JPS6038401A - 繊維素グリコ−ル酸カルシウムの新規な製造法 - Google Patents

繊維素グリコ−ル酸カルシウムの新規な製造法

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JPS6038401A
JPS6038401A JP58146484A JP14648483A JPS6038401A JP S6038401 A JPS6038401 A JP S6038401A JP 58146484 A JP58146484 A JP 58146484A JP 14648483 A JP14648483 A JP 14648483A JP S6038401 A JPS6038401 A JP S6038401A
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田口 準
Hiromi Kobayashi
宏臣 小林
Takahiro Koyama
小山 隆弘
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B11/00Preparation of cellulose ethers
    • C08B11/02Alkyl or cycloalkyl ethers
    • C08B11/04Alkyl or cycloalkyl ethers with substituted hydrocarbon radicals
    • C08B11/10Alkyl or cycloalkyl ethers with substituted hydrocarbon radicals substituted with acid radicals
    • C08B11/12Alkyl or cycloalkyl ethers with substituted hydrocarbon radicals substituted with acid radicals substituted with carboxylic radicals, e.g. carboxymethylcellulose [CMC]

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は繊維素系グリコール酸す11ウムに直接カルシ
ウム化剤を反応させ、水不溶性で且つ膨潤性良好な繊維
素グリ、コール酸カルシウムを製造する方法に関する。
繊維素グリコール酸カルシウムは無味、無臭、無色の繊
維素誘導体であり、その粉末状のものは水に不溶性であ
るが、水を吸収し、膨潤してその形状が崩壊する性質が
あり、しかも圧縮成型性があるので、医薬品、食品等の
錠剤用崩壊剤として工業的に使用されゼいる。
現在市販されている繊維素グリコール酸カルシウムは原
則として特公昭47−7960記載の方法にもとづいて
製造されている。即ち、精製した繊維素グリコール酸、
即ち遊離酸を水分の存在で炭酸カルシウムで中和し、乾
燥・粉砕している。
上記明細書にはカルシウム化剤として水酸化カルシウム
、酢酸カルシウム、塩化カルシウムなどを用いた場合を
列挙して比較しており、炭酸カルシウムを用いた場合は
副生物が炭酸ガスであって、そのため反応生成物の精製
が不要であり、純度の高い目的物が容易に得られること
を述べ、発明の特徴としている。
この方法の出発原料である精製繊維素グリコール酸は工
業的には繊維素グリコール酸ナトリウムに硫酸、塩酸の
ような強酸を加えた後、副生ずる塩を除去することによ
って得られる。
この繊維素グリコール酸ナトリ°ウムはパルプと水酸化
す)・リウム及びモノクロル酢酸を反応させることによ
って得らゝれるが、反応溶媒に水を用いる方法と、含水
低級アルコールを用いる方法があり、前者を水媒法、後
者を溶媒法と呼んでいる。
溶媒法は水媒法に比してモノクロル酢酸の反応効率が高
く、且つ反応条件を適当にえらぶことにより、置換度の
高いものまで製造することができ繊維素グリコール酸ナ
トリウムの製法としては原価的にも有利なものである。
しかしながら特公昭47−7960の方法を適用してカ
ルシウム塩に導く場合、一旦ナトリウム塩から遊離酸型
に変換しなければならない〇 これに対し、水媒法は、その精製方法として、一旦生成
した繊維素グリコ−・ル酸ナトリウムを水媒体中で遊離
酸に変換し、生成する繊維素グリコール酸を沈澱させ、
水で洗滌する方法をとっているため、精製工程中で純度
の高い繊維素グリコール酸が得られて(・る。従って、
この繊維素グリコール酸を特公昭47−7960の方法
の出発原料として使用した場合は、溶媒法生成物を原料
とするよりも、むしろ有利であり、事実現在工業的には
専ら水媒性繊維素グリコール酸すトリウムがら出発して
繊維素グリコール酸カルシウムとしたものが使用されて
いる。しかし、水媒法はエーテル化の際に、エーテル化
剤の有効使用率が溶媒法に比べて低く。且つ高エーテル
化度のものが得られにくいと云う問題がある。
上記のような現状にかんがみ、発明者らは遊離酸型な経
由させることなく、繊維素グリコール酸ナトリウムに直
接にカルシウム化剤を反応させて一挙に目的とする繊維
素グリコール酸カルシウムに転換させる方法について研
究し、本発明に到達した。
繊維素グリコール酸ナトリウムにカルシウム化剤を反応
させて直接にそのカルシウム塩を製造することは、これ
まで行なわれてぃなかったが、その理由は次のようなも
のである。
先づ、ナトリウムとカルシウムのイオン化ポテンシャル
を比較した場合、殆んど差がないので、均一系反応にお
いては本質的にその反応は進行しにくいものである。ま
た、反応系が均一系であって、生成系が不均一系である
ような反応条件の設定は上記のような反応を進行させる
ために一般にとり得る手段であるが、高分子反応におい
ては反応溶液から生成物を沈澱させた場合、沈澱物の比
表面積が大きな場合を除いて、それ以降の反応が極めて
起りにくいと言う問題がある。
本発明者等は鋭意研究の結果、この場合反応に関与する
