取付部を有するリンクであって、前記リンク本体とし
て、断面略H形状のアルミニウム押出成形材を円弧状に
湾曲成形したものを用い、そのウェブを地面に対して略
平行に配置したことを特徴とする。
【0007】ここで、断面略H形状とは、断面H形状及
び断面I形状を含む概念である。請求項3に係るリンク
は、請求項1において、前記第2の取付部は、前記リン
ク本体の他端部開口に挿入される板状部材と、該板状部
材に一体に取り付けられて該リンク本体の他端部から突
出するピン部材とを備え、前記板状部材を前記リンク本
体の他端部の上下側壁内面で挟み込み、この状態で該板
状部材をボルト及びナットによって前記リンク本体の他
端部に締付固定したことを特徴とする。
【0008】請求項4に係るリンクは、請求項1又は2
において、前記第2の取付部は、円筒ブッシュが嵌合さ
れる円筒部を有して前記リンク本体の他端面に溶接接合
されるブッシュブラケットを備え、該ブッシュブラケッ
トをアルミニウムの押出し成形で形成するとともに、前
記ブッシュブラケットの前記リンク本体の他端面に接合
される接合面を平坦面にして該リンク本体の他端面に溶
接接合したことを特徴とする。
【0009】請求項5に係るリンクは、請求項1〜4の
いずれか一項において、前記第3の取付部は、前記リン
ク本体に溶接接合されるブラケットと、該ブラケットに
取り付けられる筒部とを備え、該筒部及び前記ブラケッ
トをアルミニウム押出し成形で一体に形成したことを特
徴とする。
【0010】請求項6に係るリンクは、請求項1〜4の
いずれか一項において、前記第3の取付部は、前記リン
ク本体に溶接接合されるブラケットと、該ブラケットに
取り付けられる筒部とを備え、該筒部及び前記ブラケッ
トをそれぞれアルミニウムの押出し成形で別体に形成し
て前記筒部を前記ブラケットに溶接接合し、更に、該ブ
ラケットの前記リンク本体の軸方向の寸法を前記筒部の
切断幅より長くしたことを特徴とする。
【0011】請求項7に係るリンクは、請求項1〜6の
いずれか一項において、前記第1の取付部は、アルミニ
ウムの押出し成形で形成されてその基端部が前記リンク
本体の一端部に接合される接合部材と、該接合部材の先
端部に形成された嵌合穴にケース部が嵌合固定されるボ
ールジョイントとを備え、前記嵌合穴を前記ボールジョ
イントの車両への取付方向に合わせて穴加工することを
特徴とする。
【0012】請求項8に係るリンクは、請求項1〜7の
いずれか一項において、円弧状に湾曲形成された前記リ
ンク本体の円弧内周側の断面積を円弧外周側の断面積よ
り大としたことを特徴とする。
【0013】請求項9に係るリンクは、円弧状に湾曲成
形されたアルミニウム押出成形材からなるリンク本体を
備え、少なくとも両端部に入力を受けるリンクにおい
て、前記リンク本体の円弧内周側の断面積を円弧外周側
の断面積より大としたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は本発明の第1の態様の実施の
形態であるリンクを説明するための説明的斜視図、図2
は図1のA−A線断面図、図3は図2の矢印E方向から
見た図でありボールジョイントの車両への取付角度を変
えた状態を説明するための説明的断面図、図4は図1の
矢印C方向から見た図、図5は図4の矢印D方向から見
た図、図6は図1のB−B線断面図、図7は図6の矢印
F方向から見た図、図11はリンク本体の断面図であ
る。なお、この実施の形態では、リンクとして、車両用
のトランスバースリンクを例に採る。
【0015】図1に示すように、このトランスバースリ
ンク1は、長辺側及び短辺側が共に平坦面である断面略
長方形状の既製のアルミニウム製角パイプ材を円弧状に
湾曲成形してなるリンク本体2を備える。
【0016】リンク本体2は、図11に示すように、長
辺側の平坦面3が地面に対して平行に配置され、短辺側
の平坦面4は車両の上下方向に沿うように配置されてい
る。これにより、リンク本体2の車両の前後方向(水平
方向)の幅をH、上下方向の厚さをTとした場合に、H
>Tの関係を満足するようになっている。
【0017】ここで、この実施の形態では、後述する車
両の前後方向の強度及び剛性をより確実に確保するため
にH/T≧1.5とする。また、リンク本体2は、車輪
側取付部(第1の取付部)5を一端部に有すると共に、
他端部に第1の車体側取付部としてのブッシュブラケッ
ト(第2の取付部)6を有し、且つ、中間部に第2の車
体側取付部(第3の取付部)7を有している。
【0018】車輪側取付部5は、アルミニウムの押出し
成形で形成されて基端部がリンク本体2の一端部開口に
挿入された板状部材(接合部材)8を備える。板状部材
8の基端部は、リンク本体2の上下側壁内面で挟み込ま
れた状態でボルト9及びナット10によって該リンク本
体2の一端部に締め付け固定されている。
【0019】また、図2に示すように、板状部材8の先
端部には車輪の軸支部(図示せず。)に取り付けられる
ボールジョイント11のケース部12が嵌合固定されて
いる。ケース部12は軸心対称に形成されており、板状
部材8の先端部に形成された嵌合穴13に圧入等に手段
によって同心に嵌め込まれている。
【0020】ここで、嵌合穴13は、車輪の軸支部に対
するボールジョイント11の取り付け方向、換言すれ
ば、ケース部12の軸線方向に合わせて板状部材8の先
端部に穴加工を施すことにより形成される。これによ
り、サスペンションジオメトリーが違って車輪の軸支部
に対するボールジョイント11の取り付け方向が異なる
場合でも、嵌合穴13の穴加工を施す際に該嵌合穴13
の軸心を変更するだけで済むようにしている。
【0021】ブッシュブラケット6はアルミニウムの押
出し成形で形成されており、押出し方向を車両の上下方
向に向けた状態でリンク本体2の他端面に溶接接合され
ている。ブッシュブラケット6は、車体側に連結される
円筒ブッシュ(図示せず。)がその軸線を車両の上下方
向に向けた状態で嵌合される円筒部14を有している。
【0022】また、ブッシュブラケット6のリンク本体
2の他端面に対向する面は、長方形状の接合面15とさ
れている。接合面15は平坦面とされてリンク本体2の
幅寸法Hより幅広で、且つ、厚さ(切断幅)がリンク本
体2の厚さ寸法Tより厚くなっている。そして、接合面
15をリンク本体2の他端面に突き合わせ、この状態で
リンク本体2の上下左右側面からはみ出す接合面15と
該側面との間を周方向全周に沿って溶接接合することに
より、リンク本体2の他端部開口が閉塞されるようにな
っている。
【0023】第2の車体側取付部7は、円弧状に湾曲成
形されたリンク本体2の長手方向の略中央部の円弧外周
側において該リンク本体2の上下側面を挟み込んだ状態
で溶接接合されるブラケット16と、該ブラケット16
に取り付けられる円筒部17とを備える。
【0024】ブラケット16及び円筒部17はそれぞれ
アルミニウムの押出し成形で別体に形成されたものであ
り、ブラケット16は断面H型状をなしてリンク本体2
の軸方向の寸法(切断幅)が円筒部17の切断幅より長
くされている。ブラケット16のウェブ板18を境にし
て一側の上下フランジ19間でリンク本体2の上下側面
を挟み込むようになっており、上下フランジ19とリン
ク本体2の上下側面との間で溶接がなされている。
【0025】一方、ブラケット16の他側の上下フラン
ジ20には円筒部17が溶接接合されており、接合状態
においては円筒部17の軸線延長線は上述したブッシュ
ブラケット6の中心に位置している(図1参照)。ま
た、上下フランジ20には成形後に所定の切欠き加工が
施され、上下フランジ20の円筒部17が接合される部
分は該円筒部17の軸線と平行に切り欠かれている。そ
して、円筒部17が接合される上下フランジ20間に円
筒部17の側部に設けられた延出部17aが挿入され、
該延出部17aと上下フランジ20との間で溶接がなさ
れている。
【0026】かかる構成のトランスバースリンク1にお
いては、車両進行時に、車両の前後左右方向及び上下方
向の負荷が入力される。この場合、上下方向の負荷はシ
ョックアブソーバ等により吸収されるが、前後左右方
向、特に前後方向の負荷はリンク本体2に大きく作用し
てボールジョイント11からブッシュブラケット6まで
大きな曲げモーメントMが伝達される。
【0027】かかる曲げモーメントMに対してリンク本
体2の剛性はH3 Tとして働くが、該リンク本体2は上
述したようにH/T≧1.5とH寸法の大きい角パイプ
材を用いているため、前後方向の負荷に対して十分な強
度及び剛性を確保することができる。
【0028】また、剛性の高い既製の角パイプ材を湾曲
成形してリンク本体2を構成しているため、リンク本体
2の肉厚を薄くすることが可能になるとともに、角パイ
プ材がアルミニウム製であることから、トランスバース
リンク1全体の軽量化を図ることができる。
【0029】更に、リンク本体2は上下左右側面が平坦
面3をなす既製の角パイプ材であるため、リンク本体2
の形成に溶接を必要とせず、しかも、丸管を潰してH>
Tとするような特別の加工を施す必要がないため、剛性
の高いトランスバースリンク1を低コストで提供するこ
とができる。
【0030】更に、車輪側取付部5については、車種に
よりサスペンションジオメトリーが違って車輪の軸支部
に対するボールジョイント11の取り付け方向が異なる
場合でも、ボールジョイント11のケース部12が嵌め
込まれる嵌合穴13の軸線をボールジョイント11の取
り付け方向に応じて変更して穴加工を施すだけで足り、
しかも、ボールジョイント11のケース部12を共用す
ることができるので、車輪側取付部を一体の鍛造加工で
成形してサスペンションジオメトリーが違う毎に該車輪