高分子、即ち繊維素誘導体が良好な膨潤状態を維持しな
がら、不均一系で反応させるような条件を選択すると反
応が円滑に進行し、高純度の目的物が得られることを見
い出した0繊維素グリコール酸ナトリウムのカルシウム
塩化反応において、高分子原料及び生成物のいずれをも
良好な膨潤状態に保つ溶媒としては水と低級アルコール
の混合溶媒が適当であるが、この場合原料に対しては共
存する水の量が少量であり、生成物に対しては共存する
水の量が多量であることが必要である。このような条件
は反応初期は少量の水の存在下とし、反応途中において
何らかの形で水を増量してゆく方法により達成できる。
また、本発明において重要なのは使用するカルシウム化
剤であるが、塩化カルシウムは水/低級アルコールの混
合溶媒に対し高い溶解度を有しており、この目的に好適
なものである。また、反応により副生ずるものは、この
カルシウム化剤を用いた場合、食塩であり、水/低級ア
ルコール混合溶媒で洗滌することにより除去できる。
即ち、本発明は水を含有する低級アルコール中に分散懸
濁させた繊維素グリコール酸すl−IJウムに対し、そ
の当量以上の塩化カルシウムを添加し系内の水の量が使
用した繊維素グリコール酸ナトリウムの2倍以上20倍
以下となるよう調整して反応させることを特徴とする繊
維素グリコール酸カルシウムの製造法に関するものであ
る。
本発明の方法に用いる繊維素グリコール酸ナトリウムは
精製したものが良いが、溶媒法によって製造された未精
製反応生成物も利用することができる。特に後者の場合
、エーテル化の反応溶媒として低級アルコール/水混合
溶媒を用いたものはその反応生成物を同系統の溶媒と組
合せてカルシウム化を行い、カルシウム塩に至る全コス
トを合理化した生産方法として採用することができる。
以下に実施例をあげて本発明を説明するが本発明はこれ
により限定されるものではない。
実施例1 下記の分析値を有する繊維素グリコール酸ナトリウムを
使用した。
1%水溶液 粘度 154cps(25℃)1/ l)
H6,9 工−テル化度 046 結合Na 5.3% 含有Na Cl 076 X メタノール357g/水125,9からなる混合溶媒に
上記の分析値を有する微粉末繊維素グリコール酸ナトリ
ウム50gを分散懸濁させた。
この懸濁液に塩化カルシウム64gを加えて、70℃で
30分攪拌し、溶解させると同時に共存する繊維素グリ
コール酸ナトリウムと反応させた。次いで水600gを
加えて更に70℃で1時間攪拌した。反応系は終始′懸
濁系の状態を維持していた。所定の時間後反応系を1別
して固形分を集め、75%メタ−ノール水溶液400m
1で2回洗滌して乾燥した。本反応におけるカルシウム
化剤中のCa/原料中の結合Na の当用ニルはIO1
反応系中の水/原料繊維素グリコール酸Naの量比は1
4.5であった。
得られた反応生成物は繊維素グリコール酸カルシウムで
あり、錠剤用崩壊剤としてずぐれた性能を有するもので
あった。物性及び分析値は下記の通りであった。
水に対し不溶 但し膨潤性あり 水中1%懸濁液の媒体のpH6,0 結合Na □% 結合Ca 7.59% 比較例 下記の分析値を有する繊維素グリコール酸ナトリウムを
反応に使用した。
1%水溶液 粘度 161cps(25℃)〃p)(6
,9 エーテル化度 073 結合N a 7.6% 含有NaC10,63X メタノール378/水125gからなる混合溶媒に塩化
カルシウム183.7!jを溶解した後、上記分析値を
有する繊維素ゲルコール酸ナトリウム100gを加え、
40〜50℃で2時間攪拌し反応させた。固形分をlI
別し、75%メタノール水溶液400m1で3回洗滌し
た。
本反応におけるカルシウム化剤中のCa/原料中の結合
Naの当量比はio、反応系中の水/原料の量比は12
5であった。
反応生成物の物性及び分析値は次の通りであった0 水に対し 可 溶 1%水溶液のp H7,0 結合Na、 ’4.42% 結合Ca 4.58% 本比較例の反応生成物はNaが完全にCaに置換してお
らず、水溶性を維持していた。このものも崩壊剤として
の使用は可能であるが、現在市販されている繊維素グリ
コール酸カルシウム(商品名ECG)とは挙動の異なる
ものであった0 実施例2゜ 下記の分析値を有する繊維素グリコール酸ナトリウムを
反応に使用した。
1%溶液 粘度 630cps (25°C)// P
H5,6 工−テル化度 063 結合Na 6.8% 含有NaCa O,46% インプロパツール768f//水85!!の混合溶媒に
上聞繊維素グリコール酸ナトリウム25.9と塩化カル
シウム205Iを投入混合し、35℃で15分間攪拌し
、次いで70℃に昇温、この温度で60分間攪拌して反
応させた。さらに水75gを加え、70℃で60分間攪
拌を続けた。反応終了後、固形分をr別し70%メタノ
ール80. Omeで4回洗滌し、乾燥した。
反応に使用したカルシウム化剤中のCa/原料中の結合
Naの当量比は5、水/原料の量比は74であった。
生成物は以下の分析値を有し、錠剤用崩壊剤としてずぐ
れた性能を有するものであった。
水に対し 水溶 但し膨潤性 水中1%懸濁液の媒体のpH7,5 結合Na 0% 結合Ca 7.3% 特許出願人 ダイセル化学工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 水を含有する低級アルコール中に分散懸濁させた繊維素
    グリコール酸ナトリウムに対し、その当量以上の塩化カ
    ルシウムを添加し、反応系内の水の量を繊維素グリコー
    ル酸ナトリウムの2倍以上、20倍以下となるよう調整
    して反応させることを特徴とする繊維素グリコール酸カ
    ルシウムの製造法。
JP58146484A 1983-08-12 1983-08-12 繊維素グリコ−ル酸カルシウムの新規な製造法 Granted JPS6038401A (ja)

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