側取付部を新設する場合に比べて、汎用性に優れ且つ安
価なものとすることができる。
【0031】更に、ブッシュブラケット6については、
リンク本体2の他端部開口をブッシュブラケット6の平
坦な接合面15で閉塞するようにしているので、接合面
15を備えていない円筒状のブッシュブラケットとリン
ク本体2の他端面とを溶接接合する場合に比べて、リン
ク本体2の他端面の形状を曲面ではなく平面にすること
が可能になって該リンク本体2の端部加工を簡単にする
ことができるとともに、周方向の溶接を曲線ではなく直
線状に行うことが可能になって溶接を簡単にすることが
でき、この結果、リンク本体2の他端面とブッシュブラ
ケット6との一体結合剛性を容易且つ安価に確保するこ
とができる。
【0032】更に、第2の車体側取付部7については、
ブラケット16及び円筒部17をそれぞれアルミニウム
の押出し成形で別体に形成しているので、ブラケット1
6の切断幅を円筒ブッシュ寸法によって決定される円筒
部17の切断幅に拘束されないようにすることができ
る。
【0033】この結果、ブラケット16の切断幅を円筒
部17より幅広にすることが可能になって、モーメント
スパン(円筒部17の中心からブラケット16の上下フ
ランジ19側の縁部までの寸法)を短く維持した状態で
リンク本体2の上下側面との間の溶接長さを長くするこ
とができるので、強度的に有利なものとすることがで
き、しかも、プレス成形品からなるブラケットのように
プレス型を必要としないため、安価なものとすることが
できる。
【0034】図8に第2の車体側取付部(第3の取付
部)の変形例を、図9及び図10に第1の車体側取付部
(第2の取付部)の変形例をそれぞれ示す。図8に示す
第2の車体側取付部30は、リンク本体2の長手方向の
略中央部において該リンク本体2の上下側面を挟み込ん
だ状態で溶接接合されるブラケット31と、該ブラケッ
ト31に取り付けられてその軸線延長線を上述したブッ
シュブラケット6の中心に位置させた円筒部32とを備
える。
【0035】ブラケット31及び円筒部32はそれぞれ
アルミニウムの押出し成形で一体に形成されたものであ
り、ブラケット32は上下方向に互いに離間した一対の
延出部33a,33bを有している。延出部対33a,
33bによってリンク本体2の上下側面を挟み込んだ状
態で、該延出部対33a,33bとリンク本体2の上下
側面との間で溶接がなされている。
【0036】かかる構成の第2の車体側取付部30にお
いては、円筒部32及びブラケット31がアルミニウム
の押出成形で一体に形成されているため、リンク本体2
への溶接だけで取り付けることが可能になって該溶接箇
所を少なくすることができ、しかも、プレス成形品から
なるブラケットのようにプレス型を必要としないため、
安価なものとすることができる。
【0037】図9及び図10に示す第1の車体側取付部
40は鉄の鍛造品で一体に形成されたものであり、車体
に取り付けられるピン部材41と、該ピン部材41の基
端側から延設されてリンク本体2の他端部開口に挿入さ
れた板状部材42とを備える。板状部材42は、リンク
本体2の上下側壁内面で挟み込まれた状態でボルト43
及びナット44によって締め付け固定されている。
【0038】かかる構成の第1の車体側取付部40にお
いては、鉄系のピン部材41とアルミニウム製のリンク
本体2の他端部との溶接ができないために、ボルト及び
ナットによる結合を採用した例であるが、この場合、板
状部材42がリンク本体2の上下側壁の各内面(二面)
で挟み込まれた状態でボルト43及びナット44によっ
てリンク本体2の他端部に締め付け固定されているた
め、リンク本体を板状のアルミニウム部材で形成して該
リンク本体の他端部の上又は下側面の一面に板状部材4
2をボルト及びナットを用いて固定する場合に比べて、
ボルト43の軸線に直交する面の滑りに対する抵抗を大
きく(二倍)すること可能になってボルト43を弛みに
くくすることができ、しかも、締付け面の面剛性も高く
なるので、リンク本体2の他端部の剛性を良好に確保す
ることができる。
【0039】なお、上記実施の形態では、リンク本体と
してアルミニウム製角パイプ材を採用しているが、必ず
しもこれに限定する必要はなく、図12に示すように、
上下側面のみに平坦面を有して左右側面は湾曲面である
既製のアルミニウム製偏平パイプ材を使用してもよい。
【0040】また、上記実施の形態では、車輪側取付部
5をボルト9及びナット10を用いてリンク本体2の一
端部に結合した場合を例に採ったが、これに限定され
ず、車輪側取付部をリンク本体2の一端部に溶接接合し
てもよい。
【0041】次に、本発明の第2の態様の実施の形態で
あるリンクを説明する。図13は本発明の第2の態様の
実施の形態であるリンクを説明するための説明的斜視
図、図14は図13のH−H線断面図、図15は図13
のI−I線断面図、図16は図15の矢印J方向から見
た図、図17は車輪側取付部の変形例を説明するための
断面図、図18は図13の矢印K方向から見た図、図1
9は図18の矢印L方向から見た図、図20は図13の
矢印M方向から見た図、図21は図20の矢印N方向か
ら見た図である。なお、この実施の形態では、リンクと
して、車両用のトランスバースリンクを例に採る。
【0042】図13に示すように、このトランスバース
リンク51は、断面略H形状(この実施の形態では、断
面I形状)のアルミニウム押出成形材を円弧状に湾曲成
形してなるリンク本体52を備える。
【0043】リンク本体2は、図14に示すように、そ
のウェブ53が地面に対して略平行に配置され、フラン
ジ部54は車両の上下方向に沿うように配置されてい
る。これにより、車両の前後左右方向の入力に対する強
度及び剛性を確保するようにしている。
【0044】また、リンク本体52は、車輪側取付部
(第1の取付部)55を一端部に有すると共に、他端部
に第1の車体側取付部としてのブッシュブラケット(第
2の取付部)56を有し、且つ、中間部に第2の車体側
取付部(第3の取付部)57を有している。
【0045】車輪側取付部55は、アルミニウムの押出
し成形で形成されて基端部がリンク本体52の一端部に
溶接接合された板状部材(接合部材)58を備える。板
状部材58の基端部は、長方形状の接合面59とされて
いる。接合面59は平坦面とされて該接合面59をリン
ク本体52の一端部に突き合わせ、この状態で周方向に
沿って溶接接合することにより、リンク本体52の一端
部に車輪側取付部55が固定されている。
【0046】また、図15及び図16に示すように、板
状部材58の先端部には車輪の軸支部(図示せず。)に
取り付けられるボールジョイント61のケース部62が
嵌合固定されている。ケース部62は軸心対称に形成さ
れており、板状部材58の先端部に形成された嵌合穴6
3に圧入等に手段によって同心に嵌め込まれている。こ
こで、嵌合穴63は、車輪の軸支部に対するボールジョ
イント61の取り付け方向、換言すれば、ケース部62
の軸線方向に合わせて板状部材58の先端部に穴加工を
施すことにより形成される。これにより、サスペンショ
ンジオメトリーが違って車輪の軸支部に対するボールジ
ョイント61の取り付け方向が異なる場合でも、嵌合穴
63の穴加工を施す際に該嵌合穴63の軸心を変更する
だけで済むようにしている。
【0047】ブッシュブラケット56はアルミニウムの
押出し成形で形成されており、図18及び図19に示す
ように、押出し方向を車両の上下方向に向けた状態でリ
ンク本体52の他端部に溶接接合されている。ブッシュ
ブラケット56は、車体に連結される円筒ブッシュ(図
示せず。)がその軸線を車両の上下方向に向けた状態で
嵌合される円筒部64を有している。
【0048】また、ブッシュブラケット56のリンク本
体52の他端部に対向する面は、長方形状の接合面65
とされている。接合面65は平坦面とされて該接合面6
5をリンク本体52の他端部に突き合わせ、この状態で
周方向に沿って溶接接合することにより、リンク本体5
2の他端部にブッシュブラケット56が固定されてい
る。
【0049】第2の車体側取付部57は、図20及び図
22に示すように、湾曲成形されたリンク本体52の長
手方向の略中央部の円弧外周側において、該リンク本体
52のフランジ部54に溶接接合されるブラケット66
と、該ブラケット66に取り付けられる円筒部67とを
備える。ブラケット66及び円筒部67は共にアルミニ
ウムの押出し成形で別体に形成されており、ブラケット
66はリンク本体52の軸方向の寸法が円筒部67の軸
方向の寸法(切断幅)より長くなっている。
【0050】円筒部67の側部には一対の延出部68が
上下方向に互いに離間して設けられており、延出部68
対でブラケット66を外側から挟み込んだ状態で該延出
部68対とブラケット66とが溶接により接合されてい
る。該接合状態においては、円筒部67の軸線延長線は
上述したブッシュブラケット56の中心に位置している
(図13参照)。
【0051】かかる構成のトランスバースリンク51に
おいては、車両進行時に、車両の前後左右方向及び上下
方向の負荷が入力される。この場合、上下方向の負荷は
ショックアブソーバ等により吸収されるが、前後左右方
向、特に前後方向の負荷はリンク本体52に大きく作用
してボールジョイント61からブッシュブラケット56
まで大きな曲げモーメントMが伝達される。
【0052】かかる曲げモーメントMに対して、この実
施の形態では、リンク本体52を、上述したように断面
I形状のアルミニウム押出成形材としているため、車両
の前後方向の入力に対して十分な強度及び剛性を確保す
ることができる。
【0053】また、リンク本体52が断面I形状のアル
ミニウム押出成形材であるため、リンク本体52に車輪
側取付部55やブッシュブラケット56等を溶接接合し
た後の熱処理時の冷却工程において、リンク51を容易
に水中に浸漬させることができるとともに、リンク本体
52内への水の浸入を考慮しなくて済み、取扱い性に優
れたものとすることができる。
【0054】更に、剛性の高い断面I形状のアルミニウ
ム押出成形材を湾曲成形してリンク本体52を構成して
いるため、トランスバースリンク51全体の軽量化を図
ることができる。
【0055】更に、リンク本体52はアルミニウム押出
成形材であるため、リンク本体52の形成に溶接を必要
とせず、剛性の高いトランスバースリンク51を低コス
トで提供することができる。
【0056】更に、車輪側取付部55については、車種
によりサスペンションジオメトリーが違って車輪の軸支
部に対するボールジョイント61の取り付け方向が異な
る場合でも、ボールジョイント61のケース部62が嵌
め込まれる嵌合穴63の軸線をボールジョイント61の
取り付け方向に応じて変更して穴加工を施すだけで足
り、しかも、ボールジョイント61のケース部62を共
用することができるので、車輪側取付部を一体の鍛造加
工で成形してサスペンションジオメトリーが違う毎に該
車輪側取付部を新設する場合に比べて、汎用性に優れ且
つ安価なものとすることができる。
【0057】更に、ブッシュブラケット56について
は、リンク本体52の他端部にブッシュブラケット56
の平坦な接合面65を溶接接合するようにしているの
で、接合面55を備えていない円筒状のブッシュブラケ
ットとリンク本体52の他端部とを溶接接合する場合に
比べて、リンク本体52の他端部の形状を曲面ではなく
平面にすることが可能になって該リンク本体52の端部
加工を簡単にすることができるとともに、周方向の溶接
を曲線ではなく直線状に行うことが可能になって溶接を
簡単にすることができ、この結果、リンク本体52の他
端部とブッシュブラケット56との一体結合剛性を容易
且つ安価に確保することができる。
【0058】更に、第2の車体側取付部57について
は、ブラケット66及び円筒部67を共にアルミニウム
の押出し成形で別体に形成しているので、ブラケット6
6のリンク本体52の軸方向の寸法を円筒ブッシュ寸法
によって決定される円筒部67の切断幅に拘束されない
ようにすることができる。
【0059】この結果、ブラケット66のリンク本体5
2の軸方向の寸法を円筒部67の切断幅より長くするこ
とが可能になって、モーメントスパン(円筒部67の中
心からブラケット66のリンク本体52の接合位置まで
の寸法)を短く維持した状態でリンク本体52との間の
溶接長さを長くすることができるので、強度的に有利な
ものとすることができ、しかも、プレス成形品からなる
ブラケットのようにプレス型を必要としないため、安価
なものとすることができる。
【0060】図17に車輪側取付部(第1の取付部)の
変形例を示す。図17に示す車輪側取付部70はアルミ
ニウムの押出し成形で形成されて基端部がリンク本体5
2の一端部に溶接接合された板状部材(接合部材)71
を備える。
【0061】板状部材71の基端部には一対の延出部7
2a,72bが上下方向に互いに離間して設けられてお
り、該延出部対72a,72bの間隔はリンク本体52
のウェブ53の板厚と略同等か若干広くされ、且つ、下
側の延出部72bの延出長さが長くされている。そし
て、延出部対72a,72bでリンク本体52の一端部
のウェブ53を挟み込み、この状態で両者を溶接接合す
ることにより、リンク本体52の一端部に車輪側取付部
70が固定されている。
【0062】かかる構成の車輪側取付部70において
は、板状部材71の延出部対72a,72bでリンク本
体52のウェブ53を挟み込んで溶接接合しているの
で、車輪側取付部70とリンク本体52の結合剛性をよ
り高めることができる。
【0063】次に、本発明の第3の態様の実施の形態で
あるリンクを説明する。図26は本発明の第3の態様の
実施の形態であるリンクを説明するための説明的平面
図、図27は図26の正面図、図28はリンク本体の断
面形状を示す図、図29及び図30はリンク本体の断面
形状の変形例を示す図、図31は断面係数を求める際の
説明に使用する説明図、図32はリンク本体の両端部に
入力を受けた際の反力の関係を説明するための説明図で
ある。
【0064】この実施の形態のリンク81は、図26に
示すように、干渉物80を避けるべく円弧状に湾曲成形
されたアルミニウム押出成形材からなる略丸パイプ状の
リンク本体82を備えており、該リンク本体82の両端
部にはそれぞれ円筒状のブッシュブラケット83が溶接
接合により固定されている。各ブッシュブラケット83
はそれぞれ所定の部位に連結されるようになっており、
これにより、リンク本体82の両端部に荷重Fが入力さ
れる。
【0065】ここで、図32を参照して、リンク本体8
2の両端部に荷重Fが入力されると、リンク本体82に
は曲げ量L分が曲げモーメントFL=Mとして作用し、
円弧状に湾曲形成されたリンク本体82の円弧内周側で
は軸方向の圧縮反力と曲げ反力が同じ方向で合力され、
円弧外周側では軸方向の圧縮反力と曲げ反力が反対方向
で合力される。したがって、リンク本体82の肉厚が同
一の場合にはリンク本体82の円弧内周側が円弧外周側
に比べて応力条件が厳しくなり、同一肉厚断面では応力
の均一化を図ることができない。
【0066】そこで、この実施の形態では、図28に示
すように、リンク本体82の内径の中心を外径の中心に
対してリンク本体82の円弧外周側にオフセットさせて
応力条件が厳しい円弧内周側の断面積を円弧外周側の断
面積より大とし、これにより、リンク本体82の両端部
に荷重Fが入力された際に、該リンク本体82の円弧内
周側と円弧外周側との応力均一化を図り、同一肉厚断面
のリンク本体に比べて材料の削減を可能(後述する。)
にしてリンク81の軽量化及びコスト低減を図るように
している。
【0067】なお、リンク本体82の円弧内周側の断面
積を円弧外周側の断面積より大とする例としては、例え
ば、図29に示すようにしてもよく、また、リンク本体
は丸パイプ材に限らず、図30に示すような偏平パイプ
材、図22及び図24に示すような角パイプ材又は図2
3及び図25に示すような断面H形状のものにしてもよ
い。
【0068】更に、上述した第1の態様の実施の形態の
リンク本体2を図22に示すような断面形状としてリン
ク本体2の円弧内周側の断面積を円弧外周側の断面積よ
り大としたり、第2の態様の実施の形態のリンク本体5
2を図25に示すような断面形状としてリンク本体52
の円弧内周側の断面積を円弧外周側の断面積より大とし
ても同様の作用効果が得られる。
【0069】ここで、図31を参照して、角パイプ状の
リンク本体の円弧内周側の肉厚と円弧外周側の肉厚とを
同一にした場合と、円弧内周側の肉厚を円弧外周側の肉
厚より厚くした場合におけるリンク本体の断面積Aと断
面係数Z2 との関係を表1に示す。
【0070】
【表1】
【0071】表1から明らかなように、リンク本体の円
弧内周側の肉厚と円弧外周側の肉厚とを同一にした場合
より、本発明のように円弧内周側の肉厚を円弧外周側の
肉厚より厚くした方が、同じ断面係数Z2 を小さい断面
積Aで得ることができ、これにより、同一肉厚断面のリ
ンク本体に比べて材料の削減を可能にしてリンクの軽量
化及びコスト低減を図ることができる。
【0072】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、請求項
1の発明では、車両の前後方向の負荷に対して十分な強
度及び剛性を確保することができると共に、リンク本体
の軽量化及び肉薄化が可能になって、リンク全体の軽量
化を図ることができるという効果が得られる。
【0073】また、リンク本体は少なくとも上下側面が
平坦面をなす既製のパイプ材であるため、溶接を必要と
せず、しかも、丸管を潰してH>Tとするような特別の
加工を施す必要がないため、剛性の高いリンクを低コス
トで提供することができるという効果が得られる。
【0074】請求項2の発明では、車両の前後方向の負
荷に対して十分な強度及び剛性を確保することができる
と共に、リンク本体の軽量化が可能になって、リンク全
体の軽量化を図ることができるという効果が得られる。
【0075】また、リンク本体が断面略H形状のアルミ
ニウム押出成形材であるため、リンク本体に第1の取付
部等を溶接接合した後の熱処理時の冷却工程において、
リンクを容易に水中に浸漬させることができるととも
に、リンク本体内への水の浸入を考慮しなくて済み、取
扱い性に優れたものとすることができるという効果が得
られる。
【0076】更に、リンク本体はアルミニウム押出成形
材であるため、リンク本体の形成に溶接を必要とせず、
剛性の高いリンクを低コストで提供することができると
いう効果が得られる。
【0077】請求項3の発明では、請求項1の発明に加
えて、リンク本体を板状のアルミニウム部材で形成して
該リンク本体の他端部の上又は下側面の一面に板状部材
をボルト及びナットを用いて固定する場合に比べて、ボ
ルトの軸線に直交する面の滑りに対する抵抗を大きく
(二倍)すること可能になってボルトを弛み難くするこ
とができ、しかも、締付け面の面剛性も高くなるので、
リンク本体の他端部の剛性を良好に確保することができ
るという効果が得られる。
【0078】請求項4の発明では、請求項1又は2の発
明に加えて、平坦な接合面を備えていない円筒状のブッ
シュブラケットとリンク本体の他端面とを溶接接合する
場合に比べて、リンク本体の他端面の形状を曲面ではな
く平面にすることが可能になって該リンク本体の端部加
工を簡単にすることができるとともに、周方向の溶接を
曲線ではなく直線状に行うことが可能になって溶接を簡
単にすることができ、この結果、リンク本体の他端面と
ブッシュブラケットとの一体結合剛性を容易且つ安価に
確保することができるという効果が得られる。
【0079】請求項5の発明では、請求項1〜4のいず
れか一項の発明に加えて、第3の取付部をリンク本体へ
の溶接だけで取り付けることが可能になって、該溶接箇
所を少なくすることができ、しかも、プレス成形品から
なるブラケットのようにプレス型を必要としないため、
安価なものとすることができるという効果が得られる。
【0080】請求項6の発明では、請求項1〜4のいず
れか一項の発明に加えて、ブラケットのリンク本体の軸
方向の寸法を筒部の切断幅より長くすることが可能にな
って、モーメントスパンを短く維持した状態で該ブラケ
ットとリンク本体との間の溶接長さを長くすることがで
きるので、強度的に有利なものとすることができ、しか
も、プレス成形品からなるブラケットのようにプレス型
を必要としないため、安価なものとすることができると
いう効果が得られる。
【0081】請求項7の発明では、請求項1〜6のいず
れか一項の発明に加えて、車種によりサスペンションジ
オメトリーが違って車輪の軸支部に対するボールジョイ
ントの取り付け方向が異なる場合でも、ボールジョイン
トのケース部が嵌め込まれる嵌合穴の軸線をボールジョ
イントの取り付け方向に応じて変更して穴加工を施すだ
けで足り、しかも、ボールジョイントのケース部を共用
することができるので、第1の取付部を一体の鍛造加工
で成形してサスペンションジオメトリーが違う毎に新設
する場合に比べて、汎用性に優れ且つ安価なものとする
ことができるという効果が得られる。
【0082】請求項8の発明では、請求項1〜7のいず
れか一項の発明に加えて、リンク本体の両端部に荷重が
入力された際に、該リンク本体の円弧内周側と円弧外周
側との応力均一化を図ることができるので、同一肉厚断
面のリンク本体に比べて材料の削減が可能になってリン
クの軽量化及びコスト低減を図ることができるという効
果が得られる。
【0083】請求項9の発明では、リンク本体の両端部
に荷重が入力された際に、該リンク本体の円弧内周側と
円弧外周側との応力均一化を図ることができるので、同
一肉厚断面のリンク本体に比べて材料の削減が可能にな
ってリンクの軽量化及びコスト低減を図ることができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様の実施の形態であるリンク
を説明するための説明的斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】ボールジョイントの車両への取付角度を変えた
状態を説明するための説明的断面図である。
【図4】図1の矢印C方向から見た図である。
【図5】図4の矢印D方向から見た図である。
【図6】図1のB−B線断面図である。
【図7】図6の矢印F方向から見た図である。
【図8】第2の車体側取付部の変形例を説明するための
説明的断面図である。
【図9】第1の車体側取付部の変形例を説明するための
説明図である。
【図10】図9のG−G線断面図である。
【図11】リンク本体の断面図である。
【図12】リンク本体の変形例を示す断面図である。
【図13】本発明の第2の態様の実施の形態であるリン
クを説明するための説明的斜視図である。
【図14】図13のH−H線断面図である。
【図15】図13のI−I線断面図である。
【図16】図15の矢印J方向から見た図である。
【図17】車輪側取付部の変形例を説明するための断面
図である。
【図18】図13の矢印K方向から見た図である。
【図19】図18の矢印L方向から見た図である。
【図20】図13の矢印M方向から見た図である。
【図21】図20の矢印N方向から見た図である。
【図22】リンク本体の断面形状の変形例を示す図であ
る。
【図23】リンク本体の断面形状の変形例を示す図であ
る。
【図24】リンク本体の断面形状の変形例を示す図であ
る。
【図25】リンク本体の断面形状の変形例を示す図であ
る。
【図26】本発明の第3の態様の実施の形態であるリン
クを説明するための説明的平面図である。
【図27】図26の正面図である。
【図28】リンク本体の断面形状を示す図である。
【図29】リンク本体の断面形状の変形例を示す図であ
る。
【図30】リンク本体の断面形状の変形例を示す図であ
る。
【図31】断面係数を求める際の説明に使用する説明図
である。
【図32】リンク本体の両端部に入力を受けた際の反力
の関係を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1,51…トランスバースリンク 81…リンク 2,52,82…リンク本体 3…平坦面 H…車両の前後方向の幅 T…車両の上下方向の厚さ 5,55…車輪側取付部(第1の取付部) 6,56…ブッシュブラケット(第2の取付部) 7,30,57…第2の車体側取付部(第3の取付部) 8,58…板状部材(接合部材) 11,61…ボールジョイント 12,62…ケース部 13,63…嵌合穴 15,65……接合面 16,66…ブラケット 17,67…円筒部 31…ブラケット 32…円筒部 40…第1の車体側取付部(第2の取付部) 41…ピン部材 42…板状部材 43…ボルト 44…ナット 53…ウェブ 54…フランジ部 80…干渉物

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円弧状に湾曲形成されたリンク本体の一
    端部に第1の取付部を有すると共に他端部に第2の取付
    部を有し、且つ、中間部に第3の取付部を有するリンク
    であって、 前記リンク本体を、水平方向の幅をH、上下方向の厚さ
    をTとした場合に、H>Tの関係を満足し、且つ、少な
    くとも上下側面が平坦面である既製のアルミニウム製パ
    イプ材を円弧状に湾曲成形して構成したことを特徴とす
    るリンク。
  2. 【請求項2】 円弧状に湾曲形成されたリンク本体の一
    端部に第1の取付部を有すると共に他端部に第2の取付
    部を有し、且つ、中間部に第3の取付部を有するリンク
    であって、 前記リンク本体として、断面略H形状のアルミニウム押
    出成形材を円弧状に湾曲成形したものを用い、そのウェ
    ブを地面に対して略平行に配置したことを特徴とするリ
    ンク。
  3. 【請求項3】 前記第2の取付部は、前記リンク本体の
    他端部開口に挿入される板状部材と、該板状部材に一体
    に取り付けられて該リンク本体の他端部から突出するピ
    ン部材とを備え、前記板状部材を前記リンク本体の他端
    部の上下側壁内面で挟み込み、この状態で該板状部材を
    ボルト及びナットによって前記リンク本体の他端部に締
    付固定したことを特徴とする請求項1記載のリンク。
  4. 【請求項4】 前記第2の取付部は、円筒ブッシュが嵌
    合される円筒部を有して前記リンク本体の他端面に溶接
    接合されるブッシュブラケットを備え、該ブッシュブラ
    ケットをアルミニウムの押出し成形で形成するととも
    に、前記ブッシュブラケットの前記リンク本体の他端面
    に接合される接合面を平坦面にして該リンク本体の他端
    面に溶接接合したことを特徴とする請求項1又は2記載
    のリンク。
  5. 【請求項5】 前記第3の取付部は、前記リンク本体に
    溶接接合されるブラケットと、該ブラケットに取り付け
    られる筒部とを備え、該筒部及び前記ブラケットをアル
    ミニウム押出し成形で一体に形成したことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のリンク。
  6. 【請求項6】 前記第3の取付部は、前記リンク本体に
    溶接接合されるブラケットと、該ブラケットに取り付け
    られる筒部とを備え、該筒部及び前記ブラケットをそれ
    ぞれアルミニウムの押出し成形で別体に形成して前記筒
    部を前記ブラケットに溶接接合し、更に、該ブラケット
    の前記リンク本体の軸方向の寸法を前記筒部の切断幅よ
    り長くしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一
    項に記載のリンク。
  7. 【請求項7】 前記第1の取付部は、アルミニウムの押
    出し成形で形成されてその基端部が前記リンク本体の一
    端部に接合される接合部材と、該接合部材の先端部に形
    成された嵌合穴にケース部が嵌合固定されるボールジョ
    イントとを備え、前記嵌合穴を前記ボールジョイントの
    車両への取付方向に合わせて穴加工することを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれか一項に記載のリンク。
  8. 【請求項8】 円弧状に湾曲形成された前記リンク本体
    の円弧内周側の断面積を円弧外周側の断面積より大とし
    たことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載
    のリンク。
  9. 【請求項9】 円弧状に湾曲成形されたアルミニウム押
    出成形材からなるリンク本体を備え、少なくとも両端部
    に入力を受けるリンクにおいて、前記リンク本体の円弧
    内周側の断面積を円弧外周側の断面積より大としたこと
    を特徴とするリンク。
